JPH08249036A - Ncデータの作成方法 - Google Patents
Ncデータの作成方法Info
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- JPH08249036A JPH08249036A JP5462095A JP5462095A JPH08249036A JP H08249036 A JPH08249036 A JP H08249036A JP 5462095 A JP5462095 A JP 5462095A JP 5462095 A JP5462095 A JP 5462095A JP H08249036 A JPH08249036 A JP H08249036A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】3軸NC工作機械の1軸を固定し、残りの2軸
の2次元的な走査に基づいて工具により、ワークの鈍角
となる部分を比較的高速で切削乃至研削しても工具にか
かる負荷がそれほどには大きくならないようにする。 【構成】予め作成されている3次元NCデータのうち、
2次元走査に係る始点Q 1 から終点Q8 までの各点の3
次元位置データを表す3次元NCデータを抽出する。抽
出したNCデータのうち、連続する3点のNCデータか
ら求められる工具1の軌跡によって形成される角度θが
鈍角であるかどうかを判定し、鈍角であった場合には、
当該鈍角が略円弧となるように鈍角を形成する3点
Q6 、Q7 、Q 8 のNCデータで特定される鈍角部分を
5点で円弧近似した8点Q6 、d、e、f、g、h、Q
8 のNCデータに変換する。
の2次元的な走査に基づいて工具により、ワークの鈍角
となる部分を比較的高速で切削乃至研削しても工具にか
かる負荷がそれほどには大きくならないようにする。 【構成】予め作成されている3次元NCデータのうち、
2次元走査に係る始点Q 1 から終点Q8 までの各点の3
次元位置データを表す3次元NCデータを抽出する。抽
出したNCデータのうち、連続する3点のNCデータか
ら求められる工具1の軌跡によって形成される角度θが
鈍角であるかどうかを判定し、鈍角であった場合には、
当該鈍角が略円弧となるように鈍角を形成する3点
Q6 、Q7 、Q 8 のNCデータで特定される鈍角部分を
5点で円弧近似した8点Q6 、d、e、f、g、h、Q
8 のNCデータに変換する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直交3軸を有する数
値制御工作機械(以下、3軸NC工作機械ともいう。)
である3軸NCマシニングセンタ等に適用してプレス金
型等の加工面を加工するのに好適なNCデータの作成方
法に関する。
値制御工作機械(以下、3軸NC工作機械ともいう。)
である3軸NCマシニングセンタ等に適用してプレス金
型等の加工面を加工するのに好適なNCデータの作成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、3軸NC工作機械に装着
されたエンドミル等の工具により自動車の板金部品等を
作成するプレス金型等の湾曲面を加工するためのNCデ
ータは、工具の先端の移動軌跡を表す点群データ、いわ
ゆる工具軌跡データ(CLデータ)として構成されてい
る。そして、隣り合う点間の工具の移動は、直線補間処
理により行われていた。
されたエンドミル等の工具により自動車の板金部品等を
作成するプレス金型等の湾曲面を加工するためのNCデ
ータは、工具の先端の移動軌跡を表す点群データ、いわ
ゆる工具軌跡データ(CLデータ)として構成されてい
る。そして、隣り合う点間の工具の移動は、直線補間処
理により行われていた。
【0003】ところで、前記ワークの湾曲面に対して、
前記3軸のうち1軸を固定し、残りの2軸の2次元的な
走査(具体的には、例えば、Y軸値を固定したXZ平面
上の走査)に基づいて前記工具により加工する場合に
も、従来のNCデータは、点群の各位置を表す3次元位
置データと、直線補間を表すコードデータ、いわゆるG
コードにおいては「G01」とから構成されていた。
前記3軸のうち1軸を固定し、残りの2軸の2次元的な
走査(具体的には、例えば、Y軸値を固定したXZ平面
上の走査)に基づいて前記工具により加工する場合に
も、従来のNCデータは、点群の各位置を表す3次元位
置データと、直線補間を表すコードデータ、いわゆるG
コードにおいては「G01」とから構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図12に示す
ように、断面が段状のワーク2をエンドミル等の回転す
る工具1で削り代2a分だけ、図中、左上側から右下側
に向かってワーク2の形状面に沿って切削することにつ
いて考える。工具1の移動はX軸が固定された残りのY
Z2軸の2次元的な走査に係るYZ平面上の移動のみで
あるとし、工具1の先端部の軌跡データが点Q1 〜点Q
8 までのデータから構成されているものとする。
ように、断面が段状のワーク2をエンドミル等の回転す
る工具1で削り代2a分だけ、図中、左上側から右下側
に向かってワーク2の形状面に沿って切削することにつ
いて考える。工具1の移動はX軸が固定された残りのY
Z2軸の2次元的な走査に係るYZ平面上の移動のみで
あるとし、工具1の先端部の軌跡データが点Q1 〜点Q
8 までのデータから構成されているものとする。
【0005】このとき、点Q1 から点Q2 までの加工経
路ではワーク2から受ける工具1の負荷は均一であり、
点Q2 から工具1の刃部に対するワーク2の接触面積が
増加して工具1に対する負荷が大きくなり、特に点Q7
から点Q8 に向きを変えて進む加工の際に工具1に対し
て急激な負荷がかかり、当該点Q7 において負荷が最大
になる。
路ではワーク2から受ける工具1の負荷は均一であり、
点Q2 から工具1の刃部に対するワーク2の接触面積が
増加して工具1に対する負荷が大きくなり、特に点Q7
から点Q8 に向きを変えて進む加工の際に工具1に対し
て急激な負荷がかかり、当該点Q7 において負荷が最大
になる。
【0006】すなわち、ワーク2の断面形状において2
つの面2b、2cが90°以上の鈍角で接しているその
稜線2dの近傍において工具1に対する負荷が大きくな
る。
つの面2b、2cが90°以上の鈍角で接しているその
稜線2dの近傍において工具1に対する負荷が大きくな
る。
【0007】このように、稜線2dを共有する2つの面
2b、2cのなす角度θが鈍角となる部分を有するワー
ク2を工具1で加工する場合、工具1があおられてワー
ク2を削りすぎてしまう場合やワーク2の加工面上に工
具1の痕跡が大きく残ったりしてしまうという問題があ
った。この場合、結局、加工精度が悪くなってしまう。
その上、工具1の折損の可能性が高くなり、また、工具
1の寿命が短くなるという問題もあった。
2b、2cのなす角度θが鈍角となる部分を有するワー
ク2を工具1で加工する場合、工具1があおられてワー
ク2を削りすぎてしまう場合やワーク2の加工面上に工
具1の痕跡が大きく残ったりしてしまうという問題があ
った。この場合、結局、加工精度が悪くなってしまう。
その上、工具1の折損の可能性が高くなり、また、工具
1の寿命が短くなるという問題もあった。
【0008】工具1にかかる負荷を低減するためには、
工具1の進行速度を遅くすればよいが、全体としてのワ
ーク2の加工時間が長くなるという問題が発生する。
工具1の進行速度を遅くすればよいが、全体としてのワ
ーク2の加工時間が長くなるという問題が発生する。
【0009】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、3軸NC工作機械の1軸を固定し、残
りの2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作
機械に装着された工具により、稜線を共有する2つの面
のなす角度が鈍角となる部分を有するワークを比較的高
速で切削乃至研削しても工具にかかる負荷の少ないNC
データの作成方法を提供することを目的とする。
れたものであり、3軸NC工作機械の1軸を固定し、残
りの2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作
機械に装着された工具により、稜線を共有する2つの面
のなす角度が鈍角となる部分を有するワークを比較的高
速で切削乃至研削しても工具にかかる負荷の少ないNC
データの作成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、3軸NC工
作機械の1軸を固定し、残りの2軸の2次元的な走査に
基づいて前記3軸NC工作機械に装着された工具により
ワークを加工するためのNCデータの作成方法におい
て、前記ワーク中の稜線を共有する2つの面のなす角度
が鈍角であって、工具の軌跡を表すNCデータがその鈍
角に対応したデータにされているとき、前記鈍角に対応
したデータを前記鈍角に内接する円弧に対応したデータ
に変換することを特徴とする。
作機械の1軸を固定し、残りの2軸の2次元的な走査に
基づいて前記3軸NC工作機械に装着された工具により
ワークを加工するためのNCデータの作成方法におい
て、前記ワーク中の稜線を共有する2つの面のなす角度
が鈍角であって、工具の軌跡を表すNCデータがその鈍
角に対応したデータにされているとき、前記鈍角に対応
したデータを前記鈍角に内接する円弧に対応したデータ
に変換することを特徴とする。
【0011】またこの発明は、3軸NC工作機械の1軸
を固定し、残りの2軸の2次元的な走査に基づいて前記
3軸NC工作機械に装着された工具によりワークを加工
するためのNCデータの作成方法において、予め作成さ
れている3次元NCデータのうち、前記2次元走査に係
る始点から終点までの各点の3次元位置データを表す3
次元NCデータを抽出し、抽出したNCデータうち、連
続する3点のNCデータから求められる工具の軌跡によ
って形成される角度が鈍角であるかどうかを判定し、鈍
角であった場合には、当該鈍角部を形成する前記3点の
NCデータを当該鈍角部に内接する円弧に近似した複数
の補間点で分割したNCデータに変換することを特徴と
する。
を固定し、残りの2軸の2次元的な走査に基づいて前記
3軸NC工作機械に装着された工具によりワークを加工
するためのNCデータの作成方法において、予め作成さ
れている3次元NCデータのうち、前記2次元走査に係
る始点から終点までの各点の3次元位置データを表す3
次元NCデータを抽出し、抽出したNCデータうち、連
続する3点のNCデータから求められる工具の軌跡によ
って形成される角度が鈍角であるかどうかを判定し、鈍
角であった場合には、当該鈍角部を形成する前記3点の
NCデータを当該鈍角部に内接する円弧に近似した複数
の補間点で分割したNCデータに変換することを特徴と
する。
【0012】さらにこの発明は、前記鈍角が90°を超
え135°以内の角度であることを特徴とする。
え135°以内の角度であることを特徴とする。
【0013】さらにまたこの発明は、前記工具がボール
エンドミルであるとき、前記円弧への近似は前記ボール
エンドミルの半径以上の所定の半径で形成される円弧に
基づいて行われることを特徴とする。
エンドミルであるとき、前記円弧への近似は前記ボール
エンドミルの半径以上の所定の半径で形成される円弧に
基づいて行われることを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明によれば、前記ワーク中の稜線を共有
する面のなす角度が鈍角であって、工具の移動軌跡を表
す2次元走査に係るNCデータがその鈍角に対応した2
次元走査に係るNCデータに作成されているとき、前記
鈍角に対応した2次元走査に係るNCデータで特定され
る鈍角部を円弧近似した2次元走査に係るNCデータに
変換するようにしている。
する面のなす角度が鈍角であって、工具の移動軌跡を表
す2次元走査に係るNCデータがその鈍角に対応した2
次元走査に係るNCデータに作成されているとき、前記
鈍角に対応した2次元走査に係るNCデータで特定され
る鈍角部を円弧近似した2次元走査に係るNCデータに
変換するようにしている。
【0015】折れ面のなす角が鈍角であるかどうかは、
連続する3点の工具軌跡データで判定することができ
る。
連続する3点の工具軌跡データで判定することができ
る。
【0016】鈍角部を円弧に近似させる際には、円弧を
複数の補間点で分割することが好ましい。
複数の補間点で分割することが好ましい。
【0017】円弧への近似は、工具がボールエンドミル
であるとき、ボールエンドミルの半径以上の所定の半径
で形成される円弧に基づいて行う。
であるとき、ボールエンドミルの半径以上の所定の半径
で形成される円弧に基づいて行う。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上記図12に示したものと対応するものには同一の符号
を付けてその詳細な説明は省略する。
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上記図12に示したものと対応するものには同一の符号
を付けてその詳細な説明は省略する。
【0019】図1は、この発明の一実施例が適用された
NCデータ作成システム21の構成及びこのNCデータ
作成システム21に接続されるNC工作機械15の模式
的な構成を示している。
NCデータ作成システム21の構成及びこのNCデータ
作成システム21に接続されるNC工作機械15の模式
的な構成を示している。
【0020】NC工作機械15は、機械本体17とこの
機械本体17の動作を制御する制御装置16とから構成
される。機械本体17の主軸ヘッド11の先端部には回
転加工工具であるエンドミル等の工具1が図示しないチ
ャック機構を通じて装着されている。
機械本体17の動作を制御する制御装置16とから構成
される。機械本体17の主軸ヘッド11の先端部には回
転加工工具であるエンドミル等の工具1が図示しないチ
ャック機構を通じて装着されている。
【0021】主軸ヘッド11が、直交3軸であるXYZ
軸用の各モータ(図示していない)により、それぞれ図
示しない送り機構を通じてX軸、Y軸、Z軸方向に送ら
れることで、工具1がワーク2の加工面上を3次元的に
移動して加工することができるようになっている。前記
X、Y、Z軸用の各モータの移動制御は、制御装置16
のパルス出力信号により行われる。制御装置16には、
NCデータ作成システム21で作成されたNCコード形
式データである3次元NCデータD3 が供給されるよう
になっている。NCコード形式データとは、いわゆるG
コードを用いた形式のデータである。
軸用の各モータ(図示していない)により、それぞれ図
示しない送り機構を通じてX軸、Y軸、Z軸方向に送ら
れることで、工具1がワーク2の加工面上を3次元的に
移動して加工することができるようになっている。前記
X、Y、Z軸用の各モータの移動制御は、制御装置16
のパルス出力信号により行われる。制御装置16には、
NCデータ作成システム21で作成されたNCコード形
式データである3次元NCデータD3 が供給されるよう
になっている。NCコード形式データとは、いわゆるG
コードを用いた形式のデータである。
【0022】NCデータ作成システム21は、NCデー
タ作成部22を有している。NCデータ作成部22に
は、ワーク2の加工面に対する工具1の先端位置軌跡デ
ータ、いわゆるCLデータとして予め作成されている3
次元NCデータD1 のうち、後述する2次元走査に係る
3次元NCデータ(2、5次元NCデータといわれる場
合もある。)D2 がデータベース24から供給される。
なお、3次元NCデータD1 、D2 のデータ形式もNC
コード形式になっている。
タ作成部22を有している。NCデータ作成部22に
は、ワーク2の加工面に対する工具1の先端位置軌跡デ
ータ、いわゆるCLデータとして予め作成されている3
次元NCデータD1 のうち、後述する2次元走査に係る
3次元NCデータ(2、5次元NCデータといわれる場
合もある。)D2 がデータベース24から供給される。
なお、3次元NCデータD1 、D2 のデータ形式もNC
コード形式になっている。
【0023】NCデータ作成部22は、これら供給され
た2次元走査に係る3次元NCデータD2 に対して、詳
細を後述する円弧補間等に係る処理を行った2次元走査
に係る3次元NCデータD3 を作成してデータベース2
6に格納する。データベース26に格納された2次元走
査に係る3次元NCデータD3 は、オンライン又はオフ
ラインで制御装置16に供給される。
た2次元走査に係る3次元NCデータD2 に対して、詳
細を後述する円弧補間等に係る処理を行った2次元走査
に係る3次元NCデータD3 を作成してデータベース2
6に格納する。データベース26に格納された2次元走
査に係る3次元NCデータD3 は、オンライン又はオフ
ラインで制御装置16に供給される。
【0024】NCデータ作成部22は、コンピュータで
あり、周知のように、中央処理装置(CPU)と、この
中央処理装置に接続されるI/Oポート、システムプロ
グラム等が書き込まれた読み出し専用メモリ(RO
M)、処理データを一時的に保存等するランダムアクセ
スメモリ(RAMであり、書き込み読み出しメモリ)、
3次元NCデータD2 を3次元NCデータD3 に変換す
るためのNCデータ作成プログラム・図形処理プログラ
ム等のアプリケーションプログラムが書き込まれた外部
メモリ、デジタイザ用のタブレット32、マウス34、
キーボード33及びボリュームスイッチ35等の入力装
置、ディスプレイ31、図示しないプロッタ・プリンタ
等の出力装置を有している。
あり、周知のように、中央処理装置(CPU)と、この
中央処理装置に接続されるI/Oポート、システムプロ
グラム等が書き込まれた読み出し専用メモリ(RO
M)、処理データを一時的に保存等するランダムアクセ
スメモリ(RAMであり、書き込み読み出しメモリ)、
3次元NCデータD2 を3次元NCデータD3 に変換す
るためのNCデータ作成プログラム・図形処理プログラ
ム等のアプリケーションプログラムが書き込まれた外部
メモリ、デジタイザ用のタブレット32、マウス34、
キーボード33及びボリュームスイッチ35等の入力装
置、ディスプレイ31、図示しないプロッタ・プリンタ
等の出力装置を有している。
【0025】次に、上述の実施例の動作について図2の
フローチャート等をも参照して詳しく説明する。なお、
特に断らない限り、制御主体はNCデータ作成部22で
ある。
フローチャート等をも参照して詳しく説明する。なお、
特に断らない限り、制御主体はNCデータ作成部22で
ある。
【0026】まず、予め作成され、データベース24に
格納されている3次元NCデータD 1 のうち、XYZ3
軸のうち1軸が固定された2次元走査に係る3次元NC
データD2 を抽出して読み込む(ステップS1)。
格納されている3次元NCデータD 1 のうち、XYZ3
軸のうち1軸が固定された2次元走査に係る3次元NC
データD2 を抽出して読み込む(ステップS1)。
【0027】この場合、データベース24に格納されて
いる3次元NCデータD1 中、1軸のデータが変化しな
いデータを2次元走査に係る3次元NCデータD2 とし
て選択し読み込むようにすればよい。例えば、図3に示
すように、工具1の先端位置軌跡データとしてX軸の値
が一定であり、YZ平面上の2次元上でのみ定義される
始点P1 から終点PN までのN箇の3次元NCデータD
1 が、2次元走査に係る3次元NCデータD2 として読
み込まれる。
いる3次元NCデータD1 中、1軸のデータが変化しな
いデータを2次元走査に係る3次元NCデータD2 とし
て選択し読み込むようにすればよい。例えば、図3に示
すように、工具1の先端位置軌跡データとしてX軸の値
が一定であり、YZ平面上の2次元上でのみ定義される
始点P1 から終点PN までのN箇の3次元NCデータD
1 が、2次元走査に係る3次元NCデータD2 として読
み込まれる。
【0028】図4は、読み込んだ2次元走査に係る3次
元NCデータD2 の一部を具体的に示している。説明の
便宜上、各コードの左側に行番号L1〜L8を付けてい
る。
元NCデータD2 の一部を具体的に示している。説明の
便宜上、各コードの左側に行番号L1〜L8を付けてい
る。
【0029】1行目L1に示すGコード「G00」は、
位置決め早送りを表すコードである。そうすると、図4
例の場合、まず、工具1の先端位置がX軸座標がX=−
6.608、Y軸座標がY1 =−16.673に位置決
めされることが分かる。そして、2行目L2でZ軸座標
がZ2 =18.045に位置決めされることが分かる。
位置決め早送りを表すコードである。そうすると、図4
例の場合、まず、工具1の先端位置がX軸座標がX=−
6.608、Y軸座標がY1 =−16.673に位置決
めされることが分かる。そして、2行目L2でZ軸座標
がZ2 =18.045に位置決めされることが分かる。
【0030】3行目L3に示すGコード「G01」は直
線補間を表すコードである。この場合、X軸座標が「−
6.608」に固定されたまま、YZ平面における位置
決めされた座標(Y1 ,Z1 )=(−16.673,1
8.045)から座標(Y2,Z2 )=(6.903,
31.018)まで直線補間により工具1の軌跡が発生
されることになる。そして、8行目L8までは、同様
に、YZ平面上で隣り合う定義点座標間で直線補間が行
われることになる。具体的には、座標(Y2 ,Z 2 )と
座標(Y3 ,Z3 )との間の直線補間、同様に、座標
(Y3 ,Z3 )と座標(Y4 ,Z4 )との間の直線補
間、……、座標(Y6 ,Z6 )と座標(Y7 ,Z7 )と
の間の直線補間が行われる。実際上、直線補間は制御装
置16で行われる。
線補間を表すコードである。この場合、X軸座標が「−
6.608」に固定されたまま、YZ平面における位置
決めされた座標(Y1 ,Z1 )=(−16.673,1
8.045)から座標(Y2,Z2 )=(6.903,
31.018)まで直線補間により工具1の軌跡が発生
されることになる。そして、8行目L8までは、同様
に、YZ平面上で隣り合う定義点座標間で直線補間が行
われることになる。具体的には、座標(Y2 ,Z 2 )と
座標(Y3 ,Z3 )との間の直線補間、同様に、座標
(Y3 ,Z3 )と座標(Y4 ,Z4 )との間の直線補
間、……、座標(Y6 ,Z6 )と座標(Y7 ,Z7 )と
の間の直線補間が行われる。実際上、直線補間は制御装
置16で行われる。
【0031】このようにしてGコードデータである読み
込まれた2次元走査に係る3次元NCデータD2 が座標
(Y1 ,Z1 )〜座標(Y7 ,Z7 )の実際の座標デー
タ(点群データ)に変換される(ステップS2)。
込まれた2次元走査に係る3次元NCデータD2 が座標
(Y1 ,Z1 )〜座標(Y7 ,Z7 )の実際の座標デー
タ(点群データ)に変換される(ステップS2)。
【0032】このようにして変換されたYZ平面走査に
係る座標データをプロットしたものを図5に示す。
係る座標データをプロットしたものを図5に示す。
【0033】次に、計算を容易にするためのパラメータ
aをa=0にする(ステップS3)。
aをa=0にする(ステップS3)。
【0034】次いで、加工軌跡上に連続する3点にそれ
ぞれパラメータa、b、cを割り当て、それぞれa=a
+1、b=a+2、c=a+3とする(ステップS
4)。なお、2次元走査に係る3次元NCデータD2 に
よって特定される点の数はN箇(図4、図5例の場合、
7箇)とする。
ぞれパラメータa、b、cを割り当て、それぞれa=a
+1、b=a+2、c=a+3とする(ステップS
4)。なお、2次元走査に係る3次元NCデータD2 に
よって特定される点の数はN箇(図4、図5例の場合、
7箇)とする。
【0035】次に、パラメータa、b、cの座標データ
として図5中、最初の3つの座標(Y1 ,Z1 )、(Y
2 ,Z2 )、(Y3 ,Z3 )の座標データを読み込む
(ステップS5)。
として図5中、最初の3つの座標(Y1 ,Z1 )、(Y
2 ,Z2 )、(Y3 ,Z3 )の座標データを読み込む
(ステップS5)。
【0036】次に、パラメータa、b、cの座標データ
に基づいて、3点を結んだ角θ(図6参照)を求める
(ステップS6)。角θは余弦定理等を利用して容易に
求めることができる。
に基づいて、3点を結んだ角θ(図6参照)を求める
(ステップS6)。角θは余弦定理等を利用して容易に
求めることができる。
【0037】次いで、算出した角θが90°を超え13
5°以内の鈍角であるかどうかを判定する(ステップS
7)。θが90°以内である場合には、いわゆるオーバ
ハングとなるので考慮する必要がない。また、θが13
5°以上の場合には、b点近傍において工具1の向きを
変更しても、それほど急激な負荷が工具1にかからない
ことを確認しているので、これも考慮する必要がない。
5°以内の鈍角であるかどうかを判定する(ステップS
7)。θが90°以内である場合には、いわゆるオーバ
ハングとなるので考慮する必要がない。また、θが13
5°以上の場合には、b点近傍において工具1の向きを
変更しても、それほど急激な負荷が工具1にかからない
ことを確認しているので、これも考慮する必要がない。
【0038】角θが90°を超え135°以内の場合に
は、詳細を後述する円弧近似(円弧補間)処理を行う
(ステップS8)。
は、詳細を後述する円弧近似(円弧補間)処理を行う
(ステップS8)。
【0039】角θが90°以下か135°を超える角度
であった場合(ステップS7:NO)、および円弧近似
処理後に、パラメータcが値Nを超える値になったかど
うかが判定され、判定が成立しない場合には、再びステ
ップS4以下の処理が行われる。この場合、次に連続す
る3つの座標(Y2 ,Z2 )、(Y3 ,Z3 )、
(Y 4 ,Z4 )の座標データに基づいて角度θが算出さ
れる。
であった場合(ステップS7:NO)、および円弧近似
処理後に、パラメータcが値Nを超える値になったかど
うかが判定され、判定が成立しない場合には、再びステ
ップS4以下の処理が行われる。この場合、次に連続す
る3つの座標(Y2 ,Z2 )、(Y3 ,Z3 )、
(Y 4 ,Z4 )の座標データに基づいて角度θが算出さ
れる。
【0040】ステップS9の判定が成立した場合には、
全点についてのなす角度の検索処理と円弧近似処理が終
了したことになり、最後に、円弧近似処理が組み込まれ
たGコードデータを作成する(ステップS10)。
全点についてのなす角度の検索処理と円弧近似処理が終
了したことになり、最後に、円弧近似処理が組み込まれ
たGコードデータを作成する(ステップS10)。
【0041】作成されたGコードデータは2次元走査に
係る円弧近似処理後の3次元NCデータD3 としてデー
タベース26に格納される。
係る円弧近似処理後の3次元NCデータD3 としてデー
タベース26に格納される。
【0042】図4、図5例の場合、座標(Y5 ,
Z5 )、(Y6 ,Z6 )、(Y7 ,Z7 )で角度θが9
0°を超え、135°以内の角度となる。
Z5 )、(Y6 ,Z6 )、(Y7 ,Z7 )で角度θが9
0°を超え、135°以内の角度となる。
【0043】図において、点a〜点cにおける点b部近
傍を円弧近似処理する場合、円弧の半径R(図7参照)
をどのように選択するかということが問題になるが、こ
の実施例では、工具1であるボールエンドミルの径φに
応じて最適となる半径Rを実験的に求めた。
傍を円弧近似処理する場合、円弧の半径R(図7参照)
をどのように選択するかということが問題になるが、こ
の実施例では、工具1であるボールエンドミルの径φに
応じて最適となる半径Rを実験的に求めた。
【0044】ボールエンドミルの径φがφ=30のとき
半径RはR=(φ/2)+3=18、ボールエンドミル
の径φがφ=20のとき半径RはR=(φ/2)+2=
12、ボールエンドミルの径φがφ=16のとき半径R
はR=(φ/2)+2=10にそれぞれ設定することと
した。
半径RはR=(φ/2)+3=18、ボールエンドミル
の径φがφ=20のとき半径RはR=(φ/2)+2=
12、ボールエンドミルの径φがφ=16のとき半径R
はR=(φ/2)+2=10にそれぞれ設定することと
した。
【0045】図7に示すように、円の中心CLは、角度
θの2等分線L上であって、線分abと線分bcからの
垂線の長さが半径Rとなる地点に決める。
θの2等分線L上であって、線分abと線分bcからの
垂線の長さが半径Rとなる地点に決める。
【0046】そして、点線で示す円弧40の中心角ψの
4等分線と円弧40とが交わる座標を角度θに内接する
円弧近似の補間座標d、e、f、g、hにしている。
4等分線と円弧40とが交わる座標を角度θに内接する
円弧近似の補間座標d、e、f、g、hにしている。
【0047】図8は、図4に示すNCコードデータの円
弧補間処理後のNCコードデータ(Gコードデータ)を
示している。このNCコードデータは、図4に示す6行
目L6(点a)と8行目L8(点c)との間に図8に示
すように点d〜点hの円弧近似補間点が挿入されたデー
タである。
弧補間処理後のNCコードデータ(Gコードデータ)を
示している。このNCコードデータは、図4に示す6行
目L6(点a)と8行目L8(点c)との間に図8に示
すように点d〜点hの円弧近似補間点が挿入されたデー
タである。
【0048】このようにして作成されたGコードデータ
が2次元走査に係る補間処理後の3次元NCデータD3
としてデータベース26に格納される。
が2次元走査に係る補間処理後の3次元NCデータD3
としてデータベース26に格納される。
【0049】作成した3次元NCデータD3 が3軸NC
工作機械15の制御装置16にオンラインにより又はオ
フラインにより供給されることで、制御装置16により
各点間(例えば、点aと点d間、点dと点e間等)で直
線補間処理がなされ(図7参照)、角度θが90°を超
え135°以内であって稜線を共有する一面から他の面
に工具1が移るときの軌跡が滑らかな軌跡になる。
工作機械15の制御装置16にオンラインにより又はオ
フラインにより供給されることで、制御装置16により
各点間(例えば、点aと点d間、点dと点e間等)で直
線補間処理がなされ(図7参照)、角度θが90°を超
え135°以内であって稜線を共有する一面から他の面
に工具1が移るときの軌跡が滑らかな軌跡になる。
【0050】なお、NCデータ作成システム21におい
て、3次元NCデータD2 、D3 に基づく工具1の先端
位置軌跡を図形処理し、ワーク2の形状面とともにディ
スプレイ31に表示させることで、ワーク2を実際に切
削乃至研削する前にシミュレーションを行うようにする
ことも可能である。
て、3次元NCデータD2 、D3 に基づく工具1の先端
位置軌跡を図形処理し、ワーク2の形状面とともにディ
スプレイ31に表示させることで、ワーク2を実際に切
削乃至研削する前にシミュレーションを行うようにする
ことも可能である。
【0051】図9は、ワーク2に対する全体シミュレー
ションを示す図である。図9において、工具1は経路4
1に沿ってワーク2に進入し、ワーク2の形状面上を加
工した後、経路44に沿って退出するようになってい
る。矢印42、43で示す面の折れている箇所で上述の
円弧近似処理が自動的に行われる。
ションを示す図である。図9において、工具1は経路4
1に沿ってワーク2に進入し、ワーク2の形状面上を加
工した後、経路44に沿って退出するようになってい
る。矢印42、43で示す面の折れている箇所で上述の
円弧近似処理が自動的に行われる。
【0052】矢印43で示す箇所の近傍部分を図10の
拡大図に示している。図10において、稜線2dを共有
する2つの面2b、2cのなす角が90°以上の鈍角で
あるので、点線で示す折れ線経路45が実線で示す円弧
近似経路46に自動的に変更されていることが分かる。
拡大図に示している。図10において、稜線2dを共有
する2つの面2b、2cのなす角が90°以上の鈍角で
あるので、点線で示す折れ線経路45が実線で示す円弧
近似経路46に自動的に変更されていることが分かる。
【0053】このように上述の実施例によれば、例え
ば、図12に対応した図11に示すように、予め作成さ
れている3次元NCデータD1 のうち、2次元走査に係
る始点Q1 から終点Q8 までの各点の3次元位置を表す
3次元NCデータD2 を抽出し、抽出した3次元NCデ
ータD2 のうち、連続する3点の3次元NCデータD2
から求められる工具1の軌跡によって形成される角度θ
が鈍角であるかどうかを判定する。鈍角であった場合に
は、当該鈍角が略円弧となるように前記3点(図11の
場合、点Q6 、Q7 、Q8 )で特定される鈍角部分を5
点d、e、f、g、hで円弧近似した部分を含む7点Q
6 、d、e、f、g、h、Q8 の2次元走査に係る3次
元NCデータD2 に変換する。
ば、図12に対応した図11に示すように、予め作成さ
れている3次元NCデータD1 のうち、2次元走査に係
る始点Q1 から終点Q8 までの各点の3次元位置を表す
3次元NCデータD2 を抽出し、抽出した3次元NCデ
ータD2 のうち、連続する3点の3次元NCデータD2
から求められる工具1の軌跡によって形成される角度θ
が鈍角であるかどうかを判定する。鈍角であった場合に
は、当該鈍角が略円弧となるように前記3点(図11の
場合、点Q6 、Q7 、Q8 )で特定される鈍角部分を5
点d、e、f、g、hで円弧近似した部分を含む7点Q
6 、d、e、f、g、h、Q8 の2次元走査に係る3次
元NCデータD2 に変換する。
【0054】このため、工具1の軌跡が略円弧になるの
で滑らかになり、従来、点Q7 から点Q8 に移動する際
に工具1にかかっていた急激な過負荷の発生が軽減され
る。したがって、工具1の送り速度を速くすることがで
き、加工精度も上げられるという種々の効果が達成され
る。。
で滑らかになり、従来、点Q7 から点Q8 に移動する際
に工具1にかかっていた急激な過負荷の発生が軽減され
る。したがって、工具1の送り速度を速くすることがで
き、加工精度も上げられるという種々の効果が達成され
る。。
【0055】なお、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採りう
ることはもちろんである。
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採りう
ることはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ワーク中の稜線を共有する面のなす角度が鈍角であ
って、工具の移動軌跡を表す2次元走査に係るNCデー
タがその鈍角に対応した2次元走査に係るNCデータに
作成されているとき、前記鈍角に対応した2次元走査に
係るNCデータを略円弧に対応した2次元走査に係るN
Cデータに変換するようにしている。このため、工具の
軌跡が鈍角から略円弧になるので滑らかになり、工具に
対する急激な過負荷の発生が軽減される。したがって、
工具の送り速度を速くすることができ、加工精度も上げ
られる。また、工具寿命を延ばすこともできるという種
々の効果が達成される。
ば、ワーク中の稜線を共有する面のなす角度が鈍角であ
って、工具の移動軌跡を表す2次元走査に係るNCデー
タがその鈍角に対応した2次元走査に係るNCデータに
作成されているとき、前記鈍角に対応した2次元走査に
係るNCデータを略円弧に対応した2次元走査に係るN
Cデータに変換するようにしている。このため、工具の
軌跡が鈍角から略円弧になるので滑らかになり、工具に
対する急激な過負荷の発生が軽減される。したがって、
工具の送り速度を速くすることができ、加工精度も上げ
られる。また、工具寿命を延ばすこともできるという種
々の効果が達成される。
【0057】なお、このようにワークを円弧状に加工す
ると削り残しが増えるが、元々、鈍角の面の折れが発生
している部分(稜線近傍部分)は、小径の工具で仕上げ
加工を行うので、その削り残し分の加工工数が増加する
ことはない。
ると削り残しが増えるが、元々、鈍角の面の折れが発生
している部分(稜線近傍部分)は、小径の工具で仕上げ
加工を行うので、その削り残し分の加工工数が増加する
ことはない。
【図1】この発明方法を実施する装置の構成例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】図1例の動作説明に供されるフローチャートで
ある。
ある。
【図3】XZ平面上の工具走査軌跡の説明に供される図
である。
である。
【図4】NCコードデータから鈍角部を抽出する際の説
明に供される図である。
明に供される図である。
【図5】図4に示したNCコードデータによって表され
る位置をプロットした図である。
る位置をプロットした図である。
【図6】鈍角の説明に供される図である。
【図7】図6に示す鈍角を円弧近似する際の説明に供さ
れる図である。
れる図である。
【図8】円弧近似処理後のNCコードデータを示す図で
ある。
ある。
【図9】工具軌跡のシミュレーションの説明に供される
図である。
図である。
【図10】図9の一部拡大図である。
【図11】鈍角部が円弧近似された軌跡の説明に供され
る図である。
る図である。
【図12】鈍角部が円弧近似される前の従来の技術の説
明に供される図である。
明に供される図である。
1…工具 2…ワーク 2b、2c…稜線を共有する加工面 11…主軸ヘッ
ド 15…NC工作機械 16…NC制御
装置 21…NCデータ作成システム 22…NCデー
タ作成部 24、26…データベース Q6 、Q7 、Q
8 …元の工具軌跡 Q6 、d、e、f、g、h、Q8 …円弧近似後の工具軌
跡
ド 15…NC工作機械 16…NC制御
装置 21…NCデータ作成システム 22…NCデー
タ作成部 24、26…データベース Q6 、Q7 、Q
8 …元の工具軌跡 Q6 、d、e、f、g、h、Q8 …円弧近似後の工具軌
跡
Claims (4)
- 【請求項1】3軸NC工作機械の1軸を固定し、残りの
2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作機械
に装着された工具によりワークを加工するためのNCデ
ータの作成方法において、 前記ワーク中の稜線を共有する2つの面のなす角度が鈍
角であって、工具の軌跡を表すNCデータがその鈍角に
対応したデータにされているとき、前記鈍角に対応した
データを前記鈍角に内接する円弧に対応したデータに変
換することを特徴とするNCデータの作成方法。 - 【請求項2】3軸NC工作機械の1軸を固定し、残りの
2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作機械
に装着された工具によりワークを加工するためのNCデ
ータの作成方法において、 予め作成されている3次元NCデータのうち、前記2次
元走査に係る始点から終点までの各点の3次元位置デー
タを表す3次元NCデータを抽出し、 抽出したNCデータうち、連続する3点のNCデータか
ら求められる工具の軌跡によって形成される角度が鈍角
であるかどうかを判定し、 鈍角であった場合には、当該鈍角部を形成する前記3点
のNCデータを当該鈍角部に内接する円弧に近似した複
数の補間点で分割したNCデータに変換することを特徴
とするNCデータの作成方法。 - 【請求項3】前記鈍角が90°を超え135°以内の角
度であることを特徴とする請求項1又は2記載のNCデ
ータの作成方法。 - 【請求項4】前記工具がボールエンドミルであるとき、
前記円弧への近似は前記ボールエンドミルの半径以上の
所定の半径で形成される円弧に基づいて行われることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のNC
データの作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5462095A JPH08249036A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | Ncデータの作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5462095A JPH08249036A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | Ncデータの作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08249036A true JPH08249036A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12975789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5462095A Pending JPH08249036A (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | Ncデータの作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08249036A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004154869A (ja) * | 2002-11-01 | 2004-06-03 | Toyota Motor Corp | ツルーイング方法およびツルーイング装置 |
US10788805B2 (en) | 2017-10-03 | 2020-09-29 | Fanuc Corporation | Numerical controller having tool path interpolation |
JP6903255B1 (ja) * | 2021-01-08 | 2021-07-14 | 三菱電機株式会社 | 加工プログラム修正装置、数値制御装置、加工プログラム修正方法および機械学習装置 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP5462095A patent/JPH08249036A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004154869A (ja) * | 2002-11-01 | 2004-06-03 | Toyota Motor Corp | ツルーイング方法およびツルーイング装置 |
JP4561951B2 (ja) * | 2002-11-01 | 2010-10-13 | トヨタ自動車株式会社 | ツルーイング方法およびツルーイング装置 |
US10788805B2 (en) | 2017-10-03 | 2020-09-29 | Fanuc Corporation | Numerical controller having tool path interpolation |
JP6903255B1 (ja) * | 2021-01-08 | 2021-07-14 | 三菱電機株式会社 | 加工プログラム修正装置、数値制御装置、加工プログラム修正方法および機械学習装置 |
WO2022149278A1 (ja) * | 2021-01-08 | 2022-07-14 | 三菱電機株式会社 | 加工プログラム修正装置、数値制御装置、加工プログラム修正方法および機械学習装置 |
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