JPH08241155A - 複数キーの同時入力判定方法およびキー入力装置 - Google Patents
複数キーの同時入力判定方法およびキー入力装置Info
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- JPH08241155A JPH08241155A JP7042868A JP4286895A JPH08241155A JP H08241155 A JPH08241155 A JP H08241155A JP 7042868 A JP7042868 A JP 7042868A JP 4286895 A JP4286895 A JP 4286895A JP H08241155 A JPH08241155 A JP H08241155A
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- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数キーの同時打鍵を確実に認識できて操作
性を向上でき、高速入力も実現できる複数キーの同時入
力判定方法を提供すること。 【構成】 各キーの打鍵開始時間と打鍵終了時間とをそ
れぞれ検出し、押されている各キーがすべて離された際
に、複数のキーのなかでもっとも遅い打鍵開始時間より
も後の打鍵終了時間とされている各キーを同時に打鍵し
たキーと判定する。一定時間内の入力ではなく、キー操
作に合わせて同時入力が判定され、入力者の個人差に影
響されず確実にキー入力が認識される。キー入力を間違
えても、正しいキーを押し直せばよいため、キー入力の
訂正も容易である。このため、操作性が向上し、高速入
力が実現される。
性を向上でき、高速入力も実現できる複数キーの同時入
力判定方法を提供すること。 【構成】 各キーの打鍵開始時間と打鍵終了時間とをそ
れぞれ検出し、押されている各キーがすべて離された際
に、複数のキーのなかでもっとも遅い打鍵開始時間より
も後の打鍵終了時間とされている各キーを同時に打鍵し
たキーと判定する。一定時間内の入力ではなく、キー操
作に合わせて同時入力が判定され、入力者の個人差に影
響されず確実にキー入力が認識される。キー入力を間違
えても、正しいキーを押し直せばよいため、キー入力の
訂正も容易である。このため、操作性が向上し、高速入
力が実現される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字入力装置ないし入
力方法の分野で利用されるキー入力装置、例えば小型の
電子手帳、小型のワードプロセッサ(ワープロ)やパー
ソナルコンピュータ(パソコン)等に用いられるキーボ
ードにおいて、複数のキーを同時に入力した際の判定方
法およびこの判定方法を用いたキー入力装置に関するも
のである。
力方法の分野で利用されるキー入力装置、例えば小型の
電子手帳、小型のワードプロセッサ(ワープロ)やパー
ソナルコンピュータ(パソコン)等に用いられるキーボ
ードにおいて、複数のキーを同時に入力した際の判定方
法およびこの判定方法を用いたキー入力装置に関するも
のである。
【0002】ワープロやパソコンは、「漢字かな交じり
文」をはじめ、いろいろな文字・記号・図形などを自由
自在に入力し、編集し、印刷し、保存するといった優れ
た機能があり、これからの時代に欠かせないツール
(「筆記具」)となっている。ワープロやパソコンを使
いながら誰もが思うことは、日本語を入力するときのキ
ーボードの覚えにくさと打ちにくさである。しかも、い
ろいろな打ち方があって、すでによく知られている方式
だけでも「JISかな」、「ローマ字入力(QWERT
Y配列)」、「親指シフト」、「新JISかな」などが
ある。いずれも一長一短があって、将来性まで考えると
選択に迷うばかりである。
文」をはじめ、いろいろな文字・記号・図形などを自由
自在に入力し、編集し、印刷し、保存するといった優れ
た機能があり、これからの時代に欠かせないツール
(「筆記具」)となっている。ワープロやパソコンを使
いながら誰もが思うことは、日本語を入力するときのキ
ーボードの覚えにくさと打ちにくさである。しかも、い
ろいろな打ち方があって、すでによく知られている方式
だけでも「JISかな」、「ローマ字入力(QWERT
Y配列)」、「親指シフト」、「新JISかな」などが
ある。いずれも一長一短があって、将来性まで考えると
選択に迷うばかりである。
【0003】例えば、「JISかな」の場合は、「かな
文字」の数に合わせてキーがやたらと多く、しかも、4
段に配列されているので打ちにくい。その上、文字配列
に規則性がなく複雑なので、その位置を覚える苦労も加
わって、ブランインドタッチをものにするのが難しい。
なお、横にアイウエオ順に並べられたものがあるが、濁
音や半濁音を入力する場合には、清音をキー入力した上
で、濁点記号「″」あるいは半濁点記号「°」をもう一
度キー入力し、結局2回キーを押さなければならないな
ど、その操作性が悪い。
文字」の数に合わせてキーがやたらと多く、しかも、4
段に配列されているので打ちにくい。その上、文字配列
に規則性がなく複雑なので、その位置を覚える苦労も加
わって、ブランインドタッチをものにするのが難しい。
なお、横にアイウエオ順に並べられたものがあるが、濁
音や半濁音を入力する場合には、清音をキー入力した上
で、濁点記号「″」あるいは半濁点記号「°」をもう一
度キー入力し、結局2回キーを押さなければならないな
ど、その操作性が悪い。
【0004】また、日本語の入力方式で、最も合理的で
優れていると思われる「親指シフト」や、それと似てい
る「新JISかな」の場合は、1つのキーに2つの文字
を割り当て、親指や小指のシフトで打ち分ける。したが
って、3段の配列に収まってキーの数も少なく、ブライ
ンドタッチで打ちやすい効率的な設計になっている。し
かし、文字の位置をマスターすることの苦労が「JIS
かな」とあまり変わらないので、今後の普及率や他のボ
ードとの互換性も考えると、二の足を踏む人が多い。
優れていると思われる「親指シフト」や、それと似てい
る「新JISかな」の場合は、1つのキーに2つの文字
を割り当て、親指や小指のシフトで打ち分ける。したが
って、3段の配列に収まってキーの数も少なく、ブライ
ンドタッチで打ちやすい効率的な設計になっている。し
かし、文字の位置をマスターすることの苦労が「JIS
かな」とあまり変わらないので、今後の普及率や他のボ
ードとの互換性も考えると、二の足を踏む人が多い。
【0005】一方、「ローマ字入力」の場合は、文字数
の少ない英語の入力に似ていて、キーの数も少なく、打
ちやすい3段の配列なので、比較的ブラインドタッチに
取り組みやすい。現在、専門家を除いた一般のワープロ
・パソコン人口で、男性はその80%以上がローマ字党
と言われている。
の少ない英語の入力に似ていて、キーの数も少なく、打
ちやすい3段の配列なので、比較的ブラインドタッチに
取り組みやすい。現在、専門家を除いた一般のワープロ
・パソコン人口で、男性はその80%以上がローマ字党
と言われている。
【0006】ところが、一見効率的な「ローマ字入力」
も、文字キーが子音と母音に分れていて、一つの「かな
文字」を2度打ちして入力しなければならない。そのた
め「JISかな」よりキーを打つ回数が多くなり、入力
時間が長くなる欠点は否めない。また、携帯性を考慮し
た小型キーボードを開発する場合、キー数を大幅に減ら
す必要があるが、この場合性能を損なわないようにする
には、各キーを1つづつ入力する以外に、複数のキーを
同時に入力してその組合せ数を多くすることで各種機能
を実現する必要がある。そこで、本出願人は、複数のキ
ーを同時に入力して1音節以上の文字を入力し、キー入
力の打鍵操作を少なくして入力時間を短くしたキー入力
装置を提案している。
も、文字キーが子音と母音に分れていて、一つの「かな
文字」を2度打ちして入力しなければならない。そのた
め「JISかな」よりキーを打つ回数が多くなり、入力
時間が長くなる欠点は否めない。また、携帯性を考慮し
た小型キーボードを開発する場合、キー数を大幅に減ら
す必要があるが、この場合性能を損なわないようにする
には、各キーを1つづつ入力する以外に、複数のキーを
同時に入力してその組合せ数を多くすることで各種機能
を実現する必要がある。そこで、本出願人は、複数のキ
ーを同時に入力して1音節以上の文字を入力し、キー入
力の打鍵操作を少なくして入力時間を短くしたキー入力
装置を提案している。
【0007】ところで、キー入力装置でキー入力を検出
するキースキャン間隔は、入力者の入力操作に比べて非
常に早いため、キー入力装置から見た場合、入力者が同
時にキーを押しているつもりでも、実際には各キーがず
れて入力されているように検出される。このため、従来
は、キースキャンに一定幅持たせて、キーの同時入力を
判定していた。具体的には、最初に押されたキーから一
定時間内に押されたキーは、同時入力されたキーと判定
して処理していた。
するキースキャン間隔は、入力者の入力操作に比べて非
常に早いため、キー入力装置から見た場合、入力者が同
時にキーを押しているつもりでも、実際には各キーがず
れて入力されているように検出される。このため、従来
は、キースキャンに一定幅持たせて、キーの同時入力を
判定していた。具体的には、最初に押されたキーから一
定時間内に押されたキーは、同時入力されたキーと判定
して処理していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数キ
ーを同時に打鍵した際の時間的なずれは個人差が大き
く、キー入力を判定する時間を短くすると、人によって
は一部のキー入力が認識されず、一方、キー入力判定時
間を長くすると、タイピングが速い人の場合、次のキー
入力も前のキー入力と同時に入力したと判定されること
もあり、誤認識が多くて操作性が悪く、高速入力も難し
いという問題があった。
ーを同時に打鍵した際の時間的なずれは個人差が大き
く、キー入力を判定する時間を短くすると、人によって
は一部のキー入力が認識されず、一方、キー入力判定時
間を長くすると、タイピングが速い人の場合、次のキー
入力も前のキー入力と同時に入力したと判定されること
もあり、誤認識が多くて操作性が悪く、高速入力も難し
いという問題があった。
【0009】また、入力者が複数のキーの一部を間違っ
て入力した場合でも、判定時間内の入力であれば認識し
てしまうため、その都度、その回のキー入力をキャンセ
ルして、他のキーも含めて再度キー入力を行わなければ
ならず、この点でも操作性が悪いという問題があった。
て入力した場合でも、判定時間内の入力であれば認識し
てしまうため、その都度、その回のキー入力をキャンセ
ルして、他のキーも含めて再度キー入力を行わなければ
ならず、この点でも操作性が悪いという問題があった。
【0010】さらに、キー入力装置には、文字キーをシ
フト状態と非シフト状態とに切り替えるシフトキーが設
けられているが、シフト状態の文字を続けて打鍵する場
合には、このシフトキーを押し続けたまま他のキーを順
次入力できれば操作性が向上する。しかしながら、従来
のように、最初のキー入力から一定時間内に打鍵された
か否かで同時入力を検出する場合、シフトキーも他のキ
ーと同様に、その都度打鍵しなければならず、操作性が
悪いという問題もあった。
フト状態と非シフト状態とに切り替えるシフトキーが設
けられているが、シフト状態の文字を続けて打鍵する場
合には、このシフトキーを押し続けたまま他のキーを順
次入力できれば操作性が向上する。しかしながら、従来
のように、最初のキー入力から一定時間内に打鍵された
か否かで同時入力を検出する場合、シフトキーも他のキ
ーと同様に、その都度打鍵しなければならず、操作性が
悪いという問題もあった。
【0011】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、複数のキーを同時に打鍵
した際に、確実に認識できて操作性を向上でき、高速入
力も実現できる複数キーの同時入力判定方法およびキー
入力装置を提供することにある。
で、その目的とするところは、複数のキーを同時に打鍵
した際に、確実に認識できて操作性を向上でき、高速入
力も実現できる複数キーの同時入力判定方法およびキー
入力装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の複数キーの同時
入力判定方法は、各キーの打鍵開始時間と打鍵終了時間
とをそれぞれ検出し、押されている各キーがすべて離さ
れた際に、複数のキーのなかでもっとも遅い打鍵開始時
間よりも後の打鍵終了時間とされている各キーを同時に
打鍵したキーと判定することを特徴とするものである。
入力判定方法は、各キーの打鍵開始時間と打鍵終了時間
とをそれぞれ検出し、押されている各キーがすべて離さ
れた際に、複数のキーのなかでもっとも遅い打鍵開始時
間よりも後の打鍵終了時間とされている各キーを同時に
打鍵したキーと判定することを特徴とするものである。
【0013】また、前記複数のキーを一般キーと、この
一般キーが複数回打鍵されている間、押し続けているこ
とを許容された特殊キー(例えばシフトキーなど)とで
構成した場合には、前記特殊キーは、特殊キーが押され
た後に最初に打鍵された一般キーと同じ打鍵開始時間に
設定され、かつ、押されている一般キーがすべて離され
た際に、もっとも遅く離された一般キーと同じ打鍵終了
時間に設定されて前記同時入力判定方法で判定されるこ
とが好ましい。
一般キーが複数回打鍵されている間、押し続けているこ
とを許容された特殊キー(例えばシフトキーなど)とで
構成した場合には、前記特殊キーは、特殊キーが押され
た後に最初に打鍵された一般キーと同じ打鍵開始時間に
設定され、かつ、押されている一般キーがすべて離され
た際に、もっとも遅く離された一般キーと同じ打鍵終了
時間に設定されて前記同時入力判定方法で判定されるこ
とが好ましい。
【0014】この際、前記一般キーは文字を入力する文
字キーで構成され、前記特殊キーは、前記一般キーをシ
フト状態と非シフト状態に切り替えるシフトキーや、一
般キーと同時に打鍵されることで設定された機能の実行
や文字の出力を行うサブキーで構成されることが好まし
い。
字キーで構成され、前記特殊キーは、前記一般キーをシ
フト状態と非シフト状態に切り替えるシフトキーや、一
般キーと同時に打鍵されることで設定された機能の実行
や文字の出力を行うサブキーで構成されることが好まし
い。
【0015】また、本発明のキー入力装置は、キーの打
鍵開始時間と打鍵終了時間とを検出するキー検出手段
と、検出した打鍵開始時間および打鍵終了時間を記憶す
る記憶手段と、記憶された打鍵開始時間および打鍵終了
時間を比較して有効なキー入力を判定する判定手段とか
らなる複合入力検出手段を備えていることを特徴とする
ものである。
鍵開始時間と打鍵終了時間とを検出するキー検出手段
と、検出した打鍵開始時間および打鍵終了時間を記憶す
る記憶手段と、記憶された打鍵開始時間および打鍵終了
時間を比較して有効なキー入力を判定する判定手段とか
らなる複合入力検出手段を備えていることを特徴とする
ものである。
【0016】この際、前記キー検出手段は、一般キーが
複数回打鍵されている間、押され続けていることを許容
された特殊キーが押されている場合に、一般キーの打鍵
に合わせて特殊キーの打鍵開始時間および打鍵終了時間
を設定する特殊キー設定手段を備えていることが好まし
い。
複数回打鍵されている間、押され続けていることを許容
された特殊キーが押されている場合に、一般キーの打鍵
に合わせて特殊キーの打鍵開始時間および打鍵終了時間
を設定する特殊キー設定手段を備えていることが好まし
い。
【0017】
【作用】このような本発明においては、ピアノの和音の
ように、複数のキーを打鍵した際に、各キーを押した時
の打鍵開始時間と、キーを離した時の打鍵終了時間とを
検出する。そして、すべてのキーを離した際に、打鍵終
了時間が、一番最後に押されたキーの打鍵開始時間より
も後である各キーを同時に打鍵したキーと判定する。こ
のため、例えば複数キーの中の1つのキーを打ち間違え
た場合に、そのキーのみ離した後に正しいキーを打鍵す
れば、間違ったキーは最後に打鍵されたキーの打鍵開始
時間よりも前の打鍵終了時間とされているから、同時入
力したキーとは判定されず、キー入力の訂正を容易に行
える。また、入力者は通常、キーを同時に打鍵する場合
に比べてキーを同時に離すタイミングのほうがばらつき
が少なく、またキーを離してから次のキーを打鍵すると
いう操作は正確に行いやすいため、すべてのキーが離さ
れたことは正確に検出され、従来の一定時間内でのキー
入力で同時入力を判定する場合のように時間を設定して
検出する方法ではないため、入力者の個人差が影響する
こともなく、高速入力も可能となる。
ように、複数のキーを打鍵した際に、各キーを押した時
の打鍵開始時間と、キーを離した時の打鍵終了時間とを
検出する。そして、すべてのキーを離した際に、打鍵終
了時間が、一番最後に押されたキーの打鍵開始時間より
も後である各キーを同時に打鍵したキーと判定する。こ
のため、例えば複数キーの中の1つのキーを打ち間違え
た場合に、そのキーのみ離した後に正しいキーを打鍵す
れば、間違ったキーは最後に打鍵されたキーの打鍵開始
時間よりも前の打鍵終了時間とされているから、同時入
力したキーとは判定されず、キー入力の訂正を容易に行
える。また、入力者は通常、キーを同時に打鍵する場合
に比べてキーを同時に離すタイミングのほうがばらつき
が少なく、またキーを離してから次のキーを打鍵すると
いう操作は正確に行いやすいため、すべてのキーが離さ
れたことは正確に検出され、従来の一定時間内でのキー
入力で同時入力を判定する場合のように時間を設定して
検出する方法ではないため、入力者の個人差が影響する
こともなく、高速入力も可能となる。
【0018】一方、シフトキーのように、複数のキーを
順次打鍵している間に、押し続けられる特殊キーを設け
た場合には、特殊キーの打鍵開始時間を同時に打鍵され
る他の一般キーのなかで最初に打鍵されたキーの打鍵開
始時間に合わせて設定し、打鍵終了時間はもっとも遅く
離された一般キーの打鍵終了時間に合わせて設定してい
るため、判定データとしては、他の一般キーと同様に打
鍵し、かつ離されたように見えるため、押し続けた場合
でも、他のキーと同様に入力判定され、操作上は特殊キ
ーを他のキーと同様に打鍵する必要がないため、操作性
が向上する。
順次打鍵している間に、押し続けられる特殊キーを設け
た場合には、特殊キーの打鍵開始時間を同時に打鍵され
る他の一般キーのなかで最初に打鍵されたキーの打鍵開
始時間に合わせて設定し、打鍵終了時間はもっとも遅く
離された一般キーの打鍵終了時間に合わせて設定してい
るため、判定データとしては、他の一般キーと同様に打
鍵し、かつ離されたように見えるため、押し続けた場合
でも、他のキーと同様に入力判定され、操作上は特殊キ
ーを他のキーと同様に打鍵する必要がないため、操作性
が向上する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、本実施例では、図1に示すように、キー配
列を少なくした特別なキー入力装置3に液晶画面2aが
ヒンジ結合されたワープロ本体1に本発明を適用した例
について説明する。
する。なお、本実施例では、図1に示すように、キー配
列を少なくした特別なキー入力装置3に液晶画面2aが
ヒンジ結合されたワープロ本体1に本発明を適用した例
について説明する。
【0020】ワープロ本体1は、ワープロ本体1の後壁
部1aにヒンジ1bを介して回動自在に設けられた液晶
画面2a付きの蓋体2を備えており、この蓋体2は開口
側に設けられた口金部2bによって、ワープロ本体1に
係止されるようになっている。また、キー入力装置3
は、ワープロ本体1の後壁部1a側に位置し上下3段左
右5列の15個のキー群からなるメインキーエリア3A
と、ワープロ本体1の前壁部1c側に位置し前記メイン
キーエリア3Aの下側に1列にキーが配列されたコント
ロールキーエリア3Bと、前記メインキーエリア3Aと
並ぶ位置に配列されワープロ本体1の左側に1列3段に
キーが配列されたサブキーエリア3Cとを主体として構
成されている。
部1aにヒンジ1bを介して回動自在に設けられた液晶
画面2a付きの蓋体2を備えており、この蓋体2は開口
側に設けられた口金部2bによって、ワープロ本体1に
係止されるようになっている。また、キー入力装置3
は、ワープロ本体1の後壁部1a側に位置し上下3段左
右5列の15個のキー群からなるメインキーエリア3A
と、ワープロ本体1の前壁部1c側に位置し前記メイン
キーエリア3Aの下側に1列にキーが配列されたコント
ロールキーエリア3Bと、前記メインキーエリア3Aと
並ぶ位置に配列されワープロ本体1の左側に1列3段に
キーが配列されたサブキーエリア3Cとを主体として構
成されている。
【0021】なお、このワープロ本体1は、左手で持っ
たまま、メインキーエリア3Aのキーとコントロールキ
ーエリア3Bのキーとを右指で打ちながら、サブキーエ
リア3Cのキーを左手の親指で打って使用してもよい。
この場合、隣合った2個のサブキーを左親指の腹で同時
に打つことも可能である。また、ワープロ本体1を机の
上に置いて、サブキーエリア3Cに左手の人差指と中指
を添えて入力してもよい。この場合は、サブキーを左の
人差指と中指で打ち、コントロールキーの一部を左親指
でも打てるようにしてある。
たまま、メインキーエリア3Aのキーとコントロールキ
ーエリア3Bのキーとを右指で打ちながら、サブキーエ
リア3Cのキーを左手の親指で打って使用してもよい。
この場合、隣合った2個のサブキーを左親指の腹で同時
に打つことも可能である。また、ワープロ本体1を机の
上に置いて、サブキーエリア3Cに左手の人差指と中指
を添えて入力してもよい。この場合は、サブキーを左の
人差指と中指で打ち、コントロールキーの一部を左親指
でも打てるようにしてある。
【0022】図2は、図1に示すメインキーエリア3A
を構成する上下3段左右5列の15のキーと、コントロ
ールキーエリア3Bを構成する1列4個のキーと、サブ
キーエリア3Cを構成する3個のキーに、日本語の入力
を主体に配慮した「ワープロ配列」の割付例を示すもの
で、この例では入力用の文字にローマ字を用い、日本語
と英語を共通の配列で入力できるように配慮してある。
また、図2では、図面から明らかなように、数字・記号
・機能・モードをメインキーエリア3Aを構成する上下
3段左右5列の15の文字キーに同居させ、コントロー
ルキーエリア3Bを構成する1列4個のキーと、サブキ
ーエリア3Cを構成する3個のキーを使って打ち分ける
ようにしてあり、これにより、これら数字・記号・機能
・モードを離れた位置まで指を運ばず、手元を見ないで
入力できる利点がある。
を構成する上下3段左右5列の15のキーと、コントロ
ールキーエリア3Bを構成する1列4個のキーと、サブ
キーエリア3Cを構成する3個のキーに、日本語の入力
を主体に配慮した「ワープロ配列」の割付例を示すもの
で、この例では入力用の文字にローマ字を用い、日本語
と英語を共通の配列で入力できるように配慮してある。
また、図2では、図面から明らかなように、数字・記号
・機能・モードをメインキーエリア3Aを構成する上下
3段左右5列の15の文字キーに同居させ、コントロー
ルキーエリア3Bを構成する1列4個のキーと、サブキ
ーエリア3Cを構成する3個のキーを使って打ち分ける
ようにしてあり、これにより、これら数字・記号・機能
・モードを離れた位置まで指を運ばず、手元を見ないで
入力できる利点がある。
【0023】さらに、前記メインキーエリア3A内での
文字キーの配列は、このメインキーエリア3A内の各キ
ーの打ちやすさの順序と、ローマ字入力の際のアルファ
ベットの母音および子音の使用頻度とを照らし合わせて
配置されたものとなっており、また母音および子音はそ
れぞれ使用頻度が高い順にこのキー配列上において付け
られた打ちやすさの順である中段、上段、下段へと配列
されるとともに、各段のキーは基準側から反対側へと配
列された構造となっている。
文字キーの配列は、このメインキーエリア3A内の各キ
ーの打ちやすさの順序と、ローマ字入力の際のアルファ
ベットの母音および子音の使用頻度とを照らし合わせて
配置されたものとなっており、また母音および子音はそ
れぞれ使用頻度が高い順にこのキー配列上において付け
られた打ちやすさの順である中段、上段、下段へと配列
されるとともに、各段のキーは基準側から反対側へと配
列された構造となっている。
【0024】なお、前記メインキーエリア3Aの横に配
列されたサブキーエリア3Cの3つのキー120、12
1、122は、主として、ワープロ機能に備えられた変
換機能(略語変換、短縮変換等の機能)や常用記号、テ
ンキー等の入力の際に使用されるもので、3つのキーを
組み合わせて使うことにより、ワープロ機能を操作する
ものである。また、コントロールキーエリア3B内に配
置された4個のキー116、117、118、119
は、主として変換・無変換・シフト等の機能を持つもの
でメインキーエリア3A内に配列された15個のキーと
組み合わされて、キー入力装置3における各種機能を作
用させるようになっている。
列されたサブキーエリア3Cの3つのキー120、12
1、122は、主として、ワープロ機能に備えられた変
換機能(略語変換、短縮変換等の機能)や常用記号、テ
ンキー等の入力の際に使用されるもので、3つのキーを
組み合わせて使うことにより、ワープロ機能を操作する
ものである。また、コントロールキーエリア3B内に配
置された4個のキー116、117、118、119
は、主として変換・無変換・シフト等の機能を持つもの
でメインキーエリア3A内に配列された15個のキーと
組み合わされて、キー入力装置3における各種機能を作
用させるようになっている。
【0025】従って、本実施例においては、メインキー
エリア3Aの15個のキー101〜115によって本発
明の一般キーが構成され、コントロールキーエリア3B
内の4個のキー116〜119およびサブキーエリア3
Cの3個のキー120〜122によって特殊キーが構成
されている。なお、一般キーとは、アルファベットを入
力するキーに限らず、数字、記号、機能、モードなどを
入力できるように構成された単独あるいは他のキーとと
もに入力されるキーである。また、特殊キーは、単独あ
るいは他のキーとともに入力されるキーであり、他のキ
ーが打鍵されている間、押し続けていることを許容され
ている点で一般キーと異なるものである。
エリア3Aの15個のキー101〜115によって本発
明の一般キーが構成され、コントロールキーエリア3B
内の4個のキー116〜119およびサブキーエリア3
Cの3個のキー120〜122によって特殊キーが構成
されている。なお、一般キーとは、アルファベットを入
力するキーに限らず、数字、記号、機能、モードなどを
入力できるように構成された単独あるいは他のキーとと
もに入力されるキーである。また、特殊キーは、単独あ
るいは他のキーとともに入力されるキーであり、他のキ
ーが打鍵されている間、押し続けていることを許容され
ている点で一般キーと異なるものである。
【0026】さて、このように本実施例におけるキー入
力装置3は、非常に特色のあるキー配列を備えている
が、本発明とは直接関係しない部分もあってわかりにく
いため、日本語のローマ字入力に使用する配列だけを取
り出したものを図3に示す。図3は、ローマ字入力の際
に出現する文字を、上下3段左右5列の計15個のメイ
ンキーエリア3Aに配列した状態を示す図であり、実施
例のメインキーエリア3Aは、右手を使って入力される
ように配慮されている。すなわち、当該メインキーエリ
ア3Aのうち一方側(図示例では左側)は人差指がホー
ムポジションとなる基準側とされており、この基準側2
列のキー群からなるエリアが母音を入力する母音エリア
3Dに設定され、また、メインキーエリア3Aの残り3
列のキー群からなるエリアが子音を入力する子音エリア
3Eに設定された構成となっている。
力装置3は、非常に特色のあるキー配列を備えている
が、本発明とは直接関係しない部分もあってわかりにく
いため、日本語のローマ字入力に使用する配列だけを取
り出したものを図3に示す。図3は、ローマ字入力の際
に出現する文字を、上下3段左右5列の計15個のメイ
ンキーエリア3Aに配列した状態を示す図であり、実施
例のメインキーエリア3Aは、右手を使って入力される
ように配慮されている。すなわち、当該メインキーエリ
ア3Aのうち一方側(図示例では左側)は人差指がホー
ムポジションとなる基準側とされており、この基準側2
列のキー群からなるエリアが母音を入力する母音エリア
3Dに設定され、また、メインキーエリア3Aの残り3
列のキー群からなるエリアが子音を入力する子音エリア
3Eに設定された構成となっている。
【0027】そして、基準側2列のキー群からなる母音
エリア3Dには、101、102、106、107、1
11、112の6つのキーが備えられ、これら各キー1
01、102、106、107、111、112にはそ
れぞれ母音を表す「A」、「I」、「U」、「E」、
「O」の母音キーが以下のように配列されている。すな
わち、母音キーのうち中段のキー107、106にはそ
れぞれ「A」、「I」の打鍵キーが配列され、上段のキ
ー102、101にはそれぞれ「U」、「E」の打鍵キ
ーが配列され、さらに下段のキー112、111には
「O」、と撥音である「ん」の打鍵キーが配列されてい
る。
エリア3Dには、101、102、106、107、1
11、112の6つのキーが備えられ、これら各キー1
01、102、106、107、111、112にはそ
れぞれ母音を表す「A」、「I」、「U」、「E」、
「O」の母音キーが以下のように配列されている。すな
わち、母音キーのうち中段のキー107、106にはそ
れぞれ「A」、「I」の打鍵キーが配列され、上段のキ
ー102、101にはそれぞれ「U」、「E」の打鍵キ
ーが配列され、さらに下段のキー112、111には
「O」、と撥音である「ん」の打鍵キーが配列されてい
る。
【0028】この配列は、右手人差指を母音エリア3D
のホームポジションとした際に、人差指のホームポジシ
ョンとなる位置のキー107に、使用頻度の高い「A」
のキーが配置され、その横のキー106に「I」のキー
が配置され、さらに、上段、下段に行くにしたがって、
使用頻度順に沿って「U」、「E」、「O」のキーが配
置されたものである。なお、図示例の母音エリア3D上
での配列は、文字の使用頻度順に必ずしも合致していな
いが、これは中段、上段、下段に行くに従って、
「A」、「I」、「U」、「E」、「O」となるように
文字の覚えやすさを配慮したためである。
のホームポジションとした際に、人差指のホームポジシ
ョンとなる位置のキー107に、使用頻度の高い「A」
のキーが配置され、その横のキー106に「I」のキー
が配置され、さらに、上段、下段に行くにしたがって、
使用頻度順に沿って「U」、「E」、「O」のキーが配
置されたものである。なお、図示例の母音エリア3D上
での配列は、文字の使用頻度順に必ずしも合致していな
いが、これは中段、上段、下段に行くに従って、
「A」、「I」、「U」、「E」、「O」となるように
文字の覚えやすさを配慮したためである。
【0029】また、図示例では、キー107にホームポ
ジションを示すホームポジション指示手段130が形成
されている。ここでは、ホームポジション指示手段13
0として、キー107上の文字Aを囲むように四角枠が
形成され、この四角枠の内側が凸部とされ、指を置いた
ときに、このキー107が認識できるようになってい
る。しかしホームポジション指示手段130は、このよ
うな図示例に限定されるものではなく、キー107が認
識できるものであれば他の手段(例えばキー107の色
を変えたり、LEDが点滅したりするような手段)であ
っても良い。
ジションを示すホームポジション指示手段130が形成
されている。ここでは、ホームポジション指示手段13
0として、キー107上の文字Aを囲むように四角枠が
形成され、この四角枠の内側が凸部とされ、指を置いた
ときに、このキー107が認識できるようになってい
る。しかしホームポジション指示手段130は、このよ
うな図示例に限定されるものではなく、キー107が認
識できるものであれば他の手段(例えばキー107の色
を変えたり、LEDが点滅したりするような手段)であ
っても良い。
【0030】一方、右側3列の子音エリア3Eには、日
本語の子音を表す「K」、「S」、「T」、「N」、
「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」の子音キーが
配列されている。より具体的には、中段のキー108、
109、110が左側から順に「K」、「S」、「T」
のキーとされ、また上段のキー103、104、105
が左側から順に「N」、「H」、「M」のキーとされ、
さらに下段のキー113、114、115が、左側から
順に「Y」、「R」、「W」のキーとされた基本構造と
なっている。そして、これらの配列は、「か」行、
「さ」行、「た」行、「な」行、「は」行、「ま」行、
「や」行、「ら」行、「わ」行の子音がアカサタナ順に
キーの中段、上段、下段、さらに基準側から反対側へ並
ぶように配慮したために構成されたものである。
本語の子音を表す「K」、「S」、「T」、「N」、
「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」の子音キーが
配列されている。より具体的には、中段のキー108、
109、110が左側から順に「K」、「S」、「T」
のキーとされ、また上段のキー103、104、105
が左側から順に「N」、「H」、「M」のキーとされ、
さらに下段のキー113、114、115が、左側から
順に「Y」、「R」、「W」のキーとされた基本構造と
なっている。そして、これらの配列は、「か」行、
「さ」行、「た」行、「な」行、「は」行、「ま」行、
「や」行、「ら」行、「わ」行の子音がアカサタナ順に
キーの中段、上段、下段、さらに基準側から反対側へ並
ぶように配慮したために構成されたものである。
【0031】なお、このような配列も、母音の配列と同
様に、打ちやすさの順と、ローマ字の使用頻度の順とを
配慮して設定されていることは勿論であり、右手人差指
を母音エリア3Dのホームポジションとした際に、中段
の中指のホームポジションとなる位置のキー108に、
日本語において使用頻度の高い「K」のキーが配置され
るものである。また前述の中指位置のキー108の横に
は、「S」が備えられたキー109が備えられ、その横
のキー110には「T」のキーが配置される。そして、
上段、下段に行くにしたがって、各段のキーには、基準
側から反対側に向かって、使用頻度順に沿ってキー10
3には「N」が、キー104には「H」が、キー105
には「M」が、キー113には「Y」が、キー114に
は「R」が、キー115には「W」のキーがそれぞれ配
置されている。
様に、打ちやすさの順と、ローマ字の使用頻度の順とを
配慮して設定されていることは勿論であり、右手人差指
を母音エリア3Dのホームポジションとした際に、中段
の中指のホームポジションとなる位置のキー108に、
日本語において使用頻度の高い「K」のキーが配置され
るものである。また前述の中指位置のキー108の横に
は、「S」が備えられたキー109が備えられ、その横
のキー110には「T」のキーが配置される。そして、
上段、下段に行くにしたがって、各段のキーには、基準
側から反対側に向かって、使用頻度順に沿ってキー10
3には「N」が、キー104には「H」が、キー105
には「M」が、キー113には「Y」が、キー114に
は「R」が、キー115には「W」のキーがそれぞれ配
置されている。
【0032】一方、前記子音キーのシフト状態(コント
ロールキーエリア3Bに配列されて前記メインキーエリ
ア3Aの各キーをシフト状態と非シフト状態の何れかに
切り替えるシフトキー116によりシフト操作した状
態)には、句点「、」、読点「。」、長音「−」、促音
「っ」並びに母音を組み合わせて半濁音、濁音を構成す
る「P」、「B」、「G」、「Z」、「D」が割り付け
られている。具体的には、上段の「N」、「H」、
「M」に対応する打鍵キー103、104、105に
は、「P」、「B」、「っ」が配列され、中段の
「K」、「S」、「T」に対応する打鍵キー108、1
09、110には、「G」、「Z」、「D」が配列さ
れ、さらに下段の「Y」、「R」、「W」に対応する打
鍵キー113、114、115には句点「、」、読
点「。」、長音「−」が配列されている。なお、実施例
では、右手で操作する場合についてのキー配列となって
いるが、左手で操作する場合は基準側が図示例とは逆に
なって左右逆に配列されることは言うまでもない。
ロールキーエリア3Bに配列されて前記メインキーエリ
ア3Aの各キーをシフト状態と非シフト状態の何れかに
切り替えるシフトキー116によりシフト操作した状
態)には、句点「、」、読点「。」、長音「−」、促音
「っ」並びに母音を組み合わせて半濁音、濁音を構成す
る「P」、「B」、「G」、「Z」、「D」が割り付け
られている。具体的には、上段の「N」、「H」、
「M」に対応する打鍵キー103、104、105に
は、「P」、「B」、「っ」が配列され、中段の
「K」、「S」、「T」に対応する打鍵キー108、1
09、110には、「G」、「Z」、「D」が配列さ
れ、さらに下段の「Y」、「R」、「W」に対応する打
鍵キー113、114、115には句点「、」、読
点「。」、長音「−」が配列されている。なお、実施例
では、右手で操作する場合についてのキー配列となって
いるが、左手で操作する場合は基準側が図示例とは逆に
なって左右逆に配列されることは言うまでもない。
【0033】一方、コントロールキーエリア3Bは、図
2に示すように、基準側(左側)からシフトとかな漢字
変換の機能をもったシフトキー116と、F(ファンク
ション)シフトとかな漢字無変換の機能をもったFシフ
トキー117と、メインキーエリア内のキーを機能操作
させる機能シフトの機能とスペース入力の機能をもった
機能シフトキー118と、かな小文字の入力機能とメニ
ュー呼びだし機能を備えたLシフトキー119とにより
構成されており、またこのLシフトキー119は、他の
キー116、117、118等に比べると、幅が略倍の
大きさにされ、打鍵しやすくなるように配慮されてい
る。
2に示すように、基準側(左側)からシフトとかな漢字
変換の機能をもったシフトキー116と、F(ファンク
ション)シフトとかな漢字無変換の機能をもったFシフ
トキー117と、メインキーエリア内のキーを機能操作
させる機能シフトの機能とスペース入力の機能をもった
機能シフトキー118と、かな小文字の入力機能とメニ
ュー呼びだし機能を備えたLシフトキー119とにより
構成されており、またこのLシフトキー119は、他の
キー116、117、118等に比べると、幅が略倍の
大きさにされ、打鍵しやすくなるように配慮されてい
る。
【0034】ところで、図2に示すキーの配列は、前述
したように英語の入力の際の操作性をも配慮しているた
め、英語入力用のキー配列も設定できるようになってい
る。すなわち、英語入力のモード(英字モード)と日本
語入力のモード(ローマ字入力による日本語入力モー
ド)とは適宜な切り替え手段によって切り替えることが
できるようにされており、英語入力モードにおいては、
各キーの「/」表示の左側の文字が入力されるようにさ
れ、日本語入力モードの場合には各キーの「/」表示の
右側の文字が入力されるようにされている。なお、
「/」キーで区分されていないキーに関しては、英語お
よび日本語の各入力モードにおいて同じ文字が入力され
るように設定されている。例えば、中指のホームポジシ
ョンである108のキーは、「C/K」の文字として配
置され、当該「C/K」のキーは、これにより、日本語
モード時には「K」となり、英字モード字にはアルファ
ベットの「C」となるように設定されている。その他、
図2に示すキーには、各種の機能実行キーが設定されて
いるが、本実施例では直接関係ないため説明を省略す
る。
したように英語の入力の際の操作性をも配慮しているた
め、英語入力用のキー配列も設定できるようになってい
る。すなわち、英語入力のモード(英字モード)と日本
語入力のモード(ローマ字入力による日本語入力モー
ド)とは適宜な切り替え手段によって切り替えることが
できるようにされており、英語入力モードにおいては、
各キーの「/」表示の左側の文字が入力されるようにさ
れ、日本語入力モードの場合には各キーの「/」表示の
右側の文字が入力されるようにされている。なお、
「/」キーで区分されていないキーに関しては、英語お
よび日本語の各入力モードにおいて同じ文字が入力され
るように設定されている。例えば、中指のホームポジシ
ョンである108のキーは、「C/K」の文字として配
置され、当該「C/K」のキーは、これにより、日本語
モード時には「K」となり、英字モード字にはアルファ
ベットの「C」となるように設定されている。その他、
図2に示すキーには、各種の機能実行キーが設定されて
いるが、本実施例では直接関係ないため説明を省略す
る。
【0035】次に前述のようなキー配列のキー入力装置
3における機能について、図4に示すブロック図および
図5に示すフローチャートを参照して説明する。前述し
た各キーエリア3A、3B、3Cが配列されたキー入力
部140においてキーが入力されると(ステップ1、以
下「ステップ」を「S」と略す)、そのキー入力を複合
入力検出手段141で判定する(S2)。この複合入力
検出手段141で複数キーの同時入力も判定されるが、
この処理は後で詳述する。
3における機能について、図4に示すブロック図および
図5に示すフローチャートを参照して説明する。前述し
た各キーエリア3A、3B、3Cが配列されたキー入力
部140においてキーが入力されると(ステップ1、以
下「ステップ」を「S」と略す)、そのキー入力を複合
入力検出手段141で判定する(S2)。この複合入力
検出手段141で複数キーの同時入力も判定されるが、
この処理は後で詳述する。
【0036】入力されたと判定されたキー信号(キー番
号)は、文字列生成処理手段142に送られ、処理手段
142で文字列生成処理が行われる(S3)。この文字
列生成処理は、同時に入力された複数キーを日本語のル
ールなどに基づいて処理し、所定の文字列を生成するも
のである。例えば、ローマ字入力において日本語は、通
常「子音+母音」で表されるため、「子音」と「母音」
の2つのキーが入力された場合には、「子音+母音」の
順で文字列を生成するようにルール化されている。な
お、同時に押されたキーの数によっては、1回の文字列
生成処理(S3)ではすべての文字を確定できないこと
もあるため、全文字が確定されたかを判断し(S4)、
必要に応じて文字列生成処理(S3)を繰り返す。
号)は、文字列生成処理手段142に送られ、処理手段
142で文字列生成処理が行われる(S3)。この文字
列生成処理は、同時に入力された複数キーを日本語のル
ールなどに基づいて処理し、所定の文字列を生成するも
のである。例えば、ローマ字入力において日本語は、通
常「子音+母音」で表されるため、「子音」と「母音」
の2つのキーが入力された場合には、「子音+母音」の
順で文字列を生成するようにルール化されている。な
お、同時に押されたキーの数によっては、1回の文字列
生成処理(S3)ではすべての文字を確定できないこと
もあるため、全文字が確定されたかを判断し(S4)、
必要に応じて文字列生成処理(S3)を繰り返す。
【0037】そして、文字列が確定されたら(S4)、
表示装置制御部143に確定された入力キーの信号(文
字列)が送られて画面144に表示される(S5)。こ
の際、入力キーの組み合わせが間違っている場合には、
エラー表示を行う。さらに、キー操作によっては、カー
ソル移動、バックスペース等の各種機能を実行すること
もあり、そのような操作を指示するキーの組み合わせが
入力された場合には、機能処理(S6)を行う。
表示装置制御部143に確定された入力キーの信号(文
字列)が送られて画面144に表示される(S5)。こ
の際、入力キーの組み合わせが間違っている場合には、
エラー表示を行う。さらに、キー操作によっては、カー
ソル移動、バックスペース等の各種機能を実行すること
もあり、そのような操作を指示するキーの組み合わせが
入力された場合には、機能処理(S6)を行う。
【0038】また、変換キー116や無変換キー117
が押された場合には、かな漢字変換等の各種変換処理
(S7)が行われる。以上により、1回の打鍵操作に対
する処理が完了し、次のキー入力があれば以上の処理を
繰り返して順次キー入力を行う。
が押された場合には、かな漢字変換等の各種変換処理
(S7)が行われる。以上により、1回の打鍵操作に対
する処理が完了し、次のキー入力があれば以上の処理を
繰り返して順次キー入力を行う。
【0039】次に、複合入力検出手段141における複
数キーの同時入力判定処理について、図4のブロック
図、図6のフローチャート、図7,8の動作説明図を参
照して詳述する。複合入力検出手段141は、キー検出
手段150、記憶手段151、判定手段152を備えて
いる。
数キーの同時入力判定処理について、図4のブロック
図、図6のフローチャート、図7,8の動作説明図を参
照して詳述する。複合入力検出手段141は、キー検出
手段150、記憶手段151、判定手段152を備えて
いる。
【0040】キー検出手段150は、一定サイクル(例
えば1〜10ms)でタイマ割込を行い(S11)、キー入
力部140の各キーに割り当てられたI/Oポート(キ
ーボードインターフェース)における信号変化をチェッ
クして押されたキーがあるかあるいは離されたキーがあ
るか、つまりキー入力に変化があるかをチェックする
(S12)。
えば1〜10ms)でタイマ割込を行い(S11)、キー入
力部140の各キーに割り当てられたI/Oポート(キ
ーボードインターフェース)における信号変化をチェッ
クして押されたキーがあるかあるいは離されたキーがあ
るか、つまりキー入力に変化があるかをチェックする
(S12)。
【0041】キー入力に変化なければ、タイマ割込(S
11)に戻って入力チェックを繰り返す。一方、キー入
力に変化があれば、まず押されたキーがあるかをチェッ
クする(S13)。このチェックは、例えばキー信号が
0から1に変化したキーの有無などで行われる。ここ
で、押されたキーがあれば、そのキーのキー番号および
打鍵開始時間をメモリなどからなる記憶手段151に記
録する(S14)。なお、本実施例では、打鍵開始時間
は、最初に押されたキーを「1」とし、その後に押され
たキーは最初に押されたキーからのキースキャンサイク
ル数を順次加算した数字が記録されるように設定されて
いる。
11)に戻って入力チェックを繰り返す。一方、キー入
力に変化があれば、まず押されたキーがあるかをチェッ
クする(S13)。このチェックは、例えばキー信号が
0から1に変化したキーの有無などで行われる。ここ
で、押されたキーがあれば、そのキーのキー番号および
打鍵開始時間をメモリなどからなる記憶手段151に記
録する(S14)。なお、本実施例では、打鍵開始時間
は、最初に押されたキーを「1」とし、その後に押され
たキーは最初に押されたキーからのキースキャンサイク
ル数を順次加算した数字が記録されるように設定されて
いる。
【0042】次に、例えばキー信号が1から0に変化し
たキーの有無などから、離されたキーがあるかをチェッ
クする(S15)。ここで、離されたキーがあれば、そ
のキーのキー番号に対応する打鍵終了時間に、前記最初
に押されたキーからのキースキャンサイクル数で表され
る打鍵終了時間を記録する(S16)。
たキーの有無などから、離されたキーがあるかをチェッ
クする(S15)。ここで、離されたキーがあれば、そ
のキーのキー番号に対応する打鍵終了時間に、前記最初
に押されたキーからのキースキャンサイクル数で表され
る打鍵終了時間を記録する(S16)。
【0043】なお、記憶手段151は、予めすべてのキ
ーに対応したデータ領域を確保しておき、キー入力があ
ったキーに対応する領域に打鍵開始時間および打鍵終了
時間を記録してもよいし、キー入力があった度にそのキ
ーを示すキー番号と各時間を記録するようにしてもよ
い。
ーに対応したデータ領域を確保しておき、キー入力があ
ったキーに対応する領域に打鍵開始時間および打鍵終了
時間を記録してもよいし、キー入力があった度にそのキ
ーを示すキー番号と各時間を記録するようにしてもよ
い。
【0044】そして、押されていたすべてのキーが離さ
れたかをチェックする(S17)。ここで、すべてのキ
ーが離されていれば、1回のキー入力を確定し、各キー
の打鍵開始時間および打鍵終了時間から同時入力された
キーを判定手段152で判定する(S18)。すなわ
ち、判定手段152では、入力された各キーのなかでも
っとも遅く入力されたキー(打鍵開始時間がもっとも大
きいキー)の打鍵開始時間を、各キーの打鍵終了時間と
比較し、前記打鍵開始時間よりも早い(小さい)打鍵終
了時間があれば、そのキーの入力を無効とし、前記打鍵
開始時間よりも遅い(大きい)打鍵終了時間のキーのみ
を同時に入力されたキーと判定する。
れたかをチェックする(S17)。ここで、すべてのキ
ーが離されていれば、1回のキー入力を確定し、各キー
の打鍵開始時間および打鍵終了時間から同時入力された
キーを判定手段152で判定する(S18)。すなわ
ち、判定手段152では、入力された各キーのなかでも
っとも遅く入力されたキー(打鍵開始時間がもっとも大
きいキー)の打鍵開始時間を、各キーの打鍵終了時間と
比較し、前記打鍵開始時間よりも早い(小さい)打鍵終
了時間があれば、そのキーの入力を無効とし、前記打鍵
開始時間よりも遅い(大きい)打鍵終了時間のキーのみ
を同時に入力されたキーと判定する。
【0045】例えば、図7に示す入力例であれば、
「K」、「I」、「A」、「U」の4つのキーが押され
ており、各キーの打鍵開始時間および打鍵終了時間は図
に示す通りである。この際、「A」キーは、その打鍵終
了時間が「U」キーの打鍵開始時間よりも前であるた
め、判定手段152では、最後に押されたキーつまり打
鍵開始時間が最大の「U」キーの後に打鍵終了時間が設
定されている「K」、「I」、「U」キーのみが同時に
入力されたと判定される。このようにして、同時に入力
されたと判定されたキーは、前述の通り文字列生成処理
手段142に送られて処理される。
「K」、「I」、「A」、「U」の4つのキーが押され
ており、各キーの打鍵開始時間および打鍵終了時間は図
に示す通りである。この際、「A」キーは、その打鍵終
了時間が「U」キーの打鍵開始時間よりも前であるた
め、判定手段152では、最後に押されたキーつまり打
鍵開始時間が最大の「U」キーの後に打鍵終了時間が設
定されている「K」、「I」、「U」キーのみが同時に
入力されたと判定される。このようにして、同時に入力
されたと判定されたキーは、前述の通り文字列生成処理
手段142に送られて処理される。
【0046】また、シフトキーやサブキー等の特殊キー
の打鍵を検出するために、キー検出手段150には特殊
キー設定手段153が設けられている。この特殊キー設
定手段153は、他のキーが打鍵を繰り返している間、
特殊キーが押され続けている場合に、押され続けている
特殊キーに関しては、その打鍵開始時間および打鍵終了
時間を、同時に押された他のキーに合わせて設定するも
のである。すなわち、特殊キーの打鍵開始時間は、一般
キーのなかで最初に押されたキーの打鍵開始時間に設定
され、打鍵終了時間は一般キーのなかで最後に離された
キーの打鍵終了時間に設定される。
の打鍵を検出するために、キー検出手段150には特殊
キー設定手段153が設けられている。この特殊キー設
定手段153は、他のキーが打鍵を繰り返している間、
特殊キーが押され続けている場合に、押され続けている
特殊キーに関しては、その打鍵開始時間および打鍵終了
時間を、同時に押された他のキーに合わせて設定するも
のである。すなわち、特殊キーの打鍵開始時間は、一般
キーのなかで最初に押されたキーの打鍵開始時間に設定
され、打鍵終了時間は一般キーのなかで最後に離された
キーの打鍵終了時間に設定される。
【0047】例えば、図8に示すように、「K」、
「A」、「サブ」の各キーが押されている場合、「サ
ブ」キーに関しては他の文字キーの入力が開始された時
点および終了した時点を、それぞれ「サブ」キーの打鍵
開始時間および打鍵終了時間に設定する。このように、
押され続けている特殊キーも、打鍵開始時間および打鍵
終了時間は他の一般キーと同じように設定されるため、
判定手段152で他のキーと同様に同時入力したキーと
判定される。なお、特殊キーの打鍵終了時間は、他の最
も遅く離されたキーと同じに設定されるため、前述の
「A」キーのように無効とされることはない。また、1
回のキー入力が確定した後に、特殊キーを押し続けたま
ま、他のキーを入力すれば、同じ処理が行われて、他の
キーが入力される度に特殊キーの入力も検出されること
になる。
「A」、「サブ」の各キーが押されている場合、「サ
ブ」キーに関しては他の文字キーの入力が開始された時
点および終了した時点を、それぞれ「サブ」キーの打鍵
開始時間および打鍵終了時間に設定する。このように、
押され続けている特殊キーも、打鍵開始時間および打鍵
終了時間は他の一般キーと同じように設定されるため、
判定手段152で他のキーと同様に同時入力したキーと
判定される。なお、特殊キーの打鍵終了時間は、他の最
も遅く離されたキーと同じに設定されるため、前述の
「A」キーのように無効とされることはない。また、1
回のキー入力が確定した後に、特殊キーを押し続けたま
ま、他のキーを入力すれば、同じ処理が行われて、他の
キーが入力される度に特殊キーの入力も検出されること
になる。
【0048】なお、一般キーおよび特殊キーが単独で入
力された場合には、キーが離された時点でキー入力を確
定し、複数キーを入力した場合と同様の処理で検出すれ
ばよい。
力された場合には、キーが離された時点でキー入力を確
定し、複数キーを入力した場合と同様の処理で検出すれ
ばよい。
【0049】このような本実施例によれば、複数キーの
同時入力を、従来のように最初のキー入力から一定時間
内の入力であるか否かで判定するのではなく、押されて
いたキーがすべて離されたか否かで判定しており、つま
り時間ではなく入力者の操作で判定しているので、入力
者のタイピングの個人差に関わらず、常に正確にキー入
力を判定することができる。このため、キー入力の誤認
識が無く、高速なタイピングが可能な人であれば、高速
入力も可能となり、操作性を向上することができる。
同時入力を、従来のように最初のキー入力から一定時間
内の入力であるか否かで判定するのではなく、押されて
いたキーがすべて離されたか否かで判定しており、つま
り時間ではなく入力者の操作で判定しているので、入力
者のタイピングの個人差に関わらず、常に正確にキー入
力を判定することができる。このため、キー入力の誤認
識が無く、高速なタイピングが可能な人であれば、高速
入力も可能となり、操作性を向上することができる。
【0050】また、通常、キーを離すタイミングは、キ
ーを押すタイミングに比べてばらつきが少なく、キーを
離し終える前に次のキーを打鍵することは、入力者自身
が意識しなければ通常は起こらないため、すべてのキー
が離されたか否かはキー入力装置3で容易にかつ正確に
認識することができる。このため、複数キーの同時入力
をすべてのキーが離された時点で確定することでキー入
力を正確に判定でき、操作性を向上することができる。
ーを押すタイミングに比べてばらつきが少なく、キーを
離し終える前に次のキーを打鍵することは、入力者自身
が意識しなければ通常は起こらないため、すべてのキー
が離されたか否かはキー入力装置3で容易にかつ正確に
認識することができる。このため、複数キーの同時入力
をすべてのキーが離された時点で確定することでキー入
力を正確に判定でき、操作性を向上することができる。
【0051】さらに、複数キーのうち、あるキーを間違
って押しても、そのキーを離して正しいキーを押し直せ
ば、間違ったキーは認識されないので、キー入力の訂正
が容易となり、操作性をより一層向上することができ
る。
って押しても、そのキーを離して正しいキーを押し直せ
ば、間違ったキーは認識されないので、キー入力の訂正
が容易となり、操作性をより一層向上することができ
る。
【0052】その上、シフトキーやサブキーなどの特殊
キーは、特殊キー設定手段153によって、他の一般キ
ーの打鍵に合わせて打鍵開始時間および打鍵終了時間を
設定しているので、特殊キーを押し続けていても、他の
キーの打鍵の度に入力キーとして認識でき、操作性をよ
り一層向上することができる。
キーは、特殊キー設定手段153によって、他の一般キ
ーの打鍵に合わせて打鍵開始時間および打鍵終了時間を
設定しているので、特殊キーを押し続けていても、他の
キーの打鍵の度に入力キーとして認識でき、操作性をよ
り一層向上することができる。
【0053】複数のキーを同時に打鍵することで、1音
節あるいは2音節の文字列を1回の打鍵操作で入力する
ことができるため、1つのキーごとに入力する従来の入
力法に比べて、入力時間を短縮でき、また応答性もよい
ことから、高速にかつ操作性よく文字を入力することが
できる。
節あるいは2音節の文字列を1回の打鍵操作で入力する
ことができるため、1つのキーごとに入力する従来の入
力法に比べて、入力時間を短縮でき、また応答性もよい
ことから、高速にかつ操作性よく文字を入力することが
できる。
【0054】また、本実施例では、通常のキーボードに
比べてキー数が少ない入力装置3を用いているので、小
型化が図れ、片手での操作も可能にできる。特に、本実
施例のキー入力装置3は、少なくとも上下3段左右5列
の15個のキーからなりその左右何れか一方側が基準側
とされたメインキーエリア3Aを含み、当該メインキー
エリア3Aのうち前記基準側2列のキー群からなるエリ
アを主に母音を入力する母音エリア3Dに設定し、前記
メインキーエリア3Aの残り3列のキー群からなるエリ
アを子音を入力する子音エリア3Eに設定しているの
で、キー入力時に手をこの3段5列のキーに添れば、母
音エリア3Dが人差指のポジションとなり、子音エリア
3Eが中指・薬指・小指のポジションとなって、活動量
の多い人差指によって出現頻度の高い母音の入力操作を
行なうことができる。さらに、このようなキー数が少な
い入力装置3においても、複数キーの同時入力を認識で
きるため、様々なキーの組合せで各種の機能を実現で
き、一般のキーボードと同じ機能、文字、記号などを入
力することができる。
比べてキー数が少ない入力装置3を用いているので、小
型化が図れ、片手での操作も可能にできる。特に、本実
施例のキー入力装置3は、少なくとも上下3段左右5列
の15個のキーからなりその左右何れか一方側が基準側
とされたメインキーエリア3Aを含み、当該メインキー
エリア3Aのうち前記基準側2列のキー群からなるエリ
アを主に母音を入力する母音エリア3Dに設定し、前記
メインキーエリア3Aの残り3列のキー群からなるエリ
アを子音を入力する子音エリア3Eに設定しているの
で、キー入力時に手をこの3段5列のキーに添れば、母
音エリア3Dが人差指のポジションとなり、子音エリア
3Eが中指・薬指・小指のポジションとなって、活動量
の多い人差指によって出現頻度の高い母音の入力操作を
行なうことができる。さらに、このようなキー数が少な
い入力装置3においても、複数キーの同時入力を認識で
きるため、様々なキーの組合せで各種の機能を実現で
き、一般のキーボードと同じ機能、文字、記号などを入
力することができる。
【0055】なお、本発明は前記実施例の構成に限らな
い。例えば、図9(A),(B)に示すような、QWE
RTY配列やDvorak配列のキー入力装置(キーボ
ード)等、さらには「親指シフト」、「新JISかな」
配列のキー入力装置に適用してもよく、複数のキーを同
時に入力する必要がある各種キー入力装置に広く適用す
ることができる。また、本発明のキー入力装置は、前記
実施例のワープロ本体1のように画面2aが一体化され
たものに限らず、デスクトップ型パソコンのキーボード
のようにキーのみが設けられたキー入力装置にも利用す
ることができる。要するに、本発明は、ワープロやパソ
コン等の各種機器の入力装置として広く利用することが
できる。
い。例えば、図9(A),(B)に示すような、QWE
RTY配列やDvorak配列のキー入力装置(キーボ
ード)等、さらには「親指シフト」、「新JISかな」
配列のキー入力装置に適用してもよく、複数のキーを同
時に入力する必要がある各種キー入力装置に広く適用す
ることができる。また、本発明のキー入力装置は、前記
実施例のワープロ本体1のように画面2aが一体化され
たものに限らず、デスクトップ型パソコンのキーボード
のようにキーのみが設けられたキー入力装置にも利用す
ることができる。要するに、本発明は、ワープロやパソ
コン等の各種機器の入力装置として広く利用することが
できる。
【0056】さらに、特殊キー設定手段153は必ずし
も設ける必要はないが、設けたほうが押し続けられる特
殊キーの入力を検出することができて操作性を向上でき
る点で有利である。
も設ける必要はないが、設けたほうが押し続けられる特
殊キーの入力を検出することができて操作性を向上でき
る点で有利である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のキーを同時に打鍵した際に、その入力を確実にかつ
正確に認識でき、入力ミスも容易に訂正できるため、操
作性を向上できて高速入力も実現できるという効果があ
る。
数のキーを同時に打鍵した際に、その入力を確実にかつ
正確に認識でき、入力ミスも容易に訂正できるため、操
作性を向上できて高速入力も実現できるという効果があ
る。
【図1】本発明の実施例におけるキー入力装置の斜視図
である。
である。
【図2】前記実施例のキー入力装置のキー配列を示す平
面図である。
面図である。
【図3】前記実施例のキー入力装置のローマ字入力の際
の文字の割付例を示す平面図である。
の文字の割付例を示す平面図である。
【図4】前記実施例のキー入力装置の内部構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】前記実施例のキー入力装置の動作を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】前記実施例の複合入力検出手段の動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】前記実施例の入力例を示す説明図である。
【図8】前記実施例の他の入力例を示す説明図である。
【図9】QWERTY配列およびDvorak配列を説明するために
示した平面図である。
示した平面図である。
1 ワープロ本体 2 蓋体 2a 画面 3 キー入力装置 3A メインキーエリア 3B コントロールキーエリア 3C サブキーエリア 3D 母音エリア 3E 子音エリア 140 キー入力部 141 複合入力検出手段 142 文字列生成処理手段 150 キー検出手段 151 記憶手段 152 判定手段 153 特殊キー設定手段
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のキーが同時に打鍵されたことを判
定する同時入力判定方法であって、各キーの打鍵開始時
間と打鍵終了時間とをそれぞれ検出し、押されている各
キーがすべて離された際に、複数のキーのなかでもっと
も遅い打鍵開始時間よりも後の打鍵終了時間とされてい
る各キーを同時に打鍵したキーと判定することを特徴と
する複数キーの同時入力判定方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の複数キーの同時入力判
定方法において、前記複数のキーを一般キーと、この一
般キーが複数回打鍵されている間、押し続けていること
を許容された特殊キーとで構成し、前記特殊キーの打鍵
開始時間を特殊キーが押された後に最初に押された一般
キーと同じ打鍵開始時間に設定し、特殊キーの打鍵終了
時間を押されている一般キーがすべて離された際に、も
っとも遅く離された一般キーと同じ打鍵終了時間に設定
することを特徴とする複数キーの同時入力判定方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の複数キーの同時入力判
定方法において、前記一般キーを文字を入力する文字キ
ーで構成し、前記特殊キーを前記一般キーをシフト状態
と非シフト状態に切り替えるシフトキーで構成したこと
を特徴とする複数キーの同時入力判定方法。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の複数キ
ーの同時入力判定方法において、前記特殊キーを、一般
キーと同時に打鍵されることで設定された機能の実行や
文字の出力を行うサブキーで構成したことを特徴とする
複数キーの同時入力判定方法。 - 【請求項5】 複数のキーを有するキー入力装置におい
て、キーの打鍵開始時間と打鍵終了時間とを検出するキ
ー検出手段と、検出した打鍵開始時間および打鍵終了時
間を記憶する記憶手段と、記憶された打鍵開始時間およ
び打鍵終了時間を比較して有効なキー入力を判定する判
定手段とからなる複合入力検出手段を備えていることを
特徴とするキー入力装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のキー入力装置におい
て、前記キー検出手段は、一般キーが複数回打鍵されて
いる間、押され続けていることを許容された特殊キーが
押されている場合に、一般キーの打鍵に合わせて特殊キ
ーの打鍵開始時間および打鍵終了時間を設定する特殊キ
ー設定手段を備えていることを特徴とするキー入力装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7042868A JPH08241155A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 複数キーの同時入力判定方法およびキー入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7042868A JPH08241155A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 複数キーの同時入力判定方法およびキー入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08241155A true JPH08241155A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12648023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7042868A Withdrawn JPH08241155A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 複数キーの同時入力判定方法およびキー入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08241155A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003108312A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-11 | Ricoh Co Ltd | 画面タッチモード切り換え方法 |
US7062547B2 (en) * | 2001-09-24 | 2006-06-13 | International Business Machines Corporation | Method and system for providing a central repository for client-specific accessibility |
JP2009122993A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Sony Computer Entertainment Inc | 情報処理装置、文字情報入力方法、文字情報入力プログラム、文字情報入力プログラムを記録した記録媒体 |
JP2011154570A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
US8736550B2 (en) | 2010-01-27 | 2014-05-27 | Kyocera Corporation | Portable electronic device, control method and program |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP7042868A patent/JPH08241155A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7062547B2 (en) * | 2001-09-24 | 2006-06-13 | International Business Machines Corporation | Method and system for providing a central repository for client-specific accessibility |
JP2003108312A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-11 | Ricoh Co Ltd | 画面タッチモード切り換え方法 |
JP2009122993A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Sony Computer Entertainment Inc | 情報処理装置、文字情報入力方法、文字情報入力プログラム、文字情報入力プログラムを記録した記録媒体 |
JP2011154570A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
US8736550B2 (en) | 2010-01-27 | 2014-05-27 | Kyocera Corporation | Portable electronic device, control method and program |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |