JPH08253489A - 接着促進剤として有用なビス(ビス−シリルアルキル)ジカルボキシレート及びそれらを含有する組成物 - Google Patents

接着促進剤として有用なビス(ビス−シリルアルキル)ジカルボキシレート及びそれらを含有する組成物

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JPH08253489A
JPH08253489A JP818296A JP818296A JPH08253489A JP H08253489 A JPH08253489 A JP H08253489A JP 818296 A JP818296 A JP 818296A JP 818296 A JP818296 A JP 818296A JP H08253489 A JPH08253489 A JP H08253489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック基体に対しおよび低い硬化温度
において有効である付加硬化性シリコーンに対する接着
促進用エステル。 【解決手段】 ビス(ビス−シリルアルキル)ジカルボ
キシレート、特にマレエート及びフマレートを、マレイ
ン酸又はフマル酸又はそれらの官能性誘導体を1,6−
ヘプタジエン−4−オールのような分枝ジエノールでエ
ステル化してアルカジエノールエステルを製造する工
程、該エステル中のオレフィン基をクロルシランと反応
させる工程及びケイ素原子に結合された塩素原子を加ア
ルコール分解する工程を包含する3工程法によって製造
する。これらの生成物は付加硬化性ポリオルガノシロキ
サン組成物中において接着促進剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオルガノシロキサン
組成物に関する。特に、本発明は付加硬化性ポリオルガ
ノシロキサンに関し、さらに特定的にいえばプラスチッ
ク基体に対して改善された接着性をもつ物質に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エラストマー組成物の形態のポリオルガ
ノシロキサン(以下、場合によっては“シリコーン”と
いう)は現在広く使用されている。エラストマー状シリ
コーンは湿分の存在下で放置すると硬化する室温硬化性
組成物及び加熱すると速やかに硬化する付加硬化性組成
物を包含する。
【0003】付加硬化性シリコーンは速やかな硬化が望
ましい場合又は湿分の存在、あるいは基本的には室温硬
化性物質の硬化中に形成される副生物の存在、が望まし
くない場合に特に有用なものである。代表的な使用例は
注封材料としての使用、水の存在が許容されない密閉環
境における使用又は電子工業における使用である。付加
硬化性シリコーンの硬化は直接加熱によって又は超音波
のようなそれらと均等な手段によって達成され得る。
【0004】付加硬化性組成物から製造される硬化シリ
コーンエラストマーはしばしば、特にプラスチック基体
に対する接着性が不十分である。したがって、それらの
プラスチックに対する接着性を改善することがきわめて
望ましい。米国特許第5,164,461号明細書には
金属及びプラスチック表面の両方に施される付加硬化性
シリコーンに対する接着促進剤としてのビス(3−メト
キシシリルアルキル)フマレート及びマレエートエステ
ルの使用について一般的に記載されている。該米国特許
明細書にはさらに、かゝるシリコーンを100℃ないし
150℃の温度で硬化させることが記載されている。し
かしながら、これらのエステルを含有する組成物はより
低い温度では硬化が困難であることが認められた。実質
的により低い硬化温度、しばしば85℃を超えない硬化
温度、が多くの樹脂、特に熱可塑性樹脂基体の場合に熱
変形を回避するために要求されるので、プラスチック基
体へのシリコーンの塗布後により低い温度での硬化を達
成するに有効な別の接着促進剤が必要となる。
【0005】本発明はかゝるシリコーン中に配合する場
合、プラスチック基体に対しおよび低い硬化温度におい
て有効である付加硬化性シリコーンに対する接着促進用
エステルの一群を包含する。
【0006】
【発明の概要】したがって、本発明の一形態は式:
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 はC2-6 アルキレン基であ
り、R2 及びR3 の各々は独立的にC1- 8 アルキル基で
ありそしてaは1ないし3である)をもち、シス−又は
トランス−異性体又はそれらの混合物の形態で存在する
ビス(ビス−シリルアルキル)ジカルボキシレートエス
テルにある。本発明の別の形態は、つぎの成分: (A)ケイ素に結合されたアルケニル基をもつ少なくと
も一種のポリオルガノシロキサン; (B)Si−H分子部分をもつ少なくとも一種のオルガ
ノシロキサン単位を含んでなる少なくとも一種のSi−
H含有(ハイドライド)ポリオルガノシロキサン; (C)試薬(A)と試薬(B)とのヒドロシリル化反応
を生起する触媒として有効量の少なくとも一種の白金族
金属化合物;及び (D)接着促進有効量の前記のビス(ビス−シリルアル
キル)ジカルボキシレート;の混合物を含んでなる付加
硬化性組成物にある。
【0009】本発明のさらに別の形態は前記したごとき
付加硬化性組成物の被覆をもつ金属又はプラスチック基
体を含んでなる物品にある。
【0010】
【発明の詳細な開示及び好ましい実施態様】式(I)の
エステルはシス−又はトランス−異性体のいずれであっ
てもよい;すなわち該エステルはマレイン酸又はフマル
酸のエステルであり得る。フマル酸のエステルがしばし
ば好ましい。式中のR1 基は2−6個、好ましくは3個
の炭素原子をもつアルキレン基である;すなわちR1
好ましい基はトリメチレン基である。各R2 及びR3
はC1-8 アルキル基、好ましくはC1-2 第1級アルキル
基、もっとも好ましくはメチル基である。aの数値は1
−3、好ましくは3である。
【0011】該エステルは3工程法によって製造し得
る。第1工程はマレイン酸又はフマル酸又はそれらの官
能性誘導体(たとえば酸塩化物又は酸無水物)を1,6
−ヘプタジエン−4−オールのような分枝鎖状ジエノー
ルでエステル化してアルカジエニルエステルを製造する
工程である。第2工程は該アルカジエニルエステル中の
オレフィン性基をクロルシラン、好ましくはトリクロル
シランと反応させる工程であり、そして第3工程はケイ
素に結合された塩素原子の加アルコール分解工程であ
る。
【0012】このエステル化反応は少なくとも2:1、
好ましくは約2.1−2.5:1のジエノール対酸又は
その官能性誘導体のモル比を使用して慣用の条件下で行
うことができる。特に酸誘導体が酸塩化物である場合に
は、反応混合物中にアミン官能化重合体のような酸受容
体を配合することがしばしば有利である。かゝる重合体
の例はピリジン官能化ポリスチレンであり、これらは商
業的に入手可能である。
【0013】このエステル化反応の完了後かつ残留し得
るすべての過剰のジエノールの除去後に、クロルシラン
との反応を開始し得る。この反応は通常ヒドロシリル化
触媒、典型的には白金族触媒の存在において大気条件下
で達成される。用語“白金族”は伝統的に定義されてい
る周期律表の第VIII族のロジウム、ルテニウム、パラジ
ウム、オスミウム、イリジウム及び白金の金属を含む部
分を意味する。この族に属する好ましい金属はロジウ
ム、パラジウム及び白金であり、白金が比較的入手容易
でありかつ特に適当であるという理由で特に好ましい。
【0014】種々の型の白金触媒が当該技術において知
られておりかつ上記引用した特許文献に開示されてい
る。これらは、たとえば塩化白金酸とオレフィン、アル
コール、エーテル、アルデヒド及びテトラメチルジビニ
ルジシロキサンのようなビニルシロキサンとの反応生成
物を包含する。塩化白金酸とテトラメチルジビニルジシ
ロキサンとを米国特許第3,775,452号明細書に
開示されるごとく炭酸水素ナトリウムの存在下で反応さ
せた反応生成物をキシレン中に約5重量%の白金濃度に
溶解した触媒がしばしば好ましく、これを以下“カルシ
ュテット触媒(Karstedt′catalys
t)”という。
【0015】ケイ素に結合された塩素原子の加アルコー
ル分解は最終的にアルコール、典型的にはメタノール
を、約90−120℃の範囲の温度で、徐々に添加する
ことによって達成し得る。トルエンのような適当な有機
溶剤を使用し得る。加アルコール分解反応の完了後、溶
剤を真空ストリッピングによって除去してビス(ビス−
シリルアルキル)ジカルボキシレートエステルを得るこ
とができる。
【0016】本発明のエステルの製造をつぎの実施例に
よって説明する。実施例1 容量50mlの丸底フラスコに塩化フマリル6g(3
9.2ミリモル)及び商業的に入手し得るピリジン官能
化ポリスチレン4gを装入した。ついで、1,6−ヘプ
タジエン−4−オール10g(89.1ミリモル)を滴
加して、発熱反応を行わせた。この混合物を24時間放
置し、濾過しそして真空ストリッピング処理して所望の
ビス(1,6−ヘプタジエン−4−イル)フマレートを
得た。
【0017】この粗製フマレートにカルシュテット触媒
5マイクロリットルを添加した。ついで、トリクロルシ
ランを13.3gずつの三つの部分に分けて導入し、そ
の第二及び第三の部分の添加は生起する発熱反応によっ
て惹起される還流が止んだ後に開始させた。トリクロル
シランの添加が完了した後、混合物を還流下に2時間加
熱し、その後に過剰のトリクロルシランを真空ストリッ
ピングによって除去した。生成物は所望のビス[1,7
−ビス(トリクロルシリル)ヘプト−4−イル]フマレ
ートであった。
【0018】容量50mlの三つ首丸底フラスコに粗製
ビス[1,7−ビス(トリクロルシリル)ヘプチル]フ
マレート3g及びトルエン10gを装入した。この混合
物を還流まで加熱しそしてメタノール11.8g(36
9ミリモル)をフラスコの底部にまで延長されたプラス
チック管を通じて2時間かかってゆっくり添加した。つ
いで、溶剤を真空ストリッピングによって除去して所望
のビス[1,7−ビス(3−トリメトキシシリル)ヘプ
チル]フマレートを得た。その構造はプロトン核磁気共
鳴スペクトル分析によって確認された。
【0019】上述したとおり、本発明のビス(ビス−シ
リルアルキル)ジカルボキシレートエステルは付加硬化
性シリコーン組成物中における接着促進剤として有用で
ある。かゝる組成物は上記に定義した試薬(A)、
(B)及び(C)を接着促進剤としての試薬(D)との
組み合わせで含有してなる。一液型及び二液型の付加硬
化性組成物の両者を本発明の一部として包含する。一液
型組成物は一般に試薬(A)ないし(D)を室温におけ
る硬化を抑制する抑制剤と組み合わせて含有する。適当
な抑制剤は後述する。二液型組成物においては、ヒドロ
シリル化触媒は硬化が望まれる時点前は試薬(A)及び
(B)のいかなる組み合わせからも分離される。
【0020】試薬(A)はケイ素に結合されたアルケニ
ル基、多くの場合C1-3 アルケニル基、好ましくはビニ
ル基をもつ少なくとも一種のポリオルガノシロキサンで
ある。かゝるシリコーン物質は当該技術において周知で
あり、以前から硬化シリコーン物質の製造に使用されて
いる。これらはたとえばこゝに参考文献として引用する
米国特許第4,418,157号、同第4,851,4
52号及び同第5,011,865号明細書に記載され
ている。
【0021】試薬(A)として有用である典型的な線状
(ポリジオルガノシロキサン)シリコーン物質は式:
【0022】
【化5】
【0023】(式中、各R4 は独立的にC1-6 アルキル
基、フェニル基、3,3,3−トリフルオルプロピル基
又はビニル基でありそしてpは該シリコーンの粘度が2
5℃で約100−1,000,000センチポイズ、好
ましくは約3,000−95,000センチポイズの範
囲にあるような数値をもつ)によって表される。多くの
場合、ビニル基でない各R4 はメチル基である。
【0024】ケイ素に結合された酸素原子の数に従って
シリコーン構造単位を命名するための当該技術において
認められている慣例を本明細書においても使用する。そ
の慣例は該酸素原子の数を“モノ”、“ジ”、“トリ”
及び“クォータ”についての略号として示すためのアル
ファベットの文字、M、D、T及びQを使用するもので
ある。したがって、 式(II)のシリコーンはM末端基及
びD内部単位からなる。T及び/又はQ単位の存在は該
化合物に分枝鎖構造及び/又は架橋構造を付与する。
【0025】さらに、本明細書において使用する場合、
“M(ビニル)”及び“D(水素)”のような表現はケ
イ素に結合された1個のビニル基又は1個の水素原子を
それぞれ有する適切な単位を表すものである。しかしな
がら、一般に、M(etc.)単位の割合はM(ビニル)の
ような類似の単位を包含する。式(II)の特に好ましい
シリコーンはビニル基が末端ケイ素原子に結合されたシ
リコーンである。
【0026】試薬(A)中の及び混合物全体中のM、
D、T及びQ単位の割合は所望の分枝度及びその他の性
質をもつ組成物を与えるように変動し得る。したがっ
て、たとえば、上述した米国特許第4,418,157
号明細書にはケイ素に結合されたビニル基を含有し得る
かつ規定された割合のM、D及びQ単位を有する基剤シ
リコーン物質が記載されている。
【0027】本発明の目的のためには、特にコンフォー
マルコーティング組成物としての使用のためには、試薬
(A)の少なくとも約10重量%、好ましくは約25−
40重量%は高割合のQ単位を有する化合物を含むこと
がしばしば好ましい。より特定的にいえば、かゝる化合
物中のM及びD単位の合計(ビニル−及び水素−置換単
位を含む)対Q単位の比は最大で約0.75:1、好ま
しくは約0.3−0.7:1である。M単位及びQ単位
のみが存在することがもっとも好ましい。これらの割合
をもつ化合物はコンフォーマルコーティングとして十分
に役立つに足る架橋及び分枝をもつ。かゝる化合物は当
該技術において認められている方法、たとえばシリカヒ
ドロゾルとケイ酸アルキル又は分子当たり1個又はそれ
以上のアルキル基を含むアルキルクロルシランとの反
応、によって製造し得る。
【0028】一般に、試薬(A)は主として又は好まし
くはすべてがシリコーン鎖上の末端ケイ素原子にビニル
基が結合されている構造の化合物からなる。試薬(B)
は式:
【0029】
【化6】
【0030】(式中、各R5 は独立的にC1-6 アルキル
基、フェニル基、3,3,3−トリフルオルプロピル基
又は水素であり、その水素は約0.3−2.0重量%を
構成するものとする)の線状ポリシロキサンによって代
表され得る。式(III)のポリシロキサンはM単位及びD
単位を含むが、試薬(B)は典型的にはQ単位も含有し
得る。
【0031】多くの場合、試薬(B)はケイ素原子に結
合された平均で1個を超えない水素原子をもちかつ水素
でないすべてのR5 はメチル基である。試薬(B)は通
常約0.02−1.6重量%のケイ素に結合された水素
を含有する。試薬(C)は先に定義したごとき少なくと
も一種の白金族触媒である。本発明の付加硬化性組成物
は充填剤及び早過ぎる硬化を抑制する抑制剤のような他
の成分を含有し得る。適当な充填剤は石英、酸化アルミ
ニウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、酸
化マグネシウム、酸化亜鉛、タルク、珪藻土、酸化鉄、
炭酸カルシウム、クレー、チタニア、ジルコニア、雲
母、粉砕ガラス、ガラス繊維、砂、カーボンブラック、
グラファイト、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、木粉、コル
ク、及びフルオルカーボン重合体粉末のような増量用充
填剤を包含する。さらに、ヒュームドシリカ及び沈降シ
リカ、特にオルガノハロシラン、ジシロキサン及び/ま
たはジシラザンで処理されたシリカのような補強用充填
剤も包含される。
【0032】抑制剤は揮発性物質、不揮発性物質又はそ
れらの両者を包含する。代表的な不揮発性抑制剤はオレ
フィンジカルボン酸のエステル、たとえばジブチルマレ
エートである。メチルブチノール及びジメチルヘキシノ
ールのような種々のアセチレンアルコールも揮発性抑制
剤として使用し得る。一般に、試薬(A)100重量部
当たり約1−20重量部の試薬(B)を本発明の組成物
中に存在させる。本明細書においては、特に示さない限
り、すべての割合は試薬(A)100重量部を基準とす
る。試薬(C)、すなわちヒドロシリル化触媒は触媒量
で、典型的には少なくとも約0.1重量部、多くの場合
白金族金属として約5−100ppmの割合で存在す
る。試薬(D)は接着促進有効量で、多くの場合約0.
3−2.0重量部の割合で存在する。補強用及び増量用
充填剤は、存在する場合、典型的にはそれぞれ約50重
量部及び約200重量部までの割合で使用される。試薬
(A)が実質的割合のQ単位を含有しない組成物の場合
には、補強用充填剤の存在は必須であり得る。
【0033】本発明の組成物は所要成分を単に配合処理
することによって製造し得る。二液型組成物が望まれる
場合には、一方の部分はヒドロシリル化触媒を含有しそ
して他方の部分は試薬(A)又は通常は試薬(B)のい
ずれかの全量を含有する。抑制剤は一液型組成物中に存
在し、また二液型組成物中にも存在し得る。その量は典
型的には試薬(A)100重量部当たり約0.01−
2.0重量部の割合である。
【0034】本発明の組成物は基体、典型的には金属又
はプラスチックに、ローラー塗り、押出し、刷毛塗り、
等のような慣用の方法によって塗布し得る。一般に、該
組成物の塗布前に基体を、典型的には、プラスチック基
体の場合には塩基水溶液又は溶剤での処理によって、そ
して金属基体の場合には慣用のクリーナーでの処理によ
って、清浄化することが好ましい。
【0035】本発明の付加硬化性組成物の製造及び使用
をつぎの実施例によってさらに具体的に説明する。実施例2 末端ビニル基含有単位をもちかつ約80,000センチ
ポイズの粘度をもつポリジメチルシロキサン10.4
g、ヘキサメチルジシラザン及びオクタメチルシクロテ
トラシロキサンで処理されたヒュームドシリカ2.6
g、カルシュテット触媒2.7マイクロリットル、実施
例1の生成物0.152g及び約0.8%のケイ素−水
素結合(Si−H結合)をもつポリメチルシロキサン
0.23gを配合することによって一液型組成物を製造
した。この混合物を排気及び遠心分離の2回のサイクル
によって脱ガスした。
【0036】アルミニウムの基体又はm−フェニレンジ
アミンと2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフ
ェノキシ)フェニル]プロパン・二無水物との反応によ
って製造された商業的に入手し得るポリエーテルイミド
の基体を慣用の研磨性クリーナーでの処理(アルミニウ
ム基体について)又は5M水酸化カリウム水溶液での7
0℃、5分間の処理(ポリエーテルイミド基体につい
て)によって清浄化し、その後にこれらの基体に上記一
液型組成物をスパチュラで塗布して重ね剪断試片を製造
した。これらの試片を70℃で1時間加熱することによ
って硬化しそしてASTM試験法D3983に従って試
験した。比較のため、接着促進剤がビス(3−トリメト
キシシリル)プロピルフマレートである対照試験を行っ
た。
【0037】アルミニウム及びポリエーテルイミド基体
上に使用した場合の本発明の組成物の重ね剪断強さはそ
れぞれ14.8kg/cm2 及び24.6kg/cm2
であった。対照試験例の被覆は同一条件下で硬化しなか
った。したがって、本発明のエステルの低温硬化条件下
での接着促進についての有効性は確証された。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、R1 はC2-6 アルキレン基であり、R2 及びR
    3 の各々は独立的にC1- 8 アルキル基でありそしてaは
    1ないし3である)をもち、シス−又はトランス−異性
    体又はそれらの混合物の形態で存在するビス(ビス−シ
    リルアルキル)ジカルボキシレートエステル。
  2. 【請求項2】 マレエートである請求項1記載のエステ
    ル。
  3. 【請求項3】 フマレートである請求項1記載のエステ
    ル。
  4. 【請求項4】 R1 がトリメチレン基である請求項1記
    載のエステル。
  5. 【請求項5】 各R2 及び各R3 がメチル基である請求
    項4記載のエステル。
  6. 【請求項6】 aが3である請求項5記載のエステル。
  7. 【請求項7】 マレエートである請求項6記載のエステ
    ル。
  8. 【請求項8】 フマレートである請求項6記載のエステ
    ル。
  9. 【請求項9】 つぎの成分: (A)ケイ素に結合されたアルケニル基をもつ少なくと
    も一種のポリオルガノシロキサン; (B)Si−H分子部分をもつ少なくとも一種のオルガ
    ノシロキサン単位を含んでなる少なくとも一種のSi−
    H含有ポリオルガノシロキサン; (C)試薬(A)と試薬(B)とのヒドロシリル化反応
    を生起する触媒として有効量の少なくとも一種の白金族
    金属化合物;及び (D)接着促進有効量の式: 【化2】 (式中、R1 はC2-6 アルキレン基であり、R2 及びR
    3 の各々は独立的にC1- 8 アルキル基でありそしてaは
    1ないし3である)をもち、シス−又はトランス−異性
    体又はそれらの混合物の形態で存在するビス(ビス−シ
    リルアルキル)ジカルボキシレートエステル;の混合物
    を含んでなる付加硬化性組成物。
  10. 【請求項10】 アルケニル基がビニル基である請求項
    9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 試薬(A)及び(B)がポリメチルシ
    ロキサンである請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】 白金族金属が白金である請求項11記
    載の組成物。
  13. 【請求項13】 一液型組成物である請求項11記載の
    組成物。
  14. 【請求項14】 試薬(A)がM単位及びD単位を含み
    かつ末端ケイ素原子に結合されたビニル基をもつポリメ
    チルシロキサンである請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 さらに補強用充填剤を含有する請求項
    13記載の組成物。
  16. 【請求項16】 二液型組成物である請求項10記載の
    組成物。
  17. 【請求項17】 R1 がトリメチレン基である請求項1
    0記載の組成物。
  18. 【請求項18】 各R2 及び各R3 がメチル基である請
    求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 aが3である請求項18記載の組成
    物。
  20. 【請求項20】 フマレートである請求項19記載の組
    成物。
  21. 【請求項21】 つぎの成分: (A)ケイ素に結合されたアルケニル基をもつ少なくと
    も一種のポリオルガノシロキサン; (B)Si−H分子部分をもつ少なくとも一種のオルガ
    ノシロキサン単位を含んでなる少なくとも一種のSi−
    H含有ポリオルガノシロキサン; (C)試薬(A)と試薬(B)とのヒドロシリル化反応
    を生起する触媒として有効量の少なくとも一種の白金族
    金属化合物;及び (D)接着促進有効量の式: 【化3】 (式中、R1 はC2-6 アルキレン基であり、R2 及びR
    3 の各々は独立的にC1- 8 アルキル基でありそしてaは
    1ないし3である)をもち、シス−又はトランス−異性
    体又はそれらの混合物の形態で存在するビス(ビス−シ
    リルアルキル)ジカルボキシレートエステル;の混合物
    を含んでなる付加硬化性組成物の被覆をもつ金属又はプ
    ラスチック基体からなる物品。
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