JP2001191242A - ベルト式研磨工具 - Google Patents

ベルト式研磨工具

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JP2001191242A
JP2001191242A JP37489199A JP37489199A JP2001191242A JP 2001191242 A JP2001191242 A JP 2001191242A JP 37489199 A JP37489199 A JP 37489199A JP 37489199 A JP37489199 A JP 37489199A JP 2001191242 A JP2001191242 A JP 2001191242A
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Japan
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idle
belt
roller mechanism
endless belt
roller
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JP37489199A
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English (en)
Inventor
Masahiro Iwamoto
雅弘 岩本
Takao Manabe
隆夫 真鍋
Akihiko Kametani
昭彦 亀谷
Yuzo Hishida
裕三 菱田
Takashi Ninomiya
敬 二宮
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】精密機械部品の微細構造部位を良好に研磨する
ことができるベルト式研磨工具を提供する。 【解決手段】フレーム21の先端部に第1アイドルロー
ラ機構26を設けた。第1アイドルローラ機構26は、
一対のアイドルローラ24,25を有し、これらをきわ
めて接近した位置に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、ローラに巻回
された無端ベルトを駆動して対象物を研磨するベルト式
研磨工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から図6に示すようなベルト式研磨工具(以下、適宜
「ベルトサンダ」という。)が提供されている。
【0003】同図を参照して、このベルトサンダ1は、
駆動ローラ2、アイドルローラ3,4に掛け回された無
端ベルト5を備えている。アイドルローラ3は、無端ベ
ルト5にテンションを付加するテンションローラを構成
しており(以下、アイドルローラ3を適宜「テンション
ローラ」という。)、テンションローラ3は、フレーム
6に支持されたテンションロッド7に支持されている。
このテンションロッド7は、図中左側へ所定の弾性力で
弾性付勢されている。このため、無端ベルト5は、所定
のテンションが常時弾性的に付加された状態となってい
る。
【0004】無端ベルト5の表面には研磨材が塗布され
ており、このため、無端ベルト5は、ペーパ状のヤスリ
を構成している。そして、駆動ローラ2を回転させるこ
とにより無端ベルト5がその長さ方向に駆動され、この
駆動される無端ベルト5を研磨対象物に当接させること
によって、当該研磨対象物を研磨することができるよう
になっている。ベルトサンダ1の使い方としては、研磨
対象物の平面部分を研磨する場合には、平板8が設けら
れた平面研磨部9を研磨対象物に当接させ、また、研磨
対象物の曲面部分等を研磨する場合には、一般研磨部1
0を研磨対象物に当接させる。
【0005】ところで、かかる従来のベルトサンダ1で
は、研磨対象物の研磨部位が微細な構造である場合に
は、事実上研磨作業ができない。たとえば、図7に示す
ように、精密機械部品Mの角部11を研磨して面取作業
を施す場合には、上記平面研磨部9や一般研磨部10を
角部11に当接させることはできない。なぜなら、作業
中に無端ベルト5を他の壁面部分12にも接触させてし
まうからである。
【0006】このため、精密機械部品Mの角部11等の
微細な部分の研磨作業は、作業者が手で紙ヤスリ等を持
って手作業で行うという煩わしいものであった。
【0007】そこで、本発明の目的は、精密機械部品の
微細構造部位をも良好に研磨することができるベルト式
研磨工具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成す
るため、本願に係る発明は、回転駆動される駆動ローラ
を備えた駆動ローラ機構と、アイドルローラを備えた複
数のアイドルローラ機構と、駆動ローラ機構および各ア
イドルローラ機構に掛け回された無端ベルトと、当該掛
け回された無端ベルトに所定のテンションを付加するテ
ンション付加機構とを有し、一のアイドルローラ機構
は、互いに接近した位置に設けられた一対のアイドルロ
ーラを有していることを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、無端ベルトは、駆動ロ
ーラおよび各アイドルローラに掛け回され、これら駆動
ローラおよび各アイドルローラによって支持された状態
となる。そして、テンション付加機構によって無端ベル
トに所定のテンションが付加され、これにより、無端ベ
ルトは当該所定のテンションによって保持される。この
状態で、駆動ローラ機構によって駆動ローラを回転駆動
させることにより、無端ベルトがその長手方向に沿って
駆動される。この駆動される無端ベルトを研磨対象物に
当接させることにより、当該研磨対象物が研磨される。
【0010】このとき、複数のアイドルローラ機構のう
ち一のアイドルローラ機構は、一対のアイドルローラを
有しているから、駆動される無端ベルトは、当該一対の
アイドルローラによって支持される。しかも、これら一
対のアイドルローラは互いに接近しているから、駆動さ
れる無端ベルトのうち当該一のアイドルローラ機構によ
って支持されている部分は、一対のアイドルローラによ
りきわめて短いスパンで支持される。
【0011】(2) また、本発明では、上記駆動ローラ
機構、各アイドルローラ機構およびテンション付加機構
を支持する支持フレームがさらに備えられており、上記
駆動ローラ機構は、支持フレームの基端側に支持されて
おり、上記一のアイドルローラ機構は、支持フレームの
先端側に支持されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、上記作用に加えて次の作用を奏す
る。すなわち、支持フレームに対して駆動ローラ機構、
各アイドルローラ機構およびテンション付加機構が支持
されるが、駆動ローラ機構が支持フレームの基端側に支
持されており、一のアイドルローラ機構が支持フレーム
の先端側に支持されるから、支持フレームの両端部に、
それぞれ駆動ローラ機構と一のアイドルローラ機構とが
配置される。つまり、一のアイドルローラ機構を、端部
において突出した状態で配置することができる。
【0012】(3) さらに、本発明では、上記支持フレ
ームは、当該支持フレームの基端側から先端側へ延び且
つ上記掛け回された無端ベルトの内側に配置された平面
研磨用当接板を有しており、上記駆動ローラの外周面
と、上記一対のアイドルローラのうち一方のアイドルロ
ーラの外周面とに外接する仮想平面は、上記平面研磨用
当接板の表面と平行に配置されていることを特徴とする
ものである。
【0013】この構成によれば、上記作用に加えてさら
に次の作用を奏する。すなわち、駆動ローラの外周面と
一対のアイドルローラのうち一方のアイドルローラの外
周面とに外接する仮想平面が、支持フレームに設けられ
た平面研磨用当接板の表面と平行に配置されているか
ら、当該平面研磨用当接板と無端ベルトとを平行に配置
することができる。これにより、研磨対象物の平面部分
を研磨する場合であっても、当該平面部分と平面研磨用
当接板との間に無端ベルトを平行に介在させた状態で作
業を行うことができる。
【0014】(4) 加えて、本発明は、上述した一対の
アイドルローラの軸間距離が可変となっていることを特
徴とするものである。
【0015】この構成によれば、上記作用に加えて次の
作用を奏する。すなわち、一対のアイドルローラの軸間
距離を変化させることによって、駆動される無端ベルト
を支持するスパンを変化させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態に係るベルト
サンダの構成を示す正面図である。
【0018】同図を参照してベルトサンダ20の概略構
成について説明する。
【0019】本実施形態に係るベルトサンダ20は、主
としてジェットエンジン等の精密機械部品(被加工物)
の面取加工等を行うためのものであって、フレーム21
と、駆動ローラ22を備えた駆動ローラ機構23と、一
対のアイドルローラ24,25を備えた第1アイドルロ
ーラ機構26と、アイドルローラ27を備えた第2アイ
ドルローラ機構28と、これらに掛け回された無端ベル
ト29と、第1アイドルローラ機構26を矢印31の方
向に弾性的に付勢することにより、無端ベルト29に所
定のテンションを付加するテンション付加機構32とを
有している。
【0020】このベルトサンダ20は、いわゆるエアツ
ールであって、図示しない圧縮空気供給手段から供給さ
れる圧縮空気により駆動されるものである。もっとも、
エア式以外の駆動手段でベルトサンダ20を駆動するこ
ともできる。
【0021】そして、駆動ローラ22が矢印30の方向
に回転されることにより、無端ベルト29が当該回転方
向に沿って送られ、この送られる無端ベルト29を被加
工物に接触させることによって、被加工物に上記面取加
工等を施すことができるようになっている。
【0022】本実施形態の特徴とするところは、第1ア
イドルローラ機構26が一対のアイドルローラ24,2
5を有し、且つこれらアイドルローラ24,25が互い
に接近した位置に配置されている点にある。そして、こ
れにより、アイドルローラ24,25によって無端ベル
ト29がきわめて短いスパンで支持されることになり、
無端ベルト29の当該きわめて短いスパンで支持された
部分を用いて、微細な面取加工も容易に行うことができ
るようになっている点である。以下、詳しく説明する。
【0023】図2は、フレーム21部分の構造を詳細に
示す要部斜視図である。同図を参照して説明する。
【0024】フレーム21は、メインフレーム33とサ
ブフレーム34とを有している。
【0025】メインフレーム33は、図に示すように略
U字状に形成された駆動ローラ機構保持部35と、これ
に延設された把手部36とを有している。駆動ローラ機
構保持部35は、U字状に形成された外枠37と、外枠
37の一側面側に当てがわれた平板38とを有してい
る。外枠37の他端面側は開放されており、駆動ローラ
機構23のメンテナンスや無端ベルト29の着脱作業が
容易となっている。
【0026】また、把手部36は、駆動ローラ機構保持
部35の後端側(外枠37の湾曲された側)に取り付け
られており、作業者が手で把持しやすいように円筒形に
形成されている。把手部36の端部には、エアホースを
接続するための接続部39(図1参照)が形成されてお
り、この接続部39に圧縮空気が供給されるようになっ
ている。さらに、把持部36の内部には、上記接続部3
9から供給される圧縮空気により駆動される空圧モータ
が装備されており、この空圧モータによって駆動ローラ
機構23の駆動ローラ22が回転駆動されるようになっ
ている。
【0027】一方、サブフレーム34は、断面コ字状に
形成された部材であって、メインフレーム33の先端側
から当該先端方向へ突出した状態で固定されている。サ
ブフレーム34は、先端側が細くなるようにいわゆる先
細り状に形成されており、その後端部40は、駆動ロー
ラ22の外形に沿うように円弧状に形成されている。
【0028】本実施形態では、このサブフレーム34に
当接板41が取り付けられている。この当接板41は平
板により構成されており、図1に示すように、サブフレ
ーム34の先端部と第1アイドルローラ機構26のフレ
ーム43とに架け渡すように配置されている。また、当
接板41の上面42は、駆動ローラ22の外周面とアイ
ドルローラ24の外周面とを含む平面と平行に配置され
ている。本実施形態では、当該平面と当接板41の上面
42とは、略同一平面上に配置された状態となってい
る。このような当接板41の作用効果については後述す
る。
【0029】次に、駆動ローラ機構23は、メインフレ
ーム33の駆動ローラ機構保持部35に取り付けられて
おり、駆動ローラ22と、これを駆動するための駆動部
(図示せず)とを有している。
【0030】駆動ローラ22は、回転されることによっ
て無端ベルト29を駆動するものである。したがって、
無端ベルト29のはずれ防止のため、駆動ローラ22に
は鍔45が形成されている。なお、この鍔45を設ける
他に、駆動ローラ22の外形形状をいわゆる樽型にして
無端ベルト29のはずれ止めを行ってもよい。また、駆
動ローラ22は、駆動軸44を備えており、上記圧縮空
気によって駆動される空圧モータにより駆動軸44が回
転駆動されるようになっている。
【0031】一方、駆動部は、供給される圧縮空気によ
り上記駆動軸44にトルクを伝達するものであって、既
知の構造を採用することができる。もっとも、本実施形
態ではエア式のものを採用したが、駆動軸44に電動モ
ータ等を接続して、駆動軸44を直接駆動することもで
きる。
【0032】次に、第1アイドルローラ機構26につい
て説明する。図3は、第1アイドルローラ機構26の構
成を示す要部斜視図である。同図を参照して、第1アイ
ドルローラ機構26は、フレーム43と、これに支持さ
れた一対のアイドルローラ24,25を有している。
【0033】フレーム43は、一対の平板45と、これ
らに架け渡されたクロスメンバ46とを有している。各
平板45は、略扇形に形成され、互いに平行に配置され
ている。クロスメンバ46は、たとえば角材により構成
することができ、両平板45の基端部に配置されてい
る。
【0034】なお、図1で示したように、第1アイドル
ローラ機構26が矢印31の方向に弾性的に付勢される
ため、第1アイドルローラ機構26は、矢印31の方向
に沿って移動するものである。このため、クロスメンバ
46には上記当接板41が連結されているが、この当接
板41は、クロスメンバ46に対して矢印55の方向に
沿ってスライド可能となっている。もっとも、当接板4
1をクロスメンバ46に対して取り付けないで、サブフ
レーム34にいわゆる片持状に取り付けるようにしても
よい。
【0035】各アイドルローラ24,25は、フレーム
43の先端部に配置されており、本実施形態では両アイ
ドルローラ24,25は、同一の部材である。各アイド
ルローラ24,25は、ローラ本体47、48と、これ
を回転自在に支持する支持軸49,50とを有してい
る。各支持軸49,50は、上記一対の平板45によっ
てその両端を支持されている。これにより、各アイドル
ローラ24,25のローラ本体47,48は、その外縁
部がフレーム43から突出するように配置されている。
【0036】また、各アイドルローラ24,25は、き
わめて接近した位置に配置されている。一例として、本
実施形態では、ローラ本体47,48の外径は6mmで
あり、これらの軸間距離は10mmに設定されている
が、ローラ本体47,48の外径や軸間距離は、被加工
物や研磨作業の種類に応じて適宜設計変更を行うことが
できる。このようにローラ本体47,48をきわめて接
近させたことによる作用効果については、後述する。
【0037】次に、図2を参照して、第2アイドルロー
ラ機構28について説明する。第2アイドルローラ機構
28は、サブフレーム34の先端下部に設けられてお
り、一対の支持板51,52と、アイドルローラ27と
を有している。各支持板51,52は、略三角形形状に
形成されている。各支持板51,52は、サブフレーム
34の下端に固定されており、互いに対向配置されてい
る。
【0038】一方、アイドルローラ27は、ローラ本体
53と支持軸54とを有している。ローラ本体53は、
支持軸54に回動自在に支持されており、支持軸54
は、その両端を支持板51,52によって支持されてい
る。
【0039】なお、上記第1および第2アイドルローラ
機構26,28において、ローラ本体47,48,53
の外形形状についても、いわゆる樽型にして無端ベルト
29のはずれ止めを行うようにしてもよい。
【0040】次に、無端ベルト29は、上述した駆動ロ
ーラ22,ローラ本体47,48,53に掛け回されて
おり、これらによって支持されている。無端ベルト29
の外表面には研磨材が付着されており、駆動される無端
ベルト29を研磨対象物に接触させると、この研磨材に
よって研磨加工を施すことができるようになっている。
なお、この無端ベルト29は、通常の市販品を採用する
ことができる。
【0041】次に、図2および図3を参照して、テンシ
ョン付加機構32について説明する。
【0042】テンション付加機構32は、第1アイドル
ローラ機構26を矢印31の方向に弾性付勢し、無端ベ
ルト29にテンションを付加するものである。テンショ
ン付加機構32は、プッシュロッド56と、これを支持
する支持部材57,58と、プッシュロッド56を矢印
31の方向に押し付けるバネ59とを有している。
【0043】支持部材57は、平板から構成されてお
り、サブフレーム34の先端側開口を塞ぐように配置さ
れている。また、支持部材58は、平板により構成され
ており、サブフレーム34内に固定配置されている。各
支持部材57,58には、プッシュロッド56が挿通さ
れる挿通孔が形成されており、この挿通孔にプッシュロ
ッド56がスライド自在な状態で挿通されている。
【0044】プッシュロッド56は、断面円形の棒状部
材により構成されており、その基端部がサブフレーム3
4に支持され、その先端部が第1アイドルローラ機構2
6のクロスメンバ46に支持されている。プッシュロッ
ド56は、基端側の所定部に鍔60が形成されている。
そして、この鍔60の外径は、支持部材57に設けられ
た挿通孔の内径よりも大きく設定されており、このた
め、プッシュロッド56が矢印31の方向に所定距離移
動だけ移動すると、上記鍔69が支持板57に当接して
プッシュロッド56の移動を規制するようになってい
る。
【0045】また、バネ59は、通常のコイルバネを採
用することができる。このバネ59は、プッシュロッド
56の鍔60と支持部材58との間に圧縮状態で介在さ
れており、このため、プッシュロッド56を常時矢印3
1の方向に付勢するようになっている。
【0046】次に、ベルトサンダ20の使い方につい
て、各部の作用効果と共に説明する。
【0047】まず、図1を参照して、無端ベルト29を
駆動ローラ22および各アイドルローラ24,25,2
7に掛け回してセットする。この状態で、テンション付
加機構32によって無端ベルト29に所定のテンション
が付加される。
【0048】次いで、圧縮空気を供給し、駆動ローラ機
構23の駆動ローラ22を回転駆動させる。これによ
り、無端ベルト29が駆動ローラ22の回転方向に沿っ
て駆動される。この駆動される無端ベルト29を研磨対
象物に当接させることにより、当該研磨対象物を研磨す
ることができる。
【0049】このとき第1アイドルローラ機構26が一
対のアイドルローラ24,25を有しているから、駆動
される無端ベルト29は、これらアイドルローラ24,
25によって、当該部位においてきわめて短いスパンで
支持される。したがって、当該部位に研磨対象物を配置
することにより、たとえ当該研磨対象物が、従来におい
て工具による研磨作業が事実上不可能とされていた精密
機械部品の微細構造部分であっても、当該微細構造部分
の研磨作業を良好に行うことができる。
【0050】また、本実施形態では、駆動ローラ機構2
3、各アイドルローラ機構26,28およびテンション
付加機構32は、フレーム21に支持されており、且つ
駆動ローラ機構23は、メインフレーム33に支持さ
れ、第1アイドルローラ機構26は、サブフレーム34
の先端側に支持されているから、第1アイドルローラ機
構26を把手部36から突出した状態にすることができ
る。したがって、精密機械部品の微細な角部に面取作業
を施す場合等であっても、当該角部に、無端ベルト29
の上記短いスパンで支持された部分を確実に当接させる
ことができる。これにより、研磨対象物が精密機械部品
Mの微細な角部等であっても、研磨作業を良好に行うこ
とができる。
【0051】さらに、本実施形態では、上述したよう
に、当接板41の上面42が、駆動ローラ22の外周面
とアイドルローラ24の外周面とを含む平面と平行に配
置されているから、当接板41と無端ベルト29とを平
行に配置することができる。これにより、研磨対象物の
平面部分を研磨する場合であっても、当該平面部分に無
端ベルト29を当接させて研磨反力を当接板41で支持
した状態で作業を行うことができる。
【0052】次に、本実施形態の変形例について説明す
る。
【0053】図4は、本実施形態の変形例に係るベルト
サンダ70の構造を示す正面図であり、図5は、第1ア
イドルローラ機構71の構成を示す要部斜視図である。
【0054】これらの図を参照して、本変形例に係るベ
ルトサンダ70が上記実施形態に係るベルトサンダ20
と異なる点は、ベルトサンダ20の第1アイドルローラ
機構26がフレーム43と一対のアイドルローラ24,
25を一体的にユニットとして構成しているのに対し、
本変形例では、各アイドルローラ72,73を別々に構
成し、これらを既知の固着手段によって固着している点
である。なお、図4では、テンション付加機構32の図
示は省略している。また、ベルトサンダ70のその他の
構成については、上記実施形態と同様であるので、同一
の部材については同一の参照符号を付してその説明を省
略する。
【0055】図5に示すように、アイドルローラ72
は、フレーム74の先端部に配置されている。アイドル
ローラ72は、ローラ本体75と、これを回転自在に支
持する支持軸76とを有している。フレーム74は、一
対の平板77と、これらに架け渡されたクロスメンバ7
8とを有している。支持軸76は、上記一対の平板77
によってその両端を支持されている。ローラ本体75
は、上記実施形態と同様に、その外縁部がフレーム74
から突出するように配置されている。なお、アイドルロ
ーラ73の構成は、アイドルローラ72と同様であり、
また、各アイドルローラ72,73は、上記実施形態と
同様にきわめて接近した位置に配置されている。
【0056】アイドルローラ72のクロスメンバ78
は、プッシュロッド56に接続されている。一方、アイ
ドルローラ73のクロスメンバ78には、L字状の連接
棒79が接続されており、この連接棒79によって、ク
ロスメンバ78と上記プッシュロッド56とが連結され
ている。
【0057】以上のような構成を有するベルトサンダ7
0の場合も、アイドルローラ72,73が互いにきわめ
て接近した状態となっているから、上述した実施形態に
係るベルトサンダ20と同様の作用を奏する。また、か
かる構成とすることにより、アイドルローラ73のみを
別部品として構成し、これを従来のベルトサンダのアイ
ドルローラの近傍にいわゆる後付けで取り付けることも
できるという利点がある。
【0058】さらに、上記実施形態および変形例では、
一対のアイドルローラ24,25および一対のアイドル
ローラ72,73の軸間距離d1,d2(それぞれ図
3,図5参照)は固定されているが、この軸間距離d
1,d2を可変とすることもできる。
【0059】図3を参照して、軸間距離d1を可変とす
る構造は、たとえば、フレーム43の一対の平板45
に、アイドルローラ25の支持軸50が矢印P1の方向
にスライドできるように長穴を設け、この長穴に支持軸
50が支持されるような構造とすることができる。この
場合、支持軸50はいわゆる段付ボルトとして構成し、
ナットを用いて支持軸50を支持板45に締結する構造
とすることができる。もっとも、支持軸50のスライド
は、他の公知のスライド機構を採用することによっても
達成することができる。
【0060】また、図5を参照して、軸間距離d2を可
変とする構造は、たとえば、アイドルローラ73の連接
棒79とプッシュロッド56との間に所要のブラケット
を介在させ、このブラケットによって、アイドルローラ
73をアイドルローラ72に対して矢印P2の方向にス
ライドさせる構造とすることができる。もっとも、この
アイドルローラ73のスライド構造についても、他の公
知のスライド機構を採用することができる。
【0061】このように一対のアイドルローラ24,2
5およびアイドルローラ72,73の軸間距離d1,d
2を可変とすることによって、無端ベルト29を支持す
るスパンを変化させることができる。したがって、被加
工物の微細構造部分の形状に対応させて研磨作業を一層
良好に行うことができるという利点がある。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、駆動され
る無端ベルトは、一対のアイドルローラによってきわめ
て短いスパンで支持されているから、この一対のアイド
ルローラ間に研磨対象物を配置することにより、たとえ
当該研磨対象物が、従来において工具による研磨作業が
事実上不可能とされていた精密機械部品の微細構造部分
であっても、無端ベルトのテンションを有効に利用して
当該微細構造部分の研磨作業を良好に行うことができ
る。
【0063】また、本発明では、一のアイドルローラ機
構を突出した状態で配置することができるので、たとえ
ば精密機械部品の微細な角部に面取作業を施す場合であ
っても、当該角部に、無端ベルトの上記短いスパンで支
持された部分を当接させることができる。これにより、
研磨対象物が精密機械部品の微細な角部等であっても、
無端ベルトのテンションを有効に利用して研磨作業を良
好に行うことができる。
【0064】さらに、本発明では、研磨用当接板の表面
に対して無端ベルトを平行に配置することができるか
ら、研磨対象物の平面部分を研磨する場合であっても、
従来と同様に良好に研磨作業を行うことができる。
【0065】加えて、本発明では、無端ベルトを支持す
るスパンを変化させることができるので、上記微細構造
部分の形状に対応させて研磨作業を一層良好に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るベルトサンダの構成
を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るベルトサンダの要部
斜視図であり、フレーム部分の構造を詳細に示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態に係るベルトサンダの要部
斜視図であり、第1アイドルローラ機構の構成を示す図
である。
【図4】本発明の一実施形態の変形例に係るベルトサン
ダの構成を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施形態の変形例に係るベルトサン
ダの要部斜視図であり、第1アイドルローラ機構の構成
を示す図である。
【図6】従来のベルトサンダの構成を示す図である。
【図7】従来のベルトサンダを用いた研磨作業を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
20 ベルトサンダ 21 フレーム 22 駆動ローラ 23 駆動ローラ機構 24 アイドルローラ 25 アイドルローラ 26 第1アイドルローラ機構 27 アイドルローラ 28 第2アイドルローラ機構 29 無端ベルト 32 テンション付加機構 41 当接板 70 ベルトサンダ 71 第1アイドルローラ機構 72 アイドルローラ 73 アイドルローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀谷 昭彦 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 菱田 裕三 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 二宮 敬 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 AA12 AA14 AA16 CB01 CB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される駆動ローラを備えた駆動ロ
    ーラ機構と、 アイドルローラを備えた複数のアイドルローラ機構と、 駆動ローラ機構および各アイドルローラ機構に掛け回さ
    れた無端ベルトと、 当該掛け回された無端ベルトに所定のテンションを付加
    するテンション付加機構とを有し、 一のアイドルローラ機構は、互いに接近した位置に設け
    られた一対のアイドルローラを有していることを特徴と
    するベルト式研磨工具。
  2. 【請求項2】請求項1記載のベルト式研磨工具におい
    て、 上記駆動ローラ機構、各アイドルローラ機構およびテン
    ション付加機構を支持する支持フレームがさらに備えら
    れており、 上記駆動ローラ機構は、支持フレームの基端側に支持さ
    れており、上記一のアイドルローラ機構は、支持フレー
    ムの先端側に支持されていることを特徴とするベルト式
    研磨工具。
  3. 【請求項3】請求項2記載のベルト式研磨工具におい
    て、 上記支持フレームは、 当該支持フレームの基端側から先端側へ延び且つ上記掛
    け回された無端ベルトの内側に配置された平面研磨用当
    接板を有しており、 上記駆動ローラの外周面と、上記一対のアイドルローラ
    のうち一方のアイドルローラの外周面とに外接する仮想
    平面は、上記平面研磨用当接板の表面と平行に配置され
    ていることを特徴とするベルト式研磨工具。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のベル
    ト式研磨工具において、 上記一対のアイドルローラの軸間距離は、可変となって
    いることを特徴とするベルト式研磨工具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6916235B2 (en) 2003-07-08 2005-07-12 Nitto Kohki Co., Ltd. Hand-held endless belt abrading machine
CN102501157A (zh) * 2011-11-21 2012-06-20 长春大学 调压式砂带研磨装置
CN102649258A (zh) * 2012-05-17 2012-08-29 广东新海岸机械有限公司 玻璃磨边机的抛光磨头
CN102909633A (zh) * 2012-11-19 2013-02-06 江苏科技大学 一种微型砂带工具磨装置
CN104070436A (zh) * 2014-07-16 2014-10-01 李立武 一种抛光机

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