JPH09168246A - 永久磁石同期機の冷却装置 - Google Patents
永久磁石同期機の冷却装置Info
- Publication number
- JPH09168246A JPH09168246A JP34674095A JP34674095A JPH09168246A JP H09168246 A JPH09168246 A JP H09168246A JP 34674095 A JP34674095 A JP 34674095A JP 34674095 A JP34674095 A JP 34674095A JP H09168246 A JPH09168246 A JP H09168246A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- rotor
- synchronous machine
- stator
- rotor center
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- Pending
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】永久磁石同期機の永久磁石を有する回転子を大
気中の空気で効果的に冷却する。 【解決手段】永久磁石3を有する回転子とこの回転子の
周りに対向する固定子とを備え、回転子を空気冷却する
永久磁石同期機の、固定子鉄心4のスロットの開口部に
軸方向に形成された通風路7を設けたので、固定子巻線
5から永久磁石3への熱伝達率が低下し、永久磁石3の
温度上昇が少なくなる。また、固定子と回転子との空隙
部の通風量が増加して永久磁石3から発生する熱を放散
させ、永久磁石3を冷却できる。
気中の空気で効果的に冷却する。 【解決手段】永久磁石3を有する回転子とこの回転子の
周りに対向する固定子とを備え、回転子を空気冷却する
永久磁石同期機の、固定子鉄心4のスロットの開口部に
軸方向に形成された通風路7を設けたので、固定子巻線
5から永久磁石3への熱伝達率が低下し、永久磁石3の
温度上昇が少なくなる。また、固定子と回転子との空隙
部の通風量が増加して永久磁石3から発生する熱を放散
させ、永久磁石3を冷却できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石を有す
る回転子を空気冷却する永久磁石同期機の冷却装置に関
する。
る回転子を空気冷却する永久磁石同期機の冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】回転子軸に永久磁石を有する回転子と、
その回転子の周りに対向する固定子とを備えた永久磁石
同期機は、保守が簡単かつ寸法が小さいので、据付場所
のスペースに制限がある交通機関などに使用される。永
久磁石同期機の固定子巻線は、固定子巻線内に冷却水を
通して巻線を直接冷却するもの、固定子枠に固定子鉄心
の外周面に沿って冷却管を埋め込み、冷却管に冷却水を
循環させるものが知られている。また、固定子鉄心の外
径側を凹凸状に抜きそれを積層して冷却フインを形成
し、空気によって冷却するものがある。永久磁石同期機
の回転子は、界磁巻線による励磁を要しないため、ジュ
ール熱が極めて少なく、回転子を冷却する必要はないと
されていた。
その回転子の周りに対向する固定子とを備えた永久磁石
同期機は、保守が簡単かつ寸法が小さいので、据付場所
のスペースに制限がある交通機関などに使用される。永
久磁石同期機の固定子巻線は、固定子巻線内に冷却水を
通して巻線を直接冷却するもの、固定子枠に固定子鉄心
の外周面に沿って冷却管を埋め込み、冷却管に冷却水を
循環させるものが知られている。また、固定子鉄心の外
径側を凹凸状に抜きそれを積層して冷却フインを形成
し、空気によって冷却するものがある。永久磁石同期機
の回転子は、界磁巻線による励磁を要しないため、ジュ
ール熱が極めて少なく、回転子を冷却する必要はないと
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁束を効率的
に使用するため固定子と回転子との空隙部が狭くなって
いるので、固定子巻線から発生した熱が空隙部を通って
回転子側へ伝わり、永久磁石の温度が上昇することがあ
った。また、永久磁石同期機を可変速制御するために可
変速電源を用いる場合には、可変速電源から発生する高
調波磁束により、永久磁石に発生するうず電流損失によ
り永久磁石の温度が上昇することがあった。
に使用するため固定子と回転子との空隙部が狭くなって
いるので、固定子巻線から発生した熱が空隙部を通って
回転子側へ伝わり、永久磁石の温度が上昇することがあ
った。また、永久磁石同期機を可変速制御するために可
変速電源を用いる場合には、可変速電源から発生する高
調波磁束により、永久磁石に発生するうず電流損失によ
り永久磁石の温度が上昇することがあった。
【0004】この発明は、永久磁石同期機の回転子を大
気中の空気で効果的に冷却できるような冷却装置を提供
することを課題とする。
気中の空気で効果的に冷却できるような冷却装置を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、永久
磁石を有する回転子と、この回転子の周りに対向する固
定子とを備え、前記回転子を空気冷却する永久磁石同期
機の冷却装置において、固定子鉄心のスロットの開口部
に軸方向に形成された通風路を設けたことによって、永
久磁石と固定子巻線との距離が離れて熱伝達が悪くな
り、固定子巻線から永久磁石への熱伝達による永久磁石
の温度上昇が少なくなる。また、空隙部の通風断面積が
拡がるため、通風抵抗が減少し、空隙部の通風量が増加
するので、別置のファンにより大気を空隙部に流すこと
によって永久磁石に発生する熱を放散させ、永久磁石を
冷却できる。
磁石を有する回転子と、この回転子の周りに対向する固
定子とを備え、前記回転子を空気冷却する永久磁石同期
機の冷却装置において、固定子鉄心のスロットの開口部
に軸方向に形成された通風路を設けたことによって、永
久磁石と固定子巻線との距離が離れて熱伝達が悪くな
り、固定子巻線から永久磁石への熱伝達による永久磁石
の温度上昇が少なくなる。また、空隙部の通風断面積が
拡がるため、通風抵抗が減少し、空隙部の通風量が増加
するので、別置のファンにより大気を空隙部に流すこと
によって永久磁石に発生する熱を放散させ、永久磁石を
冷却できる。
【0006】また、回転子センターの半径方向に放射状
に穿たれた回転子センター穴を設ければ、回転子センタ
ーの内径側と外径側とに風圧の差を生じて、回転子セン
ターの内径側から外径側を通りさらにスロットの内径側
の通風路を通って冷却風を循環させ、回転子センターの
表面に取り付けてられている永久磁石及び固定子巻線の
内径側を冷却できる。
に穿たれた回転子センター穴を設ければ、回転子センタ
ーの内径側と外径側とに風圧の差を生じて、回転子セン
ターの内径側から外径側を通りさらにスロットの内径側
の通風路を通って冷却風を循環させ、回転子センターの
表面に取り付けてられている永久磁石及び固定子巻線の
内径側を冷却できる。
【0007】さらに、回転子センターの一方の軸方向端
部に取り付けられた一方の自己ファン及びこの一方の自
己ファンの軸方向端部に半径方向に取り付けられた円環
板状の一方の仕切板と、前記回転子センターの他方の軸
方向端部に間隔片を介して取り付けられた他方の自己フ
ァン及びこの他方の自己ファンの前記回転子センター側
の端部に半径方向に取り付けられた円環板状の他方の仕
切板と、固定子巻線の内径側に取り付けられ前記他方の
仕切板に対向くして軸方向に張り出す円筒状の仕切板
と、前記回転子センターのスパイダーに軸方向に穿たれ
た回転子センター軸方向穴とを設ければ、仕切板によっ
て固定子巻線端に空間が形成され、両側の自己ファンに
圧力差を生じ、冷却風を両方の固定子巻線端にそれぞれ
循環させて固定子巻線端を冷却するとともに、回転子セ
ンターの一方の端からスロットの通風路を通り、回転子
センターの他方の端を経て回転子センター軸方向穴を通
って冷却風を循環させ、永久磁石を冷却できる。
部に取り付けられた一方の自己ファン及びこの一方の自
己ファンの軸方向端部に半径方向に取り付けられた円環
板状の一方の仕切板と、前記回転子センターの他方の軸
方向端部に間隔片を介して取り付けられた他方の自己フ
ァン及びこの他方の自己ファンの前記回転子センター側
の端部に半径方向に取り付けられた円環板状の他方の仕
切板と、固定子巻線の内径側に取り付けられ前記他方の
仕切板に対向くして軸方向に張り出す円筒状の仕切板
と、前記回転子センターのスパイダーに軸方向に穿たれ
た回転子センター軸方向穴とを設ければ、仕切板によっ
て固定子巻線端に空間が形成され、両側の自己ファンに
圧力差を生じ、冷却風を両方の固定子巻線端にそれぞれ
循環させて固定子巻線端を冷却するとともに、回転子セ
ンターの一方の端からスロットの通風路を通り、回転子
センターの他方の端を経て回転子センター軸方向穴を通
って冷却風を循環させ、永久磁石を冷却できる。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1はこの発明の固定子鉄心のスロットに通風路を備え
た永久磁石同期機の実施の形態を示す縦断面図、図2は
図1のII−II断面図である。回転子軸1に結合された回
転子センター2に永久磁石3が取り付けられ回転子を構
成している。回転子の周りに対向する固定子は、固定子
鉄心4と固定子巻線5とから構成され、固定子枠6に取
り付けられている。図示していないが、固定子枠6の外
側の軸方向右側に別置のファンを備え軸方向左側へ通風
させている。この発明においては、固定子鉄心4のスロ
ットを電気設計上許容される限度まで深くし、スロット
の開口部に軸方向に形成された通風路7を設けた。その
結果、固定子巻線5と永久磁石3との距離が離れるた
め、固定子巻線5から永久磁石3への熱伝達率は低下
し、固定子巻線5から永久磁石3への影響は少なくな
る。また通風路7を設けたことにより、空隙部の軸方向
の通風断面積が大きくなり、軸方向の通風抵抗が減少す
るので、別置ファンによって空隙部を流通する風量を増
し、永久磁石3に発生する熱を放散させ、永久磁石3を
冷却できる。
た永久磁石同期機の実施の形態を示す縦断面図、図2は
図1のII−II断面図である。回転子軸1に結合された回
転子センター2に永久磁石3が取り付けられ回転子を構
成している。回転子の周りに対向する固定子は、固定子
鉄心4と固定子巻線5とから構成され、固定子枠6に取
り付けられている。図示していないが、固定子枠6の外
側の軸方向右側に別置のファンを備え軸方向左側へ通風
させている。この発明においては、固定子鉄心4のスロ
ットを電気設計上許容される限度まで深くし、スロット
の開口部に軸方向に形成された通風路7を設けた。その
結果、固定子巻線5と永久磁石3との距離が離れるた
め、固定子巻線5から永久磁石3への熱伝達率は低下
し、固定子巻線5から永久磁石3への影響は少なくな
る。また通風路7を設けたことにより、空隙部の軸方向
の通風断面積が大きくなり、軸方向の通風抵抗が減少す
るので、別置ファンによって空隙部を流通する風量を増
し、永久磁石3に発生する熱を放散させ、永久磁石3を
冷却できる。
【0009】実施の形態2 図3はこの発明の回転子センターの半径方向に放射状の
回転子センター穴を有する永久磁石同期機の実施の形態
を示す縦断面図、図4は図3のIV−IV断面図である。回
転子軸1に結合された回転子センター2に永久磁石3が
取り付けられ回転子を構成している。回転子の周りに対
向する固定子は、固定子鉄心4と固定子巻線5とから構
成され、固定子枠6に取り付けられている。スロットの
内径側に通風路7が設けられている。その結果、固定子
巻線5と永久磁石5と3との距離が離れるため、固定子
巻線5から永久磁石3への熱伝達率は低下し、固定子巻
線5から永久磁石3への影響は少なくなり、空隙部の軸
方向の通風断面積が大きくなり、軸方向の通風抵抗が減
少する。図3の例は、回転子センター2の半径方向に放
射状に穿たれた回転子センター穴8を設けた。回転子が
回転することによって回転子センター穴8の内径側と外
形側には周速の2乗の差に相当する圧力差が発生し、回
転子センター穴8の内径側から外形側へ冷却風が流れ
る。その結果、図3に示すごとく回転子センター2の軸
方向両側の冷却風は、回転子センター穴8から空隙部を
通り、さらに回転子センターの端部から回転子センター
穴8へと循環し、永久磁石3に発生する熱を放散させ、
永久磁石3を冷却できる。
回転子センター穴を有する永久磁石同期機の実施の形態
を示す縦断面図、図4は図3のIV−IV断面図である。回
転子軸1に結合された回転子センター2に永久磁石3が
取り付けられ回転子を構成している。回転子の周りに対
向する固定子は、固定子鉄心4と固定子巻線5とから構
成され、固定子枠6に取り付けられている。スロットの
内径側に通風路7が設けられている。その結果、固定子
巻線5と永久磁石5と3との距離が離れるため、固定子
巻線5から永久磁石3への熱伝達率は低下し、固定子巻
線5から永久磁石3への影響は少なくなり、空隙部の軸
方向の通風断面積が大きくなり、軸方向の通風抵抗が減
少する。図3の例は、回転子センター2の半径方向に放
射状に穿たれた回転子センター穴8を設けた。回転子が
回転することによって回転子センター穴8の内径側と外
形側には周速の2乗の差に相当する圧力差が発生し、回
転子センター穴8の内径側から外形側へ冷却風が流れ
る。その結果、図3に示すごとく回転子センター2の軸
方向両側の冷却風は、回転子センター穴8から空隙部を
通り、さらに回転子センターの端部から回転子センター
穴8へと循環し、永久磁石3に発生する熱を放散させ、
永久磁石3を冷却できる。
【0010】実施の形態3 図5はこの発明の自己ファンと仕切板とを備えた永久磁
石同期機の実施の形態を示す縦断面図である。回転子軸
1に結合された回転子センター2に永久磁石3が取り付
けられ回転子を構成している。回転子の周りに対向する
固定子は、固定子鉄心4と固定子巻線5とから構成さ
れ、固定子枠6に取り付けられている。スロットの内径
側に通風路7が設けられている。その結果、固定子巻線
5と永久磁石5と3との距離が離れるため、固定子巻線
5から永久磁石3への熱伝達率は低下し、固定子巻線5
から永久磁石3への影響は少なくなり、空隙部の軸方向
の通風断面積が大きくなり、軸方向の通風抵抗が減少す
る。図5の例は、回転子センター2の一方の軸方向端部
に取り付けられた一方の自己ファン9a、及び一方の自
己ファン9aの軸方向端部に半径方向に取りつけられ、
ベークライトなどの絶縁材からなる円環板状の一方の仕
切板10aと、回転子センター2の他方の軸方向端部
に、間隔片13を介して取り付けられた他方の自己ファ
ン9b、及び他方の自己ファン9bの回転子センター側
の端部に半径方向に取り付けられ、絶縁材からなる他方
の仕切板10bを設けた。さらに、固定子巻線の半径側
に取り付けられ、他方の仕切板10bに対向して軸方向
に張り出す絶縁材からなる円筒状の仕切板11と、回転
子センター2のスパイダー12に軸方向に穿たれた回転
子センター軸方向穴14を設けた。仕切板10aによる
空間と、仕切板10b,11による空間が形成される。
一方の自己ファン9aから発生する冷却風の一部は、一
方の固定子巻線端を冷却し、一部は通風路7を含む空隙
部を通って永久磁石3を冷却し、他方の仕切板10bと
11とで囲まれた空間を通って回転子センターのスパイ
ダー12に穿たれた回転子センター軸方向穴13を通っ
て一方の自己ファン9aへ戻る。他方の自己ファン9b
から発生した冷却風は、他方の固定子巻線端を冷却す
る。このようにして、自己ファン9a,9bによって固
定子巻線端を冷却するとともに、永久磁石3から発生す
る熱を放散させ、永久磁石3を冷却できる。
石同期機の実施の形態を示す縦断面図である。回転子軸
1に結合された回転子センター2に永久磁石3が取り付
けられ回転子を構成している。回転子の周りに対向する
固定子は、固定子鉄心4と固定子巻線5とから構成さ
れ、固定子枠6に取り付けられている。スロットの内径
側に通風路7が設けられている。その結果、固定子巻線
5と永久磁石5と3との距離が離れるため、固定子巻線
5から永久磁石3への熱伝達率は低下し、固定子巻線5
から永久磁石3への影響は少なくなり、空隙部の軸方向
の通風断面積が大きくなり、軸方向の通風抵抗が減少す
る。図5の例は、回転子センター2の一方の軸方向端部
に取り付けられた一方の自己ファン9a、及び一方の自
己ファン9aの軸方向端部に半径方向に取りつけられ、
ベークライトなどの絶縁材からなる円環板状の一方の仕
切板10aと、回転子センター2の他方の軸方向端部
に、間隔片13を介して取り付けられた他方の自己ファ
ン9b、及び他方の自己ファン9bの回転子センター側
の端部に半径方向に取り付けられ、絶縁材からなる他方
の仕切板10bを設けた。さらに、固定子巻線の半径側
に取り付けられ、他方の仕切板10bに対向して軸方向
に張り出す絶縁材からなる円筒状の仕切板11と、回転
子センター2のスパイダー12に軸方向に穿たれた回転
子センター軸方向穴14を設けた。仕切板10aによる
空間と、仕切板10b,11による空間が形成される。
一方の自己ファン9aから発生する冷却風の一部は、一
方の固定子巻線端を冷却し、一部は通風路7を含む空隙
部を通って永久磁石3を冷却し、他方の仕切板10bと
11とで囲まれた空間を通って回転子センターのスパイ
ダー12に穿たれた回転子センター軸方向穴13を通っ
て一方の自己ファン9aへ戻る。他方の自己ファン9b
から発生した冷却風は、他方の固定子巻線端を冷却す
る。このようにして、自己ファン9a,9bによって固
定子巻線端を冷却するとともに、永久磁石3から発生す
る熱を放散させ、永久磁石3を冷却できる。
【0011】
【発明の効果】この発明においては、固定子鉄心のスロ
ットの開口部に、軸方向に形成された通風路を設けたの
で、永久磁石と固定子巻線との距離が離れて熱伝達が悪
くなり、固定子巻線から永久磁石への熱伝達による永久
磁石の温度上昇が少なくなる。また、空隙部の通風抵抗
が減少し、空隙部の通風量が増加し、永久磁石から発生
する熱を放散させ永久磁石を冷却できる。
ットの開口部に、軸方向に形成された通風路を設けたの
で、永久磁石と固定子巻線との距離が離れて熱伝達が悪
くなり、固定子巻線から永久磁石への熱伝達による永久
磁石の温度上昇が少なくなる。また、空隙部の通風抵抗
が減少し、空隙部の通風量が増加し、永久磁石から発生
する熱を放散させ永久磁石を冷却できる。
【0012】また、回転子センターの半径方向に放射状
に穿たれた回転子センター穴を設け、冷却風を回転子セ
ンターの内径側から外形側を通り、さらにスロットの内
径側の通風路を通って循環させるので、通風路を設けた
ことに伴い固定子巻線から永久磁石への熱伝達による永
久磁石の温度上昇が少なくなるとともに、通風路及び回
転子センター穴を通る冷却風の循環路が形成されて永久
磁石から発生する熱を放散させ、永久磁石の冷却効果を
上げることができる。
に穿たれた回転子センター穴を設け、冷却風を回転子セ
ンターの内径側から外形側を通り、さらにスロットの内
径側の通風路を通って循環させるので、通風路を設けた
ことに伴い固定子巻線から永久磁石への熱伝達による永
久磁石の温度上昇が少なくなるとともに、通風路及び回
転子センター穴を通る冷却風の循環路が形成されて永久
磁石から発生する熱を放散させ、永久磁石の冷却効果を
上げることができる。
【0013】さらに、回転子センターの軸方向両側に取
り付けられた自己ファンと、自己ファンに半径方向に取
り付けられた仕切板と、固定子巻線に取りつけられた円
筒状の仕切板と、回転子センターのスパイダーに軸方向
に穿たれた回転子センター軸方向穴とを設けたので、自
己ファンによって固定子巻線端を冷却するとともに、両
側の自己ファンから発生する冷却風は、空隙部及び回転
子センター軸方向穴を循環して流通する。その結果、通
風路を設けたことに伴い固定子巻線から永久磁石への熱
伝達による永久磁石の温度上昇が少なくなるとともに、
自己ファンによって冷却風を循環させて永久磁石から発
生する熱を放散させ、永久磁石の冷却効果を上げること
ができて、かつ固定子巻線端をも自己ファンによって冷
却することができる。
り付けられた自己ファンと、自己ファンに半径方向に取
り付けられた仕切板と、固定子巻線に取りつけられた円
筒状の仕切板と、回転子センターのスパイダーに軸方向
に穿たれた回転子センター軸方向穴とを設けたので、自
己ファンによって固定子巻線端を冷却するとともに、両
側の自己ファンから発生する冷却風は、空隙部及び回転
子センター軸方向穴を循環して流通する。その結果、通
風路を設けたことに伴い固定子巻線から永久磁石への熱
伝達による永久磁石の温度上昇が少なくなるとともに、
自己ファンによって冷却風を循環させて永久磁石から発
生する熱を放散させ、永久磁石の冷却効果を上げること
ができて、かつ固定子巻線端をも自己ファンによって冷
却することができる。
【図1】この発明の実施の形態1を示す永久磁石同期機
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2を示す永久磁石同期機
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3を示す永久磁石同期機
の縦断面図である。
の縦断面図である。
1 回転子軸 2 回転子センター 3 永久磁石 4 固定子鉄心 5 固定子巻線 6 固定子枠 7 通風路 8 回転子センター穴 9a 一方の自己ファン 9b 他方の自己ファン 10a 一方の仕切板 10b 他方の仕切板 11 仕切板 12 スパイダー 13 間隔片 14 回転子センター軸方向穴
Claims (3)
- 【請求項1】永久磁石を有する回転子と、この回転子の
周りに対向する固定子とを備え、前記回転子を空気冷却
する永久磁石同期機の冷却装置において、固定子鉄心の
スロットの開口部に軸方向に形成された通風路を設けた
ことを特徴とする永久磁石同期機の冷却装置。 - 【請求項2】請求項1記載の永久磁石同期機の冷却装置
において、回転子センターの半径方向に放射状に穿たれ
た回転子センター穴を設けたことを特徴とする永久磁石
同期機の冷却装置。 - 【請求項3】請求項1記載の永久磁石同期機の冷却装置
において、回転子センターの一方の軸方向端部に取り付
けられた一方の自己ファン及びこの一方の自己ファンの
軸方向端部に半径方向に取り付けられた円環板状の一方
の仕切板と、前記回転子センターの他方の軸方向端部に
間隔片を介して取り付けられた他方の自己ファン及びこ
の他方の自己ファンの前記回転子センター側の端部に半
径方向に取り付けられた円環板状の他方の仕切板と、固
定子巻線の内径側に取り付けられ前記他方の仕切板に対
向して軸方向に張り出す円筒状の仕切板と、前記回転子
センターのスパイダーに軸方向に穿たれた回転子センタ
ー軸方向穴とを設けたことを特徴とする永久磁石同期機
の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34674095A JPH09168246A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 永久磁石同期機の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34674095A JPH09168246A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 永久磁石同期機の冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09168246A true JPH09168246A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18385498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34674095A Pending JPH09168246A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 永久磁石同期機の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09168246A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109549A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Hitachi Ltd | 永久磁石式回転電機及び風力発電システム |
US20090256435A1 (en) * | 2005-08-25 | 2009-10-15 | Power Group International, Inc. | Device and Method to Clamp and Lock Permanent Magnets and Improve Cooling within a Rotating Electrical Machine |
WO2013168351A1 (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-14 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 回転電機 |
JP2014230356A (ja) * | 2013-05-21 | 2014-12-08 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 回転電機 |
JP2015023600A (ja) * | 2013-07-16 | 2015-02-02 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 回転電気機械 |
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