JP2001247436A - 一浴式毛髪変形剤 - Google Patents
一浴式毛髪変形剤Info
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Abstract
も、そのパーマネントウエーブのウエーブ形成力は非常
に高いにもかかわらず、毛髪への損傷は何ら認められ
ず、張りや弾性のある極めて理想的なウエーブを形成す
ることのできる一浴式毛髪変形剤を提供する。 【解決手段】 平均分子量5,000超の加水分解ケラ
チンを含有する一浴式毛髪変形剤である。
Description
することのできる一浴式毛髪変形剤に関するものであ
る。本発明の一浴式毛髪変形剤を用いれば、「還元と酸
化」という二工程からなる従来のパーマネントウエーブ
形成工程を一工程に簡略化することができること;しか
も、パーマネントウエーブの形成力は非常に高いにもか
かわらず、高度の毛髪強度を維持したまま張りや弾性も
付与されて、毛髪への損傷は何ら認められず、毛髪処理
剤として極めて有用である。
には、まず、チオグリコール酸等の還元剤を主成分とす
る第一剤により毛髪ケラチンのシスチン結合を2個のシ
ステイン残基に切断する「還元工程」と、次いで、臭素
酸塩等の酸化剤を主成分とする第二剤により再びシスチ
ン結合に戻す「酸化工程」を経由する方法が一般的であ
る。ところがこの方法によれば、毛髪は強アルカリ下、
高温加熱、還元・酸化といった苛酷な環境に晒される
為、毛髪の強度が低下しダメージが著しいという問題が
あった。
目してなされたものであり、その目的は、一の処理剤に
より毛髪を変形することができる一浴式毛髪変形剤であ
って、しかも、そのパーマネントウエーブのウエーブ形
成力は非常に高いにもかかわらず、毛髪への損傷は何ら
認められず、張りや弾性のある極めて理想的なウエーブ
を形成することのできる一浴式毛髪変形剤を提供するこ
とにある。
発明の一浴式毛髪変形剤は、平均分子量5,000超の
加水分解ケラチンを含有するところに要旨を有するもの
である。
パーマネントウエーブ形成作用は勿論のこと、縮毛を伸
ばす作用(ウエーブをとる作用)も包含するものであ
る。以下の説明では便宜上、本発明の毛髪変形剤を、パ
ーマネントウエーブ形成剤として使用する態様について
代表的に取上げて説明するが、これに限定する趣旨では
決してない。
・酸化剤を用いる二浴式パーマネントウエーブ形成方法
では毛髪へのダメージが大きく、処理工程も繁雑で長時
間要する等の不利不便があるという実情に鑑み、毛髪へ
のダメージも認められず強度や張り、弾性等も付与さ
れ、しかもウエーブ形成力にも優れた一浴式毛髪変形剤
を提供すべく鋭意検討した。その結果、平均分子量5,
000超の加水分解ケラチンを含有する毛髪変形剤で処
理すれば、所期の目的を達成し得ることを見出し、本発
明を完成した。
均分子量(具体的には平均分子量5,000超)の加水
分解ケラチンを用いたところに特徴を有するものであ
る。
着目した毛髪処理剤は開示されているが、以下の点で本
発明とは相違するものである。
ン蛋白質の加水分解物を含有する加温式毛髪変形用処理
剤が開示されている。上記公報は、「従来のパーマネン
トウエーブ剤に使用される還元性物質を用いず、加温す
るのみで毛髪に半永久的な変形を施すことのできる毛髪
処理剤の提供」を目的とするものである点で、本発明と
目的は一致する。しかしながら、上記公報によれば所期
の目的を達成する為に、特開昭57−85308に記載
の方法により製造されたケラチン加水分解物を用いてお
り、当該ケラチン加水分解物として、平均分子量200
以上5000以下のものを使用している点で、平均分子
量が5,000超と上記公報に比べて極めて大きな加水
分解物を使用する本発明とは、使用するケラチン加水分
解物の種類が相違するものである。実際のところ、上記
特開昭57−85308によれば、「ケラチン分解物の
毛髪に対する吸着性はその分子量によって決まり、分子
量1000程度のものが最も吸着しやすく、分子量50
00を超えたものはほとんど吸着しない」という理由に
より、分子量5000を超える加水分解ケラチンの使用
を積極的に排除している。
ーマネントウエーブ処理等によって損傷を受けた毛髪の
修復、毛髪への張りや弾力付与等を目指した毛髪処理剤
組成物が開示されている。上記公報では本発明と同様、
平均分子量が10,000以上の加水分解ケラチンを使
用しているが、パーマネントウエーブ処理への適用とし
ては、「パーマネントウエーブ処理前及び/又は処理中
及び/又は処理後に使用する」ことにより毛髪への損傷
が少なくなる等の認識しかなく、従来の「還元・酸化」
という二浴式パーマネントウエーブ形成方法を踏襲する
ものに過ぎない。即ち、上記公報により開示された毛髪
処理剤組成物は、あくまでも「損傷毛髪の修復、パーマ
ネントウエーブ処理における毛髪損傷防止、軟毛に対す
る張り・コシ感の付与」を目指すものであるに過ぎず、
本発明の如く、特定の平均分子量を有する加水分解ケラ
チンが一浴式毛髪変形剤として有用であることまでは開
示も示唆もされていない。
ンを用いた毛髪処理剤は開示されているものの、いずれ
も本発明で特定する範囲の平均分子量を有するものでは
ない点、及び本発明とは目的が相違し、本発明の如く一
浴式毛髪変形剤の提供を目指すものではない点で、本発
明とは明らかに相違するものであると言える。
る成分について説明する。
子量5,000超のものを使用することが必要である。
本発明において、所望の一浴式毛髪変形剤を得る為に
は、特に平均分子量の制御は重要である。平均分子量が
5,000以下では所望の変形効果が得られないからで
ある。好ましくは10,000以上、より好ましくは1
5,000以上、更により好ましくは20,000以
上、より更に好ましくは25,000以上、最も好まし
くは30,000以上である。但し、平均分子量があま
り大きなもの(例えば50,000以上)はもはや「加
水分解ケラチン」とはいえず、天然のケラチン蛋白質に
近いものとなり、所望の毛髪変形効果が得られなくな
る。
することが必要である。ケラチンは毛髪の構成蛋白質で
あり、親水性・疎水性のバランスにも優れる等の理由に
より従来でも当該加水分解ケラチンを毛髪処理剤に適用
した例はある。しかしながら、本発明の如く、当該加水
分解ケラチンのうち特定の平均分子量を有する加水分解
ケラチンが、毛髪に何ら損傷を与えることなく一浴式毛
髪変形剤として有用であることまでは従来では全く開示
されておらず、当該加水分解ケラチンの新たな用途を開
拓した点に本発明の技術的意義が存在するものである。
は、特定の平均分子量を有する加水分解ケラチンを用い
たところにあり、使用する加水分解ケラチンの種類は、
平均分子量の特定を除き、特に限定するものではない。
例えば厚生省の化粧品種別配合成分規格に収載されてい
る「加水分解ケラチン末」や「加水分解ケラチン液」を
用いても良いし、或いは、市販の精製高分子量α−ケラ
トース(結晶性ケラチン)やγ−ケラトース(非結晶性
ケラチン)を用いても良い(例えば一丸ファルコス社製
天然高分子保湿剤PROTICUTE Uα、PROT
ICUTE Hγ等)。
使用することにより一剤のみで、優れたウエーブ形成効
果が得られるのみならず、毛髪強度も低下せず張りや弾
力のある毛髪が得られる点で極めて有用であるが、更な
る特性の向上を目指して、上記加水分解ケラチンとアル
カリを併用することが推奨される。使用するアルカリと
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ア
ンモニウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、アミノヒドロ
キシメチルプロパンジオール、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、塩基性アミン等が挙げられる。ア
ルカリの併用により上記特性が更に向上する理由は詳細
には不明であるが、アルカリの添加により毛髪が膨潤し
てタンパク質の浸透性が向上すること等が考えられる。
他、毛髪変形剤に通常用いられる成分を本発明の作用を
損なわない範囲で適宜選択して使用することができる。
例えば尿素等の膨潤剤;安定化剤としてエデト酸塩等の
キレート剤;上記加水分解ケラチンの浸透・乳化剤とし
てラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、
非イオン界面活性剤[ポリオキシエチレンアルキルエー
テル等のポリオキシエチレン型;モノ(およびジ)グリ
セリド、ソルビタン高級脂肪酸エステル、ショ糖高級脂
肪酸エステル等の多価アルコールエステル型;エチレン
オキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体等];
柔軟剤・帯電防止剤・殺菌剤としてカチオン性界面活性
剤(塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアル
キルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム
等);1,3−ブチレングリコール等の界面活性剤原
料;油剤着色剤;香料;還元剤(アセチルシステイン、
システイン等)等を使用することができる。
ケラチンの重量比率は、用いられる他の成分の種類や
量、用途等によっても変化し得るが、概ね、0.1〜2
0%(好ましくは0.5〜10%)の範囲に制御するこ
とが推奨される。0.1%未満では、所望の効果が得ら
れず、一方、20%を超えて添加しても効果は飽和して
しまうからである。
ることが推奨されるアルカリのpHに関しては、概ね、
pH4.0〜10.0(好ましくはpH7.0〜9.
6)の範囲のものを使用することが推奨される。
ョン、ジェル等の剤型に調製することができる。
ブを形成する方法について説明する。前述した通り、本
発明の毛髪変形剤は一剤で毛髪を変形することができる
ので、一浴式毛髪変形剤として使用可能である。従っ
て、従来の如く還元剤を主成分とする第1剤で処理した
後、酸化剤を主成分とする第2剤で処理する、といった
二浴式パーマネントウエーブ形成方法を用いた場合に見
られた問題点(毛髪のダメージが大きい、工程が繁雑・
長時間を要する等)を解消することができる点で極めて
有用である。
形剤を施す。その後、ロッド、カーラー、ハンディータ
イプのセット器具等に巻き付け、室温または60℃以下
で、5〜30分程度放置すれば所望のウエーブが得られ
る。尚、放置後、ドライヤー等により乾燥させればウエ
ーブ形成力が一層向上する。また、緩やかなウエーブを
希望する場合には、毛髪に直接本発明の毛髪変形剤を施
した後、ドライヤー、ブラシ等によりブロー仕上げすれ
ば希望通りのウエーブが得られる。乾燥工程では、室温
でしばらく放置するか、200℃以下に加温することが
推奨される。加温する温度範囲及び時間は、毛髪の損傷
程度や使用する毛髪変形剤のpH等によって変化し、パ
ーマやヘアダイ、ブリーチ等を行っていない健常毛髪を
用いる場合には高温下で処理する方が有効である等、種
々の要因によって変化し得るものであるが、加熱による
毛髪の損傷等を考慮すると、加熱温度を概ね40〜18
0℃、特に40〜160℃の範囲に制御することが推奨
される。同様の理由により、加熱時間は30分以下、特
に3〜10分の間に制御することが推奨される。
伸ばす場合には、本発明毛髪変形剤を施し、室温または
60℃以下で5〜15分程度放置した後、高温整髪用ア
イロンやコテ等で処理する方法が推奨される。
して有用であり、パーマネントウエーブ形成剤、縮毛矯
正剤、染毛料、染毛剤、ヘアブリーチ剤、ヘアスタイリ
ング剤、ヘアトリートメント剤等として使用することも
できる。
は、従来の「還元と酸化」という二浴式パーマネントウ
エーブ形成工程に適用したとしても優れた効果を発揮す
るものである。具体的には、例えばパーマネントウエー
ブ処理、縮毛矯正処理の前、処理中、処理後の各工程に
おいて、本発明の加水分解ケラチンを使用することがで
きる。或いは、例えば市販のパーマネントウエーブ処理
剤、縮毛矯正剤の第1剤及び/または第2剤と混合(好
ましくは、第1剤及び/又は第2剤100重量%に対
し、0.1〜20重量%の混合比率)して使用しても良
い。
但し、下記実施例は、本発明を制限するものではなく、
前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは
全て本発明の技術範囲に包含される。
液2を用い、健常毛髪(未処理毛髪16cm、0.2g
を一束にしたものを使用)及び損傷毛髪(未処理毛髪1
6cm、0.2gを一束にした健常毛髪に、ブリーチ処
理及びパーマネントウエーブ処理を施したものを使用)
を、本発明の供試サンプルとして使用した。
料溶液1または2を施した後、当該毛髪をロッドに巻き
付けた。次いで、スポイドで各試料溶液を毛髪にしみ込
む程度に塗布し、40℃で15分間加温した。その後、
ロッドを取除き、毛髪試料を流水中で2分間すすいでか
ら30分間自然乾燥させた。更にこの毛髪試料を、1%
ラウリル硫酸ナトリウム溶液500mL中で50回上下
動させた後、再び流水中で2分間すすぎ、30分間自然
乾燥させた。この様にして得られた毛髪試料の写真を図
1及び図2に示す。このうち図1は健常毛髪を処理した
写真、図2は損傷毛髪を処理した写真である。図中、
「」とは試料溶液1、「」とは試料溶液2を施した
毛髪試料の写真である。
髪及び損傷毛髪を処理した。得られた各毛髪試料の写真
も図1及び図2に示す。
の毛髪変形剤(試料溶液1または2)で処理した毛髪試
料はいずれもウエーブ形成力が高く、特にの場合に
と同程度若しくはそれ以上のウエーブ形成能が認められ
た。また、この様な優れたウエーブ形成能は、健常毛
髪、損傷毛髪のいずれにおいても認められた。
た。引張強度の測定は以下の要領で行った。まず、上記
試料溶液1または2で処理した毛髪から毛髪10本を任
意に選び、引張試験測定機(「テンシロン UTM−II
−20」,オリエンテック株式会社)を用いて破断値を
測定した。水を100にしたときの各毛髪試料の変化率
を図3及び図4に示す。このうち図3は健常毛髪を処理
したときの引張強度の変化率を示すグラフ、図4は損傷
毛髪を処理したときの引張強度の変化率を示すグラフで
ある。図中、「」とは試料溶液1、「」とは試料溶
液2を施した毛髪試料の結果である。
ントウエーブ剤[PW剤;加水分解ケラチンを使用して
いないもので、その組成は、チオグリコール酸モノエタ
ノールアミン6.0%を主剤とし、モノエタノールアミ
ン及びトリエタノールアミンでpHを9.2に調整した
第1剤と、臭素酸ナトリウム8.0%を主剤とする第2
剤]を用い、同様に健常毛髪及び損傷毛髪を処理した。
得られた各毛髪試料の結果も図3及び図4に併記する。
ーマネントウエーブ剤の場合は1割強の強度低下が見ら
れたのに対し、本発明の毛髪変形剤(試料溶液1または
2)で処理した毛髪試料はいずれも引張強度の変化率が
極めて少なく、処理により強度低下が認められないこと
が確認された。特に、損傷毛髪の場合は強度が回復する
傾向が見られた。
を確認すべく、種々の分子量の加水分解ケラチンを用い
て実験を行った。
加水分解ケラチン(1,000、25,000、及び1
25,000)を夫々含む3種類の試料溶液を用い、健
常毛髪(未処理毛髪16cm、0.2gを一束にしたも
のを使用)及び損傷毛髪(未処理毛髪16cm、0.2
gを一束にした健常毛髪に、ブリーチ処理及びパーマネ
ントウエーブ処理を施したものを使用)を、実施例1と
同様にして処理した。 [試料溶液] 加水分解ケラチン 2.0% 尿素 6.0% ラウリル硫酸ナトリウム 1.0% 1,3−ブチレングリコール 2.0% モノエタノールアミン 1.5% トリエタノールアミン 2.5% 精製水 残 部
5及び図6に示す。このうち図5は健常毛髪を処理した
写真、図6は損傷毛髪を処理した写真である。図中、
は平均分子量1,000の加水分解ケラチン、平均分
子量25,000の加水分解ケラチン、は平均分子量
125,000の加水分解ケラチンを夫々用いた毛髪試
料の写真である。
5,000の加水分解ケラチンの試料溶液で処理したも
のはウエーブ形成力に優れ、良好なウエーブを形成する
が、他の平均分子量の加水分解ケラチンの試料溶液で処
理したものは、殆どウエーブを形成しないことが分か
る。
の加水分解ケラチンにおいてもウエーブを形成するが、
なかでも、平均分子量125,000及び25,000
の加水分解ケラチンの試料溶液で処理したものは、特に
強いウエーブを形成することが分かる。
1と同様にして測定した。これらの結果を表1及び表2
に示す。このうち表1は健常毛髪を処理したときの引張
強度の結果を示し、表2は損傷毛髪を処理したときの引
張強度の結果を夫々示す。
りに水を用いたブランク溶液を用い、同様に健常毛髪及
び損傷毛髪を処理し、引張強度を測定した。また、参考
までに未処理の健常毛髪及び損傷毛髪の引張強度も測定
した。これらの結果も表1及び表2に併記する。
の加水分解ケラチンの試料溶液で処理したときには、健
常毛髪・損傷毛髪いずれの場合においても引張強度の低
下が少なく、毛髪への損傷が少ないことが分かった。
子量25,000の加水分解ケラチンを用いたときに
は、パーマネントウエーブのウエーブ形成力は非常に優
れ、しかも毛髪への損傷も極めて少ない良好な一浴式毛
髪変形剤を提供することができた。
ントウエーブ形成工程に適用したときの効果を確認し
た。
0.2gを一束にしたものを使用)及び損傷毛髪(未処
理毛髪14cm、0.2gを一束にした健常毛髪に、ブ
リーチ処理及びパーマネントウエーブ処理を施したもの
を使用)を、直径7mmのロッドに重ね巻きした後、下
記試料溶液の第1剤を施し、40℃で15分間加温放置
した。水洗後、下記試料溶液の第2剤を施し、室温で1
0分放置した。その後、水洗してロッドを取り除いた直
後に形成されるウエーブの回転数、及び各毛髪に50g
の重りをぶら下げ、30℃、湿度90%の恒温恒湿器に
24時間放置した後のウエーブの回転数を夫々測定し
た。
しない第1剤のブランク溶液を用い、同様に健常毛髪及
び損傷毛髪を処理した。これらの結果を表3及び表4に
示す。このうち表3は健常毛髪を処理したときの結果を
示し、表4は損傷毛髪を処理したときの結果を夫々示
す。
の加水分解ケラチンを添加すると、ロッドを取り除いた
直後に形成されるウエーブの回転数をそのまま、24時
間放置後も良好に保持することができた。これに対し、
本発明の加水分解ケラチンを添加しない従来の第1剤で
処理したときには、24時間放置後にウエーブ回転数が
低下した。この様な傾向は、健常毛髪、損傷毛髪のいず
れの場合においても見られた。
1と同様にして測定した。これらの結果を表5及び表6
に示す。このうち表5は健常毛髪を処理したときの引張
強度の結果を示し、表6は損傷毛髪を処理したときの引
張強度の結果を夫々示す。
しない第1剤のブランク溶液、および市販のPW剤(実
施例1で使用したものと同じ)を用い、同様に健常毛髪
及び損傷毛髪を処理し、引張強度を測定した。また、参
考までに未処理の健常毛髪及び損傷毛髪の引張強度も測
定した。これらの結果も表5及び表6に併記する。
ンを添加して処理したときには、健常毛髪・損傷毛髪い
ずれの場合においても引張強度の低下が少なく、毛髪へ
の損傷が少ないことが分かった。
一浴式毛髪変形剤として有用であることは勿論のこと、
二浴式毛髪変形剤としても、従来のPW剤に比べ、顕著
な効果を奏することが確認できた。
れているので、一剤のみで毛髪を変形させることがで
き、しかも、そのパーマネントウエーブのウエーブ形成
力は非常に高いにもかかわらず、毛髪への損傷は何ら認
められず、張りや弾性のある極めて理想的なウエーブを
形成することができる。
ある。
ある。
率を示すグラフである。
率を示すグラフである。
ある。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 平均分子量5,000超の加水分解ケラ
チンを含有することを特徴とする一浴式毛髪変形剤。
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JP37523099 | 1999-12-28 | ||
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Related Child Applications (2)
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JP2003028542A Division JP2003201220A (ja) | 1999-12-28 | 2003-02-05 | 損傷毛髪用の一浴式パーマネントウエーブ形成方法 |
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