JPH08251105A - 波長監視装置 - Google Patents

波長監視装置

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JPH08251105A
JPH08251105A JP7244953A JP24495395A JPH08251105A JP H08251105 A JPH08251105 A JP H08251105A JP 7244953 A JP7244953 A JP 7244953A JP 24495395 A JP24495395 A JP 24495395A JP H08251105 A JPH08251105 A JP H08251105A
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光啓 手島
Hitoshi Obara
仁 小原
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    • H04J14/00Optical multiplex systems
    • H04J14/02Wavelength-division multiplex systems
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 所定の波長間隔(周波数間隔)で多重された
波長多重光の各波長を高確度かつ厳密に弁別でき、さら
に光集積化に適し、耐振動性に富む波長監視装置。 【解決手段】 基準光源Rと、波長多重光Wの波長間隔
に対応する周期的な透過中心波長を有するアレイ導波路
格子12と、その2つの出力ポートから出力される基準
波長光のレベル比からゼロ交差波長に対する基準波長光
の波長誤差信号を出力する第1の波長誤差検出手段1
8,19,20と、波長誤差信号Sdに応じてゼロ交差
波長を基準波長光の波長に安定化する制御手段21と、
アレイ導波路格子の2つの出力ポートから出力される波
長多重光の各波長の信号光に対するレベル比を検出して
波長多重光の各波長誤差信号を出力する第2の波長誤差
検出手段18−i,19−iとを備える。ゼロ交差波長
とは、アレイ導波路格子の隣接出力ポートからの出力光
の強度が等しくなる波長である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重通信にお
ける波長監視回路、あるいは波長多重光源の安定化回路
の波長弁別器として好適な波長監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】波長多重通信で使用される光源は、主に
半導体レーザであが、その発振波長は、エージングや温
度変化によって変動する。そのため、複数の半導体レー
ザの波長を同時に、かつ正確に測定する装置が必要であ
る。
【0003】波長多重光の各波長を監視する従来の波長
監視装置は、掃引型光フィルタ(例えば掃引型ファブリ
ペロー干渉計)の透過中心波長を時間的に掃引し、波長
誤差を時間領域に変換して波長弁別を行う構成になって
いる。
【0004】図1は、従来の波長監視装置の構成例を示
す(水落,その他,「2電極 MQWDFB−LDを用
いた622Mbit/s−16ch FDMコヒーレン
ト光伝送システム」,信学論B−I,Vol.J77−
B−I,No.5,pp.294−303,199
4)。
【0005】図において、基準波長光Rと波長多重光M
は、光カプラ71で多重されて掃引型ファブリペロー干
渉計72に入力される。掃引型ファブリペロー干渉計7
2は、発振器75に同期した鋸波発生器76で発生する
鋸波(図2(a))で掃引され、その透過中心波長に一
致する波長の光が光検出器73に受光される。光検出器
73の出力パルス(図2(b))は、微分器78でその
ピーク位置が微分検出され(図2(c))、サンプリン
グ回路79でそのピーク位置に対応するサンプリングパ
ルス(図2(d))に変換される。このサンプリングパ
ルスと発振器75の出力信号(図2(e))は同期検波
器80に入力され、その出力がサンプルホールド回路8
1に入力される。鋸波と発振器75の出力信号は同期し
ているので、サンプリングパルスで発振器75の出力信
号の位相を検波し、サンプルホールド回路81でその検
波出力を保持することにより誤差信号(図2(f))を
得ることができる。セレクタ74は、基準波長光Rおよ
び波長多重光Mの各波長と、掃引型ファブリペロー干渉
計72の透過中心波長との相対誤差信号を順次切り替え
て出力する。
【0006】基準波長光Rに対応する誤差信号は、加算
器77で鋸波発生器76から出力される鋸波に加算して
掃引型ファブリペロー干渉計72に印加され、基準波長
光Rに対応する光検出器73の出力パルスの位置が規定
の位置にくるように制御される。これにより、掃引型フ
ァブリペロー干渉計72の透過中心波長を基準波長光R
の波長に安定化することができ、周辺温度の変動に対す
る温度補償機能をもたせることができる。
【0007】また、波長多重光Mの各波長に対応する誤
差信号を波長多重光Mの各光源に負帰還し、その注入電
流または温度を制御することにより波長多重光Mの波長
安定化を図ることができる。
【0008】以上示した従来構成に用いられる掃引型フ
ァブリペロー干渉計は、圧電素子によって共振器長を掃
引する機構が必要であるものの、比較的簡単な光学回路
で実現できる。また、掃引型ファブリペロー干渉計の透
過中心波長および通過帯域幅を適宜選択することによ
り、所望の分解能で広範囲の波長変化を監視できる利点
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来構成で
は、掃引型ファブリペロー干渉計の圧電素子に印加する
電圧に対して、圧電素子の変位量および透過中心波長が
比例するものとしている。しかし、実際には図3(A)
に示すように、圧電素子の変位量は印加電圧に比例せ
ず、ヒステリシスを有する。したがって、圧電素子の変
位量に対応する透過中心波長を等間隔に設定しようとす
ると、印加電圧は等間隔(V1 〜V6 )にならず、図3
(B)に破線で示す補正電圧(V2 ′〜V4 ′)を印加
する必要があった。
【0010】すなわち、従来構成のように掃引電圧が鋸
波による直線的な波形では、透過中心波長を正しく掃引
することができない。したがって、掃引とサンプリング
が同一クロックに同期した従来構成では、広範囲な波長
範囲で厳密な波長弁別が困難であり、任意の波長間隔で
多重された波長多重光の高確度な監視が不可能であっ
た。
【0011】また、ファブリペロー干渉計を用いた構成
では、基準波長光の波長を基準に波長多重光の各波長変
化を相対的に監視することができるが、基準波長光の波
長が厳密に安定化されていないために絶対波長の測定が
困難であった。
【0012】本発明は、所定の波長間隔(周波数間隔)
で多重された波長多重光の各波長を高確度に弁別するこ
とができ、さらに光集積化に適する波長監視装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、あらかじめ定められた波長を有する基準
波長光に基づいて、複数のチャネルの透過中心波長を制
御しつつ、前記チャネルから出力される波長多重光の個
々の信号光Sk(k=1−N:Nは正の整数)の波長誤
差を同時に監視する波長監視装置であって、前記基準波
長光および波長多重光が入力されたときに、前記基準波
長光の少なくとも一部を出力する少なくとも1つの第1
のチャネルと、前記信号光Skについて、少なくともそ
の一部を出力する少なくとも1つの第2のチャネルとを
備えたアレイ導波路格子と、前記第1のチャネルから出
力された基準波長光を検出する第1の受光手段と、前記
第2のチャネルから出力された信号光Skを検出する第
2の受光手段と、前記第1の受光手段の出力に基づい
て、前記第1のチャネルの透過中心波長を安定化する制
御手段と、前記第2の受光手段の出力に基づいて、前記
信号光Skの波長誤差を表す誤差信号を出力する波長誤
差検出手段とを具備することを特徴とする。
【0014】前記制御手段は、前記第1のチャネルか
ら、変調された基準波長光が出力されるような変調を与
える変調手段と、前記第1の受光手段の出力信号を同期
検波する第1の同期検波器と、前記第1の同期検波器の
出力に基づいて、前記基準波長光の波長の波長誤差を検
出する第1の検出器とを備え、前記第1の検出器の出力
に基づいて、前記第1のチャネルの透過中心波長を安定
化してもよい。
【0015】前記アレイ導波路格子は、前記基準波長光
に対応する2つの前記第1のチャネルと、前記信号光S
kに対応する2つの前記第2のチャネルとを有し、前記
波長監視装置はさらに、前記第1のチャネルから出力さ
れた2つの出力光の強度を比較する第1の比較手段と、
前記第2のチャネルから出力された2つの出力光の強度
を比較する第2の比較手段とを具備し、前記制御手段
は、前記第1の比較手段の出力に基づいて、前記第1の
チャネルの透過中心波長を安定化し、前記波長誤差検出
手段は、前記第2の比較手段の出力に基づいて、前記信
号光Skの波長誤差を検出してもよい。
【0016】前記制御手段は、前記基準波長光に対応す
る前記第1のチャネルの設定透過中心波長と、前記基準
波長光の波長との差異を示すオフセット信号を出力する
オフセット回路を有し、前記基準波長光の波長と、前記
第1のチャネルの実際の透過中心波長との誤差に、前記
オフセット量を加算し、この加算結果に基づいて前記第
1のチャネルの透過中心波長が、設定透過中心波長に一
致するように制御してもよい。
【0017】前記変調手段は、前記アレイ導波路格子の
各チャネルを同時に変調してもよい。
【0018】前記変調手段は、前記基準波長光および前
記波長多重光を変調し、変調された信号を、前記アレイ
導波路格子の少なくとも1つのチャネルに入力してもよ
い。
【0019】前記波長誤差検出手段は、前記第2の受光
手段の出力信号を同期検波する第2の同期検波器と、前
記第2の同期検波器の出力に基づいて、前記波長多重光
の信号光Skの波長誤差を検出する第2の検出器とを具
備してもよい。
【0020】前記波長監視装置は、さらに、前記波長多
重光および前記基準波長光を、前記アレイ導波路格子の
1つのチャネルに同時に入力する入力手段を有してもよ
い。
【0021】前記波長監視装置は、さらに、前記波長多
重光と、前記基準波長光とを、前記アレイ導波路格子の
別個のチャネルに、それぞれ入力する入力手段を有して
もよい。
【0022】前記波長監視装置は、さらに、前記波長多
重光および前記基準波長光を多重化した信号を分岐し
て、前記アレイ導波路格子の別個のチャネルに、同時に
入力する入力手段を有してもよい。
【0023】前記2つの第1のチャネルは、互いに隣接
するチャネルであり、前記2つの第2のチャネルも、互
いに隣接するチャネルであってもよい。
【0024】前記2つの第1のチャネルは、互いにFS
R(Free Spectral Range )だけ離れたチャネルであ
り、前記2つの第2のチャネルも、互いにFSRだけ離
れたチャネルであってもよい。
【0025】前記第1の比較手段は対数増幅器であり、
前記第2の比較手段も対数増幅器であってもよい。
【0026】前記第1の比較手段は、A/D変換器およ
びデジタルシグナルプロセッサを有し、前記第2の比較
手段も、A/D変換器およびデジタルシグナルプロセッ
サを有してもよい。
【0027】前記第1の比較手段は差動受光器であり、
前記第2の比較手段も差動受光器であってもよい。
【0028】本発明は、複数の波長の信号光を多重した
波長多重光が入力され、各波長の信号光を分波する光分
波器と、所定の波長に安定化された基準波長光を出力す
る基準光源と、前記波長多重光の波長間隔に対応する周
期的な透過中心波長を有し、かつ波長に対して位相が反
転した2つの出力を得るマッハツェンダ干渉計を複数個
アレイ化し、それぞれの透過特性を一体に制御するマッ
ハツェンダ干渉計アレイと、前記マッハツェンダ干渉計
アレイ内の1つのマッハツェンダ干渉計の2つの出力端
から出力される前記基準波長光に対する透過光を受光
し、各受光信号のレベル比を検出してマッハツェンダ干
渉計のゼロ交差波長に対する基準波長光の波長誤差信号
を出力する第1の波長誤差検出手段と、前記波長誤差信
号に応じて前記マッハツェンダ干渉計のゼロ交差波長を
制御し、ゼロ交差波長を前記基準波長光の波長に安定化
する制御手段と、前記マッハツェンダ干渉計アレイの各
マッハツェンダ干渉計の2つの出力端から出力される前
記波長多重光の各波長の信号光に対する透過光を受光
し、各受光信号のレベル比を検出して波長多重光の各波
長誤差信号を出力する第2の波長誤差検出手段とを備え
たことを特徴とする。
【0029】本発明は、複数の波長の信号光を多重した
波長多重光が入力され、所定の掃引信号によって掃引さ
れる透過中心波長に対応する波長の信号光を順次出力す
る可変光フィルタと、所定の波長に安定化された基準波
長光を出力する基準光源と、前記波長多重光の波長間隔
に対応する周期的な透過中心波長を有し、かつ波長に対
して位相が反転した2つの出力を得るマッハツェンダ干
渉計を2個配置し、それぞれの透過特性を一体に制御す
るマッハツェンダ干渉計アレイと、前記マッハツェンダ
干渉計アレイ内の一方のマッハツェンダ干渉計の2つの
出力端から出力される前記基準波長光に対する透過光を
受光し、各受光信号のレベル比を検出してマッハツェン
ダ干渉計のゼロ交差波長に対する基準波長光の波長誤差
信号を出力する第1の波長誤差検出手段と、前記波長誤
差信号に応じて前記マッハツェンダ干渉計のゼロ交差波
長を制御し、ゼロ交差波長を前記基準波長光の波長に安
定化する制御手段と、前記マッハツェンダ干渉計アレイ
の他方のマッハツェンダ干渉計の2つの出力端から出力
される前記波長多重光の各波長の信号光に対する透過光
を受光し、各受光信号のレベル比を検出して波長多重光
の各波長誤差信号を出力する第2の波長誤差検出手段と
を備えたことを特徴とする。
【0030】前記可変光フィルタに代えて、複数の波長
の信号光を多重した波長多重光が入力され各波長の信号
光を分波する光分波器と、分波された各波長の信号光を
順次出力する光スイッチとを備えてもよい。
【0031】前記可変光フィルタまたは光分波器と光フ
ィルタによって分波される信号光の偏波と基準波長光の
偏波とを直交させ、前記信号光と前記基準波長光とを合
波して1つのマッハツェンダ干渉計に入力する直交偏波
合波手段と、前記マッハツェンダ干渉計の2つの出力端
から出力される透過光をそれぞれ入力し、前記信号光に
対する透過光と前記基準波長光に対する透過光に直交偏
波分離して後段の第1の波長誤差検出手段および第2の
波長誤差検出手段に送出する2つの直交偏波分波手段と
を備えてもよい。
【0032】前記第1の波長誤差検出手段および第2の
波長誤差検出手段は、マッハツェンダ干渉計の2つの出
力端に対応する受光信号のレベル差を検出して波長誤差
信号とする構成であってもよい。
【0033】本発明によれば、まず基準波長光の相対波
長誤差がゼロになるようにアレイ導波路格子の基準チャ
ネルの透過中心波長あるいは交差波長を制御することに
より、その透過中心波長あるいは交差波長を基準波長光
の波長に安定化する。一方、アレイ導波路格子の周期的
な透過中心波長あるいは交差波長の相対精度は極めて高
いので、基準チャネルの透過中心波長あるいは交差波長
を基準波長光の波長に安定化することにより、アレイ導
波路格子全体の透過特性を安定化することができる。そ
の上で、波長多重光の各波長の相対波長誤差を検出する
ことにより、確度が高く安定した波長弁別動作が可能と
なる。
【0034】さらに、本発明の波長監視装置は、所定の
波長に安定化された基準波長光にマッハツェンダ干渉計
のゼロ交差波長を制御することにより、絶対波長に同期
した波長弁別動作が可能となる。
【0035】波長多重光の各波長弁別は、マッハツェン
ダ干渉計のゼロ交差波長との相対波長誤差を検出して行
う。請求項18の波長監視装置では、光分波器を用いて
波長多重光を各波長の信号光に分波してマッハツェンダ
干渉計アレイに入力する。請求項19の波長監視装置で
は、透過中心波長が掃引される可変光フィルタを用い、
波長多重光を各波長の信号光を時分割的に分波してマッ
ハツェンダ干渉計に入力する。請求項20の波長監視装
置では、可変光フィルタを光分波器と光スイッチに置き
換え、同様に波長多重光を各波長の信号光を分波してマ
ッハツェンダ干渉計に入力する。請求項21の波長監視
装置では、請求項19または請求項20の構成で分波さ
れた各波長の信号光と基準波長光の偏波状態を直交さ
せ、それらを分波して1つのマッハツェンダ干渉計に入
力し、その出力光を直交偏波分離してそれぞれの波長誤
差を検出する。
【0036】請求項18〜21の波長監視装置では、マ
ッハツェンダ干渉計の2つの出力レベル比を用いて、マ
ッハツェンダ干渉計のゼロ交差波長を基準波長光の波長
に安定しながら、波長多重光の波長誤差を高確度で弁別
することができる。
【0037】請求項22の波長監視装置では、マッハツ
ェンダ干渉計の2つの出力レベル差からゼロ交差波長と
の相対波長誤差を検出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図4は、本発明による波長監視装置の第
1実施例の構成を示す。
【0039】図において、基準波長光(波長λ0 )と監
視対象の波長多重光(波長λ1 〜λn )は、光カプラ1
1で多重されてアレイ導波路格子12の所定の入力導波
路に入力される。アレイ導波路格子12は、基板31上
に形成した入力用導波路アレイ32、入力側コンケイブ
スラブ導波路33、導波路長差ΔLで順次長くなる複数
本の導波路からなるアレイ導波路34、出力側コンケイ
ブスラブ導波路35、出力用導波路アレイ36を順次接
続した構成である。本実施例ではアレイ導波路34にヒ
ータ13が取り付けられる。発振器14から出力される
参照信号Saは電流回路15に入力され、ヒータ13の
温度を制御する。
【0040】アレイ導波路格子12の出力導波路#0〜
#nには、光検出器16−0,16−i(iは1〜n)
が接続される(図5(A))。光検出器16−0,16
−iの出力は、それぞれ増幅器17−0,17−iを介
して位相比較器18−0,18−iに接続される。位相
比較器18−0,18−iには、発振器14から出力さ
れる参照信号Saが入力され、その出力はそれぞれロー
パスフィルタ(LPF)19−0,19−iに入力され
る。ローパスフィルタ19−0の出力は積分器20−0
に入力される。積分器20−0の出力には温度制御回路
21が接続される。温度制御回路21は、アレイ導波路
格子12の温度を調整するペルチェクーラ22を制御す
る。
【0041】図6は、温度制御回路21の構成を示すブ
ロック図である。図において、符号12Tは、アレイ導
波路格子12の温度を検出するサーミスタである。サー
ミスタ12Tの出力は、温度制御回路21内のサーミス
タブリッジ回路211に送られる。サーミスタブリッジ
回路211は、サーミスタ12Tの抵抗値から、アレイ
導波路格子12の温度に対応する温度信号TSを出力
し、比較器212へ供給する。比較器212の他方の入
力端子には、基準電圧源213から、基準電圧RVが供
給されている。比較器212は、温度信号TSと基準電
圧RVとを比較し、実測温度と設定温度との誤差信号T
Eを出力する。誤差信号TEは、あらかじめ設定された
時定数を有するループフィルタ214に供給される。ル
ープフィルタ214は、誤差信号TEを温度制御信号T
Cに変換する。
【0042】一方、基準波長光に関する波長誤差信号S
dは、加算回路215に供給される。この波長誤差信号
Sdは、基準波長光の波長と、基準波長光のチャネルの
透過中心波長との波長誤差である。一方、透過中心波長
の設定値と基準波長光の波長との間に、予め設定したオ
フセットがある場合には、波長誤差信号Sdとオフセッ
ト信号FSとの和が、設定透過中心波長と実際の透過中
心波長との誤差となる。加算回路215は、オフセット
回路216から供給されたオフセット信号FSと、波長
誤差信号Sdとを加算し、誤差信号ESを次の加算回路
217に供給する。加算回路217は、誤差信号ESと
温度制御信号TCとの差をとり、ペルチェ素子駆動回路
218を介して、ペルチェクーラ22を制御する。この
ように、アレイ導波路格子12の設定透過中心波長と基
準波長光の波長とのずれ量を示すオフセット信号を用い
ることによって、設定透過中心波長と異なる波長の基準
波長光を用いて制御することが可能となる。
【0043】なお、図5(B)に示すように、アレイ導
波路格子12の出力導波路#1〜#nに接続される光検
出器以下の構成を1セットとし、光スイッチ23を用い
て切り替えて接続するようにしてもよい。
【0044】ここで、アレイ導波路格子12の機能につ
いて説明する。
【0045】所定の入力用導波路アレイ32から入射さ
れた光は、入力側コンケイブスラブ導波路33において
回折により広がり、その回折面と垂直に配置された導波
路アレイ34に導かれる。導波路アレイ34は、各導波
路が導波路長差ΔLで順次長くなっているので、各導波
路を伝搬して出力側コンケイブスラブ導波路35に到達
した光には導波路長差ΔLに対応する位相差が生じてい
る。この位相差は波長(光周波数)により異なるので、
出力側コンケイブスラブ導波路35のレンズ効果で出力
用導波路アレイ36の入力端に集光する際に、波長ごと
に異なる位置に集光する。
【0046】このように、アレイ導波路格子12は光分
波器として機能させることができる。その透過特性は、
図7に示すように出力導波路に対応して各透過中心波長
が所定の間隔に並ぶ。なお、入力導波路の位置を1つず
らすと、透過中心波長と出力導波路の対応関係が1チャ
ネルずつ巡回的にずれる。
【0047】本実施例では、導波路アレイ34を加熱す
るヒータ13の温度を参照信号Saに応じて変化させ
る。これにより、アレイ導波路格子12の透過特性を波
長軸上で微小振動させることができる(図8,図10
(A)および図10(B)参照)。その振動に応じて得
られる光強度の変化を同期検波することにより、透過中
心波長との相対的な波長誤差を検出することができる。
この原理に基づいて、まず基準波長光の波長にアレイ導
波路格子12の透過特性を安定化する。
【0048】図8および図9は、第1実施例における基
準波長光の波長弁別と透過特性の安定化動作を説明する
図である。
【0049】基準波長光は、アレイ導波路格子12の出
力導波路#0から出射されて光検出器16−0に受光さ
れ、その受光信号Sbが増幅器17−0で増幅されて位
相比較器18−0に入力される。このとき、出力導波路
#0の透過中心波長は、基準波長光の波長λ0 に対し
て、図8および図9に示す状態[1]、状態[2]、状
態[3]のいずれかの関係にある。
【0050】出力導波路#0の透過中心波長が基準波長
光の波長λ0 に対して短波長側になる状態[3]では、
受光信号Sbは参照信号Saと同じ周波数と位相の信号
となり、長波長側になる状態[1]では参照信号Saと
同じ周波数で位相がπずれた信号となる。また、両者が
一致する状態[2]では、受光信号Sbは参照信号Sa
の2倍の周波数の信号となる。このような受光信号Sb
を位相比較器18−0で参照信号Saによって同期検波
し、ローパスフィルタ19−0で微小振動成分を除去
し、信号成分を抽出することにより、基準波長光の波長
λ0 と出力導波路#0の透過中心波長との相対波長誤差
に対応した誤差信号Scを得ることができる。誤差信号
Scは、状態[3]では正となり、状態[1]では負と
なり、状態[2]では0となる。
【0051】この誤差信号Scを積分器20−0で時間
積分することにより制御信号Sdが得られ、これを温度
制御回路21およびペルチェクーラ22を介してアレイ
導波路格子12に負帰還する。アレイ導波路格子12
は、ペルチェクーラ22による温度制御によっても透過
特性が変化する。これにより、相対波長誤差をゼロにす
るループが働き、アレイ導波路格子12の出力導波路#
0の透過中心波長を基準波長光の波長λ0 に安定化する
ことができる。
【0052】一方、アレイ導波路格子12の各出力導波
路#0〜#nの透過中心波長の相対精度は極めて高いの
で、出力導波路#0の透過中心波長を安定化することに
より、アレイ導波路格子全体の透過特性を安定化するこ
とができる。
【0053】ここで、アレイ導波路格子12の出力導波
路#1〜#nの透過中心波長が、監視対象の波長多重光
の各波長λ1 ,λ2 ,…,λn になるように設計する
と、各出力導波路の出力光から同様の同期検波により波
長多重光の各波長誤差を検出することができる。なお、
波長多重光の各波長は等間隔でもよいし、不等間隔であ
ってもよい。アレイ導波路格子12はいずれの場合にも
対応できる。
【0054】図10(A)および図10(B)は、第1
実施例における波長多重光の波長弁別動作を説明する図
である。
【0055】アレイ導波路格子12の透過特性は、基準
波長光の波長λ0 に安定化されている。したがって、位
相比較器18−1〜18−nにおける同期検波により検
出される誤差信号は、波長多重光の各波長λ1 〜λn
出力導波路#1〜#nの透過中心波長との相対波長誤差
に対応したものとなる。
【0056】たとえば、波長λ1 の信号光が短波長側に
揺らいだ[1]の状態は、図8および図9に示す出力導
波路#0の透過中心波長が基準波長光の波長λ0 に対し
て長波長側になる状態[1]と等価である。また、波長
λ1 の信号光が長波長側に揺らいだ[3]の状態は、出
力導波路#0の透過中心波長が基準波長光の波長λ0
対して短波長側になる状態[3]と等価である。したが
って、出力導波路#1の透過中心波長λ1 に対応する
[2]の状態を中心に、波長の揺らぎに応じた誤差信号
を同期検波によって得ることができる。なお、波長多重
光の各波長誤差に対応する誤差信号は、波長誤差量とし
て数値化してもよく、また波長多重光の各光源の波長制
御回路へフィードバックして安定化を図るようにしても
よい。
【0057】このように、本実施例の波長監視装置は、
アレイ導波路格子12の各出力導波路の透過中心波長の
相対精度の高さを利用し、1つの透過中心波長を基準波
長光の波長λ0 に安定化することにより、監視対象の波
長多重光の波長誤差を高確度に弁別することができる。
【0058】ところで、本実施例では、基準波長光と波
長多重光を多重してアレイ導波路格子12の所定の入力
導波路に入射しているが、基準波長光と波長多重光を別
の入力導波路から入射してもよい。上述したように、入
力導波路をシフトすることにより出力導波路が巡回的に
シフトするので、基準波長光を別の入力導波路から入射
して出力導波路#0から基準波長光を出力させるには、
基準波長光の波長λ0を波長多重光の1つの波長と同じ
にすればよい。たとえば、図5(A)の波長配置におい
て、基準波長光の波長をλ1 (またはλn )とした場合
には、基準波長光の入力導波路を波長多重光の入力導波
路の隣にすればよい。このように、アレイ導波路格子1
2を用いることにより、基準波長光の波長λ0 を波長多
重光で使用される波長を含めて任意に設定することがで
きる。なお、これについては、後で詳細に説明する。
【0059】(第2実施例)図11は、本発明による波
長監視装置の第2実施例の構成を示す。
【0060】第1実施例ではアレイ導波路格子12の透
過特性を参照信号Saで変調したが、本実施例はアレイ
導波路格子12の入射光を参照信号Saで位相変調ある
いは周波数変調することを特徴とする。
【0061】図において、光カプラ11とアレイ導波路
格子12との間に位相変調器あるいは周波数変調器24
を配置し、発振器14から出力される参照信号Saを位
相変調器あるいは周波数変調器24に与え、基準波長光
および波長多重光を位相変調あるいは周波数変調する。
その他の構成および波長誤差検出原理は第1実施例と同
じである。ただし、本実施例では、アレイ導波路格子1
2の透過特性を一定とし、基準波長光および波長多重光
を波長軸上で微小振動させ、その振動に応じて得られる
光強度の変化(受光信号Sb)を同期検波し、透過中心
波長との相対的な波長誤差を検出する。したがって、誤
差信号Scの符号は第1実施例の場合とは反対の意味を
もつ。
【0062】図12および図13は、第2実施例におけ
る波長弁別と透過特性の安定化動作を説明する図であ
る。
【0063】出力導波路#0の透過中心波長は、基準波
長光の波長λ0 に対して、状態[1]、状態[2]、状
態[3]のいずれかの関係にある。出力導波路#0の透
過中心波長が基準波長光の波長λ0 に対して長波長側に
なる状態[1]では、受光信号Sbは参照信号Saと同
じ周波数と位相の信号となり、短波長側になる状態
[3]では参照信号Saと同じ周波数で位相がπずれた
信号となる。また、両者が一致する状態[2]では、受
光信号Sbは参照信号Saの2倍の周波数の信号とな
る。このような受光信号Sbを位相比較器18−0で参
照信号Saによって同期検波し、ローパスフィルタ19
−0で変調周波数成分を除去し、信号成分を抽出するこ
とにより、基準波長光の波長λ0 と出力導波路#0の透
過中心波長との相対波長誤差に対応した誤差信号Scを
得ることができる。誤差信号Scは、状態[1]では正
となり、状態[3]では負となり、状態[2]では0と
なる。この誤差信号Scを積分器20−0で時間積分し
て得た制御信号Sdでペルチェクーラ22を制御するこ
とにより、相対波長誤差をゼロにするループが働き、ア
レイ導波路格子12の出力導波路#0の透過中心波長を
基準波長光の波長λ0 に安定化することができる。
【0064】波長多重光の波長弁別動作も同様である。
すなわち、アレイ導波路格子12の透過特性は基準波長
光の波長λ0 に安定化されるので、位相比較器18−1
〜18〜nにおける同期検波により検出される誤差信号
は、波長多重光の各波長λ1〜λn と出力導波路#1〜
#nの透過中心波長との相対波長誤差に対応したものと
なる。
【0065】(第3実施例)図14(A)は、本発明の
第3実施例の構成を示す。
【0066】図において、基準波長光(波長λ0 )と監
視対象の波長多重光(波長λ1 〜λn )は、光カプラ1
1で多重されてアレイ導波路格子12の所定の入力導波
路に入力される。アレイ導波路格子12の出力導波路#
0〜#2n+1には、隣接する2つの出力導波路ごとに
バランスト受光素子25−0,25−i(iは〜n)が
接続される(図15(A))。バランスト受光素子25
−0,25−iの出力は、それぞれ増幅器17−0,1
7−iに入力される。増幅器17−0の出力は、積分器
20−0に入力される。積分器20−0の出力には温度
制御回路21が接続される。温度制御回路21は、アレ
イ導波路格子12の温度を調整するペルチェクーラ22
を制御する。
【0067】なお、図15(B)に示すように、アレイ
導波路格子12の出力導波路#2〜#2n+1に接続さ
れるバランスト受光素子以下の構成を1セットとし、光
スイッチ23−1,23−2を用いて切り替えて接続す
るようにしてもよい。
【0068】本実施例の特徴は、図16(A)に示すよ
うに、隣接する透過特性の交差点(交差波長)が基準波
長光の波長λ0 に一致するように透過特性を安定化し、
波長多重光の各波長弁別を行うところにある。アレイ導
波路格子12の透過特性をこのように設定した場合に
は、図16(B)に示すように、基準波長光の光強度は
出力導波路#0,#1の間にガウス分布の形状(ガウシ
ャンビーム)で広がる。このガウシャンビームと出力導
波路#0,#1との結合は、図中斜線で示す両者の重な
り部分で生じる。したがって、透過特性が長波長側ある
いは短波長側に変動すると、基準波長光の波長λ0 との
相対波長誤差に応じて出力導波路#0,#1に結合する
光強度が不均等になり、両者の差が誤差信号として検出
される。
【0069】図17(A)および図17(B)は、第3
実施例における基準波長光の波長弁別および透過特性の
安定化動作を説明する図である。
【0070】出力導波路#0,#1の透過特性は、基準
波長光の波長λ0 に対して、状態[1]、状態[2]、
状態[3]のいずれかの関係にある。透過特性が基準波
長光の波長λ0 に対して長波長側になる状態[1]で
は、出力導波路#0に結合される光強度が大きくなり、
短波長側になる状態[3]では出力導波路#1に結合さ
れる光強度が大きくなる。また、両者が一致する状態
[2]では、出力導波路#0,#1に光強度が均等に結
合される。したがって、出力導波路#0,#1に接続さ
れるバランスト受光素子25−0の各受光信号Sa0,
Sa1は、状態[1],[2],[3]に応じて変化す
る。バランスト受光素子25−0は、各受光信号Sa
0,Sa1の差分を誤差信号Scとして出力するので、
誤差信号Scは状態[3]で正電圧を示し、状態[1]
で負電圧を示し、状態[2]では0となる。この誤差信
号Scを積分器20−0で時間積分して得た制御信号S
dでペルチェクーラ22を制御することにより、相対波
長誤差をゼロにするループが働き、アレイ導波路格子1
2の透過特性を基準波長光の波長λ0 に安定化すること
ができる。
【0071】波長多重光の波長弁別動作も同様である。
すなわち、アレイ導波路格子12の透過特性は基準波長
光の波長λ0 に安定化されるので、各バランスト受光素
子25−1〜25−nから出力される誤差信号は、波長
多重光の各波長λ1 〜λn と透過特性との相対波長誤差
に対応したものとなる。
【0072】なお、本実施例ではバランスト受光素子と
増幅器を用いた構成を示したが、図14(B)に示すよ
うに、2つの出力導波路にそれぞれ光検出器16−1,
16−2を接続し、各受光信号を差動増幅器26で処理
するようにしても同様の作用・効果が得られる。
【0073】ところで、本実施例では、アレイ導波路格
子12の隣接する出力導波路の光強度の差から波長誤差
を検出する。しかし、図16(B)に示すように出力導
波路間ピッチを理想的にゼロにはできないので、その間
の光強度成分が有効に活用されず、出力導波路に結合さ
れる光強度が小さくなる。すなわち、交差波長における
透過強度が小さくなる。この問題点を解決する構成を以
下に示す。
【0074】(第4実施例)図18は、本発明の第4実
施例の構成を示す。
【0075】図において、基準波長光(波長λ0 )と監
視対象の波長多重光(波長λ1 〜λn )は、2×2光カ
プラ27で多重されてアレイ導波路格子12の2つの入
力導波路に入力される。一方の入力導波路から入力され
た基準波長光および波長多重光に対して、アレイ導波路
格子12の出力導波路#0〜#nに波長λ0 の基準波長
光および波長λ1 〜λn の信号光がそれぞれ出力され
る。また、他方の入力導波路から入力された基準波長光
および波長多重光に対して、アレイ導波路格子12の出
力導波路#n+1〜#2n+1に波長λ0 の基準波長光
および波長λ1 〜λn の信号光がそれぞれ出力される。
各波長に対応する2つの出力導波路ごとにバランスト受
光素子25−0,25−i(iは1〜n)が接続される
(図19(A))。バランスト受光素子25−0,25
−iの出力は、それぞれ増幅器17−0,17−iに入
力される。増幅器17−0の出力は、積分器20−0に
入力される。積分器20−0の出力には温度制御回路2
1が接続される。温度制御回路21は、アレイ導波路格
子12の温度を調整するペルチェクーラ22を制御す
る。
【0076】なお、図19(B)に示すように、アレイ
導波路格子12の出力導波路#1〜#n、#n+2〜#
2n+1に接続されるバランスト受光素子以下の構成を
1セットとし、光スイッチ23−1,23−2を用いて
切り替えて接続するようにしてもよい。
【0077】本実施例の特徴とするところは、出力導波
路#0〜#nと出力導波路#n+1〜#2n+1の間隔
を調整することにより、図20に示すように各波長に対
応する2つの出力導波路に光強度の半分ずつを結合させ
るところにある。たとえば、出力導波路#0には基準波
長光(λ0 )の短波長側の半分、出力導波路#n+1に
は基準波長光(λ0 )の長波長側の半分が結合するよう
に設計する。これは、出力導波路#nと#n+1との間
隔を、図20に示すように6Δλとし、出力導波路#0
の透過中心波長をλ0 −Δλ、出力導波路#n+1の透
過中心波長をλ0 +Δλとするものである。ただし、Δ
λは波長多重光の波長間隔の1/4である。逆に、出力
導波路#0には基準波長光(λ0 )の長波長側の半分、
出力導波路#n+1には基準波長光(λ0 )の短波長側
の半分が結合するようにしてもよい。波長多重光の波長
λ1 〜λn の信号光についても同様である。このよう
に、出力導波路#0〜#nの各導波路間隔を4Δλ、出
力導波路#n+1〜#2n+1の各導波路間隔も4Δλ
としているのに対し、出力導波路#nと#n+1との間
隔を6Δλとした点が本実施例の特徴である。いいかえ
れば、通常の出力導波路間隔を多重波長光の波長間隔
(4Δλ)としているのに対して、出力導波路群I(#
0〜#n)とII(#n+1〜#2n+1)との間隔を、
波長多重光の波長間隔(4Δλ)より、さらに半波長間
隔分(2Δλ)シフトし、その1.5倍(6Δλ)とし
た点を特徴としている。
【0078】このような透過特性が、温度揺らぎにより
例えばΔλが大きくなる方向にシフトすると、出力導波
路#0への結合強度が小さくなり、出力導波路#n+1
への結合強度が大きくなる。この両者の差を第3実施例
と同様にして検出してペルチェクーラ22を制御するこ
とにより、相対波長誤差をゼロにするループが働き、ア
レイ導波路格子12の透過特性を基準波長光の波長λ0
に安定化することができる。
【0079】波長多重光の波長弁別動作も同様である。
すなわち、アレイ導波路格子12の透過特性は基準波長
光の波長λ0 に安定化されるので、各バランスト受光素
子25−1〜25−nから出力される誤差信号は、波長
多重光の各波長λ1 〜λn と透過特性との相対波長誤差
に対応したものとなる。
【0080】上記実施例は、図21(A)に示すよう
に、入力導波路(a),(b)に、基準波長光と波長多
重光とを多重化して入射し、出力導波路#0〜#nに分
波波長群I、出力導波路#n+1〜#2n+1に分岐波
長群IIを得るものであった。
【0081】しかしながら本実施例は、このような構成
に限定されない、たとえば、図21(B)に示すよう
に、出力導波路#0〜#nに0次光(回折次数n)、出
力導波路#n+1〜#2n+1に1次光(回折次数n+
1)などの光を取り出せるように設計することも可能で
ある。ただし、この場合にはバランスト受光素子に変え
て差動増幅器26を用い、0次光と1次光の出力強度差
を補正して波長弁別処理を行う。また、出力導波路群を
さらに増やして、FSRの数倍用意し、0次光および1
次光の他に、2次光(回折次数n+2)などの光を取り
出せるようにすることも可能である。この場合も各次数
の出力導波路群の間隔は、波長多重光の波長間隔の1.
5倍(6Δλ)とすることが特徴である。なお、以上の
各実施例では波長多重光の波長弁別について説明した
が、光周波数弁別についても同様に説明することができ
る。
【0082】(第5実施例)図22および図23は、本
発明による波長監視装置の第5実施例を示すブロック図
である。この第5実施例が、図14(A)に示す第3実
施例と異なる点は、第3実施例が、隣接出力ポートの出
力の差をとっているのに対して、本実施例では、出力の
比をとっている点である。そのために、本実施例では、
対をなす受光素子16−ia,16−ibの出力を、対
数増幅器40−iの第1入力端および第2入力端にそれ
ぞれ供給している。対数増幅器40−iは、2つの入力
信号を対数変換した後で、それらの差をとっている。し
たがって、本実施例では、隣接出力ポートの出力の比が
波長誤差信号として出力される。
【0083】本実施例のアレイ導波路格子(AWG)1
2は、16×16のアレイ導波路格子であり、各隣接チ
ャネルの透過中心波長間隔は1nmである。したがっ
て、FSR(Free Spectral Range) は、16nmとな
る。ただし、入力ポートとしては、中央の8ポートのみ
を使用している。アレイ導波路格子12の各チャネルの
透過中心波長は、波長多重光と基準波長光との多重波の
入力ポートの位置によって変化する。
【0084】図24(A)は、図22に対応する図であ
り、波長多重光と基準波長光との多重波を、入力ポート
#1から入力した場合の、アレイ導波路格子12の透過
特性を示すグラフである。図24(A)の横軸は波長、
縦軸は透過率を表す。この図から分かるように、出力ポ
ート番号が1だけ大きくなると、その透過中心波長は1
nmだけ長波長側にシフトする。そのため、各出力ポー
トは、図22に示すように、番号が増えるにしたがっ
て、長波長側の対数増幅器に接続されている。すなわ
ち、出力ポート#1および#2は、対をなす受光素子1
6−1aおよび16−1bを介して、最短波長側の対数
増幅器40−1(出力#G)の第1入力端および第2入
力端に接続されている。同様に、出力ポート#3および
#4は、対をなす受光素子16−2aおよび16−2b
を介して、対数増幅器40−2(出力#F)の第1入力
端および第2入力端に接続されている。以下、同様の接
続が繰り返され、出力ポート#13および#14は、受
光素子16−7aおよび16−7bを介して、最長波長
側の対数増幅器40−7(出力#A)の第1入力端およ
び第2入力端に接続されている。さらに、出力ポート#
15および#16は、基準波長光用の出力ポートであ
り、受光素子16−0aおよび16−0bを介して、対
数増幅器40−0(出力#H)の第1入力端および第2
入力端にそれぞれ接続されている。
【0085】一方、図24(B)は、図23に対応する
図であり、波長多重光と基準波長光との多重波を、#7
の入力ポートから入力した場合の透過特性を示すグラフ
である。入力ポート番号を1ずつ増やしていくと、出力
ポートは、1nmずつ長波長側にシフトしていく。した
がって、入力ポートを、#1から#7に変更すると、出
力ポート#1の透過中心波長は、6nmだけ長波長側に
シフトし、1549nmから1555nmとなる。その
ため、各出力ポートは、図23に示すように接続されて
いる。すなわち、出力ポート#1および#2は、対数増
幅器40−4(出力#D)の第1入力端および第2入力
端に接続され、出力ポート#3および#4は、対数増幅
器40−5(出力#C)の第1入力端および第2入力端
に接続されている。以下、同様の接続が繰り返され、出
力ポート#15および#16は、対数増幅器40−3
(出力#E)の第1入力端および第2入力端に接続され
ている。また、出力ポート#9および#10が、基準波
長光用の対数増幅器40−0(出力#H)の第1入力端
および第2入力端にそれぞれ接続されている。
【0086】図24(A)および図24(B)から分か
るように、アレイ導波路格子12の入出力特性は、周回
性(Periodic Assignment) をもっている。たとえば、図
24(A)の出力ポート#15の出力は、1547nm
および1563nmと、FSR分(この場合は、16n
m)だけシフトした波長にも透過中心波長を有する。隣
接した2つの透過中心波長特性曲線が交わる点として定
義される交差波長についても同様である。
【0087】図25は、この様子を示す。図25(A)
〜(H)は、各対数増幅器40−7〜40−0の出力#
A〜#Hのゼロ交差出力を示している。この図から明ら
かなように、ゼロ交差点は、2nmずつシフトしてい
る。これは、各対数増幅器が、出力ポートを2本ずつ使
用しているためである。
【0088】このような構成によれば、波長誤差信号
が、2つの出力光の比の形で得られるので、入力光の強
度にばらつきがあっても、精度の高い、安定した波長弁
別を行うことができる。
【0089】図26(A)および図26(B)は、2つ
の出力ポートからの出力の差をとった場合(図26
(A))と、比をとった場合(図26(B))との違い
を示すグラフである。これらのグラフの横軸は、交差波
長からのずれを正規化した値であり、縦軸は差出力ある
いは比出力を入力強度で正規化した値を示している。こ
れらの図から分かるように、差出力は、光の入力強度P
0およびP0/2に依存して変化するのに対して、比出
力は、入力強度に依存しない一定の特性が得られる。
【0090】波長多重光の測定レンジは、対数増幅器の
出力が確定し、2つの出力光の比が得られる範囲とな
る。図26(B)に示すように、対数増幅器の出力は、
ゼロ交差波長で0となり、この点から離れるにしたがっ
て増加するが、交差波長の前後0.5nm程度の範囲
を、測定レンジとすることができる。すなわち、測定レ
ンジは、交差波長の前後の直線部分となり、例えば、図
25(H)では、1547〜1548nmの範囲とな
る。
【0091】また、基準波長光の波長も、対数増幅器4
0−0(出力#H)の出力範囲で、任意に設定すること
ができる。すなわち、図6に示すオフセット回路216
から出力された、設定交差波長と基準波長光の波長との
差に相当するオフセットを、波長誤差信号に加えること
によって、設定交差波長と異なる波長の基準波長光を用
いることができる。
【0092】実際、アレイ導波路格子12の交差波長は
1547.5nmに設定されており、半導体レーザ光源
10から出力される基準波長光の波長1547.485
nmとの間には、0.015nm(周波数に換算して
1.8GHz)の差があるが、オフセットを与えること
によって、この差を補償し、透過中心波長の安定した制
御を可能としている。
【0093】(第6実施例)図27は、本発明による波
長監視装置の第6実施例を示すブロック図である。この
実施例が、図22および図23に示す第5実施例と異な
る点は、波長多重光と基準波長光とを別々の入力ポート
から入力した点である。すなわち、波長多重光を入力ポ
ート#5へ入力し、基準波長光を入力ポート#7へ入力
している。
【0094】入力ポート#5へ入力された波長多重光
は、入力ポート#7に入力した図22の場合と比較し
て、透過中心波長が2nmだけ、短波長側にシフトす
る。したがって、各交差波長もそれぞれ2nmずつシフ
トする。たとえば、対数増幅器40−7の出力#Aは、
入力ポート#7からの場合は、交差波長が1561.5
nmであるが、入力ポート#5からの場合は、155
9.5nmにシフトする。
【0095】このような構成によれば、波長多重光の一
つの波長光が、基準波長光の波長と同じであっても、波
長監視が可能である。これらの光は、波長が同じでも、
別の出力ポートから出力されるからである。
【0096】図28,図29,図30(A)および図3
0(B)は、これを説明するための図である。波長多重
光と基準波長光とを合波して、図28の入力ポート#0
から入力した場合、出力ポート数が入力波長数(1(基
準波長)+波長多重数)の2倍という制約があると、図
29のような波長配置となる。すなわち、基準波長とし
て許される波長Ref(i)は、波長多重光の波長領域
に重ならない、FSRの整数倍の波長域に限定される。
【0097】一方、図28に示すように、波長多重光と
基準波長光とを異なる入力ポートから入力する場合に
は、図30(A)の波長多重光に対して、図30(B)
に白四角で示した範囲の基準波長光が許される。また、
図30(B)の斜線部は、波長多重光と基準波長光と
を、同一入力ポートから入力した場合に許される基準波
長を示している。したがって、基準波長光の入力ポート
を変更することで、任意の波長の基準波長光を使用する
ことができる。
【0098】なお、第5および第6実施例においては、
アレイ導波路格子12の出力ポートからの出力の比をと
るのに、対数増幅器を用いたが、これに限定されない。
たとえば、図31に示すように、対数増幅器の代わり
に、A/D変換器41−0a〜41−7b、DSP(デ
ジタルシグナルプロセッサ)43、およびD/A変換器
45−0〜45−7を用いても、同様の作用・効果をあ
げることができる。この場合、A/D変換器41−0a
〜41−7bの入力端は、図22の受光素子16−0a
〜16−7bの出力端に、それぞれ接続される。
【0099】また、D/A変換器45−0〜45−7
は、必ずしも必要でなく、デジタル信号の形で得られた
波長誤差信号を出力として用いることもできる。
【0100】(第7実施例)図32は、本発明による波
長監視装置を、送信用半導体レーザの波長制御に応用し
た例を示す実施例である。
【0101】図において、半導体レーザ51〜57から
出力された、波長がλ1〜λ7の光は、合波器91によ
って合波されて波長多重光となり、光カプラ92に供給
される。光カプラ92は、波長多重光の各波長光の一部
を分岐して、波長監視装置93に供給するとともに、残
りを出力する。波長監視装置93は、あらかじめ定めら
れた設定波長λ01,λ02,…,λ07と、波長多重光の各
波長光との誤差量λ1〜λ01,…,λ7 〜λ07を出力す
る。この誤差量を半導体レーザ51〜57の注入電流制
御回路61〜67に負帰還することによって、誤差量を
ゼロにするように制御する。この結果、半導体レーザの
発振波長は、設定値λ01,…,λ07に安定化される。
【0102】また、注入電流制御回路の代わりに、半導
体レーザの温度制御回路に負帰還する構成でも実現可能
である。
【0103】(第8実施例)図33は、本発明の第8実
施例の構成を示す。
【0104】図において、基準波長光は原子あるいは分
子の吸収線に安定化した波長光である。監視対象の波長
多重光(本実施例では8波多重)は光分波器111に入
力されて各波長ごとに分波される。基準波長光および波
長多重光を分波した各波長光は、複数のマッハツェンダ
干渉計112を一体化したマッハツェンダ干渉計アレイ
113に入力される。各マッハツェンダ干渉計112
は、波長に対して位相が反転した2つの強度出力光を出
力し、光検出器114でそれぞれ電気信号に変換され
る。1つの波長に対する2つの電気信号は、対数増幅器
(ログアンプ)115でそのレベル比がとられ、波長誤
差信号として出力される。基準波長光に対する波長誤差
信号は温度制御回路116に入力される。温度制御回路
116は、マッハツェンダ干渉計アレイ113の温度を
調整するペルチェクーラ117を制御する。
【0105】ここで、図34を参照して第8実施例にお
ける波長誤差検出動作について説明する。
【0106】図34(A)は、マッハツェンダ干渉計ア
レイ113内の1つのマッハツェンダ干渉計112と、
マッハツェンダ干渉計の出力A,Bにそれぞれ対応する
光検出器114−1,114−2と、各光検出器から出
力される電気信号のレベル比をとり波長誤差信号を出力
する対数増幅器115を示す。マッハツェンダ干渉計
は、図34(B)に示すように波長(あるいは光周波
数)に対して等間隔の透過特性を有し、出力A,Bから
出力される光は波長(あるいは光周波数)に対して位相
が反転した特性を示す。なお、実線は出力Aの透過特
性、破線は出力Bの透過特性を示す。図34(C)は、
基準波長光(波長λ0 )と波長多重光(波長λ1 ,λ
2 ,…)の波長配置を示す。波長多重光は、図に示す光
分波器(あるいは後述する可変光フィルタ)の透過特性
に応じて各波長光に分波される。
【0107】マッハツェンダ干渉計112の出力A,B
から出力される光のレベル比に応じた波長誤差信号は、
図34(D)に示すように入力波長に応じて正の値から
負の値に変化し、出力A,Bの透過率が等しく(共に
0.5)なるゼロ交差波長で出力ゼロとなる。すなわ
ち、対数増幅器115から出力される波長誤差信号(電
気信号)の極性およびレベルに応じて、入力波長とゼロ
交差波長との相対的な波長誤差を検出することができ
る。
【0108】なお、本実施例では、1/2周期ごとのゼ
ロ交差波長と、基準波長光および波長多重光の各波長と
を対応させているので、図33に示すように、隣接する
波長を弁別するマッハツェンダ干渉計112の出力A,
Bと、対数増幅器115の+端子および−端子との接続
関係を交互に入れ替える。これにより、図34(D)に
示す特性により、すべての波長に対する波長誤差検出が
可能となる。
【0109】いま、基準波長光を入力しているマッハツ
ェンダ干渉計に対応する対数増幅器から出力される波長
誤差信号を温度制御回路116に入力し、それがゼロに
なるようにペルチェクーラ117を制御してマッハツェ
ンダ干渉計アレイ113の温度を調整する。これによ
り、マッハツェンダ干渉計の透過特性がシフトし、その
ゼロ交差波長を基準波長光の波長に一致させることがで
きる。このとき、マッハツェンダ干渉計アレイ113の
他のマッハツェンダ干渉計の透過特性も同時に制御され
るので、本実施例の構成を基準波長光と同程度の確度を
もた波長弁別器として機能させることができる。すなわ
ち、光分波器111で分波された波長多重光の各波長に
ついて、それぞれ対応する所定の波長(ゼロ交差波長)
からの誤差量を高確度に得ることができる。
【0110】なお、マッハツェンダ干渉計の透過特性を
制御する他の方法として、例えばリチウムナイオベイト
(LiNbO3 )基板などのように電気光学効果を利用
した透過特性掃引手段に対しては印加電圧に負帰還する
制御回路を用いることができる。以下に示す実施例にお
いても同様である。
【0111】また、本実施例では対数増幅器でマッハツ
ェンダ干渉計の2つの透過出力光のレベル比をとってい
るので、入力信号光のパワーが変動しても安定した(入
力光パワーに依存しない)波長弁別が可能である。一
方、入力信号光のパワーが安定している場合には、対数
増幅器に代えて差動増幅器を用いて2つの透過出力光の
レベル差を検出する構成でも同様の波長弁別が可能であ
る。また、差動増幅器の出力を入力光パワーで補正する
構成をとれば、対数増幅器を用いた場合と同様に入力信
号光のパワーが変動しても安定した波長弁別が可能であ
る。以下に示す実施例においても同様である。
【0112】(第9実施例)図35は、本発明の第9実
施例の構成を示す。
【0113】本実施例は、第8実施例における光分波器
111を可変光フィルタ121に置き換え、マッハツェ
ンダ干渉計113として2組のマッハツェンダ干渉計を
備えたことを特徴とする。第8実施例では、監視対象の
波長多重光を各波長ごとに空間的に分割して同時に波長
弁別するのに対して、本実施例では所定の周期で透過中
心波長が切り替えられる可変光フィルタ121で波長多
重光を時分割で分波して波長弁別する。
【0114】図36は、可変光フィルタ121に印加す
る掃引信号を示す。可変光フィルタ121に印加する掃
引信号は、その透過中心波長が波長多重間隔に対応して
変化するように調整された多値ステップ信号である。こ
れにより、波長多重光の各波長の信号光(チャネル)を
順次切り替えてマッハツェンダ干渉計に入力することが
できる。
【0115】このように、可変光フィルタ121の印加
電圧に対する透過中心波長の非直線性を校正する掃引信
号(多値ステップ信号)を用い、可変光フィルタ121
の透過中心波長を波長多重間隔で正確に掃引することに
より、各波長の信号光を順次分波することができる。ま
た、第8実施例と同様に、マッハツェンダ干渉計アレイ
113のゼロ交差波長が基準波長光の波長に安定化され
るので、マッハツェンダ干渉計アレイ113を絶対波長
に同期した波長弁別器として機能させることができる。
したがって、本実施例の可変光フィルタ121とマッハ
ツェンダ干渉計アレイ113の組み合わせによっても、
監視対象の波長多重光の波長誤差を高確度に弁別するこ
とができる。
【0116】(第10実施例)図37は、本発明の第1
0実施例の構成を示す。
【0117】本実施例は、第9実施例における可変光フ
ィルタ121を光分波器111と光スイッチ131に置
き換えたことを特徴とする。
【0118】本実施例は、波長多重光を第8実施例と同
様に光分波器111で各波長ごとに分波し、光スイッチ
131で各波長の信号光を順次出力してマッハツェンダ
干渉計アレイ113の1つのマッハツェンダ干渉計に入
力する。波長弁別動作は第9実施例と同様である。
【0119】(第11実施例)図38は、本発明の第1
1実施例の構成を示す。
【0120】本実施例は、第9実施例または第10実施
例の構成において、基準波長光の偏波と波長多重光の偏
波を直交させることにより、1つのマッハツェンダ干渉
計で両者の波長弁別を可能にしたことを特徴とする。
【0121】波長多重光は、第9実施例に示す可変光フ
ィルタ121、または第10実施例に示す光分波器11
1と光スイッチ131を介して各波長ごとに順次分波し
て出力される。各波長の信号光と基準波長光は、直交偏
波合波手段(例えば偏光ビームスプリッタ)141で合
波され、1つのマッハツェンダ干渉計112に入力され
る。マッハツェンダ干渉計112の出力A,Bは、それ
ぞれ直交偏波分離手段(例えば偏光ビームスプリッタ)
142−1,142−2で偏波分離される。偏波分離さ
れた光は、それぞれ各波長の信号光および基準波長光で
あり、それぞれ波長誤差検出手段(光検出器114、対
数増幅器115)で波長誤差が検出される。マッハツェ
ンダ干渉計112の絶対波長への安定化の制御系は、第
8実施例〜第10実施例と同様である。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長監視
装置は、周辺温度の変動によるアレイ導波路格子の透過
中心波長の変化にも対応できるので、長期に渡って安定
した波長弁別を行うことができる。
【0123】また、アレイ導波路格子の2つの出力導波
路の出力光強度差を比較して波長弁別を行う構成では、
同期検波に必要な電気回路が不要となるので、全体の構
成を簡単にすることができる。
【0124】また、アレイ導波路格子は石英系や半導体
のような固体基板上に集積化された光導波路の組み合わ
せにより実現されるので、熱光学効果や電気光学効果を
利用することにより透過特性を極めて安定に制御するこ
とができる。しかも集積化デバイスであるので、小型で
ありかつ大量生産に適するので、波長監視装置のコスト
低減を図ることができる。
【0125】また、アレイ導波路格子は掃引型ファブリ
ペロー干渉計の場合と異なり、可動部を必要としない構
成のために機械振動に対して安定である。
【0126】また、本発明の波長監視装置では、基準波
長光および波長多重光が等波長間隔で配置されているば
かりでなく、不等間隔の場合でも対応するアレイ導波路
格子を用いることにより波長弁別処理が可能となる。
【0127】さらに、基準波長光と波長多重光とを異な
る入力ポートから入力することにより、基準波長光が波
長多重光と一致していても弁別可能である。このよう
に、アレイ導波路格子を用いることにより、任意の波長
間隔で設定された波長多重光および基準波長光を容易に
弁別することができる。
【0128】さらに、本発明の波長監視装置は、高精細
に安定化された基準波長光を用い、マッハツェンダ干渉
計アレイまたはマッハツェンダ干渉計のゼロ交差波長と
基準波長の相対波長誤差を負帰還することにより、環境
変化時でも透過特性を高精度に安定化することができ
る。
【0129】このようにして安定化されたマッハツェン
ダ干渉計アレイまたはマッハツェンダ干渉計を波長弁別
器として用いることにより、監視対象の波長多重光の各
波長を高確度に監視することができる。また、同一特性
のマッハツェンダ干渉計を同一基板上にアレイ化するこ
とにより、相対波長精度を高くすることができる。さら
に、集積化構造による耐振動性能を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の波長監視装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】従来の波長監視装置の動作を示す波形図であ
る。
【図3】(A)および(B)は、掃引型ファブリペロー
干渉計の印加電圧と、圧電素子の変位量および透過中心
波長との関係を示すグラフである。
【図4】本発明による波長監視装置の第1実施例を示す
ブロック図である。
【図5】(A)は、第1実施例の要部の構成を示す図、
(B)は、第1実施例の変形例の要部の構成を示す図で
ある。
【図6】温度制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】アレイ導波路格子の透過特性を示すグラフであ
る。
【図8】第1実施例における基準波長光の波長弁別と、
透過特性の安定化動作とを説明するための図である。
【図9】第1実施例における基準波長光の波長弁別と、
透過特性の安定化動作とを説明するための図である。
【図10】(A)および(B)は、第1実施例における
波長多重光の波長弁別動作を説明するための図である。
【図11】本発明による波長監視装置の第2実施例を示
すブロック図である。
【図12】第2実施例における基準波長光の波長弁別
と、透過特性の安定化動作とを説明するための図であ
る。
【図13】第2実施例における基準波長光の波長弁別
と、透過特性の安定化動作とを説明するための図であ
る。
【図14】(A)は、本発明による波長監視装置の第3
実施例を示すブロック図、(B)は、第3実施例におい
てバランスト受光素子および増幅器に代えて、光検出器
および差動増幅器を用いた例を示す図である。
【図15】(A)は、第3実施例の要部の構成を示す
図、(B)は、第3実施例の変形例の要部の構成を示す
図である。
【図16】(A)および(B)は、第3実施例における
透過特性と、基準波長光との関係を示す図である。
【図17】(A)および(B)は、第3実施例における
基準波長光の波長弁別と、透過特性の安定化動作とを説
明するための図である。
【図18】本発明による波長監視装置の第4実施例を示
すブロック図である。
【図19】(A)は、第4実施例の要部の構成を示す
図、(B)は、第4実施例の変形例の要部の構成を示す
図である。
【図20】第4実施例における波長弁別動作を説明する
ための図である。
【図21】(A)および(B)は、第4実施例とその変
形例における入出力状態を示す図である。
【図22】本発明よる波長監視装置の第5実施例を示す
ブロック図である。
【図23】本発明よる波長監視装置の第5実施例を示す
ブロック図である。
【図24】(A)および(B)は、アレイ導波路格子の
周回性を説明するためのグラフであり、(A)は入力光
を、入力ポート#1に入力した場合を示し、(B)は、
入力光を、入力ポート#7に入力した場合を示してい
る。
【図25】入力光を、入力ポート#1に入力したとき
の、各対数増幅器の出力のゼロ交差波長を示すグラフで
ある。
【図26】(A)は、2つの出力ポートの出力差が、入
力光強度に依存することを示すグラフ、(B)は、2つ
の出力ポートの出力比が、入力光強度に依存しないこと
を示すグラフである。
【図27】本発明による波長監視装置の第6実施例を示
すブロック図である。
【図28】波長多重光を入力ポート#0から入力し、基
準波長光を別の入力ポートから入力した場合の、出力光
の状態を示す図である。
【図29】波長多重光と基準波長光とを合波してから入
力した場合の、波長多重光と基準波長光との波長配置を
示す図である。
【図30】(A)および(B)は、波長多重光と基準波
長光とを異なる入力ポートに入力した場合の、波長配置
を示す図であり、(A)は、波長多重光の波長配置を示
し、(B)は、基準波長光の波長配置を示す。
【図31】第5および第6実施例において、受光器の出
力端に、対数増幅器に代えて、A/D変換器、DSP
(デジタルシグナルプロセッサ)およびD/A変換器を
接続したときの構成を示すブロック図である。
【図32】本発明による波長監視装置を多波長送信用半
導体レーザに適用した実施例を示すブロック図である。
【図33】本発明の第8実施例の構成を示す図である。
【図34】第8実施例における波長誤差検出動作につい
て説明する図である。
【図35】本発明の第9実施例の構成を示す図である。
【図36】可変光フィルタ121に印加する掃引信号を
示す図である。
【図37】本発明の第10実施例の構成を示す図であ
る。
【図38】本発明の第11実施例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 光カプラ 12 アレイ導波路格子 13 ヒータ 14 発振器 15 定電流回路 16 光検出器 17 増幅器 18 位相比較器 19 ローパスフィルタ(LPF) 20 積分器 21 温度制御回路 22 ペルチェクーラ 23 光スイッチ 24 位相変調器 25 バランスト受光素子 26 差動増幅器 27 2×2光カプラ 31 基板 32 入力用導波路アレイ 33 入力側コンケイブスラブ導波路 34 アレイ導波路 35 出力側コンケイブスラブ導波路 36 出力用導波路アレイ 111 光分波器 112 マッハツェンダ干渉計 113 マッハツェンダ干渉計アレイ 114 光検出器 115 対数増幅器(ログアンプ) 116 温度制御回路 117 ペルチェクーラ 121 可変光フィルタ 131 光スイッチ 141 直交偏波合波手段 142 直交偏波分離手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 健一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ定められた波長を有する基準
    波長光に基づいて、複数のチャネルの透過中心波長を制
    御しつつ、前記チャネルから出力される波長多重光の個
    々の信号光Sk(k=1−N:Nは正の整数)の波長誤
    差を同時に監視する波長監視装置であって、 前記基準波長光および波長多重光が入力されたときに、
    前記基準波長光の少なくとも一部を出力する少なくとも
    1つの第1のチャネルと、前記信号光Skについて、少
    なくともその一部を出力する少なくとも1つの第2のチ
    ャネルとを備えたアレイ導波路格子と、 前記第1のチャネルから出力された基準波長光を検出す
    る第1の受光手段と、 前記第2のチャネルから出力された信号光Skを検出す
    る第2の受光手段と、 前記第1の受光手段の出力に基づいて、前記第1のチャ
    ネルの透過中心波長を安定化する制御手段と、 前記第2の受光手段の出力に基づいて、前記信号光Sk
    の波長誤差を表す誤差信号を出力する波長誤差検出手段
    とを具備することを特徴とする波長監視装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記第1のチャネルから、変調された基準波長光が出力
    されるような変調を与える変調手段と、 前記第1の受光手段の出力信号を同期検波する第1の同
    期検波器と、 前記第1の同期検波器の出力に基づいて、前記基準波長
    光の波長の波長誤差を検出する第1の検出器とを備え、
    前記第1の検出器の出力に基づいて、前記第1のチャネ
    ルの透過中心波長を安定化することを特徴とする請求項
    1に記載の波長監視装置。
  3. 【請求項3】 前記アレイ導波路格子は、前記基準波長
    光に対応する2つの前記第1のチャネルと、前記信号光
    Skに対応する2つの前記第2のチャネルとを有し、 前記波長監視装置はさらに、 前記第1のチャネルから出力された2つの出力光の強度
    を比較する第1の比較手段と、 前記第2のチャネルから出力された2つの出力光の強度
    を比較する第2の比較手段とを具備し、 前記制御手段は、前記第1の比較手段の出力に基づい
    て、前記第1のチャネルの透過中心波長を安定化し、 前記波長誤差検出手段は、前記第2の比較手段の出力に
    基づいて、前記信号光Skの波長誤差を検出することを
    特徴とする請求項1に記載の波長監視装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記基準波長光に対応
    する前記第1のチャネルの設定透過中心波長と、前記基
    準波長光の波長との差異を示すオフセット信号を出力す
    るオフセット回路を有し、前記基準波長光の波長と、前
    記第1のチャネルの実際の透過中心波長との誤差に、前
    記オフセット量を加算し、この加算結果に基づいて前記
    第1のチャネルの透過中心波長が、設定透過中心波長に
    一致するように制御することを特徴とする請求項1,2
    または3に記載の波長監視装置。
  5. 【請求項5】 前記変調手段は、前記アレイ導波路格子
    の各チャネルを同時に変調することを特徴とする請求項
    2または4に記載の波長監視装置。
  6. 【請求項6】 前記変調手段は、前記基準波長光および
    前記波長多重光を変調し、変調された信号を、前記アレ
    イ導波路格子の少なくとも1つのチャネルに入力するこ
    とを特徴とする請求項2または4に記載の波長監視装
    置。
  7. 【請求項7】 前記波長誤差検出手段は、前記第2の受
    光手段の出力信号を同期検波する第2の同期検波器と、 前記第2の同期検波器の出力に基づいて、前記波長多重
    光の信号光Skの波長誤差を検出する第2の検出器とを
    具備することを特徴とする請求項5または6に記載の波
    長監視装置。
  8. 【請求項8】 前記波長監視装置は、さらに、前記波長
    多重光および前記基準波長光を、前記アレイ導波路格子
    の1つのチャネルに同時に入力する入力手段を有するこ
    とを特徴とする請求項5,6または7に記載の波長監視
    装置。
  9. 【請求項9】 前記波長監視装置は、さらに、前記波長
    多重光と、前記基準波長光とを、前記アレイ導波路格子
    の別個のチャネルに、それぞれ入力する入力手段を有す
    ることを特徴とする請求項5,6または7に記載の波長
    監視装置。
  10. 【請求項10】 前記波長監視装置は、さらに、前記波
    長多重光および前記基準波長光を、前記アレイ導波路格
    子の1つのチャネルに同時に入力する入力手段を有する
    ことを特徴とする請求項2または4に記載の波長監視装
    置。
  11. 【請求項11】 前記波長監視装置は、さらに、前記波
    長多重光と、前記基準波長光とを、前記アレイ導波路格
    子の別個のチャネルに、それぞれ入力する入力手段を有
    することを特徴とする請求項2または4に記載の波長監
    視装置。
  12. 【請求項12】 前記波長監視装置は、さらに、前記波
    長多重光および前記基準波長光を多重化した信号を分岐
    して、前記アレイ導波路格子の別個のチャネルに、同時
    に入力する入力手段を有することを特徴とする請求項2
    または4に記載の波長監視装置。
  13. 【請求項13】 前記2つの第1のチャネルは、互いに
    隣接するチャネルであり、前記2つの第2のチャネル
    も、互いに隣接するチャネルであることを特徴とする請
    求項10,11または12に記載の波長監視装置。
  14. 【請求項14】 前記2つの第1のチャネルは、互いに
    FSR(Free Spectral Range )だけ離れたチャネルで
    あり、前記2つの第2のチャネルも、互いにFSRだけ
    離れたチャネルであることを特徴とする請求項10,1
    1または12に記載の波長監視装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の比較手段は対数増幅器であ
    り、前記第2の比較手段も対数増幅器であることを特徴
    とする請求項10ないし14のいずれかに記載の波長監
    視装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の比較手段は、A/D変換器
    およびデジタルシグナルプロセッサを有し、前記第2の
    比較手段も、A/D変換器およびデジタルシグナルプロ
    セッサを有することを特徴とする請求項10ないし14
    のいずれかに記載の波長監視装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の比較手段は差動受光器であ
    り、前記第2の比較手段も差動受光器であることを特徴
    とする請求項10ないし14のいずれかに記載の波長監
    視装置。
  18. 【請求項18】 複数の波長の信号光を多重した波長多
    重光が入力され、各波長の信号光を分波する光分波器
    と、 所定の波長に安定化された基準波長光を出力する基準光
    源と、 前記波長多重光の波長間隔に対応する周期的な透過中心
    波長を有し、かつ波長に対して位相が反転した2つの出
    力を得るマッハツェンダ干渉計を複数個アレイ化し、そ
    れぞれの透過特性を一体に制御するマッハツェンダ干渉
    計アレイと、 前記マッハツェンダ干渉計アレイ内の1つのマッハツェ
    ンダ干渉計の2つの出力端から出力される前記基準波長
    光に対する透過光を受光し、各受光信号のレベル比を検
    出してマッハツェンダ干渉計のゼロ交差波長に対する基
    準波長光の波長誤差信号を出力する第1の波長誤差検出
    手段と、 前記波長誤差信号に応じて前記マッハツェンダ干渉計の
    ゼロ交差波長を制御し、ゼロ交差波長を前記基準波長光
    の波長に安定化する制御手段と、 前記マッハツェンダ干渉計アレイの各マッハツェンダ干
    渉計の2つの出力端から出力される前記波長多重光の各
    波長の信号光に対する透過光を受光し、各受光信号のレ
    ベル比を検出して波長多重光の各波長誤差信号を出力す
    る第2の波長誤差検出手段とを備えたことを特徴とする
    波長監視装置。
  19. 【請求項19】 複数の波長の信号光を多重した波長多
    重光が入力され、所定の掃引信号によって掃引される透
    過中心波長に対応する波長の信号光を順次出力する可変
    光フィルタと、 所定の波長に安定化された基準波長光を出力する基準光
    源と、 前記波長多重光の波長間隔に対応する周期的な透過中心
    波長を有し、かつ波長に対して位相が反転した2つの出
    力を得るマッハツェンダ干渉計を2個配置し、それぞれ
    の透過特性を一体に制御するマッハツェンダ干渉計アレ
    イと、 前記マッハツェンダ干渉計アレイ内の一方のマッハツェ
    ンダ干渉計の2つの出力端から出力される前記基準波長
    光に対する透過光を受光し、各受光信号のレベル比を検
    出してマッハツェンダ干渉計のゼロ交差波長に対する基
    準波長光の波長誤差信号を出力する第1の波長誤差検出
    手段と、 前記波長誤差信号に応じて前記マッハツェンダ干渉計の
    ゼロ交差波長を制御し、ゼロ交差波長を前記基準波長光
    の波長に安定化する制御手段と、 前記マッハツェンダ干渉計アレイの他方のマッハツェン
    ダ干渉計の2つの出力端から出力される前記波長多重光
    の各波長の信号光に対する透過光を受光し、各受光信号
    のレベル比を検出して波長多重光の各波長誤差信号を出
    力する第2の波長誤差検出手段とを備えたことを特徴と
    する波長監視装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の波長監視装置にお
    いて、 可変光フィルタに代えて、複数の波長の信号光を多重し
    た波長多重光が入力され各波長の信号光を分波する光分
    波器と、分波された各波長の信号光を順次出力する光ス
    イッチとを備えたことを特徴とする波長監視装置。
  21. 【請求項21】 請求項19または請求項20に記載の
    波長監視装置において、 可変光フィルタまたは光分波器と光フィルタによって分
    波される信号光の偏波と基準波長光の偏波とを直交さ
    せ、 前記信号光と前記基準波長光とを合波して1つのマッハ
    ツェンダ干渉計に入力する直交偏波合波手段と、 前記マッハツェンダ干渉計の2つの出力端から出力され
    る透過光をそれぞれ入力し、前記信号光に対する透過光
    と前記基準波長光に対する透過光に直交偏波分離して後
    段の第1の波長誤差検出手段および第2の波長誤差検出
    手段に送出する2つの直交偏波分波手段とを備えたこと
    を特徴とする波長監視装置。
  22. 【請求項22】 請求項18ないし請求項21のいずれ
    かに記載の波長監視装置において、 第1の波長誤差検出手段および第2の波長誤差検出手段
    は、マッハツェンダ干渉計の2つの出力端に対応する受
    光信号のレベル差を検出して波長誤差信号とする構成で
    あることを特徴とする波長監視装置。
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