JPH082474B2 - バルブスリーブの製造方法 - Google Patents
バルブスリーブの製造方法Info
- Publication number
- JPH082474B2 JPH082474B2 JP13677790A JP13677790A JPH082474B2 JP H082474 B2 JPH082474 B2 JP H082474B2 JP 13677790 A JP13677790 A JP 13677790A JP 13677790 A JP13677790 A JP 13677790A JP H082474 B2 JPH082474 B2 JP H082474B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- work
- valve sleeve
- manufacturing
- valve
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロータリバルブを構成するバルブスリーブ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
例えば、動力舵取装置等に用いられるロータリバルブ
は、複数本の軸方向溝が形成されたバルブロータと、こ
のバルブロータの外周に回転自在に嵌装され、その内面
にバルブロータの溝の周方向両側にオーバーラップしう
る軸方向溝を有するバルブスリーブとから構成され、こ
れらバルブロータとバルブスリーブとの相対回転変位に
応じてパワーシリンダへの圧力流体の給排を制御するも
のである。そして、このバルブスリーブの溝はいわる盲
溝、すなわち中間部分だけが溝としての凹部が形成され
両端部は閉じられたものでなければならない。
は、複数本の軸方向溝が形成されたバルブロータと、こ
のバルブロータの外周に回転自在に嵌装され、その内面
にバルブロータの溝の周方向両側にオーバーラップしう
る軸方向溝を有するバルブスリーブとから構成され、こ
れらバルブロータとバルブスリーブとの相対回転変位に
応じてパワーシリンダへの圧力流体の給排を制御するも
のである。そして、このバルブスリーブの溝はいわる盲
溝、すなわち中間部分だけが溝としての凹部が形成され
両端部は閉じられたものでなければならない。
このような盲溝を円筒状のワークの内面に形成する従
来の方法の一例を第3図により説明する。先ず、有底円
筒状のワーク(100)の内面に複数本の軸方向溝(102)
を形成し、(同図(A))、次に、底部(104)をパン
チにより打抜き(同図(B))、その後、溝(102)の
開口側端部(106)を閉じる(同図(C))ことによ
り、内面に複数本の盲溝を有するバルブスリーブを製造
していた。
来の方法の一例を第3図により説明する。先ず、有底円
筒状のワーク(100)の内面に複数本の軸方向溝(102)
を形成し、(同図(A))、次に、底部(104)をパン
チにより打抜き(同図(B))、その後、溝(102)の
開口側端部(106)を閉じる(同図(C))ことによ
り、内面に複数本の盲溝を有するバルブスリーブを製造
していた。
上記従来の製造方法では、ワークの底抜き工程の後、
直ちに溝の開口端を閉じる工程を行なっていたため、底
抜きパンチとワーク内周面とのクリアランスおよび片寄
りを許容しうるカウンターパンチしか使用することがで
きなかった。そのため、カウンターパンチとワーク内面
との間に間隙があり、その結果、第4図に示すように、
溝(102)端部の不完全部分(l2)が長くなり、バルブ
特性のばらつきが大きく、また、完全溝部(l1)の長さ
を確保するためにはスリーブの全長を長くしなければな
らないという問題があった。
直ちに溝の開口端を閉じる工程を行なっていたため、底
抜きパンチとワーク内周面とのクリアランスおよび片寄
りを許容しうるカウンターパンチしか使用することがで
きなかった。そのため、カウンターパンチとワーク内面
との間に間隙があり、その結果、第4図に示すように、
溝(102)端部の不完全部分(l2)が長くなり、バルブ
特性のばらつきが大きく、また、完全溝部(l1)の長さ
を確保するためにはスリーブの全長を長くしなければな
らないという問題があった。
本発明は、上記問題点を除くためになされたもので、
溝端部の不完全部分の長さが短かく、しかもばらつきの
少ないバルブスリーブを製造する方法を提供するもので
ある。
溝端部の不完全部分の長さが短かく、しかもばらつきの
少ないバルブスリーブを製造する方法を提供するもので
ある。
本発明に係るバルブスリーブの製造方法は、有底筒状
のワークの内面に開口部側から溝を形成する第1の工程
と、上記ワークの底部を抜き取る第2の工程と、ワーク
内面の精度を向上させる第3の工程と、溝の開口側端部
を閉じる第4の工程とから構成されている。
のワークの内面に開口部側から溝を形成する第1の工程
と、上記ワークの底部を抜き取る第2の工程と、ワーク
内面の精度を向上させる第3の工程と、溝の開口側端部
を閉じる第4の工程とから構成されている。
本発明に係るバルブスリーブの製造方法では、ワーク
内面の精度を向上させる加工工程を行なった後、この内
面をガイドとして溝の端部を閉じる工程を行なうので、
溝の端部の不完全な部分のばらつきが少なく、しかもそ
の長さが短くなる。
内面の精度を向上させる加工工程を行なった後、この内
面をガイドとして溝の端部を閉じる工程を行なうので、
溝の端部の不完全な部分のばらつきが少なく、しかもそ
の長さが短くなる。
以下、図示実施例により本発明を説明する。第1図
(A),(B),(C),(D)は本発明の一実施例に
係る製造方法の各工程を順次説明する図である。先ず、
第1の工程では、有底円筒状のワーク(2)の開口側か
ら、パンチによって複数本の軸方向溝(4)を形成する
(同図(A))。次に、底抜き用のパンチによって、底
部(6)を打抜く(同図(B))。続いて、ブローチ加
工等により、ワーク(2)の内面加工を行い、その精度
を向上させる(同図(C))。その後、ワーク(2)の
内径とほぼ等しい外径のカウンターパンチ(8)をワー
ク(2)内に挿入し、ワーク(2)の開口部(10)を閉
じる工程を行う(同図(D))。なお、底部(6)を打
抜く工程と、内面の精度を高める工程を、一つの加工工
程によって同時に行うことも可能である。
(A),(B),(C),(D)は本発明の一実施例に
係る製造方法の各工程を順次説明する図である。先ず、
第1の工程では、有底円筒状のワーク(2)の開口側か
ら、パンチによって複数本の軸方向溝(4)を形成する
(同図(A))。次に、底抜き用のパンチによって、底
部(6)を打抜く(同図(B))。続いて、ブローチ加
工等により、ワーク(2)の内面加工を行い、その精度
を向上させる(同図(C))。その後、ワーク(2)の
内径とほぼ等しい外径のカウンターパンチ(8)をワー
ク(2)内に挿入し、ワーク(2)の開口部(10)を閉
じる工程を行う(同図(D))。なお、底部(6)を打
抜く工程と、内面の精度を高める工程を、一つの加工工
程によって同時に行うことも可能である。
このように、ワーク(2)の内面の精度を高める工程
を付加することにより、ワーク(2)の内径とほぼ等し
いカウンターパンチ(8)を使用することが可能とな
る。その結果、カウンターパンチ(8)によって素材の
変形が拘束されるため、第2図に示すように、溝(4)
端部の不完全部分(l4)の長さが短かく、しかもばらつ
きが少なくなるので、精度の良いロータリバルブを得る
ことができる。また、不完全部分(l4)が短いので、ス
リーブの全長を短くしても、溝(4)の有効部分(l3)
の充分な長さを確保することができる。
を付加することにより、ワーク(2)の内径とほぼ等し
いカウンターパンチ(8)を使用することが可能とな
る。その結果、カウンターパンチ(8)によって素材の
変形が拘束されるため、第2図に示すように、溝(4)
端部の不完全部分(l4)の長さが短かく、しかもばらつ
きが少なくなるので、精度の良いロータリバルブを得る
ことができる。また、不完全部分(l4)が短いので、ス
リーブの全長を短くしても、溝(4)の有効部分(l3)
の充分な長さを確保することができる。
以上述べたように本発明によれば、精度の良い溝を有
するバルブスリーブを製造することができる。
するバルブスリーブを製造することができる。
第1図(A),(B),(C),(D)は本発明の一実
施例に係るバルブスリーブの製造方法の各工程を順次示
す説明図、第2図は第1図の方法により形成された溝の
形状を示す図、第3図および第4図はそれぞれ従来方法
の第1図および第2図に対応する図である。 (2)……ワーク、(4)……溝 (6)……底部、(10)……開口部
施例に係るバルブスリーブの製造方法の各工程を順次示
す説明図、第2図は第1図の方法により形成された溝の
形状を示す図、第3図および第4図はそれぞれ従来方法
の第1図および第2図に対応する図である。 (2)……ワーク、(4)……溝 (6)……底部、(10)……開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−197235(JP,A) 特開 昭63−278630(JP,A) 特開 平3−176275(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】有底筒状のワークの内面に開口部側から溝
を形成する第1の工程、上記ワークの底部を抜き取る第
2の工程、溝の開口側端部を閉じる第3の工程から成る
バルブスリーブの製造方法において、上記第2の工程と
同時にまたはその工程の後に、ワーク内面の精度を向上
させる加工工程を行うことを特徴とするバルブスリーブ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13677790A JPH082474B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | バルブスリーブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13677790A JPH082474B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | バルブスリーブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0433734A JPH0433734A (ja) | 1992-02-05 |
JPH082474B2 true JPH082474B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=15183277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13677790A Expired - Fee Related JPH082474B2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | バルブスリーブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082474B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020158640A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 帝人株式会社 | パラ型全芳香族ポリアミドフィルム、及びその製造方法、並びに該フィルムを含むセパレータ |
-
1990
- 1990-05-25 JP JP13677790A patent/JPH082474B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0433734A (ja) | 1992-02-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |