JP2809931B2 - リターダの熱遮断構造 - Google Patents

リターダの熱遮断構造

Info

Publication number
JP2809931B2
JP2809931B2 JP4121484A JP12148492A JP2809931B2 JP 2809931 B2 JP2809931 B2 JP 2809931B2 JP 4121484 A JP4121484 A JP 4121484A JP 12148492 A JP12148492 A JP 12148492A JP 2809931 B2 JP2809931 B2 JP 2809931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retarder
field coil
magnetic pole
magnetic
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4121484A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05328705A (ja
Inventor
雅裕 長田
修 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sawafuji Electric Co Ltd filed Critical Sawafuji Electric Co Ltd
Priority to JP4121484A priority Critical patent/JP2809931B2/ja
Publication of JPH05328705A publication Critical patent/JPH05328705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809931B2 publication Critical patent/JP2809931B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リターダの熱遮断構
造、特に渦流板に渦電流を発生させ、当該渦電流を利用
して制動トルクを得る構成のリターダにおいて、渦電流
損によって発熱上昇する渦流板からの輻射熱を遮へいす
るようにしたリターダの熱遮断構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】渦電流を利用して制動トルクを得るリタ
ーダが、ブレーキの1種として自動車等に用いられるよ
うになってきている。
【0003】図6はリターダが用いられた自動車の概略
動力伝達系統図を示しており、エンジン30で発生した
回転トルクはリターダ10、プロペラシャフト40を介
してドライブギヤ50に伝えられ、後輪60を駆動させ
る。
【0004】上記リターダ10はブレーキの1種として
用いられており、車輪の回転を停止させるようになって
いる。当該リターダ10は次の様な構造を有している。
図7、図8は従来のリターダの構成図を示している。
【0005】図7、図8において、シャフト3に固定さ
れた渦流円筒を構成する円筒状のロータ1の内部には界
磁コアのステータ2が配設されている。当該ステータ2
の外周部には巻線溝が設けられ、磁極4を形成すると共
に界磁コイル5が巻回され、界磁電流が流れると磁極4
が交互にN極S極に磁化される様になっている。
【0006】界磁コイル5に通電すると、ステータ2に
形成された上記磁極4は交互にN極S極に磁化され、プ
ロペラシャフト40と共に回転されるロータ1の渦流
板、すなわち磁極対向面1−1に渦電流が発生する。当
該ロータ1の磁極対向面1−1に発生する渦電流と界磁
コイル5による磁界との間でロータ1の回転方向と逆方
向の電磁力が生じ、これがロータ1の回転運動に対しブ
レーキ作用を及ぼす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ロータ1の磁極対向面
1−1に渦電流を発生させ、その渦電流を用いて制動力
を得る場合の制動トルクは渦電流損Wに比例する。渦電
流損Wの発生によってロータ1の磁極対向面1−1は発
熱し、その温度が上昇するが、図7、図8に示された従
来のリターダ10では、磁極対向面1−1に発生した熱
がエアギャップを介して磁極4に巻回された界磁コイル
5を加熱する。このため界磁コイル5の絶縁を充分なも
のとしなければならず、また界磁コイル5の温度上昇に
よりその起磁力が低下し、制動トルクが減退する欠点が
あった。
【0008】本発明は、上記の欠点を解決することを目
的としており、ロータ1側に発生する渦電流損に基づく
発熱の影響を受けることが少ないようにして制動トルク
の減退をもたらさないリターダの熱遮断構造を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のリターダの熱遮断構造は界磁コイルが巻
回されN極S極が交互に配設されてなる磁極と当該磁極
に対向した位置に設けられてなる渦流板とを相対的に回
転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動トルクを得る
構成のリターダにおいて、上記各磁極の先端が凸状を形
成する段差部を設けると共に、 上記段差部を用い非磁性
の係止部材で、上記各磁極に巻回されている界磁コイル
の渦流板側表面上に、非磁性、かつ高熱伝導率の遮熱部
材を固定し、 かつ、上記遮熱部材と界磁コイルとの間に
絶縁紙を設け、渦流板側からの輻射熱を遮断するように
したことを特徴としている。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例部分拡大斜視図、図
2は図1のX矢視図、図3は図1のY矢視図を示してい
る。
【0011】図1ないし図3において、図7、図8のも
のと同一のものは同一の符号が付されている。図示され
ていないシャフトに固定された磁性体円筒状のロータ1
の内部に界磁コアのステータ2が配設されており、当該
ステータ2の外周部には磁極4が形成されると共に界磁
コイル5が巻回されている。界磁コイル5を励磁するこ
とにより、各磁極4が交互にN極S極に磁化される様に
なっている。
【0012】磁極4の先端部は図2図示の如く段差部が
形成されており、この段差部とロータ1の磁極対向面1
−1との間に形成される空隙に、絶縁紙6及び銅、アル
ミニウム等の非磁性、かつ熱伝導率の大きな部材で形成
されたヒートバリア7が界磁コイル5を覆う形態でねじ
8等で固定されている。このねじ8等も非磁性の材質の
ものが使用される。
【0013】この様に、非磁性のヒートバリア7で発熱
体としてのロータ1の磁極対向面1−1と界磁コイル5
との間を熱遮へいする構造となっているので、ロータ1
の磁極対向面1−1側から輻射による界磁コイル5への
加熱が遮断される。またヒートバリア7は熱伝導率の大
きな部材で形成されているので、当該界磁コイル5に発
生するジュール熱が当該ヒートバリア7から放熱され、
界磁コイル5の温度上昇が抑制される。従って界磁コイ
ル5の起磁力が大きくとれ、大きな制動トルクをロータ
1に発生させることができる。
【0014】図4は本発明の他の実施例部分構成説明
図、図5は図4の縦断面図である。図4、図5のもの
は、ヒートバリア7が磁極4毎にその界磁コイル5を覆
う構造にして、ロータ1の磁極対向面1−1側からの輻
射熱を遮へいしようとするものである。この場合におい
ても、非磁性かつ熱伝導率の大きな部材で形成されたヒ
ートバリア7と界磁コイル5との間に絶縁紙6が敷か
れ、その絶縁性を保持する様にしている。
【0015】上記説明から明らかな様に、非磁性、かつ
高熱伝導率の部材で各磁極4に巻回されている界磁コイ
ル5を覆う構造であれば、その覆う構造及び取付け方は
どの様な手段であってもよい。
【0016】また円筒状のロータ1が回転するリターダ
10で説明したが、回転部材を逆にしたロータ1側を固
定し、ステータ2側を回転させる構成のリターダについ
ても同様に、本発明を使用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、非
磁性、かつ高熱伝導率の部材で界磁コイルを覆う構造に
したので、渦電流損により発熱する渦流板側からの界磁
コイルへの加熱が遮へいされ、かつ界磁コイル自体の発
熱が放熱され、その温度上昇が抑制される。また界磁コ
イルの絶縁性が保持される。
【0018】従って渦流板の温度を上げることができ、
リターダに大きな制動トルクを発生させることができ
る。そして界磁コイルの温度上昇が抑制されるので、そ
の制動トルクの時間的変化は小さく、自動車等のブレー
キとして充分にその性能を備えるに至る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例部分拡大斜視図である。
【図2】図1のX矢視図である。
【図3】図1のY矢視図ある。
【図4】本発明の他の実施例部分構成説明図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】リターダが用いられた自動車の概略動力伝達系
統図である。
【図7】従来のリターダの断面図である。
【図8】従来のリターダの部分側面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 1−1 磁極対向面 2 ステータ 3 シャフト 4 磁極 5 界磁コイル 6 絶縁紙 7 ヒートバリア 10 リターダ 30 エンジン 40 プロペラシャフト 50 ドライブギヤ 60 後輪

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁コイルが巻回されN極S極が交互に
    配設されてなる磁極と当該磁極に対向した位置に設けら
    れてなる渦流板とを相対的に回転させ、渦流板に渦電流
    を発生させて制動トルクを得る構成のリターダにおい
    て、上記各磁極の先端が凸状を形成する段差部を設けると共
    に、 上記段差部を用い非磁性の係止部材で、 上記各磁極に巻
    回されている界磁コイルの渦流板側表面上に、非磁性、
    かつ高熱伝導率の遮熱部材を固定し、 かつ、上記遮熱部材と界磁コイルとの間に絶縁紙を設
    け、 渦流板側からの輻射熱を遮断するようにしたことを特徴
    とするリターダの熱遮断構造。
JP4121484A 1992-05-14 1992-05-14 リターダの熱遮断構造 Expired - Fee Related JP2809931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4121484A JP2809931B2 (ja) 1992-05-14 1992-05-14 リターダの熱遮断構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4121484A JP2809931B2 (ja) 1992-05-14 1992-05-14 リターダの熱遮断構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05328705A JPH05328705A (ja) 1993-12-10
JP2809931B2 true JP2809931B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=14812303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4121484A Expired - Fee Related JP2809931B2 (ja) 1992-05-14 1992-05-14 リターダの熱遮断構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809931B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3444324B2 (ja) * 1995-11-30 2003-09-08 いすゞ自動車株式会社 永久磁石式渦電流減速装置
US6680555B1 (en) * 1998-12-04 2004-01-20 Zf Friedrichshafen Ag Electromagnetic hysteresis unit

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01180883U (ja) * 1988-05-27 1989-12-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05328705A (ja) 1993-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5145038A (en) Eddy current type retarder
JPH0386060A (ja) 渦電流式減速装置
JP2006187116A (ja) 電動車輪
KR970004407B1 (ko) 과전류형 브레이크 시스템
JP2000050588A (ja) 車両用交流発電機
JPH0297844U (ja)
JP2001025197A (ja) 電動機のステータ
JP2809931B2 (ja) リターダの熱遮断構造
US6700265B1 (en) Eddy current retarder
JP2859387B2 (ja) 電気機械
JP2000197290A (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた電動車両
JP2003052142A (ja) 電動機
JPH05328706A (ja) リターダの渦流板及び冷却構造
JP3285064B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2004173474A (ja) 渦電流式減速装置
JPH07143732A (ja) リターダ
JP2010158099A (ja) モールドモータ及び電動車両
JPH0898462A (ja) 内燃機関始動用電動機
JPH0759145B2 (ja) 渦電流式リターダ
JPH10225096A (ja) リターダ
KR920002188Y1 (ko) 차량용 충전발전기의 회전자
JPH1080130A (ja) リターダにおける熱遮蔽構造
JP3010275U (ja) インナーロータ型発電機用ロータ
JP2002084728A (ja) アウターロータ式磁石回転機
JPH0811053Y2 (ja) 渦電流式リターダ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070731

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080731

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees