JPH08245344A - ケラチン質繊維改質法 - Google Patents

ケラチン質繊維改質法

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JPH08245344A
JPH08245344A JP5230795A JP5230795A JPH08245344A JP H08245344 A JPH08245344 A JP H08245344A JP 5230795 A JP5230795 A JP 5230795A JP 5230795 A JP5230795 A JP 5230795A JP H08245344 A JPH08245344 A JP H08245344A
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JP
Japan
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component
keratinous fibers
hair
type surfactant
metal salt
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Pending
Application number
JP5230795A
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English (en)
Inventor
Tomoko Horibata
智子 堀端
Tomoko Kamashita
知子 鎌下
Masaru Wada
勝 和田
Teruyuki Nagata
輝幸 永田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) RCONHCH2CH2SO3M (1) (式中RCOは、炭素数8〜22の飽和または不飽和脂
肪酸残基を示し、Mは水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウムまたはアルカノールアン
モニウムを示す。)で表されるN−アシルタウリン型界
面活性剤と多価の金属塩をそれぞれ別々にケラチン質繊
維に浸透させることを特徴とするケラチン質繊維改質
法。 【効果】 毛髪等のケラチン質繊維に充分なハリ、コ
シを持続的かつ効果的に付与でき、また優れた感触が得
られるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケラチン質繊維の改質方
法に関し、さらに詳細にはケラチン質繊維にハリ、コシ
を効果的に与えることのできるケラチン質繊維改質法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられているケラチン質繊
維、即ち毛髪、羊毛等にハリ、コシを与える改質方法と
しては、例えば(1)パーマ剤等に添加したポリマー等
を毛髪表面に吸着させる方法(特開昭52−7449
号、同58−216113号)、(2)収歛剤による方
法(特開昭55−108812号、同58−10940
5号、同60−87208号)、(3)タンパク質の加
水分解物を毛髪内に充填する方法、(4)不溶性の塩を
毛髪内に形成する方法(特開平1−233208号)等
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法はいくつかの問題を有していた。即ち、上記(1)
〜(3)の方法では毛髪等への薬剤の吸着量が少ないた
め効果が小さく、また効果の持続性に乏しいものであっ
た。また、(4)の方法では効果は(1)〜(3)の方
法よりあるものの、未だ充分とはいえず、しかも効果を
得るのに長い処理時間を要する。また、毛髪をこの方法
で処理した場合にはごわつき、ぱさつき等を生じて感触
的に悪いものであった。
【0004】従って、充分なハリ、コシを毛髪等のケラ
チン質繊維に付与し、しかも持続性、感触の点でも優れ
た改質法の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み、
本発明者等は上記問題を解決すべく鋭意検討をおこなっ
た結果、N−アシルタウリン型界面活性剤と多価の金属
塩を順次ケラチン質繊維内に充分浸透させることによ
り、効果的かつ持続的にケラチン質繊維にハリ、コシを
付与できしかも処理後の感触も優れることを見出し、本
発明に至った。
【0006】即ち、本発明は、一般式(1)
【化2】RCONHCH2CH2SO3M (1) (式中RCOは、炭素数8〜22の飽和または不飽和脂
肪酸残基を示し、Mは水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウムまたはアルカノールアン
モニウムを示す。)で表されるN−アシルタウリン型界
面活性剤と多価の金属塩をそれぞれ別々にケラチン質繊
維に浸透させることを特徴とするケラチン質繊維改質法
を提供するものである。
【0007】本発明に用いられるN−アシルタウリン型
界面活性剤は、例えばN−カプリリルタウリン、N−カ
プリノイルタウリン、N−ラウロイルタウリン、N−ミ
リストイルタウリン、N−パルミトイルタウリン、N−
ステアロイルタウリン、N−オレオイルタウリン等の酸
型又はその塩及びこれらの混合物が挙げられる。
【0008】本発明に用いられる多価の金属塩として
は、マグネシウム、カルシウム、鉄、(II)、鉄(I
II)、マンガン、亜鉛、ニッケル、アルミニウム、ラ
ンタン等の塩化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸
塩等が挙げられる。またこれらの金属塩の混合物でも構
わない。好ましくは、MgCl2,CaCl2,FeCl
2,FeCl3,AlCl3,ZnCl2,Mg(N
32,Ca(NO32,Fe(NO32,Fe(NO
33,Al(NO33等が挙げられる。
【0009】本発明のケラチン質繊維改質法において
は、第一成分としてN−アシルタウリン型界面活性剤ま
たは多価の金属塩のいずれかを含む処理液をケラチン質
繊維に塗布し、一定時間以上放置した後に、第二成分と
して第一成分に含まれていないN−アシルタウリン型界
面活性剤または多価の金属塩のいずれかを含む処理液
を、前記第一成分を塗布したケラチン質繊維に塗布する
ことが好ましい。
【0010】即ち、本発明の改質方法は、N−アシルタ
ウリン型界面活性剤を含む処理液を頭髪等のケラチン質
繊維に塗布し、次いで多価金属塩を含む処理液を塗布す
る方法か、あるいはまず金属塩を含む処理液をケラチン
質繊維に塗布し、次いでN−アシルタウリン型界面活性
剤を含む処理液を塗布する方法によって実施される。両
方の成分を同時に施した場合にはその混合液中あるいは
ケラチン質繊維の表面で不溶物を形成してしまい、有効
でない。
【0011】本発明のケラチン質繊維改質法の特徴はこ
のようにN−アシルタウリン型界面活性剤あるいは多価
金属塩を共にケラチン質繊維に浸透させて繊維内部で両
者が架橋するような構造をとるため、毛髪等の弾性が増
加した上にしなやかに仕上がり、処理後の感触が向上す
るものである。前述した従来技術では繊維表面あるいは
繊維内で水不溶性物質が形成されるため、ごわつき、き
しみ感などが発生し、処理後の感触に劣る。本発明でい
う浸透とは、少なくとも繊維の内部に界面活性剤あるい
は多価金属塩が存在する状態をいい、その存在形態は問
わない。更に繊維に充填される様な場合も含む。
【0012】また第一成分の塗布後そのままの状態で一
定時間、好ましくは3分以上、更に好ましくは5〜20
分間放置し、その後、第二成分の処理を5〜10分間施
すことが好ましい。また、第一成分、第二成分の各塗布
処理過程において30〜40℃に加温すると効果が促進
され好ましい。さらに各成分の処理液に低級アルコール
を添加しても効果を促進することができる。
【0013】本発明において、第一成分、第二成分の処
理液は、通常、N−アシルタウリン型界面活性剤または
多価金属塩を含む水溶液である。各成分の配合量として
は、N−アシルタウリン型界面活性剤は処理液中に0.
01〜50重量%、好ましくは1〜25重量%、多価金
属塩は処理液中に0.01〜5モル%、好ましくは0.
1〜3モル%含まれる。また、N−アシルタウリン型界
面活性剤を含む処理液のpHは 6.5以下が好まし
い。
【0014】尚、本発明の改質法では上記必須成分以外
の通常毛髪化粧料中に使用されている成分を適宜処理液
に配合することができる。
【0015】本発明において、N−アシルタウリン型界
面活性剤の浸透は、ケラチン質繊維中に0.05重量%
以上、好ましくは1.3〜10重量%である。また、多
価金属塩の浸透は、ケラチン質繊維中に0.05重量%
以上、好ましくは0.2〜10重量%である。尚、両者
は合計で0.6重量%以上、特に1.3〜10重量%浸
透することが望ましい。尚、各成分の浸透量は、重量変
化、溶媒による抽出、切断面をX線マイクロアナライザ
ーあるいは顕微分光測光装置で分析することによって測
定できる。
【0016】本発明の機構は完全には明らかでないが、
N−アシルタウリン型界面活性剤が浸透あるいは充填す
ることによる毛髪内部の疎水化と、多価金属塩による毛
髪内部イオン基の架橋に加え、両化合物が同時に内部に
存在することによってN−アシルタウリン型界面活性剤
を架橋する等の両者間の特別な相互作用が発生し、その
結果としてケラチン質繊維の飛躍的な弾性向上とその持
続性の向上が得られるものと考えられる。また、本発明
に係る処理液には、N−アシルタウリン型界面活性剤以
外の、多価金属塩と架橋ないし相互作用するような化合
物を含まないことが望ましい。
【0017】従って本発明の方法によって毛髪にハリ、
コシを与え高湿度下でもヘアスタイルの保持性を顕著に
向上し、特に化学処理等によりダメージをうけて弾性が
低下したような毛髪、猫毛と言われるようなコシがない
毛髪についてはその効果はさらに顕著であり、ヘアスタ
イルの形成性、保持性を顕著に向上させる効果がある。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0019】実施例1〜3及び比較例1〜3 パーマネントウェーブ、ヘアダイ等の化学処理を行って
いない毛髪をまず、表1に示す第1剤に30℃で15分
間浸漬し、イオン交換水で洗浄後それを第2剤に40℃
で5分間浸漬処理した。その後その処理毛髪をイオン交
換水で洗浄し、乾燥した後相対湿度50%の下で引っ張
り弾性を測定した。また、同様に処理した毛髪について
20人によるハリ、コシについての官能評価を行った。
引っ張り弾性は引っ張り試験湿度50%の下で試験機
(明伸工機(株)製モデルTCM−20)を用いて1m
m/min.の速度で 0.2mm伸長し、その応力−
歪み曲線から常法に従って求めた。但し毛髪の初期長さ
は2cmとした。このようにして求めた弾性率を同様な
方法で予め測定しておいた処理前の弾性率を1として比
較した。結果を表2に示す。表2より、本発明の方法を
適用した実施例1〜3は顕著に弾性を向上していること
がわかる。
【0020】ここで処理後の弾性変化率は、 引っ張り弾性変化率=(処理後の引っ張り弾性率)/
(処理前の引っ張り弾性率) によって求めた。
【0021】また、20人による官能評価の結果を表3
に示す。本発明の方法を適用した実施例1、3は感触的
にも毛髪に優れたハリ、コシを付与することがわかる。
【0022】
【表1】
【0023】ここで表中の%は重量%である。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】また、実施例1、2及び比較例1の第一剤
のpH、並びに実施例3の第二剤のpHと、各剤の改質
処理後のN−アシルタウリン型界面活性剤の毛髪内部へ
の浸透量を以下の表4に示す。N−アシルタウリン型界
面活性剤の毛髪内部への浸透はX線マイクロアナライザ
ーにより確認し、重量変化により浸透量を求めた。
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明により、毛髪等のケラチン質繊維
に充分なハリ、コシを持続的かつ効果的に付与でき、ま
た優れた感触が得られるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 輝幸 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】RCONHCH2CH2SO3M (1) (式中RCOは、炭素数8〜22の飽和または不飽和脂
    肪酸残基を示し、Mは水素原子、ナトリウム、カリウ
    ム、カルシウム、マグネシウムまたはアルカノールアン
    モニウムを示す。)で表されるN−アシルタウリン型界
    面活性剤と多価の金属塩をそれぞれ別々にケラチン質繊
    維に浸透させることを特徴とするケラチン質繊維改質
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケラチン質繊維改質法に
    おいて、第一成分としてN−アシルタウリン型界面活性
    剤または多価の金属塩のいずれかを含む処理液をケラチ
    ン質繊維に塗布し、一定時間以上放置した後に、第二成
    分として第一成分に含まれていないN−アシルタウリン
    型界面活性剤または多価の金属塩のいずれかを含む処理
    液を、前記第一成分を塗布したケラチン質繊維に塗布す
    ることを特徴とするケラチン質繊維改質法。
  3. 【請求項3】 第一成分をケラチン質繊維に塗布した
    後、3分間以上放置することを特徴とする請求項2記載
    のケラチン質繊維改質法。
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