JPH08246356A - 柔軟性および引裂強力に優れた繊維質シート状物 - Google Patents
柔軟性および引裂強力に優れた繊維質シート状物Info
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Abstract
く、人工皮革用基体として応用できる、柔軟な風合いを
もちあわせていて、引裂強力に非常に優れた繊維質シー
トを提供する。 【構成】 繊度0.1dr以下の極細繊維(A)および
繊度1.0dr以上で強度10g/dr以上の高強力繊
維(B)とが、A/Bが重量比で5/95〜60/40
の比率で混合され、三次元絡合してなる繊維絡合不織布
とその絡合空間に存在する弾性重合体からなる繊維質シ
ート状物。
Description
として用いられる、柔軟な風合いをもちあわせていて、
引裂強力に非常に優れている繊維質シート状物に関する
ものである。
る、および/または、引裂強力に優れている人工皮革等
の構成基体用の繊維質シート状物について数多く提案さ
れており、多くの素材が生み出されてきた。柔軟な風合
いの繊維質シートを得る方法としては、人工皮革用基体
を作るに際し、繊維絡合不織布等の繊維構造体にポリビ
ニルアルコール(以下PVA)等の可溶性樹脂を付着さ
せ、重合体を含有せしめた後、PVAを溶解除去し、繊
維と重合体との間に空隙を形成せしめる方法が、特公昭
45−18745号公報、特公昭45−1943号公
報、特開昭62−33885号公報、特開昭62−14
9986号公報に提案されている。これら水溶性高分子
を付与することによって、繊維表面を水溶性高分子で被
覆することにより繊維と弾性重合体とが接着することを
防止し、より柔軟な風合いが得られることとなる。ま
た、引裂強力を向上させる方法として、特公昭59−3
9550号公報に不織布とポリウレタンエラストマーを
主体とする重合体からなる多孔質シートに、ポリアミン
誘導体のエピハロヒドリンによる重縮合カチオン活性剤
を付与せしめることを特徴とする引裂強力の優れた多孔
質シート、特開平5−279968号公報に繊維絡合不
織布中の見掛け比重を上げることにより、繊維質シート
の引裂強力を高める方法が提案されている。また、高強
力繊維による不織布に関するものとしては、補強用不織
布、高強力シート状物などについて提案されている。
れる人工皮革の分野において高品質化が要求され、外
観、風合い等の感性面と、引裂強力、機械的強度等の物
性面をすべて満足させることが求められている。しかも
最近の傾向から特に競技靴分野においては、薄地化、軽
量化の傾向にあり、薄くて強いものが求められている。
しかしながら、従来公知である極細繊維束と高分子弾性
体からなる人工皮革用基体では、外観、風合い等の感性
面については申し分ないが、引裂強力、機械的強度の物
性面については、繊維質基体を構成する繊維の物性自体
に限度があり、用途によっては、著しく優れているもの
は得られていなかった。引裂強力を向上させる手段とし
て、例えば、特公昭59−39550号公報に不織布と
ポリウレタンエラストマーからなる多孔質シートに重縮
合カチオン活性剤を付与する方法、また特開平5−27
9968号公報に繊維絡合不織布中の見掛け比重を高め
る方法が提案されているが、いずれの方法も高引裂強力
シートとしては不十分なものであった。また、高強力繊
維による不織布シートについても、いくつかの提案がな
されているが、人工皮革用基体として用いるには、外
観、風合い等の感性面で劣るという問題があり、人工皮
革用基体としては今まで用いられていなかった。さら
に、高強力繊維を不織布シートとした時デニールが太い
為に、繊維同志の絡み合いが悪く、引裂き時に素抜け状
態となり、高強力繊維自体の持つ物性面の効果が得られ
ないという問題があった。
なうことなく、人工皮革用基体として応用するために、
高強力繊維同志では絡み合いが悪かったものを、極細繊
維を併用することにより、三次元絡合をより緻密化さ
せ、高強力繊維自体のもつ物性特性を繊維質シートに生
かすものである。すなわち本発明は、該問題を解決し、
人工皮革等の構成基体として用いられる、柔軟な風合い
をもちあわせていて、引裂強力に非常に優れている繊維
質シートを提供することである。
0.1dr以下の極細繊維(A)および繊度1.0dr
以上で強度10g/dr以上の高強力繊維(B)とが、
A/Bが重量比で5/95〜60/40の比率で混合さ
れ、三次元絡合してなる繊維絡合不織布とその絡合空間
に存在する弾性重合体からなる繊維質シート状物であ
る。
工程を組み合わせることで得られる。すなわち、以下の
〜の工程を順次行い繊維質シート状物を製造するこ
とができる。 溶解または分解除去することのできる海成分中に、海
成分より溶解性または分解性の低いポリマーからなる島
成分が存在しており、かつ海成分を溶解または分解除去
することにより島成分が残り、島成分として繊度0.1
dr以下の極細繊維Aに変成し得る極細繊維発生型繊
維、あるいは、接合力の低いまたは処理剤による分解性
が異なるポリマーからなり、機械的にまたは処理剤によ
って各ポリマーからなる極細繊維にフィブリル化する極
細繊維発生型繊維を製造する工程、 極細繊維発生型繊維と繊度1.0dr以上で強度10
g/d以上の高強力繊維Bとを混合する工程、 該繊維の混合物からなる絡合不織布を製造する工程、 必要に応じて不織布を溶解除去可能な樹脂などにより
仮固定する工程、 該絡合不織布に弾性重合体液を含浸し、湿式凝固し多
孔質化する工程、 該繊維のうちの極細繊維発生型繊維から極細繊維Aに
変性する工程により、本発明の繊維質シート状物を得る
ことができる。
2種類のポリマーからなる極細繊維発生型繊維からつく
られる。例えば、海成分が溶剤または水酸化ナトリウム
等の分解剤により溶解または分解することで島成分がフ
ィブリル化する抽出型繊維あるいは機械的にまたは処理
剤によって各ポリマーからなる極細繊維にフィブリル化
する分割型繊維等があげられる。極細繊維発生型繊維
は、必要に応じて延伸、熱処理、機械捲縮、カットなど
の処理工程をへて、繊度1〜15drの繊維とする。
−ナイロン、66−ナイロンをはじめとする溶融紡糸可
能なポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、カチオン可染型変性ポリエチ
レンテレフタレートをはじめとする溶融紡糸可能なポリ
エステル類などから選ばれた少なくとも1種類のポリマ
ーである。また、抽出型繊維で抽出または分解除去され
る成分は、極細繊維成分と溶剤または分解剤に対する溶
解性または分解性を異にし、極細繊維成分との相溶性の
小さいポリマーであり、かつ紡糸条件下で極細繊維成分
より溶融粘度が小さいかあるいは表面張力が小さいポリ
マーであり、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リエチレンプロピレン共重合体、変性ポリエステルなど
のポリマーから選ばれた少なくとも1種類のポリマーで
ある。ここで極細繊維Aは繊度0.1dr以下となるよ
うにする。好ましくは、0.1〜0.003drの範囲
である。極細繊維Aの繊度が0.1drより大きいと繊
維質シート状物としたときに、表面の平滑性が悪くな
り、また柔軟な風合いのものは得られにくい。
アクリルニトリル系炭素繊維、超高強力ポリエチレン繊
維、高強力ポリビニルアルコール系合成繊維(高強力ビ
ニロン繊維)、全芳香族ポリアミド(アラミド)繊維、
全芳香族ポリエステル繊維など強度10g/dr以上を
満足するものであればいずれの繊維でもかまわないが、
好ましくは、カードの開繊性、不織布への加工性などか
ら全芳香族ポリエステル繊維がよい。強度が10g/d
rより小さいと高強力繊維の特性が生かせず、絡合不織
布とした時に、強力あるいは引裂強力に優れたものは得
られない。ここで繊維Bの繊度は1.0dr以上となる
ようにする。好ましくは、1〜20drの範囲である。
1.0drより小さいとウエブを形成する際にカードの
通過性が悪く、生産性に適していない。また、目付の均
一なウエブが得られない。20drを越えると、繊維が
剛直すぎるため良好な絡合不織布が得られず、本発明に
そぐわないものとなる。
法としては、紡糸後の繊維を延伸、油剤付与、機械捲縮
をかけた後、カットしてステープルとしたものをブレン
ダーを使用して混合してよく、あるいは、フィラメント
の段階で合糸により繊維束として混合する、また、それ
ぞれの繊維でウエブを形成したあと積層しニードルパン
チなどで絡合させ、繊維の一部を混合させるなど、いず
れの方法でもかまわない。ここで、極細繊維Aと高強力
繊維Bとを混合する比率としては、A/Bが重量比で5
/95〜60/40、好ましくは10/90〜50/5
0の範囲とする。Aの比率が5%未満であると繊維絡合
不織布が、ほとんど高強力繊維で構成されるため、不織
布を引裂く際に、素抜け状態となり引裂強力がそれほど
高いものとならない。というのも本発明の構造が、極細
繊維Aが高強力繊維Bに絡み付くことにより絡合性を高
めているからである。さらに、Aの比率が5%未満なら
ば繊維質シートとした時の風合いが硬いものとなる。逆
にAの比率が60%を越えると高強力繊維Bの高強力特
性が生かせず、繊維質シートとした時の引裂強力が高強
力繊維Bを混合しない時とほとんど変わらない。また、
極細繊維Aと高強力繊維Bとを混合する際に、ポリアミ
ド、ポリオレフィン、ポリエステル等の通常の繊維を、
必要に応じて混合してもさしつかえない。
を通してランダムウエブ、またはクロスラップウエブを
形成し、得られた繊維ウエブは、所望の重さ、厚さに積
層する。次いで、ニードルパンチ、高速流体パンチなど
の公知の方法で絡合処理を行って絡合不織布とするか、
あるいはこのステープルを編布に水流等を使用して絡合
させ、繊維絡合不織布とする。繊維絡合不織布の目付、
見掛け比重は、特に限定されるものではなく、目的とす
る最終的な用途分野に応じて適宜選択すればよいが、通
常、目付100〜1000g/m2 、見掛け比重0.1
5〜0.5の範囲から選ばれる。
したり、風合いなどの機能性を高めるために、溶解除去
可能な樹脂を付与して仮固定する。溶解除去可能な樹脂
としては、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリビニル系樹脂など溶解除去可能な樹脂であ
ればいずれでもかまわないが、生産性など取り扱いやす
さの点で、水溶性のポリビニルアルコール系樹脂が好ま
しく用いられる。
し、加熱乾燥することでゲル化させるかあるいは弾性樹
脂の非溶剤を含む液に浸漬して湿式凝固することで多孔
質化する。ここで含浸する弾性樹脂は、例えば、平均分
子量500〜3000のポリエステルジオール、ポリエ
ーテルジオール、ポリカーボネートジオールあるいはポ
リエステルポリエーテルジオール等の複合ジオール等か
ら選ばれた少なくとも1種類のポリマージオールと4、
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートな
どの芳香族系、脂環族系、脂肪族系のジイソシアネート
などから選ばれた少なくとも1種類のジイソシアネート
と2個以上の活性水素原子を有する少なくとも1種類の
低分子化合物とを所定のモル比で反応させて得たポリウ
レタンおよびその変性物であったり、ポリエステルエラ
ストマー等の他の弾性樹脂およびアクリル系等の弾性樹
脂であってもよい。また、これらを混合した重合体組成
物でもよい。しかし、柔軟性、弾性回復性、スポンジ形
成性等より上記のポリウレタンが好ましく用いられる。
に溶解あるいは分散させて得た重合体液を繊維絡合体に
含浸し、樹脂の非溶剤で処理して湿式凝固させスポンジ
をつくるか、そのまま加熱乾燥し、ゲル化させスポンジ
をつくるかの方法で繊維質基体を得る。この重合体液に
は必要に応じて着色剤、凝固調節剤、酸化防止剤、分散
剤等の添加剤を配合する。繊維質基体に占める重合体の
比率は、基体に柔軟な風合いと弾性回復性を持たせ、何
より重要なことには平滑性の高い基体表面を形成するた
めに固形分として重量比で10%以上、好ましくは30
〜50%の範囲で含有させるのがよい。弾性体比率が1
0%未満では緻密な弾性体スポンジが形成されない。
繊維及び重合体の非溶剤であり、かつ極細繊維発生型繊
維の分散媒成分の溶剤または分解剤等によって処理する
かあるいは機械的な処理を加えることで極細繊維Aの束
を発生させることにより、極細繊維が高強力繊維にから
みついた構造をした繊維質シートが得られる。得られた
繊維質シートは、柔軟な風合いをもちあわせていて引裂
強力が優れたものであった。
の用途に応じて、シート状物の少なくとも一面を起毛処
理して繊維立毛を形成し、必要に応じて染色、柔軟化、
整毛などの仕上げ処理を行って、スエード調シートとす
る。また、繊維質シートの表面を平滑化し、その面にポ
リウレタン組成液などの被覆層形成材をグラビアなどの
方法により塗布し、固化して被覆層を形成する。あるい
は、繊維質シートの平滑化面に、別に離型紙などの支持
体上で製膜したポリウレタンなどの弾性ポリマーを主体
としたポリマーの多孔質層あるいは非多孔質層を接着し
て被覆層を形成し、必要に応じてエンボシング処理、柔
軟化、染色などの仕上げ処理を行って銀付皮革様シート
とする。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。実施例中の部および%は、ことわりのない限り
重量に関するものである。なお、これらの実施例および
比較例において、極細繊維発生型二成分混合紡糸繊維
(A)の海成分を抽出除去したのちの皮革様シート状物
の厚みが、ほぼ同一の約1.0mmとなるように、絡合
不織布の厚み、目付を調整した。また皮革様シート状物
に含まれているポリウレタンの量が一定(繊維に対して
65重量%)となるように、ポリウレタン溶液を含浸す
る際の搾液条件を調整した。
50部の極細繊維発生型二成分混合紡糸繊維を80℃
温水中で2.9倍に延伸し、繊維油剤を付与し、機械捲
縮をかけて乾燥後、51mmにカットしてステープルと
したもの(以下繊維A)(繊度5.5dr、強度2.0
g/dr)と、パラヒドロシキ安息香酸と2−ヒドロキ
シ−6−ナフトエ酸のポリエステル共重合体による繊維
長51mmの全芳香族ポリエステル系溶融液晶ポリマー
繊維(以下繊維B)(ベクトラン(商品名):(株)ク
ラレ製 HT 2.5×51 クリンフ゜ 繊度2.5dr、強度19
g/dr)を混綿比率が重量比でA/B=25/75
(%)となるように混綿した。この混綿繊維をカードに
かけ、クロスラップ法で目付約250g/m2 のウエブ
を形成し、ついで約500P/cm2 ニードルパンチン
グした。さらにPVAで糊付けし、熱処理、カレンダー
ロールでプレスすることで表面の平滑な絡合不織布を得
た。この絡合不織布の目付は約230g/m2 、見掛け
比重0.22で、引裂強力20×20kgであった。こ
の絡合不織布にポリエーテル系ポリウレタンを主体とす
るポリウレタンの13%DMF溶液を含浸し、DMF/
水混合液の中に浸して湿式凝固した後、70℃の熱水中
でPVAを除去し、さらに熱トルエン中で混合繊維中の
海成分を溶出除去し繊維質シート状物を得た。得られた
繊維質シート状物の片面をエメリーバフ機で処理して立
毛面を形成し、スエード調皮革様シート状物を得た。得
られたスエード調皮革様シート状物は目付約250g/
m2 、厚み約1.0mmであり、ナイロン極細繊維とベ
クトラン繊維が絡み合った構造をしており、それぞれの
繊維立毛を形成していた。また、引裂強力が25×22
kgと非常に優れたものであり、柔軟な風合いをもちあ
わせていた。
量比でA/B=50/50に変更する以外は実施例1と
同様に処理してスエード調皮革様シート状物を得た。こ
の皮革様シート状物は、実施例1同様引裂強力に優れ、
風合いも良好であった。また、表面のタッチは、実施例
1より滑らかな感じであった。
得られた繊維質シート状物の片面に、乾式造面法で三層
のポリウレタン樹脂を塗布した。すなわち、離型性シー
ト上に表皮層としてエーテル系ポリウレタン(大日精化
(株)製、ME8115)25%溶液100部に白顔料
20部の割合で混合したものを70g/m2 塗布し、8
0℃で1分乾燥した後、中間層としてエーテル系ポリウ
レタン(大日精化(株)製、ME8105)25%溶液
100部に白顔料20部の割合で混合したものを150
g/m2 塗布し、80℃で2分乾燥した後、さらに接着
層としてエーテル系ポリウレタン(大日精化(株)製、
ME8105)25%溶液を150g/m2 塗布し、繊
維質シート状物とクリアランスロールで貼り合わせた
後、100℃で2分乾燥した。二日間熟成させ、離型性
シートを剥離させ銀付皮革様シートを得た。得られた皮
革様シート状物は、実施例1と同様に引裂強力が非常に
優れたものであり、柔軟な風合いをもちあわせていた。
mmの高強力ビニロン繊維((株)クラレ製:BC 5.0×
76 マルキ T-16 繊度5.0dr、強度17g/dr)
(繊維C)とを混綿比率が重量比でA/C=25/75
(%)となるように混綿した。この混綿繊維をそれ以後
は、実施例1と同様の方法で繊維質シート状物さらにス
エード調皮革様シート状物を得た。この皮革様シート状
物の引裂強力は実施例1よりやや劣るが優れたものであ
り、柔軟な風合いをもちあわせていた。
(繊維A)のみを使用してカードで開繊し、クロスラッ
プ法でウエブを形成し、ついで約500P/cm2 ニー
ドルパンチした。さらに熱処理、カレンダーロールでプ
レスすることにより、表面の平滑な絡合不織布を得た。
それ以後は実施例1と同様の方法でスエード調皮革様シ
ート状物を得た。この皮革様シート状物の風合いについ
ては柔軟性があり非常に良好なものであり、表面のタッ
チもかなり滑らかであったが、引裂強力は9×8kgと
比較的低いものであった。
マー繊維ステープル(ベクトラン短繊維)(繊維B)の
みを使用して、実施例1と同様の方法でスエード調皮革
様シート状物を得た。この皮革様シート状物は、風合い
については非常に硬く柔軟性は良好とはいえるものでは
なかった。また引裂強力は15×15kgと比較例1よ
りは優るものであったが、実施例1よりは劣っていた。
マー繊維ステープル(ベクトラン短繊維)(繊維B)の
みを使用してウエブ形成、ニードリングにより三次元絡
合させた後、バインダーとしてポリウレタン水系エマル
ジョン15%溶液をDip−Nip法により含浸させ熱
処理、カレンダーロールでプレスすることにより、表面
の平滑な絡合不織布を得た。それ以後は実施例1と同様
の方法でスエード調皮革様シート状物を得た。この皮革
様シート状物は引裂強力については比較例2と同等のレ
ベルのものであり、風合いについても非常に硬く皮革様
シート状物とはいい難いものであった。
価結果を表1に示す。また、本発明の繊維についての物
性結果を表2に示す。
柔軟な風合いをもちあわせていて、引裂強力に非常に優
れているものであり、靴用等の人工皮革用基体として利
用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 繊度0.1dr以下の極細繊維(A)お
よび繊度1.0dr以上で強度10g/dr以上の高強
力繊維(B)とが、A/Bが重量比で5/95〜60/
40の比率で混合され、三次元絡合してなる繊維絡合不
織布とその絡合空間に存在する弾性重合体からなる繊維
質シート状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05231795A JP4132094B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 柔軟性および引裂強力に優れた繊維質シート状物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246356A true JPH08246356A (ja) | 1996-09-24 |
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ID=12911415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4132094B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100356929B1 (ko) * | 1999-02-24 | 2002-10-18 | 가부시키가이샤 구라레 | 표면 입모를 갖는 피혁형 시트 |
KR20040072049A (ko) * | 2003-02-07 | 2004-08-16 | 가부시키가이샤 구라레 | 스웨드조 피혁 모양 시트 및 그의 제조방법 |
WO2022237349A1 (zh) * | 2021-05-14 | 2022-11-17 | 金发科技股份有限公司 | 一种液晶聚合物复合材料及其应用 |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP05231795A patent/JP4132094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100356929B1 (ko) * | 1999-02-24 | 2002-10-18 | 가부시키가이샤 구라레 | 표면 입모를 갖는 피혁형 시트 |
KR20040072049A (ko) * | 2003-02-07 | 2004-08-16 | 가부시키가이샤 구라레 | 스웨드조 피혁 모양 시트 및 그의 제조방법 |
WO2022237349A1 (zh) * | 2021-05-14 | 2022-11-17 | 金发科技股份有限公司 | 一种液晶聚合物复合材料及其应用 |
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---|---|
JP4132094B2 (ja) | 2008-08-13 |
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A521 | Written amendment |
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