JPH08245559A - 毛髪のパーマネント加工剤並びに新規毛髪ケラチン還元性システインエステル - Google Patents

毛髪のパーマネント加工剤並びに新規毛髪ケラチン還元性システインエステル

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JPH08245559A
JPH08245559A JP8032888A JP3288896A JPH08245559A JP H08245559 A JPH08245559 A JP H08245559A JP 8032888 A JP8032888 A JP 8032888A JP 3288896 A JP3288896 A JP 3288896A JP H08245559 A JPH08245559 A JP H08245559A
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JP
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cysteine
hair
ester
general formula
processing agent
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JP8032888A
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Hans-Juergen Dr Braun
ブラウン ハンス‐ユルゲン
Guenther Lang
ラング ギュンター
Gerhard Maresch
マレシュ ゲルハルト
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Wella GmbH
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/04Preparations for permanent waving or straightening the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/44Aminocarboxylic acids or derivatives thereof, e.g. aminocarboxylic acids containing sulfur; Salts; Esters or N-acylated derivatives thereof
    • A61K8/447Aminocarboxylic acids or derivatives thereof, e.g. aminocarboxylic acids containing sulfur; Salts; Esters or N-acylated derivatives thereof containing sulfur
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C323/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
    • C07C323/50Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C323/51Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
    • C07C323/57Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C323/58Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups with amino groups bound to the carbon skeleton

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレルギー作用や刺激的な反応が生じること
なく、穏やかに均一に加工することができる毛髪のパー
マネント加工剤を提供する 【解決手段】 基本的にケラチン還元性物質を含有する
毛髪のパーマネント加工剤において、ケラチン還元性物
質として、下記一般式(I)で表されるシステインエス
テル HS−CH2 −CH(NH2 )−COO−CH2 −CH2 −R (I) [ここでRはヒドロキシ基、アルコキシ基、ポリ(オキ
シアルキル)基あるいはヒドロキシポリ(オキシアルキ
ル)基を表す]あるいはその酸付加塩を一個以上含有さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪のパーマネント
加工剤並びに新規毛髪ケラチン還元性システインエステ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】傷んだ毛髪、特に漂白した毛髪あるいは
染色した毛髪をパーマネント加工する場合、穏やかに処
理するために、弱酸性ないしは中性の加工剤が優先的に
使用されている。そしてこの30年間この目的に対して
最適の還元剤としてチオグリコール酸エステルが使用さ
れてきた。
【0003】傷んだ毛髪の加工に対して、上記の他にシ
ステインあるいはシステインエチルエステルあるいはこ
れらの塩を基本とする加工剤も使用可能であることが示
されている。この場合これらの加工剤のpH−値は中ア
ルカリ性の範囲(pH=7.1ないし9)にあることが
好ましいとされている。
【0004】弱酸性ないしは中性加工剤による穏やかな
パーマネント加工処理は長所を有する反面、短所も有す
る。すなわちこれらの加工剤は、チオグリコレートを基
本とする中アルカリ性加工剤に比べて、ウエーブ加工効
果が劣っている。この理由から、充分な加工効果を得る
ためには、熱供給、処理時間の延長、さらには相当に径
の小さなカーラーの使用が不可欠である。またこれらの
加工剤を傷んでいない正常な状態の毛髪に適用すること
は、加熱した上にさらに30分間以上の長時間処理を必
要とするために、無意味であると思われる。従って弱酸
性ないしは中性加工剤は、従来は原則的に、損傷した、
染色され易い毛髪に対してのみ使用が限定されていた。
【0005】酸性毛髪加工剤の重大な欠点として、他
に、チオグリコール酸エステルが目、皮膚ないしは知覚
に対して障害作用を有する点が挙げられる。
【0006】これに対して従来から多数の研究が成され
ているにもかかわらず、酸性毛髪加工剤の知覚障害作用
を決定的に低下させるには至っていない。そしてこれに
代わるケラチン還元性物質として、システインあるいは
その塩を含有する中アルカリ性(pH=7.1ないし
9)毛髪加工剤が提案されている。
【0007】しかしこの毛髪加工剤も同様に欠点を有す
る。すなわちシステインは加工作用が小さい上に、安定
性も低い。システイン含有加工剤を毛髪に塗布した場
合、システインが空気中の酸素によって急速に酸化さ
れ、水に不溶のシスチンに変わる。これは厄介なことに
除去困難な白色付着物として毛髪上に堆積する。
【0008】システインないしその塩は非常に酸化され
やすいために、システイン−パーマネントウエーブ加工
法を採用することはほとんど不可能であり、現時点にお
いては適当な共還元剤を併用することによってのみ使用
可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、酸性
領域においてと同様に弱アルカリ性領域においても(p
H−値=4.5ないし9.0)、穏やかに、かつ均一に
加工することができ、その場合にアレルギー作用の全く
ない、あるいはアレルギー作用の少ない、さらに毛髪上
において厄介な堆積物あるいは付着物を生じることのな
いような毛髪のパーマネント加工剤を提供することを課
題として出発した。
【0010】
【課題を解決するための手段】そしてここに驚くべきこ
とに、特定のシステインエステルを基本として含有する
毛髪のパーマネント加工剤を使用することによって、傷
んだ毛髪と同様に傷んでいない毛髪も均一にパーマネン
ト加工することができ、しかも従来毛髪の加工において
使用されてきた毛髪ケラチン還元性エステル化合物の場
合に頻繁に認められた皮膚に対するアレルギー作用は、
この場合は認められず、またシステイン含有パーマネン
ト加工剤の場合に認められた毛髪への厄介な付着物も、
この場合は生じないことが見い出された。
【0011】すなわち本発明は、ケラチン還元性物質を
基本とする毛髪のパーマネント加工剤において、ケラチ
ン還元性物質として一般式(I)で表されるシステイン
エステル: HS−CH2 −CH(NH2 )−COO−CH2 −CH2 −R (I) [ここでRはヒドロキシ基、アルコキシ基、ポリ(オキ
シアルキル)基あるいはヒドロキシポリ(オキシアルキ
ル)基を表す]あるいはその酸付加塩を一個以上含有す
る加工剤を対象とする。
【0012】一般式(I)において残基Rはヒドロキシ
基;(C1 −C6 −アルコキシ)基;一般式[O−(C
1 −C6 −アルキル)]n Hで表される、重合度n=2
ないし20、特に好ましくは重合度n=2ないし10の
ポリ(オキシアルキル)基;一般式[O−(C1 −C6
−アルキル)]m OHで表される、重合度m=1ないし
20、特に好ましくは重合度m=2ないし10のヒドロ
キシポリ(オキシアルキル)基であることが好ましい。
ここで(C1 −C6 −アルキル)は炭素原子数1ないし
6のアルキル基を表し、他方(C1 −C6 −アルコキ
シ)は炭素原子数1ないし6のアルキル基を含有するア
ルコキシ基を表している。またこの場合にアルキル基は
直鎖あるいは分枝鎖いづれであってもよい。
【0013】酸付加塩として、有機酸あるいは無機酸と
の生理学上問題のない付加塩、たとえば塩酸塩、硫酸
塩、臭化水素酸塩あるいは酢酸塩などを使用することが
できる。
【0014】一般式(I)で表されるシステインエステ
ルとして、特にL−システイン−(2−ヒドロキシエチ
ル)エステルあるいはL−システイン−(2−メトキシ
エチル)エステル並びにそれらの塩酸塩を挙げることが
できる。
【0015】一般式(I)で表されるシステインエステ
ルは他のケラチン還元性物質、たとえばチオグリコール
酸、チオ乳酸、3−ヒドロキシ−2−メルカプトプロピ
オン酸、システアミンおよびシステアミン誘導体あるい
はシステインおよびシステイン誘導体と一緒に使用する
こともできるが、一般式(I)で表されるシステインエ
ステルは単独ケラチン還元性物質として(すなわち他の
ケラチン還元性物質を加えることなく)使用することが
特に好ましい。
【0016】一般式(I)で表されるシステインエステ
ルあるいはその酸付加塩は、本発明による使用できる状
態のパーマネント加工剤中に、4ないし30重量パーセ
ント、好ましくは8ないし28重量パーセント含有され
る。
【0017】本発明による使用できる状態のパーマネン
ト加工剤は4.5ないし9.0、好ましくは6.0ない
し8.5のpH−値を有する。
【0018】本発明による加工剤は、水溶液あるいはエ
マルジョンの形態で、あるいは水性液をベースとする粘
稠な形態で、特にゲル、クリームあるいはペーストの形
態で提供され得る。
【0019】自明のことであるが本発明による加工剤
は、このような加工剤において一般的に使用されている
公知の添加剤、たとえばカオリン、ベントナイト、脂肪
酸、高級脂肪族アルコール、澱粉、ポリアクリル酸およ
びその誘導体、セルロース誘導体、アルギン酸塩、ワセ
リンあるいはパラフィン油のような増粘剤;たとえば脂
肪族アルコールスルフェート(硫酸エステル)、脂肪族
アルコールエーテルスルフェート、スルホン酸アルキ
ル、アルキルベンゼンスルフェート、第四級アンモニウ
ム塩、アルキルベタイン、オキシエチル化アルキルフェ
ノール、脂肪酸アルカノールアミドあるいはオキシエチ
ル化脂肪酸エステルなどのアニオン性、カチオン性、両
性あるいは非イオン性界面活性剤から成る湿潤剤あるい
は乳化剤;たとえばポリエチレングリコールエステルの
ような乳白剤;たとえばエタノール、プロパノール、イ
ソプロパノールあるいはグリセリンのようなアルコー
ル;溶剤;安定剤;緩衝剤;香油;染料;たとえばカチ
オン性重合物、ラノリン誘導体、コレステリン、パント
テン酸あるいはベタインのような毛髪コンディショナー
あるいは毛髪保護剤を含有することができる。上に挙げ
た成分はそれぞれその目的において一般的に使用されて
いる量が使用される。本加工剤中において、たとえば湿
潤剤および乳化剤は0.2ないし30重量パーセント、
増粘剤は0.5ないし20重量パーセント含有される。
【0020】本発明による加工剤においては、加工効果
を上げるために、たとえばジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、2−ピロリドンあるいはイミダゾリジ
ン−2−オンのような、いわゆる膨潤剤および浸透剤を
2ないし30重量パーセント、さらに毛髪の縮れ過ぎを
回避するために、たとえばジチオジグリコール酸、ジチ
オジ乳酸あるいはこれらの塩のなどのジチオ化合物を補
助的に使用することができる。
【0021】カルボン酸エステルは、水性系において
は、限られた時間しか保持できないため、特にアルカリ
性領域においては、容易に加水分解を起こすため、一般
式(I)で表されるシステインエステルは無水の形態で
保存し、使用直前にシステインエステルを含有する成分
とその他の成分を混合することによって加工剤を製造す
ることが好ましい。
【0022】その場合に本発明による加工剤は製品に応
じて二成分あるいは三成分調合物の形態で提供すること
ができる。
【0023】本発明による加工剤は、たとえば次に示す
ような二成分を混合することによって得ることができ
る。すなわち第一成分がアルカリ化剤、たとえば炭酸ア
ルカリ、炭酸アンモニウム、炭酸水素アルカリあるいは
炭酸水素アンモニウム、並びに上に挙げた化粧品添加物
および水を含有し、第二成分が一般式(I)で表される
システインエステルの無水物を含有する。
【0024】同様に本発明による加工剤は三成分調合物
の形態で提供することもできる。この場合は第一成分に
上に挙げた化粧品添加物および水が含有され、第二成分
に一般式(I)で表されるシステインエステルの無水物
が含有され、第三成分に香油、溶剤および保護剤が、水
溶液あるいは無水の形態で、含有される。
【0025】本発明の加工剤においては、全ての実施形
態において、上に挙げた化粧品添加物は、水性成分の形
態あるいは非水性成分の形態、いずれの形態においても
含有することができる。
【0026】本発明による加工剤は、pH−値を変える
ことによって、さらに必要に応じて補助的に熱を作用さ
せることによって、どの様な構造の毛髪に対しても普遍
的に有効に対処することができる。本加工剤を使用する
ことによって、毛髪を毛先から毛根に至るまで均一に弾
力的にパーマネント加工することができる。
【0027】毛髪のパーマネント加工は一般的な方法に
従って実施される。すなわち毛髪を、所望の形態に整え
る前および/あるいは整えた後に、加工剤で処理し、水
で洗い流し、酸化後処理し、水で洗い流し、必要に応じ
てウオータウエーブ処理し、最後に乾燥させる。
【0028】望ましい実施形態においては、毛髪をまず
シャンプーで洗浄し、水ですすぐ。ついで毛髪をタオル
で拭いた後、束にわけ、各束を直径5ないし50mm、
好ましくは5ないし15mmのカーラーに巻く。その後
毛髪を、毛髪のパーマネント加工に対して充分な量の、
望ましくは60ないし120グラムの本発明による上記
の加工剤で処理する。そこで毛髪のパーマネント加工に
対して充分な作用時間を置いた後(作用時間は毛髪の性
状、加工剤のpH−値および加工性並びに処理温度に応
じて5ないし30分間である−熱を作用させない場合は
10ないし30分間、熱を作用させる場合は5ないし2
0分間)、毛髪を水ですすぎ、酸化後処理(「固定処
理」)する。後処理剤は、毛髪の実質量に応じて、望ま
しくは80ないし100グラム使用される。
【0029】酸化後処理に対しては、このような処理に
対して従来から使用されている後処理剤を適宜使用する
ことができる。たとえばこのような後処理剤として臭素
酸カリウムおよびナトリウム、ホウ酸ナトリウム、過酸
化尿素および過酸化水素などの酸化剤を挙げることがで
きる。
【0030】酸化剤の濃度は処理温度および処理時間
(通常2ないし15分間)に応じて異なる。酸化剤は、
通常、使用できる状態の後処理剤中に0.5ないし10
重量パーセント量使用される。酸化後処理剤は、自明の
ことであるが、上記の成分の他に、たとえば湿潤剤、カ
チオン性重合物のような保護剤、弱酸、緩衝物質あるい
は過酸化安定剤などを含有することができ、水溶液、乳
化液並びに水性をベースとする粘稠な、特にクリーム、
ゲルあるいはペーストの形態で提供することができる。
【0031】ついでカーラーをはずす。カーラーをはず
した毛髪に対して、必要に応じて、もう一度酸化後処理
を行う。その後毛髪を水ですすぎ、必要に応じてウオー
ターウエーブ処理し、最後に乾燥させる。
【0032】本発明による毛髪の加工剤中に含有される
一般式(I)で表されるシステインエステルは、一般的
な方法に従って、酸性触媒、たとえば硫酸、塩酸あるい
はベンゼンスルホン酸の存在下に、望ましくは熱作用下
に、システインを適当なアルコールと置換反応させるこ
とによって得ることができる。
【0033】上に挙げた一般式(I)で表されるシステ
インエステルは、酸性ないしは弱アルカリ性のpH−値
領域において、優れたウエーブ加工性を有し、ほぼ無臭
であり、また易水溶性で、水中において優れた安定性を
示し、さらに生理学上非常に良好な相容性を示す。
【0034】一般式(I)で表されるシステインエステ
ルは今まで文献に示されていない。本出願は、新規シス
テインのエステル(「システインエステル」)も対象と
する。これらの中でも特にL−システイン−(2−ヒド
ロキシエチル)エステル(II)、L−システイン−(2
−メトキシエチル)エステル(III)およびこれらの酸付
加塩の単独物あるいは混合物が好ましい。 HS−CH2 −CH(NH2 )−COO−CH2 CH2 OH (II) HS−CH2 −CH(NH2 )−COO−CH2 CH2 OCH3 (III)
【0035】
【発明の実施の形態】一般式(I)で表されるシステイ
ンエステルは、次に示す製造実施例に従って、酸性触媒
の存在下にシステインを適当なヒドロキシ化合物(エチ
レングリコールないしエチレングリコール誘導体)と置
換反応させることによって製造することができる。次に
実施例に基づいて本発明の対象をさらに詳しく説明す
る。ただし本発明はこれらに限定されない。
【0036】
【実施例】
毛髪加工剤に対する実施例 実施例1:二成分毛髪加工剤 第一成分 尿素 3.0g エチレンオキサイド20モルでオキシエチル化された 1.0g オクチルフェノール アンモニア(25%水溶液) 0.8g 香油 0.5g 炭酸水素アンモニウム 0.3g 水(完全脱塩) 94.4g 100.0g 第二成分 L−システイン−(2−ヒドロキシエチル)エステル 70.0g グリセリン 30.0g 100.0g 使用前に第一成分70gと第二成分30gを混合するこ
とによって、6.3のpH値を有する毛髪加工剤が得ら
れる。少し損傷した毛髪をシャンプーで洗浄し、水で丁
寧にすすぐ。タオルで拭いた後、毛髪を直径8mmのカ
ーラーに巻き、その上から毛髪加工剤を均一に付与し、
プラスチックキャップをかぶせる。40℃において15
分間の作用時間を置いた後、プラスチックキャップを取
り除く。毛髪を水ですすぎ、3%の過酸化水素水溶液1
00gを用いて酸化後処理を行う。カーラーをはずした
後、毛髪をもう一度水ですすぎ、髪型を整え、乾燥させ
る。上記の処理によって、毛髪は毛先から毛根に至るま
で均一に自然な感じに加工される。
【0037】 実施例2:二成分パーマネント加工剤 第一成分 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 2.0g アンモニア(25%水溶液) 1.0g エチレンオキサイド10モルでオキシエチル化された 0.3g ココヤシ脂肪族アルコール 香油 0.3g ジアンモニウムジチオジグリコレート 0.2g 水(完全脱塩) 96.2g 100.0g 第二成分 L−システイン−(2−ヒドロキシエチル)エステル 60.0g グリセリン 30.0g N−アセチルシステアミン 10.0g 100.0g 第一成分80gと第二成分40gを混合することによっ
て、pH6.5の毛髪加工剤を得ることができる。この
加工剤はそのまま使用することができる。損傷していな
い正常な毛髪を洗浄し、タオルで水分を拭き取り、直径
6mmのカーラーに卷く。ついで毛髪を上記の毛髪加工
剤で均一に湿らせる。室温において20分間の作用時間
を置いた後、毛髪を水で丁寧にすすぎ、ついで3%の過
酸化水素水溶液80gで酸化後処理する。カーラーをは
ずした後、毛髪をもう一度水ですすぎ、コールドパーマ
(ウオーターウエーブ)処理し、最後に乾燥させる。上
記の処理によって毛髪は全長にわたって均一にウエーブ
加工される。このウエーブ加工は、弱アルカリ性毛髪加
工剤処理によって得られるウエーブ加工に匹敵する。
【0038】 実施例3:三成分パーマネント加工剤 第一成分 1、2−プロピレングリコール 1.9g グリセリンジアセテート 1.0g エチレンオキサイド10モルでオキシエチル化された 0.8g ココヤシ脂肪族アルコール 香油 0.3g 第二成分 尿素 4.0g アンモニア(25%水溶液) 1.5g 炭酸水素アンモニウム 1.2g 水 89.3g 第一成分+第二成分 100.0g 第三成分 L−システイン−(2−メトキシエチル)エステル 80.0g グリセリン 20.0g 100.0g 使用直前に第一成分を第二成分に溶解する。ついでこの
溶液70gを第三成分30gと混合する。これによって
得られる、すぐに使用することのできるパーマネント加
工剤のpH値は6.8である。性状の不均一な毛髪を洗
浄し、タオルで拭き、直径6mmのカーラー卷く。つい
で毛髪を上記のパーマネント加工剤で均一に湿らせる。
40℃において15分間の作用時間を置いた後、毛髪を
水ですすぎ、ついで3%の過酸化水素水溶液80gで酸
化後処理する。カーラーをはずした後、毛髪をもう一度
水ですすぎ、コールドパーマ(ウオーターウエーブ)処
理し、最後に乾燥させる。この処理によって毛髪は均一
に、非常に弾力的にウエーブ加工される。
【0039】製造実施例 実施例4:L−システイン−(2−ヒドロキシエチル)
エステル・HCl
【0040】
【化1】
【0041】エチレングリコール100ml中において、
還流下に、L−システイン12.1g(0.1モル)を
3規定の塩酸50mlと一緒に18時間煮沸する。ついで
常圧下に水を50ml、続いて減圧下にエチレングリコー
ルないしはその水との共沸混合物を留去する。残留物を
テトラヒドロフラン(THF)150mlに吸収させ、こ
れによって得られる混合物を沸騰するまで加熱する。冷
却後、固形物を濾別し、テトラヒドロフランで洗浄し、
乾燥器内において乾燥させる。色の付いた、結晶生成物
が17.8g(理論収量の88%)得られる。この生成
物は152−157℃において融解する。
【0042】 CHN分析:C5 11NO3 S・HCl (分子量=201.67) C% H% N% 計算値 29.78 6.00 6.95 実験値 29.81 5.99 6.911 H−NMR(D2 O): δ=4.33(t;1H);4.22(m;2H) 3.68(m;2H);3.08(m;1H) FAB−MS(マトリックス=グリセリン):m/z=
166(M+1);134;122;93;76
【0043】実施例5:L−システイン−(2−メトキ
シエチル)エステル・HCl
【0044】
【化2】
【0045】L−システイン12.1g(0.1モル)
をメトキシエタノール100mlおよび3規定の塩酸50
mlと一緒に還流下に18時間加熱する。ついで反応によ
って生じた水およびメトキシエタノールを減圧下に留去
する。これによって得られる白色残留物をエタノール1
00mlに吸収させた後、ジエチルエーテルを用いて分別
沈澱させ、複数の析出物を得る。第一析出物にはL−シ
ステイン・HClが8.0g含まれ、第二析出物にはL
−システイン−(2−メトキシエチル)エステル・HC
lが1.0g含まれている。このL−システイン−(2
−メトキシエチル)エステル・HClは極少量のL−シ
ステイン・HClを不純物として含有する。
【0046】収量: L−システイン−(2−メトキシ
エチル)エステル1.0g(理論収量の4.6%) FAB−MS(マトリックス=グリセリン):m/z=
180(M+1);166;122;93 本出願において示されているパーセント数は、特に指示
がない限り、すべて重量パーセント数を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンター ラング ドイツ連邦共和国、デー‐64354 ライン ハイム 5、アウフ デア ローテン エ ルデ 10 ベー (72)発明者 ゲルハルト マレシュ ドイツ連邦共和国、デー‐64295 ダルム シュタット、ヴィンケルシュナイゼ 6

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本的にケラチン還元性物質を含有する
    毛髪のパーマネント加工剤において、ケラチン還元性物
    質として、下記一般式(I)で表されるシステインエス
    テル HS−CH2 −CH(NH2 )−COO−CH2 −CH2 −R (I) [ここでRはヒドロキシ基、アルコキシ基、ポリ(オキ
    シアルキル)基あるいはヒドロキシポリ(オキシアルキ
    ル)基を表す]あるいはその酸付加塩を一個以上含有す
    ることを特徴とする加工剤。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表されるシステインエス
    テルあるいはその酸付加塩を含有すること、そしてその
    場合に一般式(I)においてRがヒドロキシ基、(C1
    −C6 −アルコキシ)基、一般式[O−(C1 −C6
    アルキル)]nH(ここでnは2ないし20である)で
    表されるポリ(オキシアルキル)基、あるいは一般式
    [O−(C1 −C6 −アルキル)]m OH (ここでm
    は1ないし20である)で表されるヒドロキシポリ(オ
    キシアルキル)基であることを特徴とする、請求項1に
    記載の加工剤。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表されるシステインエス
    テルがL−システイン−(2−ヒドロキシエチル)エス
    テル、L−システイン−(2−メトキシエチル)エステ
    ルあるいはこれらの塩酸塩であることを特徴とする、請
    求項1あるいは2に記載の加工剤。
  4. 【請求項4】 単独ケラチン還元性物質として一般式
    (I)で表されるシステインエステルを含有することを
    特徴とする、請求項1ないし3いずれか1項に記載の加
    工剤。
  5. 【請求項5】 一般式(I)で表されるシステインエス
    テルが、使用できる状態の加工剤中に、4ないし30重
    量パーセント含有されていることを特徴とする、請求項
    1ないし4いずれか1項に記載の加工剤。
  6. 【請求項6】 使用できる状態の加工剤のpH−値が
    4.5ないし9.0であることを特徴とする、請求項1
    ないし5いずれか1項に記載の加工剤。
  7. 【請求項7】 使用前に二成分あるいは三成分を混合す
    ることによって製造すること、そしてその場合に一般式
    (I)で表されるシステインエステルを含有する成分が
    水を含まないことを特徴とする、請求項1ないし6いず
    れか1項に記載の加工剤。
  8. 【請求項8】 一般式(I)で表されるシステインエス
    テルおよびその酸付加塩。
  9. 【請求項9】 L−システイン−(2−メトキシエチ
    ル)エステル。
  10. 【請求項10】L−システイン−(2−ヒドロキシエチ
    ル)エステル。
  11. 【請求項11】L−システイン−(2−メトキシエチ
    ル)エステル・HCl。
  12. 【請求項12】L−システイン−(2−ヒドロキシエチ
    ル)エステル・HCl。
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