JPH0824616A - W/o乳化剤組成物 - Google Patents

W/o乳化剤組成物

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JPH0824616A
JPH0824616A JP6189006A JP18900694A JPH0824616A JP H0824616 A JPH0824616 A JP H0824616A JP 6189006 A JP6189006 A JP 6189006A JP 18900694 A JP18900694 A JP 18900694A JP H0824616 A JPH0824616 A JP H0824616A
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JP
Japan
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polyhydric alcohol
emulsion
emulsifier
fatty acid
composition
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JP6189006A
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English (en)
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Takehito Tabata
勇仁 田端
Kingo Uji
謹吾 宇治
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NIHON SURFACTANT KOGYO KK
NIKKO KEMIKARUZU KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
Original Assignee
NIHON SURFACTANT KOGYO KK
NIKKO KEMIKARUZU KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
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Publication date
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】多価アルコール脂肪酸エステル及び多価アルコ
ール脂肪アルコールエーテルから選択される少なくとも
1種以上と多価アルコールの少なくとも1種以上を含む
W/O乳化剤組成物であって、多価アルコール脂肪酸エ
ステル及び多価アルコール脂肪アルコールエーテルの合
計量と多価アルコールとの配合比(重量比)が1.0:
1.0〜1.0:6.0であることを特徴とするW/O
乳化剤組成物。 【効果】本発明の乳化剤組成物は、加熱や強力な攪拌を
必要とせず、簡単な攪拌のみで、W/Oエマルションを
作成することができ、安定性にも優れている。また、本
発明の乳化剤組成物を乳化剤として用いることにより、
従来では製造が困難であった、シリコーンオイル又はフ
ッソオイルを油相に含むエマルション組成物を製造する
ことが可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なW/Oエマルショ
ンを作るための乳化剤組成物、及び新規なW/Oエマル
ションの作成方法に関する。更には、シリコーンオイル
又はフッソオイルを油相に含むW/Oエマルション組成
物に関する。
【0002】
【従来技術】W/Oエマルションは化粧品ではハンドク
リーム基剤に良く使われている。食品ではマーガリン、
バターがW/Oエマルションである。W/Oエマルショ
ンは油中に水が分散した形態であるため、O/Wエマル
ションに比較して機構的に安定なエマルションが得にく
い事が良く知られている。通常、W/Oエマルションは
主に多価アルコール脂肪酸エステルを乳化剤として作ら
れる。この乳化剤としては、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ジグリセリン脂肪酸エステルなどが良く使われてい
る。
【0003】W/Oエマルションの一般的な作り方は前
述の乳化剤と金属石鹸等の他の界面活性剤を油相に溶解
し、更に加熱して均一な溶液とした後、コロイドミル、
ホモミキサー等の機械による強力な攪拌をしながら水相
を添加して作られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】W/Oエマルションに
ついては、微細粒径のエマルションを得る事は難しいと
いうのが当業者間での一般通念である。故に、従来、微
細なエマルションを得るにはホモミキサー等の強力な機
械力による攪拌が必要とされていた。このため強力な剪
断力に対して不安定な高分子、薬剤等を配合するには綿
密な配慮を要し、工程が繁雑であった。
【0005】また、シリコーンオイル、フッソオイルに
溶解する乳化剤が見つかっておらず、従来の方法では、
これらの油を油相とする安定なエマルションを作ること
ができなかった。
【0006】そこで、本発明は上述の事情を鑑み、簡単
な攪拌で、微細で安定なW/Oエマルションを作る事が
できる新規な乳化剤組成物を提供することを目的とす
る。更には、前記乳化剤を用いて、微細で安定なW/O
エマルションを作る方法を提供することを目的とする。
特にはフッソオイル、シリコーンオイルを油相とする安
定なW/Oエマルションを作る方法及びこうしてできた
エマルション組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に従い、鋭意研
究を進めた結果、多価アルコール脂肪酸エステル又は/
及び多価アルコール脂肪アルコールエーテルと多価アル
コールを併用使用することによって前記課題がすべて解
消できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】即ち、本発明の第1の視点は、多価アルコ
ール脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪アルコール
エーテルから選択される少なくとも1種以上と多価アル
コールの少なくとも1種以上とを含み、多価アルコール
脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪アルコールエー
テルの合計量と多価アルコールとの配合比(重量比)が
1.0:1.0〜1.0:6.0であるW/O乳化剤組
成物に関する。好ましくは、多価アルコール脂肪酸エス
テルと多価アルコール脂肪アルコールエーテルと多価ア
ルコールの3成分を含むW/O乳化剤組成物である。
【0009】更に本発明の第2の視点は上記乳化剤組成
物を使用したW/Oエマルションの作成方法に関する。
即ち、上記乳化剤組成物を油相に配合し、十分に攪拌
後、水相を徐々に添加して混合することにより作成する
ことを特徴とするW/Oエマルションの作成方法、及び
前記乳化剤組成物を攪拌混合しながら、水相の一部を添
加してゲルを形成し、これを攪拌下に油相と残りの水相
を交互に添加することを特徴とするW/Oエマルション
の作成方法に関する。
【0010】本発明の第3の視点は、油相にシリコーン
オイル又はフッソオイルを含み、乳化剤に上記のW/O
乳化剤組成物を含むW/Oエマルション組成物に関す
る。
【0011】
【作用】多価アルコール脂肪酸エステル又は/及び多価
アルコール脂肪アルコールエーテルと多価アルコールを
乳化剤として使用すると、極めて安定なW/O型エマル
ションを作ることができる。
【0012】本発明のメカニズムは前記2又は3成分で
作られるゲル構造が油/水界面に形成することによって
微細で安定なW/Oエマルションが作られると思われ
る。
【0013】詳しくは、多価アルコール脂肪酸エステル
又は多価アルコール脂肪アルコールエーテルのどちらか
一方と多価アルコールとを混合し、一定量の水を加える
とゲルが形成される。このゲルを利用することにより安
定なW/O型エマルションを作ることができる。但し、
多価アルコール脂肪酸エステルを選択する方がより好ま
しい。
【0014】しかし、更に、多価アルコール脂肪アルコ
ールエーテルを併用して3成分を用いることによって、
より強固なゲル形成がなされ、非常に安定性に優れたW
/O型エマルションを作ることができる。
【0015】今までの方法は多価アルコール脂肪酸エス
テルを油相に、保湿剤としての多価アルコールを水相に
添加して乳化されていた。
【0016】即ち、従来のW/Oエマルションにおいて
は、食品、化粧品では甘味剤、保湿剤として水相に庶
糖、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコ
ールを使用することは一般的であるが、油相に溶解され
ない多価アルコールを、油相にもしくは乳化剤としてあ
らかじめ界面活性剤と混合して使われることはなかっ
た。
【0017】しかし、本発明のW/Oエマルション作成
方法では上記3成分を十分混合後油相に添加する。或い
は、3成分を十分混合後、水相の一部と更に混合させて
ゲルを形成させた後、油相を加えて乳化する。若しく
は、多価アルコールと他の乳化剤成分と油相とを同時に
添加し混合する。
【0018】即ち、本発明では、多価アルコールは界面
活性剤と共に前もって混合されて乳化剤(組成物)とし
て使用されるか、初めから油相に添加されるので、従来
の乳化方法とは全く異なる。
【0019】
【好適な実施態様】多価アルコール脂肪酸エステルとは
2個以上の水酸基を有する多価アルコールと、炭素数8
以上の脂肪酸とからなるエステルをいうこととする。脂
肪酸部分の炭素数が8未満である場合には、当該多価ア
ルコール脂肪酸エステルは脂溶性を示さず、油相に溶解
しないため不適である。脂肪酸の特に好ましい炭素数
は、12〜30である。更に好ましくは、3個以上の水
酸基を有する多価アルコールとのエステルであり、より
安定性に優れたエマルションが得られる。
【0020】例えば、ステアリン酸モノグリセライド、
オキシステアリン酸モノグリセライド、オレイン酸モノ
グリセライド、イソステアリン酸モノグリセライド、ス
テアリン酸ソルビタン、オキシステアリン酸ソルビタ
ン、オレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタ
ン、オレイン酸ジグリセライド、イソステアリン酸ジグ
リセライド等である。
【0021】多価アルコール脂肪アルコールエーテルと
は2個以上の水酸基を有する多価アルコールと炭素数8
以上の脂肪アルコールとのエーテルをいうこととする。
脂肪アルコールの炭素数が8未満である場合には、当該
多価アルコール脂肪アルコールエーテルは脂溶性を示さ
ず、油相に溶解しないため不適である。脂肪アルコール
の特に好ましい炭素数は12以上である。更に好ましく
は、3個以上の水酸基を有する多価アルコールとのエー
テルであり、より安定性に優れたエマルションが得られ
る。
【0022】例えば、セラキルアルコール、キミルアル
コール、バチルアルコール、ジグリセリンセチルエーテ
ル、イソステアリルグリセリルエーテル、ジグリセリン
イソステアリルエーテル等である。
【0023】多価アルコールとは3個以上の水酸基を有
するアルコールをいうこととする。水酸基が3個未満で
ある場合にはエマルションの安定性が得られないため不
適である。例えばグリセリン、ジグリセリン、ソルビタ
ン、ソルビトール、マルチトール等である。
【0024】本発明の乳化剤組成物は、多価アルコール
脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪アルコールエー
テルから少なくとも1種選択されて、多価アルコールと
混合してなるものである。以下、多価アルコール脂肪酸
エステル及び多価アルコール脂肪アルコールエーテルを
総称して「親油性活性剤」ということとする。
【0025】親油性活性剤と多価アルコールとの配合比
率は親油性活性剤の種類にもよるが、多価アルコールが
少ないとゲル形成が弱く、また多いとゲル形成が起こら
ない。従って、前記二者の配合比(重量比)は1.0:
1.0〜1.0:6.0とし、この範囲内において適宜
調節する。より好ましい配合比は1.0:1.0〜1.
0:4.0である。
【0026】親油性活性剤に関しては、上述のように多
価アルコール脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪ア
ルコールエーテルから少なくとも1種選択されるのであ
るが、多価アルコール脂肪酸エステル単独ではゲルが弱
く、多価アルコール脂肪アルコールエーテル単独ではゲ
ルが形成され難いため、併用使用することが望ましい。
好ましい範囲は多価アルコール脂肪酸エステルと多価ア
ルコール脂肪アルコールエーテルとの比率(重量比)は
1.0:3.0〜1.0:0.2であり、より好ましく
は1.0:1.0〜1.0:0.3である。
【0027】W/Oエマルションにおける親油性活性剤
の使用量は油相の種類に応じて適宜調整されるが、一般
的には油相に対して5〜25%程度使用するのが好まし
く、より好ましくは10〜20%程度である。
【0028】本発明の乳化剤組成物を使用したW/Oエ
マルションの作成方法は、従来のW/Oエマルションの
作成法と同じで、親油性活性剤と多価アルコールの混合
物(本発明の乳化剤組成物)を油相に予め溶解し、この
溶液に水相を徐々に加えて乳化すればよく、広い範囲で
良好なゲルが形成され安定なエマルションを得る。この
本発明の方法では加熱や強力な攪拌を必要としない。更
には、親油性活性剤と多価アルコールに水相の一部を加
え、予めゲルを形成させ、これに油相及び残りの水相を
徐々に添加してW/Oエマルションを作る事が好まし
く、より微細なエマルションが得られる。
【0029】このときにも特に加熱や強力な攪拌の必要
はなく、乳化剤が溶解し、均一なゲルを形成しているこ
とだけが要件である。この際、予め乳化剤組成物と混合
され、ゲル化に供する水相は、乳化剤組成物1に対して
0.05〜2.5が好ましく、特には0.1〜1.0が
好ましい。
【0030】乳化剤組成物1に対して水相が0.05未
満(0を含む)でも良好なエマルションが得られるが、
0.05〜2.5の水相の添加により予めゲルを形成さ
せた際には、より均一で微細な、極めて良好なエマルシ
ョンが得られる。添加する水相の量が乳化剤組成物に対
して2.5を超えるとゲルが形成されないばかりか、エ
マルションとして良好なものが得られない。
【0031】この方法では、従来では乳化が困難であっ
たシリコーンオイル、フッソオイルを乳化することが可
能になり、安定なエマルションを得ることができるよう
になった。従って、塗料や撥水剤、食品などのこれらの
油の利用が望まれている分野では、安定なエマルション
として利用できるようになったので、利用形態を広げる
ことができる。
【0032】
【実施例】次に実施例を示しながら、本発明について更
に詳説する。但し、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。
【0033】(実施例1) ソルビタンモノイソステアレート(SI−10) 3.0g セラキルアルコール 2.0g グリセリン 15.0g ジメチルシリコーン300cs 30.0g 精製水 50.0g
【0034】上記の処方で下記の数種の方法にてW/O
エマルションを作り、できたエマルションの粒径比較を
行った。
【0035】作成方法 1 各成分を200ccビーカーにとり均一混合
し、これを150rpmで攪拌しながら成分を加えた
後、精製水を徐々に加えて乳化する。このとき加熱は行
わず室温で乳化した。
【0036】2 各成分をビーカーにとり良く
混合し、室温で攪拌しなら精製水を徐々に加えた。
【0037】3 を良く混合し、ホモミキサーに
て攪拌しながらを溶解させた精製水を加えた。
【0038】4 に10gの水を加えてゲルと
し、攪拌しながら徐々にを加えた。この後残りの水を
加えた。
【0039】粒径測定結果 作成方法 粒径 1 300nm 2 400nm 3 1500nm 4 250nm
【0040】以上の結果から、十分に親油性活性剤と多
価アルコールを混合した後に、油相を加え、次に水相を
添加すると良好なエマルションが得られる事が解った。
特に、前記本発明の乳化剤組成物に、まず水を添加して
予めゲル形成を行うと、より微細なエマルションが得ら
れることが解った。3の方法で示すように、多価アルコ
ールを親油性活性剤とは別に添加すると、強力な攪拌が
必要であり、且つ微細なエマルションは得られない。
【0041】(実施例2)ソルビタンモノイソステアレ
ート(SI−10)、セラキルアルコール、グリセリン
を良く混合して、150rpmで攪拌しながらシリコー
ンを加えた後、精製水を徐々に加えて乳化する。配合成
分比率を表1に示すように種々変えた時のエマルション
を1週間50℃に放置したときの分離の有無を下記評価
方法に従って評価した。結果は表1に示す。
【0042】評価基準 安定 :変化が認められないもの 分離 :一見して分離していることが判るもの 微分離:形態の変化が僅かであり、良く観察することに
より分離が認められるもの
【0043】
【表1】
【0044】親油性活性剤と多価アルコールとの配合比
率が1.0:1.0〜1.0:6.0である時に安定性
に優れたエマルションが得られた。更には、この親油性
活性剤が多価アルコール脂肪酸エステル及び多価アルコ
ール脂肪アルコールエーテルからなり、配合比率が、
1.0:3.0〜1.0:0.2である時に、極めて優
れた安定性を示すことが解った。
【0045】(実施例3)実施例2と同様の方法で、表
2に示す処方のW/Oエマルションを作成し、実施例2
と同様の方法でエマルションの安定性を評価した。結果
は表2に示す通りであった。多価アルコールの種類によ
り得られるエマルションの安定性が大きく変わり、1分
子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコールを使用
したときに優れた安定性を示した。
【0046】
【表2】
【0047】(実施例4)表3に示す処方について実施
例2と同様の方法で乳化した。得られたエマルションは
白色の、感触のよいW/Oクリームですべて安定であっ
た。
【0048】
【表3】
【0049】(実施例5)表4の処方において、まず処
方Aを十分攪拌混合して、ゲルを形成させる。次に、こ
れを更に攪拌しながら処方Bを徐々に加えていき、添加
が終了したら、処方Cを加えて乳化を終了した。
【0050】
【表4】
【0051】作成されたエマルションの状態は表4に記
載の通りであり、本発明の乳化剤組成物1に対し0.0
5〜2.5の割合の水と混合攪拌して予めゲルを形成さ
せてから、乳化する際には、極めて微細で良好なエマル
ションが得られた。尚、比較例では処方Aを混合した段
階でゲルは形成されず、最終的にエマルションは得られ
なかった。
【0052】
【発明の効果】本発明の乳化剤組成物は、加熱や強力な
攪拌を必要とせず、簡単な攪拌のみで、W/Oエマルシ
ョンを作成することができる。その上、得られるエマル
ションは安定性にも優れている。また、本発明の乳化剤
組成物を乳化剤として用いることにより、従来では製造
が困難であった、シリコーンオイル又はフッソオイルを
油相に含むエマルション組成物を製造することが可能に
なった。
【0053】本発明の乳化剤組成物を使用するW/Oエ
マルションの作成方法は、加熱や強力な攪拌を必要とせ
ず、簡単な攪拌のみで容易に安定なW/Oエマルション
を作成できる方法である。従って、強力な攪拌下では、
配合が困難であったり、複雑な処理が必要であったもの
についても容易にエマルション化することができるよう
になった。
【0054】特に、水相の一部でゲル化した後に、油相
と水相の添加を交互に行う場合には、極めて微細なエマ
ルションを作成することができ、安定性にも非常に優れ
たものとなる。また、この方法によりエマルション化す
ることにより、従来では製造が困難であった、シリコー
ンオイル又はフッソオイルのエマルション組成物を得る
ことができるようになった。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多価アルコール脂肪酸エステル及び多価ア
    ルコール脂肪アルコールエーテルから選択される少なく
    とも1種以上と多価アルコールの少なくとも1種以上を
    含むW/O乳化剤組成物であって、多価アルコール脂肪
    酸エステル及び多価アルコール脂肪アルコールエーテル
    の合計量と多価アルコールとの配合比(重量比)が1.
    0:1.0〜1.0:6.0であることを特徴とするW
    /O乳化剤組成物。
  2. 【請求項2】多価アルコール脂肪酸エステルの少なくと
    も1種以上と多価アルコール脂肪アルコールエーテルの
    少なくとも1種以上と多価アルコールの少なくとも1種
    以上を含むことを特徴とする請求項1記載のW/O乳化
    剤組成物。
  3. 【請求項3】多価アルコール脂肪酸エステルと多価アル
    コール脂肪アルコールエーテルとの比(重量比)が1.
    0:3.0〜1.0:0.2であることを特徴とする請
    求項2記載のW/O乳化剤組成物。
  4. 【請求項4】前記多価アルコール脂肪酸エステルは、分
    子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコールとのエ
    ステルであることを特徴とする請求項1から3の一に記
    載のW/O乳化剤組成物。
  5. 【請求項5】前記多価アルコール脂肪アルコールエーテ
    ルは分子内に3個以上の水酸基を有する多価アルコール
    とのエーテルであることを特徴とする請求項1から4の
    一に記載のW/O乳化剤組成物。
  6. 【請求項6】請求項1から5の一に記載の乳化剤組成物
    を油相に配合し、十分に混合後、攪拌しながら水相を徐
    々に添加して作成することを特徴とするW/Oエマルシ
    ョンの作成方法。
  7. 【請求項7】請求項1から5の一に記載の乳化剤組成物
    を攪拌混合しながら、水相の一部を添加してゲルを形成
    し、これを攪拌下に油相と残りの水相を交互に添加して
    作成することを特徴とするW/Oエマルションの作成方
    法。
  8. 【請求項8】前記ゲルが、請求項1から5の一に記載の
    乳化剤組成物1に対して、0.05〜2.5の水相を添
    加して形成されることを特徴とする請求項7記載のW/
    Oエマルションの作成方法。
  9. 【請求項9】油相の主成分がシリコーンオイル又はフッ
    ソオイルであることを特徴とする請求項8記載のW/O
    エマルションの作成方法。
  10. 【請求項10】シリコーンオイル又はフッソオイルを油
    相に含むW/Oエマルション組成物であって、請求項1
    から5の一に記載のW/O乳化剤組成物を含む乳化剤を
    使用していること特徴とするW/Oエマルション組成
    物。
JP6189006A 1994-07-20 1994-07-20 W/o乳化剤組成物 Withdrawn JPH0824616A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029919A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Pola Chem Ind Inc 低温安定乳化組成物
US8075998B2 (en) 2002-01-29 2011-12-13 Evonik Goldschmidt Gmbh Water-in-oil creams of organosilicon compounds

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