JPH08249745A - 光磁気記録再生装置 - Google Patents
光磁気記録再生装置Info
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- JPH08249745A JPH08249745A JP5247895A JP5247895A JPH08249745A JP H08249745 A JPH08249745 A JP H08249745A JP 5247895 A JP5247895 A JP 5247895A JP 5247895 A JP5247895 A JP 5247895A JP H08249745 A JPH08249745 A JP H08249745A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録データの破壊を防止し、さらに小型軽量
化した装置でありながら装置組み立ての容易化を図るこ
とのできる光磁気記録再生装置を提供すること。 【構成】 対物レンズ駆動装置、バイアス磁界印加装置
を備えた光磁気記録再生装置において、バイアス磁界印
加装置を形成する永久磁石の近傍に磁性片を設けて、記
録媒体への情報の記録、消去時にそれぞれ永久磁石の回
転角を90度回転するように駆動させ、簡単な制御で開
始時間を短縮したもの。さらに、対物レンズ駆動装置と
バイアス磁界印加装置を共通のベースプレートに搭載す
るとともに対物レンズの傾き調整手段を設け、対物レン
ズ駆動装置とバイアス磁界印加装置を一体的に調整した
後に固定し、装置の組み立て容易化を図ったもの。
化した装置でありながら装置組み立ての容易化を図るこ
とのできる光磁気記録再生装置を提供すること。 【構成】 対物レンズ駆動装置、バイアス磁界印加装置
を備えた光磁気記録再生装置において、バイアス磁界印
加装置を形成する永久磁石の近傍に磁性片を設けて、記
録媒体への情報の記録、消去時にそれぞれ永久磁石の回
転角を90度回転するように駆動させ、簡単な制御で開
始時間を短縮したもの。さらに、対物レンズ駆動装置と
バイアス磁界印加装置を共通のベースプレートに搭載す
るとともに対物レンズの傾き調整手段を設け、対物レン
ズ駆動装置とバイアス磁界印加装置を一体的に調整した
後に固定し、装置の組み立て容易化を図ったもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体上にバイアス
磁界を印加させつつ光を集束させて情報を記録し、また
記録された情報を消去する光磁気記録再生装置に関す
る。
磁界を印加させつつ光を集束させて情報を記録し、また
記録された情報を消去する光磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録再生装置は、記録媒体に垂直
方向の磁界を印加しておき、対物レンズで集束された光
を照射して情報を記録、消去するようになっている。こ
の場合電磁石あるいは永久磁石を用いたバイアス磁界印
加装置で、記録媒体に垂直方向の磁界を印加するのであ
るが、情報の記録時と消去時では互いに逆方向に印加す
る。また、記録した情報を再生するには、記録媒体に集
束された光を照射すると、記録媒体からの反射光または
透過光がカー効果またはファラディー効果を受け、光の
偏光面が記録媒体に対し回転するので、このカー回転角
又はファラデー回転角を検出することにより情報を再生
する。
方向の磁界を印加しておき、対物レンズで集束された光
を照射して情報を記録、消去するようになっている。こ
の場合電磁石あるいは永久磁石を用いたバイアス磁界印
加装置で、記録媒体に垂直方向の磁界を印加するのであ
るが、情報の記録時と消去時では互いに逆方向に印加す
る。また、記録した情報を再生するには、記録媒体に集
束された光を照射すると、記録媒体からの反射光または
透過光がカー効果またはファラディー効果を受け、光の
偏光面が記録媒体に対し回転するので、このカー回転角
又はファラデー回転角を検出することにより情報を再生
する。
【0003】ところで、この光磁気記録再生装置は装置
の薄型化、小型化の要求があるとともに、この要求にそ
くした装置の組み立て容易化が要求されている。このた
めに従来から、種々の装置が提案されているが、例えば
特開平6−176424号公報には、以下のような光磁
気ディスク装置が開示されている。
の薄型化、小型化の要求があるとともに、この要求にそ
くした装置の組み立て容易化が要求されている。このた
めに従来から、種々の装置が提案されているが、例えば
特開平6−176424号公報には、以下のような光磁
気ディスク装置が開示されている。
【0004】バイアス磁界印加装置は、直径方向に磁化
された回転永久磁石、コイル、2つの磁石回転角検知用
ホール素子を有し、このホール素子の出力をコイルにフ
ィードバックさせ、消去と記録のためには、バイアス磁
石が基準角度から1回転した時のホール素子とその和信
号を検出する。そして和出力が所定値以上の場合に消去
側であることを確認し、ある値以下である場合に記録側
の極性であることを確認し、2つの角位置に切り替える
ようになっている。さらに、回転永久磁石は対物レンズ
を透過した光ビームの光磁気ディスク上の集束点に、N
極性の垂直磁界を印加したり、S極性の垂直磁界を印加
する。
された回転永久磁石、コイル、2つの磁石回転角検知用
ホール素子を有し、このホール素子の出力をコイルにフ
ィードバックさせ、消去と記録のためには、バイアス磁
石が基準角度から1回転した時のホール素子とその和信
号を検出する。そして和出力が所定値以上の場合に消去
側であることを確認し、ある値以下である場合に記録側
の極性であることを確認し、2つの角位置に切り替える
ようになっている。さらに、回転永久磁石は対物レンズ
を透過した光ビームの光磁気ディスク上の集束点に、N
極性の垂直磁界を印加したり、S極性の垂直磁界を印加
する。
【0005】また、バイアス磁界印加装置の近傍に対物
レンズ駆動装置が設けられている。この対物レンズ駆動
装置は、フォーカス及びトラッキング制御するために回
動する対物レンズ支持部にAFコイル、TRコイルが取
り付けられ、磁石とヨークからなる磁気回路がキャリッ
ジケースに直接固定され、対物レンズを駆動させるよう
になっている。上記バイアス磁界印加装置と対物レンズ
駆動装置は、キャリッジケースに配設されている。
レンズ駆動装置が設けられている。この対物レンズ駆動
装置は、フォーカス及びトラッキング制御するために回
動する対物レンズ支持部にAFコイル、TRコイルが取
り付けられ、磁石とヨークからなる磁気回路がキャリッ
ジケースに直接固定され、対物レンズを駆動させるよう
になっている。上記バイアス磁界印加装置と対物レンズ
駆動装置は、キャリッジケースに配設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には以下のような不具合がある。まず、駆動コイル
に電流を流さない状態、つまり記録媒体に対し情報の記
録あるいは消去していない状態(以下、この状態をOF
F状態と呼ぶ)の場合、回転永久磁石の着磁方向を制御
していない。また、駆動コイルに電流を流し回転永久磁
石を回転させた状態の場合では、回転永久磁石の回転方
向が1方向だけとなっている。このため、OFF状態か
ら駆動コイルに電流を流し回転永久磁石を回転させる場
合、回転永久磁石に加わる駆動トルクはOFF状態の着
磁方向によっては加速領域及び減速領域の2つの異なる
領域を含むことになり、また、回転永久磁石の回転角度
も大きくなってしまうおそれがあり、OFF状態から記
録あるいは消去を行おうとする記録開始時間及び消去開
始時間が遅れてしまい、高速応答性が低くなってしま
う。
来例には以下のような不具合がある。まず、駆動コイル
に電流を流さない状態、つまり記録媒体に対し情報の記
録あるいは消去していない状態(以下、この状態をOF
F状態と呼ぶ)の場合、回転永久磁石の着磁方向を制御
していない。また、駆動コイルに電流を流し回転永久磁
石を回転させた状態の場合では、回転永久磁石の回転方
向が1方向だけとなっている。このため、OFF状態か
ら駆動コイルに電流を流し回転永久磁石を回転させる場
合、回転永久磁石に加わる駆動トルクはOFF状態の着
磁方向によっては加速領域及び減速領域の2つの異なる
領域を含むことになり、また、回転永久磁石の回転角度
も大きくなってしまうおそれがあり、OFF状態から記
録あるいは消去を行おうとする記録開始時間及び消去開
始時間が遅れてしまい、高速応答性が低くなってしま
う。
【0007】次に、記録媒体の高密度記録化が進むと、
対物レンズに対して光磁気ディスクの傾きの許容幅がせ
まくなる。例えば230MBの光磁気ディスクでは10
ミリ・ラジアンの許容幅、640MBの光磁気ディスク
では5〜6ミリ・ラジアンの許容幅になる。したがっ
て、従来例のようにキャリッジケースに直接軸を圧入す
る構成では対物レンズを上記許容幅内に収めることはき
わめて困難で、部品の歩留りが悪くひいてはコスト高と
なってしまう。また、キャリッジケースに直接バイアス
磁界印加装置を組み込む構成では、対物レンズ駆動装置
とバイアス磁界印加装置との間の距離が可動部の小型、
軽量化のためにきわめて狭くなっているので、対物レン
ズの傾き調整機構を設けることは構成の複雑化、部品同
士の干渉等が生じ装置全体の組み立てを困難にしてい
た。
対物レンズに対して光磁気ディスクの傾きの許容幅がせ
まくなる。例えば230MBの光磁気ディスクでは10
ミリ・ラジアンの許容幅、640MBの光磁気ディスク
では5〜6ミリ・ラジアンの許容幅になる。したがっ
て、従来例のようにキャリッジケースに直接軸を圧入す
る構成では対物レンズを上記許容幅内に収めることはき
わめて困難で、部品の歩留りが悪くひいてはコスト高と
なってしまう。また、キャリッジケースに直接バイアス
磁界印加装置を組み込む構成では、対物レンズ駆動装置
とバイアス磁界印加装置との間の距離が可動部の小型、
軽量化のためにきわめて狭くなっているので、対物レン
ズの傾き調整機構を設けることは構成の複雑化、部品同
士の干渉等が生じ装置全体の組み立てを困難にしてい
た。
【0008】本発明は、上記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、情報の記録あるいは消去していない状態か
ら記録あるいは消去を行なおうとする時間を短くし高速
応答性を向上させ、さらに小型軽量化した装置でありな
がら装置組み立ての容易化を図ることのできる光磁気記
録再生装置を提供することを目的としたものである。
れるもので、情報の記録あるいは消去していない状態か
ら記録あるいは消去を行なおうとする時間を短くし高速
応答性を向上させ、さらに小型軽量化した装置でありな
がら装置組み立ての容易化を図ることのできる光磁気記
録再生装置を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、 1.記録媒体面に光源からの光を集束させる対物レンズ
を駆動させる構成部材がベースプレート上に形成されて
いる対物レンズ駆動装置と、永久磁石を回転させて前記
記録媒体面に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁界
印加装置を備え、前記バイアス磁界印加装置は、前記記
録媒体面に対して前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、
かつキャリッジケース上に配設された光磁気記録再生装
置において、前記バイアス磁界印加装置は、前記永久磁
石の記録の際の着磁方向と消去の際の着磁方向との回転
角差を2等分する軸線上であって、かつ前記永久磁石と
僅かに間隙をおいた位置に磁性材を配置した。 2.前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性材がベース
プレート上に配置された第1項記載の光磁気記録再生装
置とした。 3.記録媒体面に光源からの光を集束させる対物レンズ
を駆動させる対物レンズ駆動装置と、前記記録媒体面に
垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁界印加装置を備
え、前記バイアス磁界印加装置は、前記記録媒体面に対
して前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、かつキャリッ
ジケース上に配設された光磁気記録再生装置において、
前記対物レンズ駆動装置と前記バイアス磁界印加装置を
共通のベースプレートに搭載し、このベースプレートに
前記対物レンズの傾き調整手段を設けた。
するため、 1.記録媒体面に光源からの光を集束させる対物レンズ
を駆動させる構成部材がベースプレート上に形成されて
いる対物レンズ駆動装置と、永久磁石を回転させて前記
記録媒体面に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁界
印加装置を備え、前記バイアス磁界印加装置は、前記記
録媒体面に対して前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、
かつキャリッジケース上に配設された光磁気記録再生装
置において、前記バイアス磁界印加装置は、前記永久磁
石の記録の際の着磁方向と消去の際の着磁方向との回転
角差を2等分する軸線上であって、かつ前記永久磁石と
僅かに間隙をおいた位置に磁性材を配置した。 2.前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性材がベース
プレート上に配置された第1項記載の光磁気記録再生装
置とした。 3.記録媒体面に光源からの光を集束させる対物レンズ
を駆動させる対物レンズ駆動装置と、前記記録媒体面に
垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁界印加装置を備
え、前記バイアス磁界印加装置は、前記記録媒体面に対
して前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、かつキャリッ
ジケース上に配設された光磁気記録再生装置において、
前記対物レンズ駆動装置と前記バイアス磁界印加装置を
共通のベースプレートに搭載し、このベースプレートに
前記対物レンズの傾き調整手段を設けた。
【0010】
【作用】前記第1項では、回転する永久磁石、この永久
磁石から発生する磁界内に駆動コイルと磁性片を固定側
に配置することにより光照射する媒体上でISO規格の
磁界を得るとともに、駆動コイルを遮断し、回転する永
久磁石N又はS極の停止位置が決まり、記録消去開始
時、短時間で立ち上がれることになる。前記第2項で
は、対物レンズ駆動装置のベースプレート上に磁性片を
設け、回転する永久磁石と駆動コイルの台座の位置決め
を行うことにより一体化された磁性片のため部品点数が
増えない。前記第3項では、対物レンズ駆動装置のベー
スプレート上に対物レンズの傾き調整用の円錐状の突起
を設けることにより、対物レンズ駆動装置と外部磁界印
加装置を同時に傾き調整時に調整ネジで固定すること
で、組み立てが容易で、部品同士が干渉せず、小型軽量
化した光磁気記録再生装置となる。
磁石から発生する磁界内に駆動コイルと磁性片を固定側
に配置することにより光照射する媒体上でISO規格の
磁界を得るとともに、駆動コイルを遮断し、回転する永
久磁石N又はS極の停止位置が決まり、記録消去開始
時、短時間で立ち上がれることになる。前記第2項で
は、対物レンズ駆動装置のベースプレート上に磁性片を
設け、回転する永久磁石と駆動コイルの台座の位置決め
を行うことにより一体化された磁性片のため部品点数が
増えない。前記第3項では、対物レンズ駆動装置のベー
スプレート上に対物レンズの傾き調整用の円錐状の突起
を設けることにより、対物レンズ駆動装置と外部磁界印
加装置を同時に傾き調整時に調整ネジで固定すること
で、組み立てが容易で、部品同士が干渉せず、小型軽量
化した光磁気記録再生装置となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例を詳細に説明していく。図1は本発明に係る対物レン
ズ駆動装置各部の平面図等であり、図2は同対物レンズ
駆動装置各部の斜視図である。図示していないキャリッ
ジに搭載される対物レンズ駆動装置は、ベースプレート
部(図1A,図2A)と、対物レンズ保持部(図2B)
と、ヒンジ型支持部材(図2C)を有している。このう
ち対物レンズ保持部は、対物レンズ2、対物レンズ2を
支持するレンズボビン3、レンズボビン3に固着したフ
ォーカスコイル4及びトラッキングコイル5を有してい
る(図1B、図2C)。
例を詳細に説明していく。図1は本発明に係る対物レン
ズ駆動装置各部の平面図等であり、図2は同対物レンズ
駆動装置各部の斜視図である。図示していないキャリッ
ジに搭載される対物レンズ駆動装置は、ベースプレート
部(図1A,図2A)と、対物レンズ保持部(図2B)
と、ヒンジ型支持部材(図2C)を有している。このう
ち対物レンズ保持部は、対物レンズ2、対物レンズ2を
支持するレンズボビン3、レンズボビン3に固着したフ
ォーカスコイル4及びトラッキングコイル5を有してい
る(図1B、図2C)。
【0012】図1A,図2Aに示すように、ベースプレ
ート7は磁性材によって形成され、ベースプレート7の
Y(+)側には貫通孔8aが形成され、ここにガイド支
持棒9が嵌合されている。さらに、貫通孔8aのX方向
両側にヒンジ型支持部材1の下面両側の突起部6をはめ
込む孔8bが形成されている。そして、ヒンジ型支持部
材1は3点支持されながらベースプレート7上に定置す
るようになっている。
ート7は磁性材によって形成され、ベースプレート7の
Y(+)側には貫通孔8aが形成され、ここにガイド支
持棒9が嵌合されている。さらに、貫通孔8aのX方向
両側にヒンジ型支持部材1の下面両側の突起部6をはめ
込む孔8bが形成されている。そして、ヒンジ型支持部
材1は3点支持されながらベースプレート7上に定置す
るようになっている。
【0013】また、ベースプレート7の略中央部に開口
部10が形成され、この開口部10両側に外側ヨーク板
11a、11bと内側ヨーク板12a、12bがX方向
に所定の間隔を置いて立設されている。また、外側ヨー
ク板11a、11bの内側には、永久磁石13a,13
bが固着されている。また、ベースプレート7のY
(−)側にはバイアス磁界印加装置14を取り付けるた
めの孔15と、バイアス磁界印加装置14の永久磁石と
高さ方向に略0.5mm程度の間隙を介して永久磁石の
回転軸線方向に略平行に延在する突起16が形成されて
いる(図1A,C,図2A)。なお、ヒンジ型支持部材
1は上板1a、下板1bによりフォーカス駆動し、ヒン
ジ部1cによりトラッキング駆動するようになっている
(図2C)。そして、ベースプレート7上の永久磁石1
3と内側ヨーク12との間にフォーカスコイル4とトラ
ッキングコイル5が接触せず、対向して位置している。
部10が形成され、この開口部10両側に外側ヨーク板
11a、11bと内側ヨーク板12a、12bがX方向
に所定の間隔を置いて立設されている。また、外側ヨー
ク板11a、11bの内側には、永久磁石13a,13
bが固着されている。また、ベースプレート7のY
(−)側にはバイアス磁界印加装置14を取り付けるた
めの孔15と、バイアス磁界印加装置14の永久磁石と
高さ方向に略0.5mm程度の間隙を介して永久磁石の
回転軸線方向に略平行に延在する突起16が形成されて
いる(図1A,C,図2A)。なお、ヒンジ型支持部材
1は上板1a、下板1bによりフォーカス駆動し、ヒン
ジ部1cによりトラッキング駆動するようになっている
(図2C)。そして、ベースプレート7上の永久磁石1
3と内側ヨーク12との間にフォーカスコイル4とトラ
ッキングコイル5が接触せず、対向して位置している。
【0014】以上の対物レンズ駆動装置とバイアス磁界
印加装置14は、これらを覆うようにカバーを取り付け
ることにより塵埃付着を防止することができる。図3は
カバー40で覆われた状態を示している。カバー40
は、記録媒体41に対して平行に位置する対物レンズ2
からの光ビームを通過させるための孔40aと、永久磁
石14aのバイアス磁界を印加するための磁束通過孔4
0bがカバー40の上面に形成されている。また、カバ
ー40側部には空気流入口40cが形成されるととも
に、ここに防塵フィルタ42が設けられている。
印加装置14は、これらを覆うようにカバーを取り付け
ることにより塵埃付着を防止することができる。図3は
カバー40で覆われた状態を示している。カバー40
は、記録媒体41に対して平行に位置する対物レンズ2
からの光ビームを通過させるための孔40aと、永久磁
石14aのバイアス磁界を印加するための磁束通過孔4
0bがカバー40の上面に形成されている。また、カバ
ー40側部には空気流入口40cが形成されるととも
に、ここに防塵フィルタ42が設けられている。
【0015】このように、カバー40は対物レンズ等の
光学部品、永久磁石、ホール素子、駆動コイル等を覆っ
ている。そこで、図示していないスピンドルモータを駆
動させると、記録媒体41が矢印方向に回転し記録媒体
41とカバー40との間が陰圧状態となり空気流入口4
1cから空気が流入してくる。防塵フィルタ42を介し
て空気流入口40cから導入された空気は、矢印のよう
に進み孔40aと磁束通過孔40bから外部に出てい
く。したがって、対物レンズ2には塵埃が付着すること
を防止でき、記録媒体41への適正な光ビームの照射が
可能となる。
光学部品、永久磁石、ホール素子、駆動コイル等を覆っ
ている。そこで、図示していないスピンドルモータを駆
動させると、記録媒体41が矢印方向に回転し記録媒体
41とカバー40との間が陰圧状態となり空気流入口4
1cから空気が流入してくる。防塵フィルタ42を介し
て空気流入口40cから導入された空気は、矢印のよう
に進み孔40aと磁束通過孔40bから外部に出てい
く。したがって、対物レンズ2には塵埃が付着すること
を防止でき、記録媒体41への適正な光ビームの照射が
可能となる。
【0016】次に、図4に示すように、キャリッジ17
は、略中央部に球面部18が形成されており、図1及び
図2に示す前記ベースプレート7の開口部10の周辺に
形成された円錐突起部10aと嵌合するようになってい
る。また、球面部18の周囲三方に突起19a,19
b,19cが形成され、これら突起と球面部18はリブ
24により連結されている。また、球面部18の凹部に
は、全反射プリズム21が配設されている。また、キャ
リッジ17のX(−)方向側部から球面部18の中心付
近の凹部に向かって、全反射プリズム21の光ビーム立
ち上がり方向に直交する貫通孔22が形成され、光ビー
ムが入射、出射できるようになっている。なお、貫通孔
22の出入口には反射防止膜付きの透明基板22aが設
けられている(図4A)。
は、略中央部に球面部18が形成されており、図1及び
図2に示す前記ベースプレート7の開口部10の周辺に
形成された円錐突起部10aと嵌合するようになってい
る。また、球面部18の周囲三方に突起19a,19
b,19cが形成され、これら突起と球面部18はリブ
24により連結されている。また、球面部18の凹部に
は、全反射プリズム21が配設されている。また、キャ
リッジ17のX(−)方向側部から球面部18の中心付
近の凹部に向かって、全反射プリズム21の光ビーム立
ち上がり方向に直交する貫通孔22が形成され、光ビー
ムが入射、出射できるようになっている。なお、貫通孔
22の出入口には反射防止膜付きの透明基板22aが設
けられている(図4A)。
【0017】また、キャリッジ17は、アルミダイキャ
ストで成形し、図4B(I−I断面図)に示すように前
記の各種突起、リブを下部に設けて可動部の上下におけ
るバランスをとるとともに、構造上の強化を図ってい
る。また、キャリッジ17にはバイアス磁界印加装置も
搭載するため、カウンタバランス23をとりつけること
ができるようになっている。なお、カウンタバランス2
3としては円板状の黄銅等を用いればよい。
ストで成形し、図4B(I−I断面図)に示すように前
記の各種突起、リブを下部に設けて可動部の上下におけ
るバランスをとるとともに、構造上の強化を図ってい
る。また、キャリッジ17にはバイアス磁界印加装置も
搭載するため、カウンタバランス23をとりつけること
ができるようになっている。なお、カウンタバランス2
3としては円板状の黄銅等を用いればよい。
【0018】このように構成されたキャリッジ17は、
Y方向両側部にシーク用コイル25が固着されていると
ともに、シーク用コイル25の内側に摺動コマ26が固
着されている。さらに、キャリッジ17は摺動コマ26
を介してシーク用コイル25の内部を挿通する内ヨーク
27をガイドとしてX方向に摺動できるようになってい
る。摺動の際、キャリッジ17が万一暴走しても破損す
ることのないように、キャリッジ17のX方向両側に複
数の緩衝材28が設けられている。なお、摺動コマ26
は、内ヨーク27と適正に接合するように必要に応じて
二次加工を施しておく。内ヨーク27のY方向外側に
は、永久磁石29を保持した外ヨーク30が配設され磁
気回路を形成して内ヨークと結合している。そして、シ
ーク用コイル25に電流を流すことによりキャリッジ1
7をX方向に摺動させる。
Y方向両側部にシーク用コイル25が固着されていると
ともに、シーク用コイル25の内側に摺動コマ26が固
着されている。さらに、キャリッジ17は摺動コマ26
を介してシーク用コイル25の内部を挿通する内ヨーク
27をガイドとしてX方向に摺動できるようになってい
る。摺動の際、キャリッジ17が万一暴走しても破損す
ることのないように、キャリッジ17のX方向両側に複
数の緩衝材28が設けられている。なお、摺動コマ26
は、内ヨーク27と適正に接合するように必要に応じて
二次加工を施しておく。内ヨーク27のY方向外側に
は、永久磁石29を保持した外ヨーク30が配設され磁
気回路を形成して内ヨークと結合している。そして、シ
ーク用コイル25に電流を流すことによりキャリッジ1
7をX方向に摺動させる。
【0019】前記のように、キャリッジ17に突起19
a,19b,19cが形成されており、これら突起19
a,19b,19cの内部に調整ねじを螺入できる孔3
1(19bの孔は見えていない),32が形成されてい
る。このうち、孔32に螺入する調整ねじには,圧縮バ
ネ33aが付設されている(図4B)。このように構成
されているキャリッジ17上に、前記した対物レンズ駆
動装置及びバイアス磁界印加装置14がベースプレート
7(図1、図2)を介して載置される。
a,19b,19cが形成されており、これら突起19
a,19b,19cの内部に調整ねじを螺入できる孔3
1(19bの孔は見えていない),32が形成されてい
る。このうち、孔32に螺入する調整ねじには,圧縮バ
ネ33aが付設されている(図4B)。このように構成
されているキャリッジ17上に、前記した対物レンズ駆
動装置及びバイアス磁界印加装置14がベースプレート
7(図1、図2)を介して載置される。
【0020】ベースプレート7には前記のように対物レ
ンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装置14が設けられ
ているので、調整ねじ34(1本は見えていない),3
5を孔31,32に螺入、螺出しながら出没させると、
対物レンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装置は一体的
にキャリッジ17面に対して傾き調整できることにな
る。なお、圧縮バネ33aを有する調整ねじ33は1
本、他の調整ねじ34は2本である。そこで、対物レン
ズ駆動装置を全反射プリズム21と対物レンズ2を結ぶ
光軸を中心にキャリッジ17面に対して、ラジアル方
向、タンジェンシャル方向に傾き調整する。すると、バ
イアス磁界印加装置14も傾き調整される。こうして調
整した後、対物レンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装
置14は一体的にキャリッジ17に固定される。
ンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装置14が設けられ
ているので、調整ねじ34(1本は見えていない),3
5を孔31,32に螺入、螺出しながら出没させると、
対物レンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装置は一体的
にキャリッジ17面に対して傾き調整できることにな
る。なお、圧縮バネ33aを有する調整ねじ33は1
本、他の調整ねじ34は2本である。そこで、対物レン
ズ駆動装置を全反射プリズム21と対物レンズ2を結ぶ
光軸を中心にキャリッジ17面に対して、ラジアル方
向、タンジェンシャル方向に傾き調整する。すると、バ
イアス磁界印加装置14も傾き調整される。こうして調
整した後、対物レンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装
置14は一体的にキャリッジ17に固定される。
【0021】このようにして両装置をキャリッジ17に
固定すると、バイアス磁界印加装置14の永久磁石14
aの近傍には、ベースプレート7に立設された突起16
が永久磁石14の回転軸線方向に平行に位置しているの
で、N極、S極が後述する所定の角度を保持して対物レ
ンズ2の方向に向き、記録媒体面に対して磁界の大きさ
がゼロの垂直磁束状態のまま待機することになる。
固定すると、バイアス磁界印加装置14の永久磁石14
aの近傍には、ベースプレート7に立設された突起16
が永久磁石14の回転軸線方向に平行に位置しているの
で、N極、S極が後述する所定の角度を保持して対物レ
ンズ2の方向に向き、記録媒体面に対して磁界の大きさ
がゼロの垂直磁束状態のまま待機することになる。
【0022】図5は、キャリッジ17の駆動機構の他の
実施例を示したもので、図4に示した部分と対応する箇
所には同一符号を付した。この実施例では、キャリッジ
17をカーボン入り合成樹脂製にし、内ヨーク27を挿
通させたシーク用コイル25を記録媒体の半径方向に2
分割してコイル間を離している。そして、キャリッジ1
7の一部を内ヨーク27側に突出させるとともに、この
突出部35を図4における摺動コマ26に相当する部分
として内ヨーク27に形成された凹部27aと摺動する
ようにしている。なお、突出部35と内ヨーク27との
上下左右の予圧は突出部35が内ヨーク27と対面する
位置に、磁性片36あるいは永久磁石を埋め込んだり、
埋め込まれた磁性片36を突出部35の表面上に露出さ
せる等して、磁気的な吸着によって予圧をかけるように
すればよい。
実施例を示したもので、図4に示した部分と対応する箇
所には同一符号を付した。この実施例では、キャリッジ
17をカーボン入り合成樹脂製にし、内ヨーク27を挿
通させたシーク用コイル25を記録媒体の半径方向に2
分割してコイル間を離している。そして、キャリッジ1
7の一部を内ヨーク27側に突出させるとともに、この
突出部35を図4における摺動コマ26に相当する部分
として内ヨーク27に形成された凹部27aと摺動する
ようにしている。なお、突出部35と内ヨーク27との
上下左右の予圧は突出部35が内ヨーク27と対面する
位置に、磁性片36あるいは永久磁石を埋め込んだり、
埋め込まれた磁性片36を突出部35の表面上に露出さ
せる等して、磁気的な吸着によって予圧をかけるように
すればよい。
【0023】また、前記突出部35の形状は矩形にした
り、半円形あるいは少なくとも2箇所を内ヨーク27の
凹部27aの上下位置で接触する尖状に形成したもので
あってもよく、任意の形状を選択採用すればよい。ま
た、前記合成樹脂の内ヨーク27の一部で内ヨーク27
との対向面の表面に磁性材または永久磁石の粉末を接着
剤で接合するときは前記合成樹脂の表面をハニカム構造
体にしておくとよく、与圧を適正に調整できる。なお、
図5では片側の内ヨーク27との摺動構成について示し
ているが、キャリッジ17の両側の内ヨーク27をガイ
ドレールとしてそれぞれに磁気的な予圧をかけるように
したものであってもよいことはいうまでもない。本実施
例は、このように構成されているので、可動部を小型、
軽量化でき、また磁気的な予圧により可動部が内ヨーク
側に強く引き寄せられ、突出部35が凹部27aに押し
当たることで、フォーカスとトラッキング制御による対
物レンズの加振による可動部の振られを少なくでき、前
記制御の安定性が増す。
り、半円形あるいは少なくとも2箇所を内ヨーク27の
凹部27aの上下位置で接触する尖状に形成したもので
あってもよく、任意の形状を選択採用すればよい。ま
た、前記合成樹脂の内ヨーク27の一部で内ヨーク27
との対向面の表面に磁性材または永久磁石の粉末を接着
剤で接合するときは前記合成樹脂の表面をハニカム構造
体にしておくとよく、与圧を適正に調整できる。なお、
図5では片側の内ヨーク27との摺動構成について示し
ているが、キャリッジ17の両側の内ヨーク27をガイ
ドレールとしてそれぞれに磁気的な予圧をかけるように
したものであってもよいことはいうまでもない。本実施
例は、このように構成されているので、可動部を小型、
軽量化でき、また磁気的な予圧により可動部が内ヨーク
側に強く引き寄せられ、突出部35が凹部27aに押し
当たることで、フォーカスとトラッキング制御による対
物レンズの加振による可動部の振られを少なくでき、前
記制御の安定性が増す。
【0024】図6は、バイアス磁界印加装置の取り付け
構成を示したものである。図6Aに示すように、バイア
ス磁界印加装置は永久磁石14aの外周に図6Bに示す
ような駆動コイル37が設けられ、ベースプレート7に
設けられた非磁性材の台座38によって位置決めされ、
配設されている。永久磁石14aは、長さ方向両側に設
けられた軸受けに支持され回転するようになっており、
直径方向に着磁されている。駆動コイル37は、図6B
に示すように4つの巻回されたコイル37a〜37dか
ら構成され、永久磁石14aの外周に永久磁石14aに
接触しない程度に配設されている。また、コイル37a
と37b、コイル37bと37c、コイル37cと37
d、コイル37dと37aとの隣り合う部分は中心軸線
XおよびYより反時計回りに20度回転したところに存
在している。
構成を示したものである。図6Aに示すように、バイア
ス磁界印加装置は永久磁石14aの外周に図6Bに示す
ような駆動コイル37が設けられ、ベースプレート7に
設けられた非磁性材の台座38によって位置決めされ、
配設されている。永久磁石14aは、長さ方向両側に設
けられた軸受けに支持され回転するようになっており、
直径方向に着磁されている。駆動コイル37は、図6B
に示すように4つの巻回されたコイル37a〜37dか
ら構成され、永久磁石14aの外周に永久磁石14aに
接触しない程度に配設されている。また、コイル37a
と37b、コイル37bと37c、コイル37cと37
d、コイル37dと37aとの隣り合う部分は中心軸線
XおよびYより反時計回りに20度回転したところに存
在している。
【0025】図6Aに示すようにベースプレート7に
は、永久磁石の中心軸線Yよりも略20度反時計回りに
回動した軸線Y′上に、ベースプレート7の一部を立ち
上げた突起16に固着した磁性材43が配置されてい
る。磁性材43は突起16に永久磁石14aと対向する
ように固着されている。永久磁石14aの外周面と磁性
材43との間hは0.3〜0.5mm程度の間隔として
おくことが適当である。39はバイアス磁界印加装置を
駆動する駆動基板である。駆動基板39の一部は立ち上
げられ、その立ち上げられた部分にホール素子44が永
久磁石14aと対向するように、かつ、中心軸線Xより
略20度反時計回りに回動した軸線X′上に位置するよ
うに配置される。
は、永久磁石の中心軸線Yよりも略20度反時計回りに
回動した軸線Y′上に、ベースプレート7の一部を立ち
上げた突起16に固着した磁性材43が配置されてい
る。磁性材43は突起16に永久磁石14aと対向する
ように固着されている。永久磁石14aの外周面と磁性
材43との間hは0.3〜0.5mm程度の間隔として
おくことが適当である。39はバイアス磁界印加装置を
駆動する駆動基板である。駆動基板39の一部は立ち上
げられ、その立ち上げられた部分にホール素子44が永
久磁石14aと対向するように、かつ、中心軸線Xより
略20度反時計回りに回動した軸線X′上に位置するよ
うに配置される。
【0026】永久磁石14aの着磁方向を軸線Y′上に
保持させる理由について、図7を用いて説明する。図7
は永久磁石14aの回転角と光照射位置における磁界の
強度の関係を示すグラフである。縦軸に相対的な磁界強
度をとっており、横軸に永久磁石14aの中心軸線Yか
らの回転角をとっており、+側は反時計回り、−側は時
計回りの回転角を示している。
保持させる理由について、図7を用いて説明する。図7
は永久磁石14aの回転角と光照射位置における磁界の
強度の関係を示すグラフである。縦軸に相対的な磁界強
度をとっており、横軸に永久磁石14aの中心軸線Yか
らの回転角をとっており、+側は反時計回り、−側は時
計回りの回転角を示している。
【0027】この図から記録の際には永久磁石14aの
例えばN極を中心軸線Yより時計回りに略70度(図7
におけるA点位置)回転させ、消去の際にはN極を中心
軸線Yより反時計回りに略110度(図7におけるB点
位置)回転させればよいことが分かる。よって、より高
速にOFF状態から記録あるいは消去を行うには、OF
F状態のときに記録及び消去時の永久磁石14aの着磁
方向に対し、その回転角差を2等分する軸線上に永久磁
石14aの着磁方向を保持させておくことがよい。すな
わち、OFF状態には中心軸線Yよりも反時計回りに略
20度回転させた位置(軸線Y′上)に永久磁石14a
の着磁方向を保持させておけば、記録及び消去を行う際
には時計回りあるいは反時計回りに90度回転させるこ
とでよいからである。
例えばN極を中心軸線Yより時計回りに略70度(図7
におけるA点位置)回転させ、消去の際にはN極を中心
軸線Yより反時計回りに略110度(図7におけるB点
位置)回転させればよいことが分かる。よって、より高
速にOFF状態から記録あるいは消去を行うには、OF
F状態のときに記録及び消去時の永久磁石14aの着磁
方向に対し、その回転角差を2等分する軸線上に永久磁
石14aの着磁方向を保持させておくことがよい。すな
わち、OFF状態には中心軸線Yよりも反時計回りに略
20度回転させた位置(軸線Y′上)に永久磁石14a
の着磁方向を保持させておけば、記録及び消去を行う際
には時計回りあるいは反時計回りに90度回転させるこ
とでよいからである。
【0028】次に本実施例の作用について図6Aを参照
して説明する。上記したバイアス磁界印加装置の永久磁
石14aは駆動回路がOFFの場合、永久磁石14aの
磁極と磁性材43の磁気吸引作用により、図6Aに示す
ようにN極、S極を中心軸線Yから略20度反時計回り
に回動した状態に保持される。磁性材43が永久磁石1
4aのN極と対向しているか、あるいはS極と対向して
いるかはホール素子44の出力によって判断される。
して説明する。上記したバイアス磁界印加装置の永久磁
石14aは駆動回路がOFFの場合、永久磁石14aの
磁極と磁性材43の磁気吸引作用により、図6Aに示す
ようにN極、S極を中心軸線Yから略20度反時計回り
に回動した状態に保持される。磁性材43が永久磁石1
4aのN極と対向しているか、あるいはS極と対向して
いるかはホール素子44の出力によって判断される。
【0029】磁性材43と永久磁石14aのS極が対向
している状態でOFF状態となっており記録を行おうと
した場合について、ホール素子44の出力によって磁性
材43と永久磁石14aのS極が対向していることは識
別され、駆動回路は駆動コイル37に永久磁石14aが
時計回りに回動するように電流を供給させる。この電流
を流す向きはコイル37aとコイル37cを同じ向き
に、コイル37bとコイル37dはコイル37aとコイ
ル37cと反対向きに電流を流すことにより、永久磁石
14aは時計回りに90度回転することになる。
している状態でOFF状態となっており記録を行おうと
した場合について、ホール素子44の出力によって磁性
材43と永久磁石14aのS極が対向していることは識
別され、駆動回路は駆動コイル37に永久磁石14aが
時計回りに回動するように電流を供給させる。この電流
を流す向きはコイル37aとコイル37cを同じ向き
に、コイル37bとコイル37dはコイル37aとコイ
ル37cと反対向きに電流を流すことにより、永久磁石
14aは時計回りに90度回転することになる。
【0030】永久磁石14aのN極は、時計回りに回動
し中心軸線Yを通過し、軸線X′上に近づく。ホール素
子44はN極が近づいてくるのでその出力は序々に大き
くなり、N極が軸線X′上にきたときにその出力は最大
となる。ホール素子44の出力が最大となったときに位
相補償回路のスイッチが入り、N極が軸線X′上に保持
させるように制御する。OFF状態(S極と磁性材43
が対向)から消去を行う場合には、駆動コイル37には
永久磁石14aを反時計回りに回動させるような電流を
供給させる。電流の流す向きは、上記記録の場合のコイ
ル37a〜37dに流す電流の向きをすべて反対にすれ
ばよい。
し中心軸線Yを通過し、軸線X′上に近づく。ホール素
子44はN極が近づいてくるのでその出力は序々に大き
くなり、N極が軸線X′上にきたときにその出力は最大
となる。ホール素子44の出力が最大となったときに位
相補償回路のスイッチが入り、N極が軸線X′上に保持
させるように制御する。OFF状態(S極と磁性材43
が対向)から消去を行う場合には、駆動コイル37には
永久磁石14aを反時計回りに回動させるような電流を
供給させる。電流の流す向きは、上記記録の場合のコイ
ル37a〜37dに流す電流の向きをすべて反対にすれ
ばよい。
【0031】永久磁石14aのS極は中心軸線Xを通過
し、軸線X′上に近づく。ホール素子44はS極が近づ
いてくるのでその出力は序々に相対的に大きくなり、S
極が軸線X′上にきたときにその出力は相対的に最大と
なる。ホール素子44の出力が相対的に最大となったと
きに位相補償回路のスイッチが入り、S極が軸線X′上
に保持させるように制御する。駆動コイル37に対し電
流を流すことを止めると(OFF状態にすると)、永久
磁石14aは磁性材43に近い方の磁極と磁性材43と
の磁気吸引作用によって回転させられ、OFF状態での
永久磁石14aの着磁方向が軸線Y′上に位置する。
し、軸線X′上に近づく。ホール素子44はS極が近づ
いてくるのでその出力は序々に相対的に大きくなり、S
極が軸線X′上にきたときにその出力は相対的に最大と
なる。ホール素子44の出力が相対的に最大となったと
きに位相補償回路のスイッチが入り、S極が軸線X′上
に保持させるように制御する。駆動コイル37に対し電
流を流すことを止めると(OFF状態にすると)、永久
磁石14aは磁性材43に近い方の磁極と磁性材43と
の磁気吸引作用によって回転させられ、OFF状態での
永久磁石14aの着磁方向が軸線Y′上に位置する。
【0032】このように本実施例のバイアス磁界印加装
置では永久磁石14aを±90度回転させるだけで、記
録あるいは消去をすることができるので、記録開始時間
及び消去開始時間が早くなる。上記実施例では磁性材4
3をベースプレート7に固着したが、ベースプレート7
を磁性体で構成し、軸線Y′上に該ベースプレートの一
部を立ち上げて永久磁石14a近傍に突起を形成しても
よい。
置では永久磁石14aを±90度回転させるだけで、記
録あるいは消去をすることができるので、記録開始時間
及び消去開始時間が早くなる。上記実施例では磁性材4
3をベースプレート7に固着したが、ベースプレート7
を磁性体で構成し、軸線Y′上に該ベースプレートの一
部を立ち上げて永久磁石14a近傍に突起を形成しても
よい。
【0033】以上の実施例に記載された内容は、以下の
発明として捉えることもできる。 (1)記録媒体面に光源からの光を収束させる対物レン
ズを駆動させる構成部材がベースプレート上に形成され
ている対物レンズ駆動装置と、永久磁石を回転させて前
記記録媒体面に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁
界印加装置を備え、前記バイアス磁界印加装置は、前記
記録媒体面に対して前記対物レンズ駆動装置と同じ側
で、かつキャリッジケース上に配設された光磁気記録再
生装置において、前記バイアス磁界印加装置は、前記永
久磁石の記録の際の着磁方向と消去の際の着磁方向との
回転角差を2等分する軸線上であって、かつ前記永久磁
石と僅かに間隙をおいた位置に磁性材を配置したことを
特徴とする光磁気記録再生装置。 (2)前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性材が前記
ベースプレート上に配置されたことを特徴とする(1)
記載の光磁気記録再生装置。 (3)前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性材を磁性
体からなる前記ベースプレートの一部を前記永久磁石側
に立ち上げて形成したことを特徴とする(1)記載の光
磁気記録再生装置。 (4)記録媒体面に光源からの光を集束させる対物レン
ズを駆動させる対物レンズ駆動装置と、前記記録媒体面
に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁界印加装置を
備え、前記バイアス磁界印加装置は、前記記録媒体面に
対して前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、かつキャリ
ッジケース上に配設された光磁気記録再生装置におい
て、前記対物レンズ駆動装置と前記バイアス磁界印加装
置を共通のベースプレートに搭載し、このベースプレー
トに前記対物レンズの傾き調整手段を設けたことをこと
を特徴とする光磁気記録再生装置。
発明として捉えることもできる。 (1)記録媒体面に光源からの光を収束させる対物レン
ズを駆動させる構成部材がベースプレート上に形成され
ている対物レンズ駆動装置と、永久磁石を回転させて前
記記録媒体面に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁
界印加装置を備え、前記バイアス磁界印加装置は、前記
記録媒体面に対して前記対物レンズ駆動装置と同じ側
で、かつキャリッジケース上に配設された光磁気記録再
生装置において、前記バイアス磁界印加装置は、前記永
久磁石の記録の際の着磁方向と消去の際の着磁方向との
回転角差を2等分する軸線上であって、かつ前記永久磁
石と僅かに間隙をおいた位置に磁性材を配置したことを
特徴とする光磁気記録再生装置。 (2)前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性材が前記
ベースプレート上に配置されたことを特徴とする(1)
記載の光磁気記録再生装置。 (3)前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性材を磁性
体からなる前記ベースプレートの一部を前記永久磁石側
に立ち上げて形成したことを特徴とする(1)記載の光
磁気記録再生装置。 (4)記録媒体面に光源からの光を集束させる対物レン
ズを駆動させる対物レンズ駆動装置と、前記記録媒体面
に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス磁界印加装置を
備え、前記バイアス磁界印加装置は、前記記録媒体面に
対して前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、かつキャリ
ッジケース上に配設された光磁気記録再生装置におい
て、前記対物レンズ駆動装置と前記バイアス磁界印加装
置を共通のベースプレートに搭載し、このベースプレー
トに前記対物レンズの傾き調整手段を設けたことをこと
を特徴とする光磁気記録再生装置。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。請求項1の光磁気記録再生装置によ
れば、磁性材を永久磁石に対して対向し、対物レンズに
入射する光軸とほぼ平行にしたことでバイアス磁界印加
装置の位置決め制御が簡単で、記録消去開始時間を短縮
できる。請求項2の光磁気記録再生装置によれば、永久
磁石の回転角度設定を行うための磁性材をバイアス磁界
印加装置を載置するベースプレートの一部を用いて形成
できるので、構成の複雑化、装置の大型化を招くことが
ない。請求項3の光磁気記録再生装置によれば、ベース
プレートに対物レンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装
置を載置し対物レンズの傾き調整を一体的に行った後、
固定することができるので、小型化された装置の組み立
てを容易に行うことができる。
下の効果を奏する。請求項1の光磁気記録再生装置によ
れば、磁性材を永久磁石に対して対向し、対物レンズに
入射する光軸とほぼ平行にしたことでバイアス磁界印加
装置の位置決め制御が簡単で、記録消去開始時間を短縮
できる。請求項2の光磁気記録再生装置によれば、永久
磁石の回転角度設定を行うための磁性材をバイアス磁界
印加装置を載置するベースプレートの一部を用いて形成
できるので、構成の複雑化、装置の大型化を招くことが
ない。請求項3の光磁気記録再生装置によれば、ベース
プレートに対物レンズ駆動装置及びバイアス磁界印加装
置を載置し対物レンズの傾き調整を一体的に行った後、
固定することができるので、小型化された装置の組み立
てを容易に行うことができる。
【図1】本発明に係る対物レンズ駆動装置を形成する部
材の平面図、側面図である。
材の平面図、側面図である。
【図2】同対物レンズ駆動装置を形成する部材の斜視図
である。
である。
【図3】同対物レンズ駆動装置、バイアス磁界印加装置
にカバーを設けた状態を示す説明図である。
にカバーを設けた状態を示す説明図である。
【図4】同キャリッジの平面図、I−I断面図である。
【図5】同キャリッジの他の実施例を示す一部平面図、
II−II断面図である。
II−II断面図である。
【図6】同バイアス磁界印加装置の取り付け構成を示す
側面図、斜視図、平面図である。
側面図、斜視図、平面図である。
【図7】同バイアス磁界印加装置の磁界強度を示す説明
図である。
図である。
1 ヒンジ型支持部材 2 対物レンズ 3 レンズボビン 4 フォーカスコイル 5 トラッキングコイル 6 突起部 7 ベースプレート 8a 貫通孔 8b 孔 9 ガイド支持棒 10 開口部 10a 円錐突起部 11a,11b 外側ヨーク板 12a,12b 内側ヨーク板 13a,13b マグネット 14 バイアス磁界印加装置 15 孔 16 突起
Claims (3)
- 【請求項1】 記録媒体面に光源からの光を集束させる
対物レンズを駆動させる構成部材がベースプレート上に
形成されている対物レンズ駆動装置と、 永久磁石を回転させて前記記録媒体面に垂直なバイアス
磁界を加えるバイアス磁界印加装置を備え、 前記バイアス磁界印加装置は、前記記録媒体面に対して
前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、かつキャリッジケ
ース上に配設された光磁気記録再生装置において、 前記バイアス磁界印加装置は、前記永久磁石の記録の際
の着磁方向と消去の際の着磁方向との回転角差を2等分
する軸線上であって、かつ前記永久磁石と僅かに間隙を
おいた位置に磁性材を配置したことを特徴とする光磁気
記録再生装置。 - 【請求項2】 前記バイアス磁界印加装置は、前記磁性
材がベースプレート上に配置されたことを特徴とする請
求項1記載の光磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 記録媒体面に光源からの光を集束させる
対物レンズを駆動させる対物レンズ駆動装置と、 前記記録媒体面に垂直なバイアス磁界を加えるバイアス
磁界印加装置を備え、 前記バイアス磁界印加装置は、前記記録媒体面に対して
前記対物レンズ駆動装置と同じ側で、かつキャリッジケ
ース上に配設された光磁気記録再生装置において、 前記対物レンズ駆動装置と前記バイアス磁界印加装置を
共通のベースプレートに搭載し、このベースプレートに
前記対物レンズの傾き調整手段を設けたことをことを特
徴とする光磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5247895A JPH08249745A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 光磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5247895A JPH08249745A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 光磁気記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08249745A true JPH08249745A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12915839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5247895A Withdrawn JPH08249745A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 光磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08249745A (ja) |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP5247895A patent/JPH08249745A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |