JPH08247115A - 管状体固定装置 - Google Patents

管状体固定装置

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Publication number
JPH08247115A
JPH08247115A JP5289395A JP5289395A JPH08247115A JP H08247115 A JPH08247115 A JP H08247115A JP 5289395 A JP5289395 A JP 5289395A JP 5289395 A JP5289395 A JP 5289395A JP H08247115 A JPH08247115 A JP H08247115A
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JP
Japan
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cylindrical portion
tubular body
cylindrical
shaft
contact rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP5289395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hosoda
靖尋 細田
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Nikken Industry Co Ltd
Original Assignee
Nikken Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管状体を円筒部に固定した際に、該管状体と
円筒部との同心度を確保できる管状体の固定装置を提供
する。 【構成】 管状体を円筒部11に脱着するときには、当
接棒15a〜15cは押し出し軸61の断面の3辺の中
点位置にて当接されて、外周面43よりも内側にある。
押し出し軸が30°回転されると、(b)のように、押
し出し軸61の3頂点により当接棒15a〜15cが外
周方向に押し出され、外周面43より突出される。この
とき、管状体が円筒部11に外嵌されていれば、その内
周面を、突出された当接棒15a〜15cが押圧して、
管状体を固定する。径方向の固定位置は、押し出し軸6
1の断面形状及びその大きさ、当接棒15a〜15cの
断面形状及びその大きさにより決定され、円筒部11に
対する管状体の同心度が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状部材(紙類、テー
プ類、若しくはラッピングフィルム等)や繊維類の巻き
芯となる紙管、円形刃物を担持する金属製のホルダ、等
の管状体、を固定する固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、管状体を固定する装置とし
て、円筒状部材の中にチューブを入れ、空圧で円筒状部
材に外嵌された管状体を固定するものが知られている。
この種の固定装置は、円筒状部材の側面に複数の穴が設
けられ、チューブに空気を送りこむと穴からチューブが
はみ出るようにされている。つまり、チューブが円筒状
部材の外周面から露出することにより、見掛け上、円筒
状部材の断面積を増して管状体を固定するのである。
【0003】この固定装置に、管状体として、例えば紙
テープの巻き芯となる紙管を円筒状部材に固定し、紙管
の側面に紙テープの一端を固定して、円筒状部材を回転
させれば紙テープを巻き取ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の固定装置によれば、チューブという柔軟な
部材で管状体を固定するために、円筒状部材と、これに
固定された管状体との同心度が確保しにくいという難点
がある。特に、円筒状部材を回転させて紙テープ等の帯
状部材を巻き取る装置として構成された際には、帯状部
材の張力によって、チューブは穴毎に異なる圧縮力を受
け、同心度の誤差が更に大きくなり、均一に巻き取るこ
とができなくなる。
【0005】また、上記固定装置によれば、チューブが
露出する穴が形成されていない箇所には管状体を固定で
きないという不便さもある。この穴を円筒状部材の軸方
向に細長く形成すれば、軸方向に関してほぼ任意の位置
からチューブが露出されることになるが、こうすると軸
方向に関して穴の中央付近ほどチューブが大きくはみ出
て、固定強度が固定箇所によって不均一になり、上記し
た同心度の確保も更に難しくなる。例えば、当該装置に
同時に複数の紙管を固定して巻き取り工程を行なわせる
と、紙管毎に同心度がばらつき、巻き取り品質が一定し
ないことになってしまう。しかも、この場合にチューブ
のはみ出し量を、通常の穴の場合と同等にするには、よ
り高い空圧が必要となる。
【0006】なお、管状体の固定装置としては、上記の
ようなチューブを用いて紙管を固定するものの他に、金
属製の円筒(例えば、円形のカッターを担持するための
ホルダ)を、円筒状部材に外嵌してボルトで固定するも
のがあるが、こうした装置においては移動及び固定の都
度、レンチ等の工具を用いてボルトを緩め、円筒を移動
させ、再び締め付ける、という作業を行なわなければな
らない。
【0007】本発明は、こうした課題に鑑みてなされた
ものであり、管状体の固定装置において、円筒状部材と
管状体の同心度を確保し且つ円筒状部材の任意の位置
に、管状体を容易に固定可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、管状体が外嵌さ
れる略円筒状部材であって、その外周面から内周面へ貫
通する軸方向に沿った長穴が、3個以上、周方向に略等
間隔で形成された円筒部と、該円筒部の各長穴に格納さ
れる当接棒と、該当接棒を、上記円筒部に対して径方向
に移動可能に支持する当接棒支持部と、上記当接棒を、
上記円筒部の中心軸に向かって付勢する付勢部と、上記
円筒部の軸に沿って且つ該円筒部に対して回転可能に設
置される略角柱状部材であって、その軸断面は上記長穴
の数の倍数の頂点を持つ押し出し軸と、上記円筒部に対
して上記押し出し軸を所定角度回転させることにより各
上記当接棒を該円筒部の径方向に移動させる押し出し軸
駆動部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の管状体固定装置において、上記円筒部をその中
心軸回りに回転可能に支持する円筒部支持部と、上記円
筒部を回転させる円筒部駆動部と、を更に備えたことを
特徴とする。
【0010】更に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の管状体固定装置において、上記
長穴が上記円筒部の周方向に等間隔で3個形成され、上
記当接棒が略円形断面を持つ部材であり、上記押し出し
軸が略六角柱状部材であり、上記押し出し軸駆動部が上
記円筒部に固定されていることを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1に記載の管状体固定装
置においては、管状体を円筒部に対して脱着するときに
は、押し出し軸駆動部を作動させて押し出し軸を円筒部
に対して回転させ、各長穴の位置を、押し出し軸の断面
をなす辺の中点に位置させる。すると、付勢部によって
円筒部の中心軸に向かって付勢されている当接棒は、同
方向に移動されて、円筒部の外周面よりも内側に位置さ
れる。従い、この状態においては円筒部に外嵌できる管
状体であれば、脱着は容易である。
【0012】管状体を円筒部に固定する際には、管状体
を円筒部に外嵌させた後、押し出し軸駆動部を作動させ
て押し出し軸を円筒部に対して回転させ、各長穴の位置
を、押し出し軸の断面の頂点に位置させる。すると、当
接棒は、付勢部の付勢に抗して、頂点によって外周方向
に押し出され、円筒部の外周面から突出されて、管状体
の内周面を押圧する。この固定時において、管状体は円
筒部に対して、押し出し軸の断面形状及びその大きさ、
並びに当接棒の断面形状及びその大きさによって決定さ
れる径方向位置に固定され、円筒部と所定の同心度を保
つ。即ち、外力を受けても同心度の誤差が大きくなるこ
とがない。なお、当接棒は当接棒支持部によって、円筒
部に対して円筒部の径方向に移動可能に支持されている
ため、上記のような移動が可能となる。
【0013】従い、請求項1に記載の発明によれば、円
筒部に対する脱着が容易にできる。また、円筒部との同
心度を確保しつつ、管状体を、円筒部の軸方向に関し
て、当接棒が突出される位置に固定できる。更に、円筒
部、長穴、押し出し軸、及び当接棒を適宜長くすること
により、管状体を固定可能な箇所を広範囲にすることが
でき、しかもその全域に渡って、一様な押圧力を受けら
れる。また更に、当接棒を、長穴内にて回転不能にして
おき、管状体が当接される箇所のRを大きくしたり面取
したりしておけば管状体の内周面との当接面積を増すこ
とができるので、より強固に固定することもできる。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
円筒部が、円筒部支持部によって回転可能に支持され、
円筒部駆動部によって回転駆動される。従い、請求項2
に記載の発明によれば、管状体としてテープ類、ラッピ
ングフィルム等の巻き芯となる紙管等を円筒部に固定さ
せて円筒部を回転させると、紙管等は巻き取られる部材
によって張力を受けるにも拘らず、円筒部との同心度が
確保されるので、良好な巻き取り作業を行なうことがで
きる。また、こうした巻き芯の代わりに円形のカッター
を円筒部に外嵌させて円筒部と共に回転させればカッタ
ーを安定して回転させることができ、該カッターによる
切断作業も良好に行なうことができる。
【0015】また更に、本発明の請求項3に記載の発明
においては、長穴は円筒部の周方向に等間隔で3個形成
され、この各長穴内に略円形断面を持つ当接棒が収納さ
れ、押し出し軸が略六角柱状部材であって、円筒部に固
定された押し出し軸駆動部によって回転される。
【0016】従い、請求項3に記載の発明によれば、長
穴の数が、管状体を固定するのに最小の個数である3個
とされているため構成が簡素である。また、押し出し軸
として、既存の鉄鋼材料である六角部材を流用可能であ
るため、安価に構成できる。更に、押し出し軸駆動部が
円筒部に固定されているので、これによって押し出し軸
を所定角度回転させるだけで当接棒を円筒部に対して同
角度回転させることができる。また更に、当接棒が略円
形断面とされているため、押し出し軸によって径方向に
移動される度に、当接棒が長穴内にて回転され、押し出
し軸との当接箇所が変化するので、当接棒が長持ちす
る。
【0017】なお、管状体とは、テープ類やラッピング
フィルムの巻き芯となる紙管、或は円形刃物を担持する
金属製のホルダ、等の略円筒形状の部材、若しくは円管
状の部材全般を指し、当該部材の原料や、用途を限定す
るものではない。また、押し出し軸の概形である略角柱
状部材とは、その断面が、各辺を直線状にされた多角形
となっているものに限定するものではなく、例えば各辺
は内側に向かって湾曲していてもよく、頂点にはRが付
けられていたり、面取されていたりしても良い。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図1は、本発明の一実施例である帯状体巻き
取り装置1の外観を示す概略構成図である。帯状体巻き
取り装置1は、略水平に設置された円筒部11と、紙管
13をその内周面から外周方向に押圧して、円筒部11
に固定する3本の当接棒15a,15b,15c(15
aのみ図示)と、円筒部11を支持する支持部17a,
17bと、円筒部11内に設置された押し出し軸(後
述)を円筒部11に対して左右両方向に30°回転させ
る押し出し軸駆動部19(以下、単に駆動部19とい
う)とを備えている。
【0019】円筒部11には、その先端付近から支持部
17aに支えられる箇所の近傍に至る3個の長穴(後
述)が形成されており、各長穴に当接棒15a〜15c
が1本ずつ格納される。この長穴の支持部17a側の一
端には、各当接棒15の一端を円筒部11の軸に向かっ
て付勢して円筒部11から離脱しないように保持する付
勢部21が設置されている。なお、当接棒15の他端に
は、軸方向に沿って穴が形成されており、この穴の径よ
りも外径の小さなボルト23a,23b,23cが本体
部の一端面に螺合されてボルト23a〜23cの先端が
穴に遊挿されることにより、円筒部11から離脱しない
ようにされている。
【0020】支持部17a,17bは、軸受にて円筒部
11を回動自在に支持する本発明の円筒部支持部に相当
するもので、台座25に固定されている。その台座25
には、モータ、その制御装置、減速機構、及び操作パネ
ル(何れも図示せず)等が設置されており、操作を受け
るとモータが回転し、チェーン27を介して円筒部11
を回転させる。つまり、モータは本発明の円筒部駆動部
に相当する。なお、円筒部11にはチェーン27に係合
するスプロケット(図示せず)が固定されている。
【0021】駆動部19は、エア配管29により供給さ
れる空気の圧力により回転駆動されるロータリーアクチ
ュエータ31を備えている。ロータリーアクチュエータ
31は円筒部11に固定されて円筒部11と共に回転さ
れるものであり、ロータリーアクチュエータ31の回転
軸は押し出し軸にカップリング33にて接続され、押し
出し軸を円筒部11に対して回転させる。なお、35
は、ロータリーアクチュエータ31の回転方向を定める
電磁バルブに電力供給するための回転端子である。
【0022】円筒部11の形状について図2を用いて説
明する。図2(a)は円筒部11の正面図、図2(b)
はB−B矢視図である。図2(b)に示すように、長穴
41a,41b,41cは断面の中心から放射状に、外
周面43を周方向に3等分するように形成されている。
そして図2(a)に示すように、円筒部11の外周面4
3は、長穴41a〜41cとの位置関係によって、次の
3つの部分に分けられる。即ち、駆動部19及び支持部
17a,17b等が取り付けられる被支持部43aと、
長穴41a〜41cが形成され、紙管13が固定される
部分である固定部43bと、残りの部分である先端部4
3cとに分けられる。先端部43c側の端面45には、
ボルト23a〜23cが螺合される雌ネジ穴47a,4
7b,47cが形成されている。
【0023】次に、当接棒15aの形状について図3を
用いて説明する。なお、既述したように、当接棒は計3
本(15a〜15c)あるが、全て同じ形状であるた
め、当接棒15aにて代表して説明する。図3(a)は
当接棒15aの右側面図、図3(b)は正面図である。
これらの図から判るように当接棒15aは略円柱状の外
観をしており、その一端(図3(b)の左側)は径が他
の部分よりも小さくされている(以下、径の小さい部分
を被付勢部51a、他の部分を本体部53aと言う)。
当接棒15aの両端は、共に球面状にされており、本体
部53a側の一端には軸方向に沿って穴59aが穿設さ
れている。
【0024】次に、押し出し軸61の形状について図4
を用いて説明する。図4(a)は押し出し軸61の正面
図、図4(b)は左側面図である。この図から判るよう
に、押し出し軸61は、略正六角形の断面を持つ主部6
3と、ロータリーアクチュエータ31の回転軸にカップ
リング33を介して接続される被駆動部65と、被支持
部67とに分けられる。被駆動部65及び被支持部67
は略円形断面をしており、被駆動部65にはキー溝69
が形成されている。
【0025】以上説明した円筒部11,当接棒15,押
し出し軸61が組み立てられた様子を図5に示す。図5
は、図2(b)において一点鎖線C−Cに沿って切断し
且つ図の上半分にて当接棒15aが円筒部11の外周面
43から突出された様子、図の下半分にて当接棒15b
が長穴41b内に格納された様子を示した変則断面図と
なっている。
【0026】この図に示すように、押し出し軸61の被
支持部67は、軸受71を介して円筒部11の内周面に
固定され、後に図示する被駆動部65も同様に円筒部1
1に固定されている。当接棒15a,15bは、夫々長
穴41a,41bに格納され、その両端は上記したよう
に付勢部21及びボルト23a,23bにて支持されて
いる。
【0027】そして各当接棒は、外周方向に移動される
と、当接棒15aのように、本体部53aの側面が円筒
部11の側面から突出される。この突出は、押し出し軸
61が回転されてその側面がカム面として作用し、当接
棒15a〜15cの側面をその従節として押し出すこと
によりなされる。一方、各当接棒の格納時には、当接棒
15bのように、円筒部11の中心軸に向かって移動さ
れる。この格納は、付勢部21が当接棒15a〜15c
を円筒部11の中心軸方向に付勢するとともに、押し出
し軸61が回転されてその方向への移動を許容すること
によってなされる。これについては後述する。
【0028】このように、当接棒15a〜15cを付勢
する付勢部21は、円筒部11に固定された発条収納部
73と、圧縮ばね75a,75b、75c(75cは図
示せず)と、カラー77a,77b,77c(77cは
図示せず)と、カバー79とを主に構成されている。
【0029】この付勢部21について図6を用いて更に
詳しく説明する。図6は、図5のD−D矢視図であり、
当接棒15a〜15cは何れも長穴41a〜41c内に
格納された様子にて示している。発条収納部73は、円
筒部11に外嵌される円筒状の部材であって、円筒部1
1にボルト81a,81b,81cにて固定されてお
り、この固定された状態にて円筒部11の長穴41a〜
41cに対応する位置に丸孔83a,83b,83cが
形成されている。丸孔83a〜83c内には、夫々圧縮
ばね75a〜75cが収納され、カラー77a〜77c
にて蓋がされている。カバー79は発条収納部73に外
嵌される円筒状の部材であって、C形止め輪85a,8
5b(図5参照)にて発条収納部73に着脱自在に固定
されている。
【0030】こうして圧縮ばね75a〜75cが、夫々
被付勢部51a〜51cを断面の中心方向に付勢するこ
とによって、当接棒15a〜15cは同方向に付勢され
る。当接棒15a〜15cに穿設された穴59a〜59
には、夫々ボルト23a〜23cが遊挿されているた
め、圧縮ばね75a〜75cによる付勢を受けても、他
端が跳ね上がることがない。なお、これら付勢部21及
びボルト23a〜23cが本発明の当接棒支持部に相当
し、付勢部21は本発明の付勢部を兼ねた構成となって
いる。
【0031】当接棒15a〜15cが径方向に移動され
る様子を図7を用いて、更に簡明に示す。図7は、図6
に平行な平面にて円筒部11の固定部43bを切断した
ものである。図7(a)は当接棒15a〜15cが円筒
部11内に格納された状態(図5の下半分)、図7
(b)は当接棒15a〜15cが円筒部11から突出さ
れた状態(図5の上半分)を示している。即ち、格納時
においては、図7(a)のように、押し出し軸61の断
面の6つの各辺の中点位置にて、当接棒15a〜15c
が当接され、付勢部21によって中心軸方向に付勢され
ている当接棒15a〜15cは、何れも円筒部11の外
周面43よりもやや内側にある。また、図7(a)の状
態から押し出し軸が30°回転されると、図7(b)の
ように、押し出し軸61の断面が有する6頂点の内の3
頂点にて、当接棒15a〜15cが外周方向に押し出さ
れ、付勢部21による付勢に抗して、円筒部11の外周
面43より突出される。このとき、紙管13が円筒部1
1に外嵌されていれば、その内周面を、突出された当接
棒15a〜15cが押圧して、紙管13を固定する。
【0032】この軸断面における紙管13の径方向の固
定位置は、押し出し軸61の断面形状(略正六角形)及
びその大きさ、当接棒15a〜15cの断面形状(略円
形)及びその大きさにより設定される。即ち、これら押
し出し軸61及び当接棒15a〜15cという剛体の幾
何学的な配置によって紙管13の固定位置が定まるた
め、円筒部11に対する紙管13の同心度が確保され
る。従い、台座25内のモータによって円筒部11、ひ
いては紙管13が回転され、紙管13に巻き取られる帯
状体による張力が、紙管13に働いても、当接棒15a
〜15cがその張力に負けて、円筒部11に対して移動
される、ということがない。
【0033】このように押し出し軸61を円筒部11に
対して30°回転させる駆動部19及びその周辺の構成
について図8を用いて説明する。図8は図1における駆
動部19周辺を拡大し、円筒部11、カップリング33
等については手前を切り落とした断面図として示したも
のである。円筒部11は、支持部17bを介して台座2
5に固定され、その側面には絶縁環91が外嵌され、更
にその外周に回転端子35が周設されている。押し出し
軸61は、軸受93によって回動可能に円筒部11に設
置され、その被駆動部65は、円筒部11の端面から図
中の左方に突出され、カップリング33を介してロータ
リーアクチュエータ31の駆動軸95に接続されてい
る。ロータリーアクチュエータ31は、円筒部11の端
面近傍に固定された円盤部97に、4本のロッド99
a,99b,99c,99d(99a,99bのみ図
示)を介して固定されることにより、円筒部11と一体
となって回転されるように構成されている。エア配管2
9は、エルボ101、ブラケット103、及び供給配管
105を介して電磁バルブ107に空圧を供給し、更に
2本の制御配管109(1本のみ図示)を介してロータ
リーアクチュエータ31に供給される。電磁バルブ10
7では、回転端子35を介して受けた指令に基づいて、
2本の制御配管109の何れか一方を選択して空圧を供
給し、駆動軸95を何れかの方向に回転させる。なお、
エルボ101はブラケット103に対して回動自在なも
のであり、ブラケット103、供給配管105、電磁バ
ルブ107、制御配管109等が、円筒部11と共に回
転されるのに対して、エア配管29及びエルボ101は
回転されずに、ほぼ図8の姿勢を維持する。
【0034】次に、駆動部19による押し出し軸61の
回転角度を30°にする構成を図9に示す。図9は、図
8のE−E矢視図であり、図を簡略にするため、電磁バ
ルブ107等は省略している。この図に示すように、カ
ップリング33には、その側面に第1ストッパ113が
突設され、これと反対側の側面には第2ストッパ115
が突設されている。また、円盤部97には、略円柱状の
規制部117が図の手前に向かって突設されている。そ
して、当接棒15a〜15cが円筒部11内に格納され
た状態、即ち、図7(a)に対応する状態においては、
第1ストッパ113がロッド99cに図9のように当接
され、カップリング33が、ひいては押し出し軸61の
被駆動部65が、図中の時計方向に回るのを規制する。
【0035】一方、被駆動部65がロータリーアクチュ
エータ31によって矢印F方向に回転されたときには、
第2ストッパ115が破線にて示された115’の位置
まで移動されて、規制部117に当接することにより回
転量が規制される。そして、規制部117は、この第2
ストッパが実線にて示された115の位置から破線にて
示された115’までの回転角度が30°となるよう
に、円盤部97に突設されており、第2ストッパが破線
にて示した115’の位置にあるときには、図7(b)
のように当接棒15a〜15cが円筒部11から突出さ
れた状態となる。
【0036】以上のような構成からなる、帯状体巻き取
り装置1において、紙管13を固定する際には次のよう
にする。まず、台座25内のモータが止まった状態、即
ち、円筒部11が止まった状態にて、駆動部19を作動
させ、第1ストッパ113がロッド99cに図9のよう
に当接された状態にする。このとき、当接棒15a〜1
5cは円筒部11内に格納された状態、即ち、図7
(a)に対応する状態となる。この状態においては、円
筒部11の固定部43bには、突出するものがないた
め、円筒部11の径よりも大きい内周径を持つ紙管13
ならば、容易に円筒部11に外嵌させることができる。
【0037】こうして外嵌させた紙管13を、固定部4
3bの所望箇所に位置させた後、駆動部19を作動させ
て、図9の矢印F方向に回転させ、第2ストッパ115
が規制部117に当接された状態にする。このとき、当
接棒15a〜15cは円筒部11から外周方向に突出さ
れた状態、即ち、図7(b)に対応する状態となる。こ
の状態においては、当接棒15a〜15cは、紙管13
の内周面を外周方向に押圧し、紙管13を軸方向、周方
向、及び径方向に移動不能にする。
【0038】特に、径方向の移動については、既述した
ように、押し出し軸61の断面形状及びその大きさ、当
接棒15a〜15cの断面形状及びその大きさにより定
まる幾何学的な配置によって不能にされるため、円筒部
11に対する紙管13の同心度が確保される。換言する
と、従来の帯状体巻き取り装置のように、紙管13をチ
ューブのような柔軟な部材にて固定せず、押し出し軸6
1及び当接棒15a〜15cという剛体によって固定す
るため、紙管13の円筒部11に対する位置が確定す
る。
【0039】こうして円筒部11に対する同心度が確保
されつつ紙管13が固定されると、紙管13の側面に帯
状体を接着し、円筒部11をモータにて回転駆動させ
て、帯状体を巻き取って行く。この巻き取り作業中、紙
管13には帯状体によって大きな張力が掛かるが、上記
したように紙管13は、押し出し軸61及び当接棒15
a〜15cという剛体によって固定されているため、円
筒部11に対する同心度は保たれる。
【0040】そして巻き取り作業が終了すると、円筒部
11を停止させ、駆動部19を再作動させて、被駆動部
65を図9の時計方向に回転させる。すると、第1スト
ッパ113がロッド99cに当接して、回転角度が30
°となった位置で被駆動部65が停止され、付勢部21
によって中心方向に付勢されている当接棒15a〜15
cが円筒部11内に格納される。この状態は、図7
(a)に対応する状態であり、固定部43bには、突出
するものがないため、帯状体が巻き取られた紙管13
を、容易に円筒部11から取り外すことができる。
【0041】つまり、帯状体巻き取り装置1によれば、
紙管13の円筒部11への脱着がし易く、且つ固定時に
は、円筒部11に対する紙管13の同心度を確保しつつ
確実に固定することができる。しかも、当接棒15a〜
15cは、固定部43bの軸方向の全域から突出される
ので、紙管13を固定部43bの任意の位置に固定する
ことができ、もちろん、複数の紙管13を同時に固定部
43bに固定して、巻き取り作業を効率よく行なうこと
もできる。
【0042】更に、固定部43bが、図1に示すような
長尺にされ、当接棒15a〜15cも、これと略同じ軸
方向寸法とされているにも拘らず、当接棒15a〜15
cは押し出し軸61によって、軸方向の略全域に渡って
支えられているため、撓むことがなく、固定部43bに
おける軸方向の任意の位置にて均一な固定強度を得られ
る。
【0043】なお、紙管13の固定時には、押し出し軸
61の頂点が、当接棒15a〜15c(より詳しくは本
体部53a〜53c)の側面に当接されるので、側面が
塑性変形されることも考えられる。しかし、押し出し軸
61が回転される際に、これに当接されている本体部5
3a〜53cも周方向の力を受けるので、当接棒15a
〜15cは、夫々長穴41a〜41c内にて回転され、
本体部53a〜53c側の当接位置は、その当接がなさ
れる都度変化して行くため、塑性変形に至りにくい。
【0044】それでも、長期使用によって当接棒15a
〜15cが塑性変形を起こした場合には、当接棒15a
〜15cのみを交換すれば良い。例えば、当接棒15a
が変形した場合には、ボルト23aを円筒部11から外
し、当接棒15aの本体部53a側の一端を長穴41a
から引き起こし、他端を付勢部21の内周部分から引き
抜くようにして、当接棒15aをその軸に沿って移動さ
せれば、取り外すことができる。代わりの当接棒を円筒
部11に取り付けるには、この逆の作業を行なえばよ
く、交換は極めて容易にできる。なお、この当接棒15
a〜15cの交換に鑑み、当接棒15を押し出し軸61
に比べて柔らかい材料にて形成しておけば、押し出し軸
61の変形を防止することもできる。
【0045】また、当接棒15a〜15cを本体部53
a〜53cの径が小さなものに交換すれば、当接棒15
a〜15cの径方向の移動ストロークを小さくすること
ができる。押し出し軸61を断面積の小さいものに替え
ても、移動ストロークを小さくすることができるが、当
接棒15a〜15cを交換する方が、上記したように極
めて容易にできる。
【0046】なお、当接棒15a〜15cの受ける付勢
力が強過ぎる場合には、カラー77a〜77cを薄いも
のに交換すれば良い。すると、圧縮ばね75a〜75c
の取付力が減少されるので、付勢力を弱めることができ
る。逆に、付勢力が弱すぎる場合には、カラー77a〜
77cを厚いものに取りかえれば良い。
【0047】以上、本発明の管状体固定装置の一実施例
である帯状体巻き取り装置1について説明を行なってき
たが、本発明は、上記の構成に限定されるものでなく、
様々な態様にて実施しうるものである。例えば、押し出
し軸61の形状は略正六角柱でなくとも良く、長穴41
の数の倍数に対応した数であれば良い。例えば、帯状体
巻き取り装置1のように長穴41が3個の場合には、略
正三角柱でも、略正九角柱でもよい。特に、略正三角柱
は、軸位置(断面の正三角形の重心位置)から頂点まで
の距離と各辺までの距離との差が、正六角柱に比べて大
きいので、これに対応して長穴41の幅及び当接棒15
の径を増やせば、当接棒15の移動ストロークが大きい
帯状体巻き取り装置にすることができる。
【0048】一方、長穴41及び当接棒15の数を増や
してもよい。帯状体巻き取り装置1のように当接棒15
a〜15cによって3ヶ所で押圧すると、紙管13は僅
ではあるが、略三角形に変形される。長穴41及び当接
棒15の数を例えば、5、6と増やせば、紙管13が押
圧によって変形される形が夫々略五角形、略六角形とな
り、紙管13の変形の度合を小さくすることができ、紙
管13の真円度も保ち易くなる。
【0049】また、当接棒15a〜15cを円形断面に
せず、例えば略長円形の断面にして長穴41内にて回転
不能にしておき、更に、紙管13が当接される箇所のR
を大きくしたり面取したりしてもよい。こうすると、紙
管13の内周面との当接面積を増すことができるので、
より強固に紙管13を固定することもできる。
【0050】当接棒15a〜15cにおいて、被付勢部
51a〜51cは、各当接棒15a〜15cの一端に形
成したが、両端に形成しても良い。そして、付勢部21
(若しくはこれに代わる付勢機構)を円筒部11の先端
部43c付近にも構成すると当接棒15a〜15cの両
端に付勢力を与えることができるので、長穴41a〜4
1cに格納する際に当接棒15a〜15cが傾くことが
ない。
【0051】更に、駆動部19の動力は、ロータリーア
クチュエータ31のように、空圧を用いるものでなくて
も良い。例えば、手動で円筒部11に対して押し出し軸
61を回転駆動できるよう、レバーの類を押し出し軸6
1に設け、押し出し軸61を所定角度に保持する機構を
新たに設けても良い。或はステッピングモータやサーボ
モータを用いて押し出し軸61を回転させてもよい。こ
の場合には、押し出し軸61を回転させる角度を、ステ
ッピングモータの駆動パルス数や、サーボモータの備え
るロータリーエンコーダのパルス数にて設定することが
でき、しかも、この設定を変えることにより、当接棒1
5a〜15cの円筒部11からの突出量を調整すること
もできる。
【0052】上記帯状体巻き取り装置1では、押し出し
軸61を30°回転させるのに、円盤部97に設けられ
たロッド99及び規制部117と第1ストッパ及び第2
ストッパとの当接を用いたが、他の方法によっても良
い。例えば、ロータリーアクチュエータ31(若しくは
それに代わる上記ステッピングモータ等のアクチュエー
タ)のトルクを所定の強さ以内に設定し、そのトルクに
て押し出し軸61及び当接棒15a〜15cを介して、
紙管13を外周方向に押圧しても良い。この場合には、
押圧する力と紙管13の反力とが釣り合う位置にて被駆
動部65の回動が止まる。なお、このときに押し出し軸
61が当接棒15a〜15cに当接する位置は、押し出
し軸61の頂点位置になるとは限らない。
【0053】また、駆動部19を円筒部11に固定しな
いように構成することもできる。例えば、円筒部11と
平行に円筒状部材を配置して、円筒部11の代わりにこ
の円筒状部材を、台座25内のモータにて駆動する。円
筒部11の駆動は、円筒部11及び円筒状部材に、互い
に同径な2個の第1スプロケットを夫々取り付け、これ
らに第1チェーンを係合させて行なう。即ち、円筒部1
1は、第1チェーンを介して円筒状部材と等速にて駆動
されるようにする。そして円筒状部材には、円筒状部材
に対して回動可能な軸体を同軸上に取り付ける。更に、
押し出し軸61及び軸体に、互いに同径の2個の第2ス
プロケットを夫々取り付け、これらに第2チェーンを係
合させる。駆動部19は、帯状体巻き取り装置1のよう
に、円筒部11に固定して押し出し軸61を駆動するの
ではなく、円筒状部材に固定して軸体を30°両方向に
回転させるように設置する。即ち、押し出し軸61は、
駆動部によって第2チェーンを介して軸体と等速にて駆
動される。
【0054】このような構成にて円筒状部材を回転駆動
すると、第1チェーンを介して動力が伝えられた円筒部
11が等速にて回転駆動され、駆動部19を介して円筒
状部材と同軸に設置された軸体も等速にて回転駆動され
る。すると、軸体と第2チェーンを介して係合された押
し出し軸61も等速にて回転駆動され、この結果、円筒
部11と押し出し軸61とが等速にて回転される。当接
棒15a〜15cを径方向に移動させるときには、駆動
部19を作動させて、軸体を円筒状部材に対して30°
回転させれば、軸体と第2チェーンを介して係合された
押し出し軸61が、円筒部11に対して30°回転され
て、当接棒15a〜15cを移動させることができる。
【0055】従い、帯状体巻き取り装置1よりもやや構
成が複雑になるものの、帯状体巻き取り装置1と同様の
効果を奏することができる。更にこの構成を改良するこ
とにより、帯状体巻き取り装置1の全長(図1の左右方
向の寸法)よりも当該構成の装置の全長を短くすること
ができる。それには、まず円筒状部材を、円筒部11の
支持部17a,17bの間の部分と並列させて設置す
る。なお、円筒状部材は、円筒部11の固定部43bに
該当する部分がない分、円筒部11よりも短くて済むだ
けでなく、同じ理由により軽量となるため、円筒部11
の支持部17a,17bの間の部分に該当する部分も短
くできる。そして円筒状部材の、図1において右側に駆
動部を固定し、軸体は円筒状部材の中を通して円筒状部
材の図中左側から突出させ、この突出部分に第2スプロ
ケットを取り付ける。これに対応して、円筒部11の図
中左端は、支持部17bのやや左までの長さにし、押し
出し軸61は、被駆動部65が円筒部11の左端から突
出する程度とし、この被駆動部65に第2スプロケット
を取り付ける。
【0056】つまり、この構成は、図1において駆動部
19と支持部17bの境にて円筒部11を切断し、この
左の部分を左右反転させて、円筒部11における支持部
17a,17bの間の部分に並列させたような形態とな
る。従い、帯状体巻き取り装置の全長が短くて済む。な
お、この構成にて第1スプロケットは互いに同径、第2
スプロケットも互いに同径としたが、同じ比率にて異な
る径としても良い。例えば、第1スプロケットの径の比
率は、円筒状部材と円筒部11とで1:2、第2スプロ
ケットの径の比率も、軸体と押し出し軸61とで1:2
としても良い。このような比率のときには、駆動部19
の回転角を60°としておけば、押し出し軸61を30
°回転させることができる。こうすれば、円筒状部材及
び軸体に減速機構を兼ねさせることができ、また、押し
出し軸61の回転精度を上げることもできる。例えば、
±1°の精度で軸体を回転できる場合に、径の比率を
1:2にして、軸体を60°回転させれば、押し出し軸
61を30±0.5°回転させることができる。
【0057】また、本発明の管状体固定装置を、帯状体
巻き取り装置としてではなく、図10及び図11に示す
ような、板状部材の切断装置3として構成しても良い。
図10(a)は切断装置3の平面図、図10(b)は切
断装置3の正面図、図11は切断装置3の右側面図であ
る。
【0058】切断装置3においては、帯状体巻き取り装
置1の円筒部11に相当するものを上下に並列配置(1
1',11'')し、夫々に所定個数(ここでは4個ずつ)
の金属製の円筒状部材であるホルダ121が外嵌されて
いる。各ホルダ121には夫々円形のカッター123が
担持されており、上下に位置されたホルダ121は、軸
方向に逆方向に設置されて、夫々が担持するカッター1
23がわずかに擦り合わされた状態にされている。そし
て、ホルダ121は、円筒部11',11''に対して、夫
々3本の当接棒15',15''にて紙管13と略同様に固
定され、円筒部11',11''と共に回転駆動される。回
転の方向は図11に示したように円筒部11’は矢印G
方向、円筒部11''は矢印H方向である。切断装置3の
備えるテーブル125の上に切断される板状部材(例え
ば段ボール127)を載置し、テーブル125に対して
上下方向に1本ずつ配置された、くわえ送りローラ12
9,129にて段ボール127を図10(a)の矢印I
の方向に搬送すると、8枚のカッター123にて段ボー
ル127を切断する。
【0059】なお、くわえ送りローラは、円筒部11',
11''に対して矢印Iの方向(図10(a))に、もう
1組設けられている(131,131)が、図10
(b)においては、図を簡略にするために省略してい
る。そして、円筒部11',11''の中には、押し出し軸
61と同様の、図示しない押し出し軸が夫々設置されて
おり、図示しない駆動部によって30°何れかの方向に
回転され、当接棒15',15''を径方向に移動させる。
【0060】このような切断装置3においては、まず、
当接棒15',15''を円筒部11',11''に格納するこ
とにより、カッター123を担持するホルダ121を軸
方向に移動可能にし、ホルダ121を所望の位置に移動
させた後、当接棒15',15''を外周方向に移動させて
ホルダ121を固定する。従い、当接棒15',15''を
移動させる駆動部を作動させるだけで、ホルダ121を
固定状態・移動可能状態に相互に切り替えることができ
る。当然、帯状体巻き取り装置1と同様、円筒部11',
11''とホルダ121との同心度を確保することができ
るので、段ボール127を良好に切断することができ
る。なお、円筒部11',11''に軸方向に沿った目盛を
形成しておくと、容易に複数のホルダ121を、所定の
間隔にて円筒部11',11''に固定することができ、便
利である。
【0061】このように、本発明の管状体固定装置にて
その円筒部11(若しくは円筒部11',11'')に固定
される管状体は、紙管13、ホルダ121に限らず、当
接棒15(若しくは当接棒15',15'')によって内周
面から押圧可能な、全ての管状部材、円環状部材が対象
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である、帯状体巻き取り装
置1の概略構成図である。
【図2】 円筒部の説明図である。
【図3】 当接棒の説明図である。
【図4】 押し出し軸の説明図である。
【図5】 円筒部、当接棒、及び押し出し軸を組み立て
た様子を示す説明図である。
【図6】 付勢部の構造を示す説明図である。
【図7】 当接棒が押し出し軸及び付勢部によって径方
向に移動される様子を示す説明図である。
【図8】 駆動部の構造を示す説明図である。
【図9】 駆動部による被駆動部の回転角度が30°に
される機構を示す説明図である。
【図10】 本発明の他の実施例としての切断装置の説
明図である。
【図11】 本発明の他の実施例としての切断装置の右
側面図である。
【符号の説明】
1…帯状体巻き取り装置 11…円筒部
13…紙管 15a,15b,15c…当接棒 17a,17b…
支持部 19…押し出し軸駆動部 21…付勢部 23a,23b,23c…ボルト 41a,41b,
41c…長穴 61…押し出し軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状体が外嵌される略円筒状部材であっ
    て、その外周面から内周面へ貫通する軸方向に沿った長
    穴が、3個以上、周方向に略等間隔で形成された円筒部
    と、 該円筒部の各長穴に格納される当接棒と、 該当接棒を、上記円筒部に対して径方向に移動可能に支
    持する当接棒支持部と、 上記当接棒を、上記円筒部の中心軸に向かって付勢する
    付勢部と、 上記円筒部の軸に沿って且つ該円筒部に対して回転可能
    に設置される略角柱状部材であって、その軸断面は上記
    長穴の数の倍数の頂点を持つ押し出し軸と、 上記円筒部に対して上記押し出し軸を所定角度回転させ
    ることにより各上記当接棒を該円筒部の径方向に移動さ
    せる押し出し軸駆動部と、 を備えたことを特徴とする管状体固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管状体固定装置におい
    て、 上記円筒部をその中心軸回りに回転可能に支持する円筒
    部支持部と、 上記円筒部を回転させる円筒部駆動部と、 を更に備えたことを特徴とする管状体固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の管状体
    固定装置において、上記長穴が上記円筒部の周方向に等
    間隔で3個形成され、 上記当接棒が略円形断面を持つ部材であり、 上記押し出し軸が略六角柱状部材であり、 上記押し出し軸駆動部が上記円筒部に固定されているこ
    とを特徴とする管状体固定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100769647B1 (ko) * 2006-12-12 2007-10-23 주식회사 옥동공업 연결부재 및 연결부재를 이용한 체결조립체
CN103434868A (zh) * 2013-08-21 2013-12-11 昆山科顺防水材料有限公司 一种多功能卷材收卷轴
CN105965388A (zh) * 2016-05-05 2016-09-28 泉州鲤城福辉汽车配件有限公司 一种数控制动器凸轮轴磨床工件夹持装置

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CN105965388B (zh) * 2016-05-05 2019-03-26 泉州鲤城福辉汽车配件有限公司 一种数控制动器凸轮轴磨床工件夹持装置

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