JPH08246846A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

排ガス浄化装置

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Publication number
JPH08246846A
JPH08246846A JP7048851A JP4885195A JPH08246846A JP H08246846 A JPH08246846 A JP H08246846A JP 7048851 A JP7048851 A JP 7048851A JP 4885195 A JP4885195 A JP 4885195A JP H08246846 A JPH08246846 A JP H08246846A
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JP
Japan
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exhaust gas
filter
valve
passage
filter unit
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JP7048851A
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English (en)
Inventor
Kohei Kataoka
康平 片岡
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルタ部に堆積した堆積物を燃焼させる際の
消費電力が少なく、バッテリ、オルタネータの容量を必
要最小限に抑えることを可能とする。 【構成】ハウジング2にはその内部を排ガス導入側空間
7と排出側空間8とに区画する区画板6が設けられ、区
画板6に形成された取付け孔6aにフィルタユニット5の
開口部5a側が嵌合固定されている。フィルタユニット5
にはヒータ10が装備されている。ハウジング2の前壁2a
には各フィルタユニット5と対向してアクチュエータ20
が取付けられ、そのピストンロッド20a の先端には開口
部5aを開閉する弁22が固定されている。ハウジング2に
は排出側空間8とガイド孔21とに連通する第1の通路27
が各ガイド孔21毎に形成されている。ピストンロッド20
a には第1端部がその先端に開口し、弁22が閉鎖位置に
配置されたときに第2端部が第1の通路27の第2端部と
連通可能な位置に開口する第2の通路28が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排ガス浄化装置に係り、
詳しくはディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるパテ
ィキュレート(カーボン微粒子とエンジンオイル、未燃
燃料の混合物)の捕集に好適で、捕集した堆積物を燃焼
除去することにより再生可能とした排ガス浄化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれ
るパティキュレートを除去するフィルタ装置として、従
来、種々のものが提案されている。フィルタ装置は使用
によりある程度以上パティキュレートが溜まると、堆積
したパティキュレートのため、排気管の背圧が上昇して
エンジンの出力が低下する。これを防ぐには、エンジン
の出力が低下するまでパティキュレートの堆積が進行す
る前に、堆積したパティキュレートを除去してろ過機能
を再生する必要がある。
【0003】自動車等に装備されるディーゼルエンジン
用の排ガス浄化装置の場合は、フィルタの再生をエンジ
ンの運転中に実施できるフィルタが実用上好ましい。こ
のようなフィルタとして堆積したパティキュレートの除
去のための電気ヒータを組み込んだ多数のフィルタユニ
ットを備えたフィルタ装置(排ガス浄化装置)が提案さ
れている(例えば、USP5293742号、特開平6
−264722号公報等)。これらの装置では複数のフ
ィルタユニットへの通電時期をずらして順次再生するこ
とにより、エンジンの運転中でもフィルタユニットの再
生が可能となる。
【0004】パティキュレートはカーボンが主成分であ
り、これを燃焼するには600℃以上の高温にする必要
がある。エンジンの運転中にフィルタユニットを流れる
排ガスの流量はフィルタ装置の構造、エンジンの排気
量、回転数によっても異なるが、かなりのものとなる。
そして、フィルタユニットに排ガスが流入する状態でフ
ィルタユニットの再生を行うと、ヒータから発生する熱
がフィルタユニットを通過するこの排ガス流によって持
ち去られる。その結果、ヒータの発熱がパティキュレー
トの燃焼に有効に利用されず電力消費量が増大する。
【0005】この不都合を解消するため、前記従来装置
では、フィルタユニットの再生時に、当該フィルタユニ
ットへの排ガスの流入を一時遮断した状態で、パティキ
ュレートを燃焼させるようにしている。この場合、フィ
ルタユニットの再生時には、当該フィルタユニットの開
口部を弁で閉鎖して排ガスの流入を遮断した後、ヒータ
に通電して、ヒータをパティキュレートの燃焼に必要な
所定時間発熱させる。所定時間経過後、当該フィルタユ
ニットへの排ガスの流入を再開する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フィルタユニットの再
生時にはフィルタユニットの温度は600°C以上の高
温となる。従って、再生を必要とするフィルタユニット
への排ガスの流入を遮断する弁の材質としては、耐熱性
に優れた金属あるいはセラミックスが使用され、ゴム等
のシール部材が使用できない。また、弁を閉鎖位置に配
置した状態で弁をフィルタユニットの開口端部に強く圧
接することは難しい。その結果、弁とフィルタユニット
の開口端部との間の充分なシールができず、排ガスの一
部が弁とフィルタユニットの開口端部との間からフィル
タユニット内へ洩れる。
【0007】排ガスの温度はエンジンの運転状態によっ
て異なり、市街走行時には100〜300°C程度であ
る。その結果、堆積物が燃焼を開始する600℃以上の
高温にフィルタユニットの温度を上昇させるのに多くの
電力が必要となる。ヒータの電源が供給電力量に制約が
ない場合は再生時に排ガスの一部がフィルタユニット内
に流入してもとくに支障はない。しかし、自動車に装備
された排ガス浄化装置では問題がある。なぜならば、排
ガスの一部がフィルタユニット内に流入する状態では、
フィルタユニットを所定の温度まで比較的短時間で上昇
させるためには、ヒータに供給する必要な電流量が多く
なる。自動車では電源が自動車に搭載されたバッテリに
限定され、フィルタユニット再生のために一時に多くの
電流を取り出すには、バッテリの充電不足分を補うため
にオルタネータを大容量化する必要がある。しかし、大
容量のオルタネータは重量が大きく、その分、燃費が悪
くなる。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はフィルタ部に堆積した堆積物を
燃焼させる際の消費電力が少なく、バッテリ、オルタネ
ータの容量を必要最小限に抑えることができる排ガス浄
化装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、ハウジング内を隔壁によ
り排ガス導入側と排出側とに区画し、一端が閉塞される
と共に再生用の熱源をそれぞれ備えた複数のフィルタ部
を並列に設け、排ガス導入側に導入された排ガスをフィ
ルタ部へ導く排ガス浄化装置において、前記隔壁より排
ガス導入側に設けられ、前記フィルタ部の排ガス導入用
開口部を閉鎖する閉鎖位置と、該開口部を開放する開放
位置とに移動配置可能に設けられた弁と、前記弁を所定
のフィルタ部に対する閉鎖位置と開放位置とに移動させ
る駆動手段と、前記弁がフィルタ部の閉鎖位置に配置さ
れたときに当該フィルタ部の開口部近傍の空間を前記排
出側と連通する通路とを備えた。
【0010】請求項2に記載の発明では、前記弁は各フ
ィルタ部と対向してそれぞれ設けられると共に、駆動手
段により往復動される作動ロッドの先端側に固定され、
前記通路は第1端部が前記排出側に連通すると共に、第
2端部が前記作動ロッドが摺動可能に嵌挿されたガイド
孔に連通するようにハウジングに形成された第1の通路
と、第1端部が作動ロッド又は弁のフィルタ部内と対応
する箇所に開口すると共に第2端部は弁が閉鎖位置に配
置されたときに前記第1の通路の第2端部と連通可能な
位置に開口するように作動ロッドに形成された第2の通
路とを備えている。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記弁は駆動手段により回動される
回動軸に固定されると共に、回動軸の回動によって任意
のフィルタ部に対する閉鎖位置に配置可能に構成され、
前記通路は第1端部が弁のフィルタ部の開口端と対応す
る位置に開口し、第2端部が回動軸の先端に開口する。
【0012】
【作用】請求項1〜請求項3に記載の発明では、ハウジ
ング内の排ガス導入側に導入された排ガスは、排ガス導
入用開口部からフィルタ部へ導入され、フィルタ部を通
過する際にパティキュレート等がフィルタ部に堆積す
る。フィルタ部にある程度以上堆積物が堆積した時点
で、フィルタ部の堆積物を燃焼除去する再生が行われ
る。再生時には駆動手段の作動によって弁が再生を必要
とするフィルタ部の排ガス導入用開口部を閉鎖する閉鎖
位置に配置され、当該フィルタ部への排ガスの導入が遮
断される。そして、当該フィルタ部の開口部近傍の空間
が通路を介して排出側と連通する状態となる。
【0013】弁と排ガス導入用開口部との隙間からの洩
れによりフィルタ部内に流入した排ガスは、通気抵抗の
大きなフィルタを通過せずに、通気抵抗の小さな前記通
路を経て排出側へ導かれる。その結果、フィルタ部内に
流入する排ガスが加熱中のヒータの熱を奪うことが回避
され、堆積物の加熱及び燃焼に悪影響を及ぼさず、ヒー
タ加熱用の消費電力が少なくなる。
【0014】請求項2に記載の発明では、弁は駆動手段
の作動によって作動ロッドと共に往復動され、閉鎖位置
と開放位置とに配置される。弁が閉鎖位置に配置される
と、作動ロッドに形成された第2の通路がハウジングに
形成された第1の通路と連通して、フィルタ部の開口部
近傍の空間が両通路を介して排出側と連通する状態とな
る。弁が開放位置に配置されると、第1の通路と第2の
通路の連通が解除される。
【0015】また、請求項3に記載の発明では、弁は駆
動手段の作動によって回動軸と共に回動され、任意のフ
ィルタ部に対する閉鎖位置に配置される。弁が閉鎖位置
に配置されると、当該フィルタ部の開口部近傍の空間が
通路を介して排出側と連通する状態となる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明をディーゼルエンジンの排ガ
ス処理に使用する排ガス浄化装置に具体化した第1実施
例を図1及び図2に従って説明する。図2に示すよう
に、排ガス浄化装置1を構成するハウジング2は円筒状
に形成され、その前壁2a中央には排ガス導入管3が突
設され、後壁2b中央には排気管4が突設されている。
ハウジング2内には複数本(この実施例では6本)のフ
ィルタ部としてのフィルタユニット5が並列状態で配設
されている。
【0017】図1に示すように、ハウジング2の前寄り
には隔壁としての円板状の区画板6がハウジング2の長
手方向と直交する状態で固定配置されている。区画板6
によりハウジング2内が排ガス導入側空間7と、排出側
空間8とに区画されている。排ガス導入管3は導入側空
間7に連通し、排気管4は排出側空間8に連通してい
る。
【0018】フィルタユニット5は円筒状に形成された
筒状フィルタ9と、筒状フィルタ9の内表面に沿って配
設された熱源としてのヒータ10とを備えている。筒状
フィルタ9には例えば、本願出願人が特開平6−264
722号公報等で先に提案した筒状フィルタが使用され
る。この筒状フィルタは、耐熱性繊維からなる円筒織物
の間に耐熱性短繊維で構成された不織布が配置されたサ
ンドイッチ状に構成されている。ヒータ10は筒状フィ
ルタ9の内径より若干小さな径のスパイラル状に形成さ
れている。
【0019】区画板6にはフィルタユニット5を取り付
けるための複数の取付け孔6aが等間隔をおいて形成さ
れている。筒状フィルタ9の第1端部には筒状の固定金
具11が嵌着固定され、第2端部には閉塞部材12が嵌
着されている。フィルタユニット5は固定金具11が取
付け孔6aに嵌着固定された状態で区画板6に固定され
ている。
【0020】固定金具11及び閉塞部材12には貫通孔
が形成され、ヒータ10の端部は貫通孔に挿通されるね
じ13と、ねじ13に螺着されたナット14とにより電
線15に接続された状態で固定金具11及び閉塞部材1
2に固定されている。なお、ねじ13は絶縁体16a,
16bを介して貫通孔に挿通され、固定金具11及び閉
塞部材12には通電不能となっている。電線15はハウ
ジング2の出口側からハウジング2の外部に引き出さ
れ、ヒータリレー17を介してバッテリ18に接続され
ている。ヒータリレー17はコントローラ19により開
閉制御され、ヒータリレー17が閉じたときにヒータ1
0は通電される。
【0021】ハウジング2の前壁2a外面には各フィル
タユニット5と対向する位置に駆動手段としてのアクチ
ュエータ20が取付けられている。アクチュエータ20
は負圧を駆動源として作動され、作動ロッドとしてのピ
ストンロッド20aが前壁2aに形成されたガイド孔2
1に摺動可能に嵌挿されると共に導入側空間7内に突出
するように取付けられている。ピストンロッド20aの
先端には排ガス導入用開口部としてのフィルタユニット
5の開口部5aを開閉する弁22が固定されている。ア
クチュエータ20は負圧源としてのバキュームポンプ2
3に管路24を介して接続され、管路24の途中に方向
切換弁25が設けられている。方向切換弁25はコント
ローラ19と電気的に接続され、コントローラ19から
の指令により各アクチュエータ20に接続された管路2
4をバキュームポンプ23に連通する状態と、大気に連
通する状態とに切替えるようになっている。アクチュエ
ータ20は管路24がバキュームポンプ23に連通する
状態のとき、弁22を開口部5aを塞ぐ閉鎖位置に配置
するようになっている。
【0022】排ガス導入管3には導入される排ガスの圧
力を検知する圧力センサ26が取付けられている。圧力
センサ26はコントローラ19に電気的に接続されてい
る。コントローラ19は圧力センサ26からの検知信号
に基づいて、アクチュエータ20の作動とヒータ10へ
の通電時期を制御するようになっている。
【0023】ハウジング2には第1端部が排出側空間8
に連通すると共に、第2端部がガイド孔21に連通する
第1の通路27が各ガイド孔21毎にそれぞれ形成され
ている。ピストンロッド20aには第2の通路28が形
成されている。第2の通路28は第1端部がその先端に
開口し、第2端部は弁22が閉鎖位置に配置されたとき
に第1の通路27の第2端部と連通可能な位置に開口し
ている。
【0024】次に前記のように構成された排ガス浄化装
置1の作用を説明する。排ガス浄化装置1は図示しない
ディーゼルエンジンの排気管の途中に連結されて使用さ
れる。排ガス導入管3から導入側空間7内に導入された
排ガスは開口部5aを通って各フィルタユニット5の内
側に導かれ、筒状フィルタ9を内側から外側へ向かって
通過する。そして、筒状フィルタ9を通過する間に排ガ
ス中に含まれるパティキュレート等がろ過され、清浄に
なった排ガスが排出側空間8を経て排気管4から排出さ
れる。
【0025】方向切換弁25は常には各アクチュエータ
20に接続された管路24を大気に連通する状態に保持
され、弁22が開口部5aを開放する位置に配置されて
いる。排ガス導入管3内の圧力(背圧)は筒状フィルタ
9に捕集されたパティキュレート量の増加に伴って上昇
する。そして、背圧が所定の設定圧力に達した時点でフ
ィルタユニット5の再生が行われる。
【0026】再生時期になると、コントローラ19から
方向切換弁25に制御信号が出力され、当該フィルタユ
ニット5と対応するアクチュエータ20へバキュームポ
ンプ23から減圧空気が供給され、弁22が閉鎖位置に
配置されて当該フィルタユニット5への排ガスの導入が
遮断される。次にヒータリレー17を介して当該フィル
タユニット5のヒータ10が所定時間通電発熱される。
そして、ヒータ10の発熱によりパティキュレートが燃
焼温度まで加熱されて、燃焼される。筒状フィルタ9に
堆積したパティキュレートはヒータ10の発熱によりヒ
ータ10に近い筒状フィルタ9の内側に堆積したものが
まず燃焼する。以下ヒータ10の発熱及びパティキュレ
ートの燃焼熱により順次筒状フィルタ9の外側へ向かっ
て類焼し、フィルタユニット5が再生される。
【0027】弁22が閉鎖位置に配置されると当該フィ
ルタユニット5への排ガスの流入が遮断される。弁2
2、フィルタユニット5等の製造時の公差や組付け誤差
等により、弁22が閉鎖位置に配置された状態において
も弁22と固定金具11の端面との隙間から排ガスがフ
ィルタユニット5内に流入する場合が多い。単に弁22
でフィルタユニット5の開口部を閉鎖した場合は、フィ
ルタユニット5内に流入した排ガスは筒状フィルタ9を
通過して排出側空間8へ至る。そして、排ガスが筒状フ
ィルタ9を通過する際に、熱を奪うためヒータ10の加
熱効率が低下する。
【0028】しかし、この実施例では弁22が閉鎖位置
に配置された状態では、ピストンロッド20aに形成さ
れた第2の通路28が第1の通路27を介して排出側空
間8と連通状態となる。その結果、フィルタユニット5
の開口部5aに漏洩した排ガスは、筒状フィルタ9より
通気抵抗の小さな第2の通路28及び第1の通路27を
経て排出側空間8へと導かれる。従って、従来装置と異
なり、洩れによってフィルタユニット5の開口部5aに
流入した排ガスは筒状フィルタ9の内部やヒータ10の
熱を奪うことなく排出側空間8へと導かれ、ヒータ10
の加熱効率が向上する。その結果、フィルタユニット5
の再生に必要な消費電力が少なくなり、バッテリ、オル
タネータの容量は必要最小限に抑えることができる。
【0029】弁22が開放位置に配置されると、第2の
通路28が導入側空間7と連通状態となるが、第2の通
路28と第1の通路27との連通状態が解除されるた
め、導入側空間7内の排ガスが第2の通路28及び第1
の通路27を経て排出側空間8に流出することはない。
なお、通路27,28で迂回された排ガスは筒状フィル
タ9を通過せずに排出側空間8に直接導かれるが、排ガ
スの洩れ量も少ないため支障はない。
【0030】また、この実施例では弁22が各フィルタ
ユニット5に対応して設けられると共に、独立したアク
チュエータ20で作動されるため、任意の時期に所望の
フィルタユニット5への排ガスの導入を遮断できる。従
って、複数のフィルタユニット5を同時に再生すること
も可能となる。
【0031】(実施例2)次に第2実施例を図3及び図
4に従って説明する。この実施例では弁22を移動させ
る駆動手段の構成が前記実施例と大きく異なっている。
また、フィルタユニット5の数が4個と少なくなってい
る。前記実施例と同じ部分は同一符号を付して詳しい説
明を省略する。
【0032】排ガス導入管3はハウジング2の前寄りの
周壁に突設されている。フィルタユニット5は区画板6
に形成された排ガス導入用開口部としての扇形の凹部6
b内に突出するように固定されている。ハウジング2の
中心部には回動軸29が、前壁2a及び区画板6を貫通
する状態で回動可能に支持されている。ハウジング2の
前壁2aの外面には駆動手段としてのモータ30が配設
され、モータ30の出力軸の回転が歯車31,32を介
して回動軸29に伝達される。弁22は扇状に形成され
ると共に、区画板6の前面に摺接する状態で回動軸29
と一体回転可能な位置に設けられている。両歯車31,
32の歯数の比は1:4に設定され、出力軸が1回転す
ると回動軸29が1/4回転回動するようになってい
る。モータ30はコントローラ19からの指令信号に基
づいて作動され、所望のフィルタユニット5と対応する
位置に弁22を回動配置させる。
【0033】回動軸29及び弁22には第1端部が弁2
2のフィルタユニット5の開口部5と対応する位置に開
口し、第2端部が回動軸29の先端に開口する通路33
が形成されている。
【0034】この実施例ではいずれか一本のフィルタユ
ニット5は排ガスの流入が遮断された状態、すなわち休
止状態に保持される。そして、フィルタユニット5の休
止状態の間に当該フィルタユニット5の再生処理が行わ
れる。弁22により排ガスの導入が遮断されたフィルタ
ユニット5の開口部付近は通路33を介して排出側空間
8と連通される。従って、フィルタユニット5の再生中
に洩れによって排ガスが凹部6b内に流入しても、その
排ガスは前記実施例と同様に通路33から排出側空間8
へ導かれ、ヒータ10の加熱効率を低下させることがな
い。
【0035】また、この実施例では1個の弁22により
各フィルタユニット5への排ガス導入を遮断できるた
め、駆動手段の数が少なくなって構造も簡単となる。さ
らに、フィルタユニット5を再生するときに、それまで
排ガス処理を行わずに休止状態にあった再生済のフィル
タユニット5への排ガスの導入が再開されて、再生すべ
きフィルタユニット5に代わって排ガス処理を行うた
め、再生中に背圧が急上昇する不都合がない。
【0036】なお、本発明は前記両実施例に限定される
ものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1) 第2実施例において弁22により閉鎖状態に保
持されたフィルタユニット5の入口付近と排出側空間と
を連通する通路を、図5(a)に示すように回動軸29
の先端側周面に形成した溝29aと、溝29と連通する
ように弁22に斜めに形成した孔22aとで構成しても
よい。この場合、通路の加工が容易となる。
【0037】(2) 第2実施例において通路の一部を
弁22に形成せず、回動軸29及び区画板6に通路を加
工してもよい。例えば、図5(b)に示すように、回動
軸29の先端側を支持する区画板6のボス部6cの各フ
ィルタユニット5と対応する位置に透孔34を形成す
る。回動軸29には先端に開口する穴35と、弁22が
閉鎖位置に配置されたときに当該フィルタユニット5に
対応する透孔34と穴35とを連通可能な孔36を形成
する。透孔34、穴35及び孔36により通路が構成さ
れる。
【0038】(3) 第1実施例において、第2の通路
28の第1端部をピストンロッド20aの先端に開口せ
ずに弁22の端面に開口してもよい。また、第1の通路
27の全てをハウジング2の壁面内に形成する代わり
に、前壁2aに形成した通路と、該通路と排出側空間8
とを連通するパイプとで第1の通路27を構成してもよ
い。
【0039】(4) 第2の実施例において弁22によ
り一度に閉鎖可能な領域に配設したフィルタユニット5
の有効ろ過面積を増加するため、図6に示すように、径
を小さくした複数のフィルタユニット5を各凹部6bに
配設してもよい。この場合、弁22を駆動する構成は同
じであるが、同じ体積の排ガス浄化装置1でもフィルタ
ユニット5の再生時期の間隔を長くできる。
【0040】(5) 弁22を回動する構成において、
弁22がいずれのフィルタユニット5も閉鎖しない開放
位置を設けて、全てのフィルタユニット5が同時に排ガ
ス処理を可能にしてもよい。
【0041】(6) フィルタユニット5は円筒状に限
らず、角筒状、偏平円筒状に形成してもよい。また、フ
ィルタは円筒織物と不織布とのサンドイッチ構造に限ら
ず、一般の平面織物を筒状に形成したものあるいはそれ
らを積層したものや、通気性支持材の外周面に、セラミ
ック繊維を層状に巻付けたものでもよい。さらに、セラ
ミックフィルタを使用してもよい。
【0042】(7) フィルタ部は筒状のフィルタユニ
ットに限らず、図7に示すように、区画板6とその後方
に配置した支持板37との間に平板状のフィルタ38を
多段に配置してもよい。各フィルタ38の両側面はハウ
ジング2に密着されている。ヒータ(図示せず)は各フ
ィルタ38に対して排ガスの流れの上流側に配設され
る。排ガスは区画板6の排ガス導入孔6d、フィルタ3
8及び支持板37の排出孔37aを経て排気管4へ導か
れる。
【0043】(8) ヒータはスパイラル状に限らず、
例えば直線状のものを多数平行に配置した構成としても
よい。また、ヒータはフィルタの表面のほぼ全体と対応
して配設されるものに限らず、フィルタユニットの開口
側に配置する構成としたり、特開平2−256812号
公報に記載されたもののように、通気性支持材の外周面
に、セラミック繊維とヒータとを複数の層状に巻付けた
構成としてもよい。
【0044】(9) 第1実施例において、アクチュエ
ータ20として空圧シリンダに代えて油圧シリンダ、ソ
レノイド等の他のアクチュエータを使用してもよい。し
かし、排ガスフィルタを自動車用に使用する場合は、耐
熱性の観点から空圧シリンダが好ましい。又、空圧シリ
ンダを使用する場合、減圧空気に代えて圧縮空気で作動
する構成としてもよい。
【0045】(10) 各フィルタユニット5の外側に
筒状の隔壁を配設して、フィルタユニット5を通過した
排ガスを再生中のフィルタユニット5に接触することな
く排気管4に導くようにしてもよい。
【0046】前記各実施例及び変更例から把握できる請
求項記載以外の発明について、以下にその効果と共に記
載する。 (1) 請求項3に記載の発明において、前記弁を複数
のフィルタ部を同時に閉鎖可能な形状に形成する。この
場合、再生を必要とする複数のフィルタ部を同時に閉鎖
するための構成が簡単となる。
【0047】(2) 請求項3に記載の発明において、
前記弁を複数のフィルタ部のうちの1つを閉鎖可能な形
状に形成し、弁を常にいずれかのフィルタ部を閉鎖する
位置に配置する。この場合、フィルタ部を再生するとき
に、それまで排ガス処理を行わずに休止状態にあった再
生済のフィルタ部が開放されて、再生すべきフィルタ部
に代わって排ガス処理を行うため、再生開始時に背圧が
急上昇する不都合がない。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項3
に記載の発明によれば、フィルタ部に堆積した堆積物を
燃焼させる際の消費電力が少なく、バッテリ、オルタネ
ータの容量は必要最小限に抑えることができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、弁が各フ
ィルタ部に対応して設けられているため、任意の時期に
所望のフィルタ部への排ガスの導入を遮断できる。請求
項3に記載の発明によれば、再生を必要とするフィルタ
部を1個の弁及び1個の駆動手段によって順次閉鎖でき
るので、フィルタ部を開閉する機構の構成が簡単とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の排ガス浄化装置の断面図。
【図2】 排ガス浄化装置の概略斜視図。
【図3】 第2実施例の排ガス浄化装置の部分断面図。
【図4】 図3のA−A線断面図。
【図5】 (a),(b)は通路の変更例の部分断面
図。
【図6】 変更例のフィルタユニットの配置を示す部分
断面図。
【図7】 変更例のフィルタ部を示す部分断面図。
【符号の説明】
1…排ガス浄化装置、2…ハウジング、5…フィルタ部
としてのフィルタユニット、5a…排ガス導入用開口部
としての開口部、6…隔壁としての区画板、6b…排ガ
ス導入用開口部としての凹部、7…排ガス導入側空間、
8…排出側空間、9…筒状フィルタ、10…ヒータ、2
0…駆動手段としてのアクチュエータ、20a…作動ロ
ッドとしてのピストンロッド、21…ガイド孔、22…
弁、27…通路を構成する第1の通路、28…同じく第
2の通路、29…回動軸、30…駆動手段を構成するモ
ータ、33…通路、38…フィルタ部を構成するフィル
タ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内を隔壁により排ガス導入側
    と排出側とに区画し、一端が閉塞されると共に再生用の
    熱源をそれぞれ備えた複数のフィルタ部を並列に設け、
    排ガス導入側に導入された排ガスをフィルタ部へ導く排
    ガス浄化装置において、 前記隔壁より排ガス導入側に設けられ、前記フィルタ部
    の排ガス導入用開口部を閉鎖する閉鎖位置と、該開口部
    を開放する開放位置とに移動配置可能に設けられた弁
    と、 前記弁を所定のフィルタ部に対する閉鎖位置と開放位置
    とに移動させる駆動手段と、 前記弁がフィルタ部の閉鎖位置に配置されたときに当該
    フィルタ部の開口部近傍の空間を前記排出側と連通する
    通路とを備えた排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記弁は各フィルタ部と対向してそれぞ
    れ設けられると共に、駆動手段により往復動される作動
    ロッドの先端側に固定され、前記通路は第1端部が前記
    排出側に連通すると共に、第2端部が前記作動ロッドが
    摺動可能に嵌挿されたガイド孔に連通するようにハウジ
    ングに形成された第1の通路と、第1端部が作動ロッド
    又は弁のフィルタ部内と対応する箇所に開口すると共に
    第2端部は弁が閉鎖位置に配置されたときに前記第1の
    通路の第2端部と連通可能な位置に開口するように作動
    ロッドに形成された第2の通路とを備えている請求項1
    に記載の排ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記弁は駆動手段により回動される回動
    軸に固定されると共に、回動軸の回動によって任意のフ
    ィルタ部に対する閉鎖位置に配置可能に構成され、前記
    通路は第1端部が弁のフィルタ部の開口端と対応する位
    置に開口し、第2端部が回動軸の先端に開口する請求項
    1に記載の排ガス浄化装置。
JP7048851A 1995-03-08 1995-03-08 排ガス浄化装置 Pending JPH08246846A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010147127A1 (ja) * 2009-06-17 2010-12-23 日立建機株式会社 ディーゼルエンジンの排出ガス処理装置

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