JPH08245137A - エレベータ乗りかご用化粧パネルの製造方法及びエレベータ乗りかごの製造方法並びに化粧パネル用曲げ加工装置 - Google Patents

エレベータ乗りかご用化粧パネルの製造方法及びエレベータ乗りかごの製造方法並びに化粧パネル用曲げ加工装置

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JPH08245137A
JPH08245137A JP4997895A JP4997895A JPH08245137A JP H08245137 A JPH08245137 A JP H08245137A JP 4997895 A JP4997895 A JP 4997895A JP 4997895 A JP4997895 A JP 4997895A JP H08245137 A JPH08245137 A JP H08245137A
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decorative
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hard
decorative film
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Osami Kaneto
修身 兼頭
Shigeyasu Ueno
恵尉 上野
Shiyuuko Oohashi
修子 大橋
Yasushi Inanobe
康司 稲野辺
Jiro Hashimoto
二郎 橋本
Tadao Takahashi
忠雄 高橋
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Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Mito Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動加工性及び作業性に優れた化粧パネルを
製造すること。 【構成】 硬質パネル2に予め化粧フィルム3及び養生
フィルム31を貼り付け、次いで双方のフィルム3,3
1付きの硬質パネル2を所望寸法に切断し、その後硬質
パネル2の両側に締結用穴2bを穿設し、しかる後折曲
連結部2aを形成するので、硬質パネル2にロール貼付
機により全面的に自動加工で貼り付けを行うことができ
る。従って、従来技術に比較すると、人手による手作業
が不要になるので、貼り付け作業を自動化のみで行うこ
とができるばかりでなく、貼り付け作業時間を大幅に短
縮させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板及びその表面に張
り付けられた化粧シートを有して形成するエレベータ乗
りかご用化粧パネルの製造方法と、その化粧パネルを複
数組み付けて形成するエレベータ用乗りかごの製造方法
と、化粧パネルの両側に隣接する化粧パネルを連結し得
る折曲連結部を加工形成ための化粧パネル用曲げ加工装
置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータの乗りかご10は、
図9に示すように、複数個の化粧パネル1A〜1Iを用
い、これらを互いに締結して構成されている。この場
合、各々の化粧パネル1は、図10に示すように、長手
方向の両側に形成されたL字形をなす折曲連結部2a
と、該折曲連結部2aに複数設けられた締結用穴2bと
を有する硬質パネル2と、該硬質パネル2の表面に貼着
された化粧フィルム3とからなっている。
【0003】このような化粧パネル1は、従来技術で
は、図16に示す如き工程を経て形成していた。即ち、
まず硬質パネル1の素材を所望寸法に切断して硬質パネ
ル1を形成し(140)、次いで硬質パネル2の両側に
締結用穴2bを突設し(141)、その後、硬質パネル
2の両側が互いに曲げ加工装置で折り曲げられることに
よって折曲連結部2aを形成し(142)、しかる後、
折り曲げた硬質パネル2の表面に化粧フィルム3を貼り
付けることにより(143)化粧パネル1を形成する。
この場合、化粧フィルム3は、硬質パネル1において折
曲連結部2aを除いた部分はロール貼付機によって自動
的に貼り付けられ、折曲連結部2aを手作業で貼り付け
る。従って、硬質パネル2を所望形状に折曲加工した後
で化粧フィルム3を貼り付けるので、該化粧フィルム3
は、貼り付け後において硬質パネル2の締結用穴2bに
相当する部分をくり貫いている そして、化粧フィルム3付きの硬質パネル2の折曲連結
部2aを、図11に示すように互いに突き合わせ、ボル
ト4,ナット5,ワッシャ6等の締結部品で締め付ける
ことにより、乗りかご10の組立が完了する(144)
こととなる。
【0004】尚、従来技術に関連するものとして、実開
昭62−59668号公報等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来技術の化粧パネル1は、硬質パネル2を折曲加工す
ると、立体形状になるので、その立体形状のままで化粧
フィルム3を全面に貼り付けるには技術的に難しい。そ
のため、化粧フィルム3を硬質パネル2の折曲連結部2
aに貼り付ける場合には手作業で行うことが余儀なくさ
れ、それだけ多くの時間がかかる問題があり、しかも貼
り付けた後、折曲連結部2aにおける締結用穴2bの部
分を取り除かなければならないので、手間がいっそうか
さむと云う問題もあった。
【0006】この問題を解消するため、硬質パネル2に
おいて乗りかご1の正面側となる部分と、背面側となる
折曲連結部2aとに対し、張り付け装置を用いて夫々別
工程で化粧フィルム3を貼り付け、しかも化粧フィルム
3の貼り付け方向を変えるなどの工夫もすることが容易
に考えられるが、そのようにすると、特殊な装置を新た
に製作しなければならず、また製作したとしても、化粧
フィルム3を確実にむらなく貼り付けるにはかなり困難
な問題がある。
【0007】また、硬質パネル2の折曲連結部2aに手
作業で化粧フィルム3を貼り付けているので、その部分
で化粧フィルム3のたるみが生じやすく、そのため、硬
質パネル2を締結部品4〜6で組み立てた際、その締結
力により化粧フィルム3が圧縮されてしまう結果、隣接
している化粧フィルム3が図12及び図13に示す如
く、互いに硬質パネル2の折曲連結部2aにおいて締結
部分から先端部に材料流動を生じ、折曲連結部2aの先
端部に局部的な膨らみ3a,3bが起こり、外観上問題
であった。
【0008】このような化粧フィルムの合わせ目の局部
的な膨らみ防止のため、実開昭62−59668号公報
に示すように、互いに突き合わせた化粧パネルの折曲連
結部間に、該連結部の締結用穴の周囲を覆う環状の薄板
を挟着させ、該薄板によって画成される空間によって化
粧フィルムが締結力で延びた部分を逃がすようにするこ
とが提案されている。しかしながら、締結用穴は化粧パ
ネル1に対し複数個穿設されており、乗りかご10全体
としてかなりの数となる結果、部品点数の増加を招くば
かりでなく、組立作業での取扱いが煩雑になり、コスト
アップとなる問題がある。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、締結部品で締結したとき、化粧フィルムに膨らみ
が発生せず、良好な化粧パネルを容易にかつ確実に製造
し得るエレベータ乗りかご用化粧パネルの製造方法を提
供することにある。また、他の目的は、部品点数の増加
を招くことがなく、作業性に優れた乗りかごを容易に製
造し得るエレベータ乗りかごの製造方法を提供すること
にある。さらに、他の目的は、化粧パネルを良好にかつ
確実に曲げ加工し得る化粧パネル用曲げ加工装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のエレベータ乗り
かご用化粧パネルの製造方法では、硬質パネルの素材の
表面に予め化粧フィルムを貼着しておき、次いで、その
化粧フィルム付きの素材を所望寸法に切断して硬質パネ
ルを形成し、その後、硬質パネルの両側に締結用穴及び
折曲連結部を設けることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明のエレベータ乗りかごの製造
方法では、上述の如き化粧フィルム付きの硬質パネルに
締結用穴及び折曲用連結部を順次設けて化粧パネルを形
成し、各々の化粧パネルを互いに締結部品により組み付
けてエレベータ乗りかごを画成することを特徴とするも
のである。
【0012】さらに、本発明の曲げ加工装置では、ダイ
と、該ダイに向かって降下するパンチとを有し、ダイに
対し硬質パネルの表面に貼着された化粧フィルムを当接
させてセットしたとき、パンチの降下により、硬質パネ
ルの両側に、該硬質パネルを締結部品によって互いに連
結し得る折曲連結部を形成する曲げ加工装置において、
ダイの両側に設置され、該ダイを所定温度に加熱する第
1の加熱手段と、該第1の加熱手段の両側に配置され、
ダイ上にセットされた硬質パネルの化粧フィルムを所定
温度に加熱する第二の加熱手段とを有することを特徴と
するものである。
【0013】
【作用】本発明のエレベータ乗りかご用化粧パネルの製
造方法では、上述の如く、硬質パネルの素材の表面に予
め化粧フィルムを貼着しておき、次いで、その化粧フィ
ルム付きの前記素材を所望寸法に切断して硬質パネルを
形成し、その後、硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲
連結部を設けて化粧パネルを形成するので、硬質パネル
に化粧フィルムを貼り付けるとき、該化粧フィルムを硬
質パネルの素材に対し全面的に貼り付けることができる
ので、ロール貼付機により自動加工で全面的に貼り付け
を行うことができる。従って、従来技術に比較すると、
人手による手作業が不要になるので、貼り付け作業を自
動化のみで行うことができるばかりでなく、貼り付け作
業時間を大幅に短縮させることができる。また、化粧フ
ィルム付きの硬質パネルを所望形状に切断するので、こ
の切断により硬質パネルに沿って化粧フィルムをトリミ
ングすることができ、そのため、従来技術に比較する
と、硬質パネルの折曲連結部に沿って化粧フィルムをト
リミングしたり、折曲連結部の締結用穴に沿って化粧フ
ィルムをトリミングしたりするような作業が不要にな
る。
【0014】さらに、折曲連結部の折り曲げ加工時に
は、化粧フィルムが上述の如く硬質パネルに予め貼り付
けられているので、その貼り付けられたままで折り曲げ
加工すると、化粧フィルムが折曲連結部のコーナー部分
に密着した状態で引張り力を受け、化粧フィルムは、折
曲連結部と共に薄い厚みで折り曲げられ、折曲連結部の
コーナー部分では薄肉でかつ緊張した状態となる。この
ため、従来技術に比較すると、折曲部に貼り付けられた
化粧フィルムがフィルムと同じ厚さとなることと異な
り、化粧フィルムに膨らみやしわ等が発生するのを確実
に防止できる。
【0015】また、本発明のエレベータ乗りかごの製造
方法では、上述の如き化粧フィルム付きの硬質パネルに
締結用穴及び折曲用連結部を設けて化粧パネルを形成し
た後、各々の化粧パネルの折曲連結部を互いに締結部品
により組み付けてエレベータ乗りかごを画成するように
構成したので、化粧フィルムに膨らみの発生しない化粧
パネルを各々組み付けても、化粧フィルムに折曲連結部
の先端側で膨らみが発生することがない。このため、実
開昭の如き従来技術に比較すると、薄板を用いなくとも
化粧パネルを互いに連結できるので、部品点数の増加を
招くことがないばかりでなく、組立作業性の煩雑さが発
生することがない さらに、本発明の曲げ加工装置では、上述の如く、ダイ
の両側に設置され、該ダイを加熱する第1の加熱手段
と、該第1の加熱手段の両側に配置され、ダイ上にセッ
トされた硬質パネルの化粧フィルムを加熱する第二の加
熱手段とを有しているので、ダイが所定温度に加熱され
るばかりでなく、化粧フィルムが所定温度に加熱した状
態で曲げ加工される。そのため、化粧パネルの折曲連結
部のコーナー部分上において化粧パネルには割れやしわ
が全く発生せず、従って、良好な化粧パネルを得ること
ができた。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面により説明
する。図1内至図9は本発明の第1の実施例を示し、同
図において同一符号のものは夫々同一のものを表してい
る。エレベータ乗りかご10は、硬質パネル2の表面に
化粧フィルム3が貼着された複数個の化粧パネル1A〜
1Nを用い、これらの化粧パネル1A〜1Nをボルト等
の締結部品により互いに締結することにより構成されて
いる(図9参照)。そして、実施例の各化粧パネル1
は、図2に示すように、硬質パネル2の素材に予め化粧
フィルム3及び養生フィルム31を貼り付けておく。硬
質パネル2は、例えば亜鉛鍍金鋼板のように表面が所定
の色で彩色された市販品である。化粧フィルム3は、図
3(a)に示すように、適宜の色で彩色された塩化ビニ
ール性の本体3aと、その表面に貼着された塩化ビニー
ル性の透明膜3bと、本体3aの裏面に施された接着剤
層3cとからなり、硬質パネル2を所望寸法に切断する
工程の前に、該硬質パネル2の素材に対し、図示しない
硬質パネル2の表面に図示しない貼り付け装置により貼
り付けられる。或いは透明膜3bとして、図3(b)に
示すようにフッソ或いはウレタンコートされた材質で構
成されているものもある。何れにしても、透明膜3bと
本体3aとを加えた厚みが0.15mm程度であり、ま
た接着剤層3cが40〜60μm程度であり、化粧フィ
ルム3全体として0.2mm前後の厚みである。このよ
うな化粧フィルム3としては、例えば住友スリーエム
(株)製の「ダイノックフィルム」,或いはシーアイ化
成の「ベルビアン」と呼ばれるものであり、その全体の
厚みが0.2mm前後程度である。その機械的特性は、
模様,構成等によって若干異なるものの、20℃におけ
る強度が10Mpa,伸びが20〜80%程度のもので
ある。
【0017】養生フィルム31は、図2に示すように、
化粧フィルム3の表面に貼り付けられることにより、硬
質パネル2のその後に行われるプレス加工の際や化粧パ
ネル1の搬送の際、これに傷が付くのを防止するための
ものであり、従って、乗りかご10の組立時には取り除
かれるものである。この養生フィルム31は本例では、
硬質パネル2に貼着された化粧フィルム3に貼り付ける
ようにしているが、硬質パネル2に貼り付ける前の化粧
フィルム3自体に貼り付けるようにしても良い。この養
生フィルム31としては、化粧フィルム3と同様に塩化
ビニール性の合成樹脂からなっている。
【0018】次いで、化粧フィルム3及び養生フィルム
31付きの硬質パネル2には、図4に示すように、締結
用穴1bをプレスブレーキ(図示せず)により明ける。
その後、締結用穴1bが明けられた硬質パネル2の長手
方向の両側を、図示しないプレスブレーキにより折り曲
げ、図5に示すように、硬質パネル2の両側に折曲連結
2aを形成することにより、乗りかご10に必要な個数
の化粧パネル1を製作する。
【0019】このようにして製作した硬質パネル2は、
乗りかご10の組立時、化粧フィルム3の表面から養生
フィルム31を取り外した後、図8に示すように、ボル
ト4,ナット5,ワッシャ6からなる締結部品で互いに
締結し、これによって図9に示す如き乗りかご10を画
成することにより組立を完了する。
【0020】即ち、乗りかご10は、図1に示すよう
に、硬質パネル2の素材を用意し(100)、その硬質
パネル2をプレス加工する前に、予め化粧フィルム3及
び養生フィルム31を硬質パネル2の表面にロール貼付
機によって貼り付け(101)、その後、硬質パネル2
を所望形状に切断し(102)、そして、該硬質パネル
2の両側に締結用穴2bを穿設し(103)、かつ硬質
パネル2の両側に折曲連結部2aを設けることによって
化粧パネル1を形成し(104)、この化粧パネル1を
締結部品4〜6で締結し組立る(105)ことの工程順
を経る。
【0021】実施例の化粧パネル1は、上記の如く、硬
質パネル2の素材に予め化粧フィルム3及び養生フィル
ム31を貼り付け(101)、次いで、化粧フィルム3
及び養生フィルム31付きの硬質パネル2を所望寸法に
切断し(102)、その後、その硬質パネル2の両側に
締結用穴2bを穿設する(103)と共に、折曲連結部
2aを形成することにより(104)、化粧パネル1を
形成するので、以下に述べる作用効果がある。
【0022】即ち、硬質パネル2に化粧フィルム3及び
養生フィルム31を貼り付けるとき、これら双方のフィ
ルム3,31を硬質パネル2に対し全面的に貼り付ける
ことができるので、ロール貼付機により自動加工で全面
的に貼り付けを行うことができる。従って、従来技術に
比較すると、人手による手作業が不要になるので、貼り
付け作業を自動化のみで行うことができるばかりでな
く、貼り付け作業時間を大幅に短縮させることができ
る。また、化粧フィルム3及び養生フィルム31付きの
硬質パネル2を所望形状に切断するので、この切断によ
り硬質パネル2に沿って双方のフィルム3,31をトリ
ミングすることができ、そのため、従来技術に比較する
と、硬質パネル2の折曲連結部2aに沿って化粧フィル
ム3をトリミングしたり、折曲連結部2aの締結用穴2
bに沿って化粧フィルム3をトリミングしたりするよう
な作業が不要になる。
【0023】さらに、折曲連結部2aの折り曲げ加工時
には、化粧フィルム3及び養生フィルム31が上述の如
く予め貼り付けられているので、その貼り付けられたま
まで折り曲げ加工すると、化粧フィルム3及び養生フィ
ルム31の双方が折曲連結部2aのコーナー部分Bに密
着した状態で引張り力を受け、双方のフィルム3,31
は、図6に示すように、折曲連結部2aと共に薄い厚み
t1で折り曲げられ、折曲連結部2aのコーナー部分B
では薄肉でかつ緊張した状態となる。このため、図7に
示す従来技術に比較すると、折曲部2aに貼り付けられ
た化粧フィルム2aがフィルムと同じ厚さt2となるこ
とと異なる。即ち、図7に示す従来技術の場合、厚みt
0をなす化粧フィルム3は、折曲連結部2aのコーナー
部分Bでは厚みがt2であり、その数値が殆ど同じ(t
2≒t0)関係とである。これに対し、実施例の化粧フ
ィルム3は、図6に示す如く折曲連結部2aのコーナー
部分Bの厚みがt1となり、曲げ加工されていない部分
に比較し薄くなっている。
【0024】本例では、硬質パネル2が1.2mmの板
厚をなし、その表面に厚み0.25mmの化粧フィルム
3及びそれよりさらに薄い養生フィルム31を貼り付
け、これらを曲げ加工し、折曲連結部2aのコーナー部
分Bの曲率半径を約3.2mmに形成した場合、化粧フ
ィルム3は厚みt0に比較し、コーナー部分Bの厚みt
1が0.5倍程度薄くなることが確認された。この厚み
t0からt1の減少量は、硬質パネル2,化粧フィルム
3,養生フィルム31の各々の厚み及びコーナー部分B
の曲率半径の大きさによって異なるものの、各々の条件
を考慮すると、0.3〜0.9t0程度の薄さになるこ
とが好ましい。従って、このような値となることによ
り、折曲連結部2aを曲げ加工によって形成しても、化
粧フィルム3,養生フィルム31に膨らみやしわ等が発
生するのを確実に防止することができる。しかも、乗り
かご10の組付け時、図8に示すように、化粧パネル1
を締結部品4〜6で締め付けても、化粧フィルム3に折
曲連結部2bの先端側で膨らみが発生することもない。
このため、実開昭62−59668号公報の如き従来技
術に比較すると、薄板を用いなくとも硬質パネル2を互
いに連結できるので、部品点数の増加を招くことがない
ばかりでなく、組立作業性の煩雑さが発生することがな
い。従って、化粧パネル1の取扱いにいちいち注意をは
らう必要もない。
【0025】なお、化粧フィルム3のコーナー部分Bの
厚みt1が上述の関係で薄くなっているが、曲げ加工時
に割れ等の成形不良が発生しない限り、乗りかご10の
使用中に割れ等が発生しないことも確認された。
【0026】またさらに、化粧フィルム3の表面には養
生フィルム31が貼り付けられているので、硬質パネル
2の折曲連結部2aを曲げ加工装置によって折曲加工し
たとき、該加工時の力を養生フィルム31によって吸収
緩和することができ、そのため、化粧フィルム3自体に
プレス加工による傷跡を残すおそれがなく、また硬質パ
ネル2の搬送時に衝撃力が作用したとしても傷付くのを
防止することができる。
【0027】図14及び図15は本発明を実施するため
の曲げ加工装置の実施例を示している。この場合は、曲
げ加工装置としてのプレスブレーキにより、硬質パネル
2の両側に折曲連結部2aを形成するとき、硬質パネル
2に設けられた化粧フィルム3及び養生フィルム31の
特性を利用し、膨らみ等のないさらに良好な化粧パネル
1を得ることができるように構成したものである。
【0028】即ち、図14において、プレスブレーキ6
0は、ダイ61の両側に長手方向に沿い第1の加熱手段
としてのヒータ62a,62bが取付けられ、該ヒータ
62a,62bによってダイ61を加熱するようにして
いる。また、両ヒータ62a,62bの外側には第二の
加熱手段として、さらにジェットヒータ用の配管63
a,63bが夫々取付けられると共に、該配管63a,
63bの上斜面部64a,64bには熱風を吹き出すた
めの熱風吹き出し口65a,65bが、その上斜面部6
4a,64bに沿って複数設けられている。熱風吹き出
し口65a,65bは図15に示すように、配管63
a,63b内の熱風通路66a,66bと連絡し、この
通路66a,66bには図示しない供給源から熱風が供
給される。
【0029】このプレスブレーキ60は、図15に示す
ように、ダイ61の上に硬質パネル2の養生フィルム3
1が当接するように載置し、パンチ67が矢印の如く下
降することにより、硬質パネル2の両側に折曲連結部2
aを折り曲げ加工するが、該折り曲げ加工に際しては、
以下のように二種類の板厚の硬質パネル2を用い、かつ
二種類の温度制御により実験を行った。 [実験1]ヒータ62a,62bによりダイ61を約3
5℃に加熱しておき、またそのダイ61に、板厚1.2
mmからなる硬質パネル2の養生フィルム31が載置し
た状態を数秒間保持させる。このとき、ジェットヒータ
側の熱風吹き出し口65a,65bから、約50℃に加
熱された熱風を吹き出し、該熱風で結果的に養生フィル
ム31,化粧フィルム3を約25℃に加熱させ、その温
度状態でパンチ67を降下する。この場合、パンチ67
の降下速度は200mm/minであり、折曲連結部2
aのコーナー部分の曲率半径は約3.2mmの大きさで
ある。
【0030】[実験2]ヒータ62a,62bによりダ
イ61を約45℃に加熱しておき、またそのダイ61
に、板厚0.8mmからなる硬質パネル2の養生フィル
ム31が載置した状態を数秒間保持させる。このとき、
ジェットヒータ側の熱風吹き出し口65a,65bか
ら、約60℃に加熱された熱風を吹き出し、該熱風で結
果的に養生フィルム31,化粧フィルム3を約35℃に
加熱させ、その温度状態でパンチ67を降下する。この
場合、パンチ67の降下速度は200mm/minであ
り、折曲連結部2aのコーナー部分の曲率半径は約2.
4mmの大きさである。
【0031】前記硬質パネル2の素材に貼り付けられた
化粧フィルム3及び養生フィルム31は軟質ビニール性
の合成樹脂であることは前述した。これら化粧フィルム
3及び養生フィルム31の材質の機械的特性は、模様及
び構成等によって若干異なるものの、一般に、常温とな
る20℃において、強度が10Mpa,伸び率が20〜
80%程度となるものであり、それ以下に温度が下がる
に従い、化粧フィルム3及び養生フィルム31の延性が
小さくなり、曲げ加工時に割れが発生しやすくなる。ま
た、一般に、折曲連結部2aのような曲げ加工を行う場
合、折曲連結部2aのコーナー部分の曲率半径が小さく
なるほど、曲げの外周部分に大きな伸び変形が発生しや
すくなる。特に、実験2のような曲げ外周面の曲率半径
が2.4mmとかなり小さい場合、コーナー部分での化
粧フィルム3及び養生フィルム31の伸びは、50%程
度の大きさが必要となるが、このような大きな伸び変形
を必要とすると、化粧フィルム3の延性が小さいもので
は割れを生じ、商品価値を損なうおそれがある。
【0032】上述した実験1,2の如く、二種類の板厚
の硬質パネル2を用い、かつ二種類の温度制御の下で
は、ダイ61が所定温度に加熱されるばかりでなく、化
粧フィルム3及び養生フィルム31が所定温度に加熱さ
れた状態で曲げ加工されるので、何れの場合も、化粧パ
ネル1の折曲連結部2aのコーナー部分上において化粧
パネル3,養生フィルム31の双方に割れやしわが全く
発生せず、従って、良好な化粧パネル1を得ることがで
きた。
【0033】また、化粧フィルム3の種類によっては、
温度25℃での伸びが40%となるものが、35℃程度
に加熱することで約60%にも向上するものがある。従
って、折曲連結部2aのコーナー部分のように曲率半径
が小さい場合、また化粧フィルム3の延性が小さいもの
に関しては、曲げ加工時の温度を高くして行うことによ
り、コーナー部分で割れのないものを得ることができ
る。但し、曲げ加工時の温度が高過ぎと、化粧フィルム
3,養生フィルム31が軟化し過ぎてしまい、双方のフ
ィルムにしわが発生したり、加工時の傷等が発生したり
するおそれがあるので、フィルム3,31に対しては1
5〜70℃の温度範囲で加工すれば良く、望ましくは、
25〜40℃の温度範囲で加工すれば極めて良好な結果
を得ることができる。
【0034】さらに、加工時の速度に関しても、温度2
5℃でパンチ67の下降速度500/minでの伸びが
30%のものが、下降速度100mm/minと遅くし
た場合、約50%にも向上できることが確認された。従
って、曲げ加工時の加工不良を起こさせないためには、
パンチ67の加工速度を遅くすれば良い。但し、下降速
度が余り遅いと、量産しにくいので、工業的には下降速
度を200/min程度以上にすることが好ましく、こ
のため、加工時の温度を上述の如く制御することで対応
できる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、請
求項1〜6によれば、硬質パネルの素材の表面に予め化
粧フィルムを貼着しておき、次いで、その化粧フィルム
付きの前記素材を所望寸法に切断して硬質パネルを形成
し、その後、硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連結
部を設けて化粧パネルを形成するように構成したので、
ロール貼付機により自動加工で全面的に貼り付けを行う
ことにより、貼り付け作業を自動化のみで行うことがで
きるばかりでなく、貼り付け作業時間を大幅に短縮させ
ることができ、また、硬質パネルの折曲連結部に沿って
化粧フィルムをトリミングしたり、折曲連結部の締結用
穴に沿って化粧フィルムをトリミングしたりするような
作業が不要になる結果、自動加工性及び作業性に優れた
化粧パネルを容易にかつ確実に製造し得る効果がある。
【0036】特に、請求項2,4によれば、化粧フィル
ムの表面に養生フィルムを貼り付けるので、化粧フィル
ムが曲げ加工時や搬送時に傷が付くのを確実に防止する
ことができ、化粧パネルの取扱いにいちいち注意をはら
う必要もない効果がある。
【0037】そして、請求項5〜8によれば、硬質パネ
ルの素材の表面に予め化粧フィルムを貼着しておき、次
いで、その化粧フィルム付きの素材を所望寸法に切断し
て硬質パネルを形成し、その後、硬質パネルの両側に締
結用穴及び折曲連結部を設けて化粧パネルを形成し、各
々の化粧パネルの折曲連結部を互いに締結部品による組
み付けてエレベータ乗りかごを画成するように構成した
ので、請求項1〜4の効果に加え、乗りかごの画成時に
部品点数の増加を招くことがないばかりでなく、組立作
業性の煩雑さが発生することがない結果、作業性に優れ
た乗りかごを容易に製造し得る効果がある。
【0038】さらに、請求項9によれば、ダイの両側に
設置され、該ダイを加熱する第1の加熱手段と、該第1
の加熱手段の両側に配置され、ダイ上にセットされた硬
質パネルの化粧フィルムを加熱する第二の加熱手段とを
有して構成したので、ダイが所定温度に加熱されるばか
りでなく、化粧フィルムが所定温度に加熱した状態で曲
げ加工でき、化粧パネルの折曲連結部のコーナー部分上
において化粧パネルには割れやしわが全く発生しない結
果、化粧パネルを良好にかつ確実に曲げ加工し得る効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化粧パネルを用いたエレベータ乗
りかごを製造工程順に示すフローチャート。
【図2】本発明による化粧パネルの一実施例を示す化粧
フィルム及び養生フィルム付き硬質パネルの素材を示す
斜視図。
【図3】化粧フィルムの構成を示す断面説明図(a)及
び化粧フィルムの他の構成を示す断面説明図(b)。
【図4】硬質パネルに締結用穴を設けた状態を示す斜視
図。
【図5】硬質パネルに折曲連結部を設けて化粧パネルを
形成した状態を示す斜視図。
【図6】化粧パネルの折曲連結部のコーナー部分を示す
拡大説明図。
【図7】従来技術の化粧パネルの折曲連結部のコーナー
部分の拡大説明図。
【図8】化粧パネルを互いに締結部品で締結した状態を
示す図9のA−A′線断面に相当する要部の断面説明
図。
【図9】エレベータ乗りかごを示す正面からの斜視図。
【図10】従来技術の化粧パネルを示す斜視図。
【図11】従来技術の化粧パネルの締結状態を示す斜視
図。
【図12】従来技術の化粧パネル相互の締結部分を示す
要部拡大の断面説明図。
【図13】同じく従来技術の化粧パネル相互の締結部分
を示す要部拡大の正面説明図。
【図14】本発明を実施するための曲げ加工装置の一実
施例を示す要部の説明用斜視図。
【図15】同じく曲げ加工装置により硬質パネルを加工
している状態を示す要部の断面説明図。
【図16】化粧パネルを用いたエレベータ乗りかごを製
造工程順に示す従来技術のフローチャート。
【符号の説明】 1,1A〜1I…化粧パネル、2…硬質パネル、2a…
折曲連結部、2b…締結用穴、3…化粧フィルム、31
…養生フィルム、4…ボルト、5…ナット、6…ワッシ
ャ、10…エレベータ乗りかご、61…ダイ、62a,
62b…ヒータ、63a,63b…ジェットヒータ用配
管、65a,65b…熱風吹き出し口、66a,66b
…熱風通路、t0…化粧フィルムと養生フィルムとを加
えた厚み、t1…化粧フィルムと養生フィルムとにおけ
る折曲連結部のコーナー部分の厚み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 修子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 稲野辺 康司 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 橋本 二郎 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 高橋 忠雄 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立システムプラザ勝田 日立水戸エンジニ アリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルの製造方法において、硬質パネ
    ルの素材の表面に予め化粧フィルムを貼着しておき、次
    いで、その化粧フィルム付きの素材を所望寸法に切断し
    て硬質パネルを形成し、その後、硬質パネルの両側に締
    結用穴及び折曲連結部を設けて化粧パネルを形成するこ
    とを特徴とする化粧パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルの製造方法において、硬質パネ
    ルの素材の表面に予め化粧フィルムを貼着しておき、次
    いで、その化粧フィルム付きの素材を所望寸法に切断し
    て硬質パネルを形成し、その後、硬質パネルの両側に締
    結用穴及び折曲連結部を設けて化粧パネルを形成し、か
    つ該硬質パネルの折曲連結部における化粧フィルムのコ
    ーナー部分の厚みが、該化粧フィルムのコーナー部分と
    異なる部分の厚みの0.3〜0.9倍とすることを特徴
    とする化粧パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルの製造方法において、硬質パネ
    ルの素材の表面に予め化粧フィルム及び養生フィルムを
    順次貼着しておき、次いで、その化粧フィルム付きの素
    材を所望寸法に切断して硬質パネルを形成し、その後、
    硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連結部を設けて化
    粧パネルを形成することを特徴とする化粧パネルの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルの製造方法において、硬質パネ
    ルの素材の表面に予め化粧フィルム及び養生フィルムを
    順次貼着しておき、次いで、その化粧フィルム付きの素
    材を所望寸法に切断して硬質パネルを形成し、その後、
    硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連結部を設けて化
    粧パネルを形成し、かつ該硬質パネルの折曲連結部にお
    ける化粧フィルムのコーナー部分の厚みが、該化粧フィ
    ルムのコーナー部分と異なる部分の厚みの0.3〜0.
    9倍とすることを特徴とする化粧パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルを形成し、該化粧パネルを締結
    部品により互いに連結して乗りかごを画成するエレベー
    タ乗りかごの製造方法において、硬質パネルの素材の表
    面に予め化粧フィルムを貼着しておき、次いで、その化
    粧フィルム付きの素材を所望寸法に切断して硬質パネル
    を形成し、その後、硬質パネルの両側に締結用穴及び折
    曲連結部を設けて化粧パネルを形成し、各々の化粧パネ
    ルの折曲連結部を互いに締結部品による組み付けてエレ
    ベータ乗りかごを画成することを特徴とするエレベータ
    乗りかごの製造方法。
  6. 【請求項6】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルを形成し、該化粧パネルを締結
    部品により互いに連結して乗りかごを画成するエレベー
    タ乗りかごの製造方法において、硬質パネルの素材の表
    面に予め化粧フィルムを貼着しておき、次いで、その化
    粧フィルム付きの素材を所望寸法に切断して硬質パネル
    を形成し、その後、硬質パネルの両側に締結用穴を設け
    ると共に、かつ該硬質パネルの折曲連結部における化粧
    フィルムのコーナー部分の厚みが、該化粧フィルムのコ
    ーナー部分と異なる部分の厚みの0.3〜0.9倍とな
    る折曲連結部を設けて化粧パネルを形成し、各々の化粧
    パネルの折曲連結部を互いに締結部品による組み付けて
    エレベータ乗りかごを画成することを特徴とするエレベ
    ータ乗りかごの製造方法。
  7. 【請求項7】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルを形成し、該化粧パネルを締結
    部品により互いに連結して乗りかごを画成するエレベー
    タ乗りかごの製造方法において、硬質パネルの素材の表
    面に予め化粧フィルム及び養生フィルムを順次貼着して
    おき、次いで、その化粧フィルム付きの素材を所望寸法
    に切断して硬質パネルを形成し、その後、硬質パネルの
    両側に締結用穴及び折曲連結部を設けて化粧パネルを形
    成し、しかる後、化粧パネルから養生フィルムを取り除
    いた後、各々の化粧パネルを互いに締結部品により組み
    付けてエレベータ乗りかごを画成することを特徴とする
    エレベータ乗りかごの製造方法。
  8. 【請求項8】 硬質パネルの両側に締結用穴及び折曲連
    結部を有し、かつ該硬質パネルの表面に化粧フィルムを
    貼着してなる化粧パネルを形成し、該化粧パネルを締結
    部品により互いに連結して乗りかごを画成するエレベー
    タ乗りかごの製造方法において、硬質パネルの素材の表
    面に予め化粧フィルム及び養生フィルムを順次貼着して
    おき、次いで、その化粧フィルム付きの素材を所望寸法
    に切断して硬質パネルを形成し、その後、硬質パネルの
    両側に締結用穴を設けると共に、かつ該硬質パネルの折
    曲連結部における化粧フィルムと養生フィルムとからな
    るコーナー部分の厚みが、該化粧フィルムと養生フィル
    ムととのコーナー部分と異なる部分の厚みの0.3〜
    0.9倍となる折曲連結部を設けて化粧パネルを形成
    し、しかる後、化粧パネルから養生フィルムを取り除い
    た後、各々の化粧パネルを互いに締結部品により組み付
    けてエレベータ乗りかごを画成することを特徴とするエ
    レベータ乗りかごの製造方法。
  9. 【請求項9】 ダイと、該ダイに向かって降下するパン
    チとを有し、ダイに対し硬質パネルの表面に貼着された
    化粧フィルムを当接させてセットしたとき、パンチの降
    下により、硬質パネルの両側に、該硬質パネルを締結部
    品によって互いに連結し得る折曲連結部を形成する曲げ
    加工装置において、前記ダイの両側に設置され、該ダイ
    を所定温度に加熱する第1の加熱手段と、該第1の加熱
    手段の両側に配置され、ダイ上にセットされた硬質パネ
    ルの化粧フィルムを所定温度に加熱する第二の加熱手段
    とを有することを特徴とする化粧パネル用曲げ加工装
    置。
JP4997895A 1995-03-09 1995-03-09 エレベータ乗りかご用化粧パネルの製造方法及びエレベータ乗りかごの製造方法並びに化粧パネル用曲げ加工装置 Pending JPH08245137A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125253A1 (ja) * 2015-02-03 2016-08-11 三菱電機株式会社 エレベータ用巻上機のブレーキ装置

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