JP3937379B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプリンクラ消火設備及びこれに使用する器具に係り、特に、既設住宅にも設置が容易で取外しも簡単なスプリンクラ消火設備及びこれに使用する器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅用スプリンクラ消火設備は、水道の給水本管から鋼パイプからなる配管を分岐して配設し、この配管にスプリンクラヘッドを取付けていた。この住宅用スプリンクラ消火設備の配管内には給水本管からの水道水が充水されているが、流水させずに停滞させると、水垢や錆等が発生して給水配管へ混入するおそれがあるため、配管の末端に給水栓を設けて流水させるようにしている。
【0003】
このような住宅用スプリンクラ消火設備は、その構造上、配管ロスを少なくするために、給水本管の水道メータに近いところから分岐して配管を取出す必要があり、また、給水本管に比べてスプリンクラヘッドを取付ける配管は管径が大きく、その上水道水の停滞を防止するため、水道水の送り用配管と、末端に設けた給水栓に接続される戻り用配管との2本の配管が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の住宅用スプリンクラ消火設備は、上記のように構成されているので、室内の美観上、天井裏や壁内の隠蔽配管となっているため、既設住宅における後付け設置は費用が嵩み、事実上困難であった。また、やむを得ず後付け設置を行う場合も、鋼パイプからなる配管に結露及び凍結防止手段を施して配管カバーを被せるため太くなり、甚だ見苦しく、その上設備が不要になっても、簡単に取外すことができなかった。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、低価格で見映えがよく、既設住宅にも容易に設置することができ、その上不要になった場合は簡単に取外すことのできるスプリンクラ設備及びこれに使用する器具を得ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、給水本管から分岐し末端に給水栓が設けられた分岐配管に、分岐ジョイントを介して配管が接続されたスプリンクラ消火設備であって、スプリンクラヘッドが取付けられ、両端部が前記分岐ジョイントに接続された送り用配管と戻り用配管からなるループ状の配管を有し、前記送り用配管は少なくとも2本からなり、戻り用配管は1本からなり、前記送り用配管と戻り用配管を一体的に形成したものである。
【0007】
(2)上記(1)の分岐ジョイントは、同方向に開口して設けられ、かつスプリンクラヘッドが取り付けられるループ状の配管の両端部がそれぞれ接続される3つの配管接続口と、該3つの配管接続口のうち送り用配管に接続されるエルボ状の第1の通水路と、3つの配管接続口のうち戻り用配管に接続されるエルボ状の第2の通水路とを備えた
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る住宅用スプリンクラ消火設備を、既設住宅に後付けした状態を示す模式図である。
図において、1は住宅の床板51の下に設置された水道の給水本管で、2は水道メータ、3は洗面所5への分岐配管4が接続された分岐管である。
【0013】
11は分岐配管4に設けた分岐ジョイント、21は例えば可撓性を有する合成樹脂製の配管で、送り用配管21aと戻り用配管21bとからなっている。31a,31b,31cは天井板52に直接取付けられて配管21が接続されたスプリンクラヘッド41の取付具(以下、単に符号31で表わすことがある)で、これらにより、住宅用スプリンクラ消火設備10を構成する。53は壁である。
以下、住宅用スプリンクラ消火設備10を構成する各部材について、詳細に説明する。
【0014】
図2は分岐ジョイント11の一部断面図である。12は例えば合成樹脂からなるほぼ筒状の本体で、側壁の上下方向には第1、第2の配管接続口13a,13bが同方向に開口して突設されており、本体12内には第1の配管接続口13aに連通し、下端部に開口するほぼL字状(エルボ状)の第1の通水路14aと、第2の配管接続口13bに連通し、上端部に開口するほぼL字状(エルボ状)の第2の通水路14bとが、第1、第2の配管接続口13a,13bと直交して設けられている。
【0015】
15aはめねじを有し、第1の通水路14aの開口部に設けられて分岐配管4の給水本管1側に接続される第1の接続口、15bはめねじを有し、第2の通水路14bの開口部に設けられて分岐配管4の給水栓6側に接続される第2の接続口である。なお、22a,22bは配管21を構成する送り用配管21aと戻り用配管21bの端部に設けられ、第1、第2の配管接続口13a,13bに接続される継手である。この継手22a,22bにはユニオン継手やワンタッチ継手を用いてもよく、あるいは熱溶着により接続してもよい。
継手22a,22bとしてユニオン継手などを用いるのは、配管21を回転させずに配管21と他の部材を接続することができるからである。従って、このような継手22a,22bを使用することで、送り用配管21aと戻り用配管21bを一体にすることが可能となる。
【0016】
図3は配管21の構成を示す斜視図で、送り用配管21aと戻り用配管21bを、可撓性を有する合成樹脂からなり、断面ほぼ楕円形状で、上下面が偏平なパイプケース24内にスぺーサ25を介して収容し、一体化したものである。なお、スぺーサ25を省略し、送り用配管21aと戻り用配管21bを長手方向に当接させてパイプケース24内に収容してもよく、あるいは、パイプケース24内に収納する代りに、両配管21a,21bの外周をビニールテープ等で巻回して一体化してもよい。さらに、スペーサ25を省略して、両配管21a,21bとパイプケース24との間に結露凍結防止用の断熱材を充填してもよい。
【0017】
図4はスプリンクラヘッド41の取付具31の正面図及びその本体部32の断面図である。この取付具31は例えば金属材料により箱状に形成されており、本体部32の両側面の上下方向には配管21の接続口33a,33b、33c,33dが突設されて、継手22a〜22dを介して送り用配管21a及び戻り用配管21bがそれぞれ接続されている。34は本体部32の接続口33a〜33dが設けられた側面と直交する両側面の上端部に設けられたブラケットで、ねじ挿通孔(図示せず)を有し、取付具31はこのねじ挿通孔に挿通した木ねじ42等により天井板52に取り付けられる。
【0018】
この取付具31の本体部32内には、図4(b)に示すように、下部には接続口33a,33cに連通し、送り用配管21aから送られた水道水の停滞防止効果を有する2つの円弧状の孔が中央で連通する第1の通水孔35が設けられており、その連通部には、スプリンクラヘッド41が取付けられるめねじ37が設けられている。また、第1の通水孔35の上方には、接続口33b,33dに連通し、戻り用配管21bから送られた水道水が通過する直線状の第2の通水孔36が設けられている。
【0019】
このように構成した取付具31を、配管21の折返えし部に設ける場合(図1の取付具31c)は、両接続口33c,33dに、図4(a)に破線で示すようなU字管23を連結すればよい。
【0020】
図5は配管21の折返えし部に設ける取付具31の他の例を示すもので、本例においては、図4の取付具31の一方の接続口33c,33dを省略し、本体部32内に設けた第1の通水孔35と第2の通水孔36を、本体部32内においてU字状の通水孔38により連通したものである。
【0021】
次に、上記のような各部材からなる本実施の形態の、既設住宅への施工手順の一例について説明する。
(1)給水本管1の元栓を閉栓し、分岐配管4を分岐ジョイント11に対応した間隔で切断して両端部におねじを設け、給水本管1側の分岐配管4の分岐ジョイント11の第1の接続口15aに、また、給水栓6側の分岐配管4を分岐ジョイント11の第2の接続口15bに接続して、分岐ジョイント11を分岐配管4に取付ける。
【0022】
なお、分岐配管4に分岐ジョイント11を取り付ける際、分岐配管4の長さを調節する必要がある場合には、例えば、図示しないニップル(異径ソケット)及び配管長調節手段としてのユニオン継手を用いて、配管の長さの調節を行う。即ち、切断されて上端側が切断面となった分岐配管4の上端側にユニオン継手を接続し、そしてその上部にニップルを接続する。また下端側が切断面となった分岐配管4とニップルの間に分岐ジョイント11を設ける。このように接続してから、ユニオン継手の袋ナットを回転すれば、分岐ジョイント11の位置合わせを行うことができ、分岐配管4に確実に取り付けることができる。
【0023】
(2)天井板52や壁53などの所定の位置の室内側に、スプリンクラヘッド41の取付具31を木ねじ42等により取付ける。この場合、配管21の折返えし部には、図4に破線で示したU字管23を両接続口33c,33dに接続した取付具31cを取付けるか、又は図5に示した取付具31を取付ける。
【0024】
(3)図3に示すような送り用配管21aと戻り用配管21bがパイプケース24に収容された配管21を、壁53や天井板52の室内面に沿って配設し、送り用配管21a及び戻り用配管21bの一端を、継手22a,22bを介してそれぞれ分岐ジョイント11の配管接続口13a,13bに接続すると共に、他端を継手22a,22bを介して取付具31aの接続口33a,33bに接続する。この場合、配管21の折曲げ部にはエルボ(図示せず)を用いてもよい。
【0025】
(4)同様にして、取付具31aと31bの間及び取付具31bと31cとの間に、天井板52の下面に沿って配管21を配設し、その送り用配管21aを継手22a,22cを介して取付具31a〜31cの接続口33a,33cに接続すると共に、戻り用配管21bを継手22b,22dを介して取付具31a〜31cの接続口33b,33dに接続する。なお、必要に応じて、止め金具等により配管21を壁53や天井板52に固定する。
【0026】
(5)最後に、各取付具31に設けためねじ37にスプリンクラヘッド41のおねじを螺入して取付ける。
(6)以上により、スプリンクラ消火設備の施工が終ったときは、給水本管1の元栓を開栓し、水道水を充水する。
【0027】
上記のように構成した本実施の形態においては、常時(監視時)は給水本管1からの水道水は、分岐配管4から分岐ジョイント11の第1の通水路14a、配管21の送り用配管21a、取付具31a,31bの第1の通水孔35、折曲げ部に設置された取付具31cの第1の通水孔35からU字管23(又はU字孔38)経て、第2の通水路36に至り、戻り用配管21b、取付具31b,31aの第2の通水孔36を経て、分岐ジョイント11の第2の通水路14bから分岐管4及び給水栓6に至るループ状の管路に充水される。
【0028】
上記のように構成され、水道水が充水されたスプリンクラ設備10においては、常時は洗面所5の給水栓6(蛇口)を開放すると、ループ状の管路内に充水された水道水が給水栓6から放水されて使用に供されると共に、放水された水道水は常に給水本管1から補充される。
【0029】
また、火災が発生すると、その火炎又は熱気流によりスプリンクラヘッド41が作動して水道水を放水し、火災を消火する。このとき、水道水は給水本管1から、分岐配管4、分岐ジョイント11、送り用配管21aを経て給水され、スプリンクラヘッド41から間断なく放水される。
【0030】
図6は本実施の形態に係るスプリンクラヘッド41の取付具31の他の例を示す正面図及び斜視図である。図4及び図5の例では、取付具31の両側壁の上下方向(縦方向)に接続口33a〜33dを設けると共に、本体部32内にこれに対応して水道水の停滞防止効果を有する第1の通水孔35と、直線状の第2の通水孔36を設け、接続口33a,33cに送り用配管21aを、接続口33b,33dに戻り用配管21bを接続する場合を示したが、本例は、本体部32の両側壁の左右方向(横方向)に接続口33a,33b、33c,33dを設けたものである。
【0031】
そして、本体部32内に、接続口33a,33bに接続され、水道水の停滞防止効果を有する2つの円弧状の孔が中央部で連通し、その中央部にスプリンクラヘッド41の取付部が設けられた第1の通水路35を設けると共に、この第1の通水路35の横方向に、接続口35b、35dに連通する第2の通水路36を設けたものである。
【0032】
本例における取付具31の天井板52等への取付方法、配管21の折返えし部の構造、配管21の接続方法及び作用は、図4,図5で説明した取付具31の場合とほぼ同様であるが、接続口33a〜33dを本体部32の両側壁の横方向に設けたので、本体部32の高さを低くすることができる。また、送り用配管21a及び戻り配管21bを偏平なパイプケース24内に収容した配管21を、幅方向を水平して設置することができるので、取付具31及び配管21の天井板52等からの室内側への露出長を低くすることができる。
【0033】
このように、本実施の形態に係るスプリンクラ消火設備は、簡単な構造で見映えがよく、既設の住宅にも容易に設置することができ、不要になったときは簡単に取外すことができる。なお、設備を取外したときは、分岐ジョイント11を取外すことなくその配管接続口13a,13bにU字管を接続しておけばよい。
また、既設の給水栓と給水配管との間に配管21を接続してループ状の管路を形成し、給水栓を開放することにより随時放水するようにしたので、水道水の管路内への停滞を防止することができる。
【0034】
また、配管21は送り用配管21aと戻り用配管21bの2本をパイプケース24内に収容して一体的に形成したので室内に露出して配管しても見映えがよく、このため既設の住宅に容易に設置することができる。また、敷設作業に要する時間を短縮することができ、不要になった場合の撤去も簡単である。
さらに、スプリンクラヘッド41の取付具31は箱状に形成され、その側面に配管21の接続口33a〜33dを設けると共に、下面にスプリンクラヘッド41の取付口を設け、天井板52等に室内に露出した状態で取付けるようにしたので、配管21及びスプリンクラヘッド41の着脱がきわめて容易である。
【0035】
[実施の形態2]
図7は本発明の実施の形態2の分岐ジョイントの一部断面図及び側面図である。
本実施の形態は、水道水の送り用配管を2本で構成し、火災発生時に消火に充分な水道水を供給してスプリンクラヘッド41から放水しうるようにしたものである。
【0036】
すなわち、図7に示すように、分岐ジョイント11の本体12の側壁の上下方向に、3個の配管接続口13a,13b,13cを設け、配管接続口13a,13cを第1の通水路14aに連通し、配管接続口13bを第2の通水路14bに連通して配管接続口13a,13cに継手22a,22cを介して送り用配管21a、21cをそれぞれ接続すると共に、配管接続口13bに継手22bを介して、戻り用配管21bを接続したものである。
【0037】
図8は本実施の形態に係る分岐ジョイント11の他の例を示すもので、本例は図7の分岐ジョイント11の第1の通水路14aに、水道水を通水又は遮断する開閉弁16を設けたものである。
本例においては、常時は開閉弁16を開放し、火災が発生してスプリンクラヘッド41からの水道水を散水して消火したときは、開閉弁16を閉じてスプリンクラヘッド41からの散水を中止するようにしたものである。なお、本例は図2で説明した実施の形態1の分岐ジョイント11にも実施することができる。
【0038】
また、本実施の形態においては、図9(a)に示すように、送り用の2本の配管21a,21cと戻り用の1本の配管21bとを、スペーサ25を介して、又は長手方向に当接させて偏平なパイプケース24内に収容し、配管21を構成したものである。
【0039】
さらに、図9(b)に示すように、断面四角形の2本の送り用の配管26a,26cと、戻り用の1本の配管26bを、断面四角形の偏平なパイプケース27内に収容し、配管26a〜26cの間及び配管26a〜26cとパイプケース27との間に、結露及び凍結防止用の断熱材28を充填して構成した配管21を使用してもよい。
なお、図9(a)のスペーサ25に代えて断熱材28を充填してもよく、また、図9(b)の断熱材28に代えてスペーサ25を配設し、あるいは、断熱材28、スペーサ25を省略して配管26a〜26cを長手方向に当接させてパイプケース27内に収容してもよい。さらに、送り用配管21a,21c、26a,26cを2本設けた場合を示したが、3本以上としてもよい。
【0040】
このように、送り用配管21a,21c、26a,26cを2本以上とすることで、スプリンクラヘッド41の動作時に十分な消火水を供給できると共に、1本の送り用配管が火災により、燃焼したとしても、残りの1本の送り用配管によってスプリンクラヘッド41に確実に給水することができる。
【0041】
次に、本実施の形態に使用するスプリンクラヘッド41の取付具31は、図示してないが、例えば、図6に示すような箱状の本体部32の両側壁にそれぞれ3個の接続口を設け、2本の送り用配管が接続される停滞防止効果を有する通水孔を合流させてその中央部下面にスプリンクラヘッド41の取付部を設け、2本の送り用配管から送られた水道水の合計水量がスプリンクラヘッド41から散水されるように構成すればよい。なお、送り用配管が2本になった場合の取付具31は、通水孔が合流するので、水の流れに攪拌作用が生じやすく、死水の停滞防止効果が大きい。
【0042】
本実施の形態に係るスプリンクラ消火設備の施工方法及び作用は、実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、本実施の形態は送り用配管21a,21cを2本又はそれ以上設けるようにしたので、火災発生時にスプリンクラヘッド41から多量の水道水を散水できるため、火災を早期に消火することができる。なお、スプリンクラヘッド41の取付具31は、図4,図5に示すように、本体部32の両側壁の上下方向に接続口33a〜33dを設けたものも使用できるが、天井板52等から室内への露出長を低くするためには、前述の横方向に接続口33a〜33dを設けた取付具31を使用することが望ましい。
【0043】
[実施の形態3]
実施の形態1では、分岐ジョイント11を洗面所の分岐配管4に設けて、この分岐ジョイント11に配管21を接続した場合を示したが、本実施の形態は、例えば図10に示すように、便器7の近傍に設けた水槽8の給水管9に分岐ジョイント11を設け、あるいは、図11に示すように、随所に設けられている水道の給水栓6の給水管9に分岐ジョイント11を設けたものである。
このように、本発明に係るスプリンクラ消火設備に使用される分岐用ジョイント11は、給水栓を有するところであれば、任意の場所に取付けて配管21を接続できるので、きわめて便利である。
【0044】
上記の説明では、本発明に係るスプリンクラ消火設備を、既設の住宅に設置する場合について述べたが、新築の住宅にも設置しうることは言う迄もない。この場合は、スプリンクラヘッドの取付具を天井裏に取付け、この取付具に天井板に設けた開口部からスプリンクラヘッドを挿入して、一部が室内に突出した状態で取付け、分岐ジョイントに接続した配管をそのままの状態で、又はパイプケースに収容して壁の中や天井裏に配管すればよい。
【0045】
また、本発明のスプリンクラヘッドの取付具、分岐ジョイント及び送り用配管と戻り用配管を一体にした配管は、住宅用のスプリンクラ消火設備だけでなく、ビルなどに設備されている通常のスプリンクラ消火設備にも適用することができる。この場合には、給水栓の代わりには末端試験弁が設けられる。
なお、分岐ジョイントは、第1の通水路及び第2の通水路と、配管接続口とが直交する場合で説明したが、分岐ジョイントは、第1の接続口(第1の通水路)と第2の接続口(第2の通水路)とがほぼ直線状に位置するように設けられ、配管接続口はこの直線に所定の角度をもって設けられていればよい。また、第1、第2(及び第3)の配管接続口が同方向に開口する場合を示したが、異なる方向に開口するようにしてもよい。
【0046】
また、下部に火災時に落下する保護カバーが装着されたスプリンクラヘッドを取付具に取付けてもよく、これにより、スプリンクラヘッドに外力が加えられても感知部等の破損を防止することができる。
さらに、上記の保護カバーに、火災によって保護カバーが落下したときに作動するスプリンクラヘッドの動作検出手段を設け、この動作検出手段の出力信号を例えば警報装置に送信するように構成し、火災の発生により保護カバーが落下したときは警報を発するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
(1)本発明は、給水本管から分岐し末端に給水栓が設けられた分岐配管に、分岐ジョイントを介して配管が接続されたスプリンクラ消火設備であって、スプリンクラヘッドが取付けられ、両端部が前記分岐ジョイントに接続された送り用配管と戻り用配管からなるループ状の配管を有し、前記送り用配管は少なくとも2本からなり、戻り用配管は1本からなり、前記送り用配管と戻り用配管を一体的に形成したので、
配管の敷設に要する作業時間を短縮することができ、また、不要になった場合の取り外しも容易である。さらには、火災発生時にスプリンクラヘッドから多量の水道水を散水することができ、早期に消化することができる。
【0048】
(2)上記(1)の分岐ジョイントは、同方向に開口して設けられ、かつスプリンクラヘッドが取り付けられるループ状の配管の両端部がそれぞれ接続される3つの配管接続口と、該3つの配管接続口のうち送り用配管に接続されるエルボ状の第1の通水路と、3つの配管接続口のうち戻り用配管に接続されるエルボ状の第2の通水路とを備えたので、
分岐配管への分岐ジョイントの取付け及び分岐ジョイントへの配管の接合がきわめて容易であり、また、不要になったときは配管を外して配管接続口をU字管で接続するだけで、給水本管と給水栓側を接続することができる。このため、既設の住宅にも後付けによりスプリンクラ消火設備を容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備を既設住宅に後付けした状態を示す模式図である。
【図2】図1の分岐ジョイントの一部断面図である。
【図3】図1の配管の斜視図である。
【図4】図1のスプリンクラヘッドの取付具の正面図及びその本体部の縦断面図である。
【図5】スプリンクラヘッドの取付具の他の例の正面図及びその本体部の縦断面図である。
【図6】スプリンクラヘッドの取付具のさらに他の例の正面図及び斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るスプリンクラ消火設備の分岐ジョイントの一部断面図及び側面図である。
【図8】実施の形態2の分岐ジョイントの他の例の正面図である。
【図9】実施の形態2の配管の斜視図及び配管の他の例の斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態3の要部の説明図である。
【図11】本発明の実施の形態3の要部の他の例の説明図である。
【符号の説明】
1 給水本管
4 分岐配管
6 給水栓
10 スプリンクラ消火設備
11 分岐ジョイント
13a 第1の配管接続口
13b 第2の配管接続口
14a 第1の通水路
14b 第2の通水路
15a 第1の接続口
15b 第2の接続口
16 開閉弁
21 配管
21a 送り用配管
21b 戻り用配管
24 パイプケース
31 スプリンクラヘッドの取付具
33a〜33d 配管の接続口
35 第1の通水孔
36 第2の通水孔
41 スプリンクラヘッド

Claims (2)

  1. 給水本管から分岐し末端に給水栓が設けられた分岐配管に、分岐ジョイントを介して配管が接続されたスプリンクラ消火設備であって、
    スプリンクラヘッドが取付けられ、両端部が前記分岐ジョイントに接続された送り用配管と戻り用配管からなるループ状の配管を有し、
    前記送り用配管は少なくとも2本からなり、戻り用配管は1本からなり、
    前記送り用配管と戻り用配管を一体的に形成したことを特徴とするスプリンクラ消化設備。
  2. 前記分岐ジョイントは、
    同方向に開口して設けられ、かつスプリンクラヘッドが取り付けられるループ状の配管の両端部がそれぞれ接続されるつの配管接続口と、該つの配管接続口のうち送り用配管に接続されるエルボ状の第1の通水路と、つの配管接続口のうち戻り用配管に接続されるエルボ状の第2の通水路とを備えたことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラ消火設備
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