JPH0548582U - リターダの空冷構造 - Google Patents

リターダの空冷構造

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JPH0548582U
JPH0548582U JP9877291U JP9877291U JPH0548582U JP H0548582 U JPH0548582 U JP H0548582U JP 9877291 U JP9877291 U JP 9877291U JP 9877291 U JP9877291 U JP 9877291U JP H0548582 U JPH0548582 U JP H0548582U
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JP
Japan
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eddy current
retarder
plate
poles
magnetic pole
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Pending
Application number
JP9877291U
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English (en)
Inventor
雅裕 長田
修 武藤
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本考案は、渦流板の放熱性を高め、大きな制
動トルクを得ると共に、時間の経過に対しても安定した
制動トルクを発生するリターダの空冷構造を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 N極S極が交互に配設されてなる磁極(10)と
当該磁極(10)に対向した位置に設けられてなる渦流板(1
1)とを相対的に回転させ、渦流板(11)に渦電流を発生さ
せて制動力を得る構成のリターダにおいて、上記渦流板
(11)の上記磁極(10)と対向してなる面以外の外表面を熱
良導体の放熱部材(15)で包囲すると共に、当該放熱部材
(15)に同材質でフィン(14)を形成して構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リターダの空冷構造、特に渦流板に渦電流を発生させ、当該渦電流 を利用して制動トルクを得る構成のリターダにおいて、渦電流損によって発熱上 昇する渦流板の発熱を効率良く冷却するリターダの空冷構造に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
渦電流を利用して制動トルクを得る従来のリターダは、図5、図6に示されて いる様に、鍔を備えた中空円盤状の取付けステー1にステータ・コア2が固着さ れ、当該ステータ・コア2にコイル3が巻回されている。そしてステータ・コア 2の両端面にはシャフト4に固着された渦流円板5が回転自在にそれぞれ設けら れている。
【0003】 コイル3に通電すると、ステータ・コア2の磁極10が交互にN,S極に磁化 され、回転する渦流円板5に渦電流が発生し、当該渦電流とコイル3による磁界 との間で渦流円板5の回転方向と逆方向の電磁力が生じ、これが渦流円板5の回 転運動に対してブレーキ作用を及ぼす。この際、渦流円板5が渦電流損によって 発熱するのでフィン14が設けられ、渦流円板5を冷却するように構成されてい る。
【0004】 図7、図8は磁石を用いた従来のリターダを示しており、ステータ・コア6に 固着された磁石7は、固定されたポール・ピース8に対して交互にN極、S極に 磁化されており、かつ図8図示の点線で示されている如く摺動可能に構成されて いる。ポール・ピース8の外部には空隙を経て回転自在に渦流円筒9が設けられ ている。
【0005】 磁石7が図8に示された位置にあるときには、ポール・ピース8を介して回転 している渦流円筒9に渦電流が発生し、当該渦電流の発生によって図5、図6の 場合と同様に、渦流円筒9の回転運動に対してブレーキ作用を及ぼす。この際、 渦流円筒9が渦電流損によって発熱するのでフィン14が設けられ、渦流円筒9 を冷却するように構成されている。
【0006】 なお、磁石7が図8に示された点線の位置にあるときには、ポール・ピース8 が当該磁石7の磁界を遮断するようになっており、渦流円筒9には渦電流が発生 しなくなり、ブレーキが開放された状態となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
渦流板に渦電流を発生させ、その渦電流を用いて制動力を得る場合の制動トル クは渦電流損Wに比例する。渦電流損Wの発生によって渦流円板5や渦流円筒9 の渦流板は発熱しその温度が上昇するが、図5ないし図8に示された従来のリタ ーダのフィン14では、単に鉄板をフィンとして溶接又は鋳込みフィン14を用 いているため制動トルクの向上に直接役立っておらず、また発熱分を効果的に放 熱できず、制動トルクの発生が制限され、リターダの使用も短時間に制限される 欠点があった。
【0008】 本考案は、上記の欠点を解決することを目的としており、熱良導体、すなわち 高熱伝導率部材で渦流板を覆うと共に同じ熱良導体でフィンを形成して渦流板の 放熱効果を良好のものとし、優れた制動トルク特性を有するリターダの空冷構造 を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のリターダの空冷構造はN極S極が交互 に配設されてなる磁極と当該磁極に対向した位置に設けられてなる渦流板とを相 対的に回転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動トルクを得る構成のリターダ において、 上記渦流板の上記磁極と対向してなる面以外の外表面を熱良導体の放熱部材で 包囲すると共に、 当該放熱部材に同材質でフィンを形成する構造となし、 安定した制動トルクを発生させるようにしたことを特徴としている。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の一実施例断面図、図2はその部分正面図を示している。 図1、図2において、10は磁極、11は渦流板、12は界磁コア、13は界 磁コイル、14はフィン、15は放熱部材を表わしている。
【0011】 シャフト4に固定された界磁コア12の外周面には巻線溝が設けられ、磁極1 0を形成すると共に界磁コイル13が巻回されている。当該界磁コイル13の磁 極10に対向する面に例えば鉄製の環状をした渦流板11が配設されており、後 に説明する様に当該渦流板11に渦電流が発生する。当該渦流板11は図1図示 の如く、界磁コア12の磁極10と対向してなる面を除き外表面、すなわちその 三方が銅やアルミ等の熱伝導率の高い放熱部材15で覆われている。また渦流板 11の三方を覆っている放熱部材15には、同材質のフィン14が放射状に等間 隔で形成されている。
【0012】 フィン14及び放熱部材15で三方が覆われた渦流板11と界磁コア12とは 相対的に回転運動をする様に構成されており、シャフト4の回転によって界磁コ ア12が回転させられる。
【0013】 界磁コイル13に界磁電流が流されると、当該界磁コイル13が巻回されてい る界磁コアの磁極10は交互にN,S極に磁化され、対向して設けられている渦 流板11には渦電流が発生する。この渦電流の発生により渦流板11と界磁コア 12との相対的回転運動を制動する方向の制動トルクが発生し、界磁コア12の 回転方向に対し反対向の制動力となってシャフト4に対しブレーキ作用を及ぼす 。この時上記渦電流に起因する渦電流損が渦流板11に発生し、当該渦流板11 が発熱する。
【0014】 渦流板11に発生した熱は、熱伝導率の高い放熱部材15或いはフィン14に 伝導され、当該放熱部材15やフィン14から放熱される。 なお、渦流板11を覆っている熱伝導率の良い放熱部材15は同時に高伝導率 部材であるので、当該渦流板11を囲っている部分も渦電流の発生に寄与し、制 動トルクの増加をもたらしている。
【0015】 図3は本考案の他の実施例断面図を示している。 図3に示されているリターダはスラスト方向にギャップが設けられた構造のも のであり、渦電流が発生する渦流板11は、図1、2の構成のものと同様に熱伝 導率の高い放熱部材15でステータ・コア2(同図では回転するが図5、図6と の関連でこの様に称する。)の磁極10と対向する面を除いた外表面、すなわち その三方が覆われ、かつ当該放熱部材15に複数個のフィン14が同材質のもの で形成されている。
【0016】 図3の場合は、渦流板11がシャフト4と共に回転する構成となっているが、 渦流板11側を固定し、界磁コア12側を回転する構成であってもよい。 これらの動作・作用は図1、図2の半径方向にギャップが設けられたリターダ と同じであるので、その説明を省略する。
【0017】 図4は界磁が磁石で構成された本考案の一実施例部分断面説明図である。 同図において、渦流板の渦流円筒9は、ポール・ピース8に対向する面を除き その三方が図4図示の如く熱伝導率の高い放熱部材15で覆われ、かつ当該放熱 部材15に複数個のフィン14が同材質のもので形成されている。
【0018】 放熱効果については上記説明の図1ないし図3の構成のものと同様であり、制 動作用については図7、図8で説明したものと同様であるので、その説明は省略 する。
【0019】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案によれば、渦流板を熱及び電気的良導体の放熱部材 で包囲すると共に同材質で放熱部材にフィンを形成するという簡単な構造で、渦 流板に発生する発熱分を有効に放熱できるようになり、かつ当該放熱部材が渦電 流の発生に寄与するので大きな制動トルクが得られると共に、時間経過に対して も常に安定した制動トルクが発生する。
【0020】 また放熱効果が良いので、従来のフィンを用いた場合と同一の制動トルクを発 生させるときには小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例断面図である。
【図2】図1の部分正面図である。
【図3】本考案の他の実施例断面図である。
【図4】界磁が磁石で構成された本考案の一実施例部分
断面図である。
【図5】従来のリターダの構成説明図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】従来のリターダの他の構成説明図である。
【図8】図7の縦断面図である。
【符号の説明】
10 磁極 11 放熱板 12 界磁コア 13 界磁コイル 14 フィン 15 放熱部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N極S極が交互に配設されてなる磁極と
    当該磁極に対向した位置に設けられてなる渦流板とを相
    対的に回転させ、渦流板に渦電流を発生させて制動トル
    クを得る構成のリターダにおいて、 上記渦流板の上記磁極と対向してなる面以外の外表面を
    熱良導体の放熱部材で包囲すると共に、 当該放熱部材に同材質でフィンを形成する構造となし、 安定した制動トルクを発生させるようにしたことを特徴
    とするリターダの空冷構造。
JP9877291U 1991-11-29 1991-11-29 リターダの空冷構造 Pending JPH0548582U (ja)

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JPH0548582U true JPH0548582U (ja) 1993-06-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0386062A (ja) * 1989-08-28 1991-04-11 Isuzu Motors Ltd 渦電流式リターダのロータ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0386062A (ja) * 1989-08-28 1991-04-11 Isuzu Motors Ltd 渦電流式リターダのロータ

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