JPH07143732A - リターダ - Google Patents
リターダInfo
- Publication number
- JPH07143732A JPH07143732A JP28784493A JP28784493A JPH07143732A JP H07143732 A JPH07143732 A JP H07143732A JP 28784493 A JP28784493 A JP 28784493A JP 28784493 A JP28784493 A JP 28784493A JP H07143732 A JPH07143732 A JP H07143732A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exciter
- brake drum
- core
- pole
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレーキドラムを利用して軸方向の寸法の短
縮化と軽量小型化をはかる。 【構成】 励磁コイル(13)を備え、当該励磁コイル
(13)に流れる励磁電流によりN極とS極とが交互に
磁化される複数の磁極を備えたポールコア(11)と当
該磁極に対向して設けられた渦流円筒(7)とを相対的
に回転させ、渦流円筒(7)に渦電流を発生させて制動
力を得る構成のリターダにおいて、ブレーキドラム
(1)の外側に軸心を同一にして上記渦流円筒(7)を
設けると共に、当該ブレーキドラム(1)と渦流円筒
(7)とで形成される空間に磁性体より成る円筒状の支
持部材(8)を設け、当該円筒状の支持部材(8)に
は、その外周面に上記ポールコア(11)及び励磁コイ
ル(13)が設けられ、その内周面に上記励磁コイル
(13)に励磁電流を供給するエキサイタコア(14)
及び発電コイル(15)が設けられ、かつ、ブレーキド
ラム(1)の外周面に複数の永久磁石(16)が固着さ
れて構成される。
縮化と軽量小型化をはかる。 【構成】 励磁コイル(13)を備え、当該励磁コイル
(13)に流れる励磁電流によりN極とS極とが交互に
磁化される複数の磁極を備えたポールコア(11)と当
該磁極に対向して設けられた渦流円筒(7)とを相対的
に回転させ、渦流円筒(7)に渦電流を発生させて制動
力を得る構成のリターダにおいて、ブレーキドラム
(1)の外側に軸心を同一にして上記渦流円筒(7)を
設けると共に、当該ブレーキドラム(1)と渦流円筒
(7)とで形成される空間に磁性体より成る円筒状の支
持部材(8)を設け、当該円筒状の支持部材(8)に
は、その外周面に上記ポールコア(11)及び励磁コイ
ル(13)が設けられ、その内周面に上記励磁コイル
(13)に励磁電流を供給するエキサイタコア(14)
及び発電コイル(15)が設けられ、かつ、ブレーキド
ラム(1)の外周面に複数の永久磁石(16)が固着さ
れて構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リターダ、特にブレー
キドラムを利用し、軸方向の寸法の短縮化と軽量小型化
を可能にした構造のリターダに関するものである。
キドラムを利用し、軸方向の寸法の短縮化と軽量小型化
を可能にした構造のリターダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、物流の主役をトラックが担うよう
になり、特にディーゼルエンジンを搭載した大型トラッ
クによる物流消費の低減が進んでいる。一方このような
車両用エンジンについても、ターボ化及び小型軽量化に
よる高性能化の開発、改良が進み、低燃費のエンジンが
出現している。
になり、特にディーゼルエンジンを搭載した大型トラッ
クによる物流消費の低減が進んでいる。一方このような
車両用エンジンについても、ターボ化及び小型軽量化に
よる高性能化の開発、改良が進み、低燃費のエンジンが
出現している。
【0003】しかしながら上記高性能化の進展により単
位出力当りのエンジン容量の低減となる結果、例えば長
い下り坂におけるブレーキの加熱によるフェード現象を
避けるために使用するエンジンブレーキ若しくは排気ブ
レーキの機能の低下を招来する。
位出力当りのエンジン容量の低減となる結果、例えば長
い下り坂におけるブレーキの加熱によるフェード現象を
避けるために使用するエンジンブレーキ若しくは排気ブ
レーキの機能の低下を招来する。
【0004】このため補助ブレーキとして作用するリタ
ーダが注目されている。このリターダの一つとして、変
速装置の出力軸部分に発電機を取付けて走行エネルギー
の吸収を行う所謂電磁式リターダがある。また電磁式リ
ターダの他の態様として、励磁コイルと渦流板若しくは
渦流円筒とを対向させて設け、両者の相対回転による渦
電流を利用するものもある。
ーダが注目されている。このリターダの一つとして、変
速装置の出力軸部分に発電機を取付けて走行エネルギー
の吸収を行う所謂電磁式リターダがある。また電磁式リ
ターダの他の態様として、励磁コイルと渦流板若しくは
渦流円筒とを対向させて設け、両者の相対回転による渦
電流を利用するものもある。
【0005】図3は従来の電磁式リターダの要部端面説
明図、図4はその要部縦断面図を示している。図3,図
4において、31は渦流円筒であり、中空円筒状に形成
され、外周に複数の放熱用フィン32が一体に設けら
れ、図示されていない出力軸と共に回転するように構成
されている。次に33は磁性体の支持部材であり、例え
ば中空円筒状に形成され、外周に複数のポールコア34
が固着され、このポールコア34に励磁コイル35が巻
装されている。そして励磁コイル35に励磁電流が流さ
れると、ポールコア34の先端に円周方向にN極とS極
とが交互に磁化されるようになっている。
明図、図4はその要部縦断面図を示している。図3,図
4において、31は渦流円筒であり、中空円筒状に形成
され、外周に複数の放熱用フィン32が一体に設けら
れ、図示されていない出力軸と共に回転するように構成
されている。次に33は磁性体の支持部材であり、例え
ば中空円筒状に形成され、外周に複数のポールコア34
が固着され、このポールコア34に励磁コイル35が巻
装されている。そして励磁コイル35に励磁電流が流さ
れると、ポールコア34の先端に円周方向にN極とS極
とが交互に磁化されるようになっている。
【0006】上記の構成により、渦流円筒31が回転し
ている状態の下で励磁コイル35に励磁電流が流される
と、ポールコア34の先端に円周方向にN極とS極とが
交互に磁化されるので、渦流円筒31に渦電流が発生
し、この渦電流と励磁コイル35による磁界との間で渦
流円筒31の回転方向と逆方向の電磁力が発生する。従
ってこの電磁力が渦流円筒31の回転運動に対してブレ
ーキ作用を及ぼす。
ている状態の下で励磁コイル35に励磁電流が流される
と、ポールコア34の先端に円周方向にN極とS極とが
交互に磁化されるので、渦流円筒31に渦電流が発生
し、この渦電流と励磁コイル35による磁界との間で渦
流円筒31の回転方向と逆方向の電磁力が発生する。従
ってこの電磁力が渦流円筒31の回転運動に対してブレ
ーキ作用を及ぼす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の電磁式リタ
ーダにおいて、ブレーキ作用若しくは制動トルクを大に
するためには、まず渦流円筒31の直径を大に形成する
ことが考えられるが、電磁式リターダが装着される変速
装置の出力軸の近傍の空間が狭小であるため、実際上は
困難である。
ーダにおいて、ブレーキ作用若しくは制動トルクを大に
するためには、まず渦流円筒31の直径を大に形成する
ことが考えられるが、電磁式リターダが装着される変速
装置の出力軸の近傍の空間が狭小であるため、実際上は
困難である。
【0008】一方上記制動トルクは、渦流円筒31に発
生する渦電流に起因する渦電流損に関連する。そして上
記渦電流損は渦流円筒31の内周面とポールコア34の
先端とのエアギャップにおける磁束密度の増加に伴って
増加するため、励磁コイル35の巻数を大にすること
が、制動トルクの向上に有効である。
生する渦電流に起因する渦電流損に関連する。そして上
記渦電流損は渦流円筒31の内周面とポールコア34の
先端とのエアギャップにおける磁束密度の増加に伴って
増加するため、励磁コイル35の巻数を大にすること
が、制動トルクの向上に有効である。
【0009】しかしながらこのように励磁コイル35の
出力を大にするためには、この励磁コイル35に供給す
る電源、例えば発電機若しくはバッテリの容量を大にし
なければならず、装置全体が大型化すると言う問題点が
ある。
出力を大にするためには、この励磁コイル35に供給す
る電源、例えば発電機若しくはバッテリの容量を大にし
なければならず、装置全体が大型化すると言う問題点が
ある。
【0010】上記の問題点を解決するために、本出願人
は先に励磁コイル35に給電するための励磁機若しくは
エキサイタを備えた電磁式リターダについて出願してい
る(例えば実願平3─98771号)。すなわち励磁コ
イル35が装着された支持部材33に励磁機電機子コイ
ルを設けると共に、この励磁機電機子コイルと鎖交する
磁束を発生させる励磁機用界磁手段を別個に設け、励磁
機電機子コイルに発生した電圧を励磁コイル35に供給
するようにした構成のものである。
は先に励磁コイル35に給電するための励磁機若しくは
エキサイタを備えた電磁式リターダについて出願してい
る(例えば実願平3─98771号)。すなわち励磁コ
イル35が装着された支持部材33に励磁機電機子コイ
ルを設けると共に、この励磁機電機子コイルと鎖交する
磁束を発生させる励磁機用界磁手段を別個に設け、励磁
機電機子コイルに発生した電圧を励磁コイル35に供給
するようにした構成のものである。
【0011】上記のように構成することにより、渦電流
を発生させる励磁コイル35と同一の支持部材33に励
磁機電機子コイルを設け、励磁コイル35の電源とした
ので、励磁コイル35に充分な励磁電流を供給すること
ができ、エアギャップにおける磁束密度を大きく確保で
き、制動トルクの大なる電磁式リターダを得ることがで
きるという効果を奏する。
を発生させる励磁コイル35と同一の支持部材33に励
磁機電機子コイルを設け、励磁コイル35の電源とした
ので、励磁コイル35に充分な励磁電流を供給すること
ができ、エアギャップにおける磁束密度を大きく確保で
き、制動トルクの大なる電磁式リターダを得ることがで
きるという効果を奏する。
【0012】しかしながら上記の提案においても、励磁
コイル35が装着された支持部材33に励磁機電機子コ
イルを設けると共に、この励磁機電機子コイルと鎖交す
る磁束を発生させる励磁機用界磁手段を設けた構成で
も、励磁機用界磁手段が別個に設けられているため、出
力軸方向が長くなり、スペースの狭い車体にあっては望
ましい状態ではなかった。すなわち電磁式リターダが装
着される変速装置の出力軸の近傍の空間が狭小であるた
め、グリース注入口へグリースの注入が困難であり、リ
ターダの出力軸方向の短縮化と共にその軽量小型化が望
まれる。
コイル35が装着された支持部材33に励磁機電機子コ
イルを設けると共に、この励磁機電機子コイルと鎖交す
る磁束を発生させる励磁機用界磁手段を設けた構成で
も、励磁機用界磁手段が別個に設けられているため、出
力軸方向が長くなり、スペースの狭い車体にあっては望
ましい状態ではなかった。すなわち電磁式リターダが装
着される変速装置の出力軸の近傍の空間が狭小であるた
め、グリース注入口へグリースの注入が困難であり、リ
ターダの出力軸方向の短縮化と共にその軽量小型化が望
まれる。
【0013】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、ブレーキドラムが取付けられていることに着目し、
当該ブレーキドラムの外部にリターダを形成することに
より、出力軸方向の短縮化と共に軽量小型化を可能にし
たリターダを提供することを目的としている。
り、ブレーキドラムが取付けられていることに着目し、
当該ブレーキドラムの外部にリターダを形成することに
より、出力軸方向の短縮化と共に軽量小型化を可能にし
たリターダを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決しようとする手段】上記の目的を解決する
ために、本発明のリターダは励磁コイルを備え、当該励
磁コイルに流れる励磁電流によりN極とS極とが交互に
磁化される複数の磁極を備えたポールコアと当該磁極に
対向して設けられた渦流円筒とを相対的に回転させ、渦
流円筒に渦電流を発生させて制動力を得る構成のリター
ダにおいて、ブレーキドラムの外側に軸心を同一にして
上記渦流円筒を設けると共に、当該ブレーキドラムと渦
流円筒とで形成される空間に磁性体より成る円筒状の支
持部材を設け、当該円筒状の支持部材には、その外周面
に上記ポールコア及び当該ポールコアに巻装された励磁
コイルが設けられると共に、その内周面に上記励磁コイ
ルに励磁電流を供給するエキサイタコア及び当該エキサ
イタコアに巻装された発電コイルが設けられ、かつ、ブ
レーキドラムの外周面に上記エキサイタコア及び発電コ
イルに対向して複数の永久磁石が固着されていることを
特徴としている。
ために、本発明のリターダは励磁コイルを備え、当該励
磁コイルに流れる励磁電流によりN極とS極とが交互に
磁化される複数の磁極を備えたポールコアと当該磁極に
対向して設けられた渦流円筒とを相対的に回転させ、渦
流円筒に渦電流を発生させて制動力を得る構成のリター
ダにおいて、ブレーキドラムの外側に軸心を同一にして
上記渦流円筒を設けると共に、当該ブレーキドラムと渦
流円筒とで形成される空間に磁性体より成る円筒状の支
持部材を設け、当該円筒状の支持部材には、その外周面
に上記ポールコア及び当該ポールコアに巻装された励磁
コイルが設けられると共に、その内周面に上記励磁コイ
ルに励磁電流を供給するエキサイタコア及び当該エキサ
イタコアに巻装された発電コイルが設けられ、かつ、ブ
レーキドラムの外周面に上記エキサイタコア及び発電コ
イルに対向して複数の永久磁石が固着されていることを
特徴としている。
【0015】
【作用】ブレーキドラムの外部にリターダを形成するこ
とにより、新たにリターダを装着するスペースがいらな
くなるので、出力軸方向の短縮化と共に軽量小型化が可
能となる。
とにより、新たにリターダを装着するスペースがいらな
くなるので、出力軸方向の短縮化と共に軽量小型化が可
能となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例要部縦断面図であり
図2のAOB矢視図を示している。図2は図1の右側面
図である。
図2のAOB矢視図を示している。図2は図1の右側面
図である。
【0017】図1,図2において、ブレーキドラム1は
図1図示の如く、変速装置2の出力軸側フランジ2─1
とプロペラシャフト3側のフランジ3─1との間に回転
可能に設けられている。当該ブレーキドラム1はその両
側がそれぞれ開口端を有する椀状に形成されており、ボ
ルト4及びナット5とで変速装置2の出力軸側フランジ
2─1とプロペラシャフト3側のフランジ3─1との間
に同軸的に固着されている。
図1図示の如く、変速装置2の出力軸側フランジ2─1
とプロペラシャフト3側のフランジ3─1との間に回転
可能に設けられている。当該ブレーキドラム1はその両
側がそれぞれ開口端を有する椀状に形成されており、ボ
ルト4及びナット5とで変速装置2の出力軸側フランジ
2─1とプロペラシャフト3側のフランジ3─1との間
に同軸的に固着されている。
【0018】ブレーキドラム1の外側には取付け円板6
を介してブレーキドラム1と軸心を同一にして渦流円筒
7が配設されている。当該渦流円筒7には鉄鋼材料が用
いられる。なお取付け円板6は当該渦流円筒7と一体に
形成されたものであってよい。
を介してブレーキドラム1と軸心を同一にして渦流円筒
7が配設されている。当該渦流円筒7には鉄鋼材料が用
いられる。なお取付け円板6は当該渦流円筒7と一体に
形成されたものであってよい。
【0019】ブレーキドラム1の外側と当該渦流円筒7
とで形成される空間には磁性材の円筒状の支持部材8が
配置されると共に、当該円筒状の支持部材8の一端は中
央に凹部を有する支持板9に固着されている。そして当
該支持板9は変速装置2の端部にボルト10で固定され
ている。この場合も当該支持板9は支持部材8と一体に
形成されてたものであってよい。
とで形成される空間には磁性材の円筒状の支持部材8が
配置されると共に、当該円筒状の支持部材8の一端は中
央に凹部を有する支持板9に固着されている。そして当
該支持板9は変速装置2の端部にボルト10で固定され
ている。この場合も当該支持板9は支持部材8と一体に
形成されてたものであってよい。
【0020】上記ブレーキドラム1の外側と渦流円筒7
とで形成される空間に配置された円筒状の支持部材8の
外周面には、磁性材のポールコア11がボルト12を介
して取付けられており、当該ポールコア11と渦流円筒
7の内周面との間にエアギャップが形成されている。そ
して当該ポールコア11に励磁コイル13が巻装されて
いる。また支持部材8の内周面にはエキサイタコア14
が固着されると共に、当該エキサイタコア14に設けら
れたスロットにはそれぞれ発電コイル15が巻装されて
いる。
とで形成される空間に配置された円筒状の支持部材8の
外周面には、磁性材のポールコア11がボルト12を介
して取付けられており、当該ポールコア11と渦流円筒
7の内周面との間にエアギャップが形成されている。そ
して当該ポールコア11に励磁コイル13が巻装されて
いる。また支持部材8の内周面にはエキサイタコア14
が固着されると共に、当該エキサイタコア14に設けら
れたスロットにはそれぞれ発電コイル15が巻装されて
いる。
【0021】一方、ブレーキドラム1の外周面には、例
えばアークセグメント状に形成された永久磁石16が交
互に異極となるような順に等間隔で配置されている。当
該永久磁石16と上記エキサイタコア14との間にエア
ギャップが形成されており、エキサイタコア14に巻装
された発電コイル15と永久磁石16とでエキサイタを
構成している。
えばアークセグメント状に形成された永久磁石16が交
互に異極となるような順に等間隔で配置されている。当
該永久磁石16と上記エキサイタコア14との間にエア
ギャップが形成されており、エキサイタコア14に巻装
された発電コイル15と永久磁石16とでエキサイタを
構成している。
【0022】この時のエキサイタの磁束は、永久磁石1
6,エアギャップ,エキサイタコア14,エアギャッ
プ,隣の永久磁石16及びブレーキドラム1の円筒部の
磁気回路を通って流れ、ブレーキドラム1が磁気回路の
一部を構成している。この様にブレーキドラム1を利用
し、その一部が磁気回路を構成している点が本願の特徴
となっている。
6,エアギャップ,エキサイタコア14,エアギャッ
プ,隣の永久磁石16及びブレーキドラム1の円筒部の
磁気回路を通って流れ、ブレーキドラム1が磁気回路の
一部を構成している。この様にブレーキドラム1を利用
し、その一部が磁気回路を構成している点が本願の特徴
となっている。
【0023】発電コイル15に発生した交流電圧は整流
手段で整流され、スイッチの投入により上記励磁コイル
13に励磁電流が流れるようになっている。この様に、
ブレーキドラム1およびその外部を利用してリターダを
形成し、かつ、ブレーキドラム1を磁気回路の一部とす
ることにより、軸方向、つまりスラスト方向の寸法の短
縮化が可能となり、同時に軽量小型化が可能となる。
手段で整流され、スイッチの投入により上記励磁コイル
13に励磁電流が流れるようになっている。この様に、
ブレーキドラム1およびその外部を利用してリターダを
形成し、かつ、ブレーキドラム1を磁気回路の一部とす
ることにより、軸方向、つまりスラスト方向の寸法の短
縮化が可能となり、同時に軽量小型化が可能となる。
【0024】なお、17は遮熱板であり、渦電流損の発
熱による渦流円筒7からの輻射熱を当該遮熱板17で遮
蔽して励磁コイル13の温度上昇を抑制するようになっ
ている。18は放熱用フィンであり、渦流円筒7に発生
した渦電流損による発熱を当該放熱用フィン18から空
中に放熱させるようになっている。
熱による渦流円筒7からの輻射熱を当該遮熱板17で遮
蔽して励磁コイル13の温度上昇を抑制するようになっ
ている。18は放熱用フィンであり、渦流円筒7に発生
した渦電流損による発熱を当該放熱用フィン18から空
中に放熱させるようになっている。
【0025】そして19はブレーキシューであり、ブレ
ーキドラム1の内部に設けられているものである。上記
の様に構成されている本発明のリターダの動作を次に説
明する。
ーキドラム1の内部に設けられているものである。上記
の様に構成されている本発明のリターダの動作を次に説
明する。
【0026】ブレーキドラム1の内周面に圧接されてい
るパーキング用のブレーキシュー19を開放し、変速装
置2の出力軸、すなわち当該出力軸側フランジ2─1を
回転させると、ブレーキドラム1,永久磁石16,取付
け円板6及び渦流円筒7は一体となって回転する。この
時プロペラシャフト3側のフランジ3─1もこの回転が
伝達される。
るパーキング用のブレーキシュー19を開放し、変速装
置2の出力軸、すなわち当該出力軸側フランジ2─1を
回転させると、ブレーキドラム1,永久磁石16,取付
け円板6及び渦流円筒7は一体となって回転する。この
時プロペラシャフト3側のフランジ3─1もこの回転が
伝達される。
【0027】リターダを作動させるために、図示されて
いないスイッチを投入することにより、発電コイル15
に発生している交流電圧の整流手段で整流された直整流
電圧が当該スイッチを介して上記励磁コイル13に励磁
電流を流させる。従ってポールコア11が交互にN極と
S極との順に磁化され、渦流円筒7に渦電流が発生す
る。この渦電流とポールコア11が生成する磁界との間
で渦流円筒7の回転方向と反対方向に制動トルクが発生
し、当該制動トルクが出力軸側フランジ2−1の回転に
対しブレーキ作用を及ぼす。
いないスイッチを投入することにより、発電コイル15
に発生している交流電圧の整流手段で整流された直整流
電圧が当該スイッチを介して上記励磁コイル13に励磁
電流を流させる。従ってポールコア11が交互にN極と
S極との順に磁化され、渦流円筒7に渦電流が発生す
る。この渦電流とポールコア11が生成する磁界との間
で渦流円筒7の回転方向と反対方向に制動トルクが発生
し、当該制動トルクが出力軸側フランジ2−1の回転に
対しブレーキ作用を及ぼす。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、ブ
レーキドラム1を利用してリターダを形成する様にした
ので、軸方向、つまりスラスト方向の寸法の短縮化が可
能となり、同時に軽量小型化が可能となる。
レーキドラム1を利用してリターダを形成する様にした
ので、軸方向、つまりスラスト方向の寸法の短縮化が可
能となり、同時に軽量小型化が可能となる。
【0029】そしてブレーキドラム1の取付け円板6側
の出張り幅も狭く出来るので、取付け円板6のプロペラ
シャフト3側の間隙が確保され、プロペラシャフトに設
けられるグリース注入口に容易にグリースの注入ができ
るようになる。
の出張り幅も狭く出来るので、取付け円板6のプロペラ
シャフト3側の間隙が確保され、プロペラシャフトに設
けられるグリース注入口に容易にグリースの注入ができ
るようになる。
【図1】本発明の一実施例要部縦断面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】従来の電磁式リターダの要部端面説明図であ
る。
る。
【図4】その要部縦断面図である。
1 ブレーキドラム 6 取付け円板 7 渦流円筒 8 支持部材 9 支持板 11 ポールコア 13 励磁コイル 14 エキサイタコア 15 発電コイル 16 永久磁石
Claims (1)
- 【請求項1】 励磁コイルを備え、当該励磁コイルに流
れる励磁電流によりN極とS極とが交互に磁化される複
数の磁極を備えたポールコアと当該磁極に対向して設け
られた渦流円筒とを相対的に回転させ、渦流円筒に渦電
流を発生させて制動力を得る構成のリターダにおいて、 ブレーキドラムの外側に軸心を同一にして上記渦流円筒
を設けると共に、 当該ブレーキドラムと渦流円筒とで形成される空間に磁
性体より成る円筒状の支持部材を設け、 当該円筒状の支持部材には、 その外周面に上記ポールコア及び当該ポールコアに巻装
された励磁コイルが設けられると共に、 その内周面に上記励磁コイルに励磁電流を供給するエキ
サイタコア及び当該エキサイタコアに巻装された発電コ
イルが設けられ、 かつ、ブレーキドラムの外周面に上記エキサイタコア及
び発電コイルに対向して複数の永久磁石が固着されてい
ることを特徴とするリターダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28784493A JPH07143732A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | リターダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28784493A JPH07143732A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | リターダ |
Publications (1)
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