JP4709977B2 - パーマネントウエーブ用還元1剤 - Google Patents
パーマネントウエーブ用還元1剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4709977B2 JP4709977B2 JP2005182863A JP2005182863A JP4709977B2 JP 4709977 B2 JP4709977 B2 JP 4709977B2 JP 2005182863 A JP2005182863 A JP 2005182863A JP 2005182863 A JP2005182863 A JP 2005182863A JP 4709977 B2 JP4709977 B2 JP 4709977B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- reducing agent
- permanent wave
- wave
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
また、パーマネントウエーブ用還元1剤として要求される重要な特性の一つに、該パーマネントウエーブ用還元1剤を毛髪に塗布した場合に毛髪から垂れ落ちない粘性を有することが挙げられるが(特許文献1および2)、このパーマネントウエーブ用還元1剤の垂れ落ちを防止するための手段として、従来は増粘効果を有する水溶性高分子物質を配合すること(特許文献3および4)、あるいは高級アルコールと親水性界面活性剤とからなる液晶領域を利用した増粘系を利用することが行われている(特許文献5および6)。
(1) パーマネントウエーブ用還元1剤の浸透が不十分。
(2) パーマネントウエーブ用還元1剤の浸透が不十分なために該薬剤の構成成分が毛髪表面に残存し、前記パーマネントウエーブ用還元1剤施術後に行われるリンス工程のリンスが不十分になり、またパーマネントウエーブ用酸化第2剤の毛髪への浸透を妨げてしまう。
(3) パーマネントウエーブ用還元1剤を毛髪に塗布してからロッドを巻く場合においても、前記増粘系の毛髪表面に残存した増粘成分を巻き込んで施術するので、その後に行われるリンス工程のリンスを不十分にし、またパーマネントウエーブ用酸化第2剤の毛髪への浸透を同様に妨げてしまう。
本発明の第2の目的はパーマネントウエーブ用還元1剤を増粘系とする場合の前記の問題を解決することにある。
すなわち、本発明者らはチオグリコール酸やシスティンといった還元剤に代えて還元剤としてシステアミンを使用し、該システアミンとアニオン界面活性剤を併用し、さらに前記のように各配合成分の配合量とpH値を特定範囲とした場合には毛髪へのダメージが少なく、しかも浸透性が高いので弾力とハリコシのあるウエーブが得られるという効果を奏するパーマネントウエーブ用還元1剤となることを見出し、本発明に到達することができた。
なお、本発明にパーマネントウエーブ用還元1剤の配合量は、該還元1剤全重量に対する重量%で表す。
ただし、本発明のパーマネントウエーブ用還元1剤は、前記後者の効果を達成できず、前者の効果しか奏し得ないものであっても従来のパーマネントウエーブ用還元1剤に比較して優れた特性を奏するものである。
前記のような特定のpH範囲で奏するシステアミンとアルキル硫酸塩を含有するパーマネントウエーブ用還元1剤の増粘現象のメカニズムは現段階では定かではないが、前記システアミンとアルキル硫酸塩は電気的に相互作用し水分子の自由度を下げることに起因しているのではないかと推測される。
すなわち、本発明の第2は0.5〜3.0重量%のシステアミンと0.5〜2.5重量%のアルキル硫酸塩を含有し、かつpHが8.3〜9.3であるパーマネントウエーブ用還元1剤において、0.5〜5重量%の尿素、ピロリドンカルボン酸塩およびアルギニンよりなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物をさらに配合したことを特徴とするパーマネントウエーブ用還元1剤を提供することにある。
本発明のパーマネントウエーブ用還元1剤は、前記、アニオン界面活性剤およびアミノ基もしくはアミド結合を持った化合物以外に、必要に応じてパーマネントウエーブ用還元1剤で通常に使用されている成分を本発明の目的を阻害しない限り任意に用いることができる。
の剤と使用直前に混合する用時調整式であってもよい。
これら実施例で採用した毛髪処理剤は、還元剤[システアミンを75重量%含むシステアミン塩酸塩水溶液]、金属封鎖剤[純分88重量%のジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム]、pH調整剤(アンモニア水)、アニオン界面活性剤としてラウリル硫酸Na(実施例1、実施例8〜23)、25%ラウリル硫酸アンモニウム(実施例2)、40%ラウリル硫酸トリエタノールアミン(TEA)(実施例3)、セチル硫酸Na(実施例4)、ミリスチル硫酸Na(実施例5)、25%POE(3)アルキル(12,13)エーテール硫酸Na(実施例6)、30%ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン塩(実施例7)およびイオン交換水を所定量配合で構成されたものである。
、前記ラウリル硫酸Naを使用する実施例のパーマネントウエーブ用還元1剤においてラウリル硫酸Naの配合量を0.2あるいは3.0重量%として構成されたもの(比較例5,6)、前記ラウリル硫酸Naを使用する実施例のパーマネントウエーブ用還元1剤においてpHを8.0あるいは9.6として構成されたもの(比較例7.8)、前記ラウリル硫酸Naを使用する実施例のパーマネントウエーブ用還元1剤において増粘成分としてヒドロキシエチルセルロースを配合して構成されたもの(比較例9、10)、前記ラウリル硫酸Naを使用する実施例のパーマネントウエーブ用還元1剤においてシステアミンの配合量を0.3あるいは3.5(比較例11、12)として構成されたものである。
(1)ウエーブの強さの評価方法
汎用のパーマネントウエーブ形成方法で処理された毛髪を以下のカール形成効果の評価方法で評価し、その評価結果を◎(よくかかる)、○(かかる)、△(少しかかる)、×(ほとんどかからない)と区分して評価した。
カール形成効果の評価方法と評価結果
約20cmの未処理人毛を50本ずつ束にし、この毛束をスパイラルロッド(ロッド波長0.9cm)に巻きつけ、各実施例あるいは比較例で使用する毛髪変形剤5mlを均一に塗布した。容器に入れて密栓し、室温(約20・C)にて15分放置後、下記のパーマ2剤5mlを均一に塗布した。塗布7分後に、パーマ2剤5mlを再塗布し、7分間放置した後、水洗を行った。毛束をロッドから取り外し、ウエットの状態のままでカール形成力の評価を行った。
カール形成力が高いほど、立体感があり、しっかりとした弾力のあるカールが形成され、引っ張ってのばしてもすぐ元のカール状態に戻る。一方、カール形成力が低くなるにつれて弾力がなく、ゆるいカールになり、引っ張ってのばすと、さらにカール状態がゆるくなってしまう。さらにカール形成力が低くなるとカールは形成されなくなる。
ハリコシは、◎(ハリコシがある)、○(ややハリコシがある)、△(ハリコシがあまりない)、×(ハリコシがない)と区分して評価した。
なお、前記ハリコシとは官能評価した際、パーマをかけた毛髪を触ったり、曲げたりした時に柔らかいと感じず、硬さを感じ、毛髪の弾性が維持され跳ね返ってくる感触が得られることをハリコシがあると評価した。
汎用のパーマネントウエーブ形成方法で処理された毛髪に対して、官能評価において毛髪を触ったときにざらざらしていたり、パサパサしていると感じること、また毛髪に対して指通りが悪く引っかかることをダメージの評価とした。その程度が少ないほどダメージが少ないと評価し、◎非常に少ない、○少ない、△多い、×非常に多い、と評価した。
同一人物から入手した長さ25cm、重さ2gの毛髪を通常のパーマ施術を行うようにロットに巻いた。該ロットに巻かれた毛髪にパーマネントウエーブ用還元1剤を塗布した時、目視評価により、その薬剤がロットに巻かれた毛髪に浸透しているか、浸透せずそのまま毛髪表面に残っていて浸透しないかを評価した。その浸透性の差を◎浸透が良い、○浸透が良くない、△浸透が悪い、×浸透し
ない、と評価した。
同一人物から入手した長さ25cm、重さ2gの毛髪を通常のパーマ施術を行うようにロットに巻いた。該ロットに巻かれた毛髪にパーマネントウエーブ用還元1剤を塗布したとき、その薬剤がロットに巻かれた毛髪に浸透し、しかも毛髪との親和性が良く垂れおちない状態である場合をAとした。また、その塗布した薬剤がロットに巻かれた毛髪をすばやく通過してしまい垂れ落ちてしまう場合をBと評価した。
表1、2、3、5および6においては、28%アンモニア水でpHは9に調整した。また、表4においては28%アンモニア水で所定のpHに調整した。
なお、各表中の実は実施例、また比は比較例を意味する。
Claims (1)
- 0.5〜3.0重量%のシステアミン、アニオン界面活性剤として0.5〜2.5重量%のアルキル硫酸塩、及び0.5〜5重量%の尿素、ピロリドンカルボン酸塩およびアルギニンよりなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物を含有し、かつpHが8.3〜9.3であることを特徴とするパーマネントウエーブ用還元1剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005182863A JP4709977B2 (ja) | 2005-06-23 | 2005-06-23 | パーマネントウエーブ用還元1剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005182863A JP4709977B2 (ja) | 2005-06-23 | 2005-06-23 | パーマネントウエーブ用還元1剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007001916A JP2007001916A (ja) | 2007-01-11 |
JP4709977B2 true JP4709977B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=37687841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005182863A Active JP4709977B2 (ja) | 2005-06-23 | 2005-06-23 | パーマネントウエーブ用還元1剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4709977B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010138135A (ja) * | 2008-12-14 | 2010-06-24 | Tamari Kagaku Kk | 縮毛矯正方法 |
JP6199536B2 (ja) * | 2011-10-31 | 2017-09-20 | 中野製薬株式会社 | パーマネントウェーブ用第1剤およびパーマネントウェーブ用剤 |
JP6662093B2 (ja) | 2016-02-24 | 2020-03-11 | 味の素株式会社 | 毛髪形状調整用補助剤 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253714A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-22 | Seiwa Kasei:Kk | パーマネントウェーブ用第1剤 |
JPH03182203A (ja) * | 1989-12-11 | 1991-08-08 | Seiwa Kasei:Kk | ケラチン繊維の処理方法 |
JPH0834711A (ja) * | 1994-02-09 | 1996-02-06 | Helene Curtis Inc | パーマネントウェーブ組成物および方法 |
JPH0987150A (ja) * | 1995-09-19 | 1997-03-31 | Shiseido Co Ltd | パーマネントウエーブ剤用組成物 |
JP2003081785A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-03-19 | Nakano Seiyaku Kk | パーマネントウェーブ処理剤およびこれを用いるパーマ方法 |
JP2004315410A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Asutaa Biyo:Kk | 縮毛矯正と染毛の同時施術方法 |
-
2005
- 2005-06-23 JP JP2005182863A patent/JP4709977B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253714A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-22 | Seiwa Kasei:Kk | パーマネントウェーブ用第1剤 |
JPH03182203A (ja) * | 1989-12-11 | 1991-08-08 | Seiwa Kasei:Kk | ケラチン繊維の処理方法 |
JPH0834711A (ja) * | 1994-02-09 | 1996-02-06 | Helene Curtis Inc | パーマネントウェーブ組成物および方法 |
JPH0987150A (ja) * | 1995-09-19 | 1997-03-31 | Shiseido Co Ltd | パーマネントウエーブ剤用組成物 |
JP2003081785A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-03-19 | Nakano Seiyaku Kk | パーマネントウェーブ処理剤およびこれを用いるパーマ方法 |
JP2004315410A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Asutaa Biyo:Kk | 縮毛矯正と染毛の同時施術方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007001916A (ja) | 2007-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2123250A1 (en) | Hair-shape controlling composition | |
JPH0892043A (ja) | 毛髪変形剤組成物 | |
JPH0627052B2 (ja) | シャンプー組成物 | |
JP2004018509A (ja) | 毛髪処理用組成物 | |
JP2001519375A (ja) | 毛髪のジスルフィド結合を還元する剤を含む少なくとも一の粉剤型の組成物を含む多成分還元剤及びケラチン繊維の持続的変形方法 | |
JP4709977B2 (ja) | パーマネントウエーブ用還元1剤 | |
JP4878446B2 (ja) | パーマネントウェーブ用又はストレートパーマ用還元性組成物 | |
JP2016193858A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP2008013549A (ja) | 毛髪形状制御剤第1剤 | |
JP5219234B2 (ja) | 毛髪処理剤 | |
EP1782788A1 (en) | Reducing composition for permanent wave treatment or straight permanent treatment | |
JP2005162699A (ja) | 毛髪用還元性水性組成物 | |
JP4963554B2 (ja) | パーマ用第1剤組成物 | |
US5635170A (en) | Composition and method for permanent shaping of hair | |
JPH06502872A (ja) | 毛髪のパーマネント加工用固定剤および方法 | |
JP3967996B2 (ja) | 毛髪変形処理剤、毛髪変形処理セット剤及び毛髪変形処理方法 | |
JP3098931B2 (ja) | ストレートパーマ剤 | |
JP6968432B2 (ja) | 毛髪処理剤及び毛髪浸透促進剤 | |
JP2003252734A (ja) | 二浴式パーマネントウェーブ用中間処理剤、二浴式パーマネントウェーブ用剤及び二浴式パーマネントウェーブ処理方法 | |
WO1995008977A1 (fr) | Composition de traitement intermediaire pour la permanente | |
JP6522571B2 (ja) | 毛髪処理剤及び毛髪浸透促進剤 | |
JP3958896B2 (ja) | パーマネントウェーブ用第2剤組成物及びその施術方法 | |
JP2011084582A (ja) | 低濃度システアミン含有の毛髪変形(デザイン形成)剤、毛髪柔軟化剤及び毛髪浸透促進剤、並びにこれら剤を使用した毛髪処理方法 | |
JP4510279B2 (ja) | 毛髪処理剤組成物及びその使用方法 | |
JP2003055168A (ja) | パーマネントウェーブ用第2剤組成物及び二浴式パーマネントウェーブ用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080527 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4709977 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |