JPH08251906A - 励磁機を有するリターダ - Google Patents

励磁機を有するリターダ

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JPH08251906A
JPH08251906A JP5121996A JP5121996A JPH08251906A JP H08251906 A JPH08251906 A JP H08251906A JP 5121996 A JP5121996 A JP 5121996A JP 5121996 A JP5121996 A JP 5121996A JP H08251906 A JPH08251906 A JP H08251906A
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Masahiro Osada
雅裕 長田
Osamu Muto
修 武藤
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、リターダの界磁に充分な電力を供
給し、大きな制動トルクが得られる励磁機を有するリタ
ーダを提供することを目的としている。 【解決手段】 磁極(10)に界磁コイル(14)が巻回されて
なる界磁コア(12)と当該磁極(10)に対向した位置に設け
られた渦流板(11)とを相対的に回転させ、渦流板(11)に
渦電流を発生させて制動トルクを得る構成のリターダに
おいて、上記界磁コア(12)に励磁機電機子コイル(15)を
巻回すると共に、当該励磁機電機子コイル(15)と鎖交す
る磁束を発生させる励磁機用界磁手段(16)を設けて構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リターダ、特にリ
ターダに励磁機を設けることにより界磁に充分な電力を
供給し、大きな制動トルクが得られるようにした励磁機
を有するリターダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】渦電流を利用して制動トルクを得る従来
のリターダは、図7、図8に示されている様に、鍔を備
えた中空円盤状の取付けステー1にステータ・コア2が
固着され、当該ステータ・コア2にコイル3が巻回され
ている。そしてステータ・コア2の両端面にはシャフト
4に固着された渦流円板5が空隙(ギャップ)を経て回
転自在にそれぞれ設けられている。
【0003】コイル3に通電すると、ステータ・コア2
の磁極10が交互にN,S極に磁化され、回転する渦流
円板5に渦電流が発生し、当該渦電流とコイル3による
磁界との間で渦流円板5の回転方向と逆方向の電磁力が
生じ、これが渦流円板5の回転運動に対してブレーキ作
用を及ぼす。
【0004】図9、図10は磁石を用いた従来のリター
ダを示しており、ステータ・コア6に固着さた磁石7
は、固定されたポール・ピース8に対して交互にN極、
S極に磁化されており、かつ図10図示の点線で示され
ている如く摺動可能に構成されている。ポール・ピース
8の外部には回転自在に渦流円筒9が設けられている。
【0005】磁石7が図10に示された位置にあるとき
には、ポール・ピース8を介して回転している渦流円筒
9に渦電流が発生し、当該渦電流の発生によって図7、
図8の場合と同様に、渦流円筒9の回転運動に対してブ
レーキ作用を及ぼす。
【0006】なお、磁石7が図10に示された点線の位
置にあるときには、ポール・ピース8が当該磁石7の磁
界を遮断するようになっており、渦流円筒9には渦電流
が発生しなくなり、ブレーキが開放された状態となって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】渦流板に渦電流を発生
させ、その渦電流を用いて制動力を得る場合の制動トル
クは渦電流損Wに比例する。渦電流損Wはギャップ、す
なわちステータ・コア2の磁極10と渦流円板5とのギ
ャップ又はポール・ピース8と渦流円筒9とのギャップ
の磁束密度Bgが大きいとき多くなるから、大きな制動
トルクを得るためにはこれらのギャップの磁束密度Bg
が大きいことが望ましい。
【0008】図7、図8に示されたコイル3を巻装する
巻線方式の構成のものでは、コイル3の巻数を多くする
ことにより大きな制動トルクが得られるが、当該コイル
3に供給する電源、例えばオルタネータやバッテリの容
量を大きくしなければならず、従って装置が大型化し、
また図9、図10に示された磁石方式の構成のもので
は、磁石7の残留磁束密度Brの制限から上記巻線方式
のもの程ギャップの磁束密度Bgを大きくすることがで
きないでいた。つまり、充分なギャップの磁束密度Bg
を実現することが難しく、制動トルクの発生が制限され
ていた。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、リターダに励磁機を設けることによりリターダの
界磁に充分な電力を供給し得る構成にしてギャップの磁
束密度Bgを大きくとれるようにし、大きな制動トルク
が得られる励磁機を有するリターダを提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の励磁機を有するリターダは磁極に界磁コ
イルが巻回されてなる界磁コアと当該磁極に対向した位
置に設けられた渦流板とを相対的に回転させ、渦流板に
渦電流を発生させて制動トルクを得る構成のリターダに
おいて、上記界磁コアに励磁機電機子コイルを巻回する
と共に、当該励磁機電機子コイルと鎖交する磁束を発生
させる励磁機用界磁手段を設け、励磁機電機子コイルに
発生した電圧を界磁コイルに供給するように構成したこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の励磁機界磁が巻線
方式の一実施例部分構成説明図、図2は図1の縦断面
図、図3はその対応電気回路図を示している。
【0012】図1、図2において、11は渦流板、12
は界磁コア、13は励磁機界磁コア、14は界磁コイ
ル、15は励磁機電機子コイル、16は励磁機界磁コイ
ルを表わしている。
【0013】シャフト4に固定された界磁コア12の外
周面及び内周面には巻線溝がそれぞれ設けられ、界磁コ
イル14及び励磁機電機子コイル15がそれぞれ巻回さ
れている。界磁コイル14の磁極に対向した位置に円筒
状の渦流板11が設けられており、後に説明する様に当
該渦流板11に渦電流が発生する。励磁機電機子コイル
15が巻回された界磁コア12の内側には、間隙を経て
励磁機界磁コイル16が巻回された励磁機界磁コア13
が設けられており、当該励磁機界磁コア13及び上記渦
流板11と界磁コア12とは相対的に回転運動をする様
に構成されている。
【0014】すなわち励磁機界磁コア13及び渦流板1
1が固定されているとき、界磁コア12が回転運動を行
い、また逆に界磁コア12が固定されているとき、励磁
機界磁コア13と渦流板11とが回転運動を行うように
なっている。
【0015】図3は図1図示の対応電気回路の一実施例
構成を示しており、符号11、14ないし16は図1、
図2のものに対応し、17は整流器、18は励磁制御回
路、19はバッテリ、20はスイッチを表わしている。
【0016】スイッチ20を投入すると、バッテリ19
から励磁制御回路18を介して励磁機界磁コイル16に
所定の励磁電流が流れる。これによって励磁機電機子コ
イル15に電圧が発生し、整流器17で直流に変換され
て界磁コイル14に界磁電流を流す。界磁コイル14が
巻回されている界磁コア12の渦流板11側の磁極10
は交互にN,S極に磁化される。界磁コア12と渦流板
11とは上記説明した如く、相対的に回転運動を行って
いるので、当該渦流板11に渦電流が発生し、従って当
該渦電流の発生により渦流板11と界磁コア12との相
対的回転運動を制動する方向の制動力が発生する。
【0017】この制動力の大きさ、すなわち制動トルク
は励磁制御回路18が制御する励磁機界磁コイル16に
流す励磁電流の大きさによって制御され、スイッチ20
を切ることによって当該制動トルクは消滅する。
【0018】図4は本発明の励磁機界磁が磁石方式の一
実施例部分構成説明図、図5は図4の縦断面図、図6は
その電気回路図を示している。図4、図5において、符
号10、11、12、14、15は図1、図2のものに
対応し、21は磁石、22はコアを表わしている。
【0019】コア22には磁石21が固着されており、
当該磁石21が固着されたコア22及び渦流板11と界
磁コア12とは、図1、図2の場合と同様に相対的に回
転運動する様に構成されている。
【0020】従ってコア22及び渦流板11が固定され
ているとき、界磁コア12が回転運動を行い、界磁コア
12が固定されているとき、コア22と渦流板11とが
回転運動を行う。
【0021】図6は図4図示の対応電気回路の一実施例
構成を示しており、符号11、14、15、21は図
4、図5のものに対応し、23は制御回路を表わしてい
る。当該制御回路23は、励磁機電機子コイル15に発
生した電圧を基に界磁コイル14に流す界磁電流を制御
する回路であり、例えばSCRで当該界磁電流を制御す
る構成のもの、ダイオードで整流後DC−DCコンバー
タを用いて当該界磁電流を制御する構成のもの等が使用
されている。
【0022】コア22、すなわち磁石21と界磁コア1
2との相対的回転運動により、励磁機電機子コイル15
に電圧が発生する。この励磁機電機子コイル15に発生
した電圧は、上記説明の制御回路23を介して界磁コイ
ル14に所定の界磁電流を流させる。これにより界磁コ
イル14が巻回さている界磁コア12の渦流板11側の
磁極10は交互にN,S極に磁化される。界磁コア12
と渦流板11とは相対的に回転運動が行われているの
で、当該渦流板11に渦電流が発生し、渦流板11と界
磁コア12との相対的回転運動を制動する方向の制動力
が発生する。この制動トルクの大きさは、制御回路23
が界磁コイル14に流す界磁電流の大きさによって制御
される。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、渦
電流を発生させる界磁コイルと同じ界磁コアに励磁機を
設け、界磁コイルの電源としたので、界磁コイルに十分
な界磁電流を流すことができ、ギャップの磁束密度Bg
を大きくとれ、従って制動トルクの大きなリターダを実
現することができる。
【0024】また界磁コアに励磁機が設けられているの
で装置が小さくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の励磁機界磁が巻線方式の一実施例部分
構成説明図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1図示の対応電気回路の一実施例構成であ
る。
【図4】本発明の励磁機界磁が磁石方式の一実施例部分
構成説明図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】図4図示の対応電気回路の一実施例構成であ
る。
【図7】従来のリターダの構成説明図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【図9】従来のリターダの他の構成説明図である。
【図10】図9の縦断面図である。
【符号の説明】
10 磁極 11 渦流板 12 界磁コア 13 励磁機界磁コア 14 界磁コイル 15 励磁機電機子コイル 16 励磁機界磁コイル 21 磁石 22 コア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極に界磁コイルが巻回されてなる界磁
    コアと当該磁極に対向した位置に設けられた渦流板とを
    相対的に回転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動ト
    ルクを得る構成のリターダにおいて、 上記界磁コアに励磁機電機子コイルを巻回すると共に、 当該励磁機電機子コイルと鎖交する磁束を発生させる励
    磁機用界磁手段を設け、 励磁機電機子コイルに発生した電圧を界磁コイルに供給
    するように構成したことを特徴とする励磁機を有するリ
    ターダ。
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KR100965562B1 (ko) * 2008-04-25 2010-06-23 주식회사 에이디티 발전기-브레이크 일체형 회전기기
CN110722991A (zh) * 2019-09-29 2020-01-24 江苏大学 一种带温差发电装置的自励式缓速器

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JPS5941169A (ja) * 1982-08-30 1984-03-07 Hino Motors Ltd リタ−ダ

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