JPH09252283A - 波長監視装置 - Google Patents

波長監視装置

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JPH09252283A
JPH09252283A JP5803796A JP5803796A JPH09252283A JP H09252283 A JPH09252283 A JP H09252283A JP 5803796 A JP5803796 A JP 5803796A JP 5803796 A JP5803796 A JP 5803796A JP H09252283 A JPH09252283 A JP H09252283A
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wavelength
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light
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JP5803796A
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English (en)
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Mitsuhiro Tejima
光啓 手島
Masabumi Koga
正文 古賀
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 WP方式、VWP方式のいずれに関わらず出
力伝送路ファイバ側の異波長の波長多重光を波長監視装
置で一括監視する。 【解決手段】 波長監視装置200を光パスクロスコネ
クト100の各出力側に配備する。光パスクロスコネク
トの波長群送出部102においてWP方式(同一の波長
で伝送)の場合には、各波長送出部OSは波長デマルチ
プレクサW−Dにより分波した入力波長光に対応した各
々異なる波長光を出力する。VWP方式(同一の光パス
をノード毎に波長を入れ換える)の場合には、各波長送
出部OSは入力波長光と必ずしも一致しない波長光を出
力する。波長光出力は合流型スイッチ103によって経
路選択され、スターカプラSCで合波される。光パスク
ロスコネクトの出力はWP方式、VWP方式のいずれに
関わらず、一つの出力伝送路ファイバ120に対しては
常に異なる波長で出力され、この出力光は波長監視装置
200に入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として波長多重
通信に用いられる波長監視装置に関し、特に光パスクロ
スコネクトにおいて複数波長を一括して監視でき、波長
送出部の波長を制御することも可能な波長監視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】波長多重通信で使用される光源は、主に
半導体レーザであが、その発振波長は、エージングや温
度変化によって変動する。そのため、複数の半導体レー
ザの波長を同時に、かつ正確に測定する装置が必要であ
る。
【0003】波長多重光の各波長を監視する従来の波長
監視装置は、掃引型光フィルタ(例えば掃引型ファブリ
ペロー干渉計)の透過中心波長を時間的に掃引し、波長
誤差を時間領域に変換して波長弁別を行う構成になって
いる。また複数の異なる波長で発振している半導体レー
ザの出力光を波長多重して波長弁別を行なっている。
【0004】図1は、従来の波長監視装置の構成例を示
す(水落,その他,「2電極 MQWDFB−LDを用
いた622Mbit/s−16ch FDMコヒーレン
ト光伝送システム」,信学論(B−I),Vol.J7
7−B−I,No.5,pp.294−303,199
4)。
【0005】図1において、基準波長光Rと波長多重光
Mは、光カプラ71で多重されて掃引型ファブリペロー
干渉計72に入力される。掃引型ファブリペロー干渉計
72は、発振器75に同期した鋸波発生器76で発生す
る鋸波(図2(a))で掃引され、その透過中心波長に
一致する波長の光が光検出器73に受光される。光検出
器73の出力パルス(図2(b))は、微分器78でそ
のピーク位置が微分検出され(図2(c))、サンプリ
ング回路79でそのピーク位置に対応するサンプリング
パルス(図2(d))に変換される。このサンプリング
パルスと発振器75の出力信号(図2(e))は同期検
波器80に入力され、その出力がサンプルホールド回路
81に入力される。鋸波と発振器75の出力信号は同期
しているので、サンプリングパルスで発振器75の出力
信号の位相を検波し、サンプルホールド回路81でその
検波出力を保持することにより誤差信号(図2(f))
を得ることができる。セレクタ74は、基準波長光Rお
よび波長多重光Mの各波長と、掃引型ファブリペロー干
渉計72の透過中心波長との相対波長誤差信号を逐次切
り替えて出力する。
【0006】基準波長光Rに対応する誤差信号は、加算
器77で鋸波発生器76から出力される鋸波に加算して
掃引型ファブリペロー干渉計72に印加され、基準波長
光Rに対応する光検出器73の出力パルスの位置が規定
の位置にくるように制御される。これにより、掃引型フ
ァブリペロー干渉計72の透過中心波長を基準波長光R
の波長に安定化することができ、周辺温度の変動に対す
る温度補償機能をもたせることができる。
【0007】また、波長多重光Mの各波長に対応する誤
差信号を波長多重光Mの各光源に負帰還し、その注入電
流または温度を制御することにより波長多重光Mの波長
安定化を図ることができる。
【0008】以上示した従来構成に用いられる掃引型フ
ァブリペロー干渉計は、圧電素子によって共振器長を掃
引する機構が必要であるものの、比較的簡単な光学回路
で実現できる。また、掃引型ファブリペロー干渉計の透
過中心波長および通過帯域幅を適宜選択することによ
り、所望の分解能で広範囲の波長変化を監視できる利点
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来技術によって示される波長監視装置の構成は、す
べて波長の異なる複数波長の半導体レーザ(以下、波長
群送出部という)の波長を制御するものである。しかし
ながら、このような従来構成を光パスクロスコネクトに
適用する際には下記のような問題が生じる。
【0010】図3は光パスクロスコネクトの構成を説明
する図である(A. Watanabeその他,“Optical path cro
ss-connect node architecture with high modularity
forphotonic transport networks(光波長伝達網のため
のモジュール性に富む光パスクロスコネクトのノードの
構成法)”,IEICE Trans.Commun.,Vol.E77-B,No.10,p
p. 1220-1229,1994.)。
【0011】図3に示した光パスクロスコネクト100
は光波長伝達網を構成する複数N本(Nは2以上の整
数)の入力伝送路ファイバ110と光波長伝達網を構成
する複数N本の出力伝送路ファイバ120との間に結合
する複数N個のモジュール101を有する。この各モジ
ュール101はそれぞれW−Dで示した単一の波長デマ
ルチプレクサ(波長多重分離装置)、ORで示した複数
M個の波長受信部(オプティカルレシーバ)、OSで示
した複数M個の波長送出部(オプティカルセンダー)、
単一の合流型スイッチ(Delivery and coupling switc
h) 103、およびSCで示した単一のスターカプラと
から構成される。
【0012】波長デマルチプレクサW−Dは入力伝送路
ファイバ110から導入された光信号を複数M個の波長
λ1 、λ2 、…λM に分波する。分波されたこれら入力
波長光のそれぞれに波長受信部ORが接続し、各波長受
信部ORにそれぞれに波長送出部OSが結合している。
波長送出部OSは、固定波長(WP)方式のものと、チ
ューナブル波長(VWP)方式のもののいずれでも良
く、複数のこれら波長送出部OSにより波長群送出部1
02が構成される。波長群送出部102において、WP
方式を用いた場合には波長送出部OSの波長は図の上か
らλ1 、λ2 、…λM で存在し、VWP方式を用いた場
合には波長送出部OSの波長は適宜、同一波長が複数存
在する。
【0013】合流型スイッチ103は上記各波長送出部
OSと個別に接続する複数M本(Mは2以上の整数)の
入力伝送路ファイバ、および自身のモジュールのスター
カプラSCと他の全てのモジュールのスターカプラSC
にそれぞれ結合する複数N本の出力伝送路ファイバとを
その内部に有する。図4にこの合流型スイッチ103の
構成を示す。図4に示すように、この合流型スイッチ1
03はM個の上記入力伝送路ファイバにそれぞれ並列に
接続するN群の(すなわちM×N個の)経路選択用の1
×2スイッチと、これら1×2スイッチの出力に対しそ
の群ごとに並列に接続するN個のスターカプラとからな
る。この各スターカプラの波長光出力は内部の上記出力
伝送路ファイバを介して図3のスターカプラSCにそれ
ぞれ接続することで、合波される。各スターカプラSC
はそれぞれ対応する出力伝送路ファイバ120に結合す
る。
【0014】上述のような構成であるので、図3に示し
た光パスクロスコネクトは、光波長伝達網の柔軟な利用
に適用可能なように光パスの始点から終点までを同一の
波長で伝送する方式(Wavelength Path :WP方式)と
ノード内において波長変換を行なう(同一の光パスをノ
ード毎に波長を入れ換える)方式(Virtual Wavelength
Path:VWP方式)の両方に適用できる。
【0015】しかし、VWP方式の光パスクロスコネク
トでは波長群送出部の出力は必ずしも全て異波長である
とは限らない構成のため、すべて異なる波長の波長群送
出部を監視対象とする従来の波長監視装置の構成ではV
WP方式の光パスクロスコネクトに波長監視装置を適用
することは不可能であった。
【0016】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的はWP方式およびVWP方式のいずれの場
合の光パスクロスコネクトにおいても複数波長(異波長
の波長多重光も含む)を一括して監視でき、波長送出部
の波長を制御することを可能とする波長監視装置を提供
することにある。
【0017】本発明の更なる目的は、上記目的に加え
て、モジュラリティ(モジュール性)に富む構成を得る
こと、高価な波長監視装置を用いる場合の経済性を高め
ること、高信頼の波長送出部を構成することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の波長監視装置(200)の一形態は、光パ
スクロスコネクト装置(100)の出力側の伝送路出力
光ファイバ(出力伝送路ファイバ120)に挿入され、
該光パスクロスコネクト装置の出力光の一部を分岐する
分岐手段(カプラ210)と、該分岐手段の出力を入力
し、該出力の各波長と基準波長との波長誤差を出力する
波長誤差出力手段(波長監視回路220)とを具備する
ことを特徴とする。
【0019】このように、波長監視装置を光パスクロス
コネクト装置の伝送路出力光ファイバ側に配設している
ので、WP方式、VWP方式のいずれに関わらず伝送路
出力光ファイバ側の異なる波長(異波長)の波長多重光
を波長監視装置で一括監視することができる。更に、伝
送路出力光ファイバにおける波長多重光の一部を分岐手
段で分岐し、波長誤差出力手段に入力する構成により、
モジュラリティに富む構成が実現できる。
【0020】また、本発明の波長監視装置は、他の形態
として、光パスクロスコネクト装置(100)の出力側
の複数の伝送路出力光ファイバ(出力伝送路ファイバ1
20)に挿入され、それぞれ該光パスクロスコネクト装
置の出力光の一部を分岐する複数の分岐手段(カプラ2
10)と、該複数の分岐手段の出力の内の1つを選択し
て出力する光スイッチ手段(光スイッチ230)と、該
光スイッチ手段の出力を入力し、該出力の波長と基準波
長との波長誤差を出力する波長誤差出力手段(波長監視
回路220)とを具備することを特徴とする。
【0021】このように、各伝送路出力光ファイバにお
ける波長多重光の一部を分岐手段で分岐し、それぞれの
ファイバの波長多重光を光スイッチ手段により逐次切替
える構成により、高価な波長監視装置を用いる場合の経
済性を高められる。
【0022】また、本発明の波長監視装置は、更に他の
形態として、前記光パスクロスコネクト装置(100)
の光パス接続状態に基づいて該光パスクロスコネクト装
置内から制御対象たる光源(波長群送出部102中の波
長送出部OSの半導体レーザ)を決定する光源決定手段
(パス接続制御部310、接続テーブル320)と、該
光源決定手段の出力(接続情報信号)に応じて前記波長
誤差出力手段(波長監視装置200の波長監視回路22
0)の前記出力(波長誤差信号)を該当の光源へ接続す
る接続制御手段(波長制御回路部330)とを具備する
ことを特徴とすることができる。
【0023】このように、光パスクロスコネクト装置の
光パス接続状態により光パスクロスコネクト装置内から
制御対象たる光源を決定し、波長誤差信号を負帰還する
波長制御機能を備える構成により、高信頼の波長送出部
を構成できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0025】(第1の実施形態例)図5は、本発明の第
1の実施形態例の装置の構成を示す。図5に示すよう
に、本例では波長監視装置200を光パスクロスコネク
ト100の各出力側に配備している。光パスコクロスコ
ネクト100は図3および図4を用いて従来技術の項で
すでに説明した公知の光パスクロスコネクトと同様な構
成のものであるので、その詳細な説明は省略する。
【0026】次に本装置の動作を説明する。光パスクロ
スコネクト100の波長群送出部102においてWP方
式(光パスの始点から終点までを同一の波長で伝送する
方式)の場合には、各波長送出部OSは、入力伝送路フ
ァイバ110で伝送されてきた光信号を波長デマルチプ
レクサW−Dにより分波した入力波長光に対応した各々
異なる波長光を出力する。またVWP方式(ノード内に
おいて波長変換を行なう(即ち、同一の光パスをノード
毎に波長を入れ換える)方式)の場合には、各波長送出
部OSは入力波長光と必ずしも一致しない波長光を出力
する。この波長光出力は合流型スイッチ103によって
内部の各出力伝送路ファイバに経路選択され、スターカ
プラSCで合波される。
【0027】図5において光パスクロスコネクト100
の出力はWP方式、VWP方式のいずれに関わらず、一
つの出力伝送路ファイバ120に対しては常に異なる波
長(λ1 ,λ2 ,…λM )で出力される。
【0028】この出力光は、本例では波長監視装置20
0に入力され波長監視が実現される。この時、波長監視
装置200には、N本の波長多重光(M波長多重λ1
λ2,…λM )が入力される。
【0029】波長監視装置が光パスクロスコネクト内の
波長群送出部に配置されていた従来の構成ではVWP方
式の波長監視は前述のように不可能であったが、本実施
形態例では、波長監視装置を光パスクロスコネクトの出
力伝送路ファイバ側に配設しているので、WP方式、V
WP方式のいずれに関わらず出力伝送路ファイバ120
側の異なる波長(異波長)の波長多重光を波長監視装置
200で一括監視することができる。すなわち、上述の
ように光パスクロスコネクト100の出力はWP方式、
VWP方式のいずれに関わらず、一つの出力伝送路ファ
イバ120に対しては常に異なる波長で出力されるの
で、すべて異なる波長の波長群送出部を監視対象とする
公知の波長監視装置200も適用でき、VP方式の波長
監視だけでなくVWP方式の波長監視も実現できる。
【0030】(第2の実施形態例)図6は本発明の第2
の実施形態例を示す。本例は第1の実施形態例で示した
波長監視装置200の構成を具体的に限定するものであ
る。
【0031】図6に示すように、本例の波長監視装置2
00は複数のカプラ210と複数波長(すべて異なる波
長)の波長多重光を一括して監視できる複数の波長監視
回路220とによって構成する。ここで、光パスクロス
コネクト100(図5)の出力(光クロスコネクト出
力)130と出力伝送路ファイバ120の数はそれぞれ
複数N本とする。これら各光クロスコネクト出力130
と出力伝送路ファイバ120間のそれぞれにカプラ21
0を直列に接続し、各カプラ210の分岐出力光のそれ
ぞれに波長監視回路220を接続し、波長監視装置20
0の出力として各波長監視回路220から波長誤差信号
を得る。
【0032】波長監視回路220としては、例えば、公
知の掃引型ファブリペロー干渉計、交差弁別型アレイ導
波路格子などが使用でき、また後述の実施例の項で詳述
した波長監視回路が使用できる。
【0033】次に本例の装置の動作を説明する。光パス
クロスコネクト100の出力光をカプラ210によって
一部分岐し、この分岐出力光を波長監視回路220に入
力し、他方の出力光を出力伝送路ファイバ120に出力
する。波長監視回路220は波長多重光の規定波長から
の波長誤差を出力する。
【0034】このように、本例では出力伝送路ファイバ
における波長多重光の一部を分岐し、波長監視回路22
0に入力するようにしたので、モジュラリティに富む構
成になる。
【0035】(第3の実施形態例)図7は本発明の第3
の実施形態例を示す。本例は第1の実施形態例で示した
波長監視装置200の構成を限定する他の例を示す。
【0036】図7に示すように、本例の波長監視装置2
00は出力伝送路ファイバ120と同数のカプラ210
と、単一の光スイッチ230と、複数波長(すべて異な
る波長)の波長多重光を一括して監視できる単一の波長
監視回路220とによって構成する。すなわち、各光ク
ロスコネクト出力130と出力伝送路ファイバ120間
のそれぞれにカプラ210を直列に接続し、各カプラ2
10の分岐出力光を光スイッチ230を介して波長監視
回路220に逐次接続する。波長監視回路220として
は、上述の第2の実施形態例で説明したのと同様なもの
が適用できる。
【0037】次に本例の装置の動作を説明する。光パス
クロスコネクト100(図5)の出力光130をカプラ
210によって一部分岐し、その分岐光と結合した入力
端を光スイッチ230によって固定時間毎に切替え、光
スイッチ230の出力光を波長監視回路220に逐次入
力する。波長監視回路220は波長多重光の各波長光の
規定波長からの波長誤差を示す波長誤差信号を時分割的
にあるいは並列的に出力する。またカプラ210によっ
て分岐された他方の出力光を出力伝送路ファイバ120
に出力する。
【0038】このように、本例では各出力伝送路ファイ
バ120における波長多重光の一部を分岐し、それぞれ
のファイバの波長多重光を光スイッチ230により逐次
切替えるようにしているので、高価な波長監視装置を用
いる場合の経済性を高められる。
【0039】(第4の実施形態例)図8は本発明の第4
の実施形態例を示す。本例は上述の第1実施形態例、第
2実施形態例、第3実施形態例に示した波長監視装置2
00によって出力される各波長光の波長誤差信号(M×
N本)に対して、合流型スイッチ103の接続情報を管
理するパス接続制御部310の接続テーブル320を参
照して、波長誤差信号の負帰還先を決定することを特徴
とする。
【0040】まず、構成を説明すると、図8の(A)に
示すように、パス接続制御部310は光パスクロスコネ
クト100内の合流型スイッチ130に接続して、合流
型スイッチ103の接続情報を管理する。波長監視装置
200から出力する波長誤差信号(M×N本)とパス接
続制御部310の接続テーブル320から読み出される
接続情報信号とが波長制御回路部330に入力し、この
接続情報信号に基づいて波長制御回路部330において
波長誤差信号の負帰還先が決定される。波長制御回路部
330で負帰還先が決定された波長制御信号(M×N
本)がその負帰還先である光パスクロスコネクト100
内の波長群送出部102を構成する各波長送出部OSに
対して供給される。
【0041】波長制御回路部330の構成例を図8の
(B)に示す。同図に示すように、波長制御回路部33
0は入力接続情報信号に応じて入力波長誤差信号を選択
的に切り替える電気スイッチ331と、電気スイッチ3
31の複数の出力端子のそれぞれに連結して波長制御信
号を発生する複数の波長制御回路332とから構成され
る。その他の構成は図5、図6または図7と同様であ
る。
【0042】次に本例の装置の動作を説明する。図5、
図6または図7で示したと同様の波長監視装置200か
らの波長誤差信号出力(M×N本)を、パス接続制御部
310内にある接続テーブル320を参照する接続情報
信号により波長制御回路部330内の電気スイッチ33
1を切替えることで逐次選択し、選択された波長誤差信
号を個別の波長送出部OSに対応する波長制御回路33
2に帰還して、波長制御負帰還ループを構築する。
【0043】このように、本例では光パスの接続状態を
管理するパス接続制御部310の情報(接続情報信号)
により波長群送出部102の中から制御対象たる半導体
レーザ(波長送出部OS)を決定し、波長誤差信号を負
帰還する波長制御機能を備えるようにしているので、高
信頼の波長送出部を構成できる。
【0044】
【実施例】図6および図7に示した本発明に用いる波長
監視回路220として好適な波長監視回路の具体例を本
発明の実施例として以下に説明する。なお、その他の構
成部分は図5〜図8に示した本発明の各実施形態例の構
成と同様なのでその説明は省略する。
【0045】(第1実施例)図9は、本発明に好適な波
長監視回路220の第1実施例の構成を示す。
【0046】同図において、基準波長光(波長λ0 )と
監視対象の波長多重光(波長λ1 〜λn )は、光カプラ
11で多重されてアレイ導波路格子12の所定の入力導
波路に入力される。アレイ導波路格子12は、基板31
上に形成した入力用導波路アレイ32、入力側コンケイ
ブスラブ導波路33、導波路長差ΔLで順次長くなる複
数本の導波路からなるアレイ導波路34、出力側コンケ
イブスラブ導波路35、出力用導波路アレイ36を順次
接続した構成である。本実施例ではアレイ導波路34に
ヒータ13が取り付けられる。発振器14から出力され
る参照信号Saは電流回路15に入力され、ヒータ13
の温度を制御する。
【0047】アレイ導波路格子12の出力導波路#0〜
#nには、光検出器16−0,16−i(iは1〜n)
が接続される(図10(A))。光検出器16−0,1
6−iの出力は、それぞれ増幅器17−0,17−iを
介して位相比較器18−0,18−iに接続される。位
相比較器18−0,18−iには、発振器14から出力
される参照信号Saが入力され、その出力はそれぞれロ
ーパスフィルタ(LPF)19−0,19−iに入力さ
れる。ローパスフィルタ19−0の出力は積分器20−
0に入力される。積分器20−0の出力には温度制御回
路21が接続される。温度制御回路21は、アレイ導波
路格子12の温度を調整するペルチェクーラ22を制御
する。
【0048】図11は、上記温度制御回路21の構成を
示すブロック図である。同図において、符号12Tは、
アレイ導波路格子12の温度を検出するサーミスタであ
る。サーミスタ12Tの出力は、温度制御回路21内の
サーミスタブリッジ回路211に送られる。サーミスタ
ブリッジ回路211は、サーミスタ12Tの抵抗値か
ら、アレイ導波路格子12の温度に対応する温度信号T
Sを出力し、比較器212へ供給する。比較器212の
他方の入力端子には、基準電圧源213から、基準電圧
RVが供給されている。比較器212は、温度信号TS
と基準電圧RVとを比較し、実測温度と設定温度との誤
差信号TEを出力する。誤差信号TEは、あらかじめ設
定された時定数を有するループフィルタ214に供給さ
れる。ループフィルタ214は、誤差信号TEを温度制
御信号TCに変換する。
【0049】一方、基準波長光に関する波長誤差信号S
dは、加算回路215に供給される。この波長誤差信号
Sdは、基準波長光の波長と、基準波長光のチャネルの
透過中心波長との波長誤差である。一方、透過中心波長
の設定値と基準波長光の波長との間に、予め設定したオ
フセットがある場合には、波長誤差信号Sdとオフセッ
ト信号FSとの和が、設定透過中心波長と実際の透過中
心波長との誤差となる。加算回路215は、オフセット
回路216から供給されたオフセット信号FSと、波長
誤差信号Sdとを加算し、誤差信号ESを次の加算回路
217に供給する。加算回路217は、誤差信号ESと
温度制御信号TCとの差をとり、ペルチェ素子駆動回路
218を介して、ペルチェクーラ22を制御する。この
ように、アレイ導波路格子12の設定透過中心波長と基
準波長光の波長とのずれ量を示すオフセット信号を用い
ることによって、設定透過中心波長と異なる波長の基準
波長光を用いて制御することが可能となる。
【0050】なお、図10(B)に示すように、アレイ
導波路格子12の出力導波路#1〜#nに接続される光
検出器以下の構成を1セットとし、光スイッチ23を用
いて切り替えて接続するようにしてもよい。
【0051】ここで、アレイ導波路格子12の機能につ
いて説明する。
【0052】所定の入力用導波路アレイ32から入射さ
れた光は、入力側コンケイブスラブ導波路33において
回折により広がり、その回折面と垂直に配置された導波
路アレイ34に導かれる。導波路アレイ34は、各導波
路が導波路長差ΔLで順次長くなっているので、各導波
路を伝搬して出力側コンケイブスラブ導波路35に到達
した光には導波路長差ΔLに対応する位相差が生じてい
る。この位相差は波長(光周波数)により異なるので、
出力側コンケイブスラブ導波路35のレンズ効果で出力
用導波路アレイ36の入力端に集光する際に、波長ごと
に異なる位置に集光する。
【0053】このように、アレイ導波路格子12は光分
波器として機能させることができる。その透過特性は、
図12に示すように出力導波路に対応して各透過中心波
長が所定の間隔に並ぶ。なお、入力導波路の位置を1つ
ずらすと、透過中心波長と出力導波路の対応関係が1チ
ャネルずつ巡回的にずれる。
【0054】本実施例では、導波路アレイ34を加熱す
るヒータ13の温度を参照信号Saに応じて変化させ
る。これにより、アレイ導波路格子12の透過特性を波
長軸上で微小振動させることができる(図13,図15
(A)および図15(B)参照)。その振動に応じて得
られる光強度の変化を同期検波することにより、透過中
心波長との相対的な波長誤差を検出することができる。
この原理に基づいて、まず基準波長光の波長にアレイ導
波路格子12の透過特性を安定化する。
【0055】図13および図14は、第1実施例におけ
る基準波長光の波長弁別と透過特性の安定化動作を説明
する図である。
【0056】基準波長光は、アレイ導波路格子12の出
力導波路#0から出射されて光検出器16−0に受光さ
れ、その受光信号Sbが増幅器17−0で増幅されて位
相比較器18−0に入力される。このとき、出力導波路
#0の透過中心波長は、基準波長光の波長λ0 に対し
て、図13および図14に示す状態[1]、状態
[2]、状態[3]のいずれかの関係にある。
【0057】出力導波路#0の透過中心波長が基準波長
光の波長λ0 に対して短波長側になる状態[3]では、
受光信号Sbは参照信号Saと同じ周波数と位相の信号
となり、長波長側になる状態[1]では参照信号Saと
同じ周波数で位相がπずれた信号となる。また、両者が
一致する状態[2]では、受光信号Sbは参照信号Sa
の2倍の周波数の信号となる。このような受光信号Sb
を位相比較器18−0で参照信号Saによって同期検波
し、ローパスフィルタ19−0で微小振動成分を除去
し、信号成分を抽出することにより、基準波長光の波長
λ0 と出力導波路#0の透過中心波長との相対波長誤差
に対応した誤差信号Scを得ることができる。誤差信号
Scは、状態[3]では正となり、状態[1]では負と
なり、状態[2]では0となる。
【0058】この誤差信号Scを積分器20−0で時間
積分することにより制御信号Sdが得られ、これを温度
制御回路21およびペルチェクーラ22を介してアレイ
導波路格子12に負帰還する。アレイ導波路格子12
は、ペルチェクーラ22による温度制御によっても透過
特性が変化する。これにより、相対波長誤差をゼロにす
るループが働き、アレイ導波路格子12の出力導波路#
0の透過中心波長を基準波長光の波長λ0 に安定化する
ことができる。
【0059】一方、アレイ導波路格子12の各出力導波
路#0〜#nの透過中心波長の相対精度は極めて高いの
で、出力導波路#0の透過中心波長を安定化することに
より、アレイ導波路格子全体の透過特性を安定化するこ
とができる。
【0060】ここで、アレイ導波路格子12の出力導波
路#1〜#nの透過中心波長が、監視対象の波長多重光
の各波長λ1 ,λ2 ,…,λn になるように設計する
と、各出力導波路の出力光から同様の同期検波により波
長多重光の各波長誤差を検出することができる。なお、
波長多重光の各波長は等間隔でもよいし、不等間隔であ
ってもよい。アレイ導波路格子12はいずれの場合にも
対応できる。
【0061】図15(A)および図15(B)は、第1
実施例における波長多重光の波長弁別動作を説明する図
である。
【0062】アレイ導波路格子12の透過特性は、基準
波長光の波長λ0 に安定化されている。したがって、位
相比較器18−1〜18−nにおける同期検波により検
出される誤差信号は、波長多重光の各波長λ1 〜λn
出力導波路#1〜#nの透過中心波長との相対波長誤差
に対応したものとなる。
【0063】たとえば、波長λ1 の信号光が短波長側に
揺らいだ[1]の状態は、図13および図14に示す出
力導波路#0の透過中心波長が基準波長光の波長λ0
対して長波長側になる状態[1]と等価である。また、
波長λ1 の信号光が長波長側に揺らいだ[3]の状態
は、出力導波路#0の透過中心波長が基準波長光の波長
λ0 に対して短波長側になる状態[3]と等価である。
したがって、出力導波路#1の透過中心波長λ1 に対応
する[2]の状態を中心に、波長の揺らぎに応じた誤差
信号を同期検波によって得ることができる。なお、波長
多重光の各波長誤差に対応する誤差信号は、波長誤差量
として数値化してもよく、また波長多重光の各光源の波
長制御回路へフィードバックして安定化を図るようにし
てもよい。
【0064】このように、本実施例の波長監視回路22
0は、アレイ導波路格子12の各出力導波路の透過中心
波長の相対精度の高さを利用し、1つの透過中心波長を
基準波長光の波長λ0 に安定化することにより、監視対
象の波長多重光の波長誤差を高確度に弁別することがで
きる。
【0065】ところで、本実施例では、基準波長光と波
長多重光を多重してアレイ導波路格子12の所定の入力
導波路に入射しているが、基準波長光と波長多重光を別
の入力導波路から入射してもよい。上述したように、入
力導波路をシフトすることにより出力導波路が巡回的に
シフトするので、基準波長光を別の入力導波路から入射
して出力導波路#0から基準波長光を出力させるには、
基準波長光の波長λ0を波長多重光の1つの波長と同じ
にすればよい。たとえば、図10(A)の波長配置にお
いて、基準波長光の波長をλ1 (またはλn )とした場
合には、基準波長光の入力導波路を波長多重光の入力導
波路の隣にすればよい。このように、アレイ導波路格子
12を用いることにより、基準波長光の波長λ0 を波長
多重光で使用される波長を含めて任意に設定することが
できる。なお、これについては、後で詳細に説明する。
【0066】(第2実施例)図16は、本発明に好適な
波長監視回路220の第2実施例の構成を示す。
【0067】第1実施例ではアレイ導波路格子12の透
過特性を参照信号Saで変調したが、本実施例はアレイ
導波路格子12の入射光を参照信号Saで位相変調ある
いは周波数変調することを特徴とする。
【0068】図16において、光カプラ11とアレイ導
波路格子12との間に位相変調器あるいは周波数変調器
24を配置し、発振器14から出力される参照信号Sa
を位相変調器あるいは周波数変調器24に与え、基準波
長光および波長多重光を位相変調あるいは周波数変調す
る。その他の構成および波長誤差検出原理は第1実施例
とと同じである。ただし、本実施例では、アレイ導波路
格子12の透過特性を一定とし、基準波長光および波長
多重光を波長軸上で微小振動させ、その振動に応じて得
られる光強度の変化(受光信号Sb)を同期検波し、透
過中心波長との相対的な波長誤差を検出する。したがっ
て、誤差信号Scの符号は第1実施例の場合とは反対の
意味をもつ。
【0069】図17および図18は、第2実施例におけ
る波長弁別と透過特性の安定化動作を説明する図であ
る。
【0070】出力導波路#0の透過中心波長は、基準波
長光の波長λ0 に対して、状態[1]、状態[2]、状
態[3]のいずれかの関係にある。出力導波路#0の透
過中心波長が基準波長光の波長λ0 に対して長波長側に
なる状態[1]では、受光信号Sbは参照信号Saと同
じ周波数と位相の信号となり、短波長側になる状態
[3]では参照信号Saと同じ周波数で位相がπずれた
信号となる。また、両者が一致する状態[2]では、受
光信号Sbは参照信号Saの2倍の周波数の信号とな
る。このような受光信号Sbを位相比較器18−0で参
照信号Saによって同期検波し、ローパスフィルタ19
−0で変調周波数成分を除去し、信号成分を抽出するこ
とにより、基準波長光の波長λ0 と出力導波路#0の透
過中心波長との相対波長誤差に対応した誤差信号Scを
得ることができる。誤差信号Scは、状態[1]では正
となり、状態[3]では負となり、状態[2]では0と
なる。この誤差信号Scを積分器20−0で時間積分し
て得た制御信号Sdでペルチェクーラ22を制御するこ
とにより、相対波長誤差をゼロにするループが働き、ア
レイ導波路格子12の出力導波路#0の透過中心波長を
基準波長光の波長λ0 に安定化することができる。
【0071】波長多重光の波長弁別動作も同様である。
すなわち、アレイ導波路格子12の透過特性は基準波長
光の波長λ0 に安定化されるので、位相比較器18−1
〜18〜nにおける同期検波により検出される誤差信号
は、波長多重光の各波長λ1〜λn と出力導波路#1〜
#nの透過中心波長との相対波長誤差に対応したものと
なる。
【0072】(第3実施例)図19(A)は、本発明に
好適な波長監視回路220の第3実施例の構成を示す。
【0073】同図において、基準波長光(波長λ0 )と
監視対象の波長多重光(波長λ1 〜λn )は、光カプラ
11で多重されてアレイ導波路格子12の所定の入力導
波路に入力される。アレイ導波路格子12の出力導波路
#0〜#2n+1には、隣接する2つの出力導波路ごと
にバランスト受光素子25−0,25−i(iは〜n)
が接続される(図20(A))。バランスト受光素子2
5−0,25−iの出力は、それぞれ増幅器17−0,
17−iに入力される。増幅器17−0の出力は、積分
器20−0に入力される。積分器20−0の出力には温
度制御回路21が接続される。温度制御回路21は、ア
レイ導波路格子12の温度を調整するペルチェクーラ2
2を制御する。
【0074】なお、図20(B)に示すように、アレイ
導波路格子12の出力導波路#2〜#2n+1に接続さ
れるバランスト受光素子以下の構成を1セットとし、光
スイッチ23−1,23−2を用いて切り替えて接続す
るようにしてもよい。
【0075】本実施例の特徴は、図21(A)に示すよ
うに、隣接する透過特性の交差点(交差波長)が基準波
長光の波長λ0 に一致するように透過特性を安定化し、
波長多重光の各波長弁別を行うところにある。アレイ導
波路格子12の透過特性をこのように設定した場合に
は、図21(B)に示すように、基準波長光の光強度は
出力導波路#0,#1の間にガウス分布の形状(ガウシ
ャンビーム)で広がる。このガウシャンビームと出力導
波路#0,#1との結合は、図中斜線で示す両者の重な
り部分で生じる。したがって、透過特性が長波長側ある
いは短波長側に変動すると、基準波長光の波長λ0 との
相対波長誤差に応じて出力導波路#0,#1に結合する
光強度が不均等になり、両者の差が誤差信号として検出
される。
【0076】図22(A)および図22(B)は、第3
実施例における基準波長光の波長弁別および透過特性の
安定化動作を説明する図である。
【0077】出力導波路#0,#1の透過特性は、基準
波長光の波長λ0 に対して、状態[1]、状態[2]、
状態[3]のいずれかの関係にある。透過特性が基準波
長光の波長λ0 に対して長波長側になる状態[1]で
は、出力導波路#0に結合される光強度が大きくなり、
短波長側になる状態[3]では出力導波路#1に結合さ
れる光強度が大きくなる。また、両者が一致する状態
[2]では、出力導波路#0,#1に光強度が均等に結
合される。したがって、出力導波路#0,#1に接続さ
れるバランスト受光素子25−0の各受光信号Sa0,
Sa1は、状態[1],[2],[3]に応じて変化す
る。バランスト受光素子25−0は、各受光信号Sa
0,Sa1の差分を誤差信号Scとして出力するので、
誤差信号Scは状態[3]で正電圧を示し、状態[1]
で負電圧を示し、状態[2]では0となる。この誤差信
号Scを積分器20−0で時間積分して得た制御信号S
dでペルチェクーラ22を制御することにより、相対波
長誤差をゼロにするループが働き、アレイ導波路格子1
2の透過特性を基準波長光の波長λ0 に安定化すること
ができる。
【0078】波長多重光の波長弁別動作も同様である。
すなわち、アレイ導波路格子12の透過特性は基準波長
光の波長λ0 に安定化されるので、各バランスト受光素
子25−1〜25−nから出力される誤差信号は、波長
多重光の各波長λ1 〜λn と透過特性との相対波長誤差
に対応したものとなる。
【0079】なお、本実施例ではバランスト受光素子と
増幅器を用いた構成を示したが、図19(B)に示すよ
うに、2つの出力導波路にそれぞれ光検出器16−1,
16−2を接続し、各受光信号を差動増幅器26で処理
するようにしても同様の作用・効果が得られる。
【0080】ところで、本実施例では、アレイ導波路格
子12の隣接する出力導波路の光強度の差から波長誤差
を検出する。しかし、図21(B)に示すように出力導
波路間ピッチを理想的にゼロにはできないので、その間
の光強度成分が有効に活用されず、出力導波路に結合さ
れる光強度が小さくなる。すなわち、交差波長における
透過強度が小さくなる。この問題点を解決する構成を以
下に示す。
【0081】(第4実施例)図23は、本発明に好適な
波長監視回路220の第4実施例の構成を示す。
【0082】同図において、基準波長光(波長λ0 )と
監視対象の波長多重光(波長λ1 〜λn )は、2×2光
カプラ27で多重されてアレイ導波路格子12の2つの
入力導波路に入力される。一方の入力導波路から入力さ
れた基準波長光および波長多重光に対して、アレイ導波
路格子12の出力導波路#0〜#nに波長λ0 の基準波
長光および波長λ1 〜λn の信号光がそれぞれ出力され
る。また、他方の入力導波路から入力された基準波長光
および波長多重光に対して、アレイ導波路格子12の出
力導波路#n+1〜#2n+1に波長λ0 の基準波長光
および波長λ1〜λn の信号光がそれぞれ出力される。
各波長に対応する2つの出力導波路ごとにバランスト受
光素子25−0,25−i(iは1〜n)が接続される
(図24(A))。バランスト受光素子25−0,25
−iの出力は、それぞれ増幅器17−0,17−iに入
力される。増幅器17−0の出力は、積分器20−0に
入力される。積分器20−0の出力には温度制御回路2
1が接続される。温度制御回路21は、アレイ導波路格
子12の温度を調整するペルチェクーラ22を制御す
る。
【0083】なお、図24(B)に示すように、アレイ
導波路格子12の出力導波路#1〜#n、#n+2〜#
2n+1に接続されるバランスト受光素子以下の構成を
1セットとし、光スイッチ23−1,23−2を用いて
切り替えて接続するようにしてもよい。
【0084】本実施例の特徴とするところは、出力導波
路#0〜#nと出力導波路#n+1〜#2n+1の間隔
を調整することにより、図25に示すように各波長に対
応する2つの出力導波路に光強度の半分ずつを結合させ
るところにある。たとえば、出力導波路#0には基準波
長光(λ0 )の短波長側の半分、出力導波路#n+1に
は基準波長光(λ0 )の長波長側の半分が結合するよう
に設計する。これは、出力導波路#nと#n+1との間
隔を、図25に示すように6Δλとし、出力導波路#0
の透過中心波長をλ0 −Δλ、出力導波路#n+1の透
過中心波長をλ0 +Δλとするものである。ただし、Δ
λは波長多重光の波長間隔の1/4である。逆に、出力
導波路#0には基準波長光(λ0 )の長波長側の半分、
出力導波路#n+1には基準波長光(λ0 )の短波長側
の半分が結合するようにしてもよい。波長多重光の波長
λ1 〜λn の信号光についても同様である。このよう
に、出力導波路#0〜#nの各導波路間隔を4Δλ、出
力導波路#n+1〜#2n+1の各導波路間隔も4Δλ
としているのに対し、出力導波路#nと#n+1との間
隔を6Δλとした点が本実施例の特徴である。いいかえ
れば、通常の出力導波路間隔を多重波長光の波長間隔
(4Δλ)としているのに対して、出力導波路群I(#
0〜#n)とII(#n+1〜#2n+1)との間隔を、
波長多重光の波長間隔(4Δλ)より、さらに半波長間
隔分(2Δλ)シフトし、その1.5倍(6Δλ)とし
た点を特徴としている。
【0085】このような透過特性が、温度揺らぎにより
例えばΔλが大きくなる方向にシフトすると、出力導波
路#0への結合強度が小さくなり、出力導波路#n+1
への結合強度が大きくなる。この両者の差を第3実施例
と同様にして検出してペルチェクーラ22を制御するこ
とにより、相対波長誤差をゼロにするループが働き、ア
レイ導波路格子12の透過特性を基準波長光の波長λ0
に安定化することができる。
【0086】波長多重光の波長弁別動作も同様である。
すなわち、アレイ導波路格子12の透過特性は基準波長
光の波長λ0 に安定化されるので、各バランスト受光素
子25−1〜25−nから出力される誤差信号は、波長
多重光の各波長λ1 〜λn と透過特性との相対波長誤差
に対応したものとなる。
【0087】上記実施例は、図26(A)に示すよう
に、入力導波路(a),(b)に、基準波長光と波長多
重光とを多重化して入射し、出力導波路#0〜#nに分
波波長群I、出力導波路#n+1〜#2n+1に分岐波
長群IIを得るものであった。
【0088】しかしながら本実施例は、このような構成
に限定されない、たとえば、図26(B)に示すよう
に、出力導波路#0〜#nに0次光(回折次数n)、出
力導波路#n+1〜#2n+1に1次光(回折次数n+
1)などの光を取り出せるように設計することも可能で
ある。ただし、この場合にはバランスト受光素子に変え
て差動増幅器26を用い、0次光と1次光の出力強度差
を補正して波長弁別処理を行う。また、出力導波路群を
さらに増やして、FSRの数倍用意し、0次光および1
次光の他に、2次光(回折次数n+2)などの光を取り
出せるようにすることも可能である。この場合も各次数
の出力導波路群の間隔は、波長多重光の波長間隔の1.
5倍(6Δλ)とすることが特徴である。なお、以上の
各実施例では波長多重光の波長弁別について説明した
が、光周波数弁別についても同様に説明することができ
る。
【0089】(第5実施例)図27および図28は、本
発明に好適な波長監視回路220の第5実施例を示すブ
ロック図である。この第5実施例が、図19(A)に示
す第3実施例と異なる点は、第3実施例が、隣接出力ポ
ートの出力の差をとっているのに対して、本実施例で
は、出力の比をとっている点である。そのために、本実
施例では、対をなす受光素子16−ia,16−ibの
出力を、対数増幅器40−iの第1入力端および第2入
力端にそれぞれ供給している。対数増幅器40−iは、
2つの入力信号を対数変換した後で、それらの差をとっ
ている。したがって、本実施例では、隣接出力ポートの
出力の比が波長誤差信号として出力される。
【0090】本実施例のアレイ導波路格子(AWG)1
2は、16×16のアレイ導波路格子であり、各隣接チ
ャネルの透過中心波長間隔は1nmである。したがっ
て、FSR(Free Spectral Range) は、16nmとな
る。ただし、入力ポートとしては、中央の8ポートのみ
を使用している。アレイ導波路格子12の各チャネルの
透過中心波長は、波長多重光と基準波長光との多重波の
入力ポートの位置によって変化する。
【0091】図29(A)は、図27に対応する図であ
り、波長多重光と基準波長光との多重波を、入力ポート
#1から入力した場合の、アレイ導波路格子12の透過
特性を示すグラフである。図29(A)の横軸は波長、
縦軸は透過率を表す。この図から分かるように、出力ポ
ート番号が1だけ大きくなると、その透過中心波長は1
nmだけ長波長側にシフトする。そのため、各出力ポー
トは、図27に示すように、番号が増えるにしたがっ
て、長波長側の対数増幅器に接続されている。すなわ
ち、出力ポート#1および#2は、対をなす受光素子1
6−1aおよび16−1bを介して、最短波長側の対数
増幅器40−1(出力#G)の第1入力端および第2入
力端に接続されている。同様に、出力ポート#3および
#4は、対をなす受光素子16−2aおよび16−2b
を介して、対数増幅器40−2(出力#F)の第1入力
端および第2入力端に接続されている。以下、同様の接
続が繰り返され、出力ポート#13および#14は、受
光素子16−7aおよび16−7bを介して、最長波長
側の対数増幅器40−7(出力#A)の第1入力端およ
び第2入力端に接続されている。さらに、出力ポート#
15および#16は、基準波長光用の出力ポートであ
り、受光素子16−0aおよび16−0bを介して、対
数増幅器40−0(出力#H)の第1入力端および第2
入力端にそれぞれ接続されている。
【0092】一方、図29(B)は、図28に対応する
図であり、波長多重光と基準波長光との多重波を、#7
の入力ポートから入力した場合の透過特性を示すグラフ
である。入力ポート番号を1ずつ増やしていくと、出力
ポートは、1nmずつ長波長側にシフトしていく。した
がって、入力ポートを、#1から#7に変更すると、出
力ポート#1の透過中心波長は、6nmだけ長波長側に
シフトし、1549nmから1555nmとなる。その
ため、各出力ポートは、図28に示すように接続されて
いる。すなわち、出力ポート#1および#2は、対数増
幅器40−4(出力#D)の第1入力端および第2入力
端に接続され、出力ポート#3および#4は、対数増幅
器40−5(出力#C)の第1入力端および第2入力端
に接続されている。以下、同様の接続が繰り返され、出
力ポート#15および#16は、対数増幅器40−3
(出力#E)の第1入力端および第2入力端に接続され
ている。また、出力ポート#9および#10が、基準波
長光用の対数増幅器40−0(出力#H)の第1入力端
および第2入力端にそれぞれ接続されている。
【0093】図29(A)および図29(B)から分か
るように、アレイ導波路格子12の入出力特性は、周回
性(Periodic Assignment) をもっている。たとえば、図
29(A)の出力ポート#15の出力は、1547nm
および1563nmと、FSR分(この場合は、16n
m)だけシフトした波長にも透過中心波長を有する。隣
接した2つの透過中心波長特性曲線が交わる点として定
義される交差波長についても同様である。
【0094】図30は、この様子を示す。図30(A)
〜(H)は、各対数増幅器40−7〜40−0の出力#
A〜#Hのゼロ交差出力を示している。この図から明ら
かなように、ゼロ交差点は、2nmずつシフトしてい
る。これは、各対数増幅器が、出力ポートを2本ずつ使
用しているためである。
【0095】このような構成によれば、波長誤差信号
が、2つの出力光の比の形で得られるので、入力光の強
度にばらつきがあっても、精度の高い、安定した波長弁
別を行うことができる。
【0096】図31(A)および図31(B)は、2つ
の出力ポートからの出力の差をとった場合(図31
(A))と、比をとった場合(図31(B))との違い
を示すグラフである。これらのグラフの横軸は、交差波
長からのずれを正規化した値であり、縦軸は差出力ある
いは比出力を入力強度で正規化した値を示している。こ
れらの図から分かるように、差出力は、光の入力強度P
0およびP0/2に依存して変化するのに対して、比出
力は、入力強度に依存しない一定の特性が得られる。
【0097】波長多重光の測定レンジは、対数増幅器の
出力が確定し、2つの出力光の比が得られる範囲とな
る。図31(B)に示すように、対数増幅器の出力は、
ゼロ交差波長で0となり、この点から離れるにしたがっ
て増加するが、交差波長の前後0.5nm程度の範囲
を、測定レンジとすることができる。すなわち、測定レ
ンジは、交差波長の前後の直線部分となり、例えば、図
30(H)では、1547〜1548nmの範囲とな
る。
【0098】また、基準波長光の波長も、対数増幅器4
0−0(出力#H)の出力範囲で、任意に設定すること
ができる。すなわち、図11に示すオフセット回路21
6から出力された、設定交差波長と基準波長光の波長と
の差に相当するオフセットを、波長誤差信号に加えるこ
とによって、設定交差波長と異なる波長の基準波長光を
用いることができる。
【0099】実際、アレイ導波路格子12の交差波長は
1547.5nmに設定されており、半導体レーザ光源
10から出力される基準波長光の波長1547.485
nmとの間には、0.015nm(周波数に換算して
1.8GHz)の差があるが、オフセットを与えること
によって、この差を補償し、透過中心波長の安定した制
御を可能としている。
【0100】(第6実施例)図32は、本発明に好適な
波長監視回路220の第6実施例を示すブロック図であ
る。この実施例が、図27および図28に示す第5実施
例と異なる点は、波長多重光と基準波長光とを別々の入
力ポートから入力した点である。すなわち、波長多重光
を入力ポート#5へ入力し、基準波長光を入力ポート#
7へ入力している。
【0101】入力ポート#5へ入力された波長多重光
は、入力ポート#7に入力した図27の場合と比較し
て、透過中心波長が2nmだけ、短波長側にシフトす
る。したがって、各交差波長もそれぞれ2nmずつシフ
トする。たとえば、対数増幅器40−7の出力#Aは、
入力ポート#7からの場合は、交差波長が1561.5
nmであるが、入力ポート#5からの場合は、155
9.5nmにシフトする。
【0102】このような構成によれば、波長多重光の一
つの波長光が、基準波長光の波長と同じであっても、波
長監視が可能である。これらの光は、波長が同じでも、
別の出力ポートから出力されるからである。
【0103】図33,図34,図35(A)および図3
5(B)は、これを説明するための図である。波長多重
光と基準波長光とを合波して、図33の入力ポート#0
から入力した場合、出力ポート数が入力波長数(1(基
準波長)+波長多重数)の2倍という制約があると、図
34のような波長配置となる。すなわち、基準波長とし
て許される波長Ref(i)は、波長多重光の波長領域
に重ならない、FSRの整数倍の波長域に限定される。
【0104】一方、図33に示すように、波長多重光と
基準波長光とを異なる入力ポートから入力する場合に
は、図35(A)の波長多重光に対して、図35(B)
に白四角で示した範囲の基準波長光が許される。また、
図35(B)の斜線部は、波長多重光と基準波長光と
を、同一入力ポートから入力した場合に許される基準波
長を示している。したがって、基準波長光の入力ポート
を変更することで、任意の波長の基準波長光を使用する
ことができる。
【0105】なお、第5および第6実施例においては、
アレイ導波路格子12の出力ポートからの出力の比をと
るのに、対数増幅器を用いたが、これに限定されない。
たとえば、図36に示すように、対数増幅器の代わり
に、A/D変換器41−0a〜41−7b、DSP(デ
ジタルシグナルプロセッサ)43、およびD/A変換器
45−0〜45−7を用いても、同様の作用・効果をあ
げることができる。この場合、A/D変換器41−0a
〜41−7bの入力端は、図27の受光素子16−0a
〜16−7bの出力端に、それぞれ接続される。
【0106】また、D/A変換器45−0〜45−7
は、必ずしも必要でなく、デジタル信号の形で得られた
波長誤差信号を出力として用いることもできる。
【0107】(第7実施例)図37は、本発明に好適な
波長監視回路220の第7実施例の構成を示す。
【0108】同図において、基準波長光は原子あるいは
分子の吸収線に安定化した波長光である。監視対象の波
長多重光(本実施例では8波多重)は光分波器111に
入力されて各波長ごとに分波される。基準波長光および
波長多重光を分波した各波長光は、複数のマッハツェン
ダ干渉計112を一体化したマッハツェンダ干渉計アレ
イ113に入力される。各マッハツェンダ干渉計112
は、波長に対して位相が反転した2つの強度出力光を出
力し、光検出器114でそれぞれ電気信号に変換され
る。1つの波長に対する2つの電気信号は、対数増幅器
(ログアンプ)115でそのレベル比がとられ、波長誤
差信号として出力される。基準波長光に対する波長誤差
信号は温度制御回路116に入力される。温度制御回路
116は、マッハツェンダ干渉計アレイ113の温度を
調整するペルチェクーラ117を制御する。
【0109】ここで、図38を参照して第7実施例にお
ける波長誤差検出動作について説明する。
【0110】図38(A)は、マッハツェンダ干渉計ア
レイ113内の1つのマッハツェンダ干渉計112と、
マッハツェンダ干渉計の出力A,Bにそれぞれ対応する
光検出器114−1,114−2と、各光検出器から出
力される電気信号のレベル比をとり波長誤差信号を出力
する対数増幅器115を示す。マッハツェンダ干渉計
は、図38(B)に示すように波長(あるいは光周波
数)に対して等間隔の透過特性を有し、出力A,Bから
出力される光は波長(あるいは光周波数)に対して位相
が反転した特性を示す。なお、実線は出力Aの透過特
性、破線は出力Bの透過特性を示す。図38(C)は、
基準波長光(波長λ0 )と波長多重光(波長λ1 ,λ
2 ,…)の波長配置を示す。波長多重光は、図に示す光
分波器(あるいは後述する可変光フィルタ)の透過特性
に応じて各波長光に分波される。
【0111】マッハツェンダ干渉計112の出力A,B
から出力される光のレベル比に応じた波長誤差信号は、
図38(D)に示すように入力波長に応じて正の値から
負の値に変化し、出力A,Bの透過率が等しく(共に
0.5)なるゼロ交差波長で出力ゼロとなる。すなわ
ち、対数増幅器115から出力される波長誤差信号(電
気信号)の極性およびレベルに応じて、入力波長とゼロ
交差波長との相対的な波長誤差を検出することができ
る。
【0112】なお、本実施例では、1/2周期ごとのゼ
ロ交差波長と、基準波長光および波長多重光の各波長と
を対応させているので、図37に示すように、隣接する
波長を弁別するマッハツェンダ干渉計112の出力A,
Bと、対数増幅器115の+端子および−端子との接続
関係を交互に入れ替える。これにより、図38(D)に
示す特性により、すべての波長に対する波長誤差検出が
可能となる。
【0113】いま、基準波長光を入力しているマッハツ
ェンダ干渉計に対応する対数増幅器から出力される波長
誤差信号を温度制御回路116に入力し、それがゼロに
なるようにペルチェクーラ117を制御してマッハツェ
ンダ干渉計アレイ113の温度を調整する。これによ
り、マッハツェンダ干渉計の透過特性がシフトし、その
ゼロ交差波長を基準波長光の波長に一致させることがで
きる。このとき、マッハツェンダ干渉計アレイ113の
他のマッハツェンダ干渉計の透過特性も同時に制御され
るので、本実施例の構成を基準波長光と同程度の確度を
もた波長弁別器として機能させることができる。すなわ
ち、光分波器111で分波された波長多重光の各波長に
ついて、それぞれ対応する所定の波長(ゼロ交差波長)
からの誤差量を高確度に得ることができる。
【0114】なお、マッハツェンダ干渉計の透過特性を
制御する他の方法として、例えばリチウムナイオベイト
(LiNbO3 )基板などのように電気光学効果を利用
した透過特性掃引手段に対しては印加電圧に負帰還する
制御回路を用いることができる。以下に示す実施例にお
いても同様である。
【0115】また、本実施例では対数増幅器でマッハツ
ェンダ干渉計の2つの透過出力光のレベル比をとってい
るので、入力信号光のパワーが変動しても安定した(入
力光パワーに依存しない)波長弁別が可能である。一
方、入力信号光のパワーが安定している場合には、対数
増幅器に代えて差動増幅器を用いて2つの透過出力光の
レベル差を検出する構成でも同様の波長弁別が可能であ
る。また、差動増幅器の出力を入力光パワーで補正する
構成をとれば、対数増幅器を用いた場合と同様に入力信
号光のパワーが変動しても安定した波長弁別が可能であ
る。以下に示す実施例においても同様である。
【0116】(第8実施例)図39は、本発明に好適な
波長監視回路220の第8実施例の構成を示す。
【0117】本実施例は、第7実施例における光分波器
111を可変光フィルタ121に置き換え、マッハツェ
ンダ干渉計113として2組のマッハツェンダ干渉計を
備えたことを特徴とする。第7実施例では、監視対象の
波長多重光を各波長ごとに空間的に分割して同時に波長
弁別するのに対して、本実施例では所定の周期で透過中
心波長が切り替えられる可変光フィルタ121で波長多
重光を時分割で分波して波長弁別する。
【0118】図40は、可変光フィルタ121に印加す
る掃引信号を示す。可変光フィルタ121に印加する掃
引信号は、その透過中心波長が波長多重間隔に対応して
変化するように調整された多値ステップ信号である。こ
れにより、波長多重光の各波長の信号光(チャネル)を
順次切り替えてマッハツェンダ干渉計に入力することが
できる。
【0119】このように、可変光フィルタ121の印加
電圧に対する透過中心波長の非直線性を校正する掃引信
号(多値ステップ信号)を用い、可変光フィルタ121
の透過中心波長を波長多重間隔で正確に掃引することに
より、各波長の信号光を順次分波することができる。ま
た、第7実施例と同様に、マッハツェンダ干渉計アレイ
113のゼロ交差波長が基準波長光の波長に安定化され
るので、マッハツェンダ干渉計アレイ113を絶対波長
に同期した波長弁別器として機能させることができる。
したがって、本実施例の可変光フィルタ121とマッハ
ツェンダ干渉計アレイ113の組み合わせによっても、
監視対象の波長多重光の波長誤差を高確度に弁別するこ
とができる。
【0120】(第9実施例)図41は、本発明に好適な
波長監視回路220の第9実施例の構成を示す。
【0121】本実施例は、第8実施例における可変光フ
ィルタ121を光分波器111と光スイッチ131に置
き換えたことを特徴とする。
【0122】本実施例は、波長多重光を第6実施例と同
様に光分波器111で各波長ごとに分波し、光スイッチ
131で各波長の信号光を順次出力してマッハツェンダ
干渉計アレイ113の1つのマッハツェンダ干渉計に入
力する。波長弁別動作は第8実施例と同様である。
【0123】(第10実施例)図42は、本発明に好適
な波長監視回路220の第10実施例の構成を示す。本
実施例は、第8実施例または第9実施例の構成におい
て、基準波長光の偏波と波長多重光の偏波を直交させる
ことにより、1つのマッハツェンダ干渉計で両者の波長
弁別を可能にしたことを特徴とする。
【0124】波長多重光は、第8実施例に示す可変光フ
ィルタ121、または第9実施例に示す光分波器111
と光スイッチ131を介して各波長ごとに順次分波して
出力される。各波長の信号光と基準波長光は、直交偏波
合波手段(例えば偏光ビームスプリッタ)141で合波
され、1つのマッハツェンダ干渉計112に入力され
る。マッハツェンダ干渉計112の出力A,Bは、それ
ぞれ直交偏波分離手段(例えば偏光ビームスプリッタ)
142−1,142−2で偏波分離される。偏波分離さ
れた光は、それぞれ各波長の信号光および基準波長光で
あり、それぞれ波長誤差検出手段(光検出器114、対
数増幅器115)で波長誤差が検出される。マッハツェ
ンダ干渉計112の絶対波長への安定化の制御系は、第
7実施例〜第9実施例と同様である。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果が得られる。
【0126】(1)本発明では、波長監視装置(20
0)を光パスクロスコネクト装置(100)の伝送路出
力光ファイバ(出力伝送路ファイバ120)側に配設し
ているので、WP方式、VWP方式のいずれに関わらず
伝送路出力光ファイバ側の異なる波長(異波長)の波長
多重光を波長監視装置で一括監視することができ、従っ
てWP方式およびVWP方式の光パスクロスコネクト装
置の両者において変更不要な波長監視装置を提供でき
る。
【0127】(2)また、伝送路出力光ファイバにおけ
る波長多重光の一部を分岐手段(カプラ210)で分岐
し、波長誤差出力手段(波長監視回路220)に入力す
る構成では、波長監視装置を伝送路出力光ファイバ毎に
持つことが可能となり、モジュラリティに富む構成にな
る。
【0128】(3)また、各伝送路出力光ファイバにお
ける波長多重光の一部を分岐手段で分岐し、それぞれの
ファイバの波長多重光を光スイッチ手段(光スイッチ2
30)により逐次切替える構成では、波長誤差出力手段
(波長監視装置)を光スイッチ手段によって共有するこ
とが可能となり、高価な波長監視装置を用いる場合の経
済性を高められる。
【0129】(4)また、光パスクロスコネクト装置の
光パス接続状態により光パスクロスコネクト装置内から
制御対象たる光源(波長群送出部102中の波長送出部
OSの半導体レーザ)を光源決定手段(パス接続制御部
310、接続テーブル320)で決定し、光源決定手段
の出力(接続情報信号)に応じて接続制御手段(波長制
御回路部330)により波長誤差信号を該当の光源へ接
続するという波長誤差信号を負帰還する波長制御機能を
備える構成では、波長送出部の半導体レーザの波長制御
を実現することが可能となり、高信頼の波長送出部を構
成できる。
【0130】(5)前述の実施例の項で掲げた波長監視
装置(波長監視回路)を使用する構成では、周辺温度の
変動によるアレイ導波路格子の透過中心波長の変化にも
対応できるので、環境変化時でも透過特性を高精度に安
定化することができ、長期に渡って高精度に安定した波
長弁別を行うことができから、監視対象の波長多重光の
各波長を高確度に監視することができる。さらには全体
の構成を簡単にし、小型でかつ大量生産に適し、対振動
性を高めることができる等の利点も得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の波長監視装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】従来の波長監視装置の動作を示す波形図であ
る。
【図3】従来の光パスクロスコネクトの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】光パスクロスコネクト内の合流型スイッチの一
例を示す結線図である。
【図5】本発明の第1の実施形態例の全体の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態例における波長監視装
置を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態例における波長監視装
置を示すブロック図である。
【図8】(A)は、本発明の第4の実施形態例の全体の
構成を示すブロック図、(B)は、波長制御回路部の構
成を示すブロック図である。
【図9】本発明に好適な波長監視回路の第1実施例を示
すブロック図である。
【図10】(A)は、第1実施例の要部の構成を示す
図、(B)は、第1実施例の変形例の要部の構成を示す
図である。
【図11】温度制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】アレイ導波路格子の透過特性を示すグラフで
ある。
【図13】第1実施例における基準波長光の波長弁別
と、透過特性の安定化動作とを説明するための図であ
る。
【図14】第1実施例における基準波長光の波長弁別
と、透過特性の安定化動作とを説明するための図であ
る。
【図15】(A)および(B)は、第1実施例における
波長多重光の波長弁別動作を説明するための図である。
【図16】本発明に好適な波長監視回路の第2実施例を
示すブロック図である。
【図17】第2実施例における基準波長光の波長弁別
と、透過特性の安定化動作とを説明するための図であ
る。
【図18】第2実施例における基準波長光の波長弁別
と、透過特性の安定化動作とを説明するための図であ
る。
【図19】(A)は、本発明に好適な波長監視回路の第
3実施例を示すブロック図、(B)は、第3実施例にお
いてバランスト受光素子および増幅器に代えて、光検出
器および差動増幅器を用いた例を示す図である。
【図20】(A)は、第3実施例の要部の構成を示す
図、(B)は、第3実施例の変形例の要部の構成を示す
図である。
【図21】(A)および(B)は、第3実施例における
透過特性と、基準波長光との関係を示す図である。
【図22】(A)および(B)は、第3実施例における
基準波長光の波長弁別と、透過特性の安定化動作とを説
明するための図である。
【図23】本発明に好適な波長監視回路の第4実施例を
示すブロック図である。
【図24】(A)は、第4実施例の要部の構成を示す
図、(B)は、第4実施例の変形例の要部の構成を示す
図である。
【図25】第4実施例における波長弁別動作を説明する
ための図である。
【図26】(A)および(B)は、第4実施例とその変
形例における入出力状態を示す図である。
【図27】本発明よる波長監視回路の第5実施例を示す
ブロック図である。
【図28】本発明よる波長監視回路の第5実施例を示す
ブロック図である。
【図29】(A)および(B)は、アレイ導波路格子の
周回性を説明するためのグラフであり、(A)は入力光
を、入力ポート#1に入力した場合を示し、(B)は、
入力光を、入力ポート#7に入力した場合を示してい
る。
【図30】入力光を、入力ポート#1に入力したとき
の、各対数増幅器の出力のゼロ交差波長を示すグラフで
ある。
【図31】(A)は、2つの出力ポートの出力差が、入
力光強度に依存することを示すグラフ、(B)は、2つ
の出力ポートの出力比が、入力光強度に依存しないこと
を示すグラフである。
【図32】本発明に好適な波長監視回路の第6実施例を
示すブロック図である。
【図33】波長多重光を入力ポート#0から入力し、基
準波長光を別の入力ポートから入力した場合の、出力光
の状態を示す図である。
【図34】波長多重光と基準波長光とを合波してから入
力した場合の、波長多重光と基準波長光との波長配置を
示す図である。
【図35】(A)および(B)は、波長多重光と基準波
長光とを異なる入力ポートに入力した場合の、波長配置
を示す図であり、(A)は、波長多重光の波長配置を示
し、(B)は、基準波長光の波長配置を示す。
【図36】第5および第6実施例において、受光器の出
力端に、対数増幅器に代えて、A/D変換器、DSP
(デジタルシグナルプロセッサ)およびD/A変換器を
接続したときの構成を示すブロック図である。
【図37】本発明の第7実施例の構成を示す図である。
【図38】第7実施例における波長誤差検出動作につい
て説明する図である。
【図39】本発明の第8実施例の構成を示す図である。
【図40】可変光フィルタ121に印加する掃引信号を
示す図である。
【図41】本発明の第9実施例の構成を示す図である。
【図42】本発明の第10実施例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 光カプラ 12 アレイ導波路格子 13 ヒータ 14 発振器 16 光検出器 17 増幅器 18 位相比較器 19 ローパスフィルタ(LPF) 20 積分器 21 温度制御回路 22 ペルチェクーラ 23 光スイッチ 24 位相変調器 25 バランスト受光素子 26 差動増幅器 27 2×2光カプラ 31 基板 32 入力用導波路アレイ 33 入力側コンケイブスラブ導波路 34 アレイ導波路 35 出力側コンケイブスラブ導波路 36 出力用導波路アレイ 100 光パスクロスコネクト 101 モジュ−ル 102 波長群送出部 103 合流型スイッチ 110 入力伝送路ファイバ 120 出力伝送路ファイバ 200 波長監視装置 210 カプラ 220 波長監視回路 230 光スイッチ 310 パス接続制御部 320 接続テーブル 330 波長制御回路部 331 電気スイッチ 332 波長制御回路 W−D 波長多重分離装置(波長デマルチプレックサ) OR 波長受信部(オプティカル・レシーバ) OS 波長送出部(オプティカル・センダー) SC スターカプラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光パスクロスコネクト装置の出力側の伝
    送路出力光ファイバに挿入され、該光パスクロスコネク
    ト装置の出力光の一部を分岐する分岐手段と、 該分岐手段の出力を入力し、該出力の各波長と基準波長
    との波長誤差を出力する波長誤差出力手段とを具備する
    ことを特徴とする波長監視装置。
  2. 【請求項2】 光パスクロスコネクト装置の出力側の複
    数の伝送路出力光ファイバに挿入され、それぞれ該光パ
    スクロスコネクト装置の出力光の一部を分岐する複数の
    分岐手段と、 該複数の分岐手段の出力の内の1つを選択して出力する
    光スイッチ手段と、 該光スイッチ手段の出力を入力し、該出力の波長と基準
    波長との波長誤差を出力する波長誤差出力手段とを具備
    することを特徴とする波長監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 前記光パスクロスコネクト装置の光パス接続状態に基づ
    いて該光パスクロスコネクト装置内から制御対象たる光
    源を決定する光源決定手段と、 該光源決定手段の出力に応じて前記波長誤差出力手段の
    前記出力を該当の光源へ接続する接続制御手段とを具備
    することを特徴とする波長監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の装
    置において、 前記波長誤差出力手段は、 あらかじめ定められた波長を有する基準波長光に基づい
    て、複数のチャネルの透過中心波長を制御しつつ、前記
    チャネルから出力される波長多重光の個々の信号光Sk
    (k=1−N:Nは正の整数)の波長誤差を同時に監視
    する波長誤差出力手段であって、 前記基準波長光および波長多重光が入力されたときに、
    前記基準波長光の少なくとも一部を出力する少なくとも
    1つの第1のチャネルと、前記信号光Skについて、少
    なくともその一部を出力する少なくとも1つの第2のチ
    ャネルとを備えたアレイ導波路格子と、 前記第1のチャネルから出力された基準波長光を検出す
    る第1の受光手段と、 前記第2のチャネルから出力された信号光Skを検出す
    る第2の受光手段と、 前記第1の受光手段の出力に基づいて、前記第1のチャ
    ネルの透過中心波長を安定化する制御手段と、 前記第2の受光手段の出力に基づいて、前記信号光Sk
    の波長誤差を表す誤差信号を出力する波長誤差検出手段
    とを具備することを特徴とする波長監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、 前記制御手段は、 前記第1のチャネルから、変調された基準波長光が出力
    されるような変調を与える変調手段と、 前記第1の受光手段の出力信号を同期検波する第1の同
    期検波器と、 前記第1の同期検波器の出力に基づいて、前記基準波長
    光の波長の波長誤差を検出する第1の検出器とを備え、
    前記第1の検出器の出力に基づいて、前記第1のチャネ
    ルの透過中心波長を安定化することを特徴とする波長監
    視装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の装置において、 前記アレイ導波路格子は、前記基準波長光に対応する2
    つの前記第1のチャネルと、前記信号光Skに対応する
    2つの前記第2のチャネルとを有し、 前記波長監視装置はさらに、 前記第1のチャネルから出力された2つの出力光の強度
    を比較する第1の比較手段と、 前記第2のチャネルから出力された2つの出力光の強度
    を比較する第2の比較手段とを具備し、 前記制御手段は、前記第1の比較手段の出力に基づい
    て、前記第1のチャネルの透過中心波長を安定化し、 前記波長誤差検出手段は、前記第2の比較手段の出力に
    基づいて、前記信号光Skの波長誤差を検出することを
    特徴とする波長監視装置。
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