JPH08252388A - 垂直全回転かま - Google Patents

垂直全回転かま

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Publication number
JPH08252388A
JPH08252388A JP5770995A JP5770995A JPH08252388A JP H08252388 A JPH08252388 A JP H08252388A JP 5770995 A JP5770995 A JP 5770995A JP 5770995 A JP5770995 A JP 5770995A JP H08252388 A JPH08252388 A JP H08252388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
hook
tip
rotation
vertical full
Prior art date
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Pending
Application number
JP5770995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ichikawa
寛 市川
Hiromitsu Shimizu
浩充 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hirose Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hirose Manufacturing Co Ltd filed Critical Hirose Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH08252388A publication Critical patent/JPH08252388A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 針が下降するとき、針の先端が内かまの外周
面に衝突することなしに確実に針落ち孔へ案内すること
ができる垂直全回転かまを提供する。 【構成】 外かま12は回転軸線L1まわりに回転駆動
され、周壁3の、針2の下降時に対向する部位に突出部
5が形成され、針落ち孔40を有する内かま20は、外
かま12内に回転が阻止された状態で収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの垂直全回転か
まに関し、特に模様縫いミシンや刺繍縫いミシンに好適
に実施することができる垂直全回転かまに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、特開平4−303
495号公報に開示されている。図6はこの先行技術の
垂直全回転かま49に備えられる外かま50を示す斜視
図であり、図7はこの先行技術の垂直全回転かま49に
おいて針51が針落ち孔56内へ挿入したときの針51
の先端部付近を示す拡大断面図である。外かま50は、
剣先52を備える周壁52aの内周部52bに軌溝53
が形成され、針51の移動経路54に垂直な回転軸線L
2まわりに矢符A方向に回転駆動される。内かま58
は、回転が阻止された状態で外かま50内に収納され、
上糸59が挿通された針51が挿入する針落ち孔56が
形成される。内かま58の針落ち孔56が形成される部
位には、移動経路54に開放端側から臨む第1傾斜面6
0と、それに対向する第2傾斜面61とが形成されてお
り、第1および第2傾斜面60,61は、針51にぶれ
が生じたときに、その針先を針落ち孔56内に案内する
ために設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の垂直全回転かまの外かま50の回転数が10,00
0〜12,000rpm程度の高速で縫製する工業用ミ
シンや、被縫製物の送られる方向が絶えず変化する模様
縫いミシンや刺繍縫いミシンで連続送りを行ったり、間
欠送りでも厚い被縫製物の段縫いを行うと、針折れや針
先のつぶれが生じるという問題がある。これは図8に示
すように、針先のぶれが大きくなったり、被縫製物に引
張られた針51が反りを生じ、その先端が特に第2傾斜
面61を外れて内かま58の外周面55に当接するため
であり、内かまに当接したときには、その針51が折損
するだけでなく、内かまをも損傷してしまうという問題
も生じる。
【0004】したがって本発明の目的は、針が下降する
とき、針の先端が内かまの外周面に衝突することなしに
確実に針落ち孔へ案内することができる垂直全回転かま
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に往復動
される針と、剣先を備える周壁の内周部に軌溝が形成さ
れ、針の移動経路に垂直な回転軸線まわりに回転駆動さ
れる外かまと、外かま内に外かまの回転に伴う回転が阻
止された状態で収納され、外周部には前記軌溝に嵌まり
込む軌条が形成されるとともに、前記針が挿入する針落
ち孔が形成される内かまとを備える垂直全回転かまにお
いて、外かまの周壁には、この周壁の、下降時における
針と対向する部位に前記周壁の開放端側の端面から針の
移動経路に近接する方向に突出する突出部が形成され、
この突出部が、少なくとも針先が内かまに設けられた針
案内部に到達する時点で針先を前記内かまの針案内部に
導くことを特徴とする垂直全回転かまである。また本発
明は、前記突出部には、半径方向内方になるにつれて針
の移動経路に近接する方向に傾斜する突出面が形成され
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に従えば、内周に軌溝を有し、針の移動
経路に垂直な回転軸線まわりに回転駆動される外かま
と、前記外かま内に回転が阻止された状態で収納され、
外周部には前記軌溝に嵌まり込む軌条および針が挿入さ
れる針落ち孔が形成される内かまとを備える垂直全回転
かまにおいて、外かまの周壁の、下降時における針と対
向する部位に針の移動経路に向けて突出する突出部が形
成される。
【0007】このように構成される垂直全回転かまは、
前記針が内かまの底部寄りに反り、移動経路からずれた
とき、針は外かまの回転に伴って回転する前記突出部に
よって押し戻され、前記針落ち孔に挿入される。
【0008】また本発明に従えば、前記突出部には半径
方向内方になるにつれて針の移動経路に近接する方向に
傾斜する突出面が形成される。
【0009】したがって針先が前記内かまの底部寄りに
大きくぶれた状態で下降したとき、針先を前記突出面に
よって前記移動経路に近接する方向に案内することがで
きるため、針先の、前記内かまの底部側へのより大きな
変位を許容することができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例である垂直全回転か
ま1の外かま12を示す斜視図であり、図2は垂直全回
転かま1を示す縦断面図であり、図3はその斜視図であ
る。針板100は、針2が挿入される針孔104を有
し、上面には布などの被縫製物4が載置される。針孔1
04の下方には、針2の移動経路7に垂直に交わる回転
軸線L1を有し、開放端側から見て反時計まわり、すな
わち矢符A1方向に回転する外かま12が設けられる。
回転軸線L1を有する回転軸10に外かま12のボス部
14が固定され、外かま12は回転軸10と一体に回転
駆動される。外かま12には上糸6のループを捕捉する
剣先16および捕捉した上糸6を案内するカム板18が
設けられている。外かま12の筒状の周壁3の内側には
内かま20を回転自在に案内する軌溝22が形成されて
いる。内かま20の筒状の外周部には、外かま12の軌
溝22に嵌合する軌条24が設けられている。内かま2
0の底部17の中央にはスタッド26が設けられ、スタ
ッド26は下糸8が巻回されボビンケース30に収納さ
れたボビン28を保持する。内かま20の開放端側の上
部には係合凹所32が形成され、係合凹所32には、外
かま12の回転に伴う回転軸線L1まわりの内かま20
の回転を阻止するためのかま止め部材34の突起36が
嵌まり込む。また、係合凹所32を挟んでかま止め部材
34の突起36とは反対側の内かま20の開口周縁部に
は、針2が挿入される略長円形の針落ち孔40と、この
針落ち孔40に臨む針案内部19とが設けられている。
【0011】外かま12の周壁3の開放端側の周縁部9
には、その周縁部9の端面から針2の移動経路7に近接
する方向に突出する突出部5が形成される。突出部5
は、移動経路7から離反する側に弯曲し、周壁3から時
計まわり、すなわち矢符A2方向に角変位するにつれて
移動経路7に近接する方向に延びる第1案内面11と、
第1案内面11に連なり周壁3の周縁部9に平行な第2
案内面13と、移動経路7から離反する側に弯曲し、第
2案内面13から連なり矢符A2方向に角変位するにつ
れて移動経路7から離反する方向に延びる第3案内面1
5とを有する。突出部5の第2案内面13の中央部は、
少なくとも針先25が針案内部19に到達する時点で、
針先25を針案内部19の後述する傾斜面19a上に導
くために、剣先16の先端と矢符A2方向に角度θを成
す位置に形成される。この角度θは、本実施例では21
0°に選ばれる。したがって、針2の下降時に針2が曲
がっても、針2の先端部付近は第1案内面11に接し、
外かま12の回転に従って第1案内面11に沿って第2
案内面13まで案内され、第2案内面13に案内される
とき、針先25は針案内部19の傾斜面19aに案内さ
れる。
【0012】図4は、針2が下降するときの針2の先端
部付近を示す拡大断面図である。針落ち孔40に臨む針
案内部19には、内かま20の外周面21から半径方向
内方に向かうにつれて移動経路7に近接する方向に傾斜
する傾斜面19aが形成される。また、針案内部5の最
も突出した部分である第2案内面13は、針先25が傾
斜面19aの上縁P1に達したときの針2に接する位置
Cよりも移動経路7寄りに形成され、かつ針先25が傾
斜面19aの下縁P2に達したときの仮想線で示す針2
aに接する位置Dよりも移動経路7から離反する位置に
形成される。この第2案内面13が位置Cよりも移動経
路7から離反する位置に形成されると、針先25は内か
ま20の外周面21に衝突するおそれがある。
【0013】針2が大きくぶれたり、被縫製物4を内か
ま20の開放端側から底部17側、すなわち矢符B方向
に送りながら連続送りで縫製を行ったり、間欠送りでも
厚い被縫製物4の段縫いを行うと、針2が被縫製物4に
より曲げられ、矢符B方向に反りを生じ針先25が傾斜
面19aを超えて内かま20の外周面21に衝突する場
合には、針折れや針先のつぶれおよび内かま20の損傷
が生じるおそれがある。しかしながら、外かま12の周
壁3には突出部5が設けられているため、針2の先端部
付近は突出部5に案内され、針先25は針落ち孔40に
挿入される。したがって、針2が大きくぶれたり、針2
に被縫製物4からの力が加わり矢符B方向に反りが生じ
たとしても、針先25は傾斜面19aを介して針落ち孔
40に案内される。
【0014】図5は、本発明のさらに他の実施例を示す
垂直全回転かま29の針2の先端部付近を示す断面図で
ある。なお、前述の実施例に対応する部分には同一の参
照符号を付す。外かま12の突出部5には、外かま12
の外周面27から半径方向内方に向かうにつれて移動経
路7に近接する突出面37が形成される。突出面37の
上縁P3は下縁P4より内かま20の底部17寄りに形
成され、突出面37の下縁P4は、針先25が傾斜面1
9aの上縁P1に達したときの針2に接する位置よりも
移動経路7寄りに形成され、かつ針先25が傾斜面19
aの下縁P2に達したときの針2に接する位置より内か
ま20の底部17寄りに形成されるため、前述の垂直全
回転かま1と同様に針先25は、傾斜面19aの上縁P
1から下縁P2の間に案内される。
【0015】したがって、針先25が内かま20の底部
17寄りに大きくぶれた状態で下降したとしても、針先
25を突出面37によって移動経路7に近接する方向に
押圧して針案内部19の傾斜面19aに案内するため、
針先25の、内かま20の底部17側へのより大きな変
位を許容することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、垂直全回
転かまの外かまは、針の移動経路に垂直な回転軸線まわ
りに回転駆動され、針の下降時に対向する周壁の部位に
突出部が形成され、内かまは、針落ち孔を有し前記外か
ま内に回転が阻止された状態で収納される。したがっ
て、前記針が大きくぶれたり、被縫製物に引張られ前記
内かまの底部寄りに反り移動経路からずれたとしても、
前記針は、前記突出部によって押し戻され前記針落ち孔
に案内される。
【0017】また本発明によれば、前記突出部には、半
径方向内方になるにつれて針の移動経路に近接する方向
に傾斜する突出面が形成される。したがって針先が前記
内かまの底部寄りに大きくぶれた状態で下降しても、針
先を前記突出面によって前記移動経路に近接する方向に
案内することができるため、針先の、前記内かまの底部
側へのより大きな変位を許容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である垂直全回転かま1の外
かま12を示す斜視図である。
【図2】垂直全回転かま1を示す縦断面図である。
【図3】垂直全回転かま1を示す斜視図である。
【図4】垂直全回転かま1における針2の先端部付近を
示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の垂直全回転かま29を示
す断面図である。
【図6】先行技術の垂直全回転かま49の外かま50を
示す斜視図である。
【図7】先行技術の垂直全回転かま49における針51
の先端部付近を示す断面図である。
【図8】針51が内かま58の外周面55に衝突した状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 垂直全回転かま 2 針 3 周壁 4 被縫製物 5 突出部 6 上糸 7 移動経路 10 回転軸 12 外かま 14 ボス部 16 剣先 20 内かま 22 軌溝 29 垂直全回転かま 37 突出面 40 針落ち孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に往復動される針と、剣先を備える
    周壁の内周部に軌溝が形成され、針の移動経路に垂直な
    回転軸線まわりに回転駆動される外かまと、外かま内に
    外かまの回転に伴う回転が阻止された状態で収納され、
    外周部には前記軌溝に嵌まり込む軌条が形成されるとと
    もに、前記針が挿入する針落ち孔が形成される内かまと
    を備える垂直全回転かまにおいて、 外かまの周壁には、この周壁の、下降時における針と対
    向する部位に前記周壁の開放端側の端面から針の移動経
    路に近接する方向に突出する突出部が形成され、この突
    出部が、少なくとも針先が内かまに設けられた針案内部
    に到達する時点で針先を前記内かまの針案内部に導くこ
    とを特徴とする垂直全回転かま。
  2. 【請求項2】 前記突出部には、半径方向内方になるに
    つれて針の移動経路に近接する方向に傾斜する突出面が
    形成されることを特徴とする請求項1記載の垂直全回転
    かま。
JP5770995A 1995-03-16 1995-03-16 垂直全回転かま Pending JPH08252388A (ja)

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JP5770995A JPH08252388A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 垂直全回転かま

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JP5770995A JPH08252388A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 垂直全回転かま

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JPH08252388A true JPH08252388A (ja) 1996-10-01

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60246789A (ja) * 1984-05-19 1985-12-06 ブラザー工業株式会社 ミシンの釜
JPS6377488A (ja) * 1986-09-20 1988-04-07 ジューキ株式会社 ミシンの垂直回転釜

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60246789A (ja) * 1984-05-19 1985-12-06 ブラザー工業株式会社 ミシンの釜
JPS6377488A (ja) * 1986-09-20 1988-04-07 ジューキ株式会社 ミシンの垂直回転釜

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