JPH08242597A - インバータ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転条件が変更になった場合において、機能
設定の変更時間の短縮と誤設定の低減を図る。 【構成】 同一の運転機能に対して複数の運転モードご
とに設定内容を記憶し、運転モードを選択することによ
り一括して、運転機能の設定内容の変更を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、交流電動機の速度制御
を行うインバータ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、インバータ装置は適用される用途
または電動機に応じて各種の運転機能が装備されてい
る。この機能の内容はメーカにてあらかじめ標準となる
内容が設定されている。そして、適用される運転条件に
応じて機能の設定変更を行っている。

【０００３】以下に従来のインバータ装置について説明
する。図５は従来のインバータ装置を示すブロック図で
ある。図５において、１は交流電圧を直流電圧に変換す
るコンバータ回路、２は直流電圧を変換する平滑コンデ
ンサ、３は直流電圧を所定の電圧と周波数の交流出力に
交換するインバータ回路、４はインバータ回路を制御す
るマイクロコンピュータ、５はインバータ回路を駆動す
る駆動回路、６は電気的にデータの読み出しと書込みが
可能で、かつ素子に供給する電源がない場合にも内容を
保持する記憶素子（以下、ＥＥＲＯＭという）、７は外
部からの運転信号を受ける運転指令用入力回路、８はイ
ンバータ装置の運転指令を行う運転指令用外部スイッチ
である。

【０００４】以上のように構成したインバータ装置の機
能の構成および機能設定について、図６の設定機能を示
す構成図，図７の設定動作を示すフローチャートによっ
て説明する。

【０００５】図６に示すように、設定機能の構成は１個
の運転機能に対して１個の内容をＥＥＲＯＭに記憶する
構成となっている。図７に示すように運転機能の設定内
容を変更する場合、まず機能番号の選択を行う。次にそ
の機能の内容を変更する。さらに、機能の変更がある場
合にはふたたび機能番号を選択し内容を変更する。した
がって、変更後の運転機能はある１つの運転モードを満
たすものとなる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、同じ機械であっても運転条件によってＶ
／Ｆパターンや加速・減速時間などを変更したり、複数
の運転機能を変更する必要な場合があり、その都度設定
の変更を行っていた。したがって、運転条件が変更され
るたびに多大の設定変更時間を必要としていた。また、
複数の設定変更を行うため、変更忘れや設定ミスを生じ
る可能性があった。

【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、運転条件が変更になっても機能設定の変更時間を短
縮し、かつ正確に設定の変更を行うことのできるインバ
ータ装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のインバータ装置は、同一の運転機能に対して複
数の運転モードごとに設定内容を記憶し、運転モードご
とに一括して運転機能の内容の変更を行うことのできる
インバータ装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【作用】この構成によって、本発明ではインバータ装置
の同一の運転機能に対して複数の運転モードごとに設定
内容を記憶し、運転モードを選択することにより一括し
て運転機能の設定内容の変更を行うため、運転条件が変
更になった場合において機能設定の変更時間を短縮し、
かつ正確に設定時間の変更を行うことができる。

【００１０】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の第１の実施例について、図面
を参照しながら説明する。

【００１１】図１は本発明の第１の実施例を示すインバ
ータ装置のブロック図、図２は設定機能を示す構成図、
図３は設定動作を示すフローチャートである。図におい
て、従来例と同一のものは従来例と同一の符号を付して
重複した構成の説明を省略する。９は運転モードを選択
するための運転モード選択スイッチである。

【００１２】図２に示すように、設定機能の構成は運転
モードごとに同一の運転機能に対して、別個の内容をＥ
ＥＲＯＭに記憶する構成となっている。すべての機能の
内容はメーカにて、あらかじめ標準となる内容が設定さ
れている。

【００１３】運転機能の内容を運転モードごとに変更す
る場合について、図３のフローチャートにて説明する。
まず、運転モードの選択を行う。そして変更する機能番
号を選択し、その機能の内容を変更する。さらに機能の
変更がある場合には、ふたたび機能番号を選択し内容を
変更する。

【００１４】他の運転モードに関する機能の内容を変更
する場合も、上記と同様にして順次変更を行う。その結
果、運転モードごとに異なった内容の機能を持った機能
構成となる。そして、運転条件によって所要の運転モー
ドを運転モード選択スイッチ９にて選択すれば、あらか
じめ設定しておいた機能の内容で運転が可能となる。

【００１５】したがって、本実施例によれば運転条件が
変更になっても、その都度機能の変更をする必要がな
く、また事前に機能変更を行うことにより機能の確認作
業も最初に行うだけでよく、機能設定の変更時間が短縮
され、かつ誤設定の可能性も低減することができる。

【００１６】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。

【００１７】図２のインバータ装置は、図１の運転モー
ド選択スイッチ９の代わりに外部から運転モードを選択
する指令信号を受けるようにしたもので、１０は運転モ
ードを選択信号で受ける運転モード選択用入力回路、１
１はインバータ装置の運転モードの指令を行う運転モー
ド選択用外部スイッチである。運転モード選択用入力回
路１０に入力信号として運転モード選択用スイッチ１１
からの信号が入力されることにより、インバータ装置の
運転モードが選択され、運転機能の内容を一括して変更
を行うことにより、より短時間で設定変更をすることが
可能となる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明は、同一の機能に対
して、複数の運転モードごとに設定内容を記憶し、運転
条件によって所要の運転モードを選択することにより、
一括して運転機能の内容の変更を行うことにより、機能
設定の変更時間が短縮され、かつ誤設定の可能性も低減
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すインバータ装置の
ブロック図

【図２】本発明の第１の実施例における設定機能を示す
構成図

【図３】本発明の第１の実施例における設定動作を示す
フローチャート

【図４】本発明の第２の実施例を示すインバータ装置の
ブロック図

【図５】従来のインバータ装置を示すブロック図

【図６】従来のインバータ装置における設定機能を示す
構成図

【図７】従来のインバータ装置における設定動作を示す
フローチャート

【符号の説明】

１ コンバータ回路 ２ 平滑コンデンサ ３ インバータ回路 ４ マイクロコンピュータ ５ 駆動回路 ６ ＥＥＲＯＭ ７ 運転指令用入力回路 ８ 運転指令用外部スイッチ ９ 運転モード選択スイッチ １０ 運転モード選択用入力回路 １１ 運転モード選択用外部スイッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交流電圧を直流電圧に変換し、ふたたび
   直流電圧を可変周波数の交流電圧に変換して、交流電動
   機を駆動するインバータ装置において、運転機能の設定
   値を記憶する電気的に読み出しと書込みが可能で、かつ
   素子に供給する電源がない場合にも内容を保持する記憶
   装置を備え、前記記憶装置に同一の運転機能に対して複
   数の運転モードごとに設定内容を記憶し、運転モードを
   選択することにより一括して、運転機能の設定内容の変
   更を行うことを特徴とするインバータ装置。
2. 【請求項２】 運転モードを選択するスイッチを備える
   ことを特徴とする請求項１記載のインバータ装置。
3. 【請求項３】 運転モードを選択する指令信号を受ける
   入力回路を備えることを特徴とする請求項１記載のイン
   バータ装置。