JP7351871B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨装置に関する。
例えば、特許文献1には、CD用スタンパー又はハードディスク用スタンパー等のワークを研磨する研磨装置が開示されている。この研磨装置は、ワークを回転可能に保持するワーク保持部と、ワークのうち回転軸線に直交する被研磨面に研磨テープの研磨面を押圧するための押圧体とを備える。また、当該研磨装置は、押圧体と被研磨面との間に研磨テープを送るテープ送り機構を有する。当該研磨装置は、ワークの回転中心部を研磨しない。
特公平7-100294号公報
ところで、上述した研磨装置のようにワークを回転させる場合、ワークの回転軸線上の回転速度はゼロである。そのため、被研磨面の回転中心部を研磨する場合、研磨装置は、押圧体により研磨テープの研磨面を被研磨面の回転中心部に押圧した状態で研磨面と被研磨面とを相対的に移動させる必要がある。また、研磨装置は、研磨が完了したワークを研磨対象である別のワークに交換した後、研磨面の未使用領域(砥粒が摩耗していない領域)が別のワークの被研磨面の回転中心部に対向するようにテープを送る必要がある。この場合、複数のワークの研磨コストは、研磨テープの送り量が大きいほど高くなる。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の一態様は、ワークの被研磨面に直交する回転軸線を中心に前記ワークを回転可能に保持するワーク保持部と、前記被研磨面に研磨テープの研磨面を押圧するための押圧体と、前記押圧体と前記被研磨面との間に前記研磨テープを送るテープ送り機構と、前記研磨テープのテープ送り方向と前記回転軸線とに直交するテープ幅方向に前記研磨テープと前記ワークとを相対移動させる移動機構と、制御装置と、を備える研磨装置であって、前記研磨面のうち前記押圧体によって前記被研磨面に押し付けられる部分は、前記回転軸線を中心に前記ワークが1回転する間に、前記被研磨面の全体に接触し、前記押圧体のうち前記研磨テープに接触する押圧面には、前記被研磨面の回転中心部に前記研磨面を押圧するための中心押圧部と、前記中心押圧部に対して前記テープ送り方向とは反対方向に隣接する部分に形成された切欠部と、前記切欠部を前記テープ幅方向から挟むように位置する一対の側方押圧部と、が設けられ、前記被研磨面は、前記切欠部が前記研磨テープを介して前記被研磨面に向かい合うとともに前記回転中心部が前記切欠部に対して前記テープ送り方向にずれて位置した状態で、前記研磨面によって研磨され、前記制御装置は、前記テープ送り機構を制御して、1つの前記ワークの前記被研磨面の研磨が完了するまで前記研磨テープを送らず、且つ前記被研磨面の研磨の完了後に新たなワークを研磨するために所定の送り量だけ前記研磨テープを前記テープ送り方向に送ることにより、前記研磨テープのうち前回の研磨時に前記切欠部に対向していた部分を前記新たなワークの前記回転中心部に向かい合うように位置させる、研磨装置である。
本発明によれば、中心押圧部により被研磨面の回転中心部に研磨面を押圧した状態で、研磨テープとワークとを相対移動させることができる。これにより、被研磨面の回転中心部を効率的に研磨することができる。また、押圧面には、押圧面のうち中心押圧部に対してテープ送り方向とは反対方向に隣接する部分に切欠部が設けられている。そのため、研磨面のうち切欠部に対応する部分は、被研磨面に押圧されない。つまり、研磨面のうち切欠部に対応する部分は、被研磨面による摩耗が抑えられるため未使用領域となる。これにより、押圧体に切欠部を設けていない場合と比較して、ワーク交換後に研磨面の未使用領域を被研磨面の回転中心部に対向させるのに必要な研磨テープの送り量を小さくすることができる。よって、複数のワークの研磨コストの削減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る研磨装置の概略構成図である。 図1の一部拡大図である。 図2の一部拡大断面説明図である。 図4Aは、図3の押圧体を矢印Z1方向から見た平面図であり、図4Bは、図3のIVB-IVB線に沿った断面説明図である。 研磨装置を用いた研磨方法を説明するフローチャートである。 図6Aは、移動工程の第1の断面説明図であり、図6Bは、移動工程の第2の断面説明図である。 図7Aは、ワーク交換工程後の研磨テープとワークとの位置関係を示す説明図であり、図7Bは、テープ送り工程の説明図である。 押圧体に切欠部を設けなかった場合のテープ送り工程の説明図である。
図1~図3に示すように、本発明の一実施形態に係る研磨装置10は、研磨テープ200を用いてワーク300の被研磨面302を研磨(鏡面加工)する。図3において、ワーク300は、例えば、図示しないエンジンの給排気を行うバルブである。ワーク300は、円柱状のステム部306と、ステム部306の軸線方向の端部に設けられた円錐形状のヘッド部308(傘部)とを有する。ヘッド部308は、エンジンの燃焼室(不図示)に面する被研磨面302(傘表面)を含む。ヘッド部308の被研磨面302は、円形状の平面である(図4B参照)。ワーク300は、エンジン用のバルブに限定されない。
図3及び図4Bにおいて、研磨テープ200は、帯状に延在している。研磨テープ200の一方の面(表面202)には、砥粒を有する研磨面204が形成されている。研磨テープ200の他方の面(裏面206)には、砥粒が設けられていない。研磨装置10に用いられる研磨テープ200の大きさ、形状、砥粒の種類等は、研磨されるワーク300に応じて適宜選択される。
図1に示すように、研磨装置10は、ワーク保持部12、基台14、第1移動機構16、第2移動機構18及び研磨装置本体20を備える。ワーク保持部12は、ワーク300を回転可能に保持する。図3に示すように、ワーク300の回転軸線Axは、ステム部306の軸線上に位置するとともに被研磨面302の中心を通る。ワーク300の回転軸線Axは、矢印Z方向(上下方向)に延在している。
図1において、基台14は、図示しない床面に設置されている。第1移動機構16は、基台14に対して第2移動機構18及び研磨装置本体20をワーク300の回転軸線Axに対して直交する方向(図1の紙面と直交する方向、図4Bの矢印Y方向)に移動させる。第1移動機構16は、第1シリンダ部24、第1ガイドレール部26及びテーブル部28を有する。
第1シリンダ部24は、基台14に対して固定されている。第1ガイドレール部26は、第1シリンダ部24に対して固定されている。第1シリンダ部24及び第1ガイドレール部26は、図1の紙面と直交する方向に沿って延在している。テーブル部28は、第1ガイドレール部26に対してスライド可能に取り付けられている。第1シリンダ部24は、エア等の作動流体の作用によってテーブル部28を第1ガイドレール部26の延在方向にスライドさせる。
第1移動機構16は、適宜の構成を採用し得る。第1移動機構16は、例えば、モータを用いて第2移動機構18及び研磨装置本体20を移動させてもよい。
第2移動機構18は、研磨装置本体20をワーク300の回転軸線Axの延在方向(矢印Z方向)に移動させる。つまり、第2移動機構18は、研磨装置本体20を上下方向に移動させる。第2移動機構18は、支持部30、第2シリンダ部32、第2ガイドレール部34、2つのスライド部36を有する。
支持部30は、第1移動機構16のテーブル部28に固定されている。支持部30は、矢印Z方向に沿って延在している。第2シリンダ部32は、支持部30に固定されている。第2ガイドレール部34は、支持部30に対して固定されている。第2ガイドレール部34は、支持部30の延在方向(矢印Z方向)に沿って延在している。2つのスライド部36は、第2ガイドレール部34に対してスライド可能なように取り付けられている。第2シリンダ部32は、エア等の作動流体の作用によって研磨装置本体20を第2ガイドレール部34の延在方向にスライドさせる。
第2移動機構18は、適宜の構成を採用し得る。第2移動機構18は、例えば、モータを用いて研磨装置本体20を移動させてもよい。
研磨装置本体20は、ワーク300の上方(矢印Z2方向)に位置する。研磨装置本体20は、取付ベース38、テープ送り機構40、揺動機構42、支持機構44及び押圧体46を有する。取付ベース38は、図1の紙面と直交する方向から見て長方形状に形成されている。取付ベース38は、矢印Z方向に延在している。取付ベース38の片方の長辺部には、2つのスライド部36が固定されている。2つのスライド部36は、矢印Z方向に互いに離間している。
取付ベース38の下端部(矢印Z1方向の端部)には、矢印Z方向に延在した2つのローラ支持部48、50が接続されている。2つのローラ支持部48、50は、ワーク300の回転軸線Axと直交する方向(矢印X方向)に互いに離間している。取付ベース38の上端部(矢印Z2方向の端部)には、第2シリンダ部32のロッド32aが固定されている。
テープ送り機構40は、ワーク300の被研磨面302と押圧体46との間に研磨テープ200を送る。テープ送り機構40は、第1リール取付軸52、第2リール取付軸54及び複数の搬送ローラ56を有する。
第1リール取付軸52は、取付ベース38に固定されている。第1リール取付軸52には、供給リール212が回転可能に取り付けられる。供給リール212には、未使用の研磨テープ200が巻回されている。第2リール取付軸54は、第1リール取付軸52の下方(矢印Z1方向)に位置している。第2リール取付軸54は、図示しないモータの駆動により回転する。当該モータは、取付ベース38に取り付けられる。第2リール取付軸54には、巻取リール214が取り付けられる。巻取リール214には、被研磨面302を研磨した後の使用済みの研磨テープ200が巻回される。
複数の搬送ローラ56は、供給リール212から引き出された研磨テープ200を所定のテンションを掛けた状態で巻取リール214に搬送する。テープ送り機構40は、複数の搬送ローラ56として、第1ローラ56a、第2ローラ56b、第3ローラ56c、第4ローラ56d及び第5ローラ56eを含む。第1ローラ56a、第4ローラ56d及び第5ローラ56eのそれぞれは、取付ベース38に対して取り付けられている。第2ローラ56bは、一方のローラ支持部48の矢印Z1方向の端部に取り付けられている。第3ローラ56cは、他方のローラ支持部50の矢印Z1方向の端部に取り付けられている。
図2において、研磨テープ200のうち第2ローラ56bと第3ローラ56cとの間に位置する部分は、ワーク300の被研磨面302に対して平行に延在する。第2ローラ56bと第3ローラ56cとの間において、研磨テープ200の研磨面204は、矢印Z2方向を向いている。つまり、研磨テープ200の研磨面204は、ワーク300の被研磨面302に対向する。テープ送り機構40は、第2ローラ56bから第3ローラ56cに向かって研磨テープ200を矢印X2方向に送る。換言すれば、テープ送り機構40は、押圧体46と被研磨面302との間に研磨テープ200を矢印X2方向に送る。
搬送ローラ56の数、位置、大きさ及び形状は、適宜設定可能である。
図1において、揺動機構42は、支持機構44及び押圧体46を図1の紙面と直交する方向(図4の矢印Y方向)に揺動させる。揺動機構42は、揺動モータ58と、揺動モータ58に接続された揺動部60とを有する。揺動部60は、揺動モータ58が駆動することにより揺動する。揺動部60は、取付ベース38に対して取り付けられている。
図2に示すように、支持機構44は、揺動部60の矢印Z1方向に位置している。支持機構44は、支持本体62、2つのピストン64、2つの付勢部材66、2つの支持ロッド68、1つのガイドロッド70及び接続部材72を有する。支持本体62は、揺動部60に対して固定されている。支持本体62には、2つのシリンダ孔74が形成されている。
各ピストン64は、矢印Z方向に移動可能なように2つのシリンダ孔74の各々に配設されている。各付勢部材66は、2つのシリンダ孔74の各々に配設されている。各付勢部材66は、2つのピストン64の各々を下方(矢印Z1方向)に付勢する。2つの付勢部材66としては、例えば、ばね部材が用いられる。ただし、2つの付勢部材66は、ゴム等の弾性部材であってもよい。
各支持ロッド68は、矢印Z方向に延在している。各支持ロッド68の一端部は、2つのピストン64の各々に連結している。各支持ロッド68は、支持本体62から矢印Z1方向に突出している。各支持ロッド68の他端部は、接続部材72に連結されている。ガイドロッド70は、支持本体62から下方(矢印Z1方向)に延出している。ガイドロッド70は、接続部材72を矢印Z方向に案内する。
接続部材72は、支持本体62の下方(矢印Z1方向)に位置する。接続部材72は、2つの支持ロッド68及び2つのピストン64を介して支持本体62に支持されている(吊り下げられている)。接続部材72は、支持本体62に対して矢印Z方向に移動可能である。接続部材72は、2つのローラ支持部48、50の間に位置している。
図3に示すように、押圧体46は、ワーク300の上方(矢印Z2方向)に位置している。押圧体46は、ブロック状の押圧本体76と、押圧本体76の矢印Z1方向の面に固着された板状の押圧パッド78とを有する。押圧本体76は、図示しないボルト等によって接続部材72に対して取り付けられている(図2参照)。押圧本体76は、例えば、金属材料により構成されている。押圧パッド78は、弾性変形可能なゴム部材により構成されている。押圧パッド78の構成材料としては、例えば、フッ素ゴムが好適に用いられる。
図3及び図4Aにおいて、押圧パッド78は、研磨テープ200の裏面206に接触する押圧面80を含む。押圧面80は、押圧パッド78のうち押圧本体76とは反対側に設けられている。押圧面80は、研磨テープ200の裏面206に対して平行に延在した平坦面である。図4A及び図4Bにおいて、押圧面80は、研磨テープ200のテープ送り方向(矢印X2方向)とワーク300の回転軸線Axとに直交するテープ幅方向(矢印Y方向)に延在している。押圧面80の幅W1(矢印Y方向に沿った長さ)は、研磨テープ200の幅W2よりも広い。
図3~図4Bにおいて、押圧面80の幅W1は、ワーク300の被研磨面302の直径Dよりも広い。押圧面80の矢印X方向の長さL1は、ワーク300の被研磨面302の直径Dよりも短い。押圧面80の長さL1は、被研磨面302の直径Dの半分(半径)よりも長い。研磨面204のうち押圧体46によって被研磨面302に押し付けられる部分は、回転軸線Axを中心にワーク300が1回転する間に、被研磨面302の全体に接触する。
図4Aに示すように、押圧面80は、中心押圧部82、第1側方押圧部84a及び第2側方押圧部84bを含む。図3において、中心押圧部82は、被研磨面302の回転中心部302aに研磨面204を押圧する。中心押圧部82は、ワーク300の回転軸線Ax上に位置する。中心押圧部82は、矢印Y方向に長方形状に延在している(図4A参照)。
図4Aにおいて、第1側方押圧部84aは、中心押圧部82の矢印Y方向の一端部から矢印X1方向に突出している。第1側方押圧部84aは、四角形状に形成されている。第2側方押圧部84bは、中心押圧部82の矢印Y方向の他端部から矢印X1方向に突出している。第2側方押圧部84bの形状及び大きさは、第1側方押圧部84aの形状及び大きさと同じである。
押圧面80には、第1側方押圧部84aと第2側方押圧部84bとの間に長方形状の切欠部86(凹部)が形成されている。切欠部86は、中心押圧部82に対して矢印X1方向(テープ送り方向とは反対方向)に隣接している。切欠部86は、押圧面80の矢印X方向の端部に位置している。つまり、切欠部86は、矢印X1方向に開口している。切欠部86は、押圧面80の矢印Y方向の中央に位置している。
切欠部86の幅W3(矢印Y方向の長さ)は、押圧面80の幅W1の半分以下且つ押圧面80の幅W1の1/3以上である。切欠部86の幅W3は、切欠部86のテープ送り方向(矢印X2方向)に沿った長さL2よりも広い。中心押圧部82のテープ送り方向(矢印X2方向)に沿った長さL3は、切欠部86の長さL2よりも長い。切欠部86の矢印Z方向の長さL4は、押圧パッド78の押圧面80が位置する部分の厚さL5の半分である(図3参照)。
押圧面80の幅W1及び長さL1は、適宜設定可能である。切欠部86の幅W3、長さL2及び長さL4は、適宜設定可能である。切欠部86は、押圧パッド78を厚さ方向(矢印Z方向)に貫通してもよい。
図1に示すように、研磨装置10は、制御装置90を備える。制御装置90は、演算部92と記憶部94とを有する。演算部92は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ、すなわち、処理回路によって構成され得る。演算部92は、研磨装置10の駆動部(ワーク保持部12、第1シリンダ部24、第2シリンダ部32、テープ送り機構40等)の動作を制御する動作制御部96を含む。動作制御部96は、記憶部94に記憶されているプログラムが演算部92によって実行されることによって実現される。
図5に示すように、研磨装置10を用いた研磨方法は、準備工程、回転工程、押圧工程、移動工程、ワーク交換工程、及びテープ送り工程を含む。
準備工程(ステップS1)では、図1に示すように、ワーク保持部12にワーク300を取り付ける。この際、ワーク300の被研磨面302は、上方(矢印Z2方向)を向いている。また、供給リール212を第1リール取付軸52に取り付け、巻取リール214を第2リール取付軸54に取り付ける。そして、供給リール212から引き出された研磨テープ200を各搬送ローラ56に掛ける。これにより、研磨テープ200は、ワーク300と押圧体46との間に位置する。ワーク300の被研磨面302は、研磨テープ200のテープ幅方向の一端部(矢印Y1方向の端部)に対向する(図4B参照)。
続いて、回転工程(図5のステップS2)では、動作制御部96は、ワーク300が回転軸線Axを中心に回転するようにワーク保持部12を制御する。また、押圧工程(ステップS3)では、動作制御部96は、研磨装置本体20が矢印Z1方向に移動するように第2シリンダ部32を制御する。研磨装置本体20が矢印Z1方向に移動すると、研磨テープ200の研磨面204が被研磨面302に当接するとともに押圧体46の押圧面80が研磨テープ200の裏面206に当接する。
そして、研磨装置10が矢印Z1方向にさらに移動すると、2つの付勢部材66が支持本体62によって矢印Z2方向に押圧されて弾性変形(圧縮変形)する(図2参照)。このため、押圧体46の押圧面80は、2つの付勢部材66の弾性力(弾発力)によって研磨テープ200の裏面206に押し付けられる。つまり、研磨テープ200の研磨面204は、回転するワーク300の被研磨面302に押し付けられる。そうすると、被研磨面302は、研磨テープ200の研磨面204によって研磨される。この際、被研磨面302の回転速度は、回転軸線Axから径方向外方に離れるほど大きい。そのため、被研磨面302の外周部は、研磨面204によって効率的に研磨される。
その後、移動工程(図5のステップS4)では、動作制御部96は、研磨装置本体20がワーク300に対して矢印Y1方向に移動するように第1シリンダ部24を制御する。この際、動作制御部96は、支持機構44及び押圧体46が矢印Y方向に揺動(振動)するように揺動モータ58を制御する。揺動機構42で発生した振動は、支持機構44及び押圧体46を介して研磨テープ200に伝達される(図2参照)。
そのため、研磨テープ200は、ワーク300の被研磨面302に対して矢印Y方向に揺動(振動)しながら矢印Y1方向に移動する(図6A及び図6B参照)。そうすると、被研磨面302の回転中心部302aは、研磨テープ200の研磨面204によって研磨される。そして、研磨テープ200のテープ幅方向の他端部(矢印Y2方向の端部)がワーク300の被研磨面302に位置すると(図6B参照)、今回のワーク300の研磨を終了する。
続いて、ユーザは、別のワーク300を研磨すると判断した場合(図5のステップS5:YES)、ワーク交換工程(図5のステップS6)を行う。ワーク交換工程では、ユーザは、研磨が終了したワーク300をワーク保持部12から取り外し、研磨対象である別のワーク300をワーク保持部12に取り付ける。
この際、図7Aに示すように、研磨テープ200の研磨面204には、砥粒が摩耗した使用領域208と、砥粒が摩耗していない又は砥粒の摩耗が少ない未使用領域210とが存在する。具体的に、使用領域208は、前回の研磨時に押圧面80によって押圧された部分を含む。未使用領域210は、第1未使用部210aと、第2未使用部210bとを含む。第1未使用部210aは、前回の研磨時に押圧体46よりも上流(矢印X1方向)に位置していた領域である。第2未使用部210bは、前回の研磨時に押圧体46の切欠部86に対応する位置にあった領域である。
ワーク交換工程の完了時において、ワーク300の回転軸線Axは、研磨面204の使用領域208にある。すなわち、ワーク300の被研磨面302の回転中心部302aは、研磨テープ200の研磨面204の使用領域208に対向する。換言すれば、ワーク300の回転軸線Axは、第2未使用部210bに対して矢印X2方向に隣接する位置にある。
その後、テープ送り工程(図5のステップS7)では、動作制御部96は、供給リール212の研磨テープ200が所定量だけ引き出されるようにテープ送り機構40を制御する(図1参照)。そうすると、図7Bに示すように、研磨テープ200は、ワーク300と押圧体46との間で、矢印X2方向に所定の送り量F1だけ移動する。これにより、ワーク300の回転軸線Axは、第2未使用部210bにおける矢印Y1方向の端部に位置する。
一方、押圧体46に切欠部86を設けなかった場合、図8に示すように、研磨面204の未使用領域210は、上述した第2未使用部210bを含まない。つまり、未使用領域210は、第1未使用部210aのみを含む。そうすると、テープ送り工程において、研磨テープ200は、ワーク300と押圧体46との間で、矢印X2方向に所定の送り量F2だけ移動する。送り量F2は、送り量F1よりも大きい。つまり、本実施形態では、押圧体46に切欠部86を設けなかった場合と比較して、研磨テープ200の送り量F1が小さくなる。
テープ送り工程の終了後、フローチャートは、上述したステップS2の処理に戻る。フローチャートは、ステップS5においてユーザが別のワーク300を研磨しないと判断した場合(図5のステップS5:NO)、処理を終了する。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、中心押圧部82により被研磨面302の回転中心部302aに研磨面204を押圧した状態で、研磨テープ200をワーク300に対して移動させることができる。これにより、被研磨面302の回転中心部302aを効率的に研磨することができる。また、押圧面80のうち中心押圧部82に対して研磨テープ200のテープ送り方向とは反対方向(研磨テープ200の上流側)に隣接する部分に切欠部86が設けられている。そのため、研磨面204のうち切欠部86に対応する部分は、被研磨面302に押圧されない。つまり、研磨面204のうち切欠部86に対応する部分は、被研磨面302による摩耗が抑えられるため未使用領域210(第2未使用部210b)となる。これにより、押圧体46に切欠部86を設けていない場合と比較して、ワーク交換後に研磨面204の第2未使用部210bを被研磨面302の回転中心部302aに対向させるのに必要な研磨テープ200の送り量F1を小さくすることができる。よって、複数のワーク300の研磨コストの削減を図ることができる。
押圧面80には、中心押圧部82からテープ送り方向とは反対方向(矢印X1方向)に延出する2つの側方押圧部(第1側方押圧部84a及び第2側方押圧部84b)が設けられている。2つの側方押圧部は、切欠部86をテープ幅方向(矢印Y方向)から挟むように位置する。
このような構成によれば、研磨テープ200のテープ幅方向の両側を第1側方押圧部84a及び第2側方押圧部84bで押さえることができる。そのため、研磨テープ200の研磨面204を被研磨面302に対して効率的に押し付けることができる。
切欠部86のテープ幅方向に沿った幅W3は、切欠部86のテープ送り方向に沿った長さL2よりも広い。
このような構成によれば、第2未使用部210bのテープ幅方向に沿った幅を比較的広くすることができる。そのため、被研磨面302の回転中心部302aを研磨面204の第2未使用部210bによって効率的に研磨することができる。
中心押圧部82のテープ送り方向に沿った長さL3は、切欠部86のテープ送り方向に沿った長さL2よりも長い。
このような構成によれば、中心押圧部82によって研磨テープ200の研磨面204を被研磨面302の回転中心部302aに効率的に押し付けることができる。
押圧体46は、ブロック状の押圧本体76と、押圧本体76に固着された板状の押圧パッド78と、を有する。押圧面80は、押圧パッド78のうち押圧本体76とは反対側に設けられている。
このような構成によれば、押圧体46の構成を簡素化することができる。
押圧パッド78は、弾性変形可能に形成されている。
このような構成によれば、押圧面80の全体を研磨テープ200に対して簡単に接触させることができる。
研磨装置10は、上述した構成に限定されない。研磨装置10は、移動工程の際にワーク保持部12を研磨テープ200及び押圧体46に対して矢印Y方向に移動するように構成してもよい。つまり、研磨装置10は、研磨テープ200及び押圧体46とワーク300とが相対的に矢印Y方向に移動させる移動機構を備えていればよい。押圧体46の形状及び大きさは、適宜設定可能である。押圧体46は、第1側方押圧部84a及び第2側方押圧部84bのいずれかが省略されてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
本実施形態は、以下の内容を開示している。
上記実施形態は、ワーク(300)の被研磨面(302)に直交する回転軸線(Ax)を中心に前記ワークを回転可能に保持するワーク保持部(12)と、前記被研磨面に研磨テープ(200)の研磨面(204)を押圧するための押圧体(46)と、前記押圧体と前記被研磨面との間に前記研磨テープを送るテープ送り機構(40)と、前記研磨テープのテープ送り方向と前記回転軸線とに直交するテープ幅方向に前記研磨テープと前記ワークとを相対移動させる移動機構(16)と、を備える研磨装置(10)であって、前記研磨面のうち前記押圧体によって前記被研磨面に押し付けられる部分は、前記回転軸線を中心に前記ワークが1回転する間に、前記被研磨面の全体に接触し、前記押圧体のうち前記研磨テープに接触する押圧面(80)には、前記被研磨面の回転中心部(302a)に前記研磨面を押圧するための中心押圧部(82)と、前記中心押圧部に対して前記テープ送り方向とは反対方向に隣接する部分に形成された切欠部(86)と、が設けられている、研磨装置を開示している。
上記の研磨装置において、前記押圧面には、前記中心押圧部から前記テープ送り方向とは反対方向に延出するとともに前記切欠部を前記テープ幅方向から挟むように位置する2つの側方押圧部(84a、84b)が設けられてもよい。
上記の研磨装置において、前記切欠部の前記テープ幅方向に沿った幅(W3)は、前記切欠部の前記テープ送り方向に沿った長さ(L2)よりも広くてもよい。
上記の研磨装置において、前記中心押圧部の前記テープ送り方向に沿った長さ(L3)は、前記切欠部の前記テープ送り方向に沿った長さよりも長くてもよい。
上記の研磨装置において、前記押圧体は、ブロック状の押圧本体(76)と、前記押圧本体に固着された板状の押圧パッド(78)と、を有し、前記押圧面は、前記押圧パッドのうち前記押圧本体と反対側に設けられてもよい。
上記の研磨装置において、前記押圧パッドは、弾性変形可能に形成されてもよい。
10…研磨装置 12…ワーク保持部
16…第1移動機構(移動機構) 40…テープ送り機構
46…押圧体 76…押圧本体
78…押圧パッド 80…押圧面
82…中心押圧部 84a…第1側方押圧部
84b…第2側方押圧部 86…切欠部
200…研磨テープ 204…研磨面
300…ワーク 302…被研磨面
302a…回転中心部 Ax…回転軸線

Claims (5)

  1. ワークの被研磨面に直交する回転軸線を中心に前記ワークを回転可能に保持するワーク保持部と、
    前記被研磨面に研磨テープの研磨面を押圧するための押圧体と、
    前記押圧体と前記被研磨面との間に前記研磨テープを送るテープ送り機構と、
    前記研磨テープのテープ送り方向と前記回転軸線とに直交するテープ幅方向に前記研磨テープと前記ワークとを相対移動させる移動機構と、
    制御装置と、を備える研磨装置であって、
    前記研磨面のうち前記押圧体によって前記被研磨面に押し付けられる部分は、前記回転軸線を中心に前記ワークが1回転する間に、前記被研磨面の全体に接触し、
    前記押圧体のうち前記研磨テープに接触する押圧面には、
    前記被研磨面の回転中心部に前記研磨面を押圧するための中心押圧部と、
    前記中心押圧部に対して前記テープ送り方向とは反対方向に隣接する部分に形成された切欠部と、
    前記切欠部を前記テープ幅方向から挟むように位置する一対の側方押圧部と、が設けられ
    前記被研磨面は、前記切欠部が前記研磨テープを介して前記被研磨面に向かい合うとともに前記回転中心部が前記切欠部に対して前記テープ送り方向にずれて位置した状態で、前記研磨面によって研磨され、
    前記制御装置は、前記テープ送り機構を制御して、1つの前記ワークの前記被研磨面の研磨が完了するまで前記研磨テープを送らず、且つ前記被研磨面の研磨の完了後に新たなワークを研磨するために所定の送り量だけ前記研磨テープを前記テープ送り方向に送ることにより、前記研磨テープのうち前回の研磨時に前記切欠部に対向していた部分を前記新たなワークの前記回転中心部に向かい合うように位置させる、研磨装置。
  2. 請求項記載の研磨装置であって、
    前記切欠部の前記テープ幅方向に沿った幅は、前記切欠部の前記テープ送り方向に沿った長さよりも広い、研磨装置。
  3. 請求項又はに記載の研磨装置であって、
    前記中心押圧部の前記テープ送り方向に沿った長さは、前記切欠部の前記テープ送り方向に沿った長さよりも長い、研磨装置。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の研磨装置であって、
    前記押圧体は、
    ブロック状の押圧本体と、
    前記押圧本体に固着された板状の押圧パッドと、を有し、
    前記押圧面は、前記押圧パッドのうち前記押圧本体とは反対側に設けられている、研磨装置。
  5. 請求項記載の研磨装置であって、
    前記押圧パッドは、弾性変形可能に形成されている、研磨装置。
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