JPH07154958A - 車両用リターダ - Google Patents

車両用リターダ

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Publication number
JPH07154958A
JPH07154958A JP29587993A JP29587993A JPH07154958A JP H07154958 A JPH07154958 A JP H07154958A JP 29587993 A JP29587993 A JP 29587993A JP 29587993 A JP29587993 A JP 29587993A JP H07154958 A JPH07154958 A JP H07154958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
yoke
rotor
vehicle
retarder
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29587993A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
晃 山本
Tsutomu Takizawa
勉 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Publication of JPH07154958A publication Critical patent/JPH07154958A/ja
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  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 小形、軽量で信頼性が向上するとともに低廉
なコストで製造し得る車両用リターダを提供する。 【構成】 筒状のロータ13を固着してこのロータ13
とともに回転する回転軸8を囲繞して固定部であるコイ
ルを設け、磁束が通るヨーク18を第1及び第2のヨー
ク18a,18bに分割するとともに、のうちコイルの
外周面に当接する部分である爪部18c,18dをコイ
ルの周方向に亘り交互に並べることにより、ヨーク18
a、爪部18c、ロータ13、第2の爪部、ヨーク18
bを通りヨーク18aに至る磁路を形成してロータ13
に発生する渦電流により、回転軸8の回転を制動するよ
うに構成するとともに、コイルは複数個の単位コイルを
集合させて一個のブロックを形成してなり、スイッチ手
段により選択的に電流を流すことにより制動力を容易に
調整し得るように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用リターダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、車両用リターダ1
は、主に大形車両2の補助ブレーキとして、パワートレ
イン系においてプロペラシャフト3a,3bの間に連結
してある。
【0003】この種の車両用リターダ1の一例として図
7に示すようなものがある。この車両用リターダ1は、
車両の駆動系である回転軸4を囲繞して車体に固定した
円筒状部材5、この円筒状部材5の外周面に周方向に亘
り配設した複数個のコイル6a,6b,6c及び内周面
が隙間を介して前記コイル6a〜6cと相対向するよう
回転軸4に固着した筒状のロータ7とを有している。す
なわち、回転軸4及びロータ7が一体的に回転するとと
もに被制動部である回転部となっており、円筒状部材5
及びコイル6a〜6cが車体に固定された固定部となっ
ている。かくして、コイル6a〜6cを励磁することに
より発生する磁束により回転軸4と一体的に回転してい
るロータ7に渦電流を発生させ、回転エネルギを渦電流
による熱に変換して所望の制動力を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き車両用リタ
ーダには次の様な機能が要求される。 (1) 小形、軽量であること。 (2) 通常運転時には低損失であること。 (3) パワートレイン系への影響が少ない低慣性であ
ること。 (4) ブレーキとして高い信頼性を有すること。 (5) 低コストであること。
【0005】従来技術に係る車両用リターダも上記機能
を追求したものがあるが、さらに上記各機能の改善が望
まれている。また、リターダは制動トルクを制御するた
めの制御装置を有するが、この制御装置はコイル6a〜
6cに流れる電流を制御するもので、一般にはスイッチ
ング電源が使用される。このため、制御装置の小形、軽
量、低損失化等も要求されている。
【0006】本発明は、上記従来技術に鑑み、制御トル
クを制御するための制御装置も含め、小形、軽量で信頼
性が向上するとともに低廉なコストで製造し得る車両用
リターダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、回転軸に固定され、この回転軸の回転とと
もに一体的に回転する筒状のロータと、車体に固定され
て前記ロータの内部に占位し、磁束を発生するととも
に、この磁束によりロータに発生する渦電流によりロー
タの回転を制動するコイルとを有する車両用リターダに
おいて、回転軸をそれぞれ囲繞するように配設した複数
個の単位コイルを電源に対しそれぞれ並列に接続して一
個のブロックを形成した環状のコイルと、各単位コイル
に対応して配設し、前記電源の電圧を各単位コイルに選
択的に印加する複数個のスイッチ手段と、前記コイルの
左端面側から上面に当接して右端面側に伸びる第1の爪
部を有する第1のヨークと、コイルの右端部側から上面
に当接して左端面側に伸びる第2の爪部を有する第2の
ヨークとからなり、第1及び第2の爪部がコイルの外周
面上でコイルの周方向に亘りロータの内周面と相対向し
て交互に並ぶとともに、第1及び第2のヨークでコイル
をその周面に沿い囲繞してなるヨークとを有することを
特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成の本発明によれば、コイルを励磁する
ことによりその周囲に形成される磁束は、第1及び第2
のヨークを通る。このとき、第1若しくは第2の爪部か
ら出た磁束はロータを通った後、周方向で隣り合う第2
若しくは第1の爪部に入る。このため、第1及び第2の
爪部によりコイルの周方向に亘りN極、S極が交互に並
ぶ磁極が形成される。この結果、これらの磁極に相対向
する回転中のロータの面に渦電流が発生し、この渦電流
によりロータを介して回転軸を制動する。
【0009】また、このときの制動トルクはスイッチ手
段の投入、開放により電流を流す単位コイルの数を選択
することにより調整し得る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
【0011】図1は本発明の実施例に係る車両用リター
ダを示す縦断面図(但し上半分を示す)、図2は、一部
切欠いて示すその斜視図(但し右半分を示す)である。
【0012】両図に示すように、回転軸8は、円筒状の
ハウジング9の内周面に固着した軸受10a,10b,
10cに回転可能に支承してある。また、この回転軸8
の両端部には、端面にフランジ部を有する筒状のカップ
リング11,12が嵌着してある。さらに、カップリン
グ11,12のフランジ部には円筒状のロータ13,1
4がスタッドボルト15a,15bを介して固着してあ
る。これら回転軸8、カップリング11,12及びロー
タ13,14が一体となって回転する回転部を構成して
いる。かかる回転部は、スタッドボルト15a,15b
を介してプロペラシャフト3a,3b(図6参照)に連
結する。
【0013】ハウジング9は、その取付部9aを介して
車体の取付板17に固着してある。本実施例は、このハ
ウジング9に2組の磁界発生部I,IIを固着したタンデ
ム方式のものであるが、これは何れか一方、すなわち、
シングル方式であっても勿論良い。これら磁界発生部
I,IIは、それぞれロータ13,14の内部に在り、ハ
ウジング9とともに固定部を構成している。
【0014】磁界発生部I,IIは、全く同構成であるの
で、磁界発生部Iについてのみその詳細な構成を説明す
る。磁界発生部Iは、回転軸8を囲繞する環状のコイル
16を有する。このコイル16の周囲には、第1及び第
2のヨーク18a,18bからなるヨーク18がこのコ
イル16を囲繞するよう設けてあり、コイル16が発生
する磁束が通る磁路を構成するようになっている。第1
のヨーク18aは、コイル16の内周面及び左端面に当
接するとともに外周面に当接しつつ右端面側に伸びる第
1の爪部18cを有している。第2のヨーク18bは、
コイル16の内周面及び右端面に当接するとともに外周
面に当接しつつ左端面側に伸びる第2の爪部18dを有
している。かくして、第1及び第2の爪部18c,18
dがコイル16の外周面上で周方向に亘り交互に並ぶよ
うに構成してある。
【0015】このとき、コイル16は、複数個(本実施
例では5個)の同形の単位コイル16a,16b,16
c,16d,16eを集合させて形成したものであり、
この部分を抽出して第3図の回路図に示すように、各単
位コイル16a〜16eを電源21(本実施例ではバッ
テリー)にそれぞれ並列に接続するとともに、各単位コ
イル16a〜16eに対応して複数個(本実施例では5
個)のスイッチ22a,22b,22c,22d,22
eを設け、このスイッチ22a〜22eの投入、開放に
より各単位コイル16a〜16eに選択的に電源21の
電圧を印加し得るように構成してある。
【0016】図4は回転軸8の回転速度を一定とした場
合のコイル16に流れる電流と制動トルクとの関係を示
すグラフである。同図に示すように、本実施例によれ
ば、スイッチ22a〜22eを選択的に投入し、電源2
1に対し並列に接続される単位コイル16a〜16eの
数を調整することにより全体の電流を調整して制動トル
クを調整することができる。このとき、制動トルクはス
テップ状に増減するが、このトルクステップは各単位コ
イル16a〜16eの電線サイズ及び巻回数を調整する
ことで任意に設定し得る。
【0017】磁界発生部IIも、同様にコイル19及びヨ
ーク20を有しており、且つヨーク20が、同様に第1
の爪部20cを有する第1のヨーク20a及び第2の爪
部20dを有する第2のヨーク20bで構成してある。
コイル19もコイル16と同様に単位コイル19a〜1
9eからなり、第3図と同様の回路構成となっている。
【0018】上記実施例において、コイル16,19を
励磁すると、コイル16,19の周囲に形成される磁束
Φは、図3(a),(b)に示すように、第1のヨーク
18a,20a、第1の爪部18c,20c、第1の爪
部18c,20cとロータ13,14の内周面との間の
隙間、ロータ13,14及び前記隙間を通って第2の爪
部18d,20dに至り、さらに第2のヨーク18b,
20bを通って第1のヨーク18a,20aに至る環状
の磁路を通る。したがって、第1の爪部18c,20c
及び第2の爪部18d,20dは、一方がN極、他方が
S極として分極され、コイル16,19の周方向に亘り
N極とS極とが交互に並ぶ磁極が形成される。
【0019】かかる状態で回転軸8とともに回転するロ
ータ13,14には渦電流が流れ、この渦電流によるエ
ネルギはロータ13,14で熱となり空気中に放散され
る結果、磁束Φとの相互作用により制動力が発生する。
このときの制動力は、電流を流す単位コイル16a〜1
6e、19a〜19eの数を選択することにより任意に
設定し得る。
【0020】大きな渦電流を発生させるには、すなわち
大きな制動力を発生させるには、磁束量変化を大きくす
る必要があるが、上記実施例では、コイル16,19の
周方向に亘り極性が異なる磁極が交互に並んでいるの
で、渦電流の発生効率が良い。因に、図5に示す従来技
術の場合には、分極させるために多数のコイル6a〜6
cを有するが、本実施例では1個で良い。また、本実施
例によれば、ロータ13,14の内周面と相対向する極
面積は第1及び第2の爪部18c,20c,18d,2
0dの表面積であり、図5に示すコイル6a〜6cの幅
の分だけ小さくなる従来技術よりもより大きな極面積を
確保し得る。すなわち、本実施例は、同一磁束密度で比
較すると小形化が可能となる。また、制動力の調整もス
イッチ22a〜22eの投入、開放の制御により容易に
これをなし得る。
【0021】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明によれば次の効果を得る。 (1) 制動力調整のための制御装置の小形化と相俟
ち、全体の小形化を図ることができる。 (2) 同一制動力に対し、励磁電力を下げることが出
来、省エネルギータイプとなる。 (3) 小形のため、低慣性となり、車両のパワートレ
イン系に与える影響が少ない。 (4) 小形のため、ロータ径が下がり低風損となり、
非制動時のエネルギー損失を少なくできる。 (5) コイル等の部品点数が少なく構造が簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】上記実施例を一部切欠いて示す斜視図である。
【図3】上記実施例に係るコイル部分を抽出してその回
路構成を示す回路図である。
【図4】上記実施例におけるコイルに流れる電流と制動
トルクとの関係を示すグラフである。
【図5】上記実施例における磁束の様子を示す説明図で
ある。
【図6】車両用リターダの取付態様を示す説明図であ
る。
【図7】従来技術を一部切欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
8 回転軸 13,14 ロータ 16,19 コイル 16a〜16e,19a〜19e 単位コイル 18,20 ヨーク 18a,20a 第1のヨーク 18b,20b 第2のヨーク 18c,20c 第1の爪部 18d,20d 第2の爪部 21 電源 22a〜22e スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定され、この回転軸の回転と
    ともに一体的に回転する筒状のロータと、車体に固定さ
    れて前記ロータの内部に占位し、磁束を発生するととも
    に、この磁束によりロータに発生する渦電流によりロー
    タの回転を制動するコイルとを有する車両用リターダに
    おいて、 回転軸をそれぞれ囲繞するように配設した複数個の単位
    コイルを電源に対しそれぞれ並列に接続して一個のブロ
    ックを形成した環状のコイルと、 各単位コイルに対応して配設し、前記電源の電圧を各単
    位コイルに選択的に印加する複数個のスイッチ手段と、 前記コイルの左端面側から上面に当接して右端面側に伸
    びる第1の爪部を有する第1のヨークと、コイルの右端
    部側から上面に当接して左端面側に伸びる第2の爪部を
    有する第2のヨークとからなり、第1及び第2の爪部が
    コイルの外周面上でコイルの周方向に亘りロータの内周
    面と相対向して交互に並ぶとともに、第1及び第2のヨ
    ークでコイルをその周面に沿い囲繞してなるヨークとを
    有することを特徴とする車両用リターダ。
JP29587993A 1993-11-26 1993-11-26 車両用リターダ Withdrawn JPH07154958A (ja)

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JP29587993A JPH07154958A (ja) 1993-11-26 1993-11-26 車両用リターダ

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JPH07154958A true JPH07154958A (ja) 1995-06-16

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JP29587993A Withdrawn JPH07154958A (ja) 1993-11-26 1993-11-26 車両用リターダ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6253885B1 (en) * 1999-11-03 2001-07-03 Visteon Global Technologies, Inc. Eddy current brake for automotive vehicles
JP2008500800A (ja) * 2004-05-19 2008-01-10 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 可変バルブタイミングシステム用のブレーキ装置
CN111396473A (zh) * 2020-04-29 2020-07-10 哈尔滨工业大学(威海) 一种汽车电磁铁式行车制动器

Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130