JPH0824360A - スプリンクラ−消火設備 - Google Patents

スプリンクラ−消火設備

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JPH0824360A
JPH0824360A JP10904995A JP10904995A JPH0824360A JP H0824360 A JPH0824360 A JP H0824360A JP 10904995 A JP10904995 A JP 10904995A JP 10904995 A JP10904995 A JP 10904995A JP H0824360 A JPH0824360 A JP H0824360A
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fire extinguishing
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Kiyotaka Fujii
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消火用水の放出開始などの際の水圧変動をう
けたとき、継手類が振動しないように、また、天井など
への取付け高さ位置調整の容易なスプリンクラ−消火設
備を提供する。 【構成】 スプリンクラ−ヘツド14が枝管24に継手
25を介して接続され、枝管24に給水配管16から消
火用水が供給されるスプリンクラ−消火設備において、
継手25を建物部材43に固定するための取付具42を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅用として好適な
スプリンクラ−消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラ−を用いた消火設備は初期
消火に非常に効果があり、そのため、高層ビル、劇場、
デパ−ト等のように消防法で設置が義務づけられている
建物のほか、火災の発生し易い場所や一般住宅でも設置
が望ましい。そして、スプリンクラ−設備のための大容
量の水タンクや給水ポンプ等の多額な設備費用を省くた
めに水道管に閉鎖型のスプリンクラ−ヘツドを直結して
使用する方法が、従来、知られている。例えば図5に従
来の施工例の斜視図で示すように水道配管101から分
岐された分岐管102によって例えば台所103に引き
込まれ、給水栓104が設けられている。複数の住戸か
らなる集合住宅の各住戸に上水配管を介して水道水を供
給する高架水槽2が設けられた集合住宅において、従来
は、図6に配管系統図で例示するように、図示しない上
水用の高架水槽に消火用給水本管120が連通され、こ
の消火用給水本管120に分岐管121が接続され、分
岐管121にT字継手122や十字継手123を介して
枝管124〜128が接続され、枝管124〜128の
先端にスプリンクラ−ヘツド129が接続されている。
そして枝管124〜128は、それぞれ末端側に必要な
消火用水の供給量に見合った口径で多種類の管路が選択
されて接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように住宅用スプ
リンクラ−消火設備では、スプリンクラ−ヘツド129
を、建物の天井などの所定位置に取付けるのであるが、
スプリンクラ−ヘツド129からの消火用水の放出開始
や放出終了などの際、水圧が大きく変動するので、分岐
管121やT字継手122、十字継手123などはこの
水圧変動により激しく振動して、これによる水洩れなど
の損傷が発生し易い。また、スプリンクラ−ヘツド12
9の天井などへの取付けにあたって、所定の高さに取付
けるための高さ位置調整は特に手数がかかる。この発明
は従来のスプリンクラ−消火設備の前記問題点を解決す
べく提案されたものであり、消火用水の放出開始などの
際の水圧変動をうけたとき、継手類が振動しないよう
に、また、天井などへの取付け高さ位置調整の容易なス
プリンクラ−消火設備を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明は、スプリンクラ−ヘツド14が枝管24に
継手25を介して接続され、前記枝管24に給水配管1
6から消火用水が供給されるスプリンクラ−消火設備に
おいて、前記継手25を建物部材43に固定するための
取付具42を設けたことを特徴とするスプリンクラ−消
火設備である。
【0005】そして請求項1のスプリンクラ−消火設備
において、前記取付具42には、前記継手25の取付け
高さを上下に調節可能な手段が設けられていることを特
徴としている。
【0006】また請求項1又は2のスプリンクラ−消火
設備において、前記取付具42は、建物部材43に固定
具47で固定される固定用片46と、前記固定用片46
に連続して形成されると共に、1つ以上の上下方向の長
孔45を有する取付片44とからなり、前記継手25
は、前記取付片44の長孔45を挿通する取付体49に
よって前記取付具42に固定されていることを特徴とし
ている。
【0007】さらに請求項1,2又は3のスプリンクラ
−消火設備において、枝管24の端末にスプリンクラ−
ヘツド14を接続する場合は、前記継手25は、エルボ
39とユニオン40とにて構成し、エルボ39が前記取
付具42に固定されていることを特徴としている。
【0008】そして請求項1,2,3又は4のスプリン
クラ−消火設備において、枝管24の中間にスプリンク
ラ−ヘツド14を接続する場合は、前記継手25は、T
字継手41とユニオン40とにて構成し、T字継手41
が前記取付具42に固定されていることを特徴としてい
る。
【0009】また請求項1,2,3,4又は5のスプリ
ンクラ−消火設備において、枝管24は、複数の枝管2
4を接続できるヘッダ−21に接続され、ヘッダ−21
は分岐管18を介して給水配管16に接続されているこ
とを特徴としている。
【0010】さらに請求項1,2,3.4,5又は6の
スプリンクラ−消火設備において、枝管24は可撓管で
あることを特徴としている。
【0011】
【作用】スプリンクラ−ヘツド14を接続している継手
25や枝管24の継手25側等は、建物部材43に取付
具42で固定されているので、例えば放水開始や放水終
了等の際に現われる水圧変動を受けてもこの継手25や
枝管24の継手25側等は振動するようなことは無く、
振動による継手25部の洩れなどの損傷が防止される。
【0012】請求項2の発明は、取付具42には、継手
25の取付け高さを上下に調節可能な手段を設けている
ので、継手25に接続されているスプリンクラ−ヘツド
14は、この調節可能な手段によって所定の高さ位置に
調節して取付けできる。
【0013】請求項3の発明は、取付具42は、建物部
材43に固定具47で固定される固定用片46と、前記
固定用片46に連続して形成されると共に、1つ以上の
上下方向の長孔45を有する取付片44とからなり、前
記継手25は、前記取付片44の長孔45を挿通する取
付体49によって前記取付具42に固定されているよう
にしたので、取付具42の取付片44の上下方向の長孔
45とこれに挿通される取付体49とを利用して、スプ
リンクラ−ヘツド14の建物部材43に対する上下方向
の取付高さを簡単に調整できる。
【0014】請求項4の発明は、枝管24の端末にスプ
リンクラ−ヘツド14を接続する場合は、前記継手25
は、エルボ39とユニオン40とにて構成し、エルボ3
9が取付具42に固定されているようにしたので、所定
の取付位置にスプリンクラ−ヘツド14を位置決めして
建物部材43へエルボ39を取付具42で固定しておい
て、次ぎにユニオン40を用いることでエルボ39に枝
管24を簡単に接続できる。
【0015】請求項5の発明は、枝管24の中間にスプ
リンクラ−ヘツド14を接続する場合は、前記継手25
は、T字継手41とユニオン40とにて構成し、T字継
手41が取付具42に固定されているようにしたので、
所定の取付位置にスプリンクラ−ヘツド14を位置決め
して建物部材43へT字継手41を取付具42で固定し
ておいて、次ぎにユニオン40を用いることでT字継手
41に枝管24を簡単に接続できる。
【0016】請求項6の発明は、枝管24は、複数の枝
管24を接続できるヘッダ−21に接続され、ヘッダ−
21は分岐管18を介して給水配管16に接続されてい
る構成としたので、スプリンクラ−ヘツド14は、それ
ぞれ個別の枝管24によってヘッダ−21に接続されて
いて、各枝管24は他のスプリンクラ−ヘツド14の配
設位置による制約を受けることなく、屈曲数の少ない単
純な配管形状となる。これにより継手数は少なくなり、
水洩れの危険減少と設備費の低減が得られる。全ての枝
管24は、その基部側がヘッダ−21によってまとまっ
た位置で接続されるため、配管工事は簡易となり、工事
費が低減される。ヘッダ−を用いない従来設備に比べ
て、スプリンクラ−ヘツド14毎の枝管24の長さは短
くなっていて圧力損失は小さくなった。さらに全ての枝
管24を同一径とすることができて、配管での接続ミス
がなくなる。
【0017】請求項7の発明は、枝管24を可撓管で構
成したので、屈曲配管のために枝管24の途中部分で継
手類を用いた接続工事は全く不要となって、枝管24の
基部側はヘッダ−21に、末端側はスプリンクラ−ヘツ
ド14に、それぞれ接続するだけで配管作業の大略は終
り、配管工事は簡易で水洩れの恐れは一そう少なくな
る。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、集合住宅に用
いた場合について、図に基づいて説明する。図1は例え
ば1つの住戸に配置されるスプリンクラ−消火設備の全
体斜視図、図2は図1のスプリンクラ−消火設備を集合
住宅に適用した状態を示す正面略図である。集合住宅1
の屋上の高架水槽2に、水道本管3から受水槽4へ流入
する水がポンプ5によって揚水され、高架水槽2の水は
逆止弁6を介して上水配管7を通り、それぞれの住戸8
へ、配管9にて分岐され、蛇口10によって給水され
る。一方、高架水槽2の水は、ボ−ルタップを備えた補
助水槽11とブ−ストポンプ12とからなる加圧送水ユ
ニット13によって加圧され(高架水槽2と最上階の住
戸8のスプリンクラ−ヘツド14との落差が例えば10
m以上取れる場合はかかるブ−ストポンプ12は不
要)、逆止弁15を介して消火用の給水配管16へ送ら
れ、1階の端部には加圧送水ユニット13が正常に自動
起動するかどうかを試験する末端試験弁17が接続され
ている。
【0019】このような配管系統を用いれば、上水配管
7系と消火用の給水配管16系とは、補助水槽11のボ
−ルタップで分離されており、消火用の水が飲料水に回
り込んで飲料水が汚染されることがない。スプリンクラ
−ヘツド14の開放等によってブ−ストポンプ12が起
動して補助水槽11の水が減少すると、ボ−ルタップが
動作して高架水槽2の水を補助水槽11に自動的に供給
し、消火用水を確保することになる。それぞれの住戸8
には給水配管16に分岐管18が接続され、この分岐管
18には制水弁19、常態では閉じ状態の電磁弁タイプ
の開閉制御弁20および、ヘッダ−21が、順次、接続
されている。
【0020】この住戸8内のそれぞれの散水領域である
台所、居間、寝室、浴室等には、閉鎖型のスプリンクラ
−ヘツド14と、各スプリンクラ−ヘツド14の近くに
火災感知器23とが、それぞれ配置される。それぞれの
スプリンクラ−ヘツド14は単独で枝管24の末端側に
それぞれ継手25を介して接続される。また、互いに接
近している2〜3個程度のスプリンクラ−ヘツド14は
互いに直列状に継手25により枝管24に接続される。
そしてこれらの枝管24の基端側は、ユニオンの如き継
手26を介してヘッダ−21に接続されている。なお、
同じ部屋にスプリンクラ−ヘツド14が複数個設けられ
ている場合は、火災感知器23は複数のスプリンクラ−
ヘツド14に対して1個を設けることでもよい。前記制
水弁19、開閉制御弁20及びヘッダ−21は、住戸8
に設けられている配電盤やガスメ−タなどを収納してい
る機器ボックス内、或はパイプシャフト等に設置すると
便利であり、制水弁19等の近くに制御盤27を設置し
ている。
【0021】この制御盤27には、制御回路28と、開
閉制御弁20の開弁動作を報知する警報ベル29、警報
ランプ30と、開弁した開閉制御弁20を閉弁するため
の解除スイッチ31を、設けている。各火災感知器23
は配線32によって制御回路28に接続し、開閉制御弁
20は配線33によって制御回路28に接続される。全
ての火災感知器23は、各散水領域毎又は複数の散水領
域毎に、全てのスプリンクラ−ヘツド14よりも早期に
作動をするものを使用し、常態で閉じ状態の開閉制御弁
20を、火災感知器23の感知動作によって開くよう
に、制御回路28が構成されている。
【0022】住戸8の居間などには、玄関外との通話な
どに用いるインタホ−ン34を備えた住宅情報盤35が
設けられているので、この住宅情報盤35にも警報ベル
36を設けて配線37により制御回路28と警報ベル3
6を接続し、さらに住戸8の集中監視を行う図示外の中
央監視盤に警報ベル36の動作を配線38によって通報
する構成としている。枝管24は、可撓管を使用するも
のであって配管工事が良好なもの、例えば軽量高強度で
温度特性に優れたポリエチレン管、ポリブテン管などが
好適である。
【0023】スプリンクラ−ヘツド14を枝管24に接
続している前記継手25は、末端側ではエルボ39とユ
ニオン40とで構成され、枝管24の中間位置ではT字
継手41とユニオン40とで構成されている。図3は、
継手25としてエルボ39を用い、このエルボ39を介
してスプリンクラ−ヘツド14を取付具42によって建
物部材としての天井梁43に固定している場合を示した
要部縦断正面で、図4は図3の側面図である。例示した
取付具42は、エルボ39を取付けるための取付片であ
る立設片44と、天井梁43に固定するための固定用片
である横片46とからなる┏型に形成されている。
【0024】立設片44には上下に長孔45が設けてあ
り、エルボ39の取付面48に立設片44を合致し、エ
ルボ39を立設片44に取付けるための取付体である取
付ねじ49によってエルボ39を、取付具42に固定す
る。そして長孔45への取付ねじ49の挿通位置をずら
すことにより、天井梁43に対するエルボ39の上下方
向の取付位置すなわち、スプリンクラ−ヘツド14の上
下方向取付位置を調整できる。エルボ39を介して取付
具42に固定されたスプリンクラ−ヘツド14は、取付
具42の横片46を天井梁43に合致し、固定具として
のインサ−ト47を用いて天井梁43に固定する。この
ようにして天井梁43に対するスプリンクラ−ヘツド1
4の上下方向の取付位置が調整されると、天井板50の
切抜穴51からスプリンクラ−ヘツド14の先端部分が
所定の高さで散水領域(範囲)52にのぞむことになる。
【0025】符号53は、エルボ39の先端部に嵌着又
はねじ手段によって取付けられた保護キャップであっ
て、スプリンクラ−ヘツド14を天井板50などの施工
工事から保護する。内装工事が完了後、保護キャップ5
3をエルボ39から取外し、代わりに化粧用プレ−トを
取付けることになる。スプリンクラ−ヘツド14は、住
宅の場合は高感度小水量型が適しており、火災感知器2
3は、定温式スポット型を使用しているが、イオン化
式、光電式、差動式など、種々のものを使用できる。
【0026】次ぎに上記設備の動作を説明する。火災感
知器23が作動しない常態では開閉制御弁20は閉じら
れていてヘッダ−21と枝管24およびスプリンクラ−
ヘツド14には圧力水は無く、いわゆる乾式スプリンク
ラ−と同一の状態にあるか、又は枝管24内に水があっ
ても無加圧の状態にある。この状態において或る散水領
域(範囲)で火災が発生し火災感知器23が感知動作をす
ると制御回路28を介して開閉制御弁20が開き動作を
し、ブ−ストポンプ12が起動して補助水槽11の水は
給水配管16を介して分岐管18に適正圧力で送水さ
れ、分岐管18の水はヘッダ−21を通ってそれぞれの
枝管24およびスプリンクラ−ヘツド14に充水され
る。
【0027】開閉制御弁20の開き動作と同時に制御盤
27の警報ランプ30が点灯し、警報ベル29は鳴り、
住戸8内の住宅情報盤35の警報ベル36も鳴り、図示
外の中央監視盤にも、警戒状態として通報される。これ
により、居住者は、住戸8内で火災感知器23の動作を
直ちに、かつ、集中的に知ることができて、火災発生に
速やかに対応できる。火災感知器23の火災感知動作に
伴う開閉制御弁20の開弁動作は中央監視盤にも通報さ
れて、住戸8の保安管理に便利となっている。さらに火
災が拡大して高温になると当該散水領域のスプリンクラ
−ヘツド14の可溶合金が溶けて開放動作し、枝管24
の水はこのスプリンクラ−ヘツド14から放出され、消
火が行われる。この時、スプリンクラ−ヘツド14や継
手25等は水圧の大きな変動を受けて踊ろうとするが、
継手25や枝管24の継手25側等は、建物部材43に
取付具42で固定されているので、例えば放水開始や放
水終了等の際に現われる水圧変動を受けても継手25や
枝管24の継手25側等は振動するようなことは無く、
振動による継手25部の洩れなどの損傷が防止される。
【0028】スプリンクラ−ヘツド14の開放動作によ
り消火用の給水配管16から補助水槽11の水が放水さ
れると、補助水槽11のボ−ルタップは動作して高架水
槽2から補助水槽11へ消火用水が補水される。このよ
うに必要のつど消火用水が高架水槽2から補助水槽11
へ補水されて補助水槽11に貯水されるため、補助水槽
11としては消火に必要な水量を殆ど考慮しなくてもよ
いことになり、この結果、補助水槽11は小容量で足
り、この補助水槽11が載置される集合住宅1の建物強
度を増す必要はない。
【0029】そして、上記警戒状態の手動解除および、
スプリンクラ−ヘツド14の放水停止は、制御盤27に
設けてある解除スイッチ31を投入することによって容
易に行うことができる。解除スイッチ31の投入操作に
よって開閉制御弁20は閉じ動作をし、警報ランプ30
の消灯と警報ベル29、36は停止して、待機状態に復
帰する。また、制水弁19を閉じることで、スプリンク
ラ−ヘツド14や枝管24の接続個所の点検保守を簡易
に行い得る。
【0030】警戒状態でないときにスプリンクラ−ヘツ
ド14に物がぶつかる等して開放動作しても、開閉制御
弁20は閉じたままであるので放水は行われず、したが
って、スプリンクラ−ヘツド14の先端部分に誤って衝
撃を与えて開放動作しても放水しないので水損事故は発
生せず、一般人の出入り、起居する住宅用消火設備に好
適である。住戸8のスプリンクラ−ヘツド14は、給水
配管16に設けられた分岐管18に接続され、この分岐
管18に制水弁19と開閉制御弁20とを設けているの
で、制水弁19の操作あるいは開閉制御弁20の閉弁動
作が水道の使用を停止させることはなく、居住者に迷惑
を掛けずに消火設備の点検保守ができる。
【0031】エルボ39(或いはT字継手41)に取付け
られたスプリンクラ−ヘツド14の天井梁43への上下
方向の取付高さ位置は、エルボ39(或いはT字継手4
1)に捩じ込まれる取付ねじ49の取付具42の立設片
44の長孔45への挿通位置をずらすことにより、極め
て簡単に調整できる。スプリンクラ−ヘツド14は、そ
れぞれ個別の枝管24によってヘッダ−21に接続され
ていて、各枝管24は他のスプリンクラ−ヘツド14の
配設位置による制約を受けることなく、屈曲数の少ない
単純な配管形状となる。これにより継手数は少なくな
り、水洩れの危険減少と、設備費の低減が得られる。全
ての枝管24は、その基部側がヘッダ−21によってま
とまった位置で接続されるため、配管工事は簡易とな
り、工事費が低減される。ヘッダ−を用いない従来設備
に比べて、スプリンクラ−ヘツド14毎の枝管24の長
さは短くなっていて圧力損失は小さくなった。さらに全
ての枝管24を同一径とすることができて、配管での接
続ミスがなくなる効果も期待できる。
【0032】実施例の場合枝管24として可撓管を使用
しているので、硬管を用いている従来の配管に比べて枝
管24の途中部分での継手類を用いた接続工事は全く不
要となり、枝管24の基部側はヘッダ−21に、末端側
はスプリンクラ−ヘツド14に、それぞれ接続するだけ
で配管作業は大略終わることになり極めて簡易であると
共に、水洩れ危険個所は一そう減少することになって住
宅用のスプリンクラ−消火設備として好適なものとなっ
た。
【0033】なお、上記実施例では、集合住宅の場合に
ついて説明したが、一戸建住宅やビル等にも使用でき
る。一戸建住宅の場合には、分岐管18を水道本管から
元弁を介して引き込まれた水道管、例えば衛生用配管に
接続するようにすればよい。ビルの場合には、その面積
に応じ、各階毎、あるいは各階のブロック毎にヘッダ−
21を設け、各ヘッダ−21と各散水領域に設けられる
スプリンクラ−ヘツド14との間を枝管24で接続すれ
ばよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば次
の効果を奏する。すなわち請求項1の発明によれば、ス
プリンクラ−ヘツド14を接続している継手25は、建
物部材43に取付具42で固定されているので、例えば
放水開始や放水終了等の際に現われる水圧変動を受けて
もこの継手25や枝管24の継手25側等は振動するよ
うなことは無く、振動による継手25部の洩れなどの損
傷が防止され、トラブルの無いスプリンクラ−消火設備
を提供することができる。
【0035】請求項2の発明によれば、取付具42には
継手25の取付け高さを上下に調節可能な手段を設けて
いるので、継手25に接続されているスプリンクラ−ヘ
ツド14をこの調節可能な手段によって所定の取付け高
さ位置に容易に取付けできるスプリンクラ−消火設備を
提供することができる。
【0036】請求項3の発明によれば、取付具42は、
建物部材43に固定具47で固定される固定用片46
と、前記固定用片46に連続して形成されると共に、1
つ以上の上下方向の長孔45を有する取付片44とから
なり、前記継手25は、前記取付片44の長孔45を挿
通する取付体49によって前記取付具42に固定されて
いるようにしたので、取付具42の取付片44の上下方
向の長孔45とこれに挿通される取付体49とを利用し
て、スプリンクラ−ヘツド14の建物部材43に対する
上下方向の取付高さを簡単に調整できて配管工事の容易
なスプリンクラ−消火設備を提供することができる。
【0037】請求項4の発明によれば、枝管24の端末
にスプリンクラ−ヘツド14を接続する場合は、前記継
手25は、エルボ39とユニオン40とにて構成し、エ
ルボ39が取付具42に固定されているようにしたの
で、所定の取付位置にスプリンクラ−ヘツド14を位置
決めして建物部材43へエルボ39を取付具42で固定
しておいて、次ぎにユニオン40を用いることでエルボ
39に枝管24を簡単に接続でき、配管工事の容易なス
プリンクラ−消火設備を提供することができる。
【0038】請求項5の発明によれば、枝管24の中間
にスプリンクラ−ヘツド14を接続する場合は、前記継
手25は、T字継手41とユニオン40とにて構成し、
T字継手41が前記取付具42に固定されているように
したので、所定の取付位置にスプリンクラ−ヘツド14
を位置決めして建物部材43へT字継手41を取付具4
2で固定しておいて、次ぎにユニオン40を用いること
でT字継手41に枝管24を簡単に接続でき、配管工事
の容易なスプリンクラ−消火設備を提供することができ
る。
【0039】請求項6の発明によれば、スプリンクラ−
ヘツド14は、それぞれ個別の枝管24によってヘッダ
−21に接続されていて、各枝管24は他のスプリンク
ラ−ヘツド14の配設位置による制約を受けることな
く、屈曲数の少ない単純な配管形状となる。これにより
継手数は少なくなり、水洩れの危険減少と、設備費の低
減が得られる。全ての枝管24は、その基部側がヘッダ
−21によってまとまった位置で接続されるため、配管
工事は簡易となり、工事費が低減される。ヘッダ−を用
いない従来設備に比べて、スプリンクラ−ヘツド14毎
の枝管24の長さは短くなっていて圧力損失は小さくな
った。さらに全ての枝管24を同一径とすることができ
て、配管での接続ミスがなくなるなど、施工に便利で設
備費の低廉なスプリンクラ−消火設備を提供することが
できる。
【0040】請求項7の発明によれば、枝管24を可撓
管で構成したので、屈曲配管のために枝管24の途中部
分で継手類を用いた接続工事は全く不要となって、枝管
24の基部側はヘッダ−21に、末端側はスプリンクラ
−ヘツド14に、それぞれ接続するだけで配管作業の大
略は終り、配管工事は簡易で水洩れの恐れは一そう少な
くなり、実用性に優れたスプリンクラ−消火設備を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としてのスプリンクラ−消
火設備の全体斜視図である。
【図2】図1のスプリンクラ−消火設備を集合住宅に適
用した状態の正面略図である。
【図3】図1の実施例におけるスプリンクラ−ヘツドの
取付状態を示す要部縦断正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】従来のスプリンクラ−消火設備の1例を示す配
管系統図である。
【図6】従来のスプリンクラ−消火設備の他例を示す配
管系統図である。
【符号の説明】
14 スプリンクラ−ヘツド 16 給水配管 18 分岐管 21 ヘッダ− 24 枝管 25 継手 39 エルボ 40 ユニオン 41 T字継手 42 取付具 43 天井梁(建物部材) 44 立設片(取付片) 45 長孔 46 横片(固定用片) 47 インサ−ト(固定具)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリンクラ−ヘツド14が枝管24に
    継手25を介して接続され、前記枝管24に給水配管1
    6から消火用水が供給されるスプリンクラ−消火設備に
    おいて、 前記継手25を建物部材43に固定するための取付具4
    2を設けたことを特徴とするスプリンクラ−消火設備。
  2. 【請求項2】 前記取付具42には、前記継手25の取
    付け高さを上下に調節可能な手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1のスプリンクラ−消火設備。
  3. 【請求項3】 前記取付具42は、建物部材43に固定
    具47で固定される固定用片46と、前記固定用片46
    に連続して形成されると共に、1つ以上の上下方向の長
    孔45を有する取付片44とからなり、前記継手25
    は、前記取付片44の長孔45を挿通する取付体49に
    よって前記取付具42に固定されていることを特徴とす
    る請求項1又は2のスプリンクラ−消火設備。
  4. 【請求項4】 枝管24の端末にスプリンクラ−ヘツド
    14を接続する場合は、前記継手25は、エルボ39と
    ユニオン40とにて構成し、エルボ39が前記取付具4
    2に固定されていることを特徴とする請求項1,2又は
    3のスプリンクラ−消火設備。
  5. 【請求項5】 枝管24の中間にスプリンクラ−ヘツド
    14を接続する場合は、前記継手25は、T字継手41
    とユニオン40とにて構成し、T字継手41が前記取付
    具42に固定されていることを特徴とする請求項1,
    2,3又は4ののスプリンクラ−消火設備。
  6. 【請求項6】 枝管24は、複数の枝管24を接続でき
    るヘッダ−21に接続され、前記ヘッダ−21は分岐管
    18を介して給水配管16に接続されていることを特徴
    とする請求項1,2,3,4又は5のスプリンクラ−消
    火設備。
  7. 【請求項7】 枝管24は可撓管であることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5又は6のスプリンクラ−消
    火設備。
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