JP2007155932A - 偏光方向変換装置及び偏光方向変換方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】TEモード成分を有する光が入射され、印加された制御電圧に応じた所定方向の直線偏光を出射するTE−TMコンバータと、駆動信号に応じてTE−TMコンバータの温度を変化させる温度調整デバイスと、TE−TMコンバータの出射光の強度が最大となるように、TE−TMコンバータの温度を調整する温度調整部とを備え、前記TE−TMコンバータの出射光における所定方向の直線偏光の強度を示す光強度信号を検出する光検出部と、基準制御値に対して振動する駆動信号を温度調整デバイスに供給しながら、光強度信号に基づき出射光の強度が大きくなる方向に基準制御値を制御する温度制御回路と有する偏光方向変換装置を提供する。
【選択図】図3
Description
また、TE−TMコンバータは、電極が櫛歯型であることから光の波長に対してSINC関数の特性を有するバンドフィルタとして作用するので、変換効率が最大となるピーク波長が存在する。このピーク波長は、櫛歯型電極の周期に基づき定まる。ここで、櫛歯型電極の周期は、温度によって微小変動する。従って、TE−TMコンバータは、変換効率が最大となるピーク波長が、温度に応じて変動する。
しかしながら、最適温度は装置毎に異なるので、TE−TMコンバータ毎に出荷前等に最適温度測定及び初期設定を行わなければならず、その測定及び初期設定には多くの時間を要していた。また、装置の各部で温度がばらつく場合、温度をモニタして制御しても、安定して変換効率を最大とするのは困難である。さらに、従来のTE−TMコンバータは、入力光の波長変動により変換効率が劣化した場合には、対応することができなかった。
偏光方向変換装置は、駆動信号に応じてTE−TMコンバータの温度を変化させる温度調整デバイスを更に備え、温度調整部は、TE−TMコンバータの出射光における所定方向の直線偏光の強度を示す光強度信号を検出する光検出部と、基準制御値に対して振動する駆動信号を温度調整デバイスに供給しながら、光強度信号に基づき出射光の強度が大きくなる方向に基準制御値を制御する温度制御回路とを有してよい。
第1偏光子21は、偏波保存ファイバ12から入射されるパルス光のうち、TEモードもしくはTMモードの光、すなわち、偏光方向が略0度もしくは略90度の成分の光を透過する。
温度調整部27は、温度調整デバイス26に対して駆動信号を供給して、TE−TMコンバータ22の出射光の強度が最大となるようにTE−TMコンバータ22の温度を調整する。
光検出部41は、TE−TMコンバータ22の出射光における所定方向の直線偏光成分の強度を示す光強度信号を検出する。ここで、所定方向とは、TEモードとTMモードとの間を周期的に変化する光を出射する本例の場合であれば、一例として、略90度の偏光成分(TEモード成分の光を入射した場合)の強度を示す光強度信号を生成する。略90度の偏光成分を検出することによって、TEモードからTMモードへの変換効率の増減を比較できる。また、光検出部41は、位相変調がされた後も当該所定方向の偏光の強度の平均値は変わらないので、位相変調器24により位相変調された後の光を検出してよい。
図4(A)は、TE−TMコンバータ22に供給される制御電圧V1を示す。制御電圧V1は、0(V)から、TE−TMコンバータ22がTMモードの光を出射する電圧レベル(VTM(V))までの間を周期的に変化する。これにより、TE−TMコンバータ22は、TEモードとTMモードとの間を周期的に変化する光を出射することができる。
ピーク温度TPより低い温度TL(図5のピーク特性の立上り部分)を中心に温度を微小変動させた場合、温度Tに対してほぼ比例して透過光量Pが増減する。従って、当該場合における透過光量Pの交流特性は、図6(B)に示すように、周波数f0の正弦波信号と位相同期する。
TE−TMコンバータ22の変換効率がピーク特性を有するので、温度調整部27は、ピーク温度TPを中心に温度変動させることにより、偏光方向が90度の光強度信号を基本周波数f0の2倍の周波数で変動させることができる。それに対して、温度調整部27は、ピーク温度TPからずれた温度を中心に温度変動させることにより、そのずれ量の大きさに応じた量の基本周波数成分を、偏光方向が90度の光強度信号に加えることができる。また、光強度信号に加わる基本周波数成分は、ピーク温度TPを挟んで位相が逆転する。
これにより、温度調整部27は、誤差信号が正の場合には温度を上げて誤差信号を0とするように制御し、誤差信号が負の場合には温度を下げて誤差信号が0となるように制御することにより、TE−TMコンバータ22の温度をピーク温度とすることができる。
第1電圧印加部23は、TE−TMコンバータ22がTEモード成分とTMモード成分が等しい光を出射する電圧レベルの制御電圧V1を印加してよい。TE−TMコンバータ22は、偏光方向が略45度となる光を出射する制御電圧V1が印加されることにより、TEモード成分とTMモード成分とが同一レベルに調整された光を位相変調器24に対して入射する。これにより、位相変調器24は、周期的にスクランブルする無偏光とみなされる光を出射することができる。
これにより、第1変形例に係る偏波スクランブラ10は、TE−TMコンバータ22により偏光方向が45度の光を出射する場合において、変換効率を最大とすることができる。
偏波スクランブラ10は、光信号が含まれたTEモードを有する光(信号光)と並行して、光強度信号を常時検出できるTEモードを有する連続発振光(参照光)が入射されてよい。この場合、TE−TMコンバータ22は、印加された制御電圧V1に応じて、信号光及び参照光を所定の直線偏光に変換する。位相変調器24も、印加された制御電圧V2に応じて信号光及び参照光の位相を変調する。位相変調器24から出力された信号光は、出力光として外部に出射される。位相変調器24から出力された参照光は、光検出部41に入射される。これにより、光検出部41は、連続的に参照光が入射される。
これにより、第2変形例に係る偏波スクランブラ10は、連続的に入射される参照光に基づき制御ができるので、信号光として連続してパルス光が入射されない場合であっても、変換効率を最大とすることができる。
11 光源
12 偏波保存ファイバ
21 第1偏光子
22 TE−TMコンバータ
23 第1電圧印加部
24 位相変調器
25 第2電圧印加部
26 温度調整デバイス
27 温度調整部
31 光導波路
32 櫛歯型電極
33 陽極
34 陰極
41 光検出部
42 温度制御回路
51 分岐部
52 第2偏光子
53 フォトディテクタ
54 I/V変換回路
55 ローパスフィルタ
61 基準発振器
62 誤差信号生成回路
63 PI制御回路
64 加算回路
65 駆動回路
70 導波部
Claims (11)
- TEモード成分もしくはTEモード成分を有する光が入射され、印加された制御電圧に応じた所定方向の直線偏光を出射するTE−TMコンバータと、
前記TE−TMコンバータの出射光の強度が最大となるように、前記TE−TMコンバータの温度を調整する温度調整部と
を備える偏光方向変換装置。 - 駆動信号に応じて前記TE−TMコンバータの温度を変化させる温度調整デバイスを更に備え、
前記温度調整部は、
前記TE−TMコンバータの出射光における所定方向の直線偏光の強度を示す光強度信号を検出する光検出部と、
基準制御値に対して振動する前記駆動信号を前記温度調整デバイスに供給しながら、前記光強度信号に基づき前記出射光の強度が大きくなる方向に前記基準制御値を制御する温度制御回路と
を有する請求項1に記載の偏光方向変換装置。 - 前記温度制御回路は、
基準周波数の発振信号に応じて前記基準制御値に対して振動する前記駆動信号を前記温度調整デバイスに供給しながら、前記光強度信号における前記基準周波数と同一の周波数成分が略0となるように前記基準制御値を制御する
請求項2に記載の偏光方向変換装置。 - 前記温度制御回路は、
前記光強度信号における前記発振信号と位相が同期する成分を示す誤差信号を生成する誤差信号生成回路と、
前記誤差信号が略0となるような前記基準制御値を生成する基準制御値生成回路と、
前記基準制御値と前記発振信号とを加算する加算回路と、
前記加算回路の出力に応じた前記駆動信号を生成する駆動回路とを含む
請求項3に記載の偏光方向変換装置。 - 前記TE−TMコンバータは、周期的に変化する前記制御電圧が印加されることにより、偏光方向がTEモードとTMモードとの間を周期的に変化する光を出射し、
前記光検出部は、前記TE−TMコンバータから出射された光のうち、TEモード成分を有する光が入射された場合には略90度、TMモード成分を有する光が入射された場合には略0度の方向の直線偏光を検出する偏光子を含む
請求項2に記載の偏光方向変換装置。 - 前記TE−TMコンバータは、TEモード成分とTMモード成分が同等となるように制御電圧が印加され、
前記光検出部は、前記TE−TMコンバータから出射された光のうち、略45度の方向の直線偏光を検出する偏光子を含む
請求項2に記載の偏光方向変換装置。 - 前記光検出部は、
前記TE−TMコンバータの出射光の一部を分岐する分岐部と、
前記分岐部により分岐された光における所定の偏光を検出する偏光子と、
前記偏光子により検出された光を電気信号に変換するフォトディテクタと、
前記フォトディテクタから出力された電気信号に基づき前記光強度信号を生成する光強度信号生成回路とを含む
請求項2に記載の偏光方向変換装置。 - 前記TE−TMコンバータは、光信号が含まれたTEモードを有する光とともに、TEモードを有する連続発振光が入射され、印加された制御電圧に応じて二つの前記光を所定方向の直線偏光に変換し、
前記温度調整部は、前記連続発振光に基づく出射光の強度が最大となるように、前記TE−TMコンバータの温度を調整する
請求項1に記載の偏光方向変換装置。 - 前記TE−TMコンバータは、
前記TEモード成分もしくはTMモード成分を有する光が導波光として入射され、電界が印加されると屈折率楕円体の主軸回転が生じる電気光学結晶と、
前記電気光学結晶に対して、前記導波光の伝播方向に沿って所定の周期で変化する前記電界を印加する電極と
を有する請求項1に記載の偏光方向変換装置。 - 前記TE−TMコンバータの出射光が入射され、TEモードとTMモードとの位相差が所定の周期で変化する光を出射する位相変調器
を更に備える請求項1に記載の偏光方向変換装置。 - TE−TMコンバータに対しTEモード成分もしくはTMモード成分を有する光を入射するとともに制御電圧を印加し、当該TE−TMコンバータから印加した制御電圧に応じた所定の直線偏光を出射させる段階と、
前記TE−TMコンバータの出射光の強度が最大となるように、前記TE−TMコンバータの温度を調整する温度調整部と
を備える偏光方向変換方法。
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JP2005348492A JP2007155932A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 偏光方向変換装置及び偏光方向変換方法 |
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Family Applications (1)
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2005
- 2005-12-01 JP JP2005348492A patent/JP2007155932A/ja active Pending
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