JPH08244937A - バケットコンベア装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被搬送物を下方から上方へ連続して搬送する
ことのできるバケットコンベア装置に関する。 【構成】 筒状に形成した長尺のケーシング(1) 内に、
上下に間隔を開けて上・下スプロケット(2),(3) または
プーリを配設し、両スプロケット(2),(3) またはプーリ
間に無端状のコンベアチェーン(4) またはベルトを巻回
し、かつ、同チェーン(4) またはベルトに複数のバケッ
ト(5) を間隔をあけて取付け、前記ケーシング(1) の下
部に貯留した被搬送物(a) を上方へ搬送可能に構成した
バケットコンベア装置において、上記ケーシング(1) の
底壁(9) を、下スプロケット(3) またはプーリ周りにお
けるバケット(5) 先端の回転軌跡に沿うように湾曲状に
形成し、しかも、前記バケット(5) 先端と底壁(9) の内
側面との間隔を調整可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、被搬送物を下方から上
方へ連続して搬送することのできるバケットコンベア装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、図７に示すように、平面視矩形形
状で、上端開口の筒状に形成した長尺のケーシング１内
に、上下に間隔を開けて上・下スプロケット2,3 を配設
し、両スプロケット間に無端状のコンベアチェーン４を
巻回し、かつ、同コンベアチェーン４に複数のバケット
５を間隔をあけて取付け、前記ケーシング１の下部に貯
留した飼料等の粒状、あるいはパウダー状の被搬送物ａ
を上方へ搬送可能に構成したバケットコンベア装置Ｘが
ある。

【０００３】かかるバケットコンベア装置Ｘは、設置床
面Ｇに凹部G1を設け、同凹部G1の底部からケーシング１
を立設しており、上方へ搬送した被搬送物ａは、設置床
面Ｇから所定の高さに配設した上部コンベア装置Ｂに受
け継がれるように構成している。６は上部コンベア装置
Ｂを配設する上部枠である。

【０００４】上記ケーシング１は、長尺のケーシング本
体10と、同ケーシング本体10の上端に連設した上部ケー
シング11と、下端に連設した下部ケーシング12とから構
成している。

【０００５】下部ケーシング12は、下部ケーシング本体
12a の外側面に摺動板12b を上下摺動自在に取付けて構
成し、同摺動板12b に下スプロケット３の支軸3aを支持
させている。12c は摺動板12b を上下させるためのねじ
杆である。

【０００６】すなわち、バケットコンベア装置Ｘのコン
ベアチェーン４は、熱等によって膨張して伸縮するの
で、かかる伸縮に対応するために、摺動板12b を上下移
動させて下スプロケット３の支軸3aを上下移動させてコ
ンベアチェーン４のテンションを調整できるようにして
いる。なお、下部ケーシング本体12a には、上記支軸3a
が上下摺動できるように長孔（図示せず）を設けてい
る。

【０００７】また、同下部ケーシング本体12a の下端に
は、後に詳述する構造の底壁８を設けて断面視略船底状
の被搬送物貯留空間Ｃを形成しており、下部ケーシング
本体12a の一側壁に連通連設したホッパー14から投入さ
れる被搬送物ａを同被搬送物貯留空間Ｃ内に貯留可能と
している。15はホッパ−14の投入口14a に臨むように配
設したフィーダーである。

【０００８】一方、上部ケーシング11は、ケーシング１
の上端を支持する架台７を介してケーシング１の上端に
連設しており、同架台７は前記上部枠６に立設してい
る。

【０００９】13は上部ケーシング11に連設した被搬送物
取出ダクトであり、同ダクト13の先端を上部コンベア装
置Ｂに臨ませている。

【００１０】また、上記架台７には上スプロケット２を
駆動するための駆動モータ（図示せず）を載置してお
り、同モータと上スプロケット２とを駆動チェーンを介
して連動連結している。

【００１１】上記構成により、駆動モータを駆動させて
コンベアチェーン４を回動させると、同チェーン４に連
結した複数のバケット５が下スプロケット３周りをター
ンして被搬送物貯留空間Ｃを通過する際に、被搬送物ａ
をすくい、順次上方へ搬送する。

【００１２】そして、上スプロケット２周りをターンす
る際に被搬送物ａを被搬送物取出ダクト13に放出し、被
搬送物ａは上部コンベア装置Ｂへ受け継がれる。

【００１３】ここで、前述した下部ケーシング本体12a
の底壁８について、図８を参照しながら説明する。

【００１４】底壁８は、図８に示すように、下部ケーシ
ング本体12a の中央で、同ケーシング本体12a の側壁下
端よりも下方に位置するように設けた固定底壁81と、同
固定底壁81の両端縁に基端を揺動自在に枢着し、先端を
斜め上方に伸延させて側壁の下端に着脱自在に連結した
左右可動底壁82,83 とから構成している。84,85 は枢軸
である。

【００１５】両可動底壁82,83 の各先端と側壁との連結
は、側壁下端に取付けたブラケット86,86 に取付ボルト
87,87 で固定するようにしたものであり、同取付ボルト
87,87を取り外して固定底壁81の両側に開口部を形成し
て残留した被搬送物ａの除去を可能としている。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
バケットコンベア装置Ｘには、未だ、以下のような課題
が残されていた。

【００１７】すなわち、図８に示すように、貯留物残留
空間Ｃが断面視略船底状となっているので、固定底壁81
と最下端に位置したバケット５の先端との間隔が大きく
なってしまい、残留物が多くなってしまい、搬送効率を
低下させていた。

【００１８】また、例えば、被搬送物ａが腐敗しやすい
ものであれば、残留物はすみやかに除去しなければなら
ない。

【００１９】そこで、可動底壁82,83 を開き、開口部か
ら残留物を掻き出して清掃除去しなければならないが、
最も残留物の多い中央部が開口していないので清掃が困
難であり、結局は残留物を完全に除去することができな
かった。

【００２０】しかし、被搬送物ａが多品種のもので、し
かも混合されると不具合があるもの等では残留物があっ
た場合にどうしても混ざり合うおそれがある。

【００２１】したがって、手間をかけてでも残留物の除
去を行わなければならなくなり、かかる清掃作業に時間
をとられ、搬送作業能率の低下を招いていた。

【００２２】さらに、上記従来のバケットコンベア装置
Ｘでは、コンベアチェーン４が膨張して伸びたりする
と、バケット５が底壁８に接触するおそれがある。

【００２３】そこで、下スプロケット３の支軸3aを上下
位置調整してコンベアチェーン４のテンションを調整す
る際に、底壁８を前記支軸3aの動きに連動させることも
考えられたが、これはコストが高く、装置全体がきわめ
て高価なものになるという問題があった。

【００２４】本発明では、上記課題を解決することので
きるバケットコンベア装置を提供することを目的として
いる。

【００２５】

【課題を解決するための手段】本発明は、筒状に形成し
た長尺のケーシング内に、上下に間隔を開けて上・下ス
プロケットまたはプーリを配設し、両スプロケットまた
はプーリ間に無端状のコンベアチェーンまたはベルトを
巻回し、かつ、同チェーンまたはベルトに複数のバケッ
トを間隔をあけて取付け、前記ケーシングの下部に貯留
した被搬送物を上方へ搬送可能に構成したバケットコン
ベア装置において、上記ケーシングの底壁を、下スプロ
ケットまたはプーリ周りにおけるバケット先端の回転軌
跡に沿うように湾曲状に形成し、しかも、前記バケット
先端と底壁の内側面との間隔を調整可能に構成したこと
を特徴とするバケットコンベア装置に係るものである。

【００２６】また、本発明は、上記底壁は、基端をケー
シングの向かいあう側壁にそれぞれ枢着し、かつ、先端
同士を互いに密着状態に連結自在とした分割底壁で構成
し、同分割底壁の先端同士の連結を解除することによ
り、底壁を中央部から下方向へ向けて開閉可能としたこ
とにも特徴を有する。

【００２７】さらに、本発明は、上記分割底壁を、側壁
に配設した枢軸に基端を枢支する取付板と、同取付板に
スライド自在に延設したスライド板とから構成すると共
に、前記枢軸の下方位置に基端を枢支して、先端をスラ
イド板に進退量調節自在に連結した調整杆を配設し、同
調整杆の進退量に応じてスライド板をスライドさせてバ
ケット先端と底壁の内側面との間隔を調整可能に構成し
たことにも特徴を有する。

【００２８】

【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図１及び図２に本発明に係るバケットコンベア装
置Ａの要部を示している。

【００２９】本発明に係るバケットコンベア装置は、要
部を除いて先の従来例で説明したバケットコンベア装置
Ｘと基本的に同一構成であり、ここでは詳しい説明は省
略する。

【００３０】すなわち、本発明に係るバケットコンベア
装置Ａの全体構成は、従来例同様、平面視矩形形状で、
上端開口の筒状に形成した長尺のケーシング１内に、上
下に間隔を開けて上・下スプロケット2,3 を配設し、両
スプロケット間に無端状のコンベアチェーン４を巻回
し、かつ、同チェーン４に複数のバケット５を間隔をあ
けて取付け、前記ケーシング１の下部に形成した被搬送
物貯留空間Ｃに貯留した飼料等の被搬送物ａを上方へ搬
送可能としたものである（図７参照）。なお、図１中、
16は清掃用開口である。

【００３１】また、上・下スプロケット2,3 に代えて上
下プーリを、コンベアチェーン４に代えてコンベアベル
トを用いてもよい。

【００３２】上記構成において、本発明の特徴となるの
は、上記ケーシング１、すなわち、下部ケーシング本体
12a に設けた底壁９を、下スプロケット３周りにおける
バケット５先端の回転軌跡に沿うように湾曲状に形成
し、しかも、前記バケット５先端と底壁９の内側面との
間隔を調整可能に構成したことにある。

【００３３】さらに、同底壁９を中央部から下方向へ向
けて開閉可能としたことにも特徴がある。

【００３４】ここで、図１〜図４を参照しながら本発明
の要旨となる底壁９の構成について具体的に説明する。

【００３５】図１及び図２に示すように、底壁９は、基
端を下部ケーシング本体12a の向かい合う側壁22、22に
それぞれ枢着し、かつ、先端同士を互いに密着状態に連
結自在とした左右の分割底壁91,91 で構成し、同分割底
壁91,91 の先端同士の連結を解除することにより、底壁
９の一側の分割底壁91をを中央から下方向へ向けて片開
きに開閉可能に構成している。90は分割底壁91,91 の先
端同士を連結する連結金具、99は一側の分割底壁91に設
けた蝶番であり、連結金具90を外すと、一側の分割底壁
91は同蝶番99を中心に下方へ開くものである。

【００３６】ところで、上記分割底壁91は、上記側壁22
に配設した枢軸92に基端を枢支する取付板93と、同取付
板93にスライド自在に延設したスライド板94とから構成
している。

【００３７】すなわち、図１〜図３に示すように、本実
施例では、側壁22に溶着した枢軸92に連結板98を固着
し、同連結板98に取付板93を複数のボルトｂにより取付
け（図３参照）、さらに、図４に示すように、取付板93
とスライド板94との噛合部95を少なくとも３個所以上に
並設し（本実施例では３個所としている）、取付板93と
スライド板94とが互いに上下方向に離脱できないように
一部噛合させ、かつ、延長方向へスライド自在に構成し
ている。

【００３８】図３中、92a は枢軸92を回転自在に側壁22
に取付けた枢支ボルト、92b は軸受けである。また、図
３及び図４において、9aはゴム製のパッキンであり、側
壁22と分割底壁91との間から被搬送物ａが漏れ落ちるの
を防止している。

【００３９】また、図１及び図２に示すように、前記枢
軸92の下方位置に基端を連設した調節杆96を配設し、同
調節杆96の先端をスライド板94に連結してスライド板94
を進退量調節自在となし、かかる調節杆96の進退量に応
じて、上記スライド板94を取付板93に対して延設方向へ
スライドさせ、同スライド板94のスライド量によってバ
ケット５先端と底壁９の内側面との間隔を調整可能とし
ている。

【００４０】すなわち、スライド板94は、図１及び図２
に示すように、前記取付板93に噛合した第一スライド板
94a と、先端に連結金具90を取付けた第二スライド板94
b とを蝶番99a を介して内側（被搬送物貯留空間Ｃ側）
へ屈折自在に連結して構成しており、同第二スライド板
94b に断面Ｌ字状に形成した調整杆受具97を取付け、同
調整杆受具97に設けた雌ねじ部97a に、調整杆96の先端
に形成した雄ねじ部96a を螺合させている。

【００４１】また、第一スライド板94a は耐磨耗材で形
成し、第二スライド板94b は被搬送物貯留空間Ｃ側を耐
磨耗材として、同耐磨耗材に鋼板を張り合わせて形成し
たものであり、しかも、第一、第二スライド板94a,94b
共に可撓性を有している。

【００４２】かかる構成により、分割底壁91,91 を連結
金具90で連結する場合、取付板93は枢軸92周りに揺動自
在であり、かつ、第二スライド板94b,94b が調整杆96に
より拘束されているので、調整杆受具97より先方が撓ん
で底壁９が下スプロケット３周りにおけるバケット５先
端の回転軌跡に沿うような湾曲状となる。

【００４３】また、調整杆96を進退させると、その進退
量に応じて、上記スライド板94が取付板93に対して延設
方向へスライドし、かかるスライド量によってバケット
５先端と底壁９の内側面との間隔を拡げたり、あるいは
狭めたりすることができ、間隔調整が自在に行える。

【００４４】したがって、長期使用等により、コンベア
チェーン４、あるいは、それに変わるコンベアベルトが
伸縮しても、上記のようにバケット５先端と底壁９の内
側面との間隔調整が容易に行え、いつでも適正な間隔で
本バケットコンベア装置Ａを作動させることができるの
で、被搬送物貯留空間Ｃ内の残留物を可及的に少なくす
ることができる。

【００４５】また、図２に示すように、連結金具90を外
すと、一側の分割底壁91は蝶番99を介して下方向へ向け
て大きく開き、残留物等の排除が容易となっている。

【００４６】このように、本実施例では、被搬送物ａの
搬送作業において、被搬送物貯留空間Ｃ内に残留物を可
及的に少なくすることができ、搬送効率を向上させるこ
とができる。

【００４７】また、残留物があっても手間をかけずに容
易に排除できる。しかも、残留物が腐敗しやすいもので
あっても、このように随時残留物の排除が容易に行え、
内部の清掃も容易に行えるのでいつも清潔に保つことが
でき、特に、被搬送物ａが飼料等の場合、衛生面等にお
いても安心である。

【００４８】さらに、被搬送物ａが多品種のもので、し
かも混合されると不具合があるもの等への対応もきわめ
て容易となり、搬送作業の能率化を図ることができる。

【００４９】しかも、構成が簡単であり、故障が少なく
メンテナンスも容易であり、かつ、廉価で製造可能であ
る。

【００５０】他の実施例として、図５及び図６に示すも
のを説明する。

【００５１】これは、底壁９をその中央から下方へ向け
て両開き可能としたものであり、図５及び図６に示すよ
うに、基本的には先の実施例と同一の構成であるが、底
壁９の分割底壁91,91 の先端同士が略中央で密接するよ
うに構成している。

【００５２】そして、左右の分割底壁91,91 の先端同士
を連結する連結金具90を外すことにより、底壁９を中央
から下方向へ向けて両開きに開閉可能としている。

【００５３】また、連結杆96はその基部を枢支部96b に
より枢着しており、調整杆96により連結されているにも
かかわらず、連結金具90を外せば中央から大きく下方へ
開口させることができる。

【００５４】また、第一スライド板94a と、第二スライ
ド板94b とは蝶番99a を介して屈折自在に連結している
ので、図６に示すように、連結金具90を外して分割底壁
91,91を中央から下方向へ向けて両開きに開いた際に、
第二スライド板94b,94b が外方向へ屈折して開口部をよ
り大きくすることができ、残留物等の排除がきわめて容
易となる。

【００５５】

【発明の効果】本発明では、筒状に形成した長尺のケー
シング内に、上下に間隔を開けて上・下スプロケットま
たはプーリを配設し、両スプロケットまたはプーリ間に
無端状のコンベアチェーンまたはベルトを巻回し、か
つ、同チェーンまたはベルトに複数のバケットを間隔を
あけて取付け、前記ケーシングの下部に貯留した被搬送
物を上方へ搬送可能に構成したバケットコンベア装置に
おいて、上記ケーシングの底壁を、下スプロケットまた
はプーリ周りにおけるバケット先端の回転軌跡に沿うよ
うに湾曲状に形成し、しかも、前記バケット先端と底壁
の内側面との間隔を調整可能に構成したことにより以下
の効果を奏する。

【００５６】被搬送物の搬送作業において、ケーシン
グ下部の残留物を可及的に少なくすることができ、搬送
効率を向上させることができる。

【００５７】また、長期使用等により、コンベアチェ
ーンまたはベルトが伸縮しても、バケット先端と底壁の
内側面との間隔調整が容易に行えるので、いつでも適正
な間隔でバケットコンベア装置を作動させることができ
る。

【００５８】また底壁は、基端をケーシングの向かい
あう側壁にそれぞれ枢着し、かつ、先端同士を互いに密
着状態に連結自在とした分割底壁で構成し、同分割底壁
の先端同士の連結を解除することにより、底壁を中央部
から下方向へ向けて開閉可能としたことにより、残留物
があっても手間をかけずに容易に排除できる。

【００５９】また、残留物が腐敗しやすいものであっ
ても、随時残留物の排除が容易に行え、内部の清掃も容
易に行えるのでいつも清潔に保つことができ、特に、被
搬送物が飼料等の場合、衛生面等においても安心であ
る。

【００６０】また、被搬送物が多品種のもので、しか
も混合されると不具合があるもの等への対応もきわめて
容易となり、搬送作業の能率化を図ることができる。

【００６１】さらに、上記分割底壁を、側壁に配設し
た枢軸に基端を枢支する取付板と、同取付板にスライド
自在に延設したスライド板とから構成すると共に、前記
枢軸の下方位置に基端を枢支して、先端をスライド板に
進退量調節自在に連結した調整杆を配設し、同調整杆の
進退量に応じてスライド板をスライドさせてバケット先
端と底壁の内側面との間隔を調整可能に構成したことに
より、その調整作業が容易におこなえる。

【００６２】しかも、構造が簡単で故障も少なく、メ
ンテナンスも容易であり、かつ、廉価で製造できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るバケットコンベア装置の要部の説
明図である。

【図２】同要部における底壁が開いた状態を示す説明図
である。

【図３】図１のＩ−Ｉ線における断面図である。

【図４】同ＩＩ−ＩＩ線における断面図である。

【図５】他の実施例に係るバケットンベア装置の説明図
である。

【図６】同バケットコンベア装置の底壁が開いた状態を
示す説明図である。

【図７】従来のバケットコンベア装置の全体説明図であ
る。

【図８】同バケットコンベア装置の底壁の説明図であ
る。

【符号の説明】

Ａ バケットコンベア装置 ａ 被搬送物 １ ケーシング ２ 上スプロケット ３ 下スプロケット ４ コンベアチェーン ５ バケット ９ 底壁 22 側壁 91 分割底壁 92 枢軸 93 取付板 94 スライド板 96 調整杆

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状に形成した長尺のケーシング(1) 内
   に、上下に間隔を開けて上・下スプロケット(2),(3) ま
   たはプーリを配設し、両スプロケット(2),(3) またはプ
   ーリ間に無端状のコンベアチェーン(4) またはベルトを
   巻回し、かつ、同チェーン(4) またはベルトに複数のバ
   ケット(5) を間隔をあけて取付け、前記ケーシング(1)
   の下部に貯留した被搬送物(a) を上方へ搬送可能に構成
   したバケットコンベア装置において、 上記ケーシング(1) の底壁(9) を、下スプロケット(3)
   またはプーリ周りにおけるバケット(5) 先端の回転軌跡
   に沿うように湾曲状に形成し、しかも、前記バケット
   (5) 先端と底壁(9) の内側面との間隔を調整可能に構成
   したことを特徴とするバケットコンベア装置。
2. 【請求項２】 上記底壁(9) は、基端をケーシング(1)
   の向かいあう側壁(22),(22) にそれぞれ枢着し、かつ、
   先端同士を互いに密着状態に連結自在とした分割底壁(9
   1),(91) で構成し、同分割底壁(91),(91) の先端同士の
   連結を解除することにより、底壁(9) を中央部から下方
   向へ向けて開閉可能としたことを特徴とする請求項１記
   載のバケットコンベア装置。
3. 【請求項３】 上記分割底壁(91)を、側壁(22)に配設し
   た枢軸(92)に基端を枢支する取付板(93)と、同取付板(9
   3)にスライド自在に延設したスライド板(94)とから構成
   すると共に、前記枢軸(92)の下方位置に基端を枢支し
   て、先端をスライド板(94)に進退量調節自在に連結した
   調整杆(96)を配設し、同調整杆(96)の進退量に応じてス
   ライド板(94)をスライドさせてバケット(5) 先端と底壁
   (9) の内側面との間隔を調整可能に構成したことを特徴
   とする請求項１または２に記載のバケットコンベア装
   置。