JPH05328706A - リターダの渦流板及び冷却構造 - Google Patents

リターダの渦流板及び冷却構造

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JPH05328706A
JPH05328706A JP12148392A JP12148392A JPH05328706A JP H05328706 A JPH05328706 A JP H05328706A JP 12148392 A JP12148392 A JP 12148392A JP 12148392 A JP12148392 A JP 12148392A JP H05328706 A JPH05328706 A JP H05328706A
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JP
Japan
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eddy
plate
retarder
magnetic pole
rotor
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Application number
JP12148392A
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English (en)
Inventor
Masahiro Osada
雅裕 長田
Osamu Muto
修 武藤
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リターダの制動トルクの性能低下を防止す
る。 【構成】 N極S極が交互に配設されてなる磁極4と当
該磁極4に対向した位置に設けられてなる渦流板1−2
とを相対的に回転させ、渦流板1−2に渦電流を発生さ
せて制動トルクを得る構成のリターダにおいて、上記渦
流板1−2に通風孔7が穿設されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リターダの空冷構造、
特に渦流板に渦電流を発生させ、当該渦電流を利用して
制動トルクを得る構成のリターダにおいて、制動トルク
を増大させるようにしたリターダの渦流板及び冷却構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】渦電流を利用して制動トルクを得るリタ
ーダが、ブレーキの1種として自動車等に用いられるよ
うになってきている。
【0003】図4はリターダが用いられた自動車の概略
動力伝達系統図を示しており、エンジン30で発生した
回転トルクはリターダ10、プロペラシャフト40を介
してドライブギヤ50に伝えられ、後輪60を駆動させ
る。
【0004】上記リターダ10はブレーキの1種として
用いられており、車輪の回転を停止させるようになって
いる。当該リターダ10は次の様な構造を有している。
図5はリターダの分解構成斜視図、図6は従来のリター
ダの部分拡大正面図、図7はその縦断面図を示してい
る。
【0005】図5ないし図7において、シャフト3に固
定された渦流円筒を構成する円筒状のロータ1の内部に
は界磁コアのステータ2が配設されている。当該ステー
タ2の外周部には巻線溝が設けられ、磁極4を形成する
と共に界磁コイル5が巻回され、界磁電流が流れると磁
極4が交互にN極S極に磁化されるようになっている。
【0006】界磁コイル5に通電すると、ステータ2に
形成された上記磁極4は交互にN極S極に磁化され、プ
ロペラシャフト40と共に回転されるロータ1の渦流板
1−2、特に磁極対向面1−1に渦電流が発生する。当
該ロータ1の磁極対向面1−1に発生する渦電流と界磁
コイル5による磁界との間でロータ1の回転方向と逆方
向の電磁力が生じ、これがロータ1の回転運動に対しブ
レーキ作用を及ぼす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ロータ1の磁極対向面
1−1に渦電流を発生させ、その渦電流を用いて制動力
を得る場合の制動トルクは渦電流損Wに比例する。渦電
流損Wの発生によってロータ1の磁極対向面1−1は発
熱するが、図5ないし図7に示された従来のリターダ1
0では、ロータ1の外表面が放熱面となり、発熱部分と
放熱部分とが同一でないため、制動により発生した熱を
速やかに放散することができず、ロータ1の磁極対向面
1−1の部分、すなわち渦流板1−2の温度上昇による
その抵抗値の上昇、エアギャップの拡大等により制動ト
ルクが低下する欠点があった。
【0008】上記放熱を改善するものとして、図8図示
の如くフィン6を設けたものがあるが、この様なフィン
6を設けても充分な効果が得られなかった。本発明は、
上記の点に鑑みなされたものであり、渦流板の温度上昇
が抑えられ、かつ制動トルクを増大せしめる構造のリタ
ーダを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のリターダの渦流板及び冷却構造はN極S
極が交互に配設されてなる磁極と当該磁極に対向した位
置に設けられてなる渦流板とを相対的に回転させ、渦流
板に渦電流を発生させて制動トルクを得る構成のリター
ダにおいて、上記渦流板が鉄をベースに銅が混在されて
なる材質で形成されていることそして上記渦流板は磁極
対向面側が銅の密度が大きく磁極対向面から離れる方向
につれその銅の密度が小さくなる傾斜密度で形成され、
上記渦流板に通風孔が設けられ、N極S極が交互に配設
されてなる磁極と当該磁極に対向した位置に設けられて
なる渦流板とを相対的に回転させ、渦流板に渦電流を発
生させて制動トルクを得る構成のリターダにおいて、上
記渦流板に通風孔が穿設されていることを特徴としてい
る。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例部分斜視図を示して
いる。同図において、図5ないし図7のものと同一のも
のは同一の符号が付されている。
【0011】図示されていないシャフトに固定された渦
流円筒を構成する円筒状のロータ1の内部には界磁コア
のステータ2が配設されている。当該ステータ2の外周
部には巻線溝が設けられ、磁極4を形成すると共に界磁
コイル5が巻回され、界磁電流が流れると磁極4が交互
にN極S極に磁化されるようになっている。
【0012】ロータ1の渦流板1−2には通風孔7が穿
設されており、当該通風孔7に同図矢印の如く風が通る
ことにより、磁極対向面1−1(図2にその位置を明
示)に発生した熱が直接奪われる。また当該通風孔7を
穿設することにより放熱面積が増加し、従って放熱量が
多くなり、渦流板1−2の温度上昇が抑制される。
【0013】この渦流板1−2の温度上昇が抑制される
ことにより、磁極対向面1−1の抵抗値の上昇が防止さ
れ、かつエアギャップの拡大も防止される。すなわち制
動トルクの低下が防止される。
【0014】なお、ロータ1に、図8のものと同様にフ
ィン6を設けておいてもよい。図2は本発明に用いられ
るロータの一実施例説明図を示している。同図におい
て、当該ロータ1は磁性体の鉄製の中に銅が固溶或いは
析出された材質のもので形成されている。この様に鉄の
中に銅を混在させることにより、渦流板1−2の電気抵
抗が低くなり、上記説明の渦電流損Wが増大し、制動ト
ルクを向上させることができる。
【0015】図3(A),(B)は渦流板における銅の
分布説明図を示しており、同図(A)は均一に分布して
いる場合を示し、同図(B)は磁極側の銅の密度が高く
その反対側の銅の密度が低くした傾斜密度を持って分布
している場合を示している。
【0016】(B)に示されている傾斜密度の場合、磁
極対向面1−1側の電気抵抗が低くなり、またギャップ
磁束密度を確保することができるので、(A)の均一の
場合に較べ制動トルクをより向上させることが可能とな
る。
【0017】なお、図2に示された銅が混在するロータ
1に、図1図示の如く通風孔7を穿設しておいてもよ
い。以上の説明は円筒状のロータ1が回転するリターダ
10で説明したが回転部材を逆にしたロータ1側を固定
し、ステータ2側を回転させる構成のリターダについて
も同様に、本発明が成立する。
【0018】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、渦
流板に通風孔を穿設するという簡単な構造により、渦流
板の温度上昇が抑制され、制動トルクの低下を防止する
ことができる。
【0019】また渦流板に通風孔を穿設することで当該
渦流板の見掛けの抵抗が上昇し、高速回転側での制動ト
ルクの増大が期待できる。渦流板の鉄内に銅の固溶或い
は析出させることにより、またその密度を傾斜させると
いう簡単な手法を用いることで、制動トルクを増大させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例部分斜視図である。
【図2】本発明に用いられるロータの一実施例説明図で
ある。
【図3】渦流板における銅の分布説明図である。
【図4】リターダが用いられた自動車の概略動力伝達系
統図である。
【図5】リターダの分解構成斜視図である。
【図6】従来のリターダの部分拡大正面図である。
【図7】その縦断面図である。
【図8】従来のリターダの部分拡大正面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 1−1 磁極対向面 1−2 渦流板 2 ステータ 3 シャフト 4 磁極 5 界磁コイル 6 フィン 7 通風孔 10 リターダ 30 エンジン 40 プロペラシャフト 50 ドライブギヤ 60 後輪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N極S極が交互に配設されてなる磁極と当
    該磁極に対向した位置に設けられてなる渦流板とを相対
    的に回転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動トルク
    を得る構成のリターダにおいて、 上記渦流板が鉄をベースに銅が混在されてなる材質で形
    成されていることを特徴とするリターダの渦流板。
  2. 【請求項2】上記渦流板は磁極対向面側が銅の密度が大
    きく磁極対向面から離れる方向につれその銅の密度が小
    さくなる傾斜密度で形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のリターダの渦流板。
  3. 【請求項3】上記渦流板に通風孔が設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のリターダの渦流板。
  4. 【請求項4】N極S極が交互に配設されてなる磁極と当
    該磁極に対向した位置に設けられてなる渦流板とを相対
    的に回転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動トルク
    を得る構成のリターダにおいて、 上記渦流板に通風孔が穿設されていることを特徴とする
    リターダの冷却構造。
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