JPH0834711A - パーマネントウェーブ組成物および方法 - Google Patents

パーマネントウェーブ組成物および方法

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JPH0834711A
JPH0834711A JP7058333A JP5833395A JPH0834711A JP H0834711 A JPH0834711 A JP H0834711A JP 7058333 A JP7058333 A JP 7058333A JP 5833395 A JP5833395 A JP 5833395A JP H0834711 A JPH0834711 A JP H0834711A
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hair
compound
carbon atoms
anion
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JP7058333A
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Paul Neill
ニール ポール
Loralei Brandt
ブラント ローラリー
Priscilla Walling
ウォーリング プリシラ
Arun Nandagiri
ナンダギリ アラン
Norman Meltzer
メルツァー ノーマン
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Helene Curtis Industries Inc
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Helene Curtis Inc
Helene Curtis Industries Inc
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    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/04Preparations for permanent waving or straightening the hair

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温和なパーマネントウエービング組成物およ
びその製造方法である。 【構成】 組成物はアニオン化合物およびカチオン化合
物の2つのイオン化合物を含む。これらは溶液で複合体
を形成し,これにより一層しっかりしたカールが形成さ
れ,また髪を一層長く眞直ぐに伸ばすことができる。好
ましいイオン化合物はチオコリンおよびN−アセチルシ
ステインである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人の髪を新たな形にし、
カールさせ、カールを軽減し、真っ直ぐにし、および/
または形体を与えるための、特に長持ちするカール型を
形成させるのに有用な、髪還元剤含有パーマネントウェ
ーブローションおよび方法に関する。さらに詳しくは、
本発明は髪を、重大なダメージを与えることなく永続的
に、新たな形にすることができる組成物および方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人の髪のパーマネントウェーブ
は人の髪中にもともと存在するイオウ−イオウすなわち
ジスルフィドシスチン結合を化学的に切断し、髪をロッ
ド(rods)上に巻き付けるかロッド上でカールさせ
たまま、シスチン結合を再形成させることによって達せ
られる。人の髪中のイオウ−イオウシスチン結合は髪を
もともとの真っ直ぐなまたは縮れた形に保つので、髪を
長持ちする異なる形に永続的に変えるためには、かなり
の割合のイオウ−イオウ結合を切断し、髪の形を目的と
する位置に変えた後、例えば適当な心棒(mandre
l)またはヘアカーラーの回りに巻き付けた後、イオウ
−イオウ結合を再生しなければならない。一般に、イオ
ウ−イオウシスチン結合を還元剤を含有するウェーブロ
ーション組成物で切断し、髪をロッドやヘアカーラーの
回りに巻き付けてカールさせた後に、髪を、そのカール
形成状態で、過酸化水素や水溶性臭素酸塩などの酸化剤
と接触させることによって、髪をカール形成させなが
ら、イオウ−イオウシスチン結合を再生させる。
【0003】米国特許第5116608号明細書に記載
されているごとく、ある人々はチオコリン等の4級アン
モニオメルカプタンまたはその塩である還元剤組成物を
用い、また、チオグリコール酸、システアミン、システ
イン等の第二の還元剤の添加は該アンモニオメルカプタ
ンの還元作用を損なわないことを開示している。また、
日本特許平2−53714号明細書に開示されるごと
く、N−アシルシステアミンHSCHCHNH−C
OR(R=炭素数2〜10のアルキル)が、髪還元化合
物として、システイン、酸性次亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸ナトリウム、チオグリセロールおよびチオ乳酸よりな
る群から選ばれる別の還元剤と共に用いられてきた。ミ
ヤザキらは米国特許第5116608号明細書でシステ
インとN−アセチルシステインの組み合わせを開示して
いる。この譲り受け人であるナンダギリらは米国特許第
5260054号明細書でシステアミンを還元剤として
開示し、日本特許昭57−62217号明細書(出願番
号55−136857)は任意的な第二の還元剤と共の
システアミンを開示している。米国特許第522325
2号明細書はチオグリコレートとシステインのpH7.
5〜9.5での組み合わせを開示している。米国特許第
5332570号明細書はイソアスコルビン酸と共の、
塩酸システアミンとモノエタノールアミンチオグリコー
ル酸塩(MEATG)等のチオ化合物との重量比約4
0:60の組み合わせを開示している。
【0004】ケラチンに対するメルカプタン類の還元作
用は、そのほとんどが、チオール基の解離形態であるチ
オレートアニオンによる。「酸性」パーマネントウェー
ブによれば、例えば、pH約8.0以上でのアルカリ性
パーマネントウェーブに比べ、より低いpHで髪を十分
にカールさせることができるが、これはこれらのパーマ
ネントウェーブにおけるウェーブ剤が低いpKa値を有
し、中性付近のpHで主として解離した(チオレート)
形態で存在するからである。したがって、pKa値によ
って、あるメルカプタン類は高いpHで効率的であり、
低いpKa値と高いイオン化定数を有する他のメルカプ
タン類はより低いpH値で効率的である。これらのこと
から、許容できるウェーブ効率は、通常、活性還元剤を
そのpKa付近で作用させることによって得られると、
当業者によって、一般に考えられている。例えば、チオ
グリコール酸のアルカリ塩、例えばチオグリコール酸の
アンモニウム塩(pKa=10.4)は溶液のpHが9
を越えた場合のみ、許容できるウェーブ効率を示し(Z
viak,Charles,The Science
of Hair Care,Permanent Wa
ving andHair Straightenin
g,p.191,1986参照)、チオグリコールアミ
ド(pKa=8.4)等のアミドおよびグリセロールチ
オグリコレート(pKa=7.8)等のエステルは中性
およびやや酸性のpHで許容できるウェーブ効率を示
す。
【0005】種々の還元剤が人の髪の蛋白質を種々のp
Hで架橋結合するシスチン結合を切断するのに有効であ
る。概して、低いpHを有する酸性パーマネントウェー
ブ組成物はイオウ−イオウシスチン結合を低いpH範囲
で切断することができる、重亜硫酸アンモニウム等の重
亜硫酸塩、グリセロールモノチオグリコレートなどの還
元剤を含有し、約7.5〜9.5の範囲のpHを有する
アルカリ性パーマネントウェーブ組成物はチオグリコー
ル酸のアルカリ塩を必要とし、そこでは、イオウ−イオ
ウシスチン結合を切断するために、該アルカリは髪のシ
ャフト(芯、軸)に浸透し、これを膨潤させ、還元剤の
浸透を容易にする。
【0006】酸性またはアルカリ性パーマネントウェー
ブローション中でジチオジグリコール酸ジアンモニウム
を使用すると、それが過処理(overprocess
ing)の可能性を最小にするので、処理時の融通性
(御し安さ)(flexibility)が高まる。こ
れはチオグリコール酸(TGA)と髪ケラチンとの反応
が平衡プロセスであることによる。かくしてウェーブロ
ーション中にジチオジグリコール酸ジアンモニウム(酸
化されたTGA)を含有させることによって、チオグリ
コール酸と髪ケラチンとの反応の割合(rate)が減
少し、反応の完全な進行が防止される。
【0007】髪の形を変えて目的の形にする、例えばロ
ッドやヘアカーラーの回りに巻き付けたり、真っ直ぐに
したりするために、およびこの新たな形を保持するため
には、髪シャフト中のもともとのイオウ−イオウシスチ
ン結合の約20〜約60%が切断される必要があると理
論的に考えられている。切断されるイオウ−イオウ結合
が少なすぎると、髪の自然のもしくは正常な形が優先
し、髪を元の形に保つ。これは髪中の優勢な元のもしく
は天然の結合が、髪が元の形を保つことを命ずるからで
ある。水素結合は、濡れた髪を伸ばしたり、ヘアカーラ
ーの回りに巻き付けたりすると、物理的に切断される。
髪が乾くと、水素結合はカールされた位置または形で再
形成される。水素結合は髪を新たな形に保つ助けとはな
るが、イオウ−イオウシスチン結合はずっと強力で、水
素結合よりはるかに大きな程度に、パーマネントウェー
ブの効率を制御する。
【0008】髪に十分満足し得るパーマネントウェーブ
を与えるためには、髪を後で中和剤で酸化したときに、
新たなもしくはカールされた形の髪に再形成されるイオ
ウ−イオウシスチン結合が、元のまたは天然のシスチン
髪結合より強力でなければならない。したがって、パー
マネントウェーブを行う際に、真っ直ぐであろうと天然
の縮れであろうと元のもしくは天然の形の髪を形成する
傾向がある残存する元の結合に勝る数の、新たな髪形中
の結合がパーマネントウェーブ中に形成されることが望
ましい。
【0009】ダメージを受けた髪は、化学的、機械的ま
たは環境的虐待(abuse)、特に漂白、洗髪、白く
すること(frosting)等の化学的虐待によっ
て、かなりの数のイオウ−イオウシスチン結合が切断さ
れているので、還元剤処理後に髪に残存する適当な数の
イオウ−イオウ結合を与えるために、髪にどれくらいの
時間およびどれくらいの還元剤濃度を適用するかを決め
ることは難しい。大幅にダメージを受けた髪、例えば漂
白した髪の場合、還元剤ローションの適用時間はわずか
約5分でよいかもしれないが、大してダメージを受けて
いない正常の髪は、ダメージを受けた髪とほぼ同じカー
ル形を達成するのに、同じ還元剤濃度および温度下に、
その還元剤ローションを約20分適用する必要があるか
もしれない。還元剤処理後に、処理された髪軸の一つ一
つについて切断された結合と切断されなかった結合との
比が同じであり、その結果その髪がその新たな形である
ときに、各髪軸にこの同じ比が再現されて一貫した強い
カールを頭髪全体に与えることができることが理想的で
ある。
【0010】一般に、還元剤ローションはまず髪をシャ
ンプーし、ついで髪を適当なヘアカーラーに巻き付ける
前または巻き付けた後に、還元剤ローションを適用する
ことにより適用する。髪に還元剤をどれくらいの時間接
触させれば良いかを知るために、髪のダメージの程度を
視覚で正確に見積もることは、ベテランのパーマネント
ウェーブ適用者にとっても不可能であるので、あらかじ
め決めた時間、例えば10分後に、最初のヘアカーラー
を髪から外し、カールされた髪を触って、試みに伸ばし
てカール形成が十分強いかどうかを決定する「テストカ
ール」が必要になる。還元剤が髪と十分な時間接触した
と判断したら、髪を、ヘアカーラーまたはロッド上に残
したまま、水で十分にすすぎ、ついで髪をヘアカーラー
またはロッド上に残したまま、中和剤を適用して酸化
し、イオウ−イオウ結合を、髪をその新たな、巻かれた
形においたまま、再生する。中和剤は、イオウ−イオウ
結合を再生して髪を比較的永続的な、例えば2〜4か月
保持される新たな形に残すために、過酸化水素、臭素酸
塩等の酸化剤を含有する。
【0011】還元剤ローションを頭の部分に、髪部をロ
ッド上に巻き上げる前に、適用する場合、これをローシ
ョン巻き(lotion wrap)といい、髪をまず
ロッドまたはヘアカーラー上に巻き上げ、ついでローシ
ョンを巻き上げ後の髪全体に適用する場合、これを水巻
き(water wrap)という。髪と接触した還元
剤についての計時はローション巻きにあってはすべての
ロッドが頭の上にある時点から始まり、水巻きについて
の計時はローション適用が終わった時点から始まる。水
巻きを用いることが明らかに好ましい。なぜなら、ロー
ションを短時間で一度に全頭髪に適用し、一度に髪から
すすぎ流すことができるので、髪全体に均一に一定時間
還元剤を与えることができるからである。
【0012】正常なおよびダメージを受けた髪を共に永
続的にウェーブするパーマネントウェーブ組成物に関す
る他の特許として、Klemmらの米国特許第4273
143号およびCannelらの米国特許第43018
20号がある。日本特許第57−212110号明細書
は髪に光沢を与える、グリセリンを含有するパーマネン
ト後処理剤に関しているようである。
【0013】
【発明の概要】簡単にいうと、本発明は強力で、長持ち
するカールもしくは長持ちする真っ直ぐな髪の形成を与
えると共に、髪のダメージを最小にする、温和なパーマ
ネントウェーブ還元剤含有組成物および人の髪を永続的
にウェーブするかまたは真っ直ぐにする方法に関する。
該組成物は一般に二つの異なる、カチオン性とアニオン
性のイオン化合物を含有し、これらは溶液中で、約1:
1.2〜約1.2:1、好ましくは約1:1.1〜約
1.1〜1のモル比で錯体を形成し、ウェーブ効率に相
乗作用を与え、もって強く変形された(カールされたま
たは真っ直ぐにされた)髪形を与える。イオン化合物の
少なくとも一つは髪中のジスルフィド結合を切断するこ
とができる、髪のための還元剤として機能し、それによ
って、後で髪が目的の形になっているときに、酸化によ
りその結合を再形成することができる。カチオン化合物
の例としては、チオコリン、コリン、システイン、シス
テアミン、モノアルキル、ジアルキルおよびトリアルキ
ルシステアミン(ジメチルシステアミン等)、またはそ
れらの塩、例えば塩酸塩、システインアミド、およびそ
れらの組み合わせが挙げられる。アニオン化合物の例と
しては、チオグリコール酸およびその塩、特にチオグリ
コール酸アンモニウムもしくはモノエタノールアミンチ
オグリコレート(MEATG);システインおよびその
塩;N−アセチルシステインおよびその塩;およびそれ
らの組み合わせが挙げられる。システインはカチオンカ
テゴリーとアニオンカテゴリーの両方に入っているが、
有効な錯体形成を達成するには、両化合物ともシステイ
ンである場合は除かれる。システインは溶液のpHや他
の因子によってカチオン性とアニオン性の両方を示す。
好ましいイオン化合物はチオコリンとN−アセチルシス
テイン、またはシステアミンとチオグリコール酸もしく
はチオグリコール酸塩、特にモノエタノールアミンチオ
グリコレート(MEATG)である。該組成物は約2〜
約12、特に約5.0〜約9.4の広いpH範囲に亘っ
て、好ましくは約5.5〜約8.5の範囲で、より好ま
しくは約7.0の中性pHで有効である。
【0014】驚くべきことに、アニオンとしてのチオグ
リコール酸またはその塩、例えばチオグリコール酸アン
モニウムもしくはモノエタノールアミンチオグリコレー
ト(MEATG)とカチオン、例えばシステアミンまた
はチオコリンとを組み合わせると、カチオン化合物:ア
ニオン化合物のモル比が約1:1.2〜約1.2:1、
好ましくは約1:1.1〜約1.1:1の範囲で、錯体
を形成し、約2〜約12、好ましくは約2.0〜約8.
5、特に約5.5〜約8.0の範囲のpHで相乗的なウ
ェーブ効率を与える。このことは、チオグリコール酸ま
たはその塩は約9.0以上のpHでのみ有効であること
を開示する先行技術の教示に相反することである。
【0015】各イオン化合物は約0.2〜約4Mの濃度
で、または各化合物の溶解度の限度までの濃度で組成物
中に含有させる。特に驚くべきウェーブ効率は、各イオ
ン化合物について、約0.5〜約1.5M、好ましくは
約0.6〜約1.0Mの濃度で、もっとも優れたウェー
ブ効率は各イオン化合物について0.73Mで見出され
る。
【0016】本発明のウェーブローションは使用が容易
で、髪にダメージを与えることなく適用できると共に、
強く、締まりのあるカールを与え、また、髪をソフトに
する。本組成物はローションで巻いても水で巻いてもよ
く、加熱下にまたは加熱なしに用いることができる。予
期せざることに、本組成物は髪への構造的ダメージにか
かわらず、いずれのタイプの髪にも適用でき、一貫した
カールの締まりと柔らかさを与え、また、本組成物は、
髪への重大なダメージなしに、大抵の先行技術パーマネ
ントウェーブ組成物よりずっと頻繁に適用することがで
きる。さらに、永続的にカールされた髪はカール締まり
の大したロスなしに繰り返し洗うことができる。
【0017】したがって、本発明の一つの目的は人の髪
を異なる形に変えることができるように、髪中のイオウ
−イオウ結合を切断することができる新規でかつ改良さ
れたパーマネントウェーブ組成物を提供することであ
る。このイオウ−イオウ人髪結合は酸化剤で再生するこ
とができ、それによってその新たな髪形を実質的期間維
持することができる。
【0018】本発明の別の目的はカチオン化合物とアニ
オン化合物の組み合わせを含有する新規でかつ改良され
たパーマネントウェーブ組成物を提供することである。
これらのイオン化合物は、カチオン化合物:アニオン化
合物のモル比が約1:1.2〜約1.2:1、好ましく
は約1:1.1〜約1.1:1の範囲で、染髪した、白
くした、漂白したまたは他の実質的にダメージを受けた
髪にさらなる重大なダメージを与えることなしに、イオ
ウ−イオウ人髪結合を切断することができる還元剤とし
て機能するイオン錯体を生成すると考えられている。こ
のイオン錯体の生成は核磁気共鳴(NMR)および赤外
(IR)分析を、カチオンおよびアニオン化合物各単独
と組み合わせについて、溶液中で、行うことにより確認
された。
【0019】別の目的はカチオンおよびアニオン成分の
両方を含有し、それらが一体となって各成分単独よりも
驚くほど優れたウェーブ効率を与えるウェーブローショ
ンを提供することである。本発明のさらに別の目的は中
性付近のpHで優れたウェーブ効率を有する新規でかつ
改良されたパーマネントウェーブローションを提供する
ことである。本発明のこれらのおよび他の目的および利
点は以下の好ましい態様の詳細な説明から明らかになろ
う。
【0020】
【好ましい態様の詳細な説明】本発明はカチオン化合物
とアニオン化合物を含有し、それらが溶液中カチオン化
合物:アニオン化合物のモル比が約1:1.2〜約1.
2:1、好ましくは約1:1.1〜約1.1:1の範囲
で、錯体を形成し、ウェーブ効率に相乗作用を与え、も
って強く保持された新たな髪形を与えるパーマネントウ
ェーブ組成物に関する。それらのイオン化合物の少なく
とも一つは髪のための還元剤として機能し、髪を異な
る、カールされたか真っ直ぐにされた形にセットするこ
とができるように、髪中のジスルフィド結合を切断する
ことができる。
【0021】本発明の還元剤のカチオン部は以下の二つ
の構造式の一つを有する化合物でなければならない:
【化10】 〔式中、R、R、R、R、RおよびRは同
一であるかもしくは異なって、H、または炭素数1〜
4、好ましくは1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシ
アルキル基であり、RはOH、−ORまたは−NR
10(式中、R、RおよびR10は同一である
かもしくは異なって、H、または炭素数1〜4、好まし
くは1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基
である。)であり、Aは炭素数1〜5、好ましくは1〜
3のアルキレン基であり、BはOまたはSであり、およ
びXおよびZは同一であるかもしくは異なって、OH、
ハロゲン原子、NO、SOまたはR11OSO
(式中、R11は炭素数1〜5、好ましくは1〜3の
アルキル基である。)である。〕
【0022】構造式Iに入る具体的化合物の好ましい例
はコリン、チオコリン、システアミン、モノアルキル、
ジアルキルおよびトリアルキルシステアミンである。構
造式IIに入る具体的化合物の好ましい例はシステイン
のメチルエステルである。
【0023】本発明の重要な特徴によれば、式Iまたは
IIのカチオン化合物は、溶液中でチオカルボキシレー
トアニオン(式III):
【化11】 〔式中、Aは存在しないかもしくは炭素数1〜4、好ま
しくは1〜3のアルキレン基であり、YはH、OH、N
または
【化12】 (式中、R12は炭素数1〜4、好ましくは1〜のアル
キル基である。)である。〕を生成する化合物と溶液中
において錯体を生成する。チオカルボキシレートアニオ
ン(III)を生成する化合物の具体的な例はモノエタ
ノールアミンチオグリコレート(MEATG)、チオグ
リコール酸、システインおよびN−アセチルシステイン
である。好ましいイオン対はチオコリンとN−アセチル
システイン、またはシステアミンとモノエタノールアミ
ンチオグリコレート(MEATG)である。
【0024】一つの態様においては、カチオン化合物が
チオコリンで、アニオン化合物がN−アセチルシステイ
ンである(図1参照)。この組成物はpH約2.0〜約
12.0の広い範囲に亘って、好ましくはpH約5.0
〜約9.4の範囲で、より好ましくはpH約5.5〜約
8.5の範囲で、もっとも好ましくは約7.0±1.0
のほぼ中性のpHで有効である。チオコリンもN−アセ
チルシステインも市販されており、それぞれ溶解度の限
度までの量で混合できる。等モル濃度で添加する場合に
は、水担体中でのそれらの溶解度はチオコリン約3.0
MおよびN−アセチルシステイン約3.0Mまでであ
る。一方の化合物をより少ない量で添加する場合には、
水担体に溶解させることができる他方の化合物は比例し
た量とする。
【0025】チオコリンは商業上入手可能であるが、現
在のところ非常に高価で、その現在のコストで市販パー
マネントウェーブローションに含有させるのは経済的で
ない。かくして、図1に示されるように、アセチルチオ
コリンと(好ましくは過剰量の)システインをその場で
反応させて、チオコリン、N−アセチルシステイン、お
よび好ましくは過剰のシステインを生成させることによ
り、チオコリンおよびN−アセチルシステインを生成さ
せることができることが見出だされた。アセチルチオコ
リンとシステインとの反応によって生成させる場合、ア
セチルチオコリンは高濃度では毒性を示すので、システ
イン反応体をアセチルチオコリンに対しモル過剰量で供
給するのが好ましい。過剰のシステインはウェーブロー
ション組成物に残存する未反応アセチルチオコリンを実
質上零にする。
【0026】以下で一層明らかにされるように、アセチ
ルチオコリンについての最適濃度は約0.73Mである
ことが見出だされた。したがって、アセチルチオコリン
とシステインとを反応させてその場でチオコリンおよび
N−アセチルシステインを生成させる場合、すべてのア
セチルチオコリンがシステインと反応して、図1に示さ
れるように、濃度約0.73Mのチオコリン、等しい濃
度約0.73MのN−アセチルシステイン、および濃度
約0.17〜約0.77M、好ましくは約0.37Mの
過剰のシステインを与えることを確保するために、各反
応体についての最適濃度はアセチルチオコリン0.73
M、システイン約0.9〜約1.5、好ましくは約1.
1Mであることが見出だされた。過剰のシステインは特
に約7.0の中性pHで、該組成物のウェーブ効率を助
けたり、減じたりしないことが理解されるべきである。
当分野で理解されているように、約9.0以上のpHで
のみ、ウェーブローション中の還元剤として有効であ
る。
【0027】チオコリンとN−アセチルシステインの組
み合わせによって得られる驚くべきおよび相乗的ウェー
ブ効率は図2に示される。図2に示すデータを得るに際
しては、コントロールとしての水のみを含有するウェー
ブローション、チオコリン0.73Mを含有するウェー
ブローション、N−アセチルシステイン0.73Mを含
有するウェーブローション、およびチオコリン0.73
MおよびN−アセチルシステイン0.73Mの組み合わ
せを含有するウェーブローションで、髪の幾房かを処理
した。図2を作成するのに表Iに示したウェーブ効率デ
ータを使用した。
【0028】表Iおよび図2に示されるごとく、カール
形成に関して、チオコリンもN−アセチルシステイン
も、それのみでは、水に比べて大して有効でなかった。
ところが驚くべきことに、チオコリンとN−アセチルシ
ステインとを組み合わせると、チオコリン、N−アセチ
ルシステイン各単独の場合に比べ、2倍以上のウェーブ
効率が達成された。さらに、表Iおよび図2に示される
ごとく、チオコリンとN−アセチルシステインとの組み
合わせについてのウェーブ効率は、1および3回の洗髪
後も、洗髪前の最大ウェーブ効率の約80%を維持して
いた。
【0029】
【表1】
【0030】ウェーブローションは図1に示すモル量で
のアセチルチオコリンとシステインとのその場での反応
によって調製し、比較のためのウェーブローションは別
々の成分−チオコリンとN−アセチルシステイン−とを
各0.73Mの濃度で添加することによって調製した。
表Iおよび図3に示す以下のデータは、ウェーブローシ
ョンが別々の成分から作成した場合でも、アセチルチオ
コリンとシステインとの反応によって、図1に示すごと
く、その場でチオコリンとN−アセチルシステインを生
成させた場合でも、ウェーブ効率は実質上同じであるこ
とを示している。ここに示したウェーブ効率を収集する
のに用いたウェーヴィング実験の詳細は以下の通りであ
る。
【0031】手順 1.髪の房を切って0.67gの試料(房の1/3)に
する。 2.100mlビーカーの32℃水道水で髪を5秒間湿
らす。 3.髪を小さなすき櫛ですいて房を分離させる。 4.髪を吸収紙(end papers)で同じように
包み、ひと瓶の水をスプレーする。 5.吸収紙をのし、下にロッドを置く。 6.ロッドに髪を巻き付け、プラスチックつまみ(ta
b)の上方0.25inchのころで、ロッドのゴムク
リップで髪を固定する。 7.32℃水道水中で髪を5秒間湿らす。 8.過剰の水が残らなくなるまでタオルで十分吸い取
る。 9.1/3房に対して750μlのパーマ液を適用す
る。この際、プラスチックキャップ中の房の上に徐々に
かつ均一に適用する。同じ処理の24房までは一つの袋
に入れて良い。試料処理物を混合してはならない。 10.プラスチックキャップを小さなバインダークリッ
プでぺしゃんこにして閉じ、40℃(±1℃)のオーブ
ンの頂部の二つの棚のいずれかの上に置く。慣例(co
nvention)によるとオーブンの中で左から右へ
および上から下へ移動させることになっている。タイマ
ーを20分または他の特定の時間作動させる。
【0032】11.38℃の一定流れの水で各房を30
秒すすぐ。再現し得る結果を得るために時間および温度
は重要である。 12.すべての房をすすいだ後、タオルで水を十分吸い
取る。 13.新しいプラスチックキャップ中、2.2%過酸化
水素1000μlで房を中和する。 14.キャップを40℃のオーブンに入れ、6分間処理
する。 15.オーブンから房を取り出し、工程11と同様にし
て30秒すすぐ。 16.すべての房について、タオルで水を吸い取る。 17.房をロッドから螺旋状にほどき(spiral
unwrap)(通常のほどき方でない)、タオルで注
意深く水を吸い取る。 18.65%相対湿度および25℃で少なくとも3時間
または一夜、試料を平衡化させる。 19.房の長さを測定し、ウェーブ効率(短縮化率)
(percent shortening)を計算す
る。Lp=パーマをかけた房の長さ(cm)、Lo=最
初の房の長さ(15.2cm)。
【数1】
【0033】これらのデータは、アセチルチオコリンと
システインとの反応によって、その場にチオコリンとN
−アセチルシステイン生成させる場合に、ウェーブロー
ション中に存在する過剰のシステインは、中性pHで還
元作用を示さないことを実証している。
【0034】
【表2】
【表3】 製造工程:脱イオン水に硼砂を添加し、次にシステイン
を添加する。pH9.15までNaOHを添加し、次に
アセチルチオコリンを添加し、30分混合する。NaO
Hを添加して最終pHを調整する。 例1組成物により処理した毛髪は次のプロトコルを使用
して「パーマネントウェービング後」の臭いを試験し、
本質的に「パーマネントウェービング後」の臭いがな
く、システアミンより臭いが少ないことが分かった。手順 0.73Mシステアミンウェーブローションの調製 1.攪拌棒を入れた後、84.50gの脱イオン水を量
る。 2.11.00gのシステアミン塩酸塩を直接ビーカー
に秤取し、穏かに攪拌する。 3.2.50gの水酸化アンモニウムを注意深く添加す
る。 4.2.00gの重炭酸アンモニウムを添加し、十分に
混合する。 5.pHプローブを挿入し、必要の場合水酸化アンモニ
ウムによりpH8.3+/−0.04に調整する。 6.不透明びんに貯蔵する。2.2%過酸化水素中和剤の調製 1.プラスチックビーカーに93.76gの脱イオン水
を秤取する。 2.6.23gの過酸化水素を添加する。光に敏感なの
でホイルで覆う。 3.0.004%のリン酸でpH3.3〜3.6に調整
する。毛髪ふさの処理 1.2×1000μlのシステアミンウェーブローショ
ンを各毛髪ふさに適用し、プラスチック加工キャップに
入れる。小さな固定クリップでキャップを閉じ、38℃
で20分処理する。 2.毛髪ふさを38℃水道水で60秒リンスする。 3.水スポットが見えなくなるまでタオルで毛髪ふさを
ぬぐう。 4.pH3.5で2×1000μlの2.2%過酸化水
素中和剤を適用し、38℃でプラスチックウェーブキャ
ップの内側を5分処理する。 5.38℃で60秒水道水で毛髪ふさをリンスし、紙タ
オル上に置く。 6.脱イオン水を毛髪ふさに10回噴霧後、毛髪ふさを
ガラスびんに挿入し、50℃で一夜インキュベートす
る。経時調査を行なう場合、毛髪ふさはインキュベート
前にオーブンで乾燥すべきである。これは微生物の発育
防止を助けるために行なう。 7.毛髪ふさは次に臭いパネルに対し、またはさらに性
能試験に対する準備のため50℃の水で再び湿す。 例1〜9のすべての組成物で処理した毛髪はパーマネン
トウェービングのすべての段階で臭いをチェックし、
「パーマネントウェービング後」の臭いを発現すること
を示すことができる臭いの問題は全く検出されなかっ
た。
【0035】0.50M〜1.30Mの範囲の各成分濃
度でチオコリンおよびN−アセチルシステインの別の成
分を使用して例1〜3と同じ付加的処方を調製し各成分
の最適濃度を確証した。再度、チオコリンおよびN−ア
セチルシステイン双方に対する最適濃度は表3に示すよ
うに0.73モル濃度であった。
【表4】 本発明ウェービングローション組成物に対する最適pH
を決定するために、0.73Mチオコリンおよび0.7
3M N−アセチルシステインの好ましい濃度を含有す
る4種の異る組成物を5.0、7.0、8.2および
9.4のpHで調製した。表4のデータおよび図7から
ウェービング効率は約7.0の中性pHで最良であるこ
とが分かる。
【表5】
【0036】例8の次の処方を調製し、チオコリンおよ
びN−アセチルシステインを含有する本発明還元剤組成
物はカールした毛髪に対し毛髪を真直ぐに伸ばす剤とし
て有効であることを確証した。
【表6】 製造工程:1.脱イオン水に硼砂を添加する。 2.システインを添加する。 3.システインが完全に溶解するようにNaOHをpH
9.15まで添加する。 4.アセチルチオコリンを添加し、30分混合する。 5.NaOHを添加して最終pHを7.25〜7.5に
する。 毛髪を真直ぐに伸ばすローションとして例8の処方を試
験するために次の手順を使用した。手順: 黒人毛髪をタブ上にたばね、4時間乾燥し、髪を伸ばす
操作前に「ピック(pic)」で髪をすいた。 1.毛髪のふさを脱イオン水で洗浄し、0.46mlの
SUAVE(商標)シャンプーを使用して2回洗髪し
た。 2.次に470mlのウェーブローションを適用し、毛
髪を5分すいた。 3.次に毛髪のふさは38℃のオーブンに20分入れ
た。処理時間は合計25分であった。 4.次に毛髪のふさは38℃の水道水で30秒リンス
し、次いでぬぐった。 5.次に毛髪ふさは470mlの2.2% H
38℃で5分中和した。 6.次に毛髪ふさは30秒リンスし、ぬぐった。 7.次に毛髪ふさは室温(25℃)および40%相対湿
度で吊した。 8.毛髪ふさの測定:D1 HO(対照)対例8の処
方。
【表7】 毛髪を真直ぐに伸ばす効果の他に、毛髪は一層柔軟で、
伸張剤による処理前より一層良い状態にあると感じた。
【0037】溶液のアニオンおよびカチオン化合物間の
錯イオン化の提案理論は、カチオン化合物およびアニオ
ン化合物双方を同時に含む溶液と比較してカチオン化合
物単独およびアニオン化合物単独を含有する溶液の核磁
気共鳴(NMR)および赤外(IR)試験の双方により
確証された。有意な炭素に番号を付したカチオンおよび
アニオン試験化合物は次のようにチオコリンおよびN−
アセチルシステインであった:
【化13】 表5および図9〜11はpH7.0で、各成分濃度0.
73Mのチオコリン、N−アセチルシステインおよび、
チオコリンおよびN−アセチルシステインの混合物の水
溶液に対するプロトンがはずれたC13化学シフトpp
m値のNMRデータを示す。
【表8】 チオコリン、N−アセチルシステインおよびチオコリン
/N−アセチルシステイン混合物に対するプロトンがは
ずれたC13化学シフトppm値は表5に示す。特に関
心のあることは、チオコリンおよびN−アセチルシステ
インの混合物の場合、すべてのpHのN−アセチルシス
テイン(カラム6,7)と比較してN−アセチルシステ
インの硫黄に対し炭素アルファおよびベータの一層高い
場への有意なシフトである。これらのシフトはチオコリ
ンおよびN−アセチルシステイン間の複合体の形成の結
果として生じるこれらの2個の炭素から電子が離れるこ
とを示す。さらにこの相互作用の証拠は図9のプロトン
が結合したスペクトルに見出すことができる。pH7の
N−アセチルシステインのスペクトルでは、この炭素
(6)に帰せられる三重線は開裂され、混合物には含ま
れない。同様の結果はpH9で認められるが、カルボキ
シル基がプロトン化され、水素結合に利用できないpH
3試料では開裂は認められない。チオコリンではメチル
炭素による吸収はpH9試料では開裂される。この開裂
は混合物では消失する(カラム5)。これらのデータは
同じ試料では赤外データ(IR)と一致する。この試料
ではSH基はN−アセチルシステインの場合広いバンド
を、混合物の場合狭いバンドを示す。この挙動はチオコ
リンのチオールカチオンとN−アセチルシステインのカ
ルボキシレートアニオン間の強い水素結合を示す。
【0038】例9〜11の次の処方(図12にグラフで
示す)を製造し、約6.5のpHのチオグリコール酸ア
ンモニウム(アニオン)とシステアミン(カチオン)の
組み合せの相乗効果を各化合物単独と比較して示す。
【表9】 例9〜11の処方のウェービング効率を1〜3回洗浄後
測定し、ウェービング効率を図13および14にそれぞ
れグラフで示した。全く意外であったが、アニオンとし
てチオグリコール酸またはチオグリコール酸の塩、例え
ばチオグリコール酸アンモニウムと、ここに開示のカチ
オン、例えばチオコリン(図8)またはシステアミン
(例9および図12〜14)との組み合せのウェービン
グ効率は意外にもpH9.0以下で溶液中に形成するア
ニオン−カチオン複合体により相乗的ウェービング効率
を示すことが分かった。これらのウェービング効率はp
H7.0以下で得られることはもっとも驚くべきことで
あった。各種pHで、0.73Mの成分濃度で、アルキ
ル化システアミン、特にジメチルシステアミンとチオグ
リコール酸アンモニウムとを併用する場合のウェービン
グ効率を脱イオン水、システアミン、およびチオグリコ
ール酸アンモニウムおよびジメチルシステアミン単独と
比較研究し、表6および7のデータで示し、これから図
15および16をそれぞれ作製した。
【表10】
【表11】 表6および7のデータおよび図15および16に示すよ
うに、ジメチルシステアミンおよびチオグリコール酸ア
ンモニウムの組み合せは、研究したすべてのpH範囲で
各成分単独と比較して相乗的ウェーブ効率を示した。
【0039】pH7.0および1:1.3〜1.3:1
の範囲のモル比でシステアミンHClおよびチオグリコ
ール酸モノエタノールアミン(MEATG)のウェービ
ング効率を脱イオン水(DI)対照と比較研究し、最良
ウェービング効率に対するカチオン化合物対アニオン化
合物のモル比を測定した。次例12〜16、および表8
に示すデータの要約、および図18に示すように、カチ
オン/アニオン複合化は約1:1.2〜約1.2:1の
範囲のカチオン化合物対アニオン化合物のモル比で生
じ、最良のウェービング効率は約1:1.1〜約1.
1:1のモル比で生ずる。
【0040】
【表12】
【0041】
【表13】
【0042】
【表14】
【0043】
【表15】
【0044】
【表16】
【表17】
【0045】好ましくは、還元組成物はポリヒドロキシ
ルアルキル化合物、ポリアルキレングリコールグリセロ
ールエーテル、エトキシル化脂肪アルコール、脂肪アル
コール重合化エーテル、およびその混合物から選択した
毛髪加湿剤および/または柔軟剤を約0.1〜約20重
量%、特に約0.1〜約15重量%の量で含むこともで
きる。任意には、本発明組成物は毛髪のくしけずり性お
よび取扱いやすさを改良するために当業者に周知のシリ
コーンコンディショニング剤のようなコンディショナー
も含む。添加する場合、コンディショナーは組成物の約
0.01〜約2.0重量%の量で含む。
【0046】他の共通の化粧品添加物は、本発明のカチ
オンまたはアニオン化合物と溶液でイオン錯体を形成し
ない限り、本発明組成物に添加できる。これらの添加物
は限定されないが、通常使用される香料、染料、界面活
性剤または可溶化剤、乳白剤、真珠箔剤、増粘剤、起泡
安定剤、保存料、水軟化剤、酸、塩基、緩衝剤などを含
み、通例それぞれは約1%未満、全体で約2〜約5重量
%で含む。組成物ビヒクルは主として水であるが、有機
溶媒も組成物に添加して水に十分に溶解しない化合物を
可溶化できる。適当な溶媒はエタノールおよびイソプロ
パノールおよび混合物のような低級アルコールを含む。
これらの溶媒は本発明の毛髪セッティング組成物に組成
物総重量基準で約1〜約75重量%、特に約5〜約50
重量%の量で含むことができる。
【0047】本発明組成物のアニオンチオカルボキシレ
ートアニオンと溶液で複合化するカチオン添加物は本発
明の上記カチオン/アニオン複合体量を低減し、従って
ウェービングローション組成物のウェービング効率を低
下させる。同様に、カルボン酸、またはカルボキシレー
ト界面活性剤のようなアニオン添加物は本発明ウェービ
ングローションのウェービング効率を低減する。このよ
うな望まない複合化は無駄に複合化するアニオンまたは
カチオン化合物を一層多く添加して補償し本発明の利点
を達成することができる。しかし、アニオンまたはカチ
オン成分のこのようなさらに多くの添加は不必要な出費
を生じ、従ってこのような望まない複合体は避けること
が最善である。例えば日本特許出願第57062217
号明細書ではシステアミンおよびチオグリコール酸は
9.0のpHで共に有効であることが開示される。この
特許出願では、発明者は9.0以外のpHでシステアミ
ン−チオグリコール酸混合物を調査しなかったと思われ
る。さらに、この発明者はpH調整にクエン酸を使用し
た。図17に実証するように、クエン酸は本明細書で最
初に開示した錯イオン化理諭に抵触する。従ってこの発
明者が9.0より低いpHで研究する場合、ここに開示
の発明を発見しなかったであろう。ここで出願人が発見
した上記詳述の錯イオン化理論に従って、システアミン
とチオグリコール酸またはその塩の組み合せは、クエン
酸のようなカルボン酸を添加せずにpHを低下する限り
低pHで非常に有効であることが分かった。説明のよう
に、クエン酸、または他のカルボン酸の添加は少なくと
も1部のカチオン化合物、例えばシステアミンをpH調
整クエン酸により複合化する効果を有し、それによりウ
ェービングローションのウェーブ効率を有意に低下す
る。さらに上記理論を実証するために、システアミン塩
酸塩およびチオグリコール酸の各0.73M濃度の2つ
の水溶液を7.1のpHに調製し、1つはカルボン酸
(クエン酸)により、もう1つは非カルボン酸(塩酸)
によりpH5.0まで酸で滴定した。図17に示すよう
に、クエン酸により滴定した溶液は14.7%の不十分
なウェーブ効率を示したが、一方塩酸により滴定した溶
液は21.7%の有効ウェーブ効率を維持した。
【0048】組成物は場合により例えばアルギン酸ナト
リウム、アラビアガム、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スおよびカルボキシメチルセルロースのようなセルロー
ス誘導体、およびアクリル酸誘導体のような各種ポリマ
ー増粘剤により増粘できる。無機増粘剤、例えばベント
ナイトを使用することもできる。含む場合、これらの増
粘剤は組成物総重量基準で約0.1〜約10重量%、特
に約0.5〜約3重量%の量で含む。
【0049】組成物は約2.0〜約12.0の範囲のp
Hを有する。本発明の十分な効果を得るために、組成物
はコールドパーマネントウェービングの場合最良のカー
ル保有を得るために約5.0〜約10.0、特に約5.
5〜約8.5、特に約7.0のpHを有する。このpH
は本発明組成物にアルカノールアミン、アンモニア、炭
酸アンモニウム、または金属水酸化物を添加して達成で
きる。
【0050】加湿剤は本発明パーマネントウェーブ組成
物のカール形成を増強する。多価アルコールまたはポリ
ヒドロキシアルカン化合物、例えばエチレングリコー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、またはポリオ
キシエチレングリセリルエーテルを本組成物に使用する
と毛髪は加湿剤の性質により一層良好な状態となり、驚
くべきことにカールの形成を弱めず、しかも一層均一
で、自然なカールを毛髪に供する。これらの加湿剤はポ
リヒドロキシアルキル化合物、特にアルキレングリコー
ルおよびポリアルキレングリコール、および特にエチレ
ングリコールおよびポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコールおよびポリプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコールグリセリルエーテル、エトキシル化脂
肪アルコール、および脂肪アルコールポリグリコールエ
ーテルから成る群から選択する。適当な加湿剤の例はグ
リコールおよびトリオール、例えばグリセリン、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,
5−ペンタンジオール、2−メチルペンタンジオール−
2,4、および2−エチルヘキサンジオール−1,3を
含む。さらに適当な加湿剤の例はポリアルキレングリコ
ール、例えば式
【化14】 (式中、RはHまたはCHであり、nは2〜600の
平均値を有し、R=Hの場合適当な加湿剤は4〜600
の範囲のnを有し、R=CHの場合、特に適する加湿
剤は2〜34の範囲のnを有する)を有する化合物を含
む。本発明のパーマネントウェーブ組成物に加湿剤とし
て使用できるポリアルキレングリコールは限定されない
が、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリ
コール400、ポリエチレングリコール600、ポリプ
ロピレングリコール150、テトラエチレングリコー
ル、およびジプロピレングリコールにより例示される。
【0051】他の適当な加湿剤の例はポリエチレングリ
コールグリセリルエーテル、例えばポリエチレングリコ
ール600グリセリルエーテルおよびポリエチレングリ
コール26グリセリルエーテルを含む。さらに、エトキ
シル化ノニルフェノールおよびエトキシル化オクチルフ
ェノール、特にノノキシノール、C19
(OCHCH−OH(式中、nの平均は少な
くとも6〜約100までである)、およびオクトキシノ
ール、C17(OCHCH−OH
(式中、nの平均は少なくとも7〜約40までである)
も本発明組成物に使用するに適する加湿剤である。本発
明組成物に加湿剤として使用するに適するエトキシル化
脂肪アルコールは式 R−(OCHCHOH
(式中、Rは約12〜約30個の炭素原子を有するアル
キル基であり、nは少なくとも6の平均値を有する)を
有する化合物を含む。さらに式
【化15】 (式中、Rは約8〜約18個の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、n=0〜6、m=0〜6、およびn+mは
少なくとも6である)を有する脂肪アルコールポリグリ
コールエーテルも本発明組成物の加湿剤として有用であ
る。
【0052】本発明組成物は容易に使用でき、毛髪を損
傷させずに反復適用でき、一方強く、しっかりしたカー
ルを与え、毛髪に予期できなかった柔軟さを残こす。組
成物はローションまたは水ラップであることができ、加
熱し、または加熱せずに使用できる。意外にも、組成物
は毛髪に対する構造的損傷を考慮しないで任意タイプの
毛髪に適用され、一貫してしっかりした、柔軟なカール
を形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】相乗的作用を示すチオコリンとN−アセチルシ
ステインの組み合わせ、および過剰のシステインを生成
するアセチルチオコリンと(過剰モルの)システインと
の反応を示す、本発明の一態様についての化学式であ
る。
【図2】水をコントロールとして用いて、チオコリンお
よびN−アセチルシステイン各単独の、洗浄前、1およ
び2回洗浄後における、ウェーブ効率と比較した、両者
の組み合わせの、同じ時点での、相乗的ウェーブ効率を
示す棒グラフである。
【図3】チオコリンとN−アセチルシステイン(イオン
化合物)とを混合することにより調製したパーマネント
ウェーブローションのウェーブ効率と比較した、アセチ
ルチオコリンとシステインとを混合して反応させて、そ
の場に反応生成物としてチオコリンとアセチルシステイ
ンとを、それぞれ0.73Mの濃度で、生成させること
により調製したパーマネントウェーブローションのウェ
ーブ効率を示す棒グラフである。
【図4】本発明の一態様としての、(実施例1−3から
引いてきた)種々の等モル濃度での、チオコリン/N−
アセチルシステインの組み合わせのウェーブ効率を示す
棒グラフである。なお、該グラフは両成分の合計濃度を
示している。
【図5】実施例1−3の処方物の1回洗浄後のウェーブ
効率を示す、図4と同様なグラフである。
【図6】実施例1−3の処方物の3回洗浄後のウェーブ
効率を示す、図4と同様なグラフである。
【図7】0.73Mチオコリンおよび0.73M N−
アセチルシステインの種々のpHでのウェーブ効率を示
す棒グラフである。
【図8】脱イオン水をコントロールとして用いて、チオ
コリン、システアミン、およびコリンとチオグリコール
酸アンモニウムの組み合わせと比較した、本発明に従っ
た別のイオン対(チオコリンとチオグリコール酸アンモ
ニウム)のウェーブ効率を示す棒グラフである。
【図9】0.73M N−アセチルシステイン水溶液
(pH7.0)についてのプロトンでカップリングした
(proton−coupled)C13ケミカルシフ
トを示すNMRグラフである。
【図10】0.73Mチオコリン水溶液(pH7.0)
についてのプロトンでカップリングしたC13ケミカル
シフトを示すNMRグラフである。図10についての目
盛りは図9および次の図11についての目盛りと異なる
ことに注意されたい。
【図11】チオコリンとN−アセチルシステインとの組
み合わせの水溶液(各成分の濃度はそれぞれ0.73
M;pH7.0)についてのプロトンでカップリングし
たC13ケミカルシフトを示すNMRグラフである。
【図12】チオグリコール酸アンモニウムまたはシステ
アミン単独と比較した、pH6.5での、チオグリコー
ル酸塩(チオグリコール酸アンモニウム)とシステアミ
ンとの組み合わせのウェーブ効率を示す棒グラフであ
る。
【図13】図12における処方物の1回洗浄後のウェー
ブ効率を示す、図12と同様なグラフである。
【図14】図12における処方物の3回洗浄後のウェー
ブ効率を示す、図12と同様なグラフである。
【図15】脱イオン水、システアミン、チオグリコール
酸アンモニウムおよびジメチルシステアミン各単独と比
較した、pH5.0での、チオグリコール酸塩(チオグ
リコール酸アンモニウム)とジメチルシステアミンとの
組み合わせの相乗的ウェーブ効率を示す棒グラフであ
る。
【図16】脱イオン水、システアミン、チオグリコール
酸アンモニウムおよびジメチルシステアミン各単独と比
較した、pH5.0〜9.5での、チオグリコール酸塩
(チオグリコール酸アンモニウム)とジメチルシステア
ミンとの組み合わせの相乗的ウェーブ効率を示す棒グラ
フである。
【図17】本発明に従った、非カルボン酸(HCl)の
添加によってpHを5.0に減じたシステアミンとチオ
グリコール酸の溶液のウェーブ効率を、カルボン酸(ク
エン酸)の添加によってpHを5.0に減じた同じ組成
物のウェーブ効率と比較した棒グラフである。
【図18】カチオン性であるシステアミンとアニオン性
であるモノエタノールアミンチオグリコレート(MEA
TG)のMEATG:システアミンの1.3:1〜1:
1.3に亘る種々のモル比で、pH7.0での溶液のウ
ェーブ効率を示すグラフである。なお、該グラフはカチ
オンおよびアニオン化合物の合計モル濃度を示してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラリー ブラント アメリカ合衆国イリノイ州ケイリー,ロー レル レイン 771 (72)発明者 プリシラ ウォーリング アメリカ合衆国イリノイ州ダーリーン,セ ブンティナインス ストリート 1113 (72)発明者 アラン ナンダギリ アメリカ合衆国イリノイ州リバティービ ル,グリーンブライアー 1680 (72)発明者 ノーマン メルツァー アメリカ合衆国イリノイ州モートン ブロ ウブ,デムプスター ストリート 7730

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液中のカチオン化合物と溶液中のアニ
    オン化合物から形成されるイオン錯体を含有する水溶液
    であって、そこにおいてカチオン化合物:アニオン化合
    物のモル比が約1:1.2〜約1.2:1であり、両化
    合物は異なり、 該カチオン化合物は溶液中において式I、式IIおよび
    それらの混合物: 【化1】 〔式中、R、R、R、R、RおよびRは同
    一であるかもしくは異なって、H、または炭素数1〜4
    のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基であり、R
    はOH、−ORまたは−NR10(式中、
    、RおよびR10は同一であるかもしくは異なっ
    て、H、または炭素数1〜4のアルキル基もしくはヒド
    ロキシアルキル基である。)であり、 Aは炭素数1〜5のアルキレン基であり、およびBはO
    またはSである。〕よりなる群から選ばれるカチオンを
    形成し、 該アニオン化合物は溶液中において式III 【化2】 〔式中、Aは存在しないかもしくは炭素数1〜5のアル
    キレン基であり、YはH、OH、NHまたは 【化3】 (式中、R12は炭素数1〜5のアルキル基である。)
    である。〕のアニオンを形成する該水溶液よりなる、人
    の髪と接触させたときに髪を目的とする形にすることが
    できるように、その髪中のイオウ−イオウ結合を切断す
    ることができる組成物。
  2. 【請求項2】 溶液中の該カチオンの濃度が約0.2〜
    約4.0Mであり、溶液中の該アニオンの濃度が約0.
    2〜約4.0Mである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 組成物のpHが約2.0〜約12.0で
    ある請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 組成物が約5.0〜約9.4の範囲のp
    Hを有する請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 組成物が約5.5〜約8.5の範囲のp
    Hを有する請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 組成物が約6.0〜約8.0の範囲のp
    Hを有する請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 組成物が約7.0のpHを有する請求項
    6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該カチオンが式I 【化4】 (式中、R、RおよびRは同一であるかもしくは
    異なって、炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキ
    シアルキル基であり、 Aは炭素数1〜5のアルキレン基であり、およびBはO
    またはSである。)を有する請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 該カチオンがコリンまたはチオコリンで
    ある請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該カチオンがチオコリンである請求項
    9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 該アニオンが 【化5】 である請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 該アニオンが 【化6】 (式中、R12は炭素数1〜5のアルキル基である。)
    である請求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 組成物が約2.0〜約6.5の範囲の
    pHを有する請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 該アニオンがN−アセチルシステイン
    である請求項12記載の組成物。
  15. 【請求項15】 カチオン化合物:アニオン化合物のモ
    ル比が約1:1.1〜約1.1:1である請求項1記載
    の組成物。
  16. 【請求項16】 該カチオンが式 HS−A−NR (式中、Aは炭素数1〜5のアルキレン基であり、およ
    びR、RおよびRは同一であるかもしくは異なっ
    て、炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキシアル
    キル基である。)を有する請求項1記載の組成物。
  17. 【請求項17】 該カチオンがシステアミン、メチルシ
    ステアミンおよびジメチルシステアミン、およびそれら
    の混合物よりなる群から選ばれる請求項16記載の組成
    物。
  18. 【請求項18】 該アニオンがチオグリコール酸または
    その塩であり、該組成物のpHが約2.0〜約8.5の
    範囲にある請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 該アニオンがモノエタノールアミンチ
    オグリコレートである請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】 該カチオン化合物がチオコリンであ
    り、該アニオン化合物がN−アセチルシステインである
    請求項1記載の組成物。
  21. 【請求項21】 該アニオン化合物がチオグリコール酸
    またはその塩であり、該組成物が9.0より小さいpH
    を有する請求項1記載の組成物。
  22. 【請求項22】 該カチオン化合物および該アニオン化
    合物が該組成物中でそれぞれ約0.5〜約2.0Mの濃
    度で含まれる請求項2記載の組成物。
  23. 【請求項23】 該カチオン化合物および該アニオン化
    合物が該組成物中でそれぞれ約0.5〜約1.5Mの濃
    度で含まれる請求項22記載の組成物。
  24. 【請求項24】 該カチオン化合物および該アニオン化
    合物が該組成物中でそれぞれ約0.6〜約1.0Mの濃
    度で含まれる請求項23記載の組成物。
  25. 【請求項25】 該カチオン化合物および該アニオン化
    合物が該組成物中でそれぞれ約0.7〜約0.8Mの濃
    度で含まれる請求項24記載の組成物。
  26. 【請求項26】 該カチオン化合物および該アニオン化
    合物が該組成物中でそれぞれ約0.7〜約0.75Mの
    濃度で含まれる請求項25記載の組成物。
  27. 【請求項27】 該カチオン化合物および該アニオン化
    合物が該組成物中でそれぞれ約0.73Mの濃度で含ま
    れる請求項26記載の組成物。
  28. 【請求項28】 チオコリンとアセチルシステインとの
    イオン錯体を形成させて人の髪を効率的に変形させるこ
    とができるパーマネントウェーブローションを製造する
    方法であって、 アセチルチオコリンおよびシステインと水とを約0.2
    〜約3.0Mの範囲のアセチルチオコリン濃度で混合
    し、 システインとアセチルチオコリンとを反応させてチオコ
    リンとN−アセチルシステインとを、それぞれ約0.2
    〜約3.0Mの範囲の濃度で、かつチオコリン:N−ア
    セチルシステインのモル比約1:1.2〜約1.2:1
    で生成させることを特徴とする該方法。
  29. 【請求項29】 カチオン化合物:アニオン化合物の比
    が約1:1.1〜約1.1:1の範囲である請求項28
    記載の方法。
  30. 【請求項30】 人の髪を目的とする形にすることがで
    きるように該髪中のイオウ−イオウ結合を切断して髪を
    弱くする方法であって、 溶液中のカチオン化合物と溶液中のアニオン化合物か
    ら、カチオン化合物:アニオン化合物のモル比が約1:
    1.2〜約1.2:1の範囲で、形成されるイオン錯体
    を含有する水溶液であって、 そこにおいて該カチオン化合物は溶液中において式I、
    式IIおよびそれらの混合物: 【化7】 〔式中、R、R、R、R、RおよびRは同
    一であるかもしくは異なって、H、または炭素数1〜4
    のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基であり、R
    はOH、−ORまたは−NR10(式中、
    、RおよびR10は同一であるかもしくは異なっ
    て、H、または炭素数1〜4のアルキル基もしくはヒド
    ロキシアルキル基である。)であり、 Aは炭素数1〜5のアルキレン基であり、およびBはO
    またはSである。〕よりなる群から選ばれるカチオンを
    形成し、 該アニオン化合物は溶液中において式III: 【化8】 〔式中、Aは存在しないかもしくは炭素数1〜5のアル
    キレン基であり、YはH、OH、NHまたは 【化9】 (式中、R12は炭素数1〜5のアルキル基である。)
    である。〕のアニオンを形成する該水溶液と該髪とを接
    触させることを特徴とする該方法。
  31. 【請求項31】 カチオン化合物:アニオン化合物の比
    が約1:1.1〜約1.1:1の範囲である請求項30
    記載の方法。
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