JPH082439A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents
自動車の前部車体構造Info
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- JPH082439A JPH082439A JP16304594A JP16304594A JPH082439A JP H082439 A JPH082439 A JP H082439A JP 16304594 A JP16304594 A JP 16304594A JP 16304594 A JP16304594 A JP 16304594A JP H082439 A JPH082439 A JP H082439A
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- Japan
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- vehicle
- body structure
- flange
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一般車のボディベースを共用してハイデッキ
車のように異なる車形の前部車体を容易に得ることがで
きるようにする。 【構成】 一般車のフロントホイールエプロン1のフロ
ントフェンダ取付面1a上に、縦壁面の上下に上縁フラ
ンジ10aと下縁フランジ10bを形成したエクステン
ション部材10の下縁フランジ10bを接合固着し、エ
クステンション部材10の上縁フランジ10aにて新た
なフロントフェンダ11の取付面を形成することによ
り、一般車のフロントホイールエプロン1を共用してハ
イデッキ車の前部車体を容易に得ることができるように
した。エクステンション部材10の下縁には縦壁接合面
10cが下向きに突出形成され、縦壁接合面10cがフ
ロントホイールエプロン1の上部縦壁面に接合すること
により、エクステンション部材10の車幅方向の位置決
めが容易に行われるようになっている。
車のように異なる車形の前部車体を容易に得ることがで
きるようにする。 【構成】 一般車のフロントホイールエプロン1のフロ
ントフェンダ取付面1a上に、縦壁面の上下に上縁フラ
ンジ10aと下縁フランジ10bを形成したエクステン
ション部材10の下縁フランジ10bを接合固着し、エ
クステンション部材10の上縁フランジ10aにて新た
なフロントフェンダ11の取付面を形成することによ
り、一般車のフロントホイールエプロン1を共用してハ
イデッキ車の前部車体を容易に得ることができるように
した。エクステンション部材10の下縁には縦壁接合面
10cが下向きに突出形成され、縦壁接合面10cがフ
ロントホイールエプロン1の上部縦壁面に接合すること
により、エクステンション部材10の車幅方向の位置決
めが容易に行われるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の前部車体構造
に関するもので、プラットフォーム(センタストラクチ
ャー)を共用してベース車とは異なるスタイリングの車
体を実現するための前部車体構造を提供しようとするも
のである。
に関するもので、プラットフォーム(センタストラクチ
ャー)を共用してベース車とは異なるスタイリングの車
体を実現するための前部車体構造を提供しようとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車の前部車体は、図6に示すよう
に、エンジンルームの左右側壁をなす左右のフロントホ
イールエプロン1と、該左右のフロントホイールエプロ
ン1の下縁部内側に接合固着され前後方向の閉断面を形
成する左右のフロントフレーム2と、左右のフロントフ
レーム2の前部を連結するフロントクロスメンバ3と、
エンジンルーム前端の枠組みを形成するラジエータパネ
ル4と、エンジンルームとその後方の車室とを仕切るト
ーボード5とによって構成され、フロントフレーム2の
後端部はトーボード5に接合固着されると共にフロアパ
ネル下面のサイドフレーム8の前端部に連結され、トー
ボード5の上端部に沿って固設されるダクトコンプル6
の左右端部を覆うカウルサイドパネル7に上記フロント
ホイールエプロン1の後端部が結合された構造となって
いるのが一般的である(例えば特開平5−85415号
公報参照)。又、フロントホイールエプロン1の上縁に
はフロントフェンダ取付用のフランジ1aが形成されて
いる。
に、エンジンルームの左右側壁をなす左右のフロントホ
イールエプロン1と、該左右のフロントホイールエプロ
ン1の下縁部内側に接合固着され前後方向の閉断面を形
成する左右のフロントフレーム2と、左右のフロントフ
レーム2の前部を連結するフロントクロスメンバ3と、
エンジンルーム前端の枠組みを形成するラジエータパネ
ル4と、エンジンルームとその後方の車室とを仕切るト
ーボード5とによって構成され、フロントフレーム2の
後端部はトーボード5に接合固着されると共にフロアパ
ネル下面のサイドフレーム8の前端部に連結され、トー
ボード5の上端部に沿って固設されるダクトコンプル6
の左右端部を覆うカウルサイドパネル7に上記フロント
ホイールエプロン1の後端部が結合された構造となって
いるのが一般的である(例えば特開平5−85415号
公報参照)。又、フロントホイールエプロン1の上縁に
はフロントフェンダ取付用のフランジ1aが形成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、図7に示すよう
に、実線示の一般車(ベース車)よりも鎖線示のように
キャビン配置を高位置に設定したハイデッキ車が製作販
売されるようになってきたが、このようにベース車のプ
ラットフォーム(センタストラクチャー)を共用して該
ベース車とは車形の異なる自動車を製作しようとする場
合、フロントフェンダの取付面はベース車の場合とは異
なってくるので、上記ベース車の前部車体構成部品,特
にフロントフェンダの取付けを受持つ部品であるフロン
トホイールエプロンを新たに設計,製作しなければなら
ず、部品が多種類化すると共に開発に長時間を要し、コ
ストアップや生産設備の改編等に多額の費用がかかる、
という課題を有している。
に、実線示の一般車(ベース車)よりも鎖線示のように
キャビン配置を高位置に設定したハイデッキ車が製作販
売されるようになってきたが、このようにベース車のプ
ラットフォーム(センタストラクチャー)を共用して該
ベース車とは車形の異なる自動車を製作しようとする場
合、フロントフェンダの取付面はベース車の場合とは異
なってくるので、上記ベース車の前部車体構成部品,特
にフロントフェンダの取付けを受持つ部品であるフロン
トホイールエプロンを新たに設計,製作しなければなら
ず、部品が多種類化すると共に開発に長時間を要し、コ
ストアップや生産設備の改編等に多額の費用がかかる、
という課題を有している。
【0004】本発明は、上記のような従来の課題に対処
し、生産設備と部品の共通化及びそれに伴う開発期間の
短縮,コスト及び経費の低減をはかることを目的とする
ものである。
し、生産設備と部品の共通化及びそれに伴う開発期間の
短縮,コスト及び経費の低減をはかることを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベース車のフ
ロントホイールエプロン上縁のフロントフェンダ取付面
上にエクステンション部材を固着し、該エクステンショ
ン部材の上縁フランジを新たなフロントフェンダ取付面
とするよう構成したことを特徴とするものである。
ロントホイールエプロン上縁のフロントフェンダ取付面
上にエクステンション部材を固着し、該エクステンショ
ン部材の上縁フランジを新たなフロントフェンダ取付面
とするよう構成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成したことにより、ハイデッキ
車のようにベース車とはスタイリングやパッケージング
の異なる車形の前部車体を容易に得ることができ、ベー
ス車とのボディベースの共用度が大幅に向上し、開発期
間の短縮及びコスト経費の節減をはかることができる。
車のようにベース車とはスタイリングやパッケージング
の異なる車形の前部車体を容易に得ることができ、ベー
ス車とのボディベースの共用度が大幅に向上し、開発期
間の短縮及びコスト経費の節減をはかることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜5を参照して
説明する。
説明する。
【0008】図1は本発明の第1の実施例を示すもの
で、1はエンジンルームの左右の側壁を構成するフロン
トホイールエプロン、2は該フロントホイールエプロン
1の下縁部内側に沿って接合固着され前後方向の閉断面
を形成するフロントフレームであり、左右のフロントフ
レーム2の前端部は従来通りフロントクロスメンバ3に
て連結され、該フロントフレーム2の後端部は従来通り
トーボード5に突き合わせ固着されると共にフロアパネ
ル下面に接合固着され前後方向の閉断面を形成するサイ
ドフレーム8の前端部に連結され、左右のフロントホイ
ールエプロン1の前端部には従来通りラジエータパネル
4が固着される。フロントホイールエプロン1の上縁部
には、従来通りフロントフェンダ取付面となるフランジ
1aが形成されている。9はフロントホイールエプロン
1の後部に形成されたフロントサスペンション取付用の
ストラットタワーである。
で、1はエンジンルームの左右の側壁を構成するフロン
トホイールエプロン、2は該フロントホイールエプロン
1の下縁部内側に沿って接合固着され前後方向の閉断面
を形成するフロントフレームであり、左右のフロントフ
レーム2の前端部は従来通りフロントクロスメンバ3に
て連結され、該フロントフレーム2の後端部は従来通り
トーボード5に突き合わせ固着されると共にフロアパネ
ル下面に接合固着され前後方向の閉断面を形成するサイ
ドフレーム8の前端部に連結され、左右のフロントホイ
ールエプロン1の前端部には従来通りラジエータパネル
4が固着される。フロントホイールエプロン1の上縁部
には、従来通りフロントフェンダ取付面となるフランジ
1aが形成されている。9はフロントホイールエプロン
1の後部に形成されたフロントサスペンション取付用の
ストラットタワーである。
【0009】10は上記フロントホイールエプロン1の
上部に接続され該フロントホイールエプロン1を上方へ
延長するエクステンション部材であり、該エクステンシ
ョン部材10は縦壁面の上縁部に新たなフロントフェン
ダ取付面となる上縁フランジ10aを有し下縁部に上記
フロントホイールエプロン1のフランジ1a上に接合固
着される下縁フランジ10bをもったほぼコ字状断面形
状に形成され、下縁フランジ10bをフロントホイール
エプロン1のフランジ1a上に接合しスポット溶接等に
て固着することにより、エクステンション部材10の縦
壁面がフロントホイールエプロン1の縦壁面の上部にほ
ぼ同一面にてつながり、フロントホイールエプロン1が
上方に延長された構造となって、エクステンション部材
10の上縁フランジ10aが新たなフロントフェンダ取
付面となるようになっている。
上部に接続され該フロントホイールエプロン1を上方へ
延長するエクステンション部材であり、該エクステンシ
ョン部材10は縦壁面の上縁部に新たなフロントフェン
ダ取付面となる上縁フランジ10aを有し下縁部に上記
フロントホイールエプロン1のフランジ1a上に接合固
着される下縁フランジ10bをもったほぼコ字状断面形
状に形成され、下縁フランジ10bをフロントホイール
エプロン1のフランジ1a上に接合しスポット溶接等に
て固着することにより、エクステンション部材10の縦
壁面がフロントホイールエプロン1の縦壁面の上部にほ
ぼ同一面にてつながり、フロントホイールエプロン1が
上方に延長された構造となって、エクステンション部材
10の上縁フランジ10aが新たなフロントフェンダ取
付面となるようになっている。
【0010】尚、エクステンション部材10の下縁フラ
ンジ10bの前後部には縦壁接合面10cが下方へ突出
形成され、下縁フランジ10bをフランジ1a上に接合
して固着する際、該縦壁接合面10cがフロントホイー
ルエプロン1の上部縦壁面に接合することにより、フロ
ントホイールエプロン1に対するエクステンション部材
10の車幅方向の位置決めが行われ、該縦壁接合面10
cとフロントホイールエプロン1の縦壁面との接合部位
をスポット溶接等にて固着することによってエクステン
ション部材10のフロントホイールエプロン1への結合
強度をより強固とするようになっている。
ンジ10bの前後部には縦壁接合面10cが下方へ突出
形成され、下縁フランジ10bをフランジ1a上に接合
して固着する際、該縦壁接合面10cがフロントホイー
ルエプロン1の上部縦壁面に接合することにより、フロ
ントホイールエプロン1に対するエクステンション部材
10の車幅方向の位置決めが行われ、該縦壁接合面10
cとフロントホイールエプロン1の縦壁面との接合部位
をスポット溶接等にて固着することによってエクステン
ション部材10のフロントホイールエプロン1への結合
強度をより強固とするようになっている。
【0011】上記において、フロントホイールエプロン
1の上縁のフランジ1aをフロントフェンダ取付面とし
たベース車(図7の実線示参照)に対し、フロントホイ
ールエプロン1の上縁のフランジ1a上にエクステンシ
ョン部材10の下縁フランジ10bを接合固着し、該エ
クステンション部材10の上縁フランジ10aにフロン
トフェンダ11を取付けることにより、図7の鎖線示の
ようなハイデッキタイプの車をボディベースを共用して
製作することができるものである。この場合、トーボー
ド5は上方へ延長され、その上部に沿って車幅方向のダ
クトコンプル6が固着され、該ダクトコンプル6の左右
端部を覆うカウルサイドパネルの前縁部(該カウルサイ
ドパネルの後縁部はフロントピラーに固着される)に上
記エクステンション部材10の後縁部が固着される。
1の上縁のフランジ1aをフロントフェンダ取付面とし
たベース車(図7の実線示参照)に対し、フロントホイ
ールエプロン1の上縁のフランジ1a上にエクステンシ
ョン部材10の下縁フランジ10bを接合固着し、該エ
クステンション部材10の上縁フランジ10aにフロン
トフェンダ11を取付けることにより、図7の鎖線示の
ようなハイデッキタイプの車をボディベースを共用して
製作することができるものである。この場合、トーボー
ド5は上方へ延長され、その上部に沿って車幅方向のダ
クトコンプル6が固着され、該ダクトコンプル6の左右
端部を覆うカウルサイドパネルの前縁部(該カウルサイ
ドパネルの後縁部はフロントピラーに固着される)に上
記エクステンション部材10の後縁部が固着される。
【0012】尚、図1(A)に示すように、エクステン
ション部材10の後部に、ダクトコンプル6の左右端部
を塞ぐ従来のカウルサイドパネルの機能をもつカウルサ
イドパネル部10dを一体に延長構成し、該カウルサイ
ドパネル部10dでダクトコンプル6の左右端部を塞ぐ
と共に、該カウルサイドパネル部10dの後縁部をフロ
ントピラーに固着する構成としてもよい。
ション部材10の後部に、ダクトコンプル6の左右端部
を塞ぐ従来のカウルサイドパネルの機能をもつカウルサ
イドパネル部10dを一体に延長構成し、該カウルサイ
ドパネル部10dでダクトコンプル6の左右端部を塞ぐ
と共に、該カウルサイドパネル部10dの後縁部をフロ
ントピラーに固着する構成としてもよい。
【0013】図2は、左右のエクステンション部材10
のカウルサイドパネル部10dに、下部にトーボード延
長部6aをもちその上部に車幅方向のダクト部6bをも
ったダクトコンプル6の左右端部を固着して集成した状
態を示しており、このようにダクトコンプル6を集成し
たエクステンション部材10をフロントホイールエプロ
ン1のフランジ1a上に固着し、ダクトコンプル6のト
ーボード延長部6aをベース車のトーボード5の上縁に
接合固着することにより、容易にハイデッキタイプの車
に適合する前部車体を得ることができるものである。
のカウルサイドパネル部10dに、下部にトーボード延
長部6aをもちその上部に車幅方向のダクト部6bをも
ったダクトコンプル6の左右端部を固着して集成した状
態を示しており、このようにダクトコンプル6を集成し
たエクステンション部材10をフロントホイールエプロ
ン1のフランジ1a上に固着し、ダクトコンプル6のト
ーボード延長部6aをベース車のトーボード5の上縁に
接合固着することにより、容易にハイデッキタイプの車
に適合する前部車体を得ることができるものである。
【0014】このようにして、図3に示すように、ベー
ス車とプラットフォーム(斜線を付した部分)を共通化
したハイデッキタイプの車体が容易に構成される。
ス車とプラットフォーム(斜線を付した部分)を共通化
したハイデッキタイプの車体が容易に構成される。
【0015】図4及び図5は、本発明の第2及び第3の
実施例を示すもので、図1の実施例ではエクステンショ
ン部材10の後側の縦壁接合面10cを下縁フランジ1
0bの下側に廻り込むように形成しているのに対し、図
4の実施例では後側の縦壁接合面10cを下縁フランジ
10bの後方でストレートに下向きに形成した例を示し
ており、又図5の実施例では下縁フランジ10bを複数
に分割して間欠的に形成し、それら複数に分割された下
縁フランジ10bの間に縦壁接合面10cを下向きに突
出形成した例を示している。
実施例を示すもので、図1の実施例ではエクステンショ
ン部材10の後側の縦壁接合面10cを下縁フランジ1
0bの下側に廻り込むように形成しているのに対し、図
4の実施例では後側の縦壁接合面10cを下縁フランジ
10bの後方でストレートに下向きに形成した例を示し
ており、又図5の実施例では下縁フランジ10bを複数
に分割して間欠的に形成し、それら複数に分割された下
縁フランジ10bの間に縦壁接合面10cを下向きに突
出形成した例を示している。
【0016】尚、エクステンション部材10の下縁に形
成される縦壁接合面10cは、上記各実施例に示す構造
に限らず、エクステンション部材10下縁の前端部分或
は後方部分の何れか一方に縦壁接合面10cを設けた構
造としても良い。
成される縦壁接合面10cは、上記各実施例に示す構造
に限らず、エクステンション部材10下縁の前端部分或
は後方部分の何れか一方に縦壁接合面10cを設けた構
造としても良い。
【0017】一般に、ベース車の車形毎に一体新製され
るフロントホイールエプロンでは、前面衝突時の衝突エ
ネルギー吸収量や変形モード等を板厚の増減等によって
チューニングすることは非常に困難であるが、上記のよ
うにフロントホイールエプロン1の上にエクステンショ
ン部材10を固着してベース車とは異なる新たなフロン
トフェンダ取付面を構成することにより、プラットフォ
ームを共通化したハイデッキ車等の外観,パッケージン
グを異にする車形を容易に実現できるようにした本発明
においては、エクステンション部材10の板厚増減や、
図4に示すように、衝突荷重の入力方向に抗するビード
部10eの設定,穴10fによる屈曲変形部位の設定、
又図5に示すように、下縁フランジ10bの間欠隙間の
切欠きの設定等によって、衝突エネルギーの吸収量や変
形モードのチューニングが容易となり、該エクステンシ
ョン部材10を前面衝突時の衝突エネルギー吸収部材と
して有効に利用することができるものである。
るフロントホイールエプロンでは、前面衝突時の衝突エ
ネルギー吸収量や変形モード等を板厚の増減等によって
チューニングすることは非常に困難であるが、上記のよ
うにフロントホイールエプロン1の上にエクステンショ
ン部材10を固着してベース車とは異なる新たなフロン
トフェンダ取付面を構成することにより、プラットフォ
ームを共通化したハイデッキ車等の外観,パッケージン
グを異にする車形を容易に実現できるようにした本発明
においては、エクステンション部材10の板厚増減や、
図4に示すように、衝突荷重の入力方向に抗するビード
部10eの設定,穴10fによる屈曲変形部位の設定、
又図5に示すように、下縁フランジ10bの間欠隙間の
切欠きの設定等によって、衝突エネルギーの吸収量や変
形モードのチューニングが容易となり、該エクステンシ
ョン部材10を前面衝突時の衝突エネルギー吸収部材と
して有効に利用することができるものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ベース車
のフロントホイールエプロン上縁のフロントフェンダ取
付面の上にエクステンション部材を固着し、該エクステ
ンション部材の上縁フランジを新たなフロントフェンダ
取付面とすることにより、ハイデッキ車のようなベース
車とはスタイリング,パッケージングの異なる車形を容
易に得ることができるもので、ベース車とのプラットフ
ォーム(センタストラクチャー)の共用度の向上をはか
り、開発期間の短縮及びコスト経費の節減をはかること
ができ、更に上記エクステンション部材を利用して前面
衝突時の衝突エネルギー吸収量や変形モードのチューニ
ングを容易に行うことができる等、実用上多大の効果を
もたらし得るものである。
のフロントホイールエプロン上縁のフロントフェンダ取
付面の上にエクステンション部材を固着し、該エクステ
ンション部材の上縁フランジを新たなフロントフェンダ
取付面とすることにより、ハイデッキ車のようなベース
車とはスタイリング,パッケージングの異なる車形を容
易に得ることができるもので、ベース車とのプラットフ
ォーム(センタストラクチャー)の共用度の向上をはか
り、開発期間の短縮及びコスト経費の節減をはかること
ができ、更に上記エクステンション部材を利用して前面
衝突時の衝突エネルギー吸収量や変形モードのチューニ
ングを容易に行うことができる等、実用上多大の効果を
もたらし得るものである。
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、(A)は
フロントホイールエプロンとそれに固着されるエクステ
ンション部材との分解斜視図、(B)は(A)のB−B
断面図、(C)は(A)のC−C断面図である。
フロントホイールエプロンとそれに固着されるエクステ
ンション部材との分解斜視図、(B)は(A)のB−B
断面図、(C)は(A)のC−C断面図である。
【図2】左右のエクステンション部材をダクトコンプル
に集成した状態を示すもので、(A)は斜視図、(B)
は(A)の中央部の縦断側面図でダクトコンプルをトー
ボード上に結合した状態を示している。
に集成した状態を示すもので、(A)は斜視図、(B)
は(A)の中央部の縦断側面図でダクトコンプルをトー
ボード上に結合した状態を示している。
【図3】図1,図2に示すエクステンション部材を用い
てハイデッキ車の車体を構成した状態例を示す全体斜視
図である。
てハイデッキ車の車体を構成した状態例を示す全体斜視
図である。
【図4】エクステンション部材の要部斜視図で本発明の
第2の実施例を示している。
第2の実施例を示している。
【図5】エクステンション部材の要部斜視図で本発明の
第3の実施例を示している。
第3の実施例を示している。
【図6】従来の自動車車体構成例を示すもので、(A)
は前部車体の斜視図、(B)は片側のフロントホイール
エプロン部の斜視図である。
は前部車体の斜視図、(B)は片側のフロントホイール
エプロン部の斜視図である。
【図7】ベース車とこのベース車のプラットフォーム
(センタストラクチャー)を共用して構成されるハイデ
ッキ車との外観を示す前部側面説明図である。
(センタストラクチャー)を共用して構成されるハイデ
ッキ車との外観を示す前部側面説明図である。
1 フロントホイールエプロン 1a フランジ 2 フロントフレーム 3 フロントクロスメンバ 4 ラジエータパネル 5 トーボード 6 ダクトコンプル 6a トーボード延長部 6b ダクト部 7 カウルサイドパネル 8 サイドフレーム 9 ストラットタワー 10 エクステンション部材 10a 上縁フランジ 10b 下縁フランジ 10c 縦壁接合面 10d カウルサイドパネル部 10e ビード部 10f 穴 11 フロントフェンダ
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンルームの左右側壁を構成する左
右のフロントホイールエプロンのフロントフェンダ取付
用のフランジ上に、縦壁面の上下部に上縁フランジと下
縁フランジとを有するエクステンション部材を、該下縁
フランジをフロントホイールエプロンの上記フランジに
接合固着し、該エクステンション部材の上縁フランジに
て新たなフロントフェンダ取付面を構成したことを特徴
とする自動車の前部車体構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車の前部車体構造
において、エクステンション部材の下縁部には、下縁フ
ランジをフロントホイールエプロンのフランジ上に接合
した時、フロントホイールエプロンの上部縦壁面に接合
してエクステンション部材の車幅方向位置を規制する縦
壁接合面が部分的に下方へ突出形成されていることを特
徴とする自動車の前部車体構造。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の自動車の前部車
体構造において、エクステンション部材の後部には、ト
ーボードの上縁部に接合固着されるトーボード延長部の
上部に車幅方向のダクト部を形成したダクトコンプルの
該ダクト部の左右端部に固着されて該左右端部を塞ぐカ
ウルサイドパネル部が一体に延長構成されていることを
特徴とする自動車の前部車体構造。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の自動車
の前部車体構造において、エクステンション部材にはビ
ード部,穴或は切欠き等の前面衝突時のエネルギ吸収量
や変形モードのチューニング手段が設けられていること
を特徴とする自動車の前部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16304594A JP3361190B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 自動車の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16304594A JP3361190B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 自動車の前部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082439A true JPH082439A (ja) | 1996-01-09 |
JP3361190B2 JP3361190B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=15766137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16304594A Expired - Fee Related JP3361190B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 自動車の前部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3361190B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10301183A1 (de) * | 2003-01-15 | 2004-07-29 | Bayerische Motoren Werke Ag | Stützträger für einen Kotflügel |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP16304594A patent/JP3361190B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10301183A1 (de) * | 2003-01-15 | 2004-07-29 | Bayerische Motoren Werke Ag | Stützträger für einen Kotflügel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3361190B2 (ja) | 2003-01-07 |
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