JPH05328705A - リターダの熱遮断構造 - Google Patents

リターダの熱遮断構造

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JPH05328705A
JPH05328705A JP12148492A JP12148492A JPH05328705A JP H05328705 A JPH05328705 A JP H05328705A JP 12148492 A JP12148492 A JP 12148492A JP 12148492 A JP12148492 A JP 12148492A JP H05328705 A JPH05328705 A JP H05328705A
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retarder
poles
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eddy current
heat
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Masahiro Osada
雅裕 長田
Osamu Muto
修 武藤
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Sawafuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ側からの輻射熱による界磁コイルの温
度上昇を遮断させる。 【構成】 界磁コイル5が巻回されN極S極が交互に配
設されてなる磁極4と当該磁極4に対向した位置に渦流
板を形成するロータ1とを備え、渦流板に渦電流を発生
させて制動トルクを得る構成のリターダにおいて、上記
各磁極4に巻回されている界磁コイル5の渦流板側表面
上に、非磁性、かつ高熱伝導率のヒートバリア7を設け
られて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リターダの熱遮断構
造、特に渦流板に渦電流を発生させ、当該渦電流を利用
して制動トルクを得る構成のリターダにおいて、渦電流
損によって発熱上昇する渦流板からの輻射熱を遮へいす
るようにしたリターダの熱遮断構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】渦電流を利用して制動トルクを得るリタ
ーダが、ブレーキの1種として自動車等に用いられるよ
うになってきている。
【0003】図6はリターダが用いられた自動車の概略
動力伝達系統図を示しており、エンジン30で発生した
回転トルクはリターダ10、プロペラシャフト40を介
してドライブギヤ50に伝えられ、後輪60を駆動させ
る。
【0004】上記リターダ10はブレーキの1種として
用いられており、車輪の回転を停止させるようになって
いる。当該リターダ10は次の様な構造を有している。
図7、図8は従来のリターダの構成図を示している。
【0005】図7、図8において、シャフト3に固定さ
れた渦流円筒を構成する円筒状のロータ1の内部には界
磁コアのステータ2が配設されている。当該ステータ2
の外周部には巻線溝が設けられ、磁極4を形成すると共
に界磁コイル5が巻回され、界磁電流が流れると磁極4
が交互にN極S極に磁化される様になっている。
【0006】界磁コイル5に通電すると、ステータ2に
形成された上記磁極4は交互にN極S極に磁化され、プ
ロペラシャフト40と共に回転されるロータ1の渦流
板、すなわち磁極対向面1−1に渦電流が発生する。当
該ロータ1の磁極対向面1−1に発生する渦電流と界磁
コイル5による磁界との間でロータ1の回転方向と逆方
向の電磁力が生じ、これがロータ1の回転運動に対しブ
レーキ作用を及ぼす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ロータ1の磁極対向面
1−1に渦電流を発生させ、その渦電流を用いて制動力
を得る場合の制動トルクは渦電流損Wに比例する。渦電
流損Wの発生によってロータ1の磁極対向面1−1は発
熱し、その温度が上昇するが、図7、図8に示された従
来のリターダ10では、磁極対向面1−1に発生した熱
がエアギャップを介して磁極4に巻回された界磁コイル
5を加熱する。このため界磁コイル5の絶縁を充分なも
のとしなければならず、また界磁コイル5の温度上昇に
よりその起磁力が低下し、制動トルクが減退する欠点が
あった。
【0008】本発明は、上記の欠点を解決することを目
的としており、ロータ1側に発生する渦電流損に基づく
発熱の影響を受けることが少ないようにして制動トルク
の減退をもたらさないリターダの熱遮断構造を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のリターダの熱遮断構造は界磁コイルが巻
回されN極S極が交互に配設されてなる磁極と当該磁極
に対向した位置に設けられてなる渦流板とを相対的に回
転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動トルクを得る
構成のリターダにおいて、上記各磁極に巻回されている
界磁コイルの渦流板側表面上に、非磁性、かつ高熱伝導
率の遮熱部材を設け、渦流板側からの輻射熱を遮断する
ようにしたことを特徴としている。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例部分拡大斜視図、図
2は図1のX矢視図、図3は図1のY矢視図を示してい
る。
【0011】図1ないし図3において、図7、図8のも
のと同一のものは同一の符号が付されている。図示され
ていないシャフトに固定された磁性体円筒状のロータ1
の内部に界磁コアのステータ2が配設されており、当該
ステータ2の外周部には磁極4が形成されると共に界磁
コイル5が巻回されている。界磁コイル5を励磁するこ
とにより、各磁極4が交互にN極S極に磁化される様に
なっている。
【0012】磁極4の先端部は図2図示の如く段差部が
形成されており、この段差部とロータ1の磁極対向面1
−1との間に形成される空隙に、絶縁紙6及び銅、アル
ミニウム等の非磁性、かつ熱伝導率の大きな部材で形成
されたヒートバリア7が界磁コイル5を覆う形態でねじ
8等で固定されている。このねじ8等も非磁性の材質の
ものが使用される。
【0013】この様に、非磁性のヒートバリア7で発熱
体としてのロータ1の磁極対向面1−1と界磁コイル5
との間を熱遮へいする構造となっているので、ロータ1
の磁極対向面1−1側から輻射による界磁コイル5への
加熱が遮断される。またヒートバリア7は熱伝導率の大
きな部材で形成されているので、当該界磁コイル5に発
生するジュール熱が当該ヒートバリア7から放熱され、
界磁コイル5の温度上昇が抑制される。従って界磁コイ
ル5の起磁力が大きくとれ、大きな制動トルクをロータ
1に発生させることができる。
【0014】図4は本発明の他の実施例部分構成説明
図、図5は図4の縦断面図である。図4、図5のもの
は、ヒートバリア7が磁極4毎にその界磁コイル5を覆
う構造にして、ロータ1の磁極対向面1−1側からの輻
射熱を遮へいしようとするものである。この場合におい
ても、非磁性かつ熱伝導率の大きな部材で形成されたヒ
ートバリア7と界磁コイル5との間に絶縁紙6が敷か
れ、その絶縁性を保持する様にしている。
【0015】上記説明から明らかな様に、非磁性、かつ
高熱伝導率の部材で各磁極4に巻回されている界磁コイ
ル5を覆う構造であれば、その覆う構造及び取付け方は
どの様な手段であってもよい。
【0016】また円筒状のロータ1が回転するリターダ
10で説明したが、回転部材を逆にしたロータ1側を固
定し、ステータ2側を回転させる構成のリターダについ
ても同様に、本発明を使用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、非
磁性、かつ高熱伝導率の部材で界磁コイルを覆う構造に
したので、渦電流損により発熱する渦流板側からの界磁
コイルへの加熱が遮へいされ、かつ界磁コイル自体の発
熱が放熱され、その温度上昇が抑制される。また界磁コ
イルの絶縁性が保持される。
【0018】従って渦流板の温度を上げることができ、
リターダに大きな制動トルクを発生させることができ
る。そして界磁コイルの温度上昇が抑制されるので、そ
の制動トルクの時間的変化は小さく、自動車等のブレー
キとして充分にその性能を備えるに至る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例部分拡大斜視図である。
【図2】図1のX矢視図である。
【図3】図1のY矢視図ある。
【図4】本発明の他の実施例部分構成説明図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】リターダが用いられた自動車の概略動力伝達系
統図である。
【図7】従来のリターダの断面図である。
【図8】従来のリターダの部分側面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 1−1 磁極対向面 2 ステータ 3 シャフト 4 磁極 5 界磁コイル 6 絶縁紙 7 ヒートバリア 10 リターダ 30 エンジン 40 プロペラシャフト 50 ドライブギヤ 60 後輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁コイルが巻回されN極S極が交互に
    配設されてなる磁極と当該磁極に対向した位置に設けら
    れてなる渦流板とを相対的に回転させ、渦流板に渦電流
    を発生させて制動トルクを得る構成のリターダにおい
    て、 上記各磁極に巻回されている界磁コイルの渦流板側表面
    上に、非磁性、かつ高熱伝導率の遮熱部材を設け、 渦流板側からの輻射熱を遮断するようにしたことを特徴
    とするリターダの熱遮断構造。
JP4121484A 1992-05-14 1992-05-14 リターダの熱遮断構造 Expired - Fee Related JP2809931B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0777316A1 (en) * 1995-11-30 1997-06-04 Isuzu Motors Limited Permanent magnet type eddy current reduction apparatus
WO2000035067A1 (de) * 1998-12-04 2000-06-15 Zf Friedrichshafen Ag Elektromagnetische hystereseeinheit

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01180883U (ja) * 1988-05-27 1989-12-26

Patent Citations (1)

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WO2000035067A1 (de) * 1998-12-04 2000-06-15 Zf Friedrichshafen Ag Elektromagnetische hystereseeinheit

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