JPH0824610A - 攪拌機 - Google Patents

攪拌機

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JPH0824610A
JPH0824610A JP3115695A JP11569591A JPH0824610A JP H0824610 A JPH0824610 A JP H0824610A JP 3115695 A JP3115695 A JP 3115695A JP 11569591 A JP11569591 A JP 11569591A JP H0824610 A JPH0824610 A JP H0824610A
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rotor
tank
center
gap
shaft
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JP3115695A
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Inventor
Yoshio Yano
芳雄 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 攪拌対象物を単に攪拌するだけでなく、引き
のばし、押しつぶし作用をあたえて溶解作用をも効果あ
らしめる事を目的とする。 【構成】 i)攪拌槽は円筒形で蓋を有し、又回転装置
を持つ。 ii)槽内に上面解放有底の内筒外筒よりなる二重円筒
の攪拌筒を配置する、内筒は外筒に内接しており、接し
ていない両者間の隙間は密閉してある。筒の回転駆動軸
は内筒の中心にあり、この駆動軸を通って構内の空気を
排出しうるようにする。 iii)筒は底中央及び底隅に複数個の循環孔を有す
る、又槽蓋に取り付けられたバッフルプレートが筒内ま
で下りている。 iv)槽、筒を反対方向に回転させる、筒は槽内で偏心
回転をするので槽、筒内には広、狭隙間部分が出来これ
が両者の回転によって移行して行く。 v)対象物は狭い隙間付近より筒上縁を越流して筒内に
流入し循環孔より出て行く、このような挙動を対象物に
与える事により攪拌、溶解作用を行はしめる。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野]攪拌しようとする対象物(以下対
象物と記す)が共に流動性のない場合を除いた対象物の
攪拌装置に関する。 [従来の技術]従来の攪拌機は槽の中央か、多少偏心さ
せたり斜めにしたりして槽内に挿入する翼型式のものが
主流であり、内部に螺旋翼等を組み込んだ攪拌筒式のも
の等多種多様である。しかし此れ等はいづれも槽と攪拌
器具との間はかなりの間隔がとってある。又、槽外周壁
の一部に回転磁界を発生する円弧形のステ タ を固
定、槽内に複合導体リングを有する円筒形の攪拌筒形式
のものがある。これは攪拌筒をステ タ で回転させる
事によって対象物の攪拌を行うものであって、攪拌筒は
槽壁に接触状態になるので両者の接触面間に対象物を引
き込み、それを押し潰したり、膜状に引き延ばしたりす
る作用があるので「ダマ」(通称まま子)になりやすい
対象物に対しては効果がある。しかしながら接触面で両
者がしゅう動するのでそれによって細片が対象物中に混
入するという致命的な欠点があり、又、動力効率は著し
く低く、高粘度の対象物には不適である。高粘度の対象
物の攪拌、混合には従来櫂型、リボン型又はニーダーが
使用されていた。前者は低効率であり、又、、「ダマ」
発生を押さえる事が困難。後者は槽内の清掃が困難とい
う欠点がある。 [発明が解決しようとする問題点]本発明が解決しよう
とする問題点は次の如くである。 i)攪拌中に生じる「ダマ」を消滅させる。 ii)対象物のいづれか一方が他の対象物の表面に浮上
しやすい場合にもその浮上を抑制して攪拌効果をあげ
る。 iii)高粘度の対象物の攪拌も可能にする。 iv)槽内を真空又は内圧をかけた状態にても攪拌しう
る。 v)攪拌器具の槽内よりの取り出しが比較的容易、従っ
て攪拌機の清掃が容易。 [問題点を解決する手段]請求の範囲第1項記載の攪拌
機を攪拌機[1]第2項記載の攪拌機を攪拌機[2]、
請求の範囲第3項記載の攪拌機を攪拌機[3]と略記す
る事にする。 1)攪拌機[1]について説明する。攪拌機[1]は比
較的低粘度の対象物の攪拌を目的とするものであって
[発明が解決しようとする問題点]のi)ii)v)項
を解決しようとするものである。以下攪拌機[1]の構
造を第1図〜第3図によって説明する。第1図は攪拌機
[1]本体の縦断面図で第2図は第1図のX−Y
面矢視図、第3図はローター軸取り付け金具2−6によ
りローター軸2−5をローター底に固定した部分の部分
図である。直立の上面開放有低の中空円筒の槽1を直立
固定させる。槽底は凹面とし、その略中央に対象物排出
装置1−3を取り付ける。第1図は此れをボールバルブ
にした例である。槽上縁に梁1−4を渡し、この上にス
ライドベース1−5、その上にローター駆動装置3をの
せる。ローター駆動装置はスライドベース上を左右に動
かし得る。ローター駆動装置の位置を調整、且つ固定す
る調整ねじ1−6を設ける。槽内に槽の内径よりその外
径が適当に小さく且つその高さも槽の深さより低い上面
開放、有底のローター2を挿入する。ローター底板2−
2中央に底面循環孔2−3を底面近くのローター内筒部
に複数個の側面循環孔2−4をあける。図では此れを4
ケ所あけた場合を示している。底面循環孔を跨いでロー
ター軸取り付け金具2−6をローター底板に固定する。
ローター軸取り付け金具2−6は軸取り付け部2−7と
数本の脚2−8よりなり、軸取り付け部にローター軸2
−5の下端を、脚をローター底に取り付ける。脚は翼状
をなしており、この翼はローターの回転によりローター
内の対象物を底面循環孔に向けて押し込む作用をなすよ
うな形状である。又、ローター底板外側に撹拌用補助翼
2−10を取り付けておく。補助翼と槽底間は適宜の隙
間をもつようにしておく。第3図はローター軸取り付け
金具をローター底に取り付けた部分図である。ローター
軸は槽上方のローター駆動装置3の出力軸と連結する。
このようにしてローター軸とローター中心線は一致させ
るが槽中心線とはδだけずらせておく。即ちローター
を槽内で回転させる時ローター外周と槽内周間は狭隙間
と広隙間を作るが最少隙間と最大隙間の隙間が目的値に
なるよう槽内径に対しローター外径の寸法及び偏心値δ
を決める。スライドベース1−5上の調整ねじ1−6
は最少間gの値を調整し、固定する為のものである。
広隙間の部分の平面的形状は恰も三日月状をなす。この
部分に此れと近似形の抑え板1−7をローターの側面循
環孔2−4より少し高い位置で内周に固定しておくがロ
ーターの回転に差し支えないようにしておく、但し抑え
板を取り付けるのは1つの対象物が他の対象物表面に浮
上りやすいものを混合、攪拌する場合にのみ設置する。
又、梁1−4の下側にバッフルプレート1−8を取り付
けこれをローター内に挿入する。バッフルプレートはロ
ーター内周に近接した位置を保つようにする。此れは攪
拌機[2]及び[3]に於いても同様である。最少隙間
を作る箇所の槽内周に小片板の越流補助板1−9を取り
付ける。越流補助板はローター上縁に近接させ、且つロ
ーター中心に向けておく。 2)次に攪拌機[2]についてその構造を第4図〜第6
図によって説明する。この攪拌機は[発明が解決しよう
とする問題点]のi)iii)iv)v)を解決しよう
とするものであるが特に対象物が高粘度であり、槽内を
真空又は内圧をかけた状態を維持しながら攪拌できる事
を目的としたものである。第4図は攪拌機[2]本体の
縦断面図、第5図は第4図のX−Y断面矢視図、第
6図はローター軸用軸承を槽底にも取り付けた場合の部
分図である。本攪拌機は支持架台30にて攪拌装置全体
を支持するようにする。槽の形状構造は基本的には攪拌
機[1]と同じである。但し槽底の凹面の中心は槽駆動
装置の中心線より適当な値ずらしておく。槽10の槽底
10−2の中心に槽駆動装置10−10の出力軸10−
11を固定する。槽を密封しうる蓋10−4を取り付け
るがこの蓋は取り外し可能にしておく。蓋の中心にロー
ター軸を通す為のシール装置10−5と適当な場所に蓋
付の対象物投入口10−6を設けておく。蓋の下面にロ
ーター内に挿入するバッフルプレート10−7を固定す
る。又、槽底凹面の略中央に対象物排出装置10−3を
取り付ける。排出装置は槽を回転させる時、槽駆動装置
に接触しないように配置する。第4図はこれをボールバ
ルブにした例である。支持架台30の梁に槽の振れ防止
用の複数個のガイドローラー30−4及び槽支持用の支
持ベアリング30−5を取り付ける。槽の中にローター
20を入れる。ローターは外筒20−1A、内筒20−
1Bよりなる2重円筒で内筒を外筒に内接させ、内接部
分は接着して一体とする。2重円筒になっている部分の
外筒の内側に複数個の補強用リブ20−12を入れ、外
筒内周とローター底20−2とをつなぐようにして溶接
する。これによって外筒がローター底板に対して傾かな
いようにする。両者の隙間の空間部分は密閉板20−1
C、20−1Dで密封しておく。上縁の密閉板20−1
Cは対象物がローター内に流入しやすい様に内側に向け
て傾斜を付けておく。側面循環孔20−4は内、外筒を
貫通してあけておく。図ではこれを4ケ所あけた例を示
す。ローター内筒相当底(ローター底板20−2の内W
で示す範囲の底板)の中央に底面循環孔20−3をあ
け、これを跨いでローター軸取り付け金具20−6を取
り付け、此れにローター軸20−5の下端を取り付け
る。このようにして内筒中心と外筒中心間にδだけの
偏りをもたせておく。ローター軸取り付け金具20−6
の構造は第3図に示したもの2−6と全く同一である。
このようにして槽駆動装置出力軸心、槽底中心点、内筒
中心点、即ちローター回転軸心、シール装置中心点を槽
中心線φ10上にあるようにする。槽中心線φ10上に
槽及びローターの回転中心があり、ローター中心線はこ
れによりδだけ隔たっているのでローターは自己の回
転中心に対しδだけ偏った偏心回転をする。そうする
と槽、ローター間に最少隙間g10、最大隙間g20
作るがそれらの点はいづれもローター周上の定点とな
る。最少隙間をつくるローター上縁の点に越流補助板2
0−11を取り付ける。槽内径、ローター外筒外径、ロ
ーター内筒外径及び円筒中心と槽中心のずれδを適当
な値に選ぶ事により最少隙間及び最大隙間の値を決め
る。ローター軸は槽蓋の中心にあるシール装置10−5
を通り槽外にのびて槽支持架台上梁30−1上に設置さ
れているローター駆動装置40−1の動力伝達装置40
−2と連結させる。ローター軸は上端から槽内上面に至
る迄の間、軸心に小孔20−8(以下通気用小孔と記
す)をあけ、更にその下端よりローター軸外に通じる横
方向の小孔をあけ槽内外を通気しうる如くする。軸外に
通じる通気用小孔の入り口20−9は槽蓋より少し下面
にあける。ローター軸上端に回転ジョイント20−10
を取り付け、これよりホースにより槽外設置の吸引ポン
プ等(図示せず)と接続しうるようにしておく。第6図
は槽底10−2にもローター軸下端をうける上端半球の
ピボット型軸承10−12を取り付けローター軸20−
5を延ばしてこれと対応させた場合の図を示す。従って
この場合ローター軸下端は凹球面となる。半球面、凹球
面の表面は耐磨耗処理をしておく。但しこの下端軸承は
必要に応じて使用するものである。次に攪拌機[3]に
ついてその構造を第7図、第8図によって説明する。こ
の攪拌機は[発明が解決しようとする問題点]について
は攪拌機[2]と全く同じ目的である。第7図の攪拌機
[3]本体の縦断面図、第8図は第7図のX−Y
面矢視図である。本攪拌機が攪拌機[2]と異なる点は
ローターの構造のみでその他は攪拌機[2]と全く同一
なのでローターの構造のみについて説明する。ローター
60の円筒部は外径はいづれの箇所に於いても同一であ
るが内径は上部が小さく側面循環孔60−4の上縁に至
までは下方に行くに従って少し大きくなっている。即ち
内面は下方に向かって少し広がっているのであるがこの
広がりは円筒部の厚みを下方に行くに従い少しづつ薄く
する事で対処する。ローター底60−2にその中心より
δだけずらした点を中心として底面循環孔60−3を
あけ、これを跨いでローター軸取り付け金具60−6を
取り付け此れにローター軸60−5の下端を固定する。
ローター軸取付け金具60−6の構造は攪拌機[1]の
ローター軸取り付け金具2−6と同じ構造とする。又、
槽底にもローター軸用下端軸承を設け、これにてロータ
ー軸を下端にても支持する事は自由である。ローター軸
は槽蓋中心のシール装置50−5を通り槽上方のロータ
ー駆動装置80−1の動力伝達装置80−2と連結す
る。即ちローター軸心は槽駆動出力軸心及び槽中心線φ
50と同一直線となりφ50が槽及びローターの回転中
心となる。従ってローター軸とローター中心には間隔が
ありその偏りがδである。ローターはその回転中心よ
りδだけの偏りを持って回転をなしているのである。
そうすると槽、ローター間に最少隙間g50と最大隙間
60を作るがそれらの点はローター周上の定点とな
る。槽内径、ローター外径、ローター軸とローター中心
のずれを適正な値に選ぶ事により最少隙間及び最大隙間
の値を決める。ローター上の最少隙間の点に越流補助板
60−11を取り付ける。バッフルプレー下50−7は
槽蓋下方に取り付けローター内まで下すが、ローター内
周と接触しないよう且つ近接させる。ローター軸心に通
気用小孔60−8をあけ、この小孔により槽内外を通気
出来るようにしておく。ローター軸通気用回転ジョイン
ト60−10を取り付ける。 [作用]攪拌機[1]の作用を第9図〜第11図によっ
て説明する。攪拌機[1]は槽は固定、その中心をO
とする。Oは定位置となる。ローター位置は最少隙間
調整後固定、その中心をOとするとOは定位置
となりローターはOが回転中心となる。O−O
の隔たりをδとする。最大隙間をgとすればδ
、gは定長となり、g、gの位置は定位置と
なる。gの値は対象物の性状によりスライドベース1
−5及び調整ねじ1−6にて調整する。対象物Zの液位
は上縁よりHだけ低くする。Hの値は対象物の
性状により経験的に選定する。Hの深さまでの対象物
の量がこの攪拌機の有効容量となる。第9図のLは対
象物静止時の液位を示す。ローター2を回転させると、
ローター内及び槽、ローター間隙間の対象物Zは回転流
を起こし槽、ローター間の隙間が次第に狭くなるに従い
対象物の液位は上昇し、遂にはローター上縁を越えてロ
ーター内に流入する。第9図はこの時の対象物の液位の
状態を示す図でLは槽、ローター間の、Lはロータ
ー内の液位の状態を示す。以後ローター外の対象物を実
線でローター内対象物を点線で表す事とする。次に本機
の作用を第10図、第11図によって説明する。第10
図は槽の縦断面図による、第11図は平面的に見た対象
物の挙動を示す図である。第11図にはローター軸2−
5は図示してないがOがローター軸の軸心となる。バ
ッフルプレート1−8はローター内周に近接して固定し
てあるのでこれによってローター内周への対象物の積層
の防止及び乱流を起こさせる事によるローター内周に付
着している対象物の剥離、及び攪拌効果の助長の役目を
する。又、ローター内の対象物は遠心力を受け側面循環
孔2−4よりローター外に排出される。ローター底のロ
ーター軸取り付け金具の脚2−8は翼状をなしていて対
象物を底面循環孔2−3に押し込むような作用をする。
ローター底外の補助翼2−10は槽底間との隙間の対象
物を攪拌する。脚2−8及び補助翼2−10の翼形状か
らしてローターの回転方向Rは一定方向とする必要が
ある。対象物Zがローター円筒部2−1の上縁を越して
ローター内に流入するような状態を作らねば本発明の効
果はないので、静止時の対象物の液位は第1図に示す如
くローター上縁よりHだけ低くしておく事が必要であ
る。又、対象物がローター上縁を越すようになるまで対
象物自体の流動速度をあげねばならぬのでローターの回
転速度も或程度以上は必要である。ローターの回転速度
をVするとき、Vの値は対象物の性状及びローター
外径によって選定する。又、最大隙間の値も攪拌効果に
影響を及ぼすので適性値を選定する。ローター外に出た
対象物はローターの回転方向に回転流を起こすが最少隙
間gに近づくに従って液位が上がりローター上縁を越
してローター内に流入する。その一部は狭隙間に押し込
まれここを通過する間に押し潰されたり、引き延ばされ
たりする作用をうける。ローターの回転速度V、最
大、最少隙間の値g、gは対象物が充分にローター
上縁を越してローター内に流入し得、且つ隙間作用を有
効ならしめる値を選定する。対象物の一方が他方の対象
物上に浮上しやすい場合がある。この時は狭隙間に押し
込まれる前に浮上してしまう恐れがあるので、抑え板1
−7を側面循環孔より高い位置で槽内周に取り付ける事
により浮上を抑え、狭隙間に押し込む作用を助長させる
方法をとる。抑え板1−7を広隙間と近似な形とする。
又、対象物の粘度が高くなると狭隙間近くでローター上
縁より液位が高くなっても槽内周に沿って流動しロータ
ー内への流入量が減少する事がある。この時は最少隙間
の点に於いてローター上縁に接近させて槽内周に越流補
助板1−9をローター側に少し突出するようにして固定
する。こうするとローター上縁より高い液位の対象物は
越流補助板に衝突してローター内に流入する。但し、上
記の抑え板1−7及び越流補助板1−9は対象物の性状
により取り付けるもので、すべての場合に対応させる必
要は必ずしもない。以上の説明でもわかるように本攪拌
機[1]の作用の特徴は対象物を部分的にも滞留させる
事なくその全体を乱流を起こさせながらローター内外を
循環流させ、槽、ローター間の狭隙間にて対象物を押し
潰したり、引きのばしたりする作用もなさしめる事によ
り、ダマを消失させ攪拌効果の増大をはかるものであ
る。攪拌の終了した対象物は槽底の対象物排出装置1−
3より排出する。槽底は凹面になっておりその中央に排
出口があるので排出は比較的容易である。尚、この時ロ
ーターは低速で回転させておくと排出は早くなる。以上
は攪拌機[1]の作用であるが、対象物をローター内外
を循環させ、狭隙間による効果を発揮させ越流補助板に
よってローター内への流入を助けるという作用は攪拌機
[2]及び[3]に於いても基本的な作用である。然し
ながら対象物の粘度が非常に高くなるとローターをたと
え高速で回転させてもローターは対象物の中で空回りに
近い状態となり槽、ローター間の隙間の対象物を狭隙間
へ向けて押し上げたり、押し込んだりする作用力は激減
し、ローター内の対象物を除いて全体としての撹拌作用
は殆どなくなる。この場合は槽、ローター共回転させ
る。今、攪拌機[1]の槽、ローターの相互位置関係を
そのままの状態にしておき、槽を回転させ(駆動装置は
図示せず)その回転方向をR、回転速度をV、ロー
ターの回転方向をR、回転速度をVとした時の状態
を第12図にて表し此れによって説明する。槽の中心O
を槽の回転中心、ローターの中心Oをローターの回
転中心とする。O、Oはいづれも定位置となる。そ
うすると最少隙間gの位置も定位置となり、この場所
に越流補助板1−9を固定する。越流補助板もバッフル
プレート1−8も槽外の支持梁等に取り付けて必要箇所
までのばしておく。以降RとRが同方向の時はR
=R、異方向の時はR≠Rにて表す事とする。ロ
ーター内の対象物Zはローター底2−2の上にのってい
るのでローターの回転と共に回転する。槽底とローター
底間の対象物もローターの補助翼2−10及び槽の回転
によって動かされる。槽とローター間の隙間にある対象
物は槽底1−2の上にのっているので槽が回転するに従
って狭隙間の方に移動し強制的に上方に押し上げられ、
ローターの上縁より盛り上がった部分は越流補助板1−
9によってローター内に流入し一部は狭隙間に押し込ま
れる。即ち槽ローター間の隙間に存在する対象物の循環
作用に限ってはローターの回転速度には左右されず槽の
回転速度のみに左右される。この時、R=R、R
≠Rのいづれでもよいが、R=Rにした方が対象
物を無理なく狭隙間に引込みやすくなる。Vの値は対
象物の性状によって選定する。第12図はR=R
した時の対象物の流れ方向を示す。実験によりVの値
はローターのみの回転で攪拌作用を行わしめる時の回転
速度より相当低い値でも効果がある事も確認している。
次に攪拌機[2]の作用について第13図、第14図に
よって説明する。第13図は平面的に見た対象物の挙動
図、第14図はローター上縁付近の対象物の挙動図であ
る。第13図にはローター軸20−5は図示してないが
20−1Bがローター軸心となる。槽の中心点をO
10、ローター内筒20−1Bの中心点をO20−1
B、ローター外筒20−1Aの中心点をO20−1Aと
する。ローター外筒20−1Aとローター内筒20−1
Bが一体となってローター20を構成している。槽10
の回転中心はO10であり、ローター20の回転中心は
20−1Bであり、O10とO20−1Bとは重なっ
ている。ローター20の中心点はローター外筒20−1
Aの中心点O20−1Aと重なるがローターの回転中心
20−1Bとはδだけ隔たっている。即ちローター
20はO10を回転中心としてδだけ偏心した回転を
なす。O10→O20−1Aの延長線がローター外筒2
0−1Aと交わる点即ちローター外周と交わる点をP
10、O20−1A→O10の延長線がローター外周と
交わる点をP20とすればローター外周上の点P10
び点P20は定点となりP10、P20点に於けるロー
ター、槽間の隙間が最少及び最大隙間となり、これをg
10及びg20とする。ローターが回転した時の点P
10の軌跡はO10を中心としO10−P10を半径と
する円C−20となる。槽、ローターが共に回転すると
10点は変位するが最少隙間g10の値は変わらな
い。従って越流補助板20−11はローター外周上縁の
10点に取り付ける。バッフルプレート20−7は槽
の回転と共に回転するがローター内周との隙間は変わら
ないのでその効果も攪拌機[1]に近い状態になしう
る。今、槽、ローターの回転方向をR10、R20、回
転速度をV10、V20とするときR10=R20、V
10=V20であれば槽、ローター間の対象物は槽底に
対して静止状態となるのでローター内に越流入する事は
出来ない。従ってR10=R20、V10≠V20とし
なければならない。V10〜V20の差が大きい程越流
入量は多くなる。R10≠R20の時はV10は低速で
もよいが或程度の速度はある方がよい。要約するとV
20の値はローター内の対象物に回転流を起こさせねば
ならぬので必ず或値以上にしなければならない。即ちV
20>0、は必要条件である。然しながらR10=R
20、V10=V20の時以外はP10点を中心とする
ローターの外周で槽、ローター間の対象物をその回転力
により強制的に押し遣るような作用になり、結果的に狭
隙間に引き込むと共にローター上縁より盛り上がらせて
ローター内に流入させることになる。この作用により対
象物の粘度が高くても対象物をローター内外に循環せし
めうる。この時は越流補助板が有効に働く。第13図は
10=R20、V10≠V20にした時を図示してあ
るが、この方が狭隙間に対象物を無理なく引き込みう
る。対象物が高粘度でローター軸が撓む恐れのある場合
は槽底にピボット型軸承10−12を取り付け、これに
てローター軸下端を支持する。軸承面に入り込んだ対象
物は潤滑剤の役目をする。攪拌完了後は排出装置10−
3が所定位置になった時、槽の回転を停止させ、ロータ
ー軸通気用小孔20−8より圧縮空気を槽内に圧入し、
ローターのみ低速回転させながら排出装置より対象物を
排出する。次に攪拌機[3]の作用を第15図、第16
図によって説明する。第15図は平面的に見た対象物の
挙動図、第16図はローター上縁付近の対象物の挙動図
である。第15図にはローター軸60−5は図示してな
いがO50がローター軸心となる。槽の中心点を
50、ローターの中心点をO60とする。槽の回転中
心及びローターの回転中心はO50であり、ローターの
中心点O60は槽及びローターの回転中心点O50より
δだけ隔たっている。即ちローターはO50を回転中
心としてδだけ偏心した回転をなす。O50→O60
の延長線が槽内周と交わる点をP50、O60→O50
の延長線が槽内周と交わる点をP60とすればローター
周上の点P50及びP60は定点となり、P50、P
60点に於ける槽、ローター間の隙間が最少及び最大隙
間となりこれをg50及びg60とする。ローターが回
転した時点P50の軌跡はO50を中心としO50−P
50を半径とする円C−50となる。ローターが回転す
るとP50点は変位するが最少隙間g50の値は変わら
ない。従って越流補助板60−11はローター周上の点
50の位置に取り付ける。バッフルプレート50−7
は槽蓋に取り付けられており、蓋の回転と共に回転する
のでローター内周との隙間は常に変化している。従って
ローター内周との隙間もローターと接触しないだけの余
裕をとってあり、攪拌機[2]のバッフルプレートと同
じ効果は期待できない。それでローター内径を下方に向
けて末広がりの状態にしてある。この事によりローター
内周に遠心力で押し付けられてる対象物も下方に押し下
げられる力をうけ、次第に下がって行く。これ以外の攪
拌作業は攪拌機[2]と全く同様である。即ち槽及びロ
ーターの回転方向をR50、R60、回転速度を
50、V60とするときR50=R60、V50=V
60は不可でこれ以外の条件であればP50点を中心と
するローターの外周で槽ローター間の対象物を強制的に
押し遣るような作用をなし、結果的に狭隙間に引き込む
と共にローター上縁より盛り上がらせてローター内に流
入させる事になる。この作用により対象物の粘度が高く
ても対象物をローター内外を循環せしめうる。この時は
越流補助板が有効に働く。第16図はR50=R60
50≠V60にした時を図示してあるが、この方が対
象物を狭隙間に無理なく引き込みうる。攪拌完了後は排
出装置50−3を所定位置になった時、槽の回転を停止
させ、ローター軸通気用小孔60−8より圧縮空気を槽
内に圧入しローターのみで低速回転させながら排出装置
より対象物を排出する。 [実施例] 攪拌機[1] 槽; 内径600mm 深さ780mm 有効容量150l 材質sus304 円筒部厚み3mm 底板厚さ5mm 槽底は平面.取出口にストップバルブを取付 抑え板使用(深さ調整柄付) ローター;外径540mm 深さ580mm 材質PVC 円筒部厚み12mm 底板厚み15mm 補助翼3ケ 底面循環孔径150mm 側面循環孔3ケ ローター軸径45mm ローター駆動用減速電動機 0.75kW4P,1/11 定格回転数160r.p.m 槽、ローター間最少隙間は2mmに調整、バッフルプレ
ートとローター内周との隙間約4mm 実験方法 i)水150lを入れローターを160r.p.mの定
速で回転させながら水の越流箇所に向けて水処理用高分
子凝集剤粉末を少量ずつ連続的に添加し、濃度約0.4
%の量にて添加中止。添加開始より約15分にて完全溶
解した。「ダマ」なし、粘度約300c/p越流補助板
は取り付けなかったが特に支障はなかった。 ii)i)の溶解液に赤色ポスターカラー溶液を投入、
約3分にて完全に混合完了した。 iii)ii)の溶解液に更にカーボン粉末約100g
をi)と同じ手法で添加してみた。約10分にて完全混
合し「ダマ」の発生は見たらなかった。 iv)攪拌機[1]の性能と比較するために容量約2l
の容器と汎用ペラ式攪拌機を用い高分子凝集剤粉末の溶
解、及びカーボン粉末の混合を行ってみた。いづれも水
面に浮上し易く且つ「ダマ」が多数発生して完全に溶
解、混合完了する迄に約2時間を要した。 攪拌機[2]及び[3] この2機種はいづれも槽、ローター共回転させるが、そ
の相違点はローターの回転中心とローター中心の偏心方
法が異なっているだけであるので一つの試験機にての実
験を行った。 槽; 上面開放、内径160mm、深さ300mm 有効容量2l、材質sus304 円筒部厚み3mm、底板厚み6mm 槽底は平面、排出口は槽底にあけ運転時はプラグにて栓
をした。 駆動用電動機(減速機付)15W 可変速 ローター;外径140mm、深さ120mm、材質su
s304、円筒部厚み2mm 底板厚み4mm 補助翼3ケ 底面循環孔径50mm 側面循環孔3ケ ローター軸径20mm。 ローター軸心とローター中心のずれ8mm 越流補助板取り付け ローター用駆動電動機(減速機付) 20W可変速 槽、ローター間の最少隙間2mm ローター駆動装置、及びバッフルプレートは 槽支持架
台に取り付けた。 実験方法 槽に水を入れ、ローターのみを回転させて高分子凝集剤
を溶解した。その時のローター回転数は200r.p.
m程度にしなければ充分なローター内への越流は起こら
なかった。高分子凝集剤の外にメリケン粉も添加し次第
に粘度を上げていくと越流量は減少し、モーターに無理
がかかり出し、且つローターがやや空転に近い状態にな
り出した。それで槽もローターと同方向に回転させ、ロ
ーターの回転速度を落とし両者とも約70r.p.m程
度にした。そうすると再びローター内への越流が始まっ
たので更にメリケン粉を少量ずつ添加した。メリケン粉
の添加をやめ、ダマの消失を確認して槽、ローター共停
止させた。対象物の最終粘度は約25,000c/p
(B型粘度計にて測定)であった。槽の回転方向をロー
ターのそれと逆にしての実験も行ってみたが同方向の方
が多少円滑であった。以上の試作機の実験により本発明
の作用及び効果を確認した。 [効果] 1.本発明による攪拌機は対象物を攪拌する時、部分的
にも滞留させる事がなく対象物全体がローター内外を循
環流し、その過程に於いて攪拌、混合、押し潰し、引き
伸ばしの作用をうけるのでダマ等も消失させ完全な攪拌
が出来、又、その所要時間も少なくてすむ。 2.高粘度の対象物の攪拌時、槽及びローターを共に回
転させると対象物は槽底及びローター底上にのって動か
されており、且つローターの偏心によっても動かされ
る。これは翼のみによって対象物を動かす翼式攪拌機と
異なり対象物の動きは円滑で且つ所要動力も少なくて済
む。 3.攪拌中に於いて対象物中に気泡を包み込む場合もし
ばしば見受けられる。高粘度になると静止状態では真空
による脱気も時間を要する。それで対象物を流動させな
がら、即ち撹拌作業中での脱気を行う事が必要となる。
本発明は槽を密閉し且つ通気用小孔にて任意に槽内外を
通気又は遮断する事が出来るので槽内を真空にしたり、
逆にガス雰囲気中での攪拌も出来るし、排出時には槽内
を高圧にすることにより排出時間を短縮しうるという効
果もある。 4.攪拌機[1]に於いては槽1と上縁の梁1−4のと
めボルトを外し、攪拌機[2]の場合は槽本体と槽蓋1
−10とのとめボルト及び支持架台本体30と支持架台
上梁30−1とのとめボルトを外し、攪拌機[3]の場
合は槽50と槽蓋50−4とのとめボルト及び支持架台
本体70と支持架台上梁とのとめボルトを外す。然る後
吊りボルトにロープをかけて吊り上げるとローター及び
ローター駆動部共槽内より取り出せるのでローター及び
槽のメンテナンス、清掃が容易である。 5.槽及びローターが対象物によって衝撃をうける事が
少ないので、槽内及びローター内外を樹脂でコーティン
グして耐薬品性をもたせる事も、又セラミックコーティ
ングして耐磨耗性を増大せしめうる事も出来る。又、槽
及びローターは必ずしも金属で製作する必要はないので
これを合成樹脂等で製作すれば薬品等に対しても安全確
実に使用できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は請求の範囲第1項記載の攪拌機本体の縦断面図 第2図は第1図のX−Y断面矢視図 第3図は第1図のローター軸取付け金具によるローター
軸をローター底へ取り付けた部分図 第4図は請求の範囲第2項の攪拌機本体の縦断面図 第5図は第4図のX−Y断面矢視図 第6図は槽底にローター軸用の軸承を設けた場合の部分
図 第7図は請求の範囲第3項の攪拌機本体の縦断面図 第8図は第7図のX−Y断面矢視図 第9図は請求の範囲第1項記載の攪拌機の縦断面図によ
る対象物の基本的挙動の説明図 第10図は同上機の縦断面図による作用説明図 第11図は同上機の平面による作用説明図 第12図は同上機のローター、槽共回転させた時の作用
説明図 第13図は請求の範囲第2項記載の攪拌機の縦断面図に
よる作用説明図 第14図は同上機のローター上縁付近の対象物の挙動説
明図 第15図は請求の範囲第3項記載の攪拌機の縦断面図に
よる作用説明図 第16図は同上機のローター上縁付近の対象物の挙動説
明図 第1図、第2図、第3図の図中 1 …槽本体 1−1…槽円筒部 1−2…槽底 1−3…排出装置 1−4…上縁の梁 1−5…スライドベース 1−6…調整ねじ 1−7…抑え板 1−8…バッフルプレート 1−9…越流補助板 1−10…吊りボルト 2…ローター本体 2−1…ローター円筒部 2−2…ローター底 2−3…底面循環孔 2−4…側面循環孔 2−5…ローター軸 2−6…ローター軸取り付け金具 2−7…軸取り付け部 2−8…脚 2−9…軸固定ナット 2−10…補助翼 3 …ローター駆動装置 3−1…電動機 3−2…駆動部取り付けケース 第4図、第5図、第6図の図中 10 …槽本体 10− 1…槽円筒部 10 2…槽底 10− 3…排出装置 10− 4…槽蓋 10− 5…軸シール装置 10− 6…対象物投入口 10− 7…バッフルプレート 10−10…槽駆動装置 10−11…槽駆動装置出力軸 10−12…槽底軸承 φ10…槽及びローターの回転中心線 20 …ローター本体 20−1A…ローター外筒 20−1B…ローター内筒 20−1C…上密閉板 20−1D…下密閉板 20− 2…ローター底 20− 3…底面循環孔 20− 4…側面循環孔 20− 5…ローター軸 20− 6…ローター軸取り付け金具 20− 7…補助翼 20− 8…通気用小孔 20− 9…通気用小孔入り口 20−10…回転ジョイント 20−11…越流補助板 W…ローター内筒相当底 20−12…ローター補強用リブ 30 …槽支持架台本体 30− 1…支持架台上梁 30− 2…支持架台側梁 30− 3…ベアリング 30− 4…ガイドローラー 30− 5…槽支持ベアリング 30− 6…吊りボルト 40− 1…ローター駆動装置 40− 2…動力伝達装置 第7図、第8図の図中 50− …槽本体 50− 1…槽円筒部 50− 2…槽底 50− 3…排出装置 50− 4…槽蓋 50− 5…軸シール装置 50− 6…対象物投入口 50− 7…バッフルプレート 50−10…槽駆動装置 φ50…槽、ローターの回転中心線 60− …ローター本体 60− 1…ローター円筒部 60− 2…ローター底 60− 3…底面循環孔 60− 4…側面循環孔 60− 5…ローター軸 60− 6…ローター軸取り付け金具 60− 7…補助翼 60− 8…通気用小孔 60− 9…通気用小孔入り口 60−10…回転ジョイント 60−11…越流補助板 70 …槽支持架台本体 70− 1…支持架台上梁 70− 2…支持架台側梁 70− 3…ベアリング 70− 4…ガイドローラー 70− 5…槽支持ベアリング 70− 6…吊りボルト 80− 1…ローター駆動装置 80− 2…動力伝達装置 第9図、第10図、第11図、第12図の図中 L…静止時の槽内の対象物の液位 L…動作時のローター外の対象物の液位(実線) L…動作時のローター内の対象物の液位(点線) Z …対象物、実線はローター外、点線はローター内 g…槽、ローター間の最少隙間 g…槽、ローター間の最大隙間 O…槽中心点 O…ローター中心点(ローターの回転中心) δ…O−Oの偏 R…槽の回転方向 V…槽の回転速度 R…ローターの回転方向 V…ローターの回転速度 第13図、第14図の図中 g10…槽、ローター間の最少隙間 g20…槽、ローター間の最大隙間 O10…槽中心点(槽及びローターの回転中心) O20−1B…ローター内筒の中心点(O10と一致) O20−1A…ローター外筒の中心点(ローター中心) δ…O10−O20−1Aの偏り φ10…槽中心線 R10…槽の回転方向 V10…槽の回転速度 R20…ローターの回転方向 V20…ローターの回転速度 P10…最少隙間を生じるローター上の点 P20…最大隙間を生じるローター上の点 第15図、第16図の図中 g50…槽、ローター間の最少隙間 g60…槽、ローター間の最大隙間 O50…槽中心点(槽及びローターの回転中心) O60…ローター中心 δ…O5060の偏り φ50…槽中心線 R50…槽の回転方向 V50…槽の回転速度 R60…ローターの回転方向 V60…ローターの回転速度 P50…最少隙間を生じるローター上の点 P60…最大隙間を生じるローター上の点

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.凹面の底を有し上面開放の中空円筒を攪拌槽とし、
    槽底凹面のほぼ中央に開閉可能な対象物排出装置を取り
    付ける。上記の構造である攪拌槽を以下単に槽と記す。
    槽内径より外径が小さく高さも低い有底で上面開放の中
    空円筒(以下ローターと記す)を用意し、その中央に此
    れを回転させる為の回転軸(以下ローター軸と記す)を
    設け、円筒の底板(以下ローターと記す)中央に孔(以
    下底面循環孔と記す)を開けておく。数本の翼形の脚を
    持つローター軸取り付け金具を用意し底面循環孔を跨い
    で、その脚でローター軸取り付け金具をローター底に固
    定し、此れにローター軸下端を固定する。ローター円筒
    部分の下方の隅に適当な大きさの複数個の孔(以下側面
    循環孔と記す)をあけ、又、ローター底外側に複数個の
    翼(以下補助翼と記す)をつける。上記の構造を持つロ
    ーターを槽と接触しないようにしてローター軸で槽内に
    吊り下げる構成とする。ローター軸も槽外上方に設置し
    たローター回転用駆動装置(以下ローター駆動装置と記
    す)の出力軸と連結する。ローターをローター軸で槽内
    に吊り下げた時、ローター軸は槽の縦方向の中心線(以
    下槽中心線と記す)よりずらしておくことにより槽内周
    とローター外周との隙間を狭い隙間(以下狭隙間と記
    す)と広い隙間(以下広隙間と記す)になしうる。以下
    最大の広隙間を最大隙間、最少の狭隙間を最少隙間と記
    す。槽上縁又は槽上方に架台を設置しこれにローター駆
    動装置を設置し、この装置を左右にスライドさせて最少
    隙間を調整しうるようにする。この架台にローター内に
    挿入するバッフルプレートを、又、攪拌対象物(以下対
    象物と記す)のローター内への流入を助ける越流補助板
    を槽内周の最少隙間を作る点に取り付ける。槽内の広隙
    間部分の平面的形状に近似させた三日月状の平板(以下
    抑え板と記す)を適当な深さで槽内周に固定する。上記
    の構造を有する事を特徴とする攪拌機。 2.槽を囲んで槽支持架台を設け、又、槽を回転させる
    駆動装置(以下槽駆動装置と記す)を設け、その駆動装
    置の出力軸を槽底の中心に固定する槽外周及び槽底に接
    触させて槽のブレ防止用及び槽支持用の複数個のガイド
    ローラー及び支持ベアリングを設置する。槽を密封しう
    る取り外し可能な槽蓋(以下蓋と記す)を取り付ける。
    蓋中央にローター軸用シール装置(以下シール装置と記
    す)を、又、蓋の適当な箇所に開閉可能な蓋付の対象物
    投入口を設ける。蓋の下側にローター内に挿入するバッ
    フルプレートを取り付ける。ローターはその円筒部分は
    2重構造で外側の筒を外筒、内側の筒を内筒と呼ぶ事に
    する。内筒を外筒に内接させ、その内接線を接合して一
    体とし内外筒の間には補強用のリブを入れ、両者の隙間
    の空間部分の上下は密封する。側面循環孔は内、外筒を
    貫通してあける。ローター底のうち内筒の底に相当する
    部分のローター底(以下内筒相当底と記す)の中央に底
    面循環孔を開け、此れを跨いでローター軸取り付け金具
    を底板に固定、此れにローター軸下端を取り付ける。ロ
    ーターを槽内に吊り下げる時、槽駆動装置出力軸心、ロ
    ーター軸心、シール装置中心は槽中心線と一致する。ロ
    ーター軸は槽蓋中央のシール装置を通り槽上方のロータ
    ー駆動装置の動力伝達機構に連結する。又、ロータ軸は
    その上端より蓋の少し下側に至る点まで軸心に小孔をあ
    け更に小孔の下端より軸外に通じる小孔をあけて槽内と
    槽外をこの小孔(以下通気用小孔と記す)により通気出
    来るようにしておく。このローター軸の上端に通気用回
    転ジョイントを取り付け此れにより真空ポンプ等に接続
    しうるようにする。槽内周とローター外周の間に作られ
    る最少隙間の隙間が目的値になるように槽内径に対する
    ローター外筒、内筒の径を決める。最少隙間を作るロー
    ター外筒上縁の点に越流補助板を取り付ける。槽用ガイ
    ドローラー、槽支持ベアリング、ローター駆動装置及び
    動力伝達装置は槽支持架台に取り付ける。上記の構造を
    有する事を特徴とする攪拌機。 3.槽及びその付帯設備、支持架台等は請求の範囲第2
    項記載の攪拌機と同一の攪拌機に於いて槽内に挿入する
    ローターの構造は下記の如くとする。ローターの円筒部
    分の外径はいづれの部分も同じであるが、内径は上方が
    小さく側面循環孔の上線に至る間は下方に行くに従って
    少し大きくなるようにしておく。即ち上方の厚みは厚く
    下方に行くに従い薄い。即ち内面が下方広がりの形状と
    する。ローター軸はその軸心をローター中心よりずらし
    てローター軸取り付け金具を介してローター底に取り付
    ける。底面循環孔もその中心をローター軸心に合わせて
    あける。ローター軸は槽蓋中央のシール装置を通りロー
    ター駆動装置の動力伝達機構に連結する。ローター軸に
    通気用小孔を上端から槽内上面に至る間開け、槽内、外
    を通気出来るようにしておき、その上端には通気用回転
    ジョイントを取り付ける。即ちローターを槽内に吊り下
    げた時、ローター軸心、シール装置中心はいづれも槽中
    心線とは一致する。ローターはローター軸を回転中心と
    して、その中心は偏心して回転する。ローターを回転さ
    せた時、槽内周とローター外周の間に作られる最少隙間
    が目的値になるように槽内径に対するローターの外径、
    ローター軸とローター中心との隔たりを選定する。最少
    隙間をつくるローター上縁の点に越流補助板を取り付け
    る。上記の構造を有する事を特徴とする攪拌機。
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