JPH08246446A - 既成杭による地中拡底杭 - Google Patents

既成杭による地中拡底杭

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JPH08246446A
JPH08246446A JP7840695A JP7840695A JPH08246446A JP H08246446 A JPH08246446 A JP H08246446A JP 7840695 A JP7840695 A JP 7840695A JP 7840695 A JP7840695 A JP 7840695A JP H08246446 A JPH08246446 A JP H08246446A
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JP
Japan
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pile
rebar
reinforcing bar
cage
end plate
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JP7840695A
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Minoru Yamada
実 山田
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KODAMA CONCRETE KOGYO KK
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KODAMA CONCRETE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既成杭3の下端に孔底拡開部2内へ拡大した
鉄筋8により補強された拡底部を設ける地中拡底杭であ
って、杭3の下端に杭荷重により径の拡大する鉄筋8よ
りも短い支柱14を突設しておくことにより、鉄筋拡大
後の硬化材20の投入から硬化までの間、杭3の杭孔1
内での支持を可能とする。 【構成】 既成杭3の下端に、中間軸着部13を介して
屈伸可能に連結された下端にフック10を有する上部鉄
筋9と上端にフック12を有する下部鉄筋10とからな
る鉄筋8と、鉄筋8間を結ぶ円周上に鉄筋8と直交して
設けたリング筋19を挿通する短いパイプ状ジベル18
と、上端を上方端板6に固定し下端を自由端15とした
鉄筋8よりも短い鋼鉄製の支柱14とを有する鉄筋篭5
を取付けて、杭3の荷重により支柱14の下端が下方端
板7へ当接することで鉄筋8を孔底拡開部2内へ屈曲拡
大させると共に、支柱14により杭孔1内へ挿入された
杭3の荷重を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、杭の下端に杭径より大
きな拡底部を設ける拡底杭、詳細にはコンクリートパイ
ル等の既成杭の下端に拡底部を設ける拡底杭の構成に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、杭の支持力及び引き抜き抵抗
を増加させるための手段として、杭の下端に拡底部を設
ける拡底杭が広く知られている。この場合、拡底杭とし
ては、現場打ち杭の下端に拡底部を設けるものと、既成
杭の下端に拡底部を設けるものとがあり、いずれも予め
杭孔の底部に杭径よりも大径な孔底拡開部を掘削してお
き、この孔底拡開部内にコンクリートを打設して拡底部
を設ける。
【0003】この拡底杭としては、杭の下端に設けるコ
ンクリート拡底部が単に杭径よりも拡大されているとい
うだけでは、杭の支持力には対応できても、引き抜き抵
抗には対応できないという問題があり、そのため従来よ
り、孔底拡開部内で鉄筋もしくは鉄筋に代わる補強材を
杭径よりも大きくなるように拡大させてからコンクリー
トを打設して、補強材により補強された杭径よりも大き
いコンクリート拡底部を設ける手段が提唱されている。
【0004】また、孔底拡開部内で鉄筋もしくは鉄筋に
代わる補強材を杭径よりも大きくなるように拡大させる
手段としては、孔内に挿入した鉄筋篭もしくは既成杭あ
るいはロッド等を孔内で回転することで拡大する方式
と、鉄筋篭もしくは既成杭あるいはロッド等を押し下げ
ることで拡大する方式とが知られている。
【0005】前記の回転拡大方式では、孔底拡開部材内
の泥水中で補強材を回転力により拡大させるので、泥土
により補強材の拡大が阻害されることがあり、補強材が
孔底拡開部材内で充分に拡大したか否かを地上から確認
できないという問題がある。これに対して、押し下げ拡
大方式では、押圧力によって補強材が拡大したことを充
分見込めるので、回転拡大方式に較べて現実的であると
いう利点を有する。この押し下げ拡大方式によるものと
しては、例えば特開昭58−519号、実公平2−61
06号あるいは特開平5−339941号等がある。
【0006】前記押し下げ拡大方式による拡底杭のう
ち、特開昭58−519号及び実公平2−6106号の
拡底杭は現場打ち杭によるもの、特開平5−33994
1号の拡底杭は鋼管杭であって、いずれも主鉄筋篭なり
杭体の下端に外側へ拡大する拡張鉄筋部材を取り付け、
孔内で主鉄筋篭なり杭体を押し下げて拡張鉄筋部材を孔
底へ押し付けることで拡張鉄筋部材を孔底拡開部内へ拡
大させるものである。
【0007】
【発明が解決すべき課題】ところで、特開昭58−51
9号及び実公平2−6106号の拡底杭では、現場打ち
杭であるため、孔内で主鉄筋篭を押し下げることによ
り、該主鉄筋篭に取付けられた拡張鉄筋部材が孔底へ押
し付けられて孔底拡開部内へ拡大されるが、この拡張鉄
筋部材が拡大した後でも、主鉄筋篭自体の下端は孔底面
上に支持されているので、孔底拡開部内へ拡大した拡張
鉄筋部材が主鉄筋篭の荷重を受けて変形するという問題
は生じない。
【0008】しかしながら、現場打ち杭ではなく、コン
クリートパイルのような既成杭の下端に拡底部を設ける
ものにおいては、杭の下端に杭自体を押し下げることで
孔底拡開部内へ拡大させるような拡張鉄筋部材を取付け
たとしても、杭の荷重がきわめて大きいために、杭自体
を押し下げて拡張鉄筋部材を設計通りの形状に拡大させ
る作業が非常に困難であるという問題がある。
【0009】また、現場打ち杭では、主鉄筋篭の押し下
げによって拡張鉄筋部材を孔底拡開部内へ拡大させた後
でも、主鉄筋篭自体の下端を孔底面上に支持させるこが
できるが、既成杭の場合は、現場打ち杭の場合と違っ
て、拡張鉄筋部材を杭の下端に直接取付けなければなら
ないので、杭の押し下げにより拡張鉄筋部材を孔底拡開
部内へ拡大させた後で、杭自体の下端を孔底面上に支持
させるこができないという問題がある。
【0010】そのため、既成杭の下端に前記のような拡
張鉄筋部材を設ける場合には、杭の押し下げによって拡
張鉄筋部材を孔底拡開部内へ拡大させた後に、杭の荷重
によって拡張鉄筋部材が押し潰されないように、杭を地
上に配置したクレーン等によって孔内に吊下げ支持し
て、次の工程として孔底拡開部内へコンクリートを打設
し、このコンクリートが完全に硬化するまでの比較的長
い期間にわたって、杭の吊下げ状態を維持しておかなけ
ればならないという問題がある。このような問題は、特
開平5−339941号の拡底杭のような鋼管杭の場合
であっても同様である。
【0011】更に、上記特開平5−339941号の拡
底杭では、拡張鉄筋部材を孔底拡開部内で拡大させた場
合でも、拡張された鉄筋部材の形状というのは中間のヒ
ンジ部分が屈曲して樽形に拡大しただけなので、後に投
入されるコンクリート等の硬化材に対する拡張鉄筋部材
の付着性に問題があり、孔底拡開部内に鉄筋部材により
補強された耐久性のある拡底部を設けるという本来の目
的を充分に達成できないという問題点を有している。
【0012】
【課題を解決する手段】本発明は、上記のような従来に
おける拡底杭の問題点に鑑み、コンクリートパイルのよ
うな重量のある既成杭であっても、下端に鉄筋等により
補強された拡底部を支障なく設けることのできる既成杭
による拡底杭の提供を目的としたものであり、以下、本
発明の概要を実施例に対応する図面の符号を用いて説明
する。
【0013】本発明における請求項1の拡底杭は、孔底
拡開部内に杭径よりも大きい鉄筋補強型の拡底部を設け
る既成杭による地中拡底杭であり、既成杭3の下端に鉄
筋篭5が連結されており、この鉄筋篭5は、上下の端板
6,7間に上端軸着部9a,中間軸着部13および下端
軸着部11aを介して連結される上部鉄筋9と下部鉄筋
11とからなる鉄筋8と、該鉄筋8と平行して上端を上
方端板6に固定し、下端が下方端板7に対し自由端15
となるように突出された前記鉄筋8よりも短い支柱14
とからなっている。
【0014】また、前記鉄筋8は、下端にフック10を
有する上部鉄筋9と上端にフック12を有する下部鉄筋
11とが前記中間軸着部13を介して屈伸可能に連結さ
れると共に、鉄筋篭5における各鉄筋8間を結ぶ円周上
の各鉄筋8に短いパイプ型ジベル18を直交するように
設けて、前記パイプ状ジベル18内に拡大された鉄筋篭
5の各鉄筋8間に対して水平方向に張り渡すことのでき
る長さのリング筋19を摺動自在なるように挿通したこ
とを特徴とする。
【0015】請求項2の拡底杭は、鉄筋篭5の下方端板
7に、上方端板から突出される支柱14の下方自由端1
5と摺動自在に係合するガイド17を備えていることを
特徴とし、また請求項3の拡底杭は、支柱14が複数本
の鉄骨材からなり、夫々の支柱14の相互間が水平方向
に配置した連結材16により連結されていることを特徴
とする。
【0016】
【作用】本発明の拡底杭では、杭3の下端に取付けられ
る鉄筋篭5における鉄筋8の上部鉄筋9と下部鉄筋11
とを同一線上に平行させ、鉄筋篭5の外径が杭径よりも
大きくならないようにして、杭3を杭孔1内へ挿入し、
鉄筋篭5の下方端板7が孔底に達した状態で、更に上方
から押圧力が加えられると、各鉄筋8の中間軸着部13
が外方向へ折れ曲がって鉄筋篭5の外径が杭径よりも外
側へ拡大される。鉄筋篭5が所定の外径に拡大された位
置で鉄筋篭5の上方から突出されている支柱14の下方
自由端15が下方端板7に当接するので、鉄筋篭5のそ
れ以上の拡大が停止されると共に、支柱14が鉄筋篭5
の圧壊を防止しつつ上方の杭3の荷重を支える。
【0017】鉄筋篭5の鉄筋8が夫々中間軸着部13に
より外方へ折れ曲がると、上部鉄筋9の下端フック10
と下部鉄筋10の上端フック12とが、拡大した鉄筋篭
5の外周へ夫々角状に突出することになり、これらのフ
ック11が後から投入される硬化材20との付着性を増
強し、著しく強度のある拡底部を形成する。
【0018】また、鉄筋篭5の各鉄筋8間を結ぶ円周上
に短いパイプ型ジベル18を直交するように設けて、こ
のパイプ状ジベル18内にリング筋19が摺動自在なる
ように挿通しているので、鉄筋篭5が拡大される前はリ
ング筋19の両端が互いにラップしてパイプ状ジベル1
8内に挿通されているが、鉄筋篭5が拡大されるとリン
グ筋19がパイプ状ジベル18内を移動し、最終的に拡
大された鉄筋篭5の周囲に水平なリング筋19を張設す
ることができ、鉄筋8と硬化材20との付着性を一層強
固なものとする。
【0019】
【実施例】次に本発明に係る拡底杭を図面に示す実施例
により説明すると、図1は第1の実施例の鉄筋篭を拡大
する前の側面図であり、予め孔底拡開部2が設けられる
ように掘削された杭孔1内に、下端に鉄筋篭5を取付け
たコンクリートパイル等の既成杭3が挿入される。
【0020】前記既成杭3の下端に取付けられる前記鉄
筋篭5は、上方端板6と下方端板7との間に夫々上下両
端を回転可能に軸着して連結した複数本の鉄筋8と、夫
々上端を上方端板6に固定した鉄筋8よりも長さの短い
支柱14とからなっており、前記上方端板6が既成杭3
の下端面の端板4に固定されることにより既成杭3と一
体的に接続されている。
【0021】前記鉄筋篭5の鉄筋8は、上方端板6から
回転可能な軸着部9aを介して突出した下端にフック1
0を有する上部鉄筋9と、下方端板7から回転可能な軸
着部11aを介して突出した上端にフック12を有する
下部鉄筋11とからなり、これらの上部鉄筋9と下部鉄
筋11とは夫々フック10,12の手前側で互いに屈伸
可能な軸着部13によって連結されている。
【0022】既成杭3の下端に前記鉄筋篭5が取付けら
れて、この杭3を杭孔1内に挿入する時に、上部鉄筋9
と下部鉄筋11とが軸着部13で内側に折れ曲らないよ
うにするため、上部鉄筋9の軸着部9a及び下部鉄筋1
1の軸着部11aの内側部分に突片9b及び11bが設
けられている。そのため杭3の杭孔挿入時には鉄筋8が
中間軸着部13で内側に折れ曲がることなく挿入でき、
図2のように、鉄筋篭5の下方端板7が孔底2a上に達
した位置で上方から加えられる押圧力により、夫々の鉄
筋8の中間軸着部13が夫々外側方向へ折れ曲がって、
鉄筋篭5の外径が杭3の外径よりも孔底拡開部2の内周
面方向へ放射状に拡大すると共に、上部鉄筋9のフック
10および下部鉄筋11のフック12が鉄筋篭5の外側
方向へ傾斜状に突出する。
【0023】図1のように、前記鉄筋篭5における上下
両端板6,7間の鉄筋8と平行する位置には、前記軸着
部13によって大きく折れ曲がる前の鉄筋8よりも長さ
の短い前記支柱14が設けられている。この支柱14は
複数本の平行する溝形鋼等の鉄骨材あるいは鉄パイプ等
からなり、夫々上端を上方端板6に固定し、下端が下方
端板7とは分離した自由端15となるようにして、下方
端板7の方向へ突出されており、図2のように、前記鉄
筋篭5の下方端板7が孔底2aに当接して、杭3の荷重
を受けることで鉄筋篭5の鉄筋8が前記のように拡大変
形したときに、鉄筋8が必要以上に拡大しない所定の位
置で、夫々の支柱14が杭3の荷重を支えるようになっ
ている。
【0024】鉄筋篭5の前記支柱14は、上端のみが上
方端板6に固定されて下端は下方端板7に対して自由端
14であるため、夫々の支柱14の下端部分を除く相互
間に複数段にわたって水平方向の連結材16を設けてお
くことが好ましい。
【0025】また、下方端板7の表面の前記支柱14と
対応する位置には、夫々支柱14の自由端15と摺動自
在に係合するスリーブ状のガイド17を設けておき、杭
3の荷重を受けて支柱14の自由端15が下方端板7上
に当接する前の段階で、予め自由端15をガイド17内
に係合させておくことで、杭3を押し下げたとき各支柱
14の自由端15がガイド17に沿って正しく下方移動
できて、夫々の自由端15が下方端板7に対して垂直に
当接できるようになっている。
【0026】なお、前記ガイド17には外側から水平ボ
ルト17aを螺着して、内部に挿通された支柱自由端1
5を軽く締め付けることで前記ガイド17が支柱14に
連結しておくことが好ましく、これによって杭3が杭孔
1内に挿入される時に、前記ガイド17を含めた下方端
板7が前記鉄筋8だけにより吊られずに、前記支柱14
によっても保持された状態で孔底2aまで吊降され、下
方端板7が孔底2aに到った時に、上方からの押圧力に
より支柱14が水平ボルト17aの締め付け力に抗して
ガイド17内に押し込められて、自由端15が下方端板
7上に支持される。
【0027】前記鉄筋篭5における各鉄筋8間を結ぶ円
周上には、短いパイプ型のジベル18が上部鉄筋9及び
下部鉄筋11と直交するように取付けられており、図3
及び図4に示すように、夫々のパイプ状ジベル18内に
前記中間軸着部13により拡大された各鉄筋8間に対し
て水平方向に張り渡すことのできる長さのリング筋19
が摺動自在に挿通されている。また、これらのパイプ状
ジベル18は上部鉄筋9及び下部鉄筋11の外側に設け
られている。
【0028】前記パイプ状ジベル18内に挿通されたリ
ング筋19は、鉄筋篭5が拡大される前には、両端を長
くラップさせた状態でパイプ状ジベル18内に挿通され
ているが、鉄筋篭5が拡大されるとリング筋19は、ラ
ップした部分が短くなるように引っ張られてパイプ状ジ
ベル18内を摺動し、最終的に拡大された鉄筋篭5の周
囲に複数段にわたって水平に張設される。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の拡底杭
は、コンクリートパイルのような既成杭3の下端に、押
圧力により折れ曲がって外径が杭径よりも外側へ拡大さ
れる鉄筋8と、上端を該鉄筋篭5の上方端板6に固定
し、下端が自由端15となるように突設した、折れ曲が
る前の鉄筋8よりも短い支柱14とからなる鉄筋篭5を
取付けたので、孔底拡開部2内で鉄筋篭5が所定の外径
に拡大されると同時に、支柱14の下方自由端15が下
方端板7に当接して、鉄筋篭5のそれ以上の拡大を防止
しつつ上方の杭3の荷重を支えることができ、孔内へ挿
入された杭3が孔底の支柱14により安全に支持された
状態で、拡大された鉄筋篭5を有する孔底拡開部2内へ
硬化材20を投入することができる。
【0030】従って、コンクリートパイルのような既成
杭を使用して、孔底拡開部内に杭径よりも大きな径の拡
開部を設ける場合に、孔内に挿入した杭3を硬化材20
の投入時から硬化するまでの間、孔内に吊下げておく必
要がなく、既成杭を使用するこの種の施工を能率的に行
えるという利点を有する。
【0031】また、鉄筋篭5を形成する鉄筋8は、夫々
中間軸着部13により外方へ折れ曲がって拡大された後
に、上部鉄筋9の下端フック10と下部鉄筋11の上端
フック12が外側へ夫々角状に突出するので、孔底拡開
部2内に投入される硬化材20に対してこれらのフック
10,12が有効に作用して、杭3の引き抜き力に対し
て著しく強度のあるコンクリート拡底部を作ることがで
きる。
【0032】更に、鉄筋篭5の鉄筋8には、各鉄筋間を
結ぶ円周上に短いパイプ型ジベル18を直交するように
設けて、このパイプ状ジベル18内にリング筋19が摺
動自在なるように挿通されているので、鉄筋篭5の拡大
前及び拡大後にかかわらず、リング筋19を水平に配筋
することができると共に、このリング筋19を支持する
ために鉄筋8に直交して取付けたパイプ状ジベル18が
鉄筋8のジベルとして機能し、リング筋19と相まって
硬化材20の付着性を増大し、著しく強度のあるコンク
リート拡底部を作ることができる。
【0033】更に、この発明の拡底杭では、孔底拡開部
内に鉄筋で補強された杭径よりも径の大きい拡底部を設
けることができので、支持力はもとより、引き抜き力に
も強度のある杭を得ることができると共に、孔底拡開部
内に設けられた拡底部は、鉄筋8と支柱14としての溝
形鋼、鋼管等の鉄骨材とにより補強されることになるの
で、水平力にも充分な耐久性を発揮することができると
いう利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図1は一つの実施例の拡底杭における鉄筋篭を拡開する
前の部分側面図。図2は図1の鉄筋篭が拡開した後の部
分側面図。図3は図2のA−A線における断面図。図4
は鉄筋の軸着部の形状を示す部分拡大図。
【符号の説明】
1:杭孔 2:孔底拡開
部 3:既成杭 4:杭下端端
板 5:鉄筋篭 6:鉄筋篭上
方端板 7:鉄筋篭下方端板 8:鉄筋 9:上部鉄筋 10:フック 11:下部鉄筋 12:フック 13:軸着部 14:支柱 15:自由端 16:連結材 17:ガイド 18:パイプ
状ジベル 19:リング筋 20:硬化材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔底拡開部内に杭径よりも大きい鉄筋補
    強型の拡底部を設ける既成杭による地中拡底杭であり、
    既成杭3の下端に鉄筋篭5が連結され、前記鉄筋篭5
    は、上下の端板6,7間に上端軸着部9a,中間軸着部
    13および下端軸着部11aを介して連結される上部鉄
    筋9と下部鉄筋11とからなる鉄筋8と、該鉄筋8と平
    行して上端を上方端板6に固定し、下端が下方端板7に
    対し自由端15となるように突出された前記鉄筋8より
    も短い支柱14とからなり、前記鉄筋8は、下端にフッ
    ク10を有する上部鉄筋9と上端にフック12を有する
    下部鉄筋11とが前記中間軸着部13を介して屈伸可能
    に連結されると共に、鉄筋篭5における各鉄筋8間を結
    ぶ円周上の各鉄筋8に短いパイプ型ジベル18を直交す
    るように設けて、前記パイプ状ジベル18内に拡大され
    た鉄筋篭5の各鉄筋8間に対して水平方向に張り渡すこ
    とのできる長さのリング筋19を摺動自在なるように挿
    通したことを特徴とする既成杭による地中拡底杭。
  2. 【請求項2】 前記鉄筋篭5の下方端板7に、上方端板
    6から突出される支柱14の下方自由端15と摺動自在
    に係合するガイド17を備えている請求項1の既成杭に
    よる地中拡底杭。
  3. 【請求項3】 支柱14が複数本の鉄骨材からなり、夫
    々の支柱14の相互間が水平方向に配置した連結材16
    により一体的に連結されている請求項1の既成杭による
    地中拡底杭。
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