JPH08246441A - 地中連続壁の形成方法 - Google Patents

地中連続壁の形成方法

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JPH08246441A
JPH08246441A JP4867995A JP4867995A JPH08246441A JP H08246441 A JPH08246441 A JP H08246441A JP 4867995 A JP4867995 A JP 4867995A JP 4867995 A JP4867995 A JP 4867995A JP H08246441 A JPH08246441 A JP H08246441A
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Mitsuhiro Kunito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定液としてのスラググラウトの主成分であ
るスラグと、セメントミルクの主成分であるセメント
と、骨材となる掘削土砂とが混合一体化された強度の強
い地中連続壁を形成する。 【構成】 スラググラウト1が入れられた先行孔2を隙
間を隔てて複数形成する。次に、先行孔2の外周地盤を
掘削して大径の後行孔3を形成すると共に先行孔2間の
未掘削部分を掘削して大径の後行孔3を形成して隣合う
大径の後行孔3同士を平面視で一部重複させる。この連
続する大径の後行孔3の形成時にセメントミルク4を吐
出して、該セメントミルク4と、掘削土砂と、先行孔2
のスラググラウト1とを攪拌混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中連続壁の形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、掘削孔内に安定液としてスラ
ググラウトを入れて掘削孔の孔壁の崩壊を防止し、その
後、所定の時期が経過した時点でカルシウムイオン配合
剤をスラググラウト中に投与してスラググラウトを硬化
させて地中連続壁を形成する方法が特公昭59ー326
21号公報により知られている。
【0003】この従来例にあっては、スラググラウトの
主成分であるスラグは単に水と混合しただけでは硬化し
ないので、スラググラウトを安定液として用いている段
階ではスラググラウトが硬化せず、したがって、削孔や
補強柱材を挿入する際にはスラググラウトの硬化の懸念
がなく、必要な時に初めてカルシウムイオン配合剤を投
与してスラグの潜在水硬性を誘発させてスラグを硬化さ
せるようにしている。つまり、この従来例においては、
安定液として使用中は硬化せず、硬化を必要とする段階
で初めてカルシウムイオン配合剤を投与して安定液とし
て使用していたスラググラウトを硬化させるようにした
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、安定液として使用していたスラググラウトをそのま
ま硬化させて地中連続壁を形成するため、地中連続壁の
形成に当たって最終段階で安定液を排出するという工程
が必要でないという特徴を有しているが、スラググラウ
トにカルシウムイオン配合剤を投与してスラググラウト
を硬化させることで地中連続壁を形成しているので、形
成される地中連続壁はスラグの硬化体により構成される
ことになる。このため、使用するスラグが大量に必要で
あり、しかも、スラグの硬化体中に骨材が配合されてお
らず、地中連続壁として十分な強度を確保できない場合
が生じる。
【0005】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その主たる目的とするところは、
後行孔の形成の段階まで先行孔に入れたスラググラウト
により先行孔の孔壁の崩壊を防止すると共にスラググラ
ウトが硬化せずに後行孔の形成が容易となり、しかも、
後行孔の形成工程においてセメントミルクを吐出しなが
らの掘削する際に先行孔をガイドとして多軸掘削機を用
いて容易に掘削することが可能となり、また、後行孔の
形成工程で、安定液としてのスラググラウトの主成分で
あるスラグと、セメントミルクの主成分であるセメント
と、骨材となる掘削土砂とが混合一体化された強度の強
い地中連続壁を形成することにある。また、別の目的と
するところは、最終的に形成される地中連続壁として幅
の広いものを形成できるようにしたにもかかわらず、先
行孔の径を後行孔よりも小径とすることで先行孔の孔壁
の崩壊をできるだけ防止できるようにし、更に、安定液
としてのスラググラウトの主成分であるスラグと、セメ
ントミルクの主成分であるセメントと、骨材となる掘削
土砂とを横方向に均一に混合できるようにすることにあ
る。また、別の目的とするところは、安定液としてのス
ラググラウトの主成分であるスラグと、セメントミルク
の主成分であるセメントと、骨材となる掘削土砂とを攪
拌混合するに当たって、骨材となる掘削土砂が上下方向
に不均一にならないようにできるようにすることにあ
る。また、他の目的とするところは、先行孔内に入れた
スラググラフ中に先行孔の掘削により生じた掘削土砂の
一部を混在させることで、安定液の比重を大きくして先
行孔の孔壁の崩壊防止をはかることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するために、本発明の地中連
続壁の形成方法は、スラググラウト1が入れられた先行
孔2を隙間を隔てて複数形成し、その後、先行孔2の外
周地盤を掘削して大径の後行孔3を形成すると共に先行
孔2間の未掘削地盤を掘削して大径の後行孔3を形成し
て隣合う大径の後行孔3同士が平面視で一部重複する連
続孔5を形成し、上記連続孔5の形成時にセメントミル
ク4を吐出して、該セメントミルク4と、掘削土砂と、
先行孔2のスラググラウト1とを攪拌混合することを特
徴とするものである。
【0007】また、スラググラウト1が入れられた先行
孔2を隙間を隔てて複数形成し、その後、先行孔2間の
未掘削地盤を掘削して後行孔3を形成して隣合う孔同士
が平面視で一部重複する連続孔5を形成し、該連続孔5
の形成時にセメントミルク4を吐出して、該セメントミ
ルク4と、掘削土砂と、先行孔2のスラググラウト1と
を攪拌混合することを特徴とするものであってもよい。
【0008】そして、スラググラウト1が入れられた先
行孔2を形成するに当たり、先行孔2の形成の際に生じ
た掘削土砂のほぼ全部をスラググラウト1と置換して掘
削土砂を地上に排出すると共にスラググラウト1を先行
孔2内に満たすようにすることが好ましい。また、これ
とは逆に、スラググラウト1が入れられた先行孔2を形
成するに当たり、先行孔2の形成の際に生じた掘削土砂
の一部を先行孔2内に残して他を地上に排土すると共に
先行孔2内に入れられたスラググラウト1中に先行孔2
形成時に生じた掘削土砂の一部が混在していることも好
ましい。
【0009】
【作用】しかして、上記のような方法の本発明によれ
ば、スラググラウト1が入れられた先行孔2を隙間を隔
てて複数形成することで、先行孔2内に入れたスラググ
ラウト1が安定液として作用し先行孔2の孔壁の崩壊を
防止する。そして、安定液がスラググラウト1であるた
め長時間(例えば先行孔2の形成から後行孔3の形成ま
で1日以上、数日)経過してもスラググラウト1が硬化
せず、後行孔3の形成作業等が支障なく行えることにな
る。また、後行孔3の形成に当たっては、先行孔2の外
周地盤を掘削して大径の後行孔3を形成すると共に先行
孔2間の未掘削地盤を掘削して大径の後行孔3を形成し
て隣合う大径の後行孔3同士が平面視で一部重複する連
続孔5を形成し、上記連続孔5の形成時にセメントミル
ク4を吐出して、該セメントミルク4と、掘削土砂と、
先行孔2のスラググラウト1とを攪拌混合するので、セ
メントミルク4のセメント成分によりスラグの潜在水硬
性が誘発されて、セメント分の硬化と共にスラグも硬化
し、セメントとスラグと骨材となる掘削土砂とが一体化
されたスラグ・セメント・ソイルの一体化物により強度
の強い地中連続壁を形成できるものである。また、後行
孔3の形成に当たっては、先行孔2の周囲を掘削して大
径の後行孔3を形成すると共に先行孔2間の未掘削地盤
を掘削して大径の後行孔3を形成することで、大径の後
行孔3の形成に当たり、多軸掘削機を用いて先行孔2を
ガイドとしながら掘削ができるものであり、しかも、連
続する大径の後行孔3内において、先行孔2の周囲に形
成された後行孔3内においても該後行孔3の形成時に掘
削土砂を生じさせ、また、先行孔2間の未掘削地盤に形
成された後行孔3内においても該後行孔3の形成時に掘
削土砂を生じさせ、この結果、掘削土砂とセメントミル
クとスラググラウトとを攪拌混合するに当たって、各後
行孔3内に掘削土砂が存在して、骨材である掘削土砂を
横方向に均一に分散させることができることになる。
【0010】また、スラググラウト1が入れられた先行
孔2を隙間を隔てて複数形成し、その後、先行孔2間の
未掘削地盤を掘削して後行孔3を形成して隣合う孔同士
が平面視で一部重複する連続孔5を形成し、該連続孔5
の形成時にセメントミルク4を吐出して、該セメントミ
ルク4と、掘削土砂と、先行孔2のスラググラウト1と
を攪拌混合するものにおいては、スラググラウト1が入
れられた先行孔2を隙間を隔てて複数形成することで、
先行孔2内に入れたスラググラウト1が安定液として作
用し先行孔2の孔壁の崩壊を防止する。ここで、安定液
がスラググラウト1であるため長時間(例えば先行孔2
の形成から後行孔3の形成まで1日以上)経過してもス
ラググラウト1が硬化せず、後行孔3の形成作業等が支
障なく行えることになる。そして、先行孔2間の未掘削
地盤を掘削して平面視で隣合う孔同士が一部重複する連
続孔5を形成し、該連続孔5の形成時にセメントミルク
4を吐出して、該セメントミルク4と、掘削土砂と、先
行孔2のスラググラウト1とを攪拌混合することで、セ
メントミルク4のセメント成分によりスラグの潜在水硬
性が誘発されて、セメント分の硬化と共にスラグも硬化
し、セメントとスラグと骨材となる掘削土砂とが一体化
されたスラグ・セメント・ソイルの一体化物により強度
の強い地中連続壁を形成できるものである。また、連続
孔5の形成に当たって、隙間を隔てて形成した先行孔2
をガイドとして多軸掘削機の両端部の回転軸を該先行孔
2に挿入しながら先行孔2間の未掘削地盤を掘削してセ
メントミルク4と、掘削土砂と、先行孔2のスラググラ
ウト1とを攪拌混合するので、連続孔5の掘削が容易で
且つ簡単且つ確実にセメントとスラグと骨材となる掘削
土砂とが一体化したスラグ・セメント・ソイルの一体化
よりなる強度の強い地中連続壁を形成できるものであ
る。
【0011】また、スラググラウト1が入れられた先行
孔2を形成するに当たり、先行孔2の形成の際に生じた
掘削土砂のほぼ全部をスラググラウト1と置換して掘削
土砂を地上に排出すると共にスラググラウト1を先行孔
2内に満たすようにするものにおいては、先行孔2の形
成の際に生じる掘削土砂とスラググラウト1とがほぼ完
全置換されることになって、先行孔2内にはほぼスラグ
グラウト1のみが充填されていることになる。ここで仮
に、先行孔2内に掘削土砂が混在しているとすると後行
孔の形成工程までに長時間が経過した際、スラグの硬化
が開始していないために比重の大きい掘削土砂が次第に
先行孔2の下部側に沈降して先行孔2内における掘削土
砂の混在状態が上部と下部とで異なるおそれがあるが、
上記のように掘削土砂とスラググラウトとをほぼ完全置
換して掘削土砂を地上に排出すると、このようなおそれ
がなく、この結果、スラググラウトと後行孔3の形成工
程において掘削した掘削土砂とセメントミルクとを混合
して硬化させる際、掘削土砂は後行孔3の形成工程で掘
削されたものが上下方向にほぼ均一に混在した状態で硬
化が開始されるものであって、スラグ、掘削土砂、セメ
ントの混合が上下方向においてほぼ均一な地中連続壁を
形成できるものである。
【0012】また、スラググラウト1が入れられた先行
孔2を形成するに当たり、先行孔2の形成の際に生じた
掘削土砂の一部を先行孔2内に残して他を地上に排土す
ると共に先行孔2内に入れられたスラググラウト1中に
先行孔2形成時に生じた掘削土砂の一部が混在している
ものにおいては、先行孔2内に充填したスラググラウト
1内に掘削土砂が混在していることで、安定液としての
比重がスラググラウト1のみに比べて大きくなり、この
結果、先行孔2の孔壁の崩壊がより確実となるものであ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳述する。図1乃至図7には本発明の一実施例が示
してある。まず、スクリューオーガ6のような掘削装置
により地盤30に先行孔2を形成する。先行孔2の形成
に当たっては無水削孔により形成するものであり、スク
リューオーガ6などの掘削機により先行孔2の掘削時に
掘削土砂は地上に排出除去するものである。そして、掘
削土砂を地上に排出した跡の先行孔2内にはスラググラ
ウト1が入れられる。ここで、一例と挙げると図1
(a)乃至(e)の順序でスクリューオーガ6により地
盤30に先行孔2を形成すると共に該先行孔2の形成時
に生じた掘削土砂20を地上に排出する。その後、図1
(f)のように先行孔2内にスラググラウト1を入れて
満たすようにする方法が採用できる。また、他の方法と
しては、図2(a)乃至(e)の順序で施工するのであ
るが、この実施例においては、図2(d)のスクリュー
オーガ6の引き上げの際にスクリューオーガ6の下端か
らスラググラウト1を吐出して掘削土砂20が排出され
た跡にスラググラウト1を満たすようにする。
【0014】ここで、地上に排土された先行孔2の形成
時に生じた掘削土砂20は、液が混じっていないので、
そのまま土砂として処理でき、現場内における埋め戻し
用の土砂などとして処理したり、あるいは現場外に運ん
で処理するにしても、土砂であるので、ソイルセメント
泥土のような産業廃棄物としての処理に比べて、処理コ
ストが格段に安いものである。
【0015】本発明において使用するスラググラウト1
は例えば、スラグ1000kg、ベントナイト90k
g、水25000kgを混合したものであり、比重は約
1.25程度である。上記のようにしてスラググラウト
1を満たした先行孔2を一定の間隔を隔ててて図3
(a)のように複数形成する。この場合、先行孔2の孔
径は例えば450mmで、900mmピッチで先行孔2
を形成し、先行孔2間に450mmの未掘削地盤が存在
するようにして次々とスラググラウト1を満たした先行
孔2を形成するものである。
【0016】ここで先行孔2の形成に当たっては、先行
孔2のみを続けて施工する方が作業能率が向上するの
で、ある程度まとめて先行孔2のみを続けて施工するも
のであり、このため、先行孔2を形成してから後行孔3
を形成するまでの間に長時間(例えば1日、あるいは数
日)経過するが、この間スラググラウト1は潜在水硬性
を有しているが、セメントのようなカルシウム分が添加
されないので、硬化が開始されず、後行孔3の形成時に
スラググラウト1が硬化して後行孔3の形成の支障にな
らないようになっている。そして、先行孔2の形成から
後行孔3を形成するまでの間、複数の先行孔2の形成の
ためにスクリューオーガ6を備えた重機が地上を移動し
たり、あるいは、先行孔2の形成時に地上に排出された
掘削土砂20の処分のための機械、あるいは、運搬のた
めのトラック等が地上を移動したりする等の影響で先行
孔2の孔壁が崩壊しないように、先行孔2内に入れられ
たスラググラウト1が安定液として作用し、先行孔2の
孔壁が崩壊するのを防止するようになっている。
【0017】次に、先行孔2の周囲を掘削して大径の後
行孔3を形成すると共に先行孔2間の未掘削地盤を掘削
して大径の後行孔3を形成し、隣合う大径の後行孔3同
士を平面視で一部重複させて連続孔5を形成し、上記連
続する大径の後行孔3の形成時にセメントミルク4を吐
出して、該セメントミルク4と、掘削土砂と、先行孔2
のスラググラウト1とを攪拌混合するものである。ここ
で、大径の後行孔3の形成に当たっては、回転混練軸7
が複数本並んだ多軸掘削機を使用するものである。ここ
で、多軸掘削機は隣り合う回転混練軸7の回転軌跡が平
面視で一部重複するようになっている。具体的には回転
混練軸7に設けたビット8及び攪拌手段9の回転軌跡が
隣りの回転混練軸7に設けたビット8及び攪拌手段9の
回転軌跡と平面視で一部重複しているものが用いられ
る。
【0018】図3には上記の多軸掘削機を使用して大径
の後行孔8を形成する順序が示してある。まず、前述の
ようにして図3(a)のようにスラググラウト1が入れ
られた先行孔2を隙間を隔てて複数形成されるのである
が、その後、任意時間経過後、図3(b)のように、間
隔を介して隣り合う第1の先行孔2aと第2の先行孔2
bの上方に多軸掘削機の両側の回転混練軸7の下端を位
置させ、この状態で図3(c)、図3(d)のようにし
て両側の回転混練軸7を第1の先行孔2a、第2の先行
孔2bをガイドとして掘進させて第1、第2の先行孔2
a、2bの外周を該両側の回転混練り軸7により掘削し
て大径の後行孔3を形成すると共に中間の回転混練軸7
により隣合う第1、第2の先行孔2a、2b間の未掘削
地盤を掘削してこの部分に大径の後行孔3を形成し、大
径の後行孔3が一部重複しながら連続する連続孔を形成
する。ここで、実施例では例えば大径の後行孔3の径を
550mmとする。この掘削に当たって回転混練軸7か
らセメントミルクを噴射しながら掘削する。この際、同
時に任意の回転混練軸7からエアーを噴射することを併
せておこなって、掘削、攪拌混合を良好にするようにし
てもよい。上記掘削時に先行孔2内に入れられているス
ラググラウトと、掘削時に噴射されるセメントミルク
と、大径の後行孔3の形成時に生じる掘削土砂とが各回
転混練軸7に設けた攪拌手段9により攪拌混合される。
次に、図4(a)、(b)のように多軸掘削機を引き上
げる。
【0019】次に、図5(a)のように多軸掘削機を横
方向に先行孔2の1ピッチ分だけ移動させ、次に、図5
(b)、図5(c)のように両側の回転混練軸7を先行
孔2をガイドとして挿入しながら掘進して先行孔2の外
周に大径の後行孔3を形成する共に中間の回転混練軸7
により未掘削地盤に大径の後行孔3を形成し、大径の後
行孔3が一部重複しながら連続する連続孔5を形成す
る。この掘削に当たって回転混練軸7からセメントミル
ク4を噴射しながら掘削する。この掘削に当たって回転
混練軸7からセメントミルクを噴射しながら掘削する。
この際、同時に任意の回転混練軸7からエアーを噴射す
ることを併せておこなって、掘削、攪拌混合を良好にす
るようにしてもよい。上記掘削時に先行孔2内に入れら
れていたスラググラウト1と、掘削時に噴射されるセメ
ントミルク4と、大径の後行孔3の形成時に生じる掘削
土砂とが各回転混練軸7に設けた攪拌手段9により攪拌
混合される。次に、図6(a)(b)のように多軸掘削
機を引き上げる。上記工程中多軸掘削機の引き上げ時に
はセメントミルクを噴射してもよく、噴射しなくてもよ
い。また、引き上げ時にエアーを噴射しても、しなくて
もよい。
【0020】同様にして次々と大径の後行孔3を連続し
て形成するものである。そして、上記大径の後行孔3を
連続して形成する際に攪拌手段9により攪拌混合するこ
とによって、潜在水硬性を有するスラググラウト中のス
ラグの水硬が誘発されてスラグ、セメントが硬化し、こ
れによりセメントと、スラグと、骨材となる掘削土砂と
が一体化したスラグ・セメント・ソイルの一体化よりな
る強度の強い地中連続壁を形成することができる。
【0021】上記実施例の施工順序を平断面図で示すと
図7(a)(b)(c)(d)……のような順序とな
る。ところで、このようにして形成したスラグ・セメン
ト・ソイルは、従来のセメントと原地盤の掘削土砂であ
るソイルとの硬化一体物であるいわゆるソイルセメント
に比べて、スラグが硬化することで長期強度が増加する
ものであり、また、スラググラウトにをカルシウム成分
を添加して硬化させただけのものに比べて骨材としての
掘削土砂が存在することで強度が増し、この結果、従来
のソイルセメントの地中壁やスラググラウトを硬化させ
た地中壁に比べて強度の強い地中連続壁を形成すること
ができるものである。そして、先行孔2の安定液として
使用したスラググラウトを排出することなく、そのまま
地中連続壁の構成材料として利用するので、安定液を地
上に排出してこれを処理するという工程が必要でなく
(また、スラググラウトが一部地上に出たとしても、こ
れは少量であるので処分が容易である)、また安定液を
地上に排出するこなく、そのまま地中連続壁の構成材料
として利用するだけでなく、硬化材として使用すること
で、硬化材として使用するセメントミルクの使用量が少
なくてすみ、コストの高いセメントの使用量を少なくし
てセメントに比べてコストの易いスラグを使用できて工
事費用を低減できるものである。
【0022】図8乃至図12には本発明の他の実施例が
示してある。この実施例においては、図3、図4までの
工程は前記の実施例と同様にして行い(つまり、多軸掘
削機による第1、第2の先行孔2a、2bの外周の掘削
及び第1、第2の先行孔2a、2b間の未掘削地盤の掘
削、及びセメントミルクと、スラググラウトと、掘削土
砂との攪拌混合が終わって多軸掘削機を地上に引き上げ
るという工程を行い)、続いて、図8(a)(b)
(c)、図9(a)(b)の順序で多軸掘削機による第
3、第4の先行孔2c、2dの外周地盤の掘削と第3、
第4の先行孔2c、2d間の未掘削地盤の掘削、及びセ
メントミルクと、スラググラウトと、掘削土砂との攪拌
混合を行い、次に、多軸掘削機を地上に引き上げるとい
う工程を行い、その後、図10(a)(b)(c)、図
11(a)(b)の順序で第2の先行孔2bと第3の先
行孔2cの外周地盤をそれぞれ掘削して形成した大径の
後行孔3に多軸掘削機の両側の回転混練軸を入れて両大
径の後行孔3間の未掘削地盤を掘削すると共に、セメン
トミルクと、スラググラウトと、掘削土砂との攪拌混合
を行うものである。
【0023】上記実施例の施工順序を平断面図で示すと
図12(a)(b)(c)(d)(e)(f)……のよ
うな順序となる。上記した各実施例においては、先行孔
2は後行孔3よりも小径のものを形成した例を示してい
る。これは、先行孔2は径が小さいほど孔壁の崩壊がし
にくく、また、先行孔2間の距離も長いほどこの部分が
崩壊しにくいものであり、この結果、先行孔2を小径と
して先行孔2間の距離を長くすることが崩壊防止が優れ
ている。また、先行孔2が後行孔3よりも小径であるの
で、大径の後行孔3の形成に当たって、小径孔2の外周
の地盤を掘削して大径の後行孔3を形成すると共に小径
孔2間の未掘削地盤を掘削して大径の後行孔3が掘削さ
れることになり、この結果、連続する大径の後行孔3の
各大径孔3部分に掘削土砂が混在されることになり、ス
ラグ、掘削土砂、セメントの混合が横方向においてほぼ
均一な地中連続壁を形成できることになる。
【0024】図13に示す実施例においては、先行孔2
と後行孔3との径を同じ径にした例が示してある。この
実施例においては、図1乃至図7に示す実施例におい
て、先行孔2と後行孔3との径を同じにし、後行孔3の
形成時には多軸掘削機の両側の回転混練軸7では先行孔
2の外周地盤は掘削せず、先行孔2間の未掘削地盤のみ
を中間の回転混練軸7で掘削するようにした点が異なる
のみで、他は図1乃至図7に示す実施例と同様にして行
うものである。
【0025】また、図14に示す実施例においては、先
行孔2と後行孔3との径を同じ径にした他の例が示して
ある。この実施例においては、図8乃至図12に示す実
施例において、先行孔2と後行孔3との径を同じにし、
後行孔3の形成時には多軸掘削機の両側の回転混練軸7
では先行孔2の外周地盤は掘削せず、先行孔2間の未掘
削地盤のみを中間の回転混練軸7で掘削するようにした
点が異なるのみで、他は図8乃至図12に示す実施例と
同様にして行うものである。
【0026】上記図13、図14に示す実施例のように
先行孔2を後行孔3と同じ径としておくと、多軸掘削機
により後行孔3を形成する際に先行孔2間の未掘削地盤
を掘削するのみでよいので、多軸掘削機の回転動力を小
さくすることができるものである。ところで、上記実施
例においては、スラググラウト1が入れられた先行孔2
を形成するに当たり、先行孔2の形成の際に生じた掘削
土砂のほぼ全部を地上に排土すると共に先行孔2の掘削
土砂の排出跡にスラググラウト1を満たすようにしたも
のであり、いわば、先行孔2の形成により生じた掘削土
砂とスラググラウト1とをほぼ完全置換した例を示して
いる。このように先行孔2の形成により生じた掘削土砂
とスラググラウト1とをほぼ完全置換すると、先行孔2
内にはほぼスラググラウト1のみが充填された状態とな
る。ここで、先行孔2内に掘削土砂が混在していると先
行孔2の形成から大径の後行孔3の形成までに長時間が
経過した際、安定液であるスラググラウトはスラグの硬
化が開始していないために比重の大きい掘削土砂が次第
に先行孔2の下部側に沈降して先行孔2内のスラググラ
ウト中における掘削土砂の混在状態が上部と下部とで異
なるおそれがあり、この状態のまま、大径の後行孔3を
形成すると、どうしても下部ほど掘削土砂の混合割合が
高くなってしまうおそれがあるが、本実施例のように後
行孔3を形成するまで先行孔2内にはほぼ安定液である
スラググラウトのみが充填されるようにすることで、最
終工程で大径の後行孔3を形成する際に、掘削土砂とス
ラググラウトとセメントミルクとが上下方向においてほ
ぼ均一に混在するように混合攪拌できて、この状態で硬
化が開始され、スラグ、掘削土砂、セメントの混合が上
下方向においてほぼ均一な地中連続壁を形成できるもの
である。
【0027】一方、上記実施例とは逆に、スラググラウ
ト1が入れられた先行孔2を形成するに当たり、先行孔
2の形成の際に生じた掘削土砂の一部を先行孔2内に残
して他を地上に排土すると共に先行孔2内に先行孔2内
に入れられたスラググラウト1中に先行孔2形成時に生
じた掘削土砂の一部が混在するようにしてもよい。この
場合には、先行孔2の掘削により生じた掘削土砂の一部
とスラググラウト1とが分離しないように良く混合攪拌
する。この実施例においては、先行孔2内に充填したス
ラググラウト1内に掘削土砂が混在していることで、安
定液としての比重がスラググラウト1のみに比べて大き
くなり、この結果、先行孔2の孔壁の崩壊がより確実と
なるものである。ちなみに、前述の実施例のスラググラ
ウト1のみを先行孔2内に充填した場合、例えば、スラ
グ1000kg、ベントナイト90kg、水25000
kgを混合したものであり、比重は約1.25である
が、例えば、上記スラググラウト750kgに、土砂1
280kg、土砂に含まれる水分520gを混合した場
合、土砂の比重が2.65であるため、全体の比重が約
1.59となり、スラググラウトのみにくらべて高比重
となる。しかして、先行孔2内に充填される安定液は比
重が高いほど先行孔2の周壁の崩壊防止効果は優れてい
るものであり、この実施例においては、特に、先行孔2
の周壁が崩壊しやすい地盤において有効である。
【0028】上記、先行孔2内に充填するスラググラウ
ト内に先行孔2の掘削時に発生した掘削土砂を混在させ
ない工法と、先行孔2内に充填するスラググラウト中に
先行孔2の掘削時に発生した掘削土砂の一部を混在させ
なる工法とは、現場の状況や形成しようとする地中連続
壁の強度等の条件により選択する。なお、先行孔2を形
成した後、先行孔2の上端部にケーシングを嵌め込ん
で、地盤の崩壊防止をより確実に行うようにしてもよ
い。このケーシングは後行孔3の形成時には除去するも
のである。
【0029】上記各実施例において、後行孔3の形成後
に孔内にH鋼等の構造用柱体を挿入してもよいものであ
る。また、上記実施例では多軸掘削機として3軸の例を
示したが3軸以上であってもよいものである。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、スラググラウトが入れられた先行孔
を隙間を隔てて複数形成し、その後、先行孔の外周地盤
を掘削して大径の後行孔を形成すると共に先行孔間の未
掘削地盤を掘削して大径の後行孔を形成して隣合う大径
の後行孔同士が平面視で一部重複する連続孔を形成し、
上記連続孔の形成時にセメントミルクを吐出して、該セ
メントミルクと、掘削土砂と、先行孔のスラググラウト
とを攪拌混合するので、先行孔を隙間を隔てて複数形成
した後に、後行孔を形成することになり、後行孔を多軸
掘削機による掘削で形成する際に先行孔をガイドとして
掘削できるのは勿論、先行孔を形成することで多軸掘削
機の動力を小さくできるものである。そして、このよう
に先行孔を隙間を介して複数形成するに当たって先行孔
内にスラググラウトを入れるため、スラググラウトによ
り先行孔の孔壁の崩壊を防止することができるものであ
り、また、スラググラウトはそれ自体では硬化しないの
で、先行孔の形成から後行孔の形成までの間に長時間が
経過しても、後行孔の形成の際に何等支障がないもので
ある。また、先行孔の周囲を掘削して大径の後行孔を形
成すると共に先行孔間の未掘削地盤を掘削して大径の後
行孔を形成し、隣合う大径の後行孔同士を平面視で一部
重複させ、上記連続する大径の後行孔の形成時にセメン
トミルクを吐出して、該セメントミルクと、掘削土砂
と、先行孔のスラググラウトとを攪拌混合することで、
安定液として利用していたスラグブラウト中のスラグの
硬化をセメントにより誘発し、安定液をそのまま硬化材
として利用でき、安定液を外部に排出して地上で処分す
る必要がなく、また、スラグを硬化材として利用するの
で、その分、セメントミルクの使用量が少なくとすみ、
コストを下げることができるものであり、また、スラグ
とセメントとが硬化材となって骨材であるソイル(つま
り掘削土砂)と一体に硬化し、スラグ・セメント・ソイ
ルの一体化物により強度の強い地中連続壁を形成できる
ものである。また、後行孔の形成に当たっては、先行孔
の周囲を掘削して大径の後行孔を形成すると共に先行孔
間の未掘削地盤を掘削して大径の後行孔を形成するの
で、連続する大径の後行孔内において、先行孔の周囲に
形成された後行孔内においても該後行孔の形成時に掘削
土砂を生じさせ、また、先行孔間の未掘削地盤に形成さ
れた後行孔内においても該後行孔の形成時に掘削土砂を
生じさせ、この結果、掘削土砂とセメントミルクとスラ
ググラウトとを攪拌混合するに当たって、各後行孔内に
掘削土砂が存在して、骨材である掘削土砂を横方向に均
一に分散させることができるものである。
【0031】また、本発明の請求項2記載の発明にあっ
ては、スラググラウトが入れられた先行孔を隙間を隔て
て複数形成し、その後、先行孔間の未掘削地盤を掘削し
て後行孔を形成して隣合う孔同士が平面視で一部重複す
る連続孔を形成し、該連続孔の形成時にセメントミルク
を吐出して、該セメントミルクと、掘削土砂と、先行孔
のスラググラウトとを攪拌混合するので、先行孔を隙間
を隔てて複数形成した後に、後行孔を形成することにな
り、後行孔を多軸掘削機による掘削で形成する際に先行
孔をガイドとして掘削できるのは勿論、先行孔を形成す
ることで多軸掘削機の動力を小さくできるものであり、
特に、多軸掘削機を用いて後行孔の形成に当たっては先
行孔間の未掘削地盤を掘削して後行孔を形成するのみで
よいので、より多軸掘削機の動力を小さくできるもので
あるる。そして、このように先行孔を隙間を介して複数
形成するに当たって先行孔内にスラググラウトを入れる
ため、スラググラウトにより先行孔の孔壁の崩壊を防止
することができるものであり、また、スラググラウトは
それ自体では硬化しないので、先行孔の形成から後行孔
の形成までの間に長時間が経過しても、後行孔の形成の
際に何等支障がないものである。また、後行孔の形成時
に安定液として利用していたスラグブラウト中のスラグ
の硬化をセメントにより誘発し、安定液をそのまま硬化
材として利用でき、安定液を外部に排出して地上で処分
する必要がなく、また、スラグを硬化材として利用する
ので、その分、セメントミルクの使用量が少なくとす
み、コストを下げることができるものであり、また、ス
ラグとセメントとが硬化材となって骨材であるソイル
(つまり掘削土砂)と一体に硬化し、スラグ・セメント
・ソイルの一体化物により強度の強い地中連続壁を形成
できるものである。
【0032】また、本発明の請求項3記載の発明にあっ
ては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加
えて、スラググラウトが入れられた先行孔を形成するに
当たり、先行孔の形成の際に生じた掘削土砂のほぼ全部
をスラググラウトと置換して掘削土砂を地上に排出する
と共にスラググラウトを先行孔内に満たすので、先行孔
の形成から長時間が経過した後に後行孔を形成しても、
スラググラウトやセメントミルクと混合される掘削土砂
は後行孔の形成時に生じた掘削土砂であり、このため、
掘削土砂の沈降が少なくて、スラグ、掘削土砂、セメン
トの混合が上下方向においてほぼ均一な地中連続壁を形
成できるものである。
【0033】また、本発明の請求項4記載の発明にあっ
ては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加
えて、スラググラウトが入れられた先行孔を形成するに
当たり、先行孔の形成の際に生じた掘削土砂の一部を先
行孔内に残して他を地上に排土すると共に先行孔内に入
れられたスラググラウト中に先行孔形成時に生じた掘削
土砂の一部が混在しているので、先行孔内に充填したス
ラググラウト内に掘削土砂が混在した分、安定液として
の比重がスラググラウトのみに比べて大きくなり、この
結果、先行孔の孔壁の崩壊がより確実となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(f)は先行孔の形成順序の一例を
示す説明図である。
【図2】(a)乃至(e)は先行孔の形成順序の他例を
示す説明図である。
【図3】(a)乃至(d)は後行孔の形成に当たって多
軸掘削機を挿入工程を示す説明図である。
【図4】(a)、(b)は図3の工程の後において多軸
掘削機の引き上げ工程を示す説明図である。
【図5】(a)乃至(c)は図4の工程の後において多
軸掘削機を横にずらして再び挿入する工程の説明図であ
る。
【図6】(a)、(b)は図5の工程の後において多軸
掘削機の引き上げ工程を示す説明図である。
【図7】(a)乃至(d)は同上の施工順序を示す平面
断面図である。
【図8】本発明の他の実施例の施工順序を示し、(a)
乃至(c)は後行孔の形成に当たって多軸掘削機を挿入
工程を示す説明図である。
【図9】(a)、(b)は図8の工程の後において多軸
掘削機の引き上げ工程を示す説明図である。
【図10】(a)乃至(c)は図9の工程の後において
多軸掘削機を横にずらして再び挿入する工程の説明図で
ある。
【図11】(a)、(b)は図10の工程の後において
多軸掘削機の引き上げ工程を示す説明図である。
【図12】(a)乃至(f)は同上の施工順序を示す平
面断面図である。
【図13】本発明の更に他の実施例を示し、(a)乃至
(d)は同上の施工順序を示す平面断面図である。
【図14】本発明の更に他の実施例を示し、(a)乃至
(f)は同上の施工順序を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 スラググラウト 2 先行孔 3 後行孔 4 セメントミルク 5 連続孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラググラウトが入れられた先行孔を隙
    間を隔てて複数形成し、その後、先行孔の外周地盤を掘
    削して大径の後行孔を形成すると共に先行孔間の未掘削
    地盤を掘削して大径の後行孔を形成して隣合う大径の後
    行孔同士が平面視で一部重複する連続孔を形成し、上記
    連続孔の形成時にセメントミルクを吐出して、該セメン
    トミルクと、掘削土砂と、先行孔のスラググラウトとを
    攪拌混合することを特徴とする地中連続壁の形成方法。
  2. 【請求項2】 スラググラウトが入れられた先行孔を隙
    間を隔てて複数形成し、その後、先行孔間の未掘削地盤
    を掘削して後行孔を形成して隣合う孔同士が平面視で一
    部重複する連続孔を形成し、該連続孔の形成時にセメン
    トミルクを吐出して、該セメントミルクと、掘削土砂
    と、先行孔のスラググラウトとを攪拌混合することを特
    徴とする地中連続壁の形成方法。
  3. 【請求項3】 スラググラウトが入れられた先行孔を形
    成するに当たり、先行孔の形成の際に生じた掘削土砂の
    ほぼ全部をスラググラウトと置換して掘削土砂を地上に
    排出すると共にスラググラウトを先行孔内に満たすこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の地中連続壁の
    形成方法。
  4. 【請求項4】 スラググラウトが入れられた先行孔を形
    成するに当たり、先行孔の形成の際に生じた掘削土砂の
    一部を先行孔内に残して他を地上に排土すると共に先行
    孔内に入れられたスラググラウト中に先行孔形成時に生
    じた掘削土砂の一部が混在していることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の地中連続壁の形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10266194A (ja) * 1996-10-22 1998-10-06 Mitsuhiro Kunito 着脱自在な案内装置付き多軸掘削機とそれを用いた地中壁工法
JP2016079568A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 株式会社竹中工務店 地中連続壁の施工方法

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JPH0396514A (ja) * 1989-09-11 1991-04-22 Tokyu Constr Co Ltd ソイルセメント止水壁構築法及びその装置

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