JP2010054624A - 波長可変フィルタおよびそれを用いた光信号モニタ - Google Patents
波長可変フィルタおよびそれを用いた光信号モニタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010054624A JP2010054624A JP2008217282A JP2008217282A JP2010054624A JP 2010054624 A JP2010054624 A JP 2010054624A JP 2008217282 A JP2008217282 A JP 2008217282A JP 2008217282 A JP2008217282 A JP 2008217282A JP 2010054624 A JP2010054624 A JP 2010054624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveguide
- groove
- optical
- waveguides
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】本実施例においては、光学樹脂21を局所的に加熱するためのヒータ30が実装されている点に特徴がある。図中示すヒータ30は、そのおおよその外形を示したものであり、実際は光学樹脂を局所的に加熱できる外付けしたヒータであればよい。さらに、ヒータ30からは電力を印加するための電気配線40が取り出されている。この時、このAWGを温度無依存化するためには、第1のスラブ導波路12に溝20を形成し光学樹脂21を充填しているが、溝20と光学樹脂21が式(1)を満足するようにAWGを構成する光干渉回路を設計すれば、温度無依存化することが可能である。
【選択図】図7
Description
前記材料を加熱または冷却する機構とを備えることを特徴とする。
図7に、第1の実施の形態を示す。また、図8は、図7のB−B’における断面図を示す。本実施例では、図5に示したように、第1のスラブ導波路12に溝20を形成し、その溝20に光学樹脂21を充填した形態で環境温度に対し温度無依存化したAWGを取り上げて説明する。
この時、このAWGを温度無依存化するためには、第1のスラブ導波路12に溝20を形成し光学樹脂21を充填しているが、溝20と光学樹脂21が先に述べた式(1)を満足するように、AWGを構成する光干渉回路を設計すれば、温度無依存化することが可能である。
図13に、第2の実施の形態を示す。また、図14は、図13のC−C’における断面図を示す。第1の実施例と異なるところは、ヒータ30として、溝21の周辺および溝21と溝21の間のクラッド3上に微細加工プロセスにより薄膜ヒータ32を集積した点である。薄膜ヒータ32にすることにより、第1の実施例でおこなった外付けヒータ30の実装工程を無くすことができるとともに、ヒータ実装による厚さ方向の増大を無くすことができるためモジュール化したとき薄型化を図ることができる。薄膜ヒータ32の材質として、例えばクロム、チタン等が挙げられるが、これらの材質だけになんら限定されるものではない。
図18に、第3の実施の形態を示す。また、図19は、図18のD−D’における断面図を示す。第2の実施例と異なるところは、薄膜ヒータ32を溝20の底部に微細加工プロセスにより集積した点である。第2の実施例における薄膜ヒータ32からの発熱は、一旦クラッド3を介して溝20に充填された光学樹脂21に伝導する。一方、本実施の形態によれば、薄膜ヒータ32上に直接光学樹脂21が接して充填されるため、薄膜ヒータ32からの発熱は直接光学樹脂21に伝導する。そのため、第2の実施例と比較して印加電力に対する透過波長特性の可変効率を高めることが可能になる。さらに、式(1)に示す温度無依存化条件を満足した上で、印加電力に対する透過波長特性の可変効率を改善する方策としては、溝20の分割数を多くしていき薄膜ヒータ32を集積できる溝20の数を増やすことで、加熱領域を密に局所化することによって一層の改善を図ることができる。また、可能であれば、溝20の側壁にもヒータを集積してもよい。
図20に、第4の実施の形態を示す。本実施の形態では、以上述べてきた実施の形態と異なって、第1のスラブ導波路12において、光学樹脂21を充填する溝20の配置に特徴がある。すなわち、光学樹脂21が充填される溝20の領域を拡大することで、加熱により光学樹脂部分での光路長の変化量を、第1の実施例よりも大きくできる、すなわち印加電力に対する透過波長特性の可変効率を高めることが可能になる。この領域を、第1の溝部121と呼ぶことにする。また、この第1の溝部121周辺には、局所的な加熱ができるように薄膜ヒータ32が集積してあり、これを第1のヒータ131と呼ぶ。尚、これらを第1のヒータ131の集積方法としては、第1の実施例で述べたようにヒータ30を外付けで取り付けてもよいし、第2の実施例で述べたように、溝20の周辺および溝20と溝20との間のクラッド3上に薄膜ヒータ32を集積してもよいし、第3の実施例で述べたように、溝20の底部に薄膜ヒータ32を集積してもよく、その実現形態になんら制約はない。ここでは、一例として第2の実施例を元に説明するまでのことである。
図21に、第5の実施の形態を示す。第4の実施例と異なるところは、第1の溝部121周辺に加え、第2の溝部122周辺にも局所的に加熱ができるようにヒータ32が集積してある点である。第1の溝部121周辺に配置されたヒータを第1のヒータ131、第2の溝部122周辺に配置されたヒータを第2のヒータ132と呼ぶことにする。但し、第1のヒータ131と第2のヒータ132はお互い独立して電力を印加できる電気配線40、41にする。第2のヒータ132を配置したことにより、第2の溝部122に充填された光学樹脂21においても、加熱により屈折率を変えるため光路長が変化し、その結果AWG10の第2のスラブ導波路14の集光面において各波長の集光位置が変化する。しかし、第5の実施例で述べたように、第2の溝部122は第1の溝部121に対して補償する向き、すなわち第1の溝部121に充填された光学樹脂21を加熱して得られる第2のスラブ導波路14の集光面の集光方向とは逆の向きに作用する。この点を応用して、通常は第1のヒータ131を駆動して透過波長特性を可変にして使用するところを、さらに第2のヒータ132を別途駆動することにより、透過波長特性の可変速度を制御することが可能になる。すなわち、第1のヒータ131と第2のヒータ132の制御を関係付けて駆動することにより、波長可変フィルタの掃引速度を可変にしたり、任意の透過波長特性ポイントに高速チューニングすることが可能になる。
図22に第6の実施の形態を示す。これは、第1の光カプラ60と第2の光カプラ61と、これらふたつの光カプラを連結する第1のアーム導波路62と第2のアーム導波路63とで構成されるマッハツェンダ光干渉回路である。尚、本実施例では、第1および第2の光カプラを、方向性結合器で構成した例を示す。また、第1のアーム導波路の長さと第2のアーム導波路の長さは異なっており、第1のアーム導波路の長さが第2のアーム導波路の長さより長いとして以下説明する。第1の導波路材料で形成した本マッハツェンダ光干渉回路において、その第1のアーム導波路の一部に溝20を形成して、第1の導波路材料とは異なる第2の導波路材料をそこに充填する。例えば、第1の導波路材料として、温度屈折率係数α1が、+1.1×10−5[1/℃]の石英を、また第2の導波路材料として、光路長温度係数α2が、−37×10−5[1/℃]のシリコーン樹脂を用いる。この時、このマッハツェンダ光干渉回路を温度無依存化するためには、先に述べた式(1)を満足するように光干渉回路を設計すれば、温度無依存化することが可能である。
図29(a)に第7の実施の形態を示す。これは、マッハツェンダ光干渉回路のアーム導波路をM段縦列に接続したM段ラティス光干渉回路である。M段ラティス光干渉回路は、M+1個の光カプラと、当該光カプラの隣接相互間に配置されたM個の遅延部とからなり、当該遅延部は、第1のアーム導波路と第2のアーム導波路より構成されており、第1のアーム導波路と第2のアーム導波路の長さの差はΔLに設定されている。
この時、このラティス光干渉回路を温度無依存化するためには、先に述べた式(1)を満足するように光干渉回路を設計すれば、温度無依存化することが可能である。
図31(a)に第8の実施の形態を示す。これは、マッハツェンダ光干渉回路のアーム導波路をM段並列に接続したM段トランスバーサル光干渉回路である。M段トランスバーサル光干渉回路は、入力をM本の導波路に分波する光カプラと、当該光カプラに接続されたM本のアーム導波路と、当該M本のアーム導波路を合波する光カプラより構成されている。第1のアーム導波路に対する第2から第Mのアーム導波路の光路長差は、それぞれ、ΔL+φ2、2ΔL+φ3、…、(M−1)ΔL+φMに設定されている。ただし、φMは、第Mのアーム導波路の位相である。
以上の構成において、溝に充填した光学樹脂を局所的に加熱するために薄膜ヒータを第1から第M−1のアーム導波路に形成した溝周辺に集積する。このヒータに電力を印加することにより、環境温度に対して温度無依存でかつ透過波長特性が可変のトランスバーサル光干渉回路を実現した。また、図31(b)に示すように、全てのアーム導波路に、同じ光路長分の溝を形成し、光学樹脂を充填することによりアーム導波路間の損失を均一化してもよい。この考え方は、第6の実施例で図26、図27、図28の説明と同じである。
図32(a)に第9の実施の形態を示す。これは、1入力2出力のマッハツェンダ光干渉回路をM段、多段に接続した1×2Mフィルタである。第m段目のマッハツェンダ光干渉回路の光路長差は、2M-m・ΔL+φm,kに設定されている。ただし、φm,kは、m段目の素子のうち、k個目の素子の位相である。例えば、図32の構成では、
1段目、1個目の素子の光路長差は、4ΔL+φ1,1
2段目、1個目の素子の光路長差は、2ΔL+φ2,1
2段目、2個目の素子の光路長差は、2ΔL+φ2,2
3段目、1個目の素子の光路長差は、ΔL+φ3,1
3段目、2個目の素子の光路長差は、ΔL+φ3,2
3段目、3個目の素子の光路長差は、ΔL+φ3,3
3段目、4個目の素子の光路長差は、ΔL+φ3,4
ここで、φ1,1=0、φ2,1=π/2、φ2,2=0、φ3,1=π/4、φ3,2=3π/4、φ3,3=π/2、φ3,4=0に設定した時の、その透過波長特性を図33(a)に示す。
図34に第10の実施の形態を示す。これは、ひとつの導波路70とリング導波路71とで構成され、導波路70とリング導波路71との間に方向性結合器72が構成されているリング共振器80である。このリング共振器80は、入力ポートR1からの入力に対して、そのリング導波路71の長さに依存して、その出力ポートR2からの出力特性において、急峻な遮断特性を有する透過波長特性を示す。
図35に第11の実施の形態を示す。これは、先の第10の実施例で述べた光導波回路と異なって、2箇所において導波路70とリング導波路71との間に方向性結合器72を有するリング共振器80である。このリング共振器80は、入力ポートS1からの入力に対して、そのリング導波路の長さに依存して、その出力ポートS2からの出力特性において、急峻な透過波長特性を示す。
図36に、第12の実施の形態を示す。ここでは、第1の実施例から第5の実施例で述べてきた透過波長特性が可変のAWG201に、PD501を集積することで構成できる光信号モニタ200について述べる。すなわち、本光信号モニタの基本的な構成は、図2に示した従来の技術と同様に、AWG10の出力導波路15の端面に複数のPD501を集積したCSP型PDアレイ500を取り付けたものであるが、異なる点として温度無依存化のために形成した溝の充填された光学樹脂21を局所的に加熱するために、ヒータ30を配置した点にある。ヒータの集積方法は、第1の実施例から第5の実施例にいたって述べたように、外付けでヒータを実装してもよいし、薄膜ヒータを集積してもよく、その形態を問わないことは言うまでもない。図36においては、第1の実施例の図7をもとにして示しているに過ぎない。ここでも、溝を形成し光学樹脂を充填する条件を、先の実施例と同様に環境温度に対して温度無依存になる条件式(1)を満足するようにして設計している。
図38に、第13の実施の形態を示す。本実施例が、先の第12の実施例と異なる点は、CSP−PDアレイが第2のスラブ14の端面に取り付けられている点である。こうすることにより、出力導波路部分を無くすことができるので、光信号モニタの小型化をいっそう進めることが可能となる。
図39に、第14の実施の形態を示す。本実施例は、第9の実施例(図32(b)参照。図32(a)の形態でも良い。)において、マッハツェンダ光干渉回路型1×2Mフィルタの出力導波路端面にPD501を取り付けている。PD501は単チャンネルのCSP型PDアレイ500を実装してもよいが、その形態は特には問わない。尚、PDを取り付ける出力ポートは、マッハツェンダ光干渉回路型1×2Mフィルタの設計に依存する。各アーム導波路の一部に形成された溝20に充填された光学樹脂21を、局所的に加熱することにより、透過波長特性を可変にすることができる。ここでも、溝20を形成し光学樹脂21を充填する条件を、環境温度に対する温度無依存化の条件式(1)を満足するように設計している。透過波長特性をヒータ加熱により掃引すると、それに応じてPD501からの光電流すなわちモニタ信号が出力される。透過波長特性の掃引により、光パワーのみならず波長およびOSNRも検出することが可能である。ここで、1×2Mフィルタを構成する素子として、先に述べたラティス光干渉回路やトランスバーサル光干渉回路を用いてもよいし、後述するリング光干渉回路など、その他の光干渉回路を用いてもよいし、あるいは複数の異なる光干渉回路を用いても良い。こうすることにより、環境温度無依存のOPMを構成できるようになる。
図40に、第15の実施の形態を示す。本実施例は、第11の実施例であるリング共振器80の出力ポートS2にPD501を集積した例を示している。PD501は単チャンネルのCSP型PDアレイ500を実装してもよいが、その形態は特には問わない。リング導波路71の一部に形成された溝20に充填された光学樹脂21を、局所的に加熱することにより、その共振周波数(波長)を可変にすることができる。ここでも、溝20を形成し光学樹脂21を充填する条件を、環境温度に対する温度無依存化の条件式(1)を満足するように設計している。透過波長特性をヒータ加熱により掃引すると、それに応じてPD501からの光電流すなわちモニタ信号702が出力される。透過波長特性の掃引により、光パワーのみならずピーク波長およびOSNRも検出することが可能である。
2 コア
3 クラッド(上部クラッド及び下部クラッドに対応)
10 AWG (波長可変フィルタに対応)
11 入力導波路(入力用のチャネル導波路に対応)
12 第1のスラブ導波路(入力側のスラブ導波路に対応)
13 アレイ導波路
14 第2のスラブ導波路(出力側のスラブ導波路に対応)
15 出力導波路(出力用のチャネル導波路に対応)
20 溝
21 光学樹脂(材料に対応)
30 ヒータ(材料を加熱または冷却する機構に対応)
31 (外付け)ヒータ
32 薄膜ヒータ
40 電気配線
60 第1の光カプラ(方向性結合器に対応)
61 第2の光カプラ(方向性結合器に対応)
62 第1のアーム導波路
63 第2のアーム導波路
70 入出力導波路
71 リング導波路
72 方向性結合器
80 リング共振器
121 第1の溝部
122 第2の溝部
131 第1のヒータ
132 第2のヒータ
200 光信号モニタ
201 AWG(波長可変フィルタに対応)
500 CSP型PDアレイ
501 PD(フォトダイオードに対応)
502 筐体
503 ガラス窓
700 光信号
701 AWGの透過特性
702 モニタ信号
Claims (9)
- 入力した波長多重光を分波して異なる波長の複数の光を出力する波長可変フィルタにおいて、
長さの異なる複数のチャネル導波路であって、前記複数のチャネル導波路間で生じる位相差の波長による変化により前記波長多重光を分波する複数のチャネル導波路と、
光の進行方向と交差するように配置され、各波長の光に対する前記位相差の温度による変化をキャンセルする材料と、
前記材料を加熱または冷却する機構と
を備えることを特徴とする波長可変フィルタ。 - 所定の長さずつ異なる長さを有した前記複数のチャネル導波路で構成されるアレイ導波路回折格子と、
前記アレイ導波路回折格子と入力用のチャネル導波路との間に配置された入力側のスラブ導波路と、
前記アレイ導波路回折格子と出力用のチャネル導波路との間に配置された出力側のスラブ導波路と
を備え、
前記いずれの導波路も、上部クラッド、コア、及び下部クラッドで構成されており、
前記入力側または出力側のスラブ導波路は、入力した各波長の光に対して、前記入力側のスラブ導波路から前記アレイ導波路回折格子の複数のチャネル導波路を経て前期出力側のスラブ導波路に至る経路間で生じる位相差の温度による変化をキャンセルする前記材料を、光の進行方向と交差するように湾曲状に形成した溝に充填して含み、
前記溝は、前記入力側もしくは出力側のスラブ導波路から前記上部クラッドおよび前記コアを除去することにより形成されるか、または前記入力側もしくは出力側のスラブ導波路から前記上部クラッド、前記コアおよび前記下部クラッドを除去することにより形成され、
前記材料は、前記材料が含まれるスラブ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料であることを特徴とする請求項1に記載の波長可変フィルタ。 - 前記溝は、前記入力側または出力側のスラブ導波路に形成された、前記材料を充填するための複数の溝であり、
前記複数の溝はグループ化され、
前記材料を独立に加熱または冷却する機構をグループ毎に備えることを特徴とする請求項2に記載の波長可変フィルタ。 - 所定の長さずつ異なる長さを有した前記複数のチャネル導波路で構成されるアレイ導波路回折格子と、
前記アレイ導波路回折格子と入力用のチャネル導波路との間に配置された入力側のスラブ導波路と、
前記アレイ導波路回折格子と出力用のチャネル導波路との間に配置された出力側のスラブ導波路と
を備え、
前記いずれの導波路も、上部クラッド、コア、及び下部クラッドで構成されており、
前記アレイ導波路回折格子は、入力した各波長の光に対して前記複数のチャネル導波路間で生じる位相差の温度による変化をキャンセルする材料を、前記複数のチャネル導波路に跨り交差するように形成した溝に充填して含み、
前記溝は、前記チャネル導波路から前記上部クラッドおよび前記コアを除去することにより形成されるか、または前記チャネル導波路から前記上部クラッド、前記コアおよび前記下部クラッドを除去することにより形成され、
前記材料は、前記複数のチャネル導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料であることを特徴とする請求項1に記載の波長可変フィルタ。 - 前記溝は、前記アレイ導波路回折格子を構成する前記複数のチャネル導波路に跨り交差するように形成した、前記材料を充填するための複数の溝であり、
前記複数の溝はグループ化され、
前記材料を独立に加熱または冷却する機構をグループ毎に備えることを特徴とする請求項4に記載の波長可変フィルタ。 - 前記複数のチャネル導波路は、
上部クラッド、コア、及び下部クラッドで構成されており、
N+1(Nは、1以上の整数)個の光カプラと隣接する光カプラとに挟まれたN組のアーム導波路であり、
前記N組のアーム導波路のそれぞれは、光路長が異なる第1のアーム導波路および第2のアーム導波路で構成され、
前記第1のアーム導波路または前記第2のアーム導波路の少なくとも一方に溝が形成され、
前記溝は、前記溝が形成されるアーム導波路から前記上部クラッド及び前記コアを除去することにより形成されるか、または前記溝が形成されるアーム導波路から前記上部クラッド、前記コア、及び前記下部クラッドを除去することにより形成され、
前記溝には、前記溝が形成されるアーム導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する前記材料が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の波長可変フィルタ。 - 前記複数のチャネル導波路は、
上部クラッド、コア、及び下部クラッドで構成されており、
1つ又は複数の光分岐カプラを接続して構成された、M(Mは、2以上の整数)ポートの出力を有する第1の光分岐カプラのそれぞれの出力と、1つ又は複数の光分岐カプラを接続して構成された、前記第1の光分岐カプラの出力のポート数と同数の入力のポート数を有する第2の光分岐カプラのそれぞれの入力との間に設けられた、各々が異なる遅延量を有するM本の遅延導波路であり、
前記M本の遅延導波路のうちの少なくとも1つの一部に溝が形成され、
前記溝は、前記溝が形成される遅延導波路から前記上部クラッド及び前記コアを除去することにより形成されるか、または前記遅延導波路から前記上部クラッド、前記コア、及び前記下部クラッドを除去することにより形成され、
前記溝には、前記溝が形成される遅延導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する前記材料が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の波長可変フィルタ。 - 前記複数のチャネル導波路は、円状のリング導波路、及び1つ又は2つの入出力導波路であり、
前記リング導波路は、上部クラッド、コア、及び下部クラッドで構成されており、
前記リング導波路は、前記リング導波路から前記上部クラッド及び前記コアを除去することにより、または前記リング導波路から前記上部クラッド、前記コア、及び前記下部クラッドを除去することにより形成される溝を備え、
前記溝には、前記リング導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する前記材料が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の波長可変フィルタ。 - 請求項1から8のいずれかに記載の波長可変フィルタの出力部に、1つ又は複数のフォトダイオードを備えることを特徴とする光信号モニタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008217282A JP5086208B2 (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 波長可変フィルタおよびそれを用いた光信号モニタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008217282A JP5086208B2 (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 波長可変フィルタおよびそれを用いた光信号モニタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010054624A true JP2010054624A (ja) | 2010-03-11 |
JP5086208B2 JP5086208B2 (ja) | 2012-11-28 |
Family
ID=42070649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008217282A Expired - Fee Related JP5086208B2 (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 波長可変フィルタおよびそれを用いた光信号モニタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5086208B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8620161B2 (en) | 2010-08-31 | 2013-12-31 | Nec Corporation | Wavelength multiplexing unit and wavelength multiplexing method of wavelength multiplexing optical transmission system |
JP2016161845A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 日本電信電話株式会社 | 波長フィルタ |
CN109682470A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-04-26 | 中国电子科技集团公司信息科学研究院 | 宽光谱高分辨率波导分光芯片结构 |
CN112612148A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-06 | 中国科学院微电子研究所 | 一种光器件及其制作方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6476012A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-22 | Nippon Telegraph & Telephone | Periodic type optical filter |
JPH08251105A (ja) * | 1994-09-26 | 1996-09-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 波長監視装置 |
JP2001116937A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-04-27 | Hitachi Cable Ltd | 光波長合分波器 |
JP2002207135A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光波長合分波回路 |
JP2003149478A (ja) * | 1997-02-14 | 2003-05-21 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光導波回路及び当該光導波回路を有する光導波回路モジュール並びに光導波回路の製造方法 |
JP2004029583A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光合分波器 |
JP2005242214A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Keio Gijuku | 光機能導波路、光変調器、アレイ導波路回折格子及び分散補償回路 |
JP2007271704A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Nec Corp | 可変光制御デバイス及び可変光制御方法 |
-
2008
- 2008-08-26 JP JP2008217282A patent/JP5086208B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6476012A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-22 | Nippon Telegraph & Telephone | Periodic type optical filter |
JPH08251105A (ja) * | 1994-09-26 | 1996-09-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 波長監視装置 |
JP2003149478A (ja) * | 1997-02-14 | 2003-05-21 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光導波回路及び当該光導波回路を有する光導波回路モジュール並びに光導波回路の製造方法 |
JP2001116937A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-04-27 | Hitachi Cable Ltd | 光波長合分波器 |
JP2002207135A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光波長合分波回路 |
JP2004029583A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光合分波器 |
JP2005242214A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Keio Gijuku | 光機能導波路、光変調器、アレイ導波路回折格子及び分散補償回路 |
JP2007271704A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Nec Corp | 可変光制御デバイス及び可変光制御方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8620161B2 (en) | 2010-08-31 | 2013-12-31 | Nec Corporation | Wavelength multiplexing unit and wavelength multiplexing method of wavelength multiplexing optical transmission system |
JP2016161845A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 日本電信電話株式会社 | 波長フィルタ |
CN109682470A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-04-26 | 中国电子科技集团公司信息科学研究院 | 宽光谱高分辨率波导分光芯片结构 |
CN109682470B (zh) * | 2018-12-20 | 2021-08-24 | 中国电子科技集团公司信息科学研究院 | 宽光谱高分辨率波导分光芯片结构 |
CN112612148A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-06 | 中国科学院微电子研究所 | 一种光器件及其制作方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5086208B2 (ja) | 2012-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8369666B2 (en) | Optical wavelength multiplexing/ de-multiplexing circuit | |
KR100389837B1 (ko) | 광도파로 소자의 패키징 장치 | |
US9057839B2 (en) | Method of using an optical device for wavelength locking | |
EP3025179B1 (en) | Adjustable grid tracking transmitters and receivers | |
JP2004239991A (ja) | 光機能デバイス | |
JP5086207B2 (ja) | 光信号モニタ | |
KR102414506B1 (ko) | 에셸 격자 멀티플렉서 또는 디멀티플렉서 | |
JP5086208B2 (ja) | 波長可変フィルタおよびそれを用いた光信号モニタ | |
JP4667927B2 (ja) | アレイ導波路回折格子型光合分波器 | |
Huang et al. | Arrayed waveguide grating DWDM interleaver | |
JP2001221923A (ja) | 光導波回路 | |
JP2005531787A (ja) | 光集積回路用の機械的なビーム操縦 | |
Clemens et al. | Wavelength-adaptable optical phased array in SiO 2-Si | |
Kamei | Recent progress on athermal AWG wavelength multiplexer | |
JP5180118B2 (ja) | 光波長多重信号監視装置 | |
JP5053980B2 (ja) | 光波長多重信号監視装置および方法 | |
WO2004102266A1 (ja) | 光スイッチ装置 | |
JP3797483B2 (ja) | アレイ型導波路格子 | |
JP4552862B2 (ja) | 光合波器 | |
JP2020071238A (ja) | 波長チェッカー | |
JP4667558B2 (ja) | 光モジュールを用いた光システム | |
KR100416983B1 (ko) | 평면 광도파로 소자 모듈의 정렬 장치 | |
JP2004138680A (ja) | 光デバイス | |
JP3832741B2 (ja) | 波長タップ回路 | |
Kamei et al. | Low-loss and flat/wide-passband CWDM demultiplexer using silica-based AWG with multi-mode output waveguides |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100525 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100525 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100716 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100914 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120321 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120904 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120906 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5086208 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |