JPH08244410A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH08244410A JPH08244410A JP7054613A JP5461395A JPH08244410A JP H08244410 A JPH08244410 A JP H08244410A JP 7054613 A JP7054613 A JP 7054613A JP 5461395 A JP5461395 A JP 5461395A JP H08244410 A JPH08244410 A JP H08244410A
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- tire
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Abstract
傾斜部分を有する路面での直進安定性の向上を図る。 【構成】 平坦路に接地する第1トレッド5−1と、こ
れよりもタイヤ幅方向外側に延び、傾斜路面11の山側
に接地する第2トレッド5−2とを設けることにより、
倒れ込み変形bsideのトレッド端近傍への伝達によるト
レッドの曲げ変形bsho を増加させることができ、キャ
ンバースラストFC を増加して傾斜路面11をスムーズ
に乗り上げることができる。1ベルトの幅≧0.75T
RW、3ベルトの幅≦0.65TRWとすることによ
り、幅広のベルトによりbsideが接地端部近傍のトレッ
ドに広く伝達され、また、0.65TRWよりタイヤ幅
方向外側部分のベルト層のタイヤ断面内曲げ剛性が低減
され、幅広にしたベルトが曲げ変形し易くなってbside
の伝達効果が大きくなる。
Description
イヤ、特に乗用車、小型トラック及びトラック・バス等
4輪以上の車輪を有する車両用のタイヤに関する。
びトラック・バスにおいてもカーカスのコードをタイヤ
赤道面に対して実質直交する向きに配列した、いわゆる
ラジアルタイヤが、バイアスタイヤに比べて耐摩耗性及
び操縦安定性に優れることから多用されてきている。
ラジアルタイヤの採用も増加してきたのであるが、道路
網の整備拡充に伴って車両の高速走行が日常的に行われ
るようになると、いわゆるワンダリング現象(傾斜部分
を有する路面、例えば轍等の凹凸を有する路面を走行す
る際に発生する、ドライバーが予測できないタイヤの複
雑な動きのこと)の発生頻度が増してきた。
の凹凸などの傾斜部分を有する路面での直進安定性の向
上を目的とする。
ドコア間にわたりトロイド状をなして跨がるカーカスの
タイヤ径方向外側に、複数枚のベルト及びトレッドを配
置した空気入りラジアルタイヤであって、前記トレッド
は、トレッド端がタイヤ幅方向外側に張り出し、平坦路
において接地する第1トレッドと第1トレッドよりもタ
イヤ幅方向外側に延びてタイヤ軸方向に対して傾斜する
傾斜路面の山側に接地する第2トレッドとを有し、第1
トレッドと第2トレッドを含めた全体のトレッド幅をT
RW、前記ベルトの内の少なくとも1枚のベルト幅をB
W1 とするとき、BW1 ≧0.75TRWであることを
特徴とした空気入りラジアルタイヤである。
イヤ1の具体例を図解している。ここで2は少なくとも
1枚のカーカスプライからなるカーカスを示し、このカ
ーカス2は少なくとも1枚のカーカスプライがその側端
部分をビードコア3の周りでタイヤの内側から外側へ巻
き返している。
には、互いに平行配列になるコードをゴム被覆したコー
ド層をそのコードが互いに交差する配置にて積層した、
少なくとも2層のプライからなるベルト4を配置し、さ
らに外側にトレッド5を配置する。
幅方向外側に張り出しており、平坦路において設置する
第1トレッド5−1と、第1トレッドよりもタイヤ幅方
向外側に延びて傾斜路面の山側、具体的には傾斜が10
°程度の傾斜路面の山側において設置する第2トレッド
5−2からなる。尚、タイヤにはJATMA等の規格に
定められた内圧及び荷重を負荷するものとする。
2は40mm以上が好ましい。なぜなら曲率半径が40mm
未満では、該トレッドの十分な設置が期待できないから
である。
TWの80%〜105%に相当すること、ベルト最大幅
BWmax がタイヤ断面幅TWの60%〜100%に相当
することがそれぞれ好ましい。
張り出しているからといって、トレッド幅6のタイヤ径
方向内側に凹部を設けて剛性を低下させることは好まし
くなく、図1ではトレッド端6近傍の断面形状をスクエ
ア状にしている。
ト以外のベルトの内の少なくとも1枚のベルト幅をBW
2 とするとき、BW2 ≦0.65TRWとすることが好
ましく、さらに、前記ベルト層の最外ベルトのベルト幅
を0.65TRW以下とすることが好ましい。
斜路面11を乗り上げる向きに進入角をもって横断しよ
うとするとき、タイヤには路面11からの反力FR と傾
斜路面11との間に発生するキャンバースラストFC に
よる横力FY が働く。
バイアスヤイヤに比べてタイヤの径方向剛性及び幅方向
剛性が高くなることから、前記反力FR が大きく、キャ
ンバースラストFC が小さくなるため、タイヤに働く横
力FY は大きくなる。
には進入角を大きくしなければならず、スムーズな乗り
上げができないため、ワンダリング現象が発生すること
が判明した。
ためには、キャンバースラストFCを増加させることに
より、横力FY を減少させることが有効である。そこで
発明者はこの点の検討をさらに行ない、以下の知見を得
た。
ラストFC は、タイヤが傾斜路面11に接地して撓み変
形をしたときに発生するサイドウォール7の倒れ込み変
形bsideがトレッド端近傍でのトレッドの曲げ変形bsh
o を起こし、該変形によるトレッドの剪断変形Ssho に
よって発生する傾斜路面11を乗り上げる向きの横力F
sho の寄与が大きいのである。そこで、キャンバースラ
ストFC を増加させるためには、前記倒れ込み変形bsi
deのトレッド端近傍への伝達によるトレッドの曲げ変形
bsho を増加させればよい。
路面11に接地したときにより広く接地するようにすれ
ばよいのである。
レッド端がタイヤ幅方向外側に張り出しており、平坦路
において接地する第1トレッドと、第1トレッドよりも
タイヤ幅方向外側に延びて傾斜路面11の山側において
接地する第2トレッドと、を有する。
ッド端近傍への伝達によるトレッドの曲げ変形bsho が
増加するため、キャンバースラストFC を増加させるこ
とができ、また、トレッド端近傍の踏面が、特に傾斜路
面11に接地したときにより広く接地することができ
る。したがって、傾斜路面11をスムーズに乗り上げる
ことができるのである。
り、斜度が10°までの傾斜路面11での接地幅を拡大
することができる。
ルト幅を0.75TRWよりも大きくすることにより、
第2トレッドの接地端部近傍まで延在したベルトがbsi
deを接地端部近傍のトレッドに広く伝達し易くする。
65TRW以下とすることにより、第1トレッドに相当
する位置のベルト剛性を落とすことなく、0.65TR
Wよりタイヤ幅方向外側部分のベルト層のタイヤ断面内
曲げ剛性を低減することができ、上記幅広にしたベルト
が曲げ変形し易くなるので、上記bsideの伝達効果を大
きくすることができる。
前記幅狭ベルトは最外層であることが望ましく、また上
記ワンダリング抑制の点からも望ましい。
%〜105%に相当させることが好ましい。80%未満
であるとキャンバースラストを十分増加させることがで
きない虞があり、105%を越えると最早キャンバース
ラスト増加は頭打ちとなり、トレッド端破損の虞がある
からである。
sideをトレッド端近傍へ伝達するためにベルト最大幅は
タイヤ断面幅の60%以上あることが好ましい。しか
し、あまり幅広であると最早キャンバースラスト増加は
頭打ちとなるとともにベルト端部が歪増加により破傷し
やすくなるため、タイヤ断面幅の100%以下とするこ
とが好ましい。
4/112L LT の小型トラック用空気入りラジアルタイヤ
を、トレッド幅及びベルト最大幅を種々変更して、表1
の仕様のもとにぞれぞれ試作した。なおこれらのタイヤ
においては、トレッドの輪郭線を、タイヤ赤道面CLか
らタイヤ幅方向外側37.6mmまでは曲率半径が300
mm、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側37.6〜
80.0mmは曲率半径が100mm、これよりタイヤ幅方
向外側は曲率半径が50mmの円弧で構成した。
記サイズのタイヤ9を従来例として試作した。図1のタ
イヤとの相違点は、従来例は第2トレッドを有しておら
ず曲率半径300mmで構成される第1トレッドのみから
成り、両端が半径25mmのラウンド形状である。すなわ
ちトレッドが平坦路で実質上全域に亘って接地する。
枚のスチールベルトから成り、内層から外層に向かって
1ベルト4A、2ベルト4B、3ベルト4Cとしたと
き、その幅は表1に示す通りである。
填後、2トン積みの小型トラック(後輪が複輪タイプ)
に装着し、該小型トラックに規定最大荷重を負荷した状
態で轍を含む舗装路をテストドライバーが走行し、直進
安定性を官能評価した。その結果を、従来例を100と
する指数評価(指数は大きいほど良好)にて、表1に併
記している。
顕著に向上したことが明らかである。また、最外ベルト
(3ベルト)のベルト幅を0.65TRW以下とした実
施例1のタイヤは、特に直進安定性に優れている。
イヤのワンダリング現象を抑制し、轍の凹凸などの傾斜
部分を有する路面での直進安定性を向上させることがで
きる。
ある。
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一対のビードコア間にわたりトロイド状
をなして跨がるカーカスのタイヤ径方向外側に、複数枚
のベルト及びトレッドを配置した空気入りラジアルタイ
ヤであって、 前記トレッドは、トレッド端がタイヤ幅方向外側に張り
出し、平坦路において接地する第1トレッドと第1トレ
ッドよりもタイヤ幅方向外側に延びてタイヤ軸方向に対
して傾斜する傾斜路面の山側に接地する第2トレッドと
を有し、 第1トレッドと第2トレッドを含めた全体のトレッド幅
をTRW、前記ベルトの内の少なくとも1枚のベルト幅
をBW1 とするとき、 BW1 ≧0.75TRWであることを特徴とする空気入
りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 BW1 ≧0.75TRWとしたベルト以
外のベルトの内の少なくとも1枚のベルト幅をBW2 と
するとき、 BW2 ≦0.65TRWであることを特徴とする請求項
1に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 前記ベルト層の最外ベルトのベルト幅
が、0.65TRW以下であることを特徴とする請求項
2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05461395A JP4024879B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05461395A JP4024879B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244410A true JPH08244410A (ja) | 1996-09-24 |
JP4024879B2 JP4024879B2 (ja) | 2007-12-19 |
Family
ID=12975598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05461395A Expired - Fee Related JP4024879B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4024879B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009073245A (ja) * | 2007-09-19 | 2009-04-09 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
EP2602125A1 (en) * | 2011-12-05 | 2013-06-12 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Pneumatic tire |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP05461395A patent/JP4024879B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009073245A (ja) * | 2007-09-19 | 2009-04-09 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
EP2602125A1 (en) * | 2011-12-05 | 2013-06-12 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Pneumatic tire |
AU2012247019B2 (en) * | 2011-12-05 | 2016-01-07 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tyre |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4024879B2 (ja) | 2007-12-19 |
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