JPH08241221A - 電力系統用計算機システムのバックアップ方法 - Google Patents

電力系統用計算機システムのバックアップ方法

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JPH08241221A
JPH08241221A JP7068901A JP6890195A JPH08241221A JP H08241221 A JPH08241221 A JP H08241221A JP 7068901 A JP7068901 A JP 7068901A JP 6890195 A JP6890195 A JP 6890195A JP H08241221 A JPH08241221 A JP H08241221A
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JP
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power system
power
computer system
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equipment
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JP7068901A
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English (en)
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Kazuko Gotoda
和子 後藤田
Yoshio Ehata
良雄 江幡
Sadaji Ishigaki
定二 石垣
Shiro Tanaka
史朗 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力系統監視制御演算の連続性を欠くことな
く、円滑にバックアップできるようにした電力系統用計
算機システムのバックアップ方法を得ることである。 【構成】 電力系統用計算機システムは、自己の監視制
御機能とバックアップ対象電力設備に関する監視制御機
能との双方を演算処理してその演算処理結果を該当の電
力系統設備1に出力し、演算処理結果を入力した電力系
統設備1ではバックアップ対象電力設備31に対しては
通常時に監視制御を担当する電力系統用計算機システム
の演算処理結果を出力し、電力系統用計算機システムに
異常が発生したときはバックアップをする電力系統用計
算機システムの演算処理結果をバックアップ対象電力設
備31に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各々の電力系統設備を
監視制御する電力系統用計算機システム間でそれぞれ相
互にバックアップするようにした電力系統用計算機シス
テムのバックアップ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、電力系統の拡大や複雑化に伴い、
電力系統全体の信頼度の向上が要求されており、その電
力系統の監視制御を行う電力系統用計算機システムの信
頼度も高いものが要求されている。
【0003】一方、情報処理技術の進歩により、一つの
計算機システムにおける情報処理速度や処理情報量の向
上には目覚ましいものがあり、又、情報伝送技術の進歩
により、一度に多量の情報を正確に伝送することが可能
になっている。その結果として、一つの計算機システム
において使用できる情報量も増大している。
【0004】このことから、電力系統用計算機システム
においても、一つの計算機システムで多くの監視制御演
算を行うことができるようになっているが、火災や地震
等により電力系統計算機システム全体が被災した場合
や、電力系統用計算機システムのリプレースやメンテナ
ンス等により電力系統用計算機システムが停止したりし
た場合には、多くの監視制御演算が停止することにな
る。したがって、電力系統用計算機システムが停止した
り異常となった場合には、そのバックアップを確実に行
い、電気設備を適切に運転継続することが電力系統の信
頼度の向上につながる。
【0005】一般に、電力系統用計算機システムのバッ
クアップ方法としては、一つの電力系統計算機システム
内でバックアップするようにしてものと、他の電力系統
用計算機システムでバックアップするようにしたものと
がある。前者のものでは、一つの電力系統計算機システ
ム内での複数のCPU系のうち、異常となったCPUを
正常なCPUでバックアップする。後者のものでは、他
の電力系統用計算機システムの複数のCPUのうち、電
力系統の監視制御以外の演算を行っていたCPUで、異
常となった電力系統用計算機システムの監視制御演算を
バックアップするようにしている。前者のものでは、電
力用計算機システム全体が停止した場合には、バックア
ップできなくなるので、後者のものが採用されつつあ
る。
【0006】後者のものは、常時は、それぞれ別の電力
系統の監視制御を行っており、異常となった電力系統用
計算機システムをバックアップするときは、電力系統の
監視制御に使用されていないCPU系を一旦停止した後
に、バックアップをすべき電力系統用計算機システムと
して改めて立ち上げるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
バックアップ方法では、バックアップする側の電力系統
用計算機システムの可動中の一部のCPU系を運用者が
一旦停止し、目的とするバックアップされる側の電力系
統用計算機システムとして立ち上げ直さなければならな
い。又、バックアップする側の電力系統計算機システム
は、常時は、バックアップされる側の電力系統用計算機
システムとして動作していないので、バックアップする
には、必要とするデータを新たに収集したり設定したり
する必要がある。
【0008】すなわち、異常の発生した電力系統用計算
機システムを他の電力系統用計算機システムでバックア
ップしようとした場合、他の電力系統用計算機システム
を立ち上げ、バックアップしようとする電力系統用計算
機システムとして監視制御機能が働くようにするために
は時間がかかり、実際にバックアップできるまでには、
かなりの時間と運用者による対応を必要とする。このこ
とは、電力系統の監視制御の連続性を損なうことにな
る。
【0009】また、他の電力系統用計算機システムにて
バックアップを行っている間は、他の電力系統用計算機
システムの本来の監視制御機能としては、通常よりも一
つのCPU系が少ない状態で稼働していることになるの
で、その分、計算機システムとしての信頼性を欠くこと
になる。一方、バックアップされた電力系統用計算機シ
ステムとしては一つのCPU系の運転となるため、通常
状態よりも信頼性が劣ることになる。
【0010】本発明の目的は、電力系統監視制御演算の
連続性を欠くことなく、円滑にバックアップできるよう
にした電力系統用計算機システムのバックアップ方法を
得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電力系統用計算
機システムのバックアップ方法は、電力系統設備内の電
力設備のうち監視制御のバックアップを必要とする電力
設備を予めバックアップ対象電力設備として選択し、各
々の電力系統用計算機システムは通常時に自己が監視制
御を担当する電力系統設備の監視制御機能と通常時は他
の電力系統用計算機システムが監視制御を担当しバック
アップ時には自己がバックアップするバックアップ対象
電力設備に関する監視制御機能とを備え、通常時は各々
の電力系統用計算機システムは自己の監視制御機能とバ
ックアップ対象電力設備に関する監視制御機能との双方
を演算処理しその演算処理結果を電力系統設備に出力
し、演算処理結果を入力した電力系統設備ではバックア
ップ対象電力設備に対しては通常時に監視制御を担当す
る電力系統用計算機システムの演算処理結果を出力し、
電力系統用計算機システムに異常が発生したときはバッ
クアップをする電力系統用計算機システムの演算処理結
果をバックアップ対象電力設備に出力する。
【0012】そして、各々の電力系統用計算機システム
は、自己の監視制御機能とバックアップ対象電力設備に
関する監視制御機能との双方の演算処理結果に、その演
算処理結果の良否判定情報を付加して出力し、電力系統
設備ではバックアップ対象電力設備に演算処理結果を出
力するにあたり、演算処理結果の良否判定情報に基づい
て、通常時に監視制御を担当する電力系統用計算機シス
テムの演算処理結果及びバックアップをする電力系統用
計算機システムの演算処理結果の双方が正常であると判
定したときは、通常時に監視制御を担当する電力系統用
計算機システムの演算処理結果を出力し、通常時に監視
制御を担当する電力系統用計算機システムの演算処理結
果が異常であると判定したときは、バックアップをする
電力系統用計算機システムの演算処理結果を出力する。
【0013】また、電力系統設備は、バックアップ対象
電力設備に演算処理結果を出力するにあたり、バックア
ップをする電力系統用計算機システムの演算処理結果が
送信されてきてから一定時間以上経過しても通常時に監
視制御を担当する電力系統用計算機システムの演算処理
結果が送信されて来ないときは、バックアップをする電
力系統用計算機システムの演算処理結果を出力する。
【0014】
【作用】各々の電力系統用計算機システムは、通常時
は、自己の監視制御機能とバックアップ対象電力設備に
関する監視制御機能との双方を演算処理し、その演算処
理結果を該当の電力系統設備に出力する。該当の電力系
統設備では、それぞれの電力設備に入力した演算処理結
果を出力し、バックアップ対象電力設備に対しては、通
常時に監視制御を担当する電力系統用計算機システムの
演算処理結果を優先して出力する。したがって、バック
アップをする電力系統用計算機システムからの演算結果
は通常時においては使用されない。そして、いずれかの
電力系統用計算機システムに異常が発生したときは、そ
の異常が発生した電力系統用計算機システムをバックア
ップする電力系統用計算機システムからの演算処理結果
をバックアップ対象電力設備に出力する。
【0015】また、電力系統設備では、バックアップ対
象電力設備に演算処理結果を出力するにあたり、演算処
理結果に付加された良否判定情報に基づいて、演算処理
結果の正当性を判断する。そして、原則として、通常時
に監視制御を担当する電力系統用計算機システムの演算
処理結果を優先して出力するが、その演算処理結果が異
常であるときは、バックアップをする電力系統用計算機
システムの演算処理結果を出力する。一方、通常時に監
視制御を担当する電力系統用計算機システムの演算処理
結果が、バックアップをする電力系統用計算機システム
の演算処理結果が送信されてきてから、一定時間以上経
過しても送信されて来ないときは、バックアップをする
電力系統用計算機システムの演算処理結果を出力する。
このようにして、電力系統用計算機の異常の検出と並行
して、電力系統設備側においても、演算処理結果の要否
を判定する機能を持たせる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図3は、
本発明の電力系統用計算機システムのバックアップ方法
が適用される電力系統監視制御システムの全体構成図で
ある。電力系統監視制御システムは、複数の電力系統設
備1及び電力系統用計算機システム4をそれぞれの情報
伝送装置2を介してネットワーク網で接続して構成され
る。そして、各々の電力系統設備1は、電力系統用計算
機システム4で監視制御される。この場合、各々の電力
系統設備1の監視制御を担当する電力系統用計算機シス
テム4は予め定められており、通常時においては、その
監視制御を担当する電力系統用計算機システム4で監視
制御が実行される。
【0017】各々の電力系統用計算機システムは、通常
時に自己が監視制御を担当する電力系統設備の監視制御
機能と、通常時は他の電力系統用計算機システムが監視
制御を担当しているが、バックアップ時には自己がバッ
クアップする電力設備の監視制御機能とを備えている。
すなわち、各々の電力系統設備1内の電力設備のうち、
監視制御のバックアップを必要とする電力設備を予めバ
ックアップ対象電力設備として選択しておき、そのバッ
クアップ対象電力設備について、通常時は他の電力系統
用計算機システムがその監視制御を担当しているが、他
の電力系統用計算機システムが異常となったときに、そ
れをバックアップすべくその監視制御機能を備えてい
る。そして、電力系統計算機システム4の相互間では、
そのバックアップに関する情報を情報伝送装置5及び情
報伝送路6を介して相互に伝送するようになっている。
【0018】次に、図1は、本発明の電力系統用計算機
システムのバックアップ方法を実現するための電力系統
用計算機システム4のブロック構成図である。電力系統
用計算機システム4には、情報伝送装置2を介して自己
が監視制御を担当する電力系統設備1の系統情報及びバ
ックアップを担当する電力系統設備1の系統情報が入力
される。すなわち、これら系統情報は電力系統用計算機
システム4の電力系統受信手段11により読み込まれ、
電力系統受信情報保存部12に保存される。
【0019】一方、マンマシンインターフェース装置1
4からは系統の運用者が設定した設定情報が入力され、
この設定情報はマンマシンインターフェース処理手段1
5を介して第1の監視制御情報保存部16または第2の
監視制御情報保存部22に入力される。
【0020】第1の監視制御保存部16は、自己の電力
系統用計算機システムが監視制御を担当する電力系統設
備1内の電力設備のうち、バックアップ対象電力設備に
関する設定情報を記憶するものである。したがって、第
1の監視制御保存部16に記憶された設定情報は、自己
の電力系統用計算機システムに異常が発生し、他の電力
系統用計算機システム4でバックアップしてもらう際
に、他の電力系統用計算機システム4で必要となる情報
である。このことから、この設定情報はバックアップ情
報送信手段18にて、情報伝送装置5を介して、バック
アップ用の他の電力系統用計算機システム4に送信する
ようにしている。逆に、バックアップをする他の電力系
統用計算機システム4の設定情報についても、バックア
ップ情報受信手段17にて他の電力系統用計算機システ
ムから読み込み第1の監視制御情報保存部16に保存す
るようになっている。
【0021】第2の監視制御情報保存部22は、自己の
電力系統用計算機システムが監視制御を担当する電力系
統設備1内の電力設備のうち、バックアップ対象電力設
備以外の電力設備に関する設定情報を記憶するものであ
る。したがって、第2の監視制御情報保存部22に記憶
された設定情報は、自己の電力系統用計算機システムに
異常が発生し、他の電力系統用計算機システム4でバッ
クアップしてもらう際に、他の電力系統用計算機システ
ム4において、特に必要となる情報ではないので、他の
電力系統用計算機システム4には送信しない。
【0022】次に、第1の系統監視制御手段13は、電
力系統受信情報保存部12に保存された系統情報及び第
1の監視制御情報保存部16に保存された設定情報に基
づいて、自己が担当する監視制御演算及び担当したバッ
クアップ用の監視制御演算の双方の演算処理を行う。こ
の場合の自己が担当する監視制御演算は、自己の電力系
統用計算機システムが監視制御を担当する電力系統設備
1内の電力設備のうち、バックアップ対象電力設備に関
する監視制御演算である。そして、その演算処理結果は
電力設備制御情報送信手段20にて情報伝送装置2を介
して、該当の電力系統設備の各々の電力設備に送信され
る。又、その演算処理結果は第1の監視制御情報保存部
16に保存される。
【0023】第2の系統監視制御手段21についても同
様に、第2の監視制御保存部22に保存された系統情報
及び第2の監視制御情報保存部22に保存された設定情
報に基づいて、自己の電力系統用計算機システム4が監
視制御を担当する電力系統設備1内の電力設備のうち、
バックアップ対象電力設備以外の電力設備に関する監視
制御演算を実行する。そして、その演算処理結果は電力
設備制御情報送信手段20にて情報伝送装置2を介し
て、該当の電力系統設備の各々の電力設備に送信され
る。又、その演算処理結果は第2の監視制御情報保存部
22に保存される。
【0024】バックアップ情報保存部19には、電力系
統設備1において、自己が担当するバックアップ対象電
力設備が自己の電力系統用計算機システム4からの演算
処理結果を入力しているのか、バックアップ用の他の電
力系統用計算機システム4からの演算処理結果を入力し
ているのかの情報を記憶するもので、通常においては、
自己が担当するバックアップ対象電力設備は、自己の電
力系統用計算機システム4からの演算処理結果を入力し
ている。
【0025】又、バックアップをする他の電力系統用計
算機システム4におけるバックアップ情報保存部19の
内容をバックアップ情報受信手段17を介して入力し、
自己のバックアップ情報保存部19に保存するようにな
っている。又、電力系統用計算機システム4が異常とな
ったとき、或いは電力系統用計算機システム4の異常が
回復したとき等に、運用員がいずれかの演算処理結果を
選択できるようにマンマシンインターフェース処理手段
15からの設定もできるようにしている。
【0026】次に、図2は、本発明の電力系統用計算機
システムのバックアップ方法を実現するための電力系統
設備のブロック構成図である。電力系統設備1には、上
述したように監視制御にバックアップを必要とするバッ
クアップ対象電力設備31と、監視制御のバックアップ
を必要としないバックアップ非対象電力設備51と、
又、もともと制御監視対象とならない電力設備52との
三種類もののがある。これら三種類の電力設備が共に、
全ての電力系統設備1に揃っているとは限らないが、バ
ックアップ対象電力設備31については、本来的に監視
制御を担当する電力系統用計算機システム4と、バック
アップ時に監視制御を担当する電力系統用計算機システ
ム4との双方から、それらの演算処理結果である操作指
令信号を受けることになる。そこで、制御情報切替手段
35を設け、通常時においては本来的に監視制御を担当
する電力系統用計算機システム4からの演算処理結果を
優先してバックアップ対象電力設備31に入力するよう
にしている。
【0027】各々の電力設備31、51、52の状態、
及び制御情報切替手段35の情報は、電力状態計測機器
32で計測され、電力状態送信部33にて情報伝送装置
2を介して電力系統用計算機システム4に送信される。
送信された情報のうち各々の電力設備に関する系統情報
は、電力系統用計算機システム4の電力系統受信情報保
存部12に保存され、制御情報切替手段35の情報はバ
ックアップ情報保存部19に保存されることになる。
【0028】本来的に監視制御を担当する電力系統用計
算機システム4からの演算処理結果、及びバックアップ
時に監視制御を担当する電力系統用計算機システム4
は、情報伝送装置2を介して電力系統設備1の制御情報
受信部34に入力される。制御情報受信部34は、本来
的に監視制御を担当する電力系統用計算機システム4か
らの演算処理結果をバックアップ非対象電力設備51に
出力すると共に、バックアップ対象電力設備31に対し
ては、制御情報切替手段35の信号線42に出力する。
一方、バックアップを担当する電力系統用計算機システ
ム4からの演算処理結果は、信号線41に出力する。
【0029】制御情報切替手段35は、制御情報切替手
段制御部36でその切り替えが行われ、通常時において
は本来的に監視制御を担当する電力系統用計算機システ
ム4からの演算処理結果を優先して出力するように制御
情報切替手段35の接点を切り替える。
【0030】いま、電力系統用計算機システム4に異常
が発生したとする。異常が発生した電力系統用計算機シ
ステム4は、停止するまでの自己のバックアップ情報保
存部19に保存されたバックアップ情報を、バックアッ
プを担当する電力系統用計算機システム4に対して送信
する。このバックアップ情報は異常となった電力系統用
計算機システム4がバックアップ対象電力設備31に監
視制御の演算処理結果を出力できなくなったことを意味
する情報である。
【0031】バックアップを担当する電力系統用計算機
システム4では、この送信されてきたバックアップ情報
をバックアップ情報保存部19に保存すると共に、第1
の系統監視制御手段13は、異常の発生した電力系統用
計算機システム4が担当していたバックアップ対象電力
設備31を有する電力系統設備1に対して、バックアッ
プを担当する電力系統用計算機システム4側へ制御情報
切替手段35を切り替えるように切替指令を出す。
【0032】又、マンマシンインタフェース装置14か
らの運用者による第1の系統監視制御手段13への設定
情報の設定を可能とする。つまり、バックアップを担当
する電力系統用計算機システム4側にて設定情報の設定
を可能とする。なお、通常においては、本来的に監視制
御を担当する電力系統用計算機システム4から送信され
てくる設定情報を使用するので、バックアップを担当す
る電力系統用計算機システム4側で設定情報を設定する
ことはできないようにしている。
【0033】バックアップ時には、バックアップを担当
する電力系統用計算機システム4にて、設定された設定
情報はマンマシンインターフェース処理手段15にて処
理され、第1の監視制御情報保存部16にて保存され、
第1の系統監視制御手段13の処理に使用される。この
場合、異常の発生した電力系統用計算機システム4から
送信されてきた設定情報は使用されない。
【0034】電力系統設備1では、バックアップ担当す
る電力系統用計算機システム4から制御情報切替手段3
5の切替指令を受信したときは、制御情報切替手段制御
部36にて制御情報切替手段35の接点をバックアップ
を担当する電力系統用計算機システムの信号線41に切
り替える。これにより、バックアップ対象電力設備31
はバックアップを担当する電力系統用計算機システム4
からの制御情報に基づいて制御されることになる。
【0035】次に、このバックアップ状態から異常とな
った電力系統用計算機システム4が正常に回復したとき
は、その正常復帰した電力系統用計算機システム4或い
はバックアップを担当する電力系統用計算機システム4
のどちらかにおいて、異常発生前の通常状態への移行操
作を行う。すなわち、異常となった電力系統用計算機シ
ステム4が正常に回復したときは、その正常復帰した電
力系統用計算機システム4或いはバックアップを担当す
る電力系統用計算機システム4のどちらかにおいて、運
用者はマンマシンインターフェース装置14にて電力系
統設備1の制御情報切替手段35の切替を設定する。設
定された切替指令はマンマシンインターフェース処理手
段15にてバックアップ情報保存部19に保存されると
共に、第1の系統監視制御手段13にて電力設備制御情
報送信手段20及び情報伝送装置2を介して、電力系統
設備1に送信される。又、一方の電力系統用計算機シス
テム4に対してもその切替指令情報は、バックアップ情
報としてバックアップ情報送信手段手段18にて送信さ
れる。
【0036】一方の電力系統用計算機システム4では、
バックアップ情報受信手段17にてバックアップ情報を
受信すると、それをバックアップ情報保存部19に保存
する。電力系統設備1は、制御情報切替手段35の切替
指令情報をネットワーク網3及び情報伝送装置2を介し
て制御情報受信部34にて受信し、制御情報切替手段制
御部36にて、制御情報切替手段35を正常復帰した本
来的に監視制御を担当する電力系統用計算機システムの
信号線42側に接点を切り替える。これにて、異常発生
前の通常状態になる。
【0037】制御情報切替手段制御部36はバックアッ
プを担当する電力系統用計算機システム4と正常復帰し
た電力系統用計算機システム4の両方のシステムから制
御情報切替手段35の切替情報を受信した場合には、い
ずれか一方の電力系統用計算機システムからの情報のみ
を採用する優先処理を行う。
【0038】以上の説明では、異常となった電力系統用
計算機システム4がその異常となったことを、バックア
ップを担当する電力系統用計算機システム4にバックア
ップ情報として送信し、そのバックアップ情報を受信し
たバックアップを担当する電力系統用計算機システム4
が、電力系統設備1の制御情報切替手段35にその切替
指令を出力するようにしているが、異常となった電力系
統用計算機システム4が直接電力系統設備1の制御情報
切替手段35にその切替指令を出力するようにしてもよ
い。
【0039】また、バックアップを担当する電力系統用
計算機システム4は、異常となった電力系統用計算機シ
ステム4からバックアップ情報を受信して初めて、一方
の電力系統用計算機システム4に異常が発生したことを
知ることになるが、それぞれの電力系統用計算機システ
ム4に他方の電力系統用計算機システム4の監視機能を
持たせ、相互に相手の電力系統用計算機システム4の異
常を発見するようにしてもよい。この場合、相手の異常
を発見したときは、異常を発見した電力系統用計算機シ
ステム4或いは異常となった電力系統用計算機システム
4のいずれから電力系統設備1の制御情報切替手段35
にその切替指令を出力するようにしてもよい。
【0040】次に、電力系統設備1側において、各々の
電力系統用計算機システム4の異常を判断する機能を持
たせた実施例について説明する。この実施例では、電力
系統設備1の制御情報受信部34に、本来的に監視制御
を担当する電力系統計算機システム4の演算処理結果、
及びバックアップを担当する電力系統用計算機システム
4の演算処理結果の要否を判定する機能を持たせる。
【0041】すなわち、各々の電力系統用計算機システ
ム4は、自己の監視制御機能とバックアップ対象電力設
備31に関する監視制御機能との双方の演算処理結果
に、その演算処理結果の良否判定情報を付加して電力系
統設備1に出力する。電力系統設備1の制御情報受信部
34では、バックアップ対象電力設備31に演算処理結
果を出力するにあたり、演算処理結果に付加された良否
判定情報に基づいて、通常時に監視制御を担当する電力
系統用計算機システム4の演算処理結果及びバックアッ
プをする電力系統用計算機システム4の演算処理結果の
良否を判定する。
【0042】良否の判定の結果、通常時に監視制御を担
当する電力系統用計算機システム4の演算処理結果、及
びバックアップをする電力系統用計算機システム4の演
算処理結果の双方が正常であると判定したときは、通常
時に監視制御を担当する電力系統用計算機システム4の
演算処理結果を出力する。一方、通常時に監視制御を担
当する電力系統用計算機システム4の演算処理結果が異
常であると判定したときは、バックアップをする電力系
統用計算機システム4の演算処理結果を出力する。
【0043】この場合、本来的に監視制御を担当する電
力系統用計算機システム4が異常であると判定したとき
は、バックアップを担当する電力系統用計算機システム
4にその異常情報を送信する。また、電力系統用計算機
の異常の検出と並行して、電力系統設備側において、こ
の実施例による演算処理結果の要否を判定する機能を持
たせるようにしてもよい。
【0044】このように、電力系統設備1では、バック
アップ対象電力設備31に演算処理結果を出力するにあ
たり、演算処理結果に付加された良否判定情報に基づい
て、演算処理結果の正当性を判断し、原則として、通常
時に監視制御を担当する電力系統用計算機システム4の
演算処理結果を優先して出力するが、その演算処理結果
が異常であるときは、バックアップをする電力系統用計
算機システム4の演算処理結果を出力する。
【0045】したがって、電力系統設備1のバックアッ
プ対象電力設備31に異常となった電力系統用計算機シ
ステム4からの演算処理結果が出力されることがなくな
り、電力系統の監視制御に支障を来すことがなくなる。
【0046】一方、各々の電力系統用計算機システム4
の異常を判断する機能を持たせるにあたって、バックア
ップをする電力系統用計算機システム4の演算処理結果
が送信されてきてから、一定時間以上経過しても、通常
時に監視制御を担当する電力系統用計算機システム4の
演算処理結果が送信されて来ないときは、バックアップ
をする電力系統用計算機システム4の演算処理結果を出
力するようにしてもよい。
【0047】すなわち、電力系統設備1の制御情報受信
部34は、バックアップ対象電力設備31に演算処理結
果を出力するにあたり、通常時に監視制御を担当する電
力系統用計算機システム4の演算処理結果、及びバック
アップをする電力系統用計算機システム4の演算処理結
果のうち、双方が同時に入力されたときは、通常時に監
視制御を担当する電力系統用計算機システム4の演算処
理結果を優先して出力するようにしているが、バックア
ップをする電力系統用計算機システム4の演算処理結果
が送信されてきてから、一定時間以上経過しても通常時
に監視制御を担当する電力系統用計算機システム4の演
算処理結果が送信されて来ないときは、通常時に監視制
御を担当する電力系統用計算機システム4は異常である
と判断し、バックアップをする電力系統用計算機システ
ム4の演算処理結果を出力する。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、いずれか
の電力系統用計算機システムが停止し、その異常の発生
した電力系統用計算機システムにより監視制御されてい
たバックアップ対象電力設備は、バックアップを担当す
る電力系統用計算機システムで確実にバックアップされ
ることになる。この場合、異常の発生した電力系統用計
算機システムが停止する直前まで使用していた設定情報
を用いて同一の演算処理を行っていたバックアップを担
当する電力系統用計算機システムがバックアップするの
で、監視制御の連続性を保つことができる。又、異常が
発生したことを検出したときは制御常用切替手段を切り
替えるだけでバックアップを完了することができるの
で、バックアップに必要とする時間を短縮することがで
きる。
【0049】また、オンラインの電力設備の系統情報
は、異常が発生した電力系統用計算機システムとバック
アップを担当する電力系統用計算機システムとのそれぞ
れで取り込むため、オンライン情報の取り込み用の情報
伝送装置のみが異常となったような場合でも、運転員の
判断によりマニュアルにて対応を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力系統用計算機システムのバックア
ップ方法を実現するための電力系統用計算機システムの
ブロック構成図
【図2】本発明の電力系統用計算機システムのバックア
ップ方法を実現するための電力系統設備のブロック構成
【図3】本発明の電力系統用計算機システムのバックア
ップ方法が適用される電力系統監視制御システムの全体
構成図
【符号の説明】
1 電力系統設備 2 情報伝送装置 3 ネットワーク網 4 電力系統用計算機システム 5 情報伝送装置 6 情報伝送路 11 電力系統情報受信手段 12 電力系統受信情報保存部 13 第1の系統監視制御手段 14 マンマシンインターフェース装置 15 マンマシンインターフェース処理手段 16 第1の監視制御情報保存部 17 バックアップ情報受信手段 18 バックアップ情報送信手段 19 バックアップ情報保存手段 20 電力設備制御情報送信手段 21 第2の系統監視制御手段 22 第2の監視制御情報保存手段 31 バックアップ対象電力設備 32 電力状態計測機器 33 電力状態送信部 34 制御情報受信部 35 制御情報切替手段 36 制御情報切替手段制御部 51 バックアップ非対象電力設備 52 電力設備
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 史朗 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電力系統設備をネットワーク網で
    接続し前記各々の電力系統設備を監視制御する電力系統
    用計算機システム間でそれぞれ相互にバックアップする
    ようにした電力系統用計算機システムのバックアップ方
    法において、前記電力系統設備内の電力設備のうち監視
    制御のバックアップを必要とする電力設備を予めバック
    アップ対象電力設備として選択し、前記各々の電力系統
    用計算機システムは通常時に自己が監視制御を担当する
    前記電力系統設備の監視制御機能と通常時は他の電力系
    統用計算機システムが監視制御を担当しバックアップ時
    には自己がバックアップする前記バックアップ対象電力
    設備に関する監視制御機能とを備え、通常時は前記各々
    の電力系統用計算機システムは自己の監視制御機能と前
    記バックアップ対象電力設備に関する監視制御機能との
    双方を演算処理しその演算処理結果を前記電力系統設備
    に出力し、前記演算処理結果を入力した前記電力系統設
    備では前記バックアップ対象電力設備に対しては通常時
    に監視制御を担当する前記電力系統用計算機システムの
    演算処理結果を出力し、前記電力系統用計算機システム
    に異常が発生したときはバックアップをする前記電力系
    統用計算機システムの演算処理結果を前記バックアップ
    対象電力設備に出力するようにしたことを特徴とする電
    力系統用計算機システムのバックアップ方法。
  2. 【請求項2】 前記各々の電力系統用計算機システム
    は、自己の監視制御機能と前記バックアップ対象電力設
    備に関する監視制御機能との双方の演算処理結果に、そ
    の演算処理結果の良否判定情報を付加して出力し、前記
    電力系統設備では前記バックアップ対象電力設備に前記
    演算処理結果を出力するにあたり、演算処理結果の良否
    判定情報に基づいて、通常時に監視制御を担当する前記
    電力系統用計算機システムの演算処理結果及びバックア
    ップをする前記電力系統用計算機システムの演算処理結
    果の双方が正常であると判定したときは、通常時に監視
    制御を担当する前記電力系統用計算機システムの演算処
    理結果を出力し、通常時に監視制御を担当する前記電力
    系統用計算機システムの演算処理結果が異常であると判
    定したときは、バックアップをする前記電力系統用計算
    機システムの演算処理結果を出力するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の電力系統用計算機システム
    のバックアップ方法。
  3. 【請求項3】 前記電力系統設備は、前記バックアップ
    対象電力設備に前記演算処理結果を出力するにあたり、
    バックアップをする前記電力系統用計算機システムの演
    算処理結果が送信されてきてから一定時間以上経過して
    も通常時に監視制御を担当する前記電力系統用計算機シ
    ステムの演算処理結果が送信されて来ないときは、バッ
    クアップをする前記電力系統用計算機システムの演算処
    理結果を出力するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の電力系統用計算機システムのバックアップ方
    法。
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