JPH08246293A - 絹糸によるパイル織物の織成方法 - Google Patents

絹糸によるパイル織物の織成方法

Info

Publication number
JPH08246293A
JPH08246293A JP7244860A JP24486095A JPH08246293A JP H08246293 A JPH08246293 A JP H08246293A JP 7244860 A JP7244860 A JP 7244860A JP 24486095 A JP24486095 A JP 24486095A JP H08246293 A JPH08246293 A JP H08246293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
pile
silk
woven
sericin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7244860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2702688B2 (ja
Inventor
Hiroaki Sakamoto
弘明 坂本
Junichi Mori
純一 森
Hiroaki Shimizu
宏昭 清水
Munetoshi Isayama
宗敏 諌山
Toshiko Ishiuchi
寿子 石内
Seiichi Miyashita
征一 宮下
Kyoko Yoshida
恭子 吉田
Tsuneo Kitahara
常雄 北原
Hiromitsu Morishita
浩光 森下
Michitoshi Tsuchiya
倫稔 土谷
Kazushi Matsumoto
一志 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUOKA PREF GOV
MORI HAKATAORI KK
Fukuoka Prefecture
Original Assignee
FUKUOKA PREF GOV
MORI HAKATAORI KK
Fukuoka Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUOKA PREF GOV, MORI HAKATAORI KK, Fukuoka Prefecture filed Critical FUKUOKA PREF GOV
Priority to JP7244860A priority Critical patent/JP2702688B2/ja
Publication of JPH08246293A publication Critical patent/JPH08246293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2702688B2 publication Critical patent/JP2702688B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、絹糸によるパイル織物の織成方
法に関するものである。 【解決手段】 この発明では、パイル織物の地を構成す
べき地糸に、表面にセリシンを付着した状態の絹糸より
なるパイル糸をパイル状に織成した後、セリシンを溶融
接着せしめてパイル糸の基部を地糸に接着固定してなる
絹糸によるパイル織物の織成方法を提供せんとするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絹糸によるパイ
ル織物の織成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイル織物は、地糸にパイル糸を
パイル状に織込んで織成されるものであるが、通常織物
の素材は、地糸、パイル糸共に綿や、混紡等の糸に限定
されたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その理由は、絹のよう
な軽くて吸水性の良好なものを素材にしようとしても、
伸び、弾力性がある為、パイル状に毛ば立った状態に織
成することが困難であり、また表面が滑動的であるため
に、パイル基部での緊締が充分に行えず、パイル抜けを
起しやすい等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明では、パイル織
物の地を構成すべき地糸に、表面にセリシンを付着した
状態の絹糸よりなるパイル糸をパイル状に織成した後、
セリシンを溶融接着せしめてパイル糸の基部を地糸に接
着固定してなる絹糸によるパイル織物の織成方法を提供
せんとするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面にもとづき
詳説すれば、第1図は、本発明方法で織成したパイル織
物の組織図を示す。
【0006】すなわち、パイル織物(A) の地を構成すべ
き地糸(1) に絹糸よりなるパイル糸(2) をパイル状に織
成したものである。
【0007】地糸(1) は、セリシンが表面に付着したま
まの絹糸(すなわち生糸)を使用すると共にパイル糸の
起立を良好にする為に、パイル糸に使用する絹糸にも若
干のセリシンを残留させた状態で織成すると、絹糸が滑
りにくくなり、均一なる起立状態を生起することがで
き、織成起立後に残留したセリシンを必要に応じて除去
することもできる。
【0008】このように、地糸(1) にセリシンが表面に
付着した絹糸(生糸)を使用した場合は、絹糸のパイル
糸(2) を織成した後溶融接着し、ホルマリン液に浸漬す
る等のセリシン固化技術を使用することによって、パイ
ル糸(2) の基部を地糸(1) に接着固定することができ、
パイル糸(2) の抜けを完全に防止できる。
【0009】また、地糸(1) に、化学処理された絹糸を
使用することもでき、この場合は絹の組成を科学的に一
部改変して、絹糸に特有の表面滑動機能を除去したもの
を使用するものであり、パイル糸(2) の基部と、化学処
理された地糸(1) とが織成後スリップしない為に、パイ
ル糸(2) の抜け防止を行うことができる。
【0010】また、地糸とパイル糸の繊維相互を分子的
に結合させて、パイル糸基部と地糸との固定を行うこと
もでき、例えば、織成前の地糸或はパイル糸を化学処理
し、織成後、分子的結合をさせる為の処理を行う場合
や、織成後、地糸或はパイル糸の繊維相互を結合させる
化学処理を行う場合等が考えられる。
【0011】また、地糸(1) に、加熱による収縮によっ
て寸断状態となる収縮性の熱可塑性繊維と、綿糸等の他
の糸と撚り合せて撚り地糸としたものを使用することも
できる。
【0012】この場合には、パイル糸(2) を織成した後
に加熱によってパイル基部を地糸に溶着せしめてパイル
糸(2) の抜け防止を行うものである。
【0013】また、地糸(1) の種類にかかわらず、パイ
ル糸(2) と地糸(1) とをからみ織りして織成することも
でき、からみ織りによって絹糸のパイル糸(2) が抜ける
のを防止するものである。
【0014】この発明の実施例は、上記のように構成さ
れているものであり、パイル織物(A) のパイル糸(2) に
セリシンが表面に付着したままの絹糸を使用しているた
めに、絹糸に特有の性質が、パイル織物(A) に帯有され
ることになり、軽くて、空気の流通性がよくて、吸水
性、水分透過性、水分発散性等が良好であって、保温性
に優れて、紫外線の透過、吸収、反射が適当にあって、
しかも、弾力性に富み、適当な薄さで肌ざわりがよいパ
イル織物とすることができ、更には、絹糸の表面に付着
したセリシンが絹糸の滑りを少なくしてパイル糸の起立
を良好にしうる効果を有し、特にパイル状に織成した後
に、セリシンを溶融接着せしめてパイル条の基部を地糸
に接着固定するために、パイル糸の抜け防止を確実に行
うことができ、従って、かかるパイル織物を用いて衣
服、タオル、マフラーその他の布製品を製造すると、従
来にない新しい機能を有した商品の開発が行える。
【0015】
【発明の効果】この発明では、パイル糸にセリシンの付
着した絹糸を使用しているために、絹糸たるパイル糸の
み、地糸に織込むことになり、従って、織成もやりやす
く、かつ絹糸がセリシンにより滑りにくくなり地糸から
抜けにくく、特に、織成後にセリシンを溶融接着するこ
とによりパイル糸の基部が地糸に接着固定されることに
なり、パイル糸の抜けを完全に防止しうることになる。
しかも絹糸に特有の性質がパイル糸によって発揮される
ために、パイル織物全体に絹糸特有の性質が帯有される
と同じ効果を生起でき、例えば、重量か軽く、空気の流
通性に富み、水分の吸収性、透過性、発散性が良好とな
り、保温効果もよく、紫外線の透過、吸収、反射が適当
になされ、健康的な衣服に使用でき、また弾力性があっ
て、手ざわり、肌ざわりもよく、感触的にも従来の綿、
混紡等と比較にならないパイル織物地とすることができ
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法のパイル織物の織成方法を示す組織
図。
【符号の説明】
(A) パイル織物 (1) 地糸 (2) パイル糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 D03D 15/00 G (72)発明者 清水 宏昭 福岡県福岡市南区塩原4丁目12−1 重松 コーポ201号室 (72)発明者 諌山 宗敏 福岡県太宰府市大字国分712−3 (72)発明者 石内 寿子 福岡県筑紫野市大字上古賀152 (72)発明者 宮下 征一 福岡県宗像郡福間町2266 (72)発明者 吉田 恭子 福岡県筑後市蔵数45 (72)発明者 北原 常雄 福岡県福岡市南区井尻2丁目35番地の9 (72)発明者 森下 浩光 福岡県福岡市博多区吉塚本町8番地11号 (72)発明者 土谷 倫稔 福岡県福岡市東区多々良1丁目33番1号 (72)発明者 松本 一志 福岡県大野城市山田3丁目6番地27号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイル織物の地を構成すべき地糸に、表
    面にセリシンを付着した状態の絹糸よりなるパイル糸を
    パイル状に織成した後、セリシンを溶融接着せしめてパ
    イル糸の基部を地糸に接着固定してなる絹糸によるパイ
    ル織物の織成方法。
JP7244860A 1995-09-22 1995-09-22 絹糸によるパイル織物の織成方法 Expired - Fee Related JP2702688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7244860A JP2702688B2 (ja) 1995-09-22 1995-09-22 絹糸によるパイル織物の織成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7244860A JP2702688B2 (ja) 1995-09-22 1995-09-22 絹糸によるパイル織物の織成方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62179627A Division JP2620247B2 (ja) 1987-07-17 1987-07-17 絹糸によるパイル織物の織成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08246293A true JPH08246293A (ja) 1996-09-24
JP2702688B2 JP2702688B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=17125073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7244860A Expired - Fee Related JP2702688B2 (ja) 1995-09-22 1995-09-22 絹糸によるパイル織物の織成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2702688B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104726993A (zh) * 2013-12-21 2015-06-24 江苏恒源丝绸集团有限公司 一种亚麻复合面料
WO2016056593A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 森博多織株式会社 生糸によるパイル織製品の製造方法及びパイル織製品
WO2016194824A1 (ja) * 2015-06-03 2016-12-08 森博多織株式会社 生糸によるパイル織製品の製造方法及びその方法により製造したパイル織製品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104726993A (zh) * 2013-12-21 2015-06-24 江苏恒源丝绸集团有限公司 一种亚麻复合面料
WO2016056593A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 森博多織株式会社 生糸によるパイル織製品の製造方法及びパイル織製品
CN107075754A (zh) * 2014-10-08 2017-08-18 森博多织株式会社 生丝制绒头织制品的制造方法及绒头织制品
WO2016194824A1 (ja) * 2015-06-03 2016-12-08 森博多織株式会社 生糸によるパイル織製品の製造方法及びその方法により製造したパイル織製品
JP2016223044A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 森博多織株式会社 生糸によるパイル織製品の製造方法及びパイル織製品
CN107429439A (zh) * 2015-06-03 2017-12-01 森博多织株式会社 生丝制绒头织制品的制造方法以及由该方法制造的绒头织制品
CN107429439B (zh) * 2015-06-03 2019-11-12 森博多织株式会社 生丝制绒头织制品的制造方法以及由该方法制造的绒头织制品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2702688B2 (ja) 1998-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2064661C (en) Synthetic fabrics and surgical/medical products made therefrom
US4724183A (en) Woven sheeting material and method of making same
ATE251683T1 (de) Bekleidungsstück mit anti-mikrobiellem stoff
JP4569869B2 (ja) 抱合シルク糸及びその製造法及び抱合シルク糸を編成してなるシルクニット地
JP2003166150A (ja) 改良された動的断熱性能を有する両面ベロア布製品
JP2002054054A (ja) 抗微生物強化編成布
EA001197B1 (ru) Эластичная прокладка
JPH08246293A (ja) 絹糸によるパイル織物の織成方法
JP4436709B2 (ja) 吸水保水性編物
JP2620247B2 (ja) 絹糸によるパイル織物の織成方法
KR100379072B1 (ko) 신축성을 갖는 부직포 인조피혁
JPH0913252A (ja) 複合不織布及びそれを用いた芯地
JP3021680B2 (ja) モールヤーン及びその製造方法
CN214230749U (zh) 一种抗病毒防螨蚕丝被
JP4092615B2 (ja) 伸縮性起毛布帛及びその製造方法
JP3691775B2 (ja) 清拭用繊維構造体及びその製造方法
JP2011106076A (ja) 立毛パイル布帛
CN214137640U (zh) 一种抗菌保暖型复合布料
NZ242211A (en) Tightly woven synthetic fabric for use in reusable surgical and medical products
CN208978371U (zh) 一种含有竹纤维的丝绸
JPH10195745A (ja) 複合不織布及びそれを用いた芯地
JPH10229934A (ja) 合成繊維寝具
JPH06316834A (ja) デニム地とその製造方法
JP2004019066A (ja) 寸法安定性に優れる不織布及びその製造方法
JPH08209507A (ja) 濃淡の模様を有する経編立毛生地及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970819

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees