JP2018032822A - 周波数安定化レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】強度雑音が小さく、無変調出力が得られる周波数安定化レーザを簡便な構成で実現することを目的とする。
【解決手段】本発明は、単一周波数発振し、両劈開面より出力を取り出せる半導体レーザと、半導体レーザに注入する電流を変調する変調信号発生器と、半導体レーザの一方の劈開面に接続され、半導体レーザの発振波長に対して光学利得を有さない位相調整領域と光学利得を有する利得領域を光導波路内に有し、位相調整領域及び利得領域に電流を注入できる半導体光増幅器と、半導体レーザのもう一方の劈開面からの出力レーザ光の周波数の、光周波数基準からのずれ量とその方向とを示す誤差電圧信号を検出し、誤差電圧を、半導体レーザに負帰還する周波数安定化回路とを備え、出力が飽和する条件で動作させた半導体光増幅器に半導体レーザの出力レーザ光を入射して光増幅し、変調信号発生器の信号の一部の振幅と位相を適当に調整した後、半導体光増幅器の位相調整領域に負帰還する。
【選択図】図3

Description

本発明は周波数安定化レーザに関し、より詳細には強度雑音の小さい無変調出力型周波数安定化レーザに関する。
周波数安定化レーザは光通信、光度量衡及び高精度光干渉計測といった分野において重要な役割を果たす。これまで様々な波長帯において、ファブリペロー共振器の共鳴線や、原子、分子の線形または飽和吸収スペクトルを光周波数基準として用いた周波数安定化光源が開発されている(非特許文献1及び2参照)。
出力レーザ光の周波数を共振器の共鳴線や吸収スペクトルのピークに安定化する手法としては、位相敏感検波によって出力レーザ光の周波数の光周波数基準からのずれ量とその方向を示す誤差電圧信号を検出し、この誤差電圧を、レーザ周波数調整機構に負帰還する方式が一般的である。このような検波回路は、位相変調したレーザ光を光周波数基準となる共鳴線を通すことで強度変調信号に変換し、同期検波を行うことにより、誤差電圧信号を得ることができる。レーザの周波数安定度は誤差電圧信号のSN比に依存する。高い周波数安定度を実現するためにはSN比の高い誤差電圧信号を出力する必要があり、そのためには変調度の高い位相変調が不可欠となる。
出力レーザ光の位相変調を行う手法としては、これまでレーザ共振器を直接変調する直接変調方式と、レーザ共振器外部で光変調器を用いて位相変調を加える外部変調方式が提案されている。
直接変調方式は、変調度の高い位相変調を容易に実現でき、その結果、SN比の高い電圧誤差信号を得られるメリットがある。しかしながら、出力レーザ光には位相変調成分が重畳されるため、直接変調する方式による出力レーザ光の信号を光通信や干渉計測等の分野へ応用するには大きな障害となる。
一方、外部変調方式では、得られる出力レーザ光は無変調であり、出力レーザ光を様々な分野へ応用するうえで大きなメリットとなる。しかしながらレーザ共振器外部に余分に光位相変調器が必要となり、レーザの構成がやや大型化してしまう。また直接変調方式と比べて、変調度の高い位相変調を実現することは容易ではない。
以下に、直接変調方式または外部変調方式を用いた周波数安定化レーザの具体例として、波長1.5μm帯アセチレン周波数安定化レーザの構成を示す。
図1は、従来の直接変調方式の周波数安定化レーザの構成を示す図である(非特許文献3参照)。図1の周波数安定化レーザ100は、光源であるDFB半導体レーザ101と、DFB半導体レーザ101からの出力レーザ光を透過するレンズ103と、レンズ103を透過したレーザ光が入射する光ファイバ105とを備える。また、周波数安定化レーザ100は、DFB半導体レーザ101からのレーザ光が透過するレンズ104と、レンズ104を透過したレーザ光の周波数を弁別するガスセル106と、ガスセル106を透過した光の強度を検出する光検出器107とを備える。また、周波数安定化レーザ100は、DFB半導体レーザ101を駆動する電流源102と、電流源102を変調する変調信号発生器109とを備える。また、周波数安定化レーザ100は、光検出器107の出力信号と及び変調信号発生器109からの信号を受信するロックインアンプ108と、ロックインアンプ108からの信号を調整する負帰還回路110と、変調信号発生器からの信号と負帰還回路からの信号を加算して電流源102に出力する加算回路111とを備える。ガスセル106は、アセチレンガスが封入されたガラス製のガスセルであり、アセチレン分子の線形吸収線を光周波数基準として用いている。
図1の周波数安定化レーザ100は、変調信号発生器109からの変調信号によりDFB半導体レーザ101の注入電流を変調して出力レーザ光に位相変調を与え、ロックインアンプ108において光検出器107からの電圧信号と変調信号発生器109とを同期検波する。ロックインアンプ108からは、DFB半導体レーザ102からの出力レーザ光の周波数のアセチレン分子吸収線の吸収ピーク周波数からのずれ量とその方向が誤差電圧信号としてされる。ロックインアンプ108からの誤差電圧信号を電流源102に負帰還することにより、レーザ周波数を吸収線へ安定化している。
周波数安定化レーザ100は、電流源102からDFB半導体レーザへの注入電流を変調しているため、出力レーザ光には位相変調成分と強度変調成分とが重畳されており、その結果レーザの線幅が拡がっている。
図2は、従来の外部変調方式の周波数安定化レーザの構成を示す図である(非特許文献4参照)。図2の周波数安定化レーザ200は、光源であるファイバレーザ212と、ファイバレーザ212からの出力レーザ光が入射される光ファイバ型分岐回路213と、光ファイバ型分岐回路213からの一部のレーザ光を受光する光ファイバ結合型LN光位相変調器214とを備える。また、周波数安定化レーザ200は、光ファイバ結合型LN光位相変調器214からのレーザ光が透過するレンズ215と、レンズ215を透過したレーザ光の周波数を弁別するガスセル217と、ガスセル217を透過した光の強度を検出する光検出器218とを備える。また、周波数安定化レーザ200は、ファイバレーザ212を変調する変調信号発生器221と、光検出器218の出力信号及び変調信号発生器221からの信号を受信するダブルバランスドミキサ219と、ダブルバランスドミキサ219からの信号を調整してファイバレーザ212に印加する負帰還回路220とを備える。ガスセル217は、アセチレンガスが封入されたガラス製のガスセルであり、アセチレン分子の線形吸収線を光周波数基準として用いている。
周波数安定化レーザ200は、ダブルバランスドミキサ219の位相敏感検波によって得られた、光検出器218の出力信号と変調信号発生器221からの信号との誤差電圧信号を、ファイバレーザ212の周波数調整機構に負帰還することでレーザ周波数を安定化している。周波数安定化レーザ200は、位相変調をファイバレーザ212外部に設置した光ファイバ結合型LN(LiNbO3)光位相変調器214を用いて行うため、無変調なレーザ出力が得られる。しかしながら深い位相変調を実現するために、非特許文献3において用いている変調信号よりも1000倍大きな変調周波数を採用し、また信号振幅も〜1Wと非常に大きなパワーが必要となっている。
A.D.White, "Control system for frequency stabilizing a 6328 Å gas laser," Rev. Sci. Instrum. vol.38, no.8, p.1079, 1967. K.Shimoda, "Absolute frequency stabilization of 3.39 mm laser on a CH4 line," IEEE Trans. on Instrum. and Measure., IM-17, p.343, 1968. S.Sudo, Y.Sakai, H.Yasaka, and T.Ikegami, "Frequency stabilization of 1.55 μm DFB laser diode using vibrational-rotational absorption of 13C2H2 molecules," IEEE Photon. Technol. Lett., vol.1, no.11, pp.392, 1989. 葛西恵介, 吉田真人, 中沢正隆, "アセチレン(13C2H2)分子の吸収線を用いた偏波保持周波数安定化ファイバレーザ," 電子情報通信学会論文誌C Vol. J-88-C, No.9, p.708, 2005.
従来の直接変調方式の周波数安定化レーザは、余分な光位相変調器が不要であり、また容易に深い位相変調が実現できるため大きなパワーの変調信号も必要しない。そのため比較的省スペースで低コスト、且つ消費電力も少ない周波数安定化レーザが実現できる。しかしながら、レーザ出力には位相変調成分や強度変調成分が重畳されるといった問題がある。
一方従来の外部変調方式の周波数安定化レーザは無変調出力であることが大きな特徴である。しかしながら、共振器外部に余分に光位相変調が必要となり、さらには深い位相変調を実現するためには非常に大きなパワーの変調信号を用意する必要がある。そのため、直接変調方式の周波数安定化レーザと比較すると、レーザ構成がやや大型化し、コスト及び消費電力の増大といったデメリットがある。
本発明は上記の問題を解決するためのものであり、強度雑音が小さく、無変調出力が得られる周波数安定化レーザを簡便な構成で実現することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、単一周波数発振し、両劈開面より出力を取り出せる半導体レーザと、前記半導体レーザに注入する電流を変調する変調信号を発生する変調信号発生器と、第1の光導波路を介して前記半導体レーザの一方の劈開面に接続され、前記半導体レーザの発振波長に対して光学利得を有さない位相調整領域と光学利得を有する利得領域を光導波路内に有し、前記位相調整領域及び前記利得領域に電流を注入できる半導体光増幅器と、前記半導体レーザの他方の劈開面からの出力レーザ光の周波数の、光周波数基準からのずれ量とその方向とを示す誤差電圧信号を検出し、前記誤差電圧信号を、前記半導体レーザに負帰還する周波数安定化回路とを備え、出力が飽和する条件で動作させた前記半導体光増幅器に前記半導体レーザの出力レーザ光を入射して光増幅し、前記変調信号の振幅と位相を調整した後、前記半導体光増幅器の位相調整領域に負帰還することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の周波数安定化レーザであって、前記周波数安定化回路は、第2の光導波路を介して前記半導体レーザの他方の劈開面に接続された周波数弁別素子と、前記周波数弁別素子を透過した出力レーザ光を検出する光検出器と、前記光検出器に接続された同期検波回路と、前記同期検波回路の出力端に接続された負帰還制御回路と、前記負帰還制御回路から出力される電圧信号と前記変調信号と加算する加算回路とを備え、前記光検出器からの出力される電気信号と前記変調信号発生器から出力される信号の一部とを用い、前記同期検波回路において同期検波を行うことで前記周波数弁別素子の共鳴周波数と前記半導体レーザの発振周波数との差を示す誤差電圧信号を前記同期検波回路より出力し、前記誤差電圧信号の振幅と位相を適当に調整した後、前記加算回路を介して前記半導体レーザの注入電流に負帰還することを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第2の態様の周波数安定化レーザであって、前記周波数弁別素子は、特定の波長の光を吸収するガスが封入されたガスセルであり、前記特定の波長の光を吸収するガスの吸収スペクトルを基準周波数として利用するガスセルことを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第2の態様の周波数安定化レーザであって、前記周波数弁別素子は、光フィルタであり、前記光フィルタの共振スペクトルを基準周波数として利用することを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様の周波数安定化レーザであって、低熱膨張係数を有する材料を用いた光フィルタの共振スペクトルを基準周波数として利用することを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第2乃至第5のいずれか一つの態様の周波数安定化レーザであって、前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路は光ファイバであることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第6の態様の周波数安定化レーザであって、前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路は偏波保持光ファイバであることを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、第2乃至第5のいずれか一つの態様の周波数安定化レーザであって、前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路はレンズを用いた空間結合回路であることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、強度雑音が小さく、無変調出力が得られる周波数安定化レーザを簡便な構成で実現することができる。
従来の直接変調方式の周波数安定化レーザの構成を示す図である。 従来の外部変調方式の周波数安定化レーザの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る周波数安定化レーザの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る周波数安定化レーザの構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図3は、本発明の第1の実施形態に係る周波数安定化レーザの構成を示す図である。図3の周波数安定化レーザ300は、光源であるDFB半導体レーザ322と、DFB半導体レーザ322からの出力レーザ光を伝搬する光導波路323と、光導波路323からのレーザ光を増幅する半導体光増幅器324と、半導体光増幅器324からのレーザ光を透過するレンズ326と、レンズ326を透過したレーザ光が入射する光ファイバ328とを備える。また、周波数安定化レーザ300は、DFB半導体レーザ322からのレーザ光が透過するレンズ327と、レンズ327を透過したレーザ光の周波数を弁別するガスセル329と、ガスセル329を透過した光の強度を検出する光検出器330とを備える。また、周波数安定化レーザ300は、DFB半導体レーザ322を駆動する電流源325と、電流源325及び半導体光増幅器324を変調する変調信号発生器331と、変調信号発生器331からの信号を調整して半導体光増幅器324に出力する負帰還回路334とを備える。また、周波数安定化レーザ300は、光検出器330の出力信号と及び変調信号発生器からの信号を受信するダブルバランスドミキサ332と、ダブルバランスドミキサ332からの信号を調整する負帰還回路333と、変調信号発生器からの信号と負帰還回路からの信号を加算して電流源325に出力する加算回路335とを備える。
ここで、レンズ327と、ガスセル329と、光検出器330と、ダブルバランスドミキサ332と、加算回路335とは、出力レーザ光の周波数の、光周波数基準からのずれ量とその方向とを示す誤差電圧信号を検出する位相敏感検波回路を構成する。また、位相敏感検波回路と、負帰還回路333とは、周波数安定化回路を構成し、位相敏感検波回路からの前記誤差電圧を、前記半導体レーザに負帰還する。
光源となるDFB半導体レーザ322は、単一周波数発振し、両劈開面よりレーザ光が出力される。DFB半導体レーザ322は、変調信号発生器331からの変調信号が印加された電流源325により駆動される。DFB半導体レーザ322の一方の劈開面から出力されるレーザ光はレンズ327を介してガスセル329に結合され、ガスセル329を透過したレーザ光は光検出器330に入射される。光検出器330においてガスセル329を透過したレーザ光の光強度が検出され、電圧信号に変換される。光検出器330からの電圧信号と、変調信号発生器331より出力される変調信号の一部とをダブルバランスドミキサ332に入力して同期検波を行う。ここで、DFB半導体レーザ322の一方の劈開面から出力されるレーザ光の周波数がアセチレン分子吸収線のピーク周波数からずれた場合、ずれ量とその方向を示す誤差電圧信号がダブルバランスドミキサ332から出力される。この誤差電圧信号が、位相敏感検波によって出力レーザ光の周波数の光周波数基準からのずれ量とその方向を示す誤差電圧信号となる。出力された誤差電圧信号は、負帰還回路333を用いて振幅と位相とが適切に調整され、加算回路335を介して変調信号発生器331の変調信号と加算され、電流源325にフィードバックすることでレーザ周波数を吸収線に安定化する。
ガスセル329は、周波数弁別素子としてアセチレンガスが封入されたガラス製ガスセルであり、例えば数mTorrの圧力でアセチレンガスが封入された長さ10cm程度のガラス製セルを用いる。この場合、吸収線の線幅はおよそ500MHz程度となる。ここで、500MHz程度の吸収線を用いてSN比の高い(雑音の少ない)誤差電圧信号を得るためには、変調信号発生器331において250MHz程度の変調幅を有する位相変調を行う必要がある。
DFB半導体レーザ322のもう一方の劈開面から出力される出力レーザ光は、光導波路323を介し半導体光増幅器324へ入射される。半導体光増幅器324は、光学利得を有さない位相調整領域324−1と光学利得を有する利得領域324−2との2つの領域を有し、利得領域324−2に適切な電流を流し飽和光強度まで出力レーザ光を増幅する。半導体光増幅器324をリミッティングアンプとして動作させることにより、出力レーザ光に重畳された強度変調成分を抑制する。増幅されたレーザ光はレンズ326を介して光ファイバ328へ結合され、周波数安定化レーザ300の出力レーザ光として取り出される。
また、変調信号発生器331より出力される変調信号の一部を分岐し、負帰還回路334によって変調信号発生器331の信号の振幅と位相を適切に調整して半導体光増幅器324での位相調整領域324−1へフィードバックする。これにより、出力レーザ光に重畳された位相変調成分を相殺する。
ここで、光導波路323及びレンズ327は光ファイバでもよい。また光ファイバとしては偏波保持光ファイバを用いても良い。光導波路323及びレンズ327に偏波保持光ファイバを用いることで、光ファイバ中を伝搬する光波の偏波状態を一定に保つことが出来る。その結果、偏波変動に伴うレーザ出力強度の揺らぎを取り除くことが出来る。レーザ出力強度の揺らぎは周波数安定度の劣化を招くため、高い周波数安定度の実現という観点からも偏波保持光ファイバの使用は有効である。
以上の様にDFB半導体レーザ322の外部に設置した半導体光増幅器324を用いて、出力レーザ光の強度変調成分及び位相変調成分の抑制を図ることにより、強度雑音の小さい無変調出力型周波数安定化レーザを実現することができる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る周波数安定化レーザの構成を示す図である。図4の周波数安定化レーザ400は、光源であるDFB半導体レーザ436と、DFB半導体レーザ436からの出力レーザ光を伝搬する光導波路437と、光導波路437からのレーザ光を増幅する半導体光増幅器438と、半導体光増幅器438からのレーザ光を透過するレンズ440と、レンズ440を透過したレーザ光が入射する光ファイバ442とを備える。また、周波数安定化レーザ400は、DFB半導体レーザ436からのレーザ光が透過するレンズ441と、レンズ441を透過したレーザ光の周波数を弁別する光フィルタ443と、光フィルタ443を透過した光の強度を検出する光検出器444とを備える。また、周波数安定化レーザ400は、DFB半導体レーザ436を駆動する電流源439と、電流源439及び半導体光増幅器438を変調する変調信号発生器445と、変調信号発生器445からの信号を調整して半導体光増幅器438に出力する負帰還回路448とを備える。また、周波数安定化レーザ400は、光検出器444の出力信号と及び変調信号発生器からの信号を受信するダブルバランスドミキサ446と、ダブルバランスドミキサ446からの信号を調整する負帰還回路447と、変調信号発生器からの信号と負帰還回路からの信号を加算して電流源439に出力する加算回路449とを備える。
本実施形態においては、第1の実施形態の周波数安定化レーザ300の構成とほぼ等しいが、周波数弁別素子としてアセチレンガスが封入されたガラス製ガスセル329の代わりに光フィルタ443を用いている。ここで、光フィルタ443は例えば誘電体多層膜波長可変フィルタでもよい。また、光低熱膨張係数を有する材料から成る光フィルタを用いても良い。この場合、光フィルタ443を高精度に温調することで透過ピーク周波数の変動が極めて小さい高安定な周波数弁別素子を得ることが出来る。そのためこれを用いた周波数安定化レーザでは高い長期周波数安定度が得られる。
アセチレンなどのガスはある特定の波長の光を吸収する。そのためガスセルを周波数弁別素子として用いた周波数安定化レーザはガスの吸収が生じるある特定の波長でのみ動作する。その一方で光フィルタは透過ピーク波長を任意に設定して作製することができる。また、波長可変フィルタは一台の光フィルタで透過ピーク波長を任意に設定可能である。そのため、これらを用いた周波数安定化レーザは任意の波長で動作させることができる。
本発明は、超多値信号を用いたWDMコヒーレント光伝送用光源や高精度な光干渉システムに用いる光源として好適なものである。
101、322、436 DFB半導体レーザ
102、325、439 電流源
103、104、215、216、326、327、440、441 レンズ
105、328、442 光ファイバ
106、217、329 ガスセル
107、218、330、444 光検出器
108 ロックインアンプ
109、221、331、445 変調信号発生器
110、220、333、334、447、448 負帰還回路
111、335、449 加算回路
212 ファイバレーザ
213 光ファイバ型光分岐回路
214 光ファイバ結合型LN位相変調器
219、332、446 ダブルバランスドミキサ
323、437 光導波路
324、438 半導体光増幅器
443 光フィルタ

Claims (8)

  1. 単一周波数発振し、両劈開面より出力を取り出せる半導体レーザと、
    前記半導体レーザに注入する電流を変調する変調信号を発生する変調信号発生器と、
    第1の光導波路を介して前記半導体レーザの一方の劈開面に接続され、前記半導体レーザの発振波長に対して光学利得を有さない位相調整領域と光学利得を有する利得領域を光導波路内に有し、前記位相調整領域及び前記利得領域に電流を注入できる半導体光増幅器と、
    前記半導体レーザの他方の劈開面からの出力レーザ光の周波数の、光周波数基準からのずれ量とその方向とを示す誤差電圧信号を検出し、前記誤差電圧信号を、前記半導体レーザに負帰還する周波数安定化回路と
    を備え、
    出力が飽和する条件で動作させた前記半導体光増幅器に前記半導体レーザの出力レーザ光を入射して光増幅し、
    前記変調信号の振幅と位相を調整した後、前記半導体光増幅器の位相調整領域に負帰還することを特徴とする周波数安定化レーザ。
  2. 前記周波数安定化回路は、
    第2の光導波路を介して前記半導体レーザの他方の劈開面に接続された周波数弁別素子と、
    前記周波数弁別素子を透過した出力レーザ光を検出する光検出器と、
    前記光検出器に接続された同期検波回路と、
    前記同期検波回路の出力端に接続された負帰還制御回路と、
    前記負帰還制御回路から出力される電圧信号と前記変調信号と加算する加算回路とを備え、
    前記光検出器からの出力される電気信号と前記変調信号発生器から出力される信号の一部とを用い、前記同期検波回路において同期検波を行うことで前記周波数弁別素子の共鳴周波数と前記半導体レーザの発振周波数との差を示す誤差電圧信号を前記同期検波回路より出力し、前記誤差電圧信号の振幅と位相を適当に調整した後、前記加算回路を介して前記半導体レーザの注入電流に負帰還することを特徴とする請求項1に記載の周波数安定化レーザ。
  3. 前記周波数弁別素子は、特定の波長の光を吸収するガスが封入されたガスセルであり、前記特定の波長の光を吸収するガスの吸収スペクトルを基準周波数として利用するガスセルことを特徴とする請求項の2に記載の周波数安定化レーザ。
  4. 前記周波数弁別素子は、光フィルタであり、前記光フィルタの共振スペクトルを基準周波数として利用することを特徴とする請求項の2に記載の周波数安定化レーザ。
  5. 低熱膨張係数を有する材料を用いた光フィルタの共振スペクトルを基準周波数として利用することを特徴とする請求項の4に記載の周波数安定化レーザ。
  6. 前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路は光ファイバであることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の周波数安定化レーザ。
  7. 前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路は偏波保持光ファイバであることを特徴とする請求項の6に記載の周波数安定化レーザ。
  8. 前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路はレンズを用いた空間結合回路であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の周波数安定化レーザ。
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