JPH11272403A - キ―入力装置 - Google Patents

キ―入力装置

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JPH11272403A
JPH11272403A JP11011987A JP1198799A JPH11272403A JP H11272403 A JPH11272403 A JP H11272403A JP 11011987 A JP11011987 A JP 11011987A JP 1198799 A JP1198799 A JP 1198799A JP H11272403 A JPH11272403 A JP H11272403A
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vowel
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keys
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Yoshinari Kato
善也 加藤
Yasuo Sakai
靖夫 酒井
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キー数が少ない場合でも、日本語入力する際
に頻度の高い長音「ー」を容易に入力でき、文字入力効
率を向上できるキー入力装置の提供。 【解決手段】 キー入力装置2は、母音が設定された5
個の母音キー21〜25を備える。このうちの1つの母
音キー21は、長音「ー」を入力する第2の文字キーを
設定した長音設定母音キーとする。キー21を1回打鍵
した場合には、キー21に設定された母音を出力し、キ
ー21を連続して2回打鍵した場合には、長音「ー」を
出力し、キー21を連続して3回打鍵した場合には、キ
ー21に設定された母音と長音「ー」とを「母音+長
音」の順で出力する。キー数が少ない場合でも、日本語
入力する際に頻度の高い長音「ー」を容易に入力でき、
文字入力効率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本語や英語を入
力するキー入力装置に係わり、詳しくは、携帯電話(P
HS)、電子手帳、腕時計、小型のワードプロセッサ
(ワープロ)やパーソナルコンピュータ(パソコン)等
で入力操作を行えるようにしたキー入力装置に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】電話帳機能が内蔵された携帯電話では、電
話番号の宛名等を入力するために、電話番号を入力する
キー(ボタン)に文字入力の機能を設けている。
【0003】従来の携帯電話では、日本語(カタカナ)
を入力するために、「1」〜「0」の番号入力用のキー
に「ア」行、「カ」行、「サ」行、…、「ラ」行、「ワ
ヲン」と50音配列で文字を設定していた。そして、例
えば「ア」行に設定されたキーでは、1回押すと「ア」
が、2回押すと「イ」が、3回押すと「ウ」が、4回押
すと「エ」が、5回押すと「オ」がそれぞれ入力される
ように構成されていた。
【0004】また、英語を入力するために、7個のキー
にそれぞれ「ABC」、「DEF」、「GHI」、「J
KL」、「MNO」、「PQRS」、「TUV」、「W
XYZ」を設定し、それぞれのキーを押す回数によって
各文字を選択入力していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の文字配列では、キーを押す回数は、文字の頻
出頻度と関係なく設定されているため、カナ入力で複数
の文字を入力する場合、平均して約3〜4回キーを押す
必要があり、入力操作が煩雑であるという問題があっ
た。特に、日本語では、促音「っ」や長音「ー」の使用
する頻度が高いが、例えば、促音「っ」を入力する場合
には、「タ」行に設定されたキーを3回押して「つ」を
出した後にさらに小文字キーを押して入力しなければな
らず、入力に手間がかかるとともに、入力操作がより一
層煩雑であるため、文字入力効率が低下してしまうとい
う問題もあった。
【0006】このような問題は携帯電話に限らず、電話
帳機能やスケジュール機能を有する時計や、各種の電子
手帳、小型のパソコン、テンキー等で、小型化を図るた
めにキー数を12〜15個程度に少なくした場合にも同
様な問題があった。
【0007】本発明の目的は、キー数が少ない場合で
も、日本語入力する際に頻度の高い長音「ー」や促音
「っ」を容易に入力でき、文字入力効率を向上すること
ができるキー入力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、図面を参照して説明すると、母音を表すアル
ファベットである「A」、「I」、「U」、「E」、
「O」を入力する文字キーが個別に設定された5個のキ
ー21〜25を少なくとも備え、それらのキーが何回連
続して打鍵されたかを検出するキー入力検出手段101
と、キーが打鍵された回数に応じて文字キーを出力する
キー入力処理手段102とを備えるとともに、母音が設
定された5個の母音キー21〜25のうちの1つの母音
キー21は、長音「ー」を入力する第2の文字キーが設
定された長音設定母音キーとされ、キー入力処理手段1
02は、長音設定母音キー21が1回打鍵された場合に
は、長音設定母音キー21に設定された母音を出力し、
長音設定母音キー21が連続して2回打鍵された場合に
は、長音「ー」を出力し、長音設定母音キー21が連続
して3回打鍵された場合には、長音設定母音キー21に
設定された母音と長音「ー」とを「母音+長音」の順で
出力するように構成されていることを特徴とする。
【0009】このようなキー入力装置では、母音が設定
された5個の母音キーのうちの1つの母音キーに、長音
「ー」を入力する第2の文字キーが設定され、この長音
設定母音キーを2回連続して打鍵すると、キー入力処理
手段によって長音「ー」を出力できるため、日本語入力
において使用頻度が高い長音「ー」の入力が容易にな
り、文字入力効率が向上されるようになる。同様に、長
音設定母音キーを3回連続して打鍵すると、キー入力処
理手段によって母音と長音「ー」とが日本語入力におい
て頻度の高い「母音+長音」の順で出力され、文字入力
効率がより向上されるようになる。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、図面を
参照して説明すると、母音を表すアルファベットである
「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
字キーが個別に設定された5個のキー21〜25を少な
くとも備え、それらのキーが何回連続して打鍵されたか
を検出するキー入力検出手段101と、キーが打鍵され
た回数に応じて文字キーを出力するキー入力処理手段1
02とを備えるとともに、母音が設定された5個の母音
キー21〜25のうちの1つの母音キー21は、長音
「ー」を入力する第2の文字キーが設定された長音設定
母音キーとされ、キー入力処理手段102は、長音設定
母音キー21が1回打鍵された場合には、長音設定母音
キー21に設定された母音を出力し、長音設定母音キー
21が連続して2回打鍵された場合には、長音設定母音
キー21に設定された母音を「母音+母音」と連続して
2つ出力し、長音設定母音キー21が連続して3回打鍵
された場合には、長音設定母音キー21に設定された母
音と長音「ー」とを「母音+長音」の順で出力するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0011】このようなキー入力装置では、母音が設定
された5個の母音キーのうちの1つの母音キーに、長音
「ー」を入力する第2の文字キーが設定され、この長音
設定母音キーを3回連続して打鍵すると、キー入力処理
手段によって母音と長音「ー」とが日本語入力において
頻度の高い「母音+長音」の順で出力され、文字入力効
率が向上されるようになる。なお、請求項1に記載の発
明とは、長音設定母音キーを2回連続して打鍵した際の
処理が異なるが、これらは、長音が設定された母音キー
の母音が2つ連続して入力される頻度などを考慮して何
れかの発明を選択すればよい。
【0012】また、キー入力処理手段102は、長音設
定母音キー21以外の4個の母音キー22〜25のうち
のいずれかのキーが打鍵された後に長音設定母音キー2
1が1回打鍵された場合には、母音キーに設定された母
音と、長音設定母音キー21に設定された母音とを「母
音+長音設定母音キー21に設定された母音」の順で出
力し、長音設定母音キー21以外の4個の母音キー22
〜25のうちのいずれかのキーが打鍵された後に長音設
定母音キー21が連続して2回打鍵された場合には、母
音キーに設定された母音と長音「ー」とを「母音+長
音」の順で出力し、長音設定母音キー21以外の4個の
母音キー22〜25のうちのいずれかのキーが打鍵され
た後に長音設定母音キー21が連続して3回打鍵された
場合には、母音キーに設定された母音と、長音設定母音
キー21に設定された母音および長音「ー」とを「母音
+長音設定母音キー21に設定された母音+長音」の順
で出力するように構成されていることが好ましい。
【0013】このような場合でも、長音設定母音キー以
外の4個の母音キーのうちのいずれかを打鍵した後に、
長音設定母音キーを2回〜3回打鍵することで、長音
「ー」を含む文字が簡単に出力されるため、文字入力効
率が向上されるようになる。
【0014】さらに、キー入力装置2は、母音が設定さ
れた5個のキー21〜25の他に、アルファベットの2
1個の子音を表す文字が設定された複数の子音キー26
〜32が設定され、キー入力処理手段102は、子音キ
ーが打鍵された後に長音設定母音キー21が1回打鍵さ
れた場合には、子音キーに設定された子音と、長音設定
母音キー21に設定された母音とを「子音+母音」の順
で出力し、子音キーが打鍵された後に長音設定母音キー
21が連続して2回打鍵された場合には、子音キーに設
定された子音と、長音設定母音キー21に設定された母
音とを「子音+母音+母音」の順で出力し、子音キーが
打鍵された後に長音設定母音キー21が連続して3回打
鍵された場合には、子音キーに設定された子音と、長音
設定母音キー21に設定された母音および長音「ー」と
を「子音+母音+長音」の順で出力するように構成され
ていることが望ましい。
【0015】例えば、「A」を長音設定母音キーとした
場合、任意の子音キーを打鍵して「W」を選択し、続い
て「A」を1回打鍵すると、「W+A」となって「わ」
が入力される。また、この際、「A」を連続して2回打
鍵すると、「W+A+A」となって「わあ」が入力され
る。さらに、「A」を連続して3回打鍵すると、「W+
A+ー」となって「わー」が入力される。
【0016】このように、子音キーを打鍵した後に、長
音設定母音キーを3回打鍵するだけで、「子音+母音」
のローマ字入力で日本語が入力されるとともに、この文
字に長音「ー」がつけられるようになり、長音を含む文
字を容易に入力できるため、この点からも文字入力効率
が向上されるようになる。特に、通常の日本語入力で
は、子音の後に長音「ー」がくることはなく、子音の後
には必ず母音がくる。この点を考慮して、他の母音の後
で長音設定母音キーを連続して2回打鍵した場合には、
長音「ー」が入力されるようにしているのに対し、子音
の後に長音設定母音キーを連続して2回打鍵した場合に
は、「子音+母音+母音」が出力されるように設定して
いるため、ローマ字入力による特色を生かした文字入力
を行うことができ、日本語入力における文字入力効率が
向上されるようになる。
【0017】また、キー入力処理手段102は、前記長
音設定母音キー21が連続して4回打鍵された場合に
は、前記長音設定母音キー21に設定された母音と長音
「ー」とを「長音+母音」の順で出力し、前記長音設定
母音キー21が連続して5回打鍵された場合には、前記
長音設定母音キー21に設定された母音と長音「ー」と
を「長音+母音+長音」の順で出力するように構成され
ていてもよい。
【0018】例えば、「A」を長音設定母音キー21と
した場合、他の母音キー(例えば「U」)の後に「A」
を連続して4回打鍵したときに「長音+母音」が出力さ
れるようになっていれば、例えば「TUAAAAUT
O」で「TUーAUTO」つまり「ツーアウト」とな
り、長音を含む文字を簡単に出力できる。また、他の母
音キー(例えば「O」)の後に「A」を連続して5回打
鍵したときに「長音+母音+長音」が出力されるように
なっていれば、例えば「OAAAAARU」で「OーA
ーRU」つまり「オーアール」となり、2つの長音およ
び長音設定母音を含む文字を簡単に出力できる。
【0019】従って、長音設定母音キー21を2回押し
た後に、Enterキー58を押して長音「ー」の入力を確
定させてから、再び長音設定母音キー21を1回押して
「母音」の入力を行ったり、長音設定母音キー21を3
回押して「母音+長音」の入力を行うような煩雑な操作
を不要にでき、高速かつ連続的な入力処理ができ、入力
操作性を向上できる。
【0020】さらに、キー入力処理手段102は、前記
長音設定母音キー21が連続して4回打鍵された場合に
は、前記長音設定母音キー21に設定された母音と長音
「ー」とを、「母音+長音+母音」の順で出力するよう
に構成されていてもよい。
【0021】例えば、「A」を長音設定母音キー21と
した場合、他の子音キーの後に「A」を連続して4回打
鍵したときに「母音+長音+母音」が出力されるように
なっていれば、例えば「KAAAAKUSYON」で
「KAーAKUSYON」つまり「カーアクション」と
なり、長音を含む文字を簡単に出力でき、高速かつ連続
的な入力処理ができ、入力操作性を向上できる。
【0022】本発明の請求項8に記載の発明は、図面を
参照して説明すると、母音を表すアルファベットである
「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
字キーが個別に設定された5個のキー21〜25を少な
くとも備え、それらのキーが何回連続して打鍵されたか
を検出するキー入力検出手段101と、キーが打鍵され
た回数に応じた文字キーを出力するキー入力処理手段1
02とを備えるとともに、母音が設定された5個の母音
キー21〜25のうちの1つの母音キー24は、促音
「っ」を入力する第2の文字キーが設定された促音設定
母音キーとされ、キー入力処理手段102は、促音設定
母音キー24が1回打鍵された場合には、促音設定母音
キー24に設定された母音を出力し、促音設定母音キー
24が連続して2回打鍵された場合には、促音「っ」を
出力し、促音設定母音キー24が連続して3回打鍵され
た場合には、促音設定母音キー24に設定された母音と
促音「っ」とを「母音+促音」の順で出力するように構
成されていることを特徴とする。
【0023】このようなキー入力装置では、母音が設定
された5個の母音キーのうちの1つの母音キーに、促音
「っ」を入力する第2の文字キーが設定され、この促音
設定母音キーを2回連続して打鍵すると、キー入力処理
手段によって促音「っ」を出力できるため、日本語入力
において使用頻度が高い促音「っ」の入力が容易にな
り、文字入力効率が向上されるようになる。同様に、促
音設定母音キーを3回連続して打鍵すると、キー入力処
理手段によって母音と促音「っ」とが日本語入力におい
て頻度の高い「母音+促音」の順で出力され、文字入力
効率がより向上されるようになる。
【0024】本発明の請求項9に記載の発明は、図面を
参照して説明すると、母音を表すアルファベットである
「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
字キーが個別に設定された5個のキー21〜25を少な
くとも備え、それらのキーが何回連続して打鍵されたか
を検出するキー入力検出手段101と、キーが打鍵され
た回数に応じた文字キーを出力するキー入力処理手段1
02とを備えるとともに、母音が設定された5個の母音
キー21〜25のうちの1つの母音キー24は、促音
「っ」を入力する第2の文字キーが設定された促音設定
母音キーとされ、キー入力処理手段102は、促音設定
母音キー24が1回打鍵された場合には、促音設定母音
キー24に設定された母音を出力し、促音設定母音キー
24が連続して2回打鍵された場合には、前記促音設定
母音キーに設定された母音を「母音+母音」と連続して
2つ出力し、促音設定母音キー24が連続して3回打鍵
された場合には、促音設定母音キー24に設定された母
音と促音「っ」とを「母音+促音」の順で出力するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0025】このようなキー入力装置では、母音が設定
された5個の母音キーのうちの1つの母音キーに、促音
「っ」を入力する第2の文字キーが設定され、この促音
設定母音キーを3回連続して打鍵すると、キー入力処理
手段によって母音と促音「っ」とが日本語入力において
頻度の高い「母音+促音」の順で出力され、文字入力効
率が向上されるようになる。なお、請求項8に記載の発
明とは、促音設定母音キーを2回連続して打鍵した際の
処理が異なるが、これらは、促音が設定された母音キー
の母音が2つ連続して入力される頻度などを考慮して何
れかの発明を選択すればよい。
【0026】また、キー入力処理手段102は、促音設
定母音キー24以外の4個の母音キー21〜23、25
のうちのいずれかのキーが打鍵された後に促音設定母音
キー24が1回打鍵された場合には、母音キーに設定さ
れた母音と、促音設定母音キー24に設定された母音と
を「母音+促音設定母音キー24に設定された母音」の
順で出力し、促音設定母音キー24以外の4個の母音キ
ー21〜23、25のうちのいずれかのキーが打鍵され
た後に促音設定母音キー24が連続して2回打鍵された
場合には、母音キーに設定された母音と、促音「っ」と
を「母音+促音」の順で出力し、促音設定母音キー24
以外の4個の母音キー21〜23、25のうちのいずれ
かのキーが打鍵された後に促音設定母音キー24が連続
して3回打鍵された場合には、母音キーに設定された母
音と、促音設定母音キー24に設定された母音および促
音「っ」とを「母音+促音設定母音キー24に設定され
た母音+促音」の順で出力するように構成されているこ
とが好ましい。
【0027】このような場合でも、促音設定母音キー以
外の4個の母音キーのうちのいずれかを打鍵した後に、
促音設定母音キーを2回〜3回打鍵することで、促音
「っ」を含む文字が簡単に出力されるため、文字入力効
率が向上されるようになる。
【0028】さらに、キー入力装置2は、母音が設定さ
れた5個のキー21〜25の他に、アルファベットの2
1個の子音を表す文字が設定された複数の子音キー26
〜32が設定され、キー入力処理手段102は、子音キ
ーが打鍵された後に促音設定母音キー24が1回打鍵さ
れた場合には、子音キーに設定された子音と、促音設定
母音キー24に設定された母音とを「子音+母音」の順
で出力し、子音キーが打鍵された後に促音設定母音キー
24が連続して2回打鍵された場合には、子音キーに設
定された子音と、促音設定母音キー24に設定された母
音とを「子音+母音+母音」の順で出力し、子音キーが
打鍵された後に促音設定母音キー24が連続して3回打
鍵された場合には、子音キーに設定された子音と、促音
設定母音キー24に設定された母音および促音「っ」と
を「子音+母音+促音」の順で出力するように構成され
ていることが望ましい。
【0029】この際、子音キーが打鍵された後に促音設
定母音キー24が連続して4回打鍵された場合には、子
音キーに設定された子音と、促音設定母音キー24に設
定された母音および促音「っ」とを「子音+母音+母音
+促音」の順で出力するように設定してもよい。
【0030】例えば、「E」を促音設定母音キーとした
場合、任意の子音キーを打鍵して「N」を選択し、続い
て「E」を1回打鍵すると、「N+E」となって「ね」
が入力される。また、この際、「E」を連続して2回打
鍵すると、「N+E+E」となって「ねえ」が入力され
る。さらに、「E」を連続して3回打鍵すると、「N+
E+っ」となって「ねっ」が入力される。なお、4回打
鍵時の処理も設定されている場合には、「E」を連続し
て4回打鍵すると、「N+E+E+っ」となって「ねえ
っ」が入力される。
【0031】このように、子音キーを打鍵した後に、促
音設定母音キーを3回打鍵するだけで、「子音+母音」
のローマ字入力で日本語が入力されるとともに、この文
字に促音「っ」がつけられるようになり、促音を含む文
字を容易に入力できるため、この点からも文字入力効率
が向上されるようになる。特に、通常の日本語入力で
は、子音の後に促音「っ」がくることはなく、子音の後
には必ず母音がくる。この点を考慮して、他の母音の後
に促音設定母音キーを連続して2回打鍵した場合には、
促音「っ」が入力されるようにしているのに対し、子音
の後に促音設定母音キーを連続して2回打鍵した場合に
は、「子音+母音+母音」が出力されるように設定して
いるため、ローマ字入力による特色を生かした文字入力
を行うことができ、日本語入力における文字入力効率が
向上されるようになる。また、子音キーを打鍵した後
に、促音設定母音キーを4回打鍵した際には、日本語に
おける文字順の頻度等を考慮し、「子音+母音+母音+
促音」の順で入力されるように設定すれば、「母音+促
音」を含む文字をより一層容易に入力でき、文字入力効
率がより向上されるようになる。
【0032】また、長音「ー」や促音「っ」を入力する
第2の文字キーは、「A」や「E」が設定されたキー2
1、24に設定されていることが好ましい。日本語をロ
ーマ字で入力する場合、「A+A」、「E+E」のよう
に「A」や「E」が連続して入力されることは、他の母
音「I」、「U」、「O」に比べて少ない。このため、
「A」、「E」が設定されたキーに長音「ー」、促音
「っ」を第2の文字キーとしてそれぞれ設定すれば、ロ
ーマ字での日本語入力において、「A」や「E」が設定
されたキーを例えば2回打鍵することで、キー入力処理
手段によって長音「ー」や促音「っ」を出力できるよう
に設定することもでき、日本語入力において使用頻度が
高い長音「ー」や促音「っ」の入力が容易になり、文字
入力効率が向上されるようになる。
【0033】また、キー入力処理手段102は、「N」
が設定された子音キー30が1回打鍵された場合には、
「N」を出力し、「N」が設定された子音キー30が連
続して2回打鍵された場合には、「ん」を出力し、
「N」が設定された子音キー30が連続して3回打鍵さ
れた場合には、「ん」および「N」を「ん+N」の順で
出力するように構成されていることが望ましい。このよ
うに、ローマ字での日本語入力において、「N」が設定
された子音キーを撥音「ん」を入力するキーとして利用
することで、入力操作等の操作性が向上され、文字入力
効率が向上されるようになる。特に、3回打鍵した場合
には、ローマ字入力では「N+ん」の順で出力されるこ
とが無い点を考慮し、「ん+N」が出力されるように設
定しているので、撥音を含む文字が容易に入力されるよ
うになり、文字入力効率がより一層向上されるようにな
る。
【0034】また、アルファベットの21個の子音を表
す文字は、複数のキーに設定すればよいが、特に7個の
キーに各子音を3個ずつ設定することが好ましい。アル
ファベットの21個の子音を表す文字を7個のキーに3
個ずつ設定してしていれば、各文字の入力を各キーを打
鍵する回数で分けている場合に、各キーを最大3回打鍵
すれば、どの文字でも入力できて操作性を向上でき、か
つ、各子音が各キーに均等に設定されているので、キー
打鍵操作のバランスがよくなり、文字入力効率が向上さ
れるようになる。その上、キー数をそれほど増やす必要
がないため、キー入力装置を小型化できる。
【0035】また、キー入力装置としては、5個の母音
キーと複数の子音キーとが設けられたメインキーエリア
20と、このメインキーエリア20の上側、右側および
下側に配置された複数の機能キーからなるコ字状の機能
キーエリア50とを備えることが好ましい。文字入力に
多用するメインキーの周囲に、各機能キー51〜62,
551〜560を配置できるので、メインキーから各機
能キーに容易に指を動かすことができて操作性をより一
層向上できる。
【0036】この際、前記複数の機能キーのうちの1つ
の機能キー560には、各キーのシフト状態に設定され
た文字や機能を入力するシフト機能と、未確定文字のか
な漢字変換を行う変換機能と、スペースを入力するスペ
ース入力機能とが設定され、前記シフト機能は、前記機
能キーを押した状態でかつ押し始めてから一定時間内に
他の母音キー、子音キー、機能キーが押された際に働
き、前記変換機能は、日本語入力モード時で入力文字が
確定される前に、前記機能キーを単独で押して離した際
に働き、前記スペース入力機能は、前記機能キーを単独
で押した際に働くように設定されていることが好まし
い。1つの機能キーに、シフト機能、変換機能、スペー
ス入力機能の3つの機能を設定できるため、その分キー
数を少なくでき、かつ操作性も向上できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1実施形態を図
面に基づいて説明する。本実施形態は、図1に示すよう
に、携帯電話1のキー入力装置2として用いられたもの
である。携帯電話1には、マイク3と、スピーカー4
と、液晶ディスプレイ5とが設けられているとともに、
複数のキーが配置されたキー入力装置(キー入力部)2
が設けられている。
【0038】キー入力部2には、上下6段左右4列の計
24個のキーが配置されており、キー入力部2のほぼ中
央のメインキーエリア20には、図2にも示すように、
上下4段左右3列の計12個のメインキー21〜32が
配置され、このメインキーエリア20の周囲にコ字状に
設けられた機能キーエリア50に12個の機能キー51
〜62が配置されている。メインキー21〜32と機能
キー51〜62には、各文字や機能が設定されている。
【0039】メインキー21〜32と機能キー51〜6
2には各文字や機能が設定されている。すなわち、各メ
インキー21〜32のキートップには、ローマ字による
日本語入力や英語入力に用いられるアルファベット等の
文字キーが設定されている。
【0040】ここで、前記メインキー21〜32での文
字キーの配列は、上段側に母音キーが設定され、その下
側には、ローマ字入力において前記母音キーと組み合わ
されることで「か行」〜「わ行」を入力する子音キーが
配列されている。
【0041】本発明の特徴の一つは、従来の携帯電話で
の日本語の入力がカナ文字の50音配列に基づく入力で
あるのに対し、ローマ字入力を採用した点である。ロー
マ字入力は、カナ文字50音に比べて文字数が少ないた
め、特にキー数が少ないキー入力装置2等では、カナ文
字50音を各キーに設定した場合に比べて操作が簡単で
あり、また最近のパソコン等の普及に伴い、日本語を入
力するユーザーの大半がローマ字を使って入力している
ため、取り組みやすいという利点がある。
【0042】さらに、ローマ字入力では、各文字の出現
頻度には規則性があり、母音の頻度が最も高く、次に子
音が「K、S、T、N…」の50音順にほぼ出現する。
従って、本実施形態では、母音キーを上段のメインキー
21〜25にまとめて設定し、子音キーをその下側のキ
ー26〜32に頻度の高い順に並べたので、頻度に合わ
せて覚えやすく、かつ、打ちやすい順とされている。
【0043】具体的には、各キー21〜25には、文字
配列としてそれぞれ母音を表す「A」、「I」、
「U」、「E」、「O」が第1の文字キーとして配列さ
れている。この配列は、左から右および第1段から第2
段に行くに従って、「A」、「I」、「U」、「E」、
「O」となるように文字の覚えやすさを配慮して設定さ
れている。
【0044】一方、各キー27〜32には、第1の文字
キーとして、日本語の子音を表す「K」、「S」、
「T」、「N」、「H」、「R」の子音キーが配列さ
れ、キー26には、子音キー「Y」が配列されている。
これらの配列は、「か」行、「さ」行、「た」行、
「な」行、「は」行、「ら」行、「や」行の子音がほぼ
アカサタナ順に並ぶように配慮して構成されたものであ
る。また、キー32、26には、第2の文字キーとし
て、「M」、「W」の子音キーが配列されている。この
配列は、残りの「ま」行、「わ」行が並ぶようにしたも
のである。
【0045】また、キー27〜29、31には、第2の
文字キーとして、「G」、「Z」、「D」、「B」の各
子音キーが配列されている。すなわち、「が」行、
「ざ」行、「だ」行、「ば」行を入力する子音「G」、
「Z」、「D」、「B」が清音「か」行、「さ」行、
「た」行、「は」行を入力する「K」、「S」、
「T」、「H」に対応して設定されて清音と濁音とが対
応するように配列されている。
【0046】また、「は」行、「ば」行を入力する
「H」、「B」が設定されたキー31には、第3の文字
キーとして「ぱ」行を入力するための「P」が設定さ
れ、「ぱ」行の入力も覚えやすく、かつ、操作性よく行
えるようになっている。
【0047】また、「な」行を入力する「N」が設定さ
れたキー30は、ローマ字入力においては、撥音「ん」
を入力するキーとしても利用されている。
【0048】さらに、「A」、「E」が設定された母音
キー21、24は、第2の文字キーとして長音「ー」、
促音「っ」がそれぞれ設定された長音設定母音キー、促
音設定母音キーとされている。
【0049】また、キー26〜29には、第3の文字キ
ーとして「X」、「F」、「J」、「V」がそれぞれ設
定されている。さらに、キー30には、英語入力モード
時の第2の文字キーとして「C」が設定され、第3の文
字キーとして「Q」が設定されている。また、キー32
には、第3の文字キーとして「L」が設定されている。
【0050】従って、アルファベット26文字に関して
は、12個のメインキー21〜32の内、5個のキー2
1〜25に母音「A」、「I」、「U」、「E」、
「O」が単独で設定され、他のキー26〜32に、他の
21文字が3文字ずつ設定されている。具体的には、キ
ー26に「YWX」、キー27に「KGF」、キー28
に「SZJ」、キー29に「TDV」、キー30に「N
CQ」、キー31に「HBP」、キー32に「RML」
がそれぞれ設定されている。
【0051】また、各キー21〜32には、数字配列と
して、上段左側から順にキー21に数字「1」が、キー
22に数字「2」が、キー23に数字「3」が、キー2
4に数字「4」が、キー25に数字「5」が、キー26
に数字「6」が、キー27に数字「7」が、キー28に
数字「8」が、キー29に数字「9」が、キー30に記
号「*」が、キー31に数字「0」が、キー32に記号
「#」が設定され、電話操作が行えるように設定されて
いる。
【0052】一方、機能キー51〜62には、図1に示
すように、電話用および文字入力用に設定された各種機
能が設定されている。なお、各キー51〜62におい
て、複数の機能が設定されている場合には、そのキー5
1〜62を押す回数や、F(ファンクション)キー51
を押すことによるファンクションモード時に押すことな
どで各機能を選択できるようになっている。
【0053】キー51には、電源キーと、F(ファンク
ション)キーとが設定されている。すなわち、キー51
を単独で押して所定時間経過後に離すことなどで、電源
のオンオフが行え、キー51を所定時間内に2回押すこ
とでファンクションモードに移行し、その後に各キー5
7〜62を押すと、各キー57〜62の上側に記載され
た機能、すなわち「メモリ」、「コール」、「マナー」
等の電話用の機能や、「取消」、「半角」、「小文字」
等の文字入力用の機能が実行されるようになっている。
なお、キー51を2回打鍵した後にキー21〜32で数
字「01」〜「12」を打鍵すると、「F01」〜「F
12」に設定されたファンクション機能が実行されるよ
うに設定し、パソコンと同様にF01〜F12の入力が
できるようにしてもよい。
【0054】キー52〜54には、電話の発信、切断、
履歴表示や入力クリア等の電話用の各機能が設定されて
いる。
【0055】キー60〜62には、入力モードの切り替
え機能が設定されている。本実施形態は携帯電話1であ
るため、電源投入時の基本的な入力モードは数字入力モ
ードに設定されているが、各キー60〜62を押すこと
で、「ひらがな(かな漢字)入力モード」、「カタカナ
入力モード」、「英字入力モード」、「数字入力モー
ド」、「記号入力モード」等の各種入力モードに切り替
えられるように設定されている。
【0056】他のモードからひらがな入力モードへの切
り替えは、キー61を押して行う。ひらなが入力モード
とカタカナ入力モード間の切り替えも、キー61を押し
て行う。すなわち、ひらがな入力モードおよびカタカナ
入力モード以外のモード時に、キー61を1回押すとひ
らがな入力モードに切り替わり、その後、キー61を押
す毎にひらがな入力モードおよびカタカナ入力モードに
交互に切り替わる。
【0057】他のモードから英字入力モードへの切り替
えは、キー62を押して行う。また、英字入力モードお
よび数字入力モード間の切り替えも、キー62を押して
行う。
【0058】他のモードから記号入力モードへの切り替
えは、キー60を押して行う。この記号キー60を1回
打鍵すると液晶ディスプレイ5に記号のリストが表示さ
れ、記号入力モードに設定される。続けてキー60を打
鍵すると次のリストに進み、前候補キー57を打鍵する
と1つ前のリストに戻る。なお、液晶ディスプレイ5に
表示される記号リストには、各記号に対応して数字が表
示され、この数字をキー21〜32で入力することで、
対応する記号が選択されるようになっている。なお、数
字キー21〜32以外のキー入力を行った場合は無効と
なり、初期状態(数字入力モード)に戻る。また、記号
を選択後に再度記号キー60を押すことでも記号入力モ
ードは解除される。
【0059】さらに、英字の小文字および大文字間の切
り替えは、ファンクションモードにしてキー62を押す
ことで「小文字」機能をオンオフすることで行われる。
また、全角と半角の切り替えは、ファンクションモード
にしてキー61を押すことで「半角」機能をオンオフす
ることで行われる。
【0060】キー55,56には、左右への送りキー
(カーソルキー)が設定されており、各キー55、56
を1回ずつ打鍵すると、カーソル位置がその行の左隣あ
るいは右隣へ1字ずつ移動され、打鍵し続けると連続移
動ができる。
【0061】また、ファンクションキー51を打鍵して
ファンクションモードにした後にキー55を打鍵すると
行頭移動機能が実行され、カーソル位置がその行の左端
に移動される。一方、ファンクションモード時にキー5
6を打鍵すると、行末移動機能が実行され、カーソル位
置がその行の右端に移動される。
【0062】キー57には、入力した文字を変換キー5
8で変換中(未確定時)に候補として変換された文字
を、前の変換された文字に後戻りをさせて前の候補を選
択する機能が設定されており、1回打鍵する毎に漢字や
カタカナ等への変換時に候補としてあがった文字等を後
戻りさせて表示する。また、未確定文字がない状態でキ
ー57を打鍵すると、このキー57を一回押す毎に現在
設定されているカーソルの位置が1行前の同じ位置に移
動される上移動モードに設定される。このため、キー5
7を打鍵し続けると連続移動ができる。
【0063】変換キー58には、入力された日本語を漢
字等に変換する変換機能が設定されており、1回打鍵す
ると入力した文字に対する変換の第1候補文字が現れ
る。さらにキー58を打鍵すると次候補が現れる。キー
58の打鍵を続けて変換候補がすべて出てしまったとき
には、入力した状態に戻る。
【0064】また、未確定文字がない状態でキー58を
打鍵すると、下方への移動機能が実行され、キー58を
それぞれ1回打鍵する毎に現在設定されているカーソル
位置が1行下の同じ位置に移動される。この際、キー5
8を打鍵し続けると連続移動ができる。
【0065】キー59には、変換の確定機能が設定され
ており、変換キー58で変換した候補を確定するとき
や、そのまま無変換で文字を確定するときに、例えば英
字をそのまま入力するときに用いられる。これにより、
英字入力時等には、同一キーに設定された各文字を確定
キー59を間に押すことで個別に入力できる。このよう
にキー59を1回押すと入力された文字が確定され、カ
ーソルは移動される。さらに、確定キー59を押して入
力が確定した後に、再度キー59を打鍵すると改行す
る。
【0066】次に前述のようなキー配列のキー入力装置
2における入力処理機能について、図3に示すブロック
図を参照して説明する。まず、各キー21〜32、51
〜62が打鍵されたか否かをキー入力検出手段101で
検出する。例えば、一定サイクル(例えば1〜10m
s)でタイマ割込を行い、各キー21〜32、51〜6
2に割り当てられたI/Oポート等をチェックしてキー
入力があるか否かをチェックすればよい。
【0067】キー入力無しと判断されたら、タイマ割込
を一定サイクルで繰り返してキー入力を待つ。一方、キ
ー入力有りと判断されれば、キー入力処理手段102に
おいて入力処理が行われる。なお、キー60〜62を打
鍵して入力モードの切替操作が行われた場合には、モー
ド切替手段103が作動され、キー入力処理手段102
の入力モードが適宜切り替えられて設定される。
【0068】キー入力処理手段102では、設定された
入力モードと入力されたキーに応じて所定の文字や数字
等が出力されるように処理する。そして、出力された文
字や数字は、画面制御手段104を介して液晶ディスプ
レイ5に表示される。
【0069】以下に、キー入力処理手段102における
文字、数字の出力処理について説明する。日本語入力モ
ードに設定されている場合には、図4に示すように、キ
ー入力操作に応じた文字(ひらがな)が出力されて液晶
ディスプレイ5に表示される。
【0070】まず、5つの母音キー21〜25のうち、
長音や促音が設定されていない母音キー22、23、2
5を含む場合の日本語入力モードの入力処理について説
明する。文字キー以外の次等、前記母音キー22、2
3、25を単独で打鍵した場合は、1回打鍵すると、母
音「い」、「う」、「お」が出力され、2回連続して打
鍵すると同じ母音が2個出力される。また、3回連続し
て打鍵すると1回打鍵した状態(初期状態)に戻る。
【0071】他の母音キー21〜25を打鍵した後に、
母音キー22、23、25のいずれかを打鍵した場合に
は、各母音キー21〜25に設定された母音が入力順に
出力される。例えば、キー21を打鍵した後にキー22
を1回打鍵した場合には、キー21に設定された母音
「A」とキー22に設定された母音「I」とが「A+
I」の順で「あい」と出力され、キー21を打鍵した後
にキー22を2回打鍵すると、キー21に設定された母
音「A」とキー22に設定された母音「I」とが「A+
I+I」の順で「あいい」と出力される。なお、キー2
1を打鍵した後にキー22を連続して3回打鍵すると、
キー22を1回打鍵した状態(「A+I」)に戻る。キ
ー23、25についても同様である。
【0072】そして、他の子音キー26〜32の次に母
音キー22、23、25のいずれかを1回打鍵した場合
には「子音+母音」が入力され、母音キー22、23、
25を2回打鍵した場合には「子音+母音+母音」が入
力される。例えば、キー27を1回打鍵して「K」が選
択された後に、続いてキー22を1回打鍵すると、「K
+I」と入力されて「き」が出力される。さらに、キー
27を1回打鍵した後に、母音キー22を2回連続して
打鍵すると、「K+I+I」と入力されて「きい」が出
力される。同様に、キー27を打鍵した後に、キー2
3、25をそれぞれ2回連続して打鍵すると、「く
う」、「こお」が出力される。
【0073】なお、子音キー26〜32を打鍵した後
に、母音キー22、23、25のいずれかを3回連続し
て打鍵した場合も、初期状態つまり母音キーは1回打鍵
された状態となり、「子音+母音」の入力に戻る。
【0074】次に、長音設定母音キー21、促音設定母
音キー24を含む入力処理についてそれぞれ説明する。
図5には、長音設定母音キー21を含むキー入力に対す
る出力文字が示されている。文字キー以外の次にキー2
1を単独で打鍵した場合、1回打鍵すると、キー21に
設定された母音「A」が入力されて「あ」と出力され
る。
【0075】一方、キー21を連続して2回打鍵する
と、第2の文字キーである長音「ー」が出力される。ま
た、キー21を連続して3回打鍵すると、キー21に設
定された母音「A」と長音「ー」とが「A+ー」の順で
入力されて「あー」と出力される。さらに、キー21を
連続して4回打鍵すると、キー21を1回打鍵した状態
に戻る。
【0076】また、他の母音キー22〜25の次にキー
21を1〜3回打鍵した場合にも、キー21を単独で入
力した場合と同様に、「あ」、長音「ー」、「あ+ー」
が他の母音に続いて入力される。すなわち、母音キー2
2〜25のうちのいずれかのキーのうち例えばキー22
を打鍵した後に、キー21を1回打鍵すると、キー22
に設定された母音「I」と、キー21に設定された母音
「A」とが「I+A」の順で入力されて「いあ」と出力
される。さらに、キー22を打鍵した後にキー21を連
続して2回打鍵することで、キー22に設定された母音
「I」と長音「ー」とが「I+ー」の順で入力されて
「いー」と出力される。また、キー22を打鍵した後に
キー21を連続して3回打鍵することで、キー22に設
定された母音「I」と、キー21に設定された母音
「A」および長音「ー」とが「I+A+ー」の順で入力
されて「いあー」と出力される。さらに、キー22を打
鍵した後にキー21を連続して4回打鍵すると、キー2
1を1回打鍵した状態(「I+A」で「いあ」を入力し
た状態)に戻る。
【0077】一方、子音キー26〜32の次にキー21
を1〜3回打鍵した場合には、日本語のローマ字入力に
おいては、基本的に「子音+母音」の入力になる点を考
慮した入力処理が行われる。すなわち、子音キー26〜
32の後にキー21を1回打鍵すると、「子音+A」が
入力されて「あ」段の文字が出力される。また、キー2
1を2回打鍵すると、「子音+A+A」が入力されて
「あ」段の文字+「あ」が出力される。さらに、キー2
1を3回打鍵すると、「子音+A+長音」が入力されて
「あ」段の文字+長音「ー」が出力される。
【0078】例えば、キー26を2回打鍵して子音
「W」を入力した後に、キー21を1回打鍵すると、
「W+A」が入力されて「わ」が出力される。また、子
音「W」を入力した後にキー21を連続して2回打鍵す
ると、「W+A+A」が入力されて「わあ」が出力され
る。さらに、子音「W」を入力した後にキー21を連続
して3回打鍵すると、「W+A+ー」が入力されて「わ
ー」が出力される。なお、子音を入力した後にキー21
を連続して4回打鍵すると、キー21を1回打鍵した状
態(「子音+A」)に戻る。
【0079】図6には、促音設定母音キー24を含むキ
ー入力に対する出力文字が示されている。文字キー以外
の次にキー24を単独で打鍵した場合、1回打鍵する
と、キー24に設定された母音「E」が入力されて
「え」が出力される。
【0080】一方、キー24を連続して2回打鍵する
と、第2の文字キーである促音「っ」が出力される。ま
た、キー24を連続して3回打鍵すると、キー24に設
定された母音「E」と促音「っ」とが「E+っ」の順で
入力されて「えっ」と出力される。さらに、キー24を
連続して4回打鍵すると、キー24を1回打鍵した状態
に戻る。
【0081】また、他の母音キー21〜23、25の次
にキー24を1〜3回打鍵した場合にも、キー24を単
独で入力した場合と同様に、「え」、促音「っ」、「え
+っ」が他の母音に続いて入力される。すなわち、母音
キー21〜23、25のうちのいずれかのキーのうち例
えばキー23を打鍵した後に、キー24を1回打鍵する
と、キー23に設定された母音「U」と、キー24に設
定された母音「E」とが「U+E」の順で入力されて
「うえ」と出力される。さらに、キー23を打鍵した後
にキー24を連続して2回打鍵することで、キー23に
設定された母音「U」と、促音「っ」とが「U+っ」の
順で入力されて「うっ」と出力される。また、キー23
を打鍵した後にキー24を連続して3回打鍵すること
で、キー23に設定された母音「U」と、キー24に設
定された母音「E」および促音「っ」とが「U+E+
っ」の順で入力されて「うえっ」と出力される。さら
に、キー23を打鍵した後にキー24を連続して4回打
鍵すると、キー24を1回打鍵した状態(「U+E」を
入力した状態)に戻る。
【0082】一方、子音キー26〜32の次にキー24
を1〜4回打鍵した場合には、日本語のローマ字入力に
おいては、基本的に「子音+母音」の入力になる点を考
慮した入力処理が行われる。すなわち、子音キー26〜
32の後にキー24を1回打鍵すると、「子音+E」が
入力されて「え」段の文字が出力される。また、キー2
4を2回打鍵すると、「子音+E+E」が入力されて
「え」段の文字+「え」が出力される。さらに、キー2
1を3回打鍵すると、「子音+E+促音」が入力されて
「え」段の文字+促音「っ」が出力される。
【0083】例えば、キー30を打鍵して子音「N」を
入力した後に、キー24を1回打鍵すると、「N+E」
が入力されて「ね」が出力される。また、子音「N」を
入力した後にキー24を連続して2回打鍵すると、「N
+E+E」が入力されて「ねえ」が出力される。さら
に、子音「N」を入力した後にキー24を連続して3回
打鍵すると、「N+E+っ」が入力されて「ねっ」が出
力される。
【0084】さらに、子音「N」を入力した後にキー2
4を連続して4回打鍵すると、「N+E+E+っ」が入
力されて「ねえっ」が出力される。なお、子音を入力し
た後に、キー24を連続して5回打鍵すると、キー24
を1回打鍵した状態(「子音+E」)に戻る。
【0085】なお、各子音キー26〜32に設定された
第1〜3の文字は、前述したように、各キー26〜32
を押す回数によって選択できる。すなわち、各キー26
〜32を1回押すと、第1の文字キー「W」、「K」、
「S」、「T」、「N」、「H」、「R」が入力され、
2回連続して打鍵すると、第2の文字キー「W」、
「G」、「Z」、「D」、「C」、「B」、「M」が入
力され、3回連続して打鍵すると、第3の文字キー
「X」、「F」、「J」、「V」、「Q」、「P」、
「L」が入力される。
【0086】従って、キー26〜32を1回あるいは2
回連続して打鍵し、第1あるいは第2の文字キーを選択
した後、キー21〜25の母音を打鍵することで「か」
行〜「わ」行の各文字が出力される。また、キー27〜
29、31を2回打鍵して「G」、「Z」、「D」、
「B」を選択した後、キー21〜25の母音を打鍵する
ことで「が」、「ざ」、「だ」、「ば」行の各濁音が出
力される。さらに、キー31を3回打鍵して第3の文字
キーである「P」を選択した後、キー21〜25の母音
を打鍵することで、「ぱ」、「ぴ」、「ぷ」、「ぺ」、
「ぽ」の各文字が出力される。なお、キー26〜32を
4回連続して打鍵すると、そのキー26〜32を1回打
鍵した状態に戻る。
【0087】子音と母音との間にキー26の「Y」を打
鍵することで、拗音が出力される。例えば、キー27、
26、21を順に1回ずつ打鍵すると「K+Y+A」で
「きゃ」が出力される。また、キー27を2回打鍵した
後に、キー26、25を順に1回ずつ打鍵すると「G+
Y+O」で「ぎょ」が出力される。
【0088】さらに、日本語入力モードでは、「N」が
設定された子音キー30を1回打鍵することで、「N」
が出力され、キー30を連続して2回打鍵することで、
「ん」が出力され、キー30を連続して3回打鍵するこ
とで、「ん」および「N」が「ん+N」の順で出力され
るようになっている。なお、キー30を連続して4回打
鍵することで、キー30を1回打鍵した状態に戻る。た
だし、キー30を1回打鍵した場合には、基本的に
「N」が入力されるが、そのキー30の後に母音以外の
キーが入力された場合には、「ん」が出力されるように
なっている。
【0089】このように、日本語入力モードでは、キー
30の第2あるいは第3の文字キーである「C」、
「Q」は使用不可に設定されている。このため、「ち
ゃ」、「ちゅ」、「ちょ」は、それぞれキー29、2
6、21を1回ずつ打鍵して「T+Y+A」の順で「ち
ゃ」が出力され、キー29、26、23を1回ずつ打鍵
して「T+Y+U」の順で「ちゅ」が出力され、キー2
9、26、25を1回ずつ打鍵して「T+Y+O」の順
で「ちょ」が出力されるように設定されている。
【0090】また、キー26あるいはキー32を3回打
鍵して「X」あるいは「L」を選択した後、キー21〜
25の母音を打鍵することで小文字の「ぁ」、「ぃ」、
「ぅ」、「ぇ」、「ぉ」が出力される。同様に、キー2
6あるいはキー32を3回打鍵して「X」あるいは
「L」を選択した後、キー29、23を順に打鍵して
「XTU」あるいは「LTU」と入力すれば「っ」が出
力され、キー26、21を順に打鍵して「XYA」ある
いは「LYA」と入力すれば「ゃ」が出力され、キー2
6、23を順に打鍵して「XYU」あるいは「LYU」
と入力すれば「ゅ」が出力され、キー26、25を順に
打鍵して「XYO」あるいは「LYO」と入力すれば
「ょ」が出力され、キー26を2回打鍵し、その次にキ
ー21を打鍵して「XWA」あるいは「LWA」と入力
すれば「ゎ」が出力される。
【0091】また、図7に示すように、ファンクション
キー51を2回打鍵した後に、キー21〜32で数字
「01」〜「12」を打鍵すると、「F01」〜「F1
2」に設定されたファンクション機能が実行される。
【0092】なお、従来、携帯電話において50音配列
のひらがなを入力する場合には、1文字毎にカーソルキ
ーを打鍵して送り操作を行って文字を確定していたが、
本実施形態では、基本的に「子音+母音」の順にキーが
打鍵されるローマ字入力を採用しているため、母音キー
21〜25を打鍵した時点(およびキー21、24、3
0を2回打鍵した時点)で文字を確定でき、送り操作が
不要となる。
【0093】さらに、本実施形態では、日本語入力とし
てひらがなを入力する例を示したが、キー61を打鍵し
てカタカナ入力モードに切り替えることで、日本語入力
としてカタカナを入力することもできる。なお、カタカ
ナ入力モードでのキー入力装置2の各種設定、機能およ
びキー入力処理手段102における出力処理等は、日本
語(ひらがな)入力モードと同様である。
【0094】一方、英語入力モードに設定されている場
合には、図8に例示するようにキー入力操作に応じた文
字(アルファベット)が出力されて液晶ディスプレイ5
に表示される。すなわち、各キー21〜25を1回打鍵
すると、「A」〜「O」が出力され、2回連続して打鍵
すると同じ文字が2個出力され、3回連続して打鍵する
と1回打鍵した状態に戻る。
【0095】また、各キー26〜32を1回打鍵する
と、第1の文字キーである「Y」、「K」、「S」、
「T」、「N」、「H」、「R」が出力され、各キー2
6〜32を2回連続して打鍵すると、第2の文字キーで
ある「W」、「G」、「Z」、「D」、「C」、
「B」、「M」が出力され、各キー26〜32を連続し
て3回打鍵すると、第3の文字キーである「X」、
「F」、「J」、「V」、「Q」、「P」、「L」が出
力される。さらに、各キー26〜32を連続して4回打
鍵すると、1回打鍵した状態に戻る。
【0096】また、アルファベットの小文字を入力する
には、キー62の「小文字」機能をオンにすればよい。
【0097】なお、アルファベットの場合、ローマ字入
力のように「子音+母音」のルールがないため、例え
ば、「K」および「G」を入力するために、キー27を
1回および2回打鍵した場合と、「F」を入力するため
にキー27を3回打鍵した場合とで、入力を区別するこ
とができない。このため、同じキーの子音を続けて入力
する場合には、確定キー59を打鍵して1文字ずつ確定
しながら入力する。
【0098】例えば、「K」と「G」とを続けて入力す
る場合、キー27を1回打鍵した後にキー59を打鍵し
て「K」を確定し、その後キー27を2回打鍵した後に
キー59を打鍵して「G」を確定する。また、異なるキ
ーに設定された文字を続けて入力する場合には、キー5
9を打鍵しなくても確定するようにされている。すなわ
ち、「K」と「S」とを続けて打鍵するには、キー27
を1回打鍵した後にキー28を打鍵すればよい。
【0099】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。 1)母音が設定された5個の母音キー21〜25のうち
の1つの母音キー21に、長音「ー」を入力する第2の
文字キーを設定し、キー24に促音「っ」を入力する第
2の文字キーを設定し、このキー21、24を2回連続
して打鍵すると、キー入力処理手段102によって長音
「ー」および促音「っ」を出力できるようにしたので、
日本語入力において使用頻度が高い長音「ー」および促
音「っ」の入力を容易にでき、文字入力効率を向上でき
る。同様に、キー21、24をそれぞれ3回連続して打
鍵すると、キー入力処理手段102によって、母音およ
び長音「ー」あるいは母音および促音「っ」が日本語入
力において頻度の高い「母音+長音」および「母音+促
音」の順で出力でき、文字入力効率をより向上できる。
【0100】2)キー21以外の4個の母音キー22〜
25のうちのいずれかを打鍵した後に、キー21を2回
〜3回打鍵することで、長音「ー」を含む文字を簡単に
出力でき、文字入力効率を向上できる。同様に、キー2
4以外の4個の母音キー21〜23、25のうちのいず
れかを打鍵した後に、キー24を2回〜3回打鍵するこ
とで、促音「っ」を含む文字を簡単に出力でき、文字入
力効率を向上できる。
【0101】3)子音キー26〜32を打鍵した後に、
キー21、24を3〜4回打鍵することで、「子音+母
音」のローマ字入力で入力された文字に長音「ー」や促
音「っ」を続けて出力することができて、長音や促音を
含む文字を容易に入力できるため、この点からも文字入
力効率を向上できる。特に、子音の後に長音「ー」や促
音「っ」がくることはなく、子音の後には必ず母音がく
るという日本語のローマ字入力における特徴を考慮し
て、他の母音の後あるいは単独でキー21、24を連続
して2回打鍵した場合には、長音「ー」や促音「っ」が
入力されるようにしているのに対し、子音の後にキー2
1、24を連続して2回打鍵した場合には、「子音+母
音+母音」が出力されるように設定し、キー21、24
を3回打鍵した際に「子音+母音+長音」や「子音+母
音+促音」が入力されるようにしているため、ローマ字
入力による特色を生かした文字入力を行うことができ、
日本語入力における文字入力効率を向上できる。
【0102】4)子音キー26〜32を打鍵した後に、
促音設定母音キー24を4回打鍵した場合には、初期状
態に戻らず、「子音+母音+母音+促音」が入力される
ようにしているので、例えば、「子音+母音+母音」の
ローマ字入力で日本語を入力し、その後、別に促音
「っ」を入力する場合に比べて、促音を含む文字を容易
に入力できるため、この点からも文字入力効率が向上さ
れるようになる。
【0103】5)日本語をローマ字入力で入力する場
合、「A+A」、「E+E」のように「A」や「E」が
連続して入力されることは、他の母音「I」、「U」、
「O」に比べて少ない。この点を考慮して、「A」、
「E」が設定されたキー21、24に長音「ー」、促音
「っ」を第2の文字キーとしてそれぞれ設定すること
で、2重母音「II」、「UU」、「OO」の入力も容
易に行うことができ、文字入力効率をより一層向上でき
る。
【0104】6)ローマ字での日本語入力において、
「N」が設定された子音キー30を撥音「ん」を入力す
るキーとして利用することで、入力操作等の操作性を向
上でき、文字入力効率を向上できる。特に、3回打鍵し
た場合には、ローマ字入力では「N+ん」の順で出力さ
れることが無い点を考慮し、「ん+N」が出力されるよ
うに設定しているので、撥音を含む文字を容易に入力で
き、文字入力効率をより一層向上できる。
【0105】7)アルファベットの21個の子音を表す
文字を7個のキー26〜32に3個ずつ設定してしてい
るので、各文字の入力を各キー26〜32を打鍵する回
数で分けている場合に、各キー26〜32を最大3回打
鍵すれば、どの文字でも入力できて操作性を向上でき、
かつ、各子音が各キー26〜32に均等に設定されてい
るので、キー打鍵操作のバランスがよくなり、文字入力
効率が向上されるようになる。
【0106】8)日本語でも英語でも最も使用頻度の高
い母音つまり「A」、「I」、「U」、「E」、「O」
を独立したキー21〜25に設定したため、これらの文
字はキーを1回打鍵するだけで入力できる。このため、
「A」以外の母音は複数回キーを打鍵しなければ入力で
きない従来の50音配列あるいは英語配列に比べて、母
音入力時の打鍵回数を少なくでき、入力操作等の操作性
を向上できる。
【0107】9)子音キー26〜32を打鍵した後に母
音キー21〜25を打鍵することで、ローマ字入力で日
本語を入力することができるため、日本語を入力する場
合、平均して2回キーを打鍵する操作を行えば入力する
ことができ、平均して4〜5回のキーを打鍵する操作が
必要な従来の50音配列に比べて入力操作性が向上され
るようになる。
【0108】10)母音「A」、[I」、「U」、
「E」、「O」が第1段目から第2段目に向かってかつ
左から右に向かって配置されているため、各母音のキー
位置を覚えやすく、より操作性を向上できる。
【0109】11)子音「K」〜「W」が設定されたキー
26〜32と、母音「A」〜「O」が設定されたキー2
1〜25とに分けてキーを設定したので、「子音+母
音」のローマ字入力で日本語を入力することができる。
このため、日本語を入力する場合、平均して2回キーを
打鍵する操作を行えば入力することができ、平均して4
〜5回のキーを打鍵する操作が必要な従来の50音配列
に比べて入力操作性を向上でき、ひいては文字入力効率
を向上できる。同様に、英語においても、子音と母音と
は交互に出現する確率が高いため、子音と母音とを分け
てキー設定したことで、英語入力時においてもタッチ数
(キーを打鍵する回数)を少なくすることができ、入力
操作性を向上できる。
【0110】12)各キー26〜32に設定された子音
は、日本語においても、英語においても比較的頻度が高
い文字を少ないタッチ数で入力できるように設定してい
るので、平均のタッチ数をより少なくでき、文字入力効
率をより一層向上できる。
【0111】13)「G」、「Z」、「D」、「B」を用
いて濁音を入力したり、「子音+Y+母音」で拗音を入
力しており、従来の一般的なキーボードにおけるローマ
字入力に準じた文字の組み合わせで濁音等を入力してい
るので、キー操作を迅速に習得することができ、入力操
作性も向上できる。
【0112】14)ローマ字入力において、「か」行を入
力する「K」と「が」行を入力する「G」とをキー27
に、「さ」行を入力する「S」と「ざ」行を入力する
「Z」とをキー28に、「た」行を入力する「T」と
「だ」行を入力する「D」とをキー29に、「は」行を
入力する「H」と「ば」行を入力する「B」とをキー3
1にそれぞれ設定したので、関連する清音と濁音とを同
じキーを用い、キーを打鍵する回数を変えることで入力
することができる。このため、濁音用のキー位置を簡単
に把握でき、入力操作も覚えやすくなり、文字入力効率
を向上できる。
【0113】15)日本語入力モードにおいては、ローマ
字入力を採用しているため、母音キー21〜25を打鍵
した時点(およびキー21、24、30を2回打鍵した
時点)で文字を確定でき、送り操作をする必要がなく、
その分キー打鍵数を少なくできて、入力操作性を向上す
ることができる。
【0114】16)英語入力モードにおいても、交互に出
現しやすい子音と母音とを異なるキーに設定すること
で、異なるアルファベットを連続して入力する際に、同
じキーを連続して打鍵しなければならない頻度を少なく
できるので、送り操作を少なくでき、入力操作性を向上
することができる。
【0115】17)各キー21〜32には、数字も設定さ
れているので、文字入力だけではなく、数字入力も行う
ことができる。このため、特に携帯電話、腕時計、電子
手帳等の電話帳などに宛名と電話番号とを入力すること
ができる。すなわち、12個のキー21〜32で、電話
等で番号を入力するための数字入力と、ローマ字入力に
よる日本語入力と、英語入力との3つの入力モードを実
現することができ、様々な入力に適用でき、汎用性の高
いキー入力装置とすることができる。
【0116】18)従来のキーボードに比べて大幅に少な
い12個のメインキー21〜32を用いてローマ字入力
や英語入力を行うことができるため、キー入力装置2の
小型化が図れ、携帯電話、腕時計等の非常に小型の機器
などにも容易に適用することができるとともに、キーの
位置も覚えやすく、片手でも操作できて初心者でも容易
に習熟することができる。
【0117】19)その上、文字入力に多用するメインキ
ー21〜32の周囲に、各機能キー51〜62を配置し
たので、メインキー21〜32から各機能キー51〜6
2に容易に指を動かすことができ、例えば、キー24〜
26をホームポジションとした場合などに、メインキー
21〜32だけではなく各機能キー51〜62も容易に
打つことができ、操作性をより一層向上できる。
【0118】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図9に示すように、本実施形態のキー入力装置5
00は、携帯電話ではなくパソコンに接続される入力装
置として用いられるものであり、テンキー型に構成され
たものである。なお、本実施形態において、前記第1実
施形態と同一または同様の構成部分には同一符号を付
し、説明を省略あるいは簡略する。キー入力装置500
は、パソコン本体などに接続されて文字などを入力する
キーボードの代わりに用いられるものであり、前記第1
実施形態と同様に、キー打鍵を検出するキー入力検出手
段101や、その入力に基づいてパソコン本体に文字キ
ーを出力するキー入力処理手段102を備えている。
【0119】キー入力装置500のキー入力部2には、
キー入力装置500のほぼ中央のメインキーエリア20
に配置された上下4段左右3列の計12個のメインキー
21〜32と、このメインキーエリアの周囲にコ字状に
設けられた機能キーエリア50に配置された10個の機
能キー551〜560とが設けられている。
【0120】メインキー21〜32と機能キー551〜
560には、各文字や機能が設定されている。前記メイ
ンキー21〜32での文字キーの配列は、前記第1実施
形態とほぼ同じであり、上段側のキー21〜25に母音
キーが設定され、その下側のキー26〜32には、ロー
マ字入力において前記母音キーと組み合わされることで
「か行」〜「わ行」を入力する子音キーが配列されてい
る。
【0121】具体的には、各メインキー21〜25に
は、文字配列としてそれぞれ母音を表す「A」、
「I」、「U」、「E」、「O」が第1の文字キーとし
て配列されている。一方、各メインキー27〜32に
は、第1の文字キーとして、日本語の子音を表す
「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「R」の子
音キーが配列され、キー26には、子音キー「Y」が配
列されている。また、キー32、26には、第2の文字
キーとして、「M」、「W」の子音キーが配列されてい
る。
【0122】キー27〜29、31には、第2の文字キ
ーとして、「G」、「Z」、「D」、「B」の各子音キ
ーが配列されている。また、「は」行、「ば」行を入力
する「H」、「B」が設定されたキー31には、第3の
文字キーとして「ぱ」行を入力するための「P」が設定
されている。また、「な」行を入力する「N」が設定さ
れたキー30は、ローマ字入力においては、撥音「ん」
を入力するキーとしても利用されている。
【0123】「A」、「E」が設定された母音キー2
1、24は、第2の文字キーとして長音「ー」、促音
「っ」がそれぞれ設定された長音設定母音キー、促音設
定母音キーとされている。
【0124】キー26〜29には、第3の文字キーとし
て「X」、「F」、「J」、「V」がそれぞれ設定され
ている。キー30には、英語入力モード時の第2の文字
キーとして「C」が設定され、第3の文字キーとして
「Q」が設定されている。キー32には、第3の文字キ
ーとして「L」が設定されている。
【0125】従って、アルファベット26文字に関して
は、前記第1実施形態と同一であり、12個のメインキ
ー21〜32の内、5個のキー21〜25に母音
「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が単独で設定
され、他のキー26〜32に、他の21文字が3文字ず
つ設定されている。具体的には、キー26に「YW
X」、キー27に「KGF」、キー28に「SZJ」、
キー29に「TDV」、キー30に「NCQ」、キー3
1に「HBP」、キー32に「RML」がそれぞれ設定
されている。
【0126】各メインキー21〜32のキートップ上側
には、後述する数字モード時に、各キー21〜32を押
した際に入力される数字「7」、「8」、「9」、
「4」、「5」、「6」、「1」、「2」、「3」、
「0」、およびカンマ「,」、ピリオド「.」が設定さ
れている。さらに、各メインキー21〜32のキートッ
プ下側には、後述する記号入力操作時に入力される各種
記号が設定されている。
【0127】具体的には、メインキー21〜32のキー
トップ下側の左側には、記号「(」、「「」、「*」、
「:」、「!」、「¥」、「@」、「/」、「+」、
「・」、「、」、「。」がそれぞれ設定され、メインキ
ー21〜32のキートップ下側の右側には、記
号「)」、「」」、「#」、「;」、「?」、「$」、
「&」、「%」、「−」、「’」、「〜」、「=」がそ
れぞれ設定されている。
【0128】一方、機能キー551〜560には、図9
に示すように、入力モードの切り替えや文字入力時に利
用される各種機能が設定されている。入力モードには、
大きく分けて、図10にも示すように、メインキー21
〜32を押してアルファベットや数字を直接入力する
「直接入力」と、ひらがな、カタカナ、漢字などを入力
する「日本語入力システム」とがある。この2つの入力
の切り替えは、機能キー559(Alt キー)を押しなが
ら機能キー552(かなキー)を押すことで行われる。
なお、Alt キー559は、このAlt キー559と各キー
21〜32、551〜558とを同時に押すことで、各
キーのキートップ下側に設定されている記号を入力した
り、各種機能を実行できるように設定されている。従っ
て、キー552のキートップ下側には、直接入力と日本
語入力システムとの切り替え機能を表す「漢字」が表記
され、このキー552とAlt キー559とを同時に押す
ことで上記入力の切り替えができることが分かるように
されている。
【0129】直接入力には、アルファベットを入力する
「英字モード」と、数字を入力する「数字モード」があ
り、これらは機能キー551(英数キー)を押す毎に切
り替えられるようにされている。このため、機能キー5
51のキートップには、「英/数」が表記されている。
【0130】また、英小文字および英大文字の切り替え
は、機能キー560(Shift キー)を押しながら英数キ
ー551を押すことで行われる。Shift キー560は、
このAlt キー559とは逆に、Shift キー560と各キ
ー21〜32、551〜558とを同時に押すことで、
各キーのキートップ上側に設定されている数字を入力し
たり、各種機能を実行できるように設定されている。従
って、キー551のキートップ上側には、英小文字およ
び英大文字の切り替えを表す「Caps(CapsLock)」が表記
され、このキー551とShift キー560とを同時に押
すことで上記入力の切り替えができることが分かるよう
にされている。
【0131】日本語入力システムにおける入力モードに
は、「ひらがなモード」、「カタカナモード」、「英字
モード」、「数字モード」がある。これらの各モードの
切り替えは図10に示すように次のような操作で行える
ように設定されている。他のモードからひらがなモード
への切り替えは、かなキー552を押して行う。ひらな
がモードとカタカナモード間の切り替えも、かなキー5
52を押して行う。
【0132】他のモードから英字モードへの切り替え
は、英数キー551を押して行う。また、英字モードお
よび数字モード間の切り替えも、英数キー551を押し
て行う。さらに、英字の小文字および大文字間の切り替
えは、Shift キー560を押しながら英数キー551を
押すことで行われる。
【0133】また、全角と半角の切り替えは、Shift キ
ー560を押しながら、かなキー552を押すことで行
われる。このため、キー552のキートップ上側には、
「半角」が表記されている。以上の日本語入力システム
における各入力モードや、全角半角、小文字、大文字の
切り替えをまとめると、図11に示すようになる。
【0134】以上の機能キーの機能を含む各機能キー5
51〜560を押した際の入力は、図12に示すよう
に、一般的なキーボードに設定された各種機能キーの入
力に対応するように設定されている。例えば、機能キー
553(BSキー)は、「Back Space」、「Del 」、
「Esc」の入力に用いられる。また、機能キー554〜
557は、カーソル移動キーや「Home」、「End 」、
「Page Up 」、「Page Down 」のキーとして機能する。
機能キー558は、「Enter 」キーとして機能する。こ
の場合、カーソル移動キー554〜557やBS・Del
キー553はキーを押し続けると連続入力となるように
設定され、押し続ける時間に応じた回数分入力される。
一方、Enter キー558、無変換キー559、Space/変
換キー560と各メインキー21〜32は、押し続けた
際も連続入力とはならないように設定されている。
【0135】このキー入力装置500における文字、数
字、記号の入力は、具体的には次のようにして行われ
る。 [ひらがなモード・カタカナモード(日本語入力システ
ム)]ひらがなモード時に、メインキー21〜32を押
すと、ローマ字入力によりひらがなが入力される。すな
わち、母音キー21〜25を1回押せば母音が入力さ
れ、子音キー26〜32と母音キー21〜25とを押せ
ば「子音+母音」でローマ字入力によるひらがなが入力
される。
【0136】この際、各子音キー26〜32には、第1
文字〜第3文字の3つの子音がそれぞれ設定されている
が、これらは前記第1実施形態と同様に、各キー26〜
32を1〜3回押すことで選択して入力できるようにさ
れている。すなわち、図13および図14にも示すよう
に、1回押すと各キートップの左側の文字が、2回押す
と中央の文字が、3回押すと右側の文字がそれぞれ入力
される。
【0137】カタカナモード時に、メインキー21〜3
2を押すと、ひらがなモードと同様に、ローマ字入力に
よりカタカナが入力される。
【0138】ひらがなモードおよびカタカナモードで、
母音キー21〜25を押すとその母音が入力されるが、
長音設定母音キー21および促音設定母音キー24を2
回以上続けて押した場合には、図15に示すように、条
件に応じて長音、促音が入力される。
【0139】すなわち、長音設定母音キー21を他の母
音の後に2回押すと、長音「ー」が入力される。一方、
長音設定母音キー21を単独であるいは子音の後に2回
押した場合には、「AA」が入力される。さらに、長音
設定母音キー21を3回連続して押すと、前に文字がな
い場合や母音の後、子音の後に関係なく、「母音+長
音」つまり「Aー」が入力される。
【0140】一方、促音設定母音キー24を他の母音の
後に2回押すと、促音「っ」が入力される。一方、促音
設定母音キー24を単独であるいは子音の後に2回押し
た場合には、「EE」が入力される。さらに、促音設定
母音キー24を3回連続して押すと、前に文字がない場
合や母音の後、子音の後に関係なく、「母音+促音」つ
まり「Eっ」が入力される。
【0141】なお、各キー21,24とも、4回押した
場合には、1回押した状態に戻り、以降、押した回数に
応じて1〜3回押した際の入力処理が繰り返される。
【0142】さらに、「N」が設定された子音キー30
は、図14にも示すように、前記第1実施形態と同じ
く、1回打鍵することで「N」が入力され、2回打鍵す
ることで「ん」が入力され、3回打鍵することで「ん」
および「N」が「ん+N」の順で入力されるようになっ
ている。なお、キー30を連続して4回打鍵すること
で、キー30を1回打鍵した状態に戻る。また、キー3
0を1回打鍵した場合には、基本的に「N」が入力され
るが、そのキー30の後に母音以外のキーが入力された
場合には、「ん」が入力される。
【0143】「Y」が設定された子音キー26は、3回
押すと「X」が入力されるが、その次に「母音」、「つ
(TU)」などが入力された場合には、前記第1実施形
態と同じく「X」キーは小文字入力機能として働き、小
文字の母音「ぁぃぅぇぉ」や促音「っ」が入力される。
同様に、「R」が設定された子音キー32は、3回押す
と「L」が入力されるが、その次に「母音」、「つ(T
U)」、「や(YA)」、「ゆ(YU)」、「よ(Y
O)」が入力された場合には、第1実施形態と同じく
「L」キーは小文字入力機能として働き、小文字の母音
「ぁぃぅぇぉ」や促音「っ」、小文字の「ゃゅょ」が入
力される。
【0144】[英字モード(直接入力・日本語入力シス
テム共通)]英字モード(直接入力・日本語入力システ
ム共通)時に、メインキー21〜32を押すと、図16
および図17に示すように、各アルファベットが入力さ
れる。この際、母音キー21〜25は押す毎にそのアル
ファベットが1文字ずつ入力される。一方、各子音キー
26〜32は、1回押すと各キートップの左側の文字
が、2回押すと中央の文字が、3回押すと右側の文字が
それぞれ入力される。
【0145】なお、同じキーに設定された子音を続けて
入力する場合には、機能キー(「→」送りキー)555
を押して入力を区切ってから、そのキーを押せばよい。
この送りキー555には、リピート機能も設定されてい
る。すなわち、「ALL」のように同じ文字が連続する
際に、最初の文字(L)を送りキー555で確定した
後、更に送りキー555を押すと先に確定した文字と同
じ文字が入力されるようになっている。これにより、同
じ文字が続く場合に簡単な操作で入力することができ
る。
【0146】また、英大文字と小文字は、先に入力モー
ドを切り替えて入力することもできるが、通常の英文の
ように、大文字や小文字が混在する場合には操作が煩雑
になる。このため、本実施形態では、英字モードにおい
ては、Shift キー560を押しながらメインキー21〜
32を押すことで、大文字および小文字を切り替えて入
力できるようにされている。この場合、Shift キー56
0を押しながら各メインキー21〜32を1〜3回押
し、さらにShift キー560を離した際にその英字の入
力が完了するようにされている。
【0147】[数字モード(直接入力・日本語入力シス
テム共通)]数字モード(直接入力・日本語入力システ
ム共通)時に、メインキー21〜32を押すと、図16
および図17に示すように、各キー21〜32の上側に
書かれた数字および「, 」、「. 」が入力される。複数
回押された場合には、各数字が押された回数分入力され
る。なお、数字は日本語の文中に入力することも多く、
その場合、入力モードを切り替えるのでは操作が煩雑に
なる。このため、日本語入力システムとされている場合
には、Shift キー560を押しながらメインキー21〜
32を押すことで各キー21〜32の上側に書かれた数
字および「, 」、「. 」を入力できるようにされてい
る。
【0148】但し、Shift キー560とメインキー21
〜32を押す動作は英語の大文字・小文字の切替操作に
も用いられ、この同じ操作の処理を各モードによって異
ならせることは比較的難しい。このため、Shift キー5
60を用いた数字入力は行わないようにしてもよい。ま
た、機能キー(Enter キー)558を押しながらメイン
キー21〜32を押すことで数字を入力できるようにし
てもよい。この場合には、他の操作と異なるため、各モ
ードにおいても数字入力操作として設定できる。
【0149】[記号の入力]記号の入力は、直接入力、
日本語入力システムともに、Alt キー559を押しなが
らメインキー21〜32を押すことで、図13,14,
16,17に示すように、各キー21〜32の下側の左
に書かれた記号が入力される。また、Alt キー559を
押しながらメインキー21〜32を2回押すことで、各
キー21〜32の下側の右に書かれた記号が入力され
る。この際、各モード時にAlt キー559を押しながら
メインキー21〜32を1〜2回押し、Alt キー559
を離したときに、その記号の入力が完了するようにされ
ている。なお、図16,17において、「*」印が付け
られた記号は、キー入力装置500に表記された記号と
は異なる。これは、キー入力装置500には、日本語の
全角文字において入力可能な記号(かっこ記号「」な
ど)が表記されているのに対し、英字および数字におけ
る半角記号には該当する記号が無い場合があり、その際
には異なる記号を入力できるように設定しているためで
ある。
【0150】以上の各モードにおいて、メインキー21
〜32を単独で押した場合、Shiftキー560とともに
押した場合、Alt キー559とともに押した場合の入力
処理をまとめると図18に示すようになる。
【0151】[変換・無変換・次候補・前候補]日本語
入力システムにおいて、文字や数字の確定前(機能キー
558で確定する前)に、Shift キー560を単独で押
して離した時には、かな漢字変換機能が働き、入力した
文字や数字は適宜漢字や漢数字などに変換される。文字
や数字の確定前に、Alt キー559を単独で押して離し
た時には、無変換機能が働き、入力した文字や数字がそ
のまま入力される。
【0152】変換時の次候補は、Shift キー560か下
矢印キー(機能キー557)で選択し、前候補は、上矢
印キー(機能キー556)で選択し、リターンキー55
8で確定する。変換リストの候補には数字がふられてい
るため、Shift キー560を押しながらメインキー21
〜32の数字を押しても確定できる。
【0153】Shift キー560は、上述のとおり、他の
キーと共に押すことで数字やキートップ上側の機能を入
力できるとともに、文字の確定前に単独で押すことで変
換機能として働くが、さらにスペース入力の機能も備え
る。具体的には、未確定文字が無い通常の状態でShift
キー560を単独で押して離すと、スペースが入力され
るようになっている。この場合、Shift キー560で押
してから一定時間、例えば2秒を越えてShift キー56
0を押し続けるとスペースが連続して入力されるように
なっている。すなわち、Shift キー560で押してから
一定時間(例えば2秒)以内に他のキーを押せば、上記
シフト機能が働く。逆に、一定時間以内に他のキーが押
されない場合、未確定状態の文字があれば変換機能が働
き、未確定状態の文字がなければスペース入力機能が働
くようになっている。
【0154】[ファンクション入力・ショートカット入
力]一般のパソコン等では、キーボードの最上段に各種
機能が設定された「F1・F2・F3……」などのファ
ンクションキーを設けている。また、各アプリケーショ
ンで使用頻度の高い機能等を「コントロール(Ctrl)キ
ー」と「文字キー」とを同時に押すことで(例えば、Ct
rl+S)実行できるように設定したショートカットキー
を設けることもある。
【0155】このような機能を実現するために、本実施
形態では、Alt キー559とEnterキー558とを押し
ながら(Enter キー558の下側に記載されたFn:ファ
ンクションキー機能を選択して)、各メインキー21〜
32を押すと、各キー21〜32の数字に対応して「F
1〜F12」のファンクションが入力できるようにされ
ている。これにより、F1〜F12に所定の機能を割り
当てておくことで、その機能を容易に実行できるように
なる。なお、F10は、Alt キー559+Enter キー5
58+「0」キー30で入力され、F11は、Alt キー
559+Enter キー558+「,」キー31で入力さ
れ、F12は、Alt キー559+Enter キー558
+「.」キー32で入力されるように設定されている。
【0156】また、ショートカット入力は、Alt キー5
59とShift キー560とを押しながら(Shift キー5
60の下側に記載されたCtrl:コントロールキー機能を
選択して)、各メインキー21〜32を押すと、「Ctrl
+英字」(例えばCtrl+S)の機能が働き、各種機能を
容易に実行できるようにされている。この場合、各メイ
ンキー21〜32の英字は、1〜3回押してAlt キー5
59+Shift キー560を離したときにその入力が完了
するようにされている。
【0157】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態の1)と同様に、母音が設定された5個の母音
キー21〜25のうちの1つの母音キー21に、長音
「ー」を入力する第2の文字キーを設定し、キー24に
促音「っ」を入力する第2の文字キーを設定し、このキ
ー21、24を他の母音の後に2回連続して打鍵する
と、キー入力処理手段102によって長音「ー」および
促音「っ」を出力できるようにしたので、日本語入力に
おいて使用頻度が高い長音「ー」および促音「っ」の入
力を容易にでき、文字入力効率を向上できる。同様に、
キー21、24をそれぞれ3回連続して打鍵すると、キ
ー入力処理手段102によって、母音および長音「ー」
あるいは母音および促音「っ」が日本語入力において頻
度の高い「母音+長音」および「母音+促音」の順で出
力でき、文字入力効率をより向上できる。
【0158】さらに、本実施形態では、前記第1実施形
態の2)、3)、5)〜19)と同じ効果が得られる。 20)その上、キー数が22個のテンキーサイズに抑える
ことができ、かつパソコンにおいて必要な各種の文字や
機能を入力できるように各キーを集約して配列すること
ができる。このため、テンキーを押すのと同じ指使いと
スピードで、文字、数字、記号を簡単に入力でき、キー
サイズが大きく横に広がらない配列のために片手で押し
やすいキー入力装置にできる。さらに、キー入力装置の
専有面積が一般的なフルサイズのキーボードに比べて小
さく、かつ片手で操作できるため、左手で書類を扱いな
がら、右手でマウスと交互に操作することもできる。従
って、本実施形態のキー入力装置500によれば、デス
クトップ周りを省スペース化でき、快適な入力環境を提
供することができる。
【0159】以上のような本実施形態のキー入力装置5
00の特徴は、一般的なユーザーのニーズを的確に捉え
たものである。すなわち、近年のデスクトップのパソコ
ンは、画面のアイコンやメニューをマウスで選択するG
UI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)が
広く採用されている。しかし、文字や数字はキーボード
で入力する。そのため、机の上をキーボードおよびマウ
スで広く占領してしまい、かつキーボードとマウスを使
い分ける際に手を左右に大きく動かさなければならな
い。一方で、ノート型パソコンを机の上で利用している
人の多くが、数字入力のためにテンキーボードを置いて
いたり、マウスを置いている。ノート型のキーボードは
フルサイズのキーボードに比べて小さいが、逆に特に数
字入力時の操作性が犠牲になっている。
【0160】フルサイズのキーボードでは、キー数が多
いため、ショートカット機能やフルキーボードの特殊機
能(特殊な機能キーなど)を利用できるメリットはある
が、一般のユーザーはこれらの機能はあまり必要ない。
大半のユーザーのニーズは、手元に書類を広げるスペー
スを確保し、場所を取らずに操作しやすいキーボードと
マウスを使って入力することである。このようなニーズ
に本実施形態のキー入力装置500は非常に適したもの
である。
【0161】なお、一般的なキーボードの英字配列は、
アルファベットを不規則に並べた昔の機械式タイプライ
ターの配列をそのまま踏襲している。このため、母音と
子音が分かれていないため、ローマ字入力などでは左右
の手での交互打鍵にはならず、両手型のフルキーボード
と片手で操作するキー入力装置500とを比べた場合、
両手型が必ずしも押しやすく入力スピードが速くなるわ
けではない。逆に、電卓やテンキーを非常に速く打鍵で
きる人がいるように、利き手だけを使って少ないキーを
押すほうが、多少タッチ回数が多くなっても速い入力を
行え、キー入力装置500は入力スピードの点でも一般
のキーボードに劣るものではない。
【0162】21)さらに、1つの機能キー(Shift キ
ー)560に、他のキーと同時に押した際に働くシフト
機能だけではなく、未確定状態時にかな漢字変換を行う
変換機能と、単独で押した際にスペースを入力するスペ
ース入力機能とを設けたので、その分キー数を少なくで
き、かつ操作性も向上できる。特に、上記各機能は、そ
れぞれShift キー560を押した際の状況に応じて自動
的に切り替えられて働くため、操作者が各機能を選択す
る必要が無く、この点でも操作性を一層向上できる。
【0163】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。なお、本実施形態において、前記実施形態と同一
または相当構成部分には、同一符号を付し、説明を省略
あるいは簡略する。本実施形態は、図19に示すよう
に、パソコン10のキー入力装置12として用いられた
ものである。パソコン10には、マウス13と液晶ディ
スプレイ14とが設けられているとともに、複数のキー
が配置されたキー入力装置(キー入力部)12が設けら
れている。
【0164】このキー入力装置12には、図20にも示
すように、ほぼ中央のメインキーエリア20に配置され
た上下4段左右3列の形12個のメインキー21〜32
と、このメインキーエリア20の周辺に「コ」の字形状
に設けられた機能キーエリア550に配置された10個
の機能キー551〜560とが設けられている。
【0165】メインキー21〜32と機能キー551〜
560には、前記第2実施形態と同様に、各文字や機能
が設定されている。すなわち、各メインキー21〜32
のキートップの上側には、数字を入力する場合に用いら
れる数字キーが設定され、各メインキー21〜32のキ
ートップの標準位置には、ローマ字による日本語入力や
英語入力に用いられるアルファベット等の文字キーが設
定され、さらに、各メインキー21〜32のキートップ
の下側には、記号キーが設定されている。
【0166】ここで、前記メインキー21〜32での文
字キーの配列は、上段側に母音キー21〜25が設定さ
れ、その下側にはローマ字入力において前記母音キー2
1〜25と組み合わされることで「か行」〜「わ行」を
入力する子音キー26〜32が上側から順番に配列され
ている。
【0167】具体的には、文字配列として、各メインキ
ー21〜25にはそれぞれ母音を表す「A」、「I」、
「U」、「E」、「O」が第1の文字キーとして配列さ
れている。この配列は、左から右および第1段から第2
段に行くに従って、「A」、「I」、「U」、「E」、
「O」となるように文字の覚えやすさを配慮して設定さ
れている。
【0168】一方、各キー27〜32には、第1の文字
キーとして、日本語の子音を表す「K」、「S」、
「T」、「N」、「H」、「R」の子音キーが配列さ
れ、キー26には、子音キー「Y」が配列されている。
これらの配列は、「か」行、「さ」行、「た」行、
「な」行、「は」行、「ら」行、「や」行の子音がほぼ
アカサタナ順に並ぶように配慮して構成されたものであ
る。また、メインキー32、26には、第2の文字キー
として、「M」、「W」の子音キーが配列されている。
この配列は、残りの「ま」行、「わ」行が並ぶようにし
たものである。
【0169】また、メインキー27〜29、31には、
第2の文字キーとして、「G」、「Z」、「D」、
「B」の各子音キーが配列されている。すなわち、
「が」行、「ざ」行、「だ」行、「ば」行を入力する子
音「G」、「Z」、「D」、「B」が清音「か」行、
「さ」行、「た」行、「は」行を入力する「K」、
「S」、「T」、「H」に対応して設定されて清音と濁
音とが対応するように配列されている。
【0170】また、「は」行、「ば」行を入力する
「H」、「B」が設定されたメインキーキー31には、
第3の文字キーとして「ぱ」行を入力するための「P」
が設定され、「ぱ」行の入力も覚えやすく、かつ、操作
性よく行えるようになっている。
【0171】また、「な」行を入力する「N」が設定さ
れたキー30は、ローマ字入力においては、撥音「ん」
を入力するキーとしても利用されている。
【0172】さらに、「A」、「E」が設定された母音
キー21、24は、第2の文字キーとして長音「ー」、
促音「っ」がそれぞれ設定された長音設定母音キー、促
音設定母音キーとされている。
【0173】メインキー26〜29には、第3の文字キ
ーとして「X」、「F」、「J」、「V」がそれぞれ設
定されている。さらに、メインキー30には、英語入力
モード時の第2の文字キーとして「C」が設定され、第
3の文字キーとして「Q」が設定されている。また、メ
インキー32には、第3の文字キーとして「L」が設定
されている。
【0174】従って、アルファベット26文字に関して
は、前記第1,2実施形態と同一であり、12個のメイ
ンキー21〜32の内、5個のメインキー21〜25に
母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が単独で
設定され、他のメインキー26〜32に、他の21文字
が3文字ずつ設定されている。具体的には、メインキー
26に「YWX」、メインキー27に「KGF」、メイ
ンキー28に「SZJ」、メインキー29に「TD
V」、メインキー30に「NCQ」、メインキー31に
「HBP」、メインキー32に「RML」がそれぞれ設
定されている。
【0175】また、数字配列として、各メインキー21
〜32のキートップ上側には、後述する数字モード時
に、各メインキー21〜32を押した際に入力される数
字「7」、「8」、「9」、「4」、「5」、「6」、
「1」、「2」、「3」、「0」、およびカン
マ「,」、ピリオド「.」が設定されている
【0176】さらに、各メインキー21〜32のキート
ップ下側には、後述する記号入力操作時に入力される各
種記号が設定されている。具体的には、メインキー21
〜32のキートップ下側の左側には、記
号「(」、「{」、「「」、「<」、「@」、「¥」、
「!」、「−」、「/」、「・」、「。」、「、」がそ
れぞれ設定され、メインキー21〜32のキートップ下
側の中央には、記号「)」、「}」、「」」、「>」、
「*」、「&」、「?」、「+」、
「%」、「:」、「.」、「,」がそれぞれ設定され、
メインキー21〜32のキートップ下側の右側には、記
号「’」、「”」、「^」、「`」、「#」、「$」、
「|」、「=」、「\」、「;」、「_」、「〜」がそ
れぞれ設定されている。
【0177】次に前述のようなキー配列のキー入力装置
12における入力処理機能について、説明する。本実施
形態においても、前記第1実施形態の図3に示すような
キー入力検出手段101、キー入力処理手段102が設
けられ、各メインキー21〜32、機能キー51〜60
が打鍵されたか否かの検出と、入力されたキー操作に応
じた所定の打鍵信号(文字や数字など)を発生するよう
になっている。
【0178】具体的な打鍵信号発生のタイミングは、図
21〜24に示すように、メインキー(文字キー)や機
能キーが単独で押される場合(図21、22)と、複数
の機能キーやメインキーが組み合わされて押された場合
(図23、24)との区別と、キーが押された瞬間や離
された瞬間などの区別によって4つに区分される。
【0179】すなわち、図21に示す各操作は、メイン
キー(文字キー)21〜32や機能キー551〜557
が単独で押された際に打鍵信号を発生するように設定さ
れている。このうち、機能キー553〜557の打鍵で
は、予め設定された一定時間以上押すと、オートリピー
ト機能が働き、打鍵されている機能キーに設定された機
能が繰り返される。例えば、機能キー553(BSキ
ー)では、そのキーを押し続けている間、画面上に入力
されている文字や記号が順次連続的に消去される。ま
た、機能キー554〜557が設定時間以上押され続け
ると、機能キー554〜557が押され続けられている
時間内で、これらのキー554〜557に示された方向
にカーソルがそれぞれ移動する。
【0180】また、複数の文字キーが配列されたメイン
キー(文字キー)21〜32を連続して打鍵した場合に
は、その文字キーに配列された各文字が周期的に入力さ
れる。なお、同じキーに設定された文字を続けて入力す
る場合、つまり他の文字キーを入力して確定できない場
合には、図25に示す機能キー555(→)、558
(Enterキー)、559(Altキー)を押して入力を区切
って確定すればよい。例えば、「zs」を入力する場
合、図26に示すように、「S」キー28を2回押した
後、Altキー559を押して「z」の入力を確定し、さ
らに、キー28を押して2番目の「s」を入力すればよ
い。また、「ss」を入力する場合、図27に示すよう
に、「S」キー28を1回押した後、Altキー559を
押して「s」の入力を確定した後、キー28を押して2
番目の「s」を入力すればよい。
【0181】前記各機能キー555、558、559
は、図25に示すように、キー入力装置12が使用され
ているそれぞれ動作環境において、文字・記号の入力が
設定されていないキーが選択されている。従って、キー
入力装置12が利用されているパソコン10の環境に応
じて適宜な機能キー555、558、559を区切りキ
ーとして用いればよい。
【0182】また、図22に示す3つのキー(Shift キ
ー560、Alt キー559、Enterキー558)は、単
独でキーを押した際には打鍵信号が発生せず、離した際
に発生するように設定されている。これらのキーは、図
23,24に示すように他のキーと組み合わされること
が多いからである。
【0183】図23に示す各操作は、複数キーを組み合
わせて入力する操作のうち、後のキーを押した際に打鍵
信号が発生するように設定されている。この際、メイン
キー21〜32等が単独で押される場合(図21の例)
と、図23の他のキーと組み合わされて押される場合と
を区別するため、英数キー551、かなキー552、B
Sキー553、カーソルキー554〜557、メインキ
ー21〜32が他のキー(Shift キー560、Alt キー
559、Enter キー558)と組み合わされる場合、単
独入力では確定されない他のキー(Shift キー560、
Alt キー559、Enter キー558)を先に押す必要が
ある。但し、押す順序は決まりがあるが、各キーを離す
順序は問わない。
【0184】図24に示す各操作は、複数キーを組み合
わせて入力する操作のうち、最後に入力されたキーを含
む2つ以上のキーを離した際に打鍵信号が発生するよう
に設定されている。すなわち、複数の文字が設定された
メインキー21〜32は、押す回数によって出力される
文字が変化する。このため、メインキー21〜32を押
した際には、そのキーが続いてまた押されるのか否かを
判断できないため、入力も確定できない。そこで、これ
らのメインキー21〜32が他のキーと組み合わされて
同時に押される場合には、メインキー21〜32等を含
む2つ以上のキーを離した際に打鍵信号が発生するよう
にした。なお、この際、キーを離す順序は問わない。
【0185】次に、以上のような入力処理が行われるキ
ー入力装置12における具体的な入力操作について説明
する。キー入力装置12での文字入力モードには、図2
8に示すように、メインキー21〜32を押してアルフ
ァベット、数字、ひらがな、カタカナを直接入力する
「直接入力」と、ひらがな、カタカナ、数字、アルファ
ベットの他に漢字の入力を可能にする「日本語入力シス
テム」とがある。この2つの入力の切り替えは、機能キ
ー559(Altキー)を押しながら機能キー552(か
なキー)を押すことでモード切替手段103で行われ
る。
【0186】なお、Alt キー559は、このAltキー5
59と各メインキー21〜32、機能キー551〜55
8とを同時に押すことで、各キーのキートップ下側に設
定されている記号を入力したり、各種機能を実行できる
ように設定されている。従って、機能キー552のキー
トップ下側には、直接入力と日本語入力システムとの切
り替え機能を表す「漢字」が表記され、この機能キー5
52(かなキー)と機能キー559(Altキー)とを同
時に押すことで上記入力の切り替えができることが分か
るようにされている。
【0187】直接入力および日本語入力の各システムに
おける入力モードにおいては、「かなモード」、「数字
モード」、「英字モード」がある。これらの各モードの
切り替えも、モード切替手段103により、図28に示
すような操作で行えるように設定されている。また、各
モードの切り替えに伴いキー入力装置12の表面に形成
されたモード表示灯161〜163が点灯したり消灯す
るようにされている。すなわち、「英字モード」時に
は、表示灯(Alpha)161が点灯し、「数字モード」時
には、表示灯(Num Lock)163が点灯し、また後述する
「大文字モード」時には表示灯(Caps Lock) 162が点
灯する。
【0188】他のモードから「かなモード(ひらがなモ
ード)」への切り替えは、かなキー552を1回押して
行う。すなわち、「数字モード」から「かなモード」へ
は、かなキー552を1回押して行う。この際、表示灯
(Num Lock)163が消灯する。また、「英字モード」か
ら「かなモード」への切り替えも、かなキー552を1
回押して行う。この際、表示灯161(Alpha)が消灯
する。なお、かなモードの状態で、かなキー552を押
すと、「ひらながモード」と「カタカナモード」が切り
替わる。
【0189】また、他のモードから英字モードへの切り
替えは、英数キー551を1〜2回押して行う。すなわ
ち、「かなモード」から「英字モード」へは、英数キー
551を2回押して行う。この際、表示灯(Alpha)1
61も同時に点灯する。また、「数字モード」から「英
字モード」への切り替えは、英数キー551を1回押し
て行う。この際、表示灯(Num Lock)163が消灯し、表
示灯(Alpha)161が点灯する。
【0190】さらに、他のモードから数字モードへの切
り替えは、英数キー551を1回押して行う。すなわ
ち、「かなモード」から「数字モード」へは、英数キー
551を1回押して行う。この際、表示灯(Num Lock)
163が点灯する。さらに、「英字モード」から「数字
モード」へも英数キー551を1回押して行う。この
際、表示灯(Alpha)161が消灯し、表示灯(Num Loc
k)163が点灯する。
【0191】全角と半角の切り替えは、機能キー560
(Shiftキー)を押しながら、機能キー552(かなキ
ー)を押すことで行われる。このため、機能キー552
(かなキー)のキートップ上側には、「半角」が表記さ
れている。
【0192】また、英小文字および英大文字の切り替え
は、機能キー560(Shiftキー)を押しながら機能キ
ー551(英数キー)を押すことで行われる。機能キー
560(Shiftキー)は、機能キー559(Altキー)と
は逆に、機能キー560(Shiftキー)と各メインキー
21〜32および機能キー551〜558とを同時に押
すことで、各キーのキートップ上側に設定されている数
字を入力したり、各種機能を実行できるように設定され
ている。従って、機能キー551のキートップ上側に
は、英小文字および英大文字の切り替えを表す「Caps(C
apsLock)」が表記され、この機能キー551(英数キ
ー)と機能キー560(Shiftキー)とを同時に押すこ
とで、上記入力の切り替えができることが分かるように
されている。具体的には、英小文字モードで、機能キー
560(Shiftキー)を押しながら機能キー551(英
数キー)を押すと、表示灯162が点灯し英大文字モー
ドに移行し、英大文字モードで機能キー560(Shift
キー)を押しながら機能キー551(英数キー)を押す
と、表示灯162が消灯し、英子文字モードに移行す
る。
【0193】以上の各入力モードや、全角半角、小文
字、大文字の切り替えをまとめると、図29のようにな
る。
【0194】このキー入力装置12における文字、数
字、記号の入力は、具体的には次のようにして行われ
る。 [かなモード(ひらがなモード・カタカナモード)]ひ
らがなモード時に、メインキー21〜32を押すと、ロ
ーマ字入力によりひらがなが入力される。すなわち、母
音キー21〜25を1回押せば母音が入力され、子音キ
ー26〜32と母音キー21〜25とを押せば「子音+
母音」でローマ字入力によるひらがなが入力される。
【0195】カタカナモード時に、メインキー21〜3
2を押すと、ひらがなモードと同様に、ローマ字入力に
よりカタカナが入力される。
【0196】ひらがなモードおよびカタカナモードで、
母音キー21〜25を押すとその母音が入力される。こ
の際、図30および図31に示すように、母音キー
(I,U,O)22,23,25を2回以上連続して押
すと、そのアルファベット(母音)が続けて入力され
る。一方、長音設定母音キー21および促音設定母音キ
ー24を2回以上続けて押した場合には、図34〜37
にも示すように、条件に応じて長音、促音が入力され
る。
【0197】すなわち、母音キー(I,U,E,O)2
2〜25や、機能キー(BS、←、→)553〜555
が打鍵された後、あるいは機能キー560(Shiftキ
ー)および機能キー553(BSキー)が同時に打鍵さ
れた後に、長音設定母音キー21を2回以上連続して押
すと、図34に示すように入力される。具体的には、長
音設定母音キー21を、他の母音等の後に2回連続して
押すと長音「ー」が入力され、3回連続して押すと「母
音+長音」つまり「aー」が入力される。さらに、4回
連続して押すと「長音+母音(ーa)」が入力され、5
回連続して押すと「長音+母音+長音(ーaー)」が入
力される。また、6回連続して押すと、1回押された状
態に戻る。
【0198】一方、図35に示すように、子音キー26
〜32を打鍵した後や、英字、数字、記号の入力の後、
または、機能キー(BS、←、→)553〜555や
「Shiftキー560+BSキー553」以外の機能キー
が入力された後のかな入力状態で、長音設定母音キー2
1を2回連続して押すと「母音+母音(aa)」が入力
され、3回連続して押すと「母音+長音(aー)」が入
力され、4回連続して押すと「母音+長音+母音(aー
a)」が入力される。また、5回連続して押すと、1回
押された状態に戻る。
【0199】また、図36に示すように、母音キー
(A,I,U,O)21〜23,25や、機能キー(B
S、←、→)553〜555が打鍵された後、あるいは
「Shiftキー560+BSキー553」が打鍵された後
に、促音設定母音キー24を2回連続して押すと「ltu
(ローマ字入力で促音「っ」に変換される)」が入力さ
れ、3回連続して押すと「eltu(「eっ」に変換され
る)」が入力され、4回連続して押すと1回押された状
態に戻る。
【0200】さらに、図37に示すように、子音キー2
6〜32を打鍵した後や、英字、数字、記号の入力の
後、または、機能キー(BS、←、→)553〜555
や「Shiftキー560+BSキー553」以外の機能キ
ーが入力された後のかな入力状態で、促音設定母音キー
24を2回連続して押すと「ee(「eえ」に変換され
る)」が入力され、3回連続して押すと「eltu(「e
っ」に変換される)」が入力され、4回連続して押すと
「eeltu(「eえっ」に変換される)」が入力される。
また、5回連続して押すと、1回押された状態に戻る。
【0201】なお、図30,31において、番号[5]
〜[8]、[19]〜[20]は、図34,36に示
す、他の母音キー等の後に長音設定母音キー21、促音
設定母音キー24を入力した例であり、番号[2]〜
[4]、[16]〜[18]は、図35,37に示す、
子音キー等の後に長音設定母音キー21、促音設定母音
キー24を入力した例である。
【0202】また、各子音キー26〜32には、第1文
字〜第3文字の3つの子音がそれぞれ設定されている
が、各キー26〜32を1〜3回押すことで選択して入
力できるようにされている。すなわち、図32,33に
示すように、1回押すと各キートップの左側の文字が、
2回押すと中央の文字が、3回押すと右側の文字がそれ
ぞれ入力される。さらに、4回押した場合には、1回押
した状態(左側の文字入力)に戻る。
【0203】但し、かなモードにおいて、「N」が設定
された子音キー30は、2回、3回押しても「C、Q」
は入力されず、図33の番号[13]〜[15]に示す
ように、1回打鍵されることで「n」が入力され、2回
打鍵されることで「nn」が入力されて「ん」に変換さ
れ、3回打鍵されることで「nnn」が入力されて「ん
+n」に変換される。なお、キー30も連続して4回打
鍵されると、メインキー30が1回打鍵された状態に戻
る。また、メインキー30が1回打鍵された場合には、
基本的に「n」が入力されるが、そのメインキー30の
後に母音以外のメインキーが打鍵された場合には、
「ん」に変換される。
【0204】さらに、かなモード時に、Shiftキー56
0とメインキー21〜32とを組み合わせて押した際に
は、図30〜33に示すように、一時的に英字モードに
切り替わって、大文字のアルファベットが直接入力され
る。この際、キー30を1〜3回押した場合も、他のキ
ーと同様に各アルファベット(N,C,Q)が順次入力
される。なお、CapsLockが有効な場合(大文字モードの
場合)、Shiftキー560を押しながらメインキー21
〜32を押すと、一時的に英字モードに切り替わって、
小文字のアルファベットが直接入力される。
【0205】また、Shiftキー560を押しながら母音
キー21〜25を2回以上連続して押すと、各母音が連
続して入力される。
【0206】なお、Shiftキー560を押しながらメイ
ンキー21〜32を押す場合、図24に示すように、Sh
iftキー560が離させる直前に押された文字キーが入
力される。
【0207】[英字モード]英字モード時に、メインキ
ー21〜32を押すと、図30〜33に示されるよう
に、各アルファベットが入力される。この際、母音キー
21〜25を連続して2回以上押すと、そのアルファベ
ットが繰り返し入力される。
【0208】一方、各子音キー26〜32は、1回押す
と各キートップの左側の文字が、2回押すと中央の文字
が、3回押すと右側の文字がそれぞれ入力される。ま
た、4回押すと、1回押された状態に戻る。
【0209】また、英大文字と小文字は、先に入力モー
ドを切り替えて入力することもできるが、通常の英文の
ように、大文字や小文字が混在する場合には操作が煩雑
になる。このため、本実施形態では、英字モードにおい
ては、機能キー560(Shiftキー)を押しながらメイ
ンキー21〜32を押すことで、大文字および小文字を
切り替えて入力できるようにされている。
【0210】具体的には、Capslock有効(大文字モー
ド)では、Shiftキー560を押しながらメインキー2
1〜32を押すと英小文字が入力され、Shiftキー56
0を押さないでメインキー21〜32を押すと英大文字
が入力される。逆に、Capslock無効(小文字モード)で
は、Shiftキー560を押しながらメインキー21〜3
2を押すと英大文字が入力され、Shiftキー560を押
さないでメインキー21〜32を押すと英小文字が入力
される。
【0211】[数字モード]数字モード時に、メインキ
ー21〜32を押すと、図30〜33に示されるよう
に、各キー21〜32の上側に書かれた数字および「,
」、「. 」が入力される。複数回押された場合には、
各数字が押された回数分入力される。
【0212】なお、数字は日本語や英語などの文中に入
力することも多く、その場合、入力モードを切り替える
のでは操作が煩雑になる。このため、かなモードや英字
モード時に、機能キー558(Enerキー)を押しながら
メインキー21〜32を押すことで各キー21〜32の
上側に書かれた数字および「, 」、「. 」を入力できる
ようにされている。この際、Enterキー558を押しな
がら、2回以上連続してメインキー21〜32を押せ
ば、各数字が連続して入力される。また、Enterキー5
58を押しながら、異なるメインキー21〜32を連続
して押すと、それぞれのキー21〜32の上側の数字、
「, 」、「. 」を連続して入力できる。
【0213】また、表計算ソフトを用いてデータ入力を
行うために、本発明のキー入力装置12を利用する場
合、四則演算記号(/,*,−,+)を容易に入力でき
るようになっていると便利である。そこで、本実施形態
のキー入力装置2では、装置内のジャンパースイッチな
どを操作することで、数字モード時に、各カーソルキー
554〜557を四則演算記号として用いることができ
るようにされている。例えば、キー554に「/」、キ
ー555に「*」、キー556に「−」、キー557に
「+」を設定できる。これにより、表計算ソフトや電卓
機能での入力操作性をより向上できる。
【0214】[記号の入力]記号入力用のモードは設定
されていないが、かなモード、英字モード、数字モード
のいずれにおいても、機能キー559(Altキー)を押
しながらメインキー21〜32を押すことで、図30〜
33に示すように、各メインキー21〜32のキートッ
プ下側の記号を入力できるようにされている。
【0215】すなわち、Altキー559を押しながらメ
インキー21〜32を1回押すと、そのキーのキートッ
プ下側左の記号が入力される。また、Altキー559を
押しながらメインキー21〜32を連続して2回押す
と、そのキーのキートップ下側中央の記号が入力され
る。さらに、Altキー559を押しながらメインキー2
1〜32を連続して3回押すと、そのキーのキートップ
下側右の記号が入力される。なお、Altキー559を押
しながらメインキー21〜32を連続して4回押すと、
そのキーが1回押された状態に戻る。
【0216】以上の各モードにおいて、メインキー21
〜32を単独で押した場合、Shiftキー560とともに
押した場合、Enterキー558とともに押した場合、Alt
キー559とともに押した場合の入力処理をまとめると
図38に示すようになる。
【0217】また、キー入力装置12では、前述した各
種モードの切替操作等も含む、一般的なキーボードを用
いた場合に入力可能な各種機能を実行するためのキー操
作も設定されている。図39,40には、一般的なキー
ボードにおける機能操作と、本実施形態のキー入力装置
12での機能操作との対応が示されている。キー入力装
置12は、キー数が少ないために、単独のキーのみで
は、一般的なキーボードにおける機能を実現しきれな
い。このため、各機能キー551〜560を単独で押し
た場合以外に、各機能キー559(Altキー)や機能キ
ー560(Shiftキー)と組み合わせて押された場合に
も各種機能が実行されるように設定されている。
【0218】各機能キー551〜560が単独で押され
た場合には、各キー551〜560のキートップに表示
された機能が動作する。例えば、英数キー551は、数
字モードへの移行や数字モードと英字モード間の切替時
に打鍵され、かなキー552は、かなモードへの移行
(数字モード、英字モード時)や、ひらがなモードとカ
タカナモード間の切替(かなモード時)に打鍵される
(図39の(1)〜(4))。また、カーソル移動キー
として、機能キー554〜557が割り当てられている
(図39の(6)〜(9))。
【0219】また、機能キー553、558、559、
560は、それぞれ「Back Space」、「Enter」、「前
候補」、「Space/変換」の機能として入力される(図
39の(5)、(10)〜(12))。
【0220】[変換・次候補・前候補]Shift キー56
0によるかな漢字変換は、文字や数字の確定前(Enter
キー558で確定する前)に、Shift キー560を単独
で押して離した際に機能し、入力した文字や数字は適宜
漢字や漢数字などに変換される。さらに、Shift キー5
60を押すと、かな漢字変換の次候補が選択される。ま
た、文字や数字の確定前に、Alt キー559を単独で押
して離した時には、変換の前候補が選択される。これら
の各候補は、Enter キー558を押したり、他の文字キ
ーを入力することで確定する。なお、変換リストの候補
には数字がふられているため、数字キー(Enter キー5
58+メインキー21〜32)を押しても確定できる。
【0221】Shift キー560は、上述のとおり、さら
にスペース入力の機能も備える。具体的には、直接入力
時や、未確定文字が無い状態でShift キー560を単独
で押して離すと、スペースが入力されるようになってい
る。この場合、Shift キー560を押してから一定時
間、例えば2秒を越えて押し続けるとスペースが連続し
て入力(オートリピート)されるようになっている。す
なわち、Shift キー560を押してから一定時間(例え
ば2秒)以内に他のキーを押せば、上記シフト機能が働
く。逆に、一定時間以内に他のキーが押されない場合、
未確定状態の文字があれば変換機能が働き、未確定状態
の文字がなければスペース入力機能が働くようになって
いる。
【0222】機能キー551〜560がAlt キー55
9、Shift キー560やメインキー21〜32と組み合
わされて押された場合には、キートップ上側もしくは下
側に表示された機能や記号が入力される。例えば、機能
キー560(Shift キー)は、機能キー551〜553
と組み合わせて押されることで、キートップの上側に表
示された機能(Capslockの切替、全角/半角の切替、De
lete)を実行するのに用いられる(図39の(14)〜
(16))。さらに、機能キー560とメインキー21
〜32とを組み合わせて押した際には、かなモード時に
はその文字キーに設定された英大文字が入力され、英字
モード時には、Capslockで設定された大文字あるいは小
文字のモードとは逆のモードの文字が入力される。すな
わち、Capslockが有効であれば、Shift キー560+メ
インキー21〜32で英小文字が入力され、Capslockが
無効であれば英大文字が入力される(図39の(1
3))。
【0223】また、機能キー559(Alt キー)は、メ
インキー21〜32と組み合わせて押されることで、キ
ートップの下側に表示された記号キーを、打鍵回数に応
じて入力したり(図39の(17)〜(19))、他の
機能キー551〜557、560と組み合わせて押され
ることで、それぞれ「Tab」、「Alt+漢字(日本語入力
システムのオン/オフ)」、「Esc」、「Home」、「En
d」、「Page Up」、「Page Down」、「Alt」として機能
する(図40の(20)〜(27))。なお、Alt キー
559+Shift キー560による「Alt 」機能は、一般
的な106キーボードで「Alt 」を単独で押した状態、
例えばWindows (登録商標)のメニューを開く操作に使
用することができる。
【0224】さらに、機能キー559(Altキー)は、
機能キー558(Enterキー)、560(Shiftキー)と
複合的に組み合わされて押されることで、以下に説明す
るショートカット機能(「Ctrl」+「文字キー」、「Al
t 」+「Ctrl」+「文字キー」)や、ファンクション機
能(「F1」〜「F12」)、強制終了などとして用い
られる(図40の(28)〜(31))。
【0225】[ファンクション入力・ショートカット入
力]一般のパソコン等では、キーボードの最上段に各種
機能が設定された「F1・F2・F3……」などのファ
ンクションキーを設けている。また、各アプリケーショ
ンで使用頻度の高い機能等を「コントロール(Ctrl)キ
ー」と「文字キー」とを同時に押すことで(例えば、Ct
rl+S)実行できるように設定したショートカット機能
を設けることもある。
【0226】このような機能を実現するために、本実施
形態では、機能キー559(Altキー)と機能キー55
8(Enter キー)とを押しながら(Enter キー558の
下側に記載されたFn:ファンクションキー機能を選択し
て)、各メインキー21〜32を押すと、各メインキー
21〜32の数字に対応して「F1〜F12」のファン
クションが入力できるようにされている。これにより、
F1〜F12に所定の機能を割り当てておくことで、そ
の機能を容易に実行できるようになる。なお、F1〜F
9は、Alt キー559+Enter キー558+「1」〜
「9」(キー21〜29)で入力され、F10は、Alt
キー559+Enter キー558+「0」(メインキー3
0)で入力され、F11は、Alt キー559+Enter キ
ー558+「,」(メインキー31)で入力され、F1
2は、Alt キー559+Enter キー558+「.」(メ
インキー32)で入力されるように設定されている。
【0227】また、ショートカット入力は、機能キー5
59(Alt キー)と機能キー560(Shift キー)とを
押しながら(Shift キー560の下側に記載されたCtr
l:コントロールキー機能を選択して)、各メインキー
21〜32を押すと、「Ctrl+英字」(例えばCtrl+
S)の機能が働き、各種機能を容易に実行できるように
されている。また、Alt キー559+Shift キー560
を押しながら、各メインキー26〜32を2回以上連続
して押すと、その回数に応じた英字による「Ctrl+英
字」が入力される。なお、前述したように、この場合の
キー確定は、文字キーを含む2つ以上のキーが離された
時点で発生する。また、Alt キー559+Shift キー5
60を押しながら他の文字キーを押すと、先に押された
文字キーは無視される。
【0228】さらに、Alt キー559+Shift キー56
0+Enterキー558を押しながら各メインキー21〜
32を押すと、「Alt +Ctrl+英字」の機能が動作す
る。また、Alt キー559+Shift キー560+Enter
キー558を押しながら、各メインキー26〜32を2
回以上連続して押すと、その回数に応じた英字による
「Alt +Ctrl+英字」が入力される。この場合のキー確
定も、文字キーを含む2つ以上のキーが離された時点で
発生する。また、Alt キー559+Shift キー560+
Enter キー558を押しながら他の文字キーを押すと、
先に押された文字キーは無視される。
【0229】このような本実施形態によれば、前記第
1,2実施形態と同様に、母音キー21に、長音「ー」
を入力する第2の文字キーを設定し、キー24に促音
「っ」を入力する第2の文字キーを設定し、このキー2
1、24を2〜5回連続して打鍵すると、キー入力処理
手段102によって長音「ー」および促音「っ」を含む
文字列を出力できるようにしたので、日本語入力におい
て使用頻度が高い長音「ー」および促音「っ」の入力を
容易にでき、文字入力効率を向上できる。特に、これら
の長音設定母音キー21や促音設定母音キー24は、他
の母音キー等の後に入力されるのか、あるいは子音キー
などの後に入力されるのかによって、つまり日本語入力
における文字列の並びを考慮してその出力文字列の組み
合わせを変更しているので、文字入力効率をより向上で
きる。
【0230】さらに、本実施形態では、前記第1,2実
施形態の2)〜21)と同じ効果が得られる。
【0231】22)さらに、図22〜24に示すように、
機能キー551〜560やメインキー21〜32を組み
合わせて押した場合には、それらの組み合わせに応じて
各キーを押した場合や、離した場合にキー入力を確定し
ているので、使用者の入力操作に応じて確実に入力を確
定することができ、この点でも入力操作性をより向上で
きる。
【0232】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、本発明が適用されるキー入力装置としては、携
帯電話1やパソコン用のキー入力装置500,12に限
らず、通常の卓上の電話やFAX、さらには、腕時計、
電卓、電子手帳、携帯用パソコン、PDA(携帯情報端
末)、TV受像器の画面等に文字等を入力したりチャン
ネルを変えるためのリモコンやインターネットテレビ用
のリモコン等に適用してもよい。例えば、図41、42
に示すように電卓70に本発明を適用する場合には、文
字および数字が設定されたキー721〜732の周囲
に、電卓70で必要となる各種機能キー751〜763
を設けたキー入力装置を利用してもよい。
【0233】この際、電卓70の母音および子音の文字
キーの配列と、数字キーの配列とは、前記実施形態と同
じである。但し、図42に示すように、各キー721〜
732のキートップの表記は、数字が上段に記載され、
文字が下段に記載されている。
【0234】さらに、各機能キー751〜763は、電
卓機能や文字入力機能など各キーに表記された各機能が
実現できるように構成されている。このようなキー入力
装置を有する電卓70によれば、前記各実施形態の1)
〜20)と同一の効果が得られる上、電卓機能も実現する
ことができる。
【0235】また、図43に示すように、TV受像器の
画面等に文字等を入力したりするためのキー入力装置8
00に本発明を適用してもよい。要するに、本発明のキ
ー入力装置は、電卓70等の文字入力が必要な各種機器
に適用でき、特にキー数が12〜15個程度で日本語、
数字、英語を入力できるため、小型の各種情報機器の入
力装置に好適である。
【0236】さらに、前記第2,3実施形態のキー入力
装置500,12は、日本語入力を行えるように設定さ
れていたが、図44に示すように、英語入力のみを行う
キー入力装置600としてもよい。このキー入力装置6
00では、メインキー21〜32と、英語入力用の機能
が設定された機能キー651〜660とが設けられてい
る。メインキー21〜32は、キー21に長音「ー」が
設定されず、キー24に促音「っ」が設定されず、記号
の一部が異なる(日本語のキーコードのみに設けられる
記号が英語用の記号に変更されている)以外は、キー入
力装置500,12と同じである。また、各機能キー6
51〜660の各機能も、送りキー665におけるリピ
ート機能など、前記キー入力装置500における各機能
キー551〜560の英字モード時の機能と同じであ
る。このキー入力装置600の場合にも、前記第2,3
実施形態と同様な効果が得られる。
【0237】また、長音「ー」や促音「っ」が設定され
るキーは、「A」、「E」が設定された母音キー21、
24に限らず、例えば、「I」、「U」、「O」が設定
された他の母音キー22、23、25のいずれかでもよ
い。但し、長音「ー」や促音「っ」は、日本語のローマ
字入力において、連続して打鍵されることが少ない
「A」や「E」のキーに設定した方が、入力操作性を向
上できる点で好ましい。
【0238】さらに、前記実施形態では、母音キー21
〜25の第2の文字キーとして、長音「ー」および促音
「っ」の両方を設定していたが、母音キー21〜25の
第2の文字キーとしてはどちらか1つのみを設定しても
よい。
【0239】さらに、撥音「ん」を入力するキーとして
キー30が設定されていたが、これに限らず、例えば、
キー30以外のキー21〜29、31、32のいずれか
のキーを撥音「ん」を入力するキーとして設定してもよ
い。また、「ん」や「んN」を出力する際の打鍵回数は
適宜設定してもよい。但し、「N」が設定されているキ
ー30を2回打鍵して撥音「ん」を入力するのは、従来
の一般的なキーボードにおけるローマ字入力に準じてい
るので、ローマ字入力において、キー30に設定されて
いた方が、入力操作性を向上できる点で好ましい。
【0240】また、メインキーや機能キーを配列させて
いるキー入力装置の形状は、例えば、右手の5本の指が
開いた外形に沿ってキーを配列させた扇形形状のもの
や、左手での使用を意識したもの、異形状のもの、一部
に曲線を含む形状のものも本発明に含まれる。
【0241】さらに、メインキー21〜32、機能キー
51〜60,551〜560の配列についても、前記実
施形態では、メインキー21〜32は、母音キー21〜
25を上側に、子音キー26〜32を下側に配置され、
機能キー51〜60,551〜560が「コ」の字形状
にメインキー21〜32の周囲を囲んでいたが、本発明
はこれに限らず、右手の5本の指の動きやすさに対応し
て、例えば、機能キー58(Enterキー)、機能キー5
9(Altキー)および機能キー60(Shiftキー)を、左
下横一列に配置したものや、各メインキー21〜32、
機能キー51〜60,551〜560を放射状に配列し
たものなども本発明に含まれる。
【0242】さらに、各メインキーキー21〜32、機
能キー51〜60,551〜560のキートップに示さ
れている文字キーや記号、数字の配列も前記実施形態の
ものに限らず、例えば、母音キーが上段側ではなく下段
側や左右の端部などに配列されたものでもよく、これら
は実施にあたって適宜設定すればよい。さらに、メイン
キーや機能キーの数も前記実施形態に限らず、例えば、
子音キーの数を6個以下にしたり、8個以上にしてもよ
いし、機能キーも9個以下や11個以上にしてもよく、
これらは本発明が適用される入力装置の特性やサイズな
どを考慮して適宜設定すればよい。
【0243】さらに、各メインキーキー21〜32、機
能キー51〜60,551〜560のキートップに示さ
れている文字キーや記号、数字も各キーが組み込まれる
使用機種や使用地域での言語に応じて適宜設定すればよ
い具体的には、ドイツ語で使用されるウムラート付きの
母音や、フランス語のアクセント記号などを設定しても
よい。
【0244】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のキー入力
装置によれば、キー数が少ない場合でも、日本語入力す
る際に、頻度の高い長音「ー」や促音「っ」を容易に入
力でき、文字入力効率を向上することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるキー入力装置を
示す正面図である。
【図2】第1実施形態におけるキー入力装置のメインキ
ーエリアのキー配列を示す平面図である。
【図3】前記実施形態のキー入力装置による入力処理手
順を示すブロック図である。
【図4】日本語入力におけるキー入力操作の例を示す図
である。
【図5】長音設定母音キーを用いた日本語入力における
キー入力操作の例を示す図である。
【図6】促音設定母音キーを用いた日本語入力における
キー入力操作の例を示す図である。
【図7】ファンクション入力におけるキー入力操作の例
を示す図である。
【図8】英語入力におけるキー入力操作の例を示す図で
ある。
【図9】本発明の第2実施形態におけるキー入力装置の
要部のキー配列を示す平面図である。
【図10】第2実施形態における入力モードの切り替え
操作を示す図である。
【図11】第2実施形態における全角モードおよび半角
モードを含む入力モードの切り替え操作を示す図であ
る。
【図12】第2実施形態における機能キーと対応する一
般的なキーボードの機能を示す図である。
【図13】第2実施形態におけるかなモードでの入力を
表す図である。
【図14】第2実施形態におけるかなモードでの入力を
表す図である。
【図15】第2実施形態における長音設定母音キーおよ
び促音設定母音キーの入力を示す図である。
【図16】第2実施形態における英字モードおよび数字
モードでの入力を表す図である。
【図17】第2実施形態における英字モードおよび数字
モードでの入力を表す図である。
【図18】第2実施形態における各入力モード時のメイ
ンキーの入力処理対応を示す図である。
【図19】本発明の第3実施形態のキー入力装置を使っ
たパソコンを示す全体図である。
【図20】第3実施形態のキー入力装置のキー配列を示
す平面図である。
【図21】第3実施形態のキー入力装置における打鍵信
号の発生のタイミングを示す図である。
【図22】第3実施形態のキー入力装置における打鍵信
号の発生のタイミングを示す図である。
【図23】第3実施形態のキー入力装置における打鍵信
号の発生のタイミングを示す図である。
【図24】第3実施形態のキー入力装置における打鍵信
号の発生のタイミングを示す図である。
【図25】第3実施形態における区切りキーの一例を示
す図である。
【図26】第3実施形態における同一キーを打鍵すると
きの文字の入力確定操作を示す図である。
【図27】第3実施形態における同一キーを打鍵すると
きの文字の入力確定操作を示す図である。
【図28】第3実施形態における入力モードの切り替え
操作を示す図である。
【図29】第3実施形態における全角モードおよび半角
モードを含む入力モードの切り替え操作を示す図であ
る。
【図30】第3実施形態における各入力モードでの母音
キーの入力操作およびその出力を示す図である。
【図31】第3実施形態における各入力モードでの母音
キーの入力操作およびその出力を示す図である。
【図32】第3実施形態における各入力モードでの子音
キーの入力操作およびその出力を示す図である。
【図33】第3実施形態における各入力モードでの子音
キーの入力操作およびその出力を示す図である。
【図34】第3実施形態における長音設定母音キーの入
力回数に対する出力文字コードを示す図である。
【図35】第3実施形態における長音設定母音キーの入
力回数に対する出力文字コードの他の例を示す図であ
る。
【図36】第3実施形態における促音設定母音キーの入
力回数に対する出力文字コードを示す図である。
【図37】第3実施形態における促音設定母音キーの入
力回数に対する出力文字コードの他の例を示す図であ
る。
【図38】第3実施形態における各モードでのメインキ
ーと機能キーとの組み合わせによる機能を示した図であ
る。
【図39】第3実施形態における機能キーと対応する一
般的なキーボードの機能を示す図である。
【図40】第3実施形態における機能キーと対応する一
般的なキーボードの機能を示す図である。
【図41】本発明の変形例におけるキー入力装置を適用
した電卓を示す斜視図である。
【図42】前記変形例のキー入力装置の要部のキー配列
を示す平面図である。
【図43】本発明の他の変形例におけるキー入力装置の
キー配列を示す平面図である。
【図44】本発明の他の変形例におけるキー入力装置の
キー配列を示す平面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話 2,12,500,600,800 キー入力装置(キ
ー入力部) 5,14 液晶ディスプレイ 20 メインキーエリア 50 機能キーエリア 21〜32 メインキー 21〜25 母音が設定された母音キー 26〜32 子音が設定された子音キー 21 第2の文字キーとして長音「ー」が設定された長
音設定母音キー 24 第2の文字キーとして促音「っ」が設定された促
音設定母音キー 70 電卓 101 キー入力検出手段 102 キー入力処理手段 103 モード切替手段 104 画面制御手段 51〜62、551〜560,651〜660,751
〜763 機能キー

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母音を表すアルファベットである
    「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
    字キーが個別に設定された5個のキーを少なくとも備
    え、それらのキーが何回連続して打鍵されたかを検出す
    るキー入力検出手段と、キーが打鍵された回数に応じて
    文字キーを出力するキー入力処理手段とを備えるととも
    に、 前記母音が設定された5個の母音キーのうちの1つの母
    音キーは、長音「ー」を入力する第2の文字キーが設定
    された長音設定母音キーとされ、 前記キー入力処理手段は、前記長音設定母音キーが1回
    打鍵された場合には、前記長音設定母音キーに設定され
    た母音を出力し、 前記長音設定母音キーが連続して2回打鍵された場合に
    は、長音「ー」を出力し、 前記長音設定母音キーが連続して3回打鍵された場合に
    は、前記長音設定母音キーに設定された母音と長音
    「ー」とを「母音+長音」の順で出力するように構成さ
    れていることを特徴とするキー入力装置。
  2. 【請求項2】 母音を表すアルファベットである
    「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
    字キーが個別に設定された5個のキーを少なくとも備
    え、それらのキーが何回連続して打鍵されたかを検出す
    るキー入力検出手段と、キーが打鍵された回数に応じて
    文字キーを出力するキー入力処理手段とを備えるととも
    に、 前記母音が設定された5個の母音キーのうちの1つの母
    音キーは、長音「ー」を入力する第2の文字キーが設定
    された長音設定母音キーとされ、 前記キー入力処理手段は、前記長音設定母音キーが1回
    打鍵された場合には、前記長音設定母音キーに設定され
    た母音を出力し、 前記長音設定母音キーが連続して2回打鍵された場合に
    は、前記長音設定母音キーに設定された母音を「母音+
    母音」と連続して2つ出力し、 前記長音設定母音キーが連続して3回打鍵された場合に
    は、前記長音設定母音キーに設定された母音と長音
    「ー」とを「母音+長音」の順で出力するように構成さ
    れていることを特徴とするキー入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のキー入
    力装置において、前記キー入力処理手段は、 前記長音設定母音キー以外の4個の母音キーのうちのい
    ずれかのキーが打鍵された後に前記長音設定母音キーが
    1回打鍵された場合には、前記母音キーに設定された母
    音と、前記長音設定母音キーに設定された母音とを「母
    音+長音設定母音キーに設定された母音」の順で出力
    し、 前記長音設定母音キー以外の4個の母音キーのうちのい
    ずれかのキーが打鍵された後に前記長音設定母音キーが
    連続して2回打鍵された場合には、前記母音キーに設定
    された母音と長音「ー」とを「母音+長音」の順で出力
    し、 前記長音設定母音キー以外の4個の母音キーのうちのい
    ずれかのキーが打鍵された後に前記長音設定母音キーが
    連続して3回打鍵された場合には、前記母音キーに設定
    された母音と、前記長音設定母音キーに設定された母音
    および長音「ー」とを「母音+長音設定母音キーに設定
    された母音+長音」の順で出力するように構成されてい
    ることを特徴とするキー入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のキー入
    力装置において、母音が設定された5個のキーの他に、
    アルファベットの21個の子音を表す文字が設定された
    複数の子音キーが設定され、 前記キー入力処理手段は、前記子音キーが打鍵された後
    に前記長音設定母音キーが1回打鍵された場合には、前
    記子音キーに設定された子音と、前記長音設定母音キー
    に設定された母音とを「子音+母音」の順で出力し、 前記子音キーが打鍵された後に前記長音設定母音キーが
    連続して2回打鍵された場合には、前記子音キーに設定
    された子音と、前記長音設定母音キーに設定された母音
    とを「子音+母音+母音」の順で出力し、 前記子音キーが打鍵された後に前記長音設定母音キーが
    連続して3回打鍵された場合には、前記子音キーに設定
    された子音と、前記長音設定母音キーに設定された母音
    および長音「ー」とを「子音+母音+長音」の順で出力
    するように構成されていることを特徴とするキー入力装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のキー入
    力装置において、 前記キー入力処理手段は、前記長音設定母音キーが連続
    して4回打鍵された場合には、前記長音設定母音キーに
    設定された母音と長音「ー」とを「長音+母音」の順で
    出力し、 前記長音設定母音キーが連続して5回打鍵された場合に
    は、前記長音設定母音キーに設定された母音と長音
    「ー」とを「長音+母音+長音」の順で出力するように
    構成されていることを特徴とするキー入力装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のキー入
    力装置において、 前記キー入力処理手段は、前記長音設定母音キーが連続
    して4回打鍵された場合には、前記長音設定母音キーに
    設定された母音と長音「ー」とを、「母音+長音+母
    音」の順で出力するように構成されていることを特徴と
    するキー入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のキー入
    力装置において、前記長音「ー」を入力する第2の文字
    キーは、「A」を入力するキーおよび「E」を入力する
    キーの一方に設定されていることを特徴とするキー入力
    装置。
  8. 【請求項8】 母音を表すアルファベットである
    「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
    字キーが個別に設定された5個のキーを少なくとも備
    え、それらのキーが何回連続して打鍵されたかを検出す
    るキー入力検出手段と、キーが打鍵された回数に応じた
    文字キーを出力するキー入力処理手段とを備えるととも
    に、 前記母音が設定された5個の母音キーのうちの1つの母
    音キーは、促音「っ」を入力する第2の文字キーが設定
    された促音設定母音キーとされ、 前記キー入力処理手段は、前記促音設定母音キーが1回
    打鍵された場合には、前記促音設定母音キーに設定され
    た母音を出力し、 前記促音設定母音キーが連続して2回打鍵された場合に
    は、促音「っ」を出力し、 前記促音設定母音キーが連続して3回打鍵された場合に
    は、前記促音設定母音キーに設定された母音と促音
    「っ」とを「母音+促音」の順で出力するように構成さ
    れていることを特徴とするキー入力装置。
  9. 【請求項9】 母音を表すアルファベットである
    「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する文
    字キーが個別に設定された5個のキーを少なくとも備
    え、それらのキーが何回連続して打鍵されたかを検出す
    るキー入力検出手段と、キーが打鍵された回数に応じた
    文字キーを出力するキー入力処理手段とを備えるととも
    に、 前記母音が設定された5個の母音キーのうちの1つの母
    音キーは、促音「っ」を入力する第2の文字キーが設定
    された促音設定母音キーとされ、 前記キー入力処理手段は、前記促音設定母音キーが1回
    打鍵された場合には、前記促音設定母音キーに設定され
    た母音を出力し、 前記促音設定母音キーが連続して2回打鍵された場合に
    は、前記促音設定母音キーに設定された母音を「母音+
    母音」と連続して2つ出力し、 前記促音設定母音キーが連続して3回打鍵された場合に
    は、前記促音設定母音キーに設定された母音と促音
    「っ」とを「母音+促音」の順で出力するように構成さ
    れていることを特徴とするキー入力装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載のキー
    入力装置において、前記キー入力処理手段は、 前記促音設定母音キー以外の4個の母音キーのうちのい
    ずれかのキーが打鍵された後に前記促音設定母音キーが
    1回打鍵された場合には、前記母音キーに設定された母
    音と、前記促音設定母音キーに設定された母音とを「母
    音+促音設定母音キーに設定された母音」の順で出力
    し、 前記促音設定母音キー以外の4個の母音キーのうちのい
    ずれかのキーが打鍵された後に前記促音設定母音キーが
    連続して2回打鍵された場合には、前記母音キーに設定
    された母音と、促音「っ」とを「母音+促音」の順で出
    力し、 前記促音設定母音キー以外の4個の母音キーのうちのい
    ずれかのキーが打鍵された後に前記促音設定母音キーが
    連続して3回打鍵された場合には、前記母音キーに設定
    された母音と、前記促音設定母音キーに設定された母音
    および促音「っ」とを「母音+促音設定母音キーに設定
    された母音+促音」の順で出力するように構成されてい
    ることを特徴とするキー入力装置。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載のキ
    ー入力装置において、母音が設定された5個のキーの他
    に、アルファベットの21個の子音を表す文字が設定さ
    れた複数の子音キーが設定され、 前記キー入力処理手段は、前記子音キーが打鍵された後
    に前記促音設定母音キーが1回打鍵された場合には、前
    記子音キーに設定された子音と、前記促音設定母音キー
    に設定された母音とを「子音+母音」の順で出力し、 前記子音キーが打鍵された後に前記促音設定母音キーが
    連続して2回打鍵された場合には、前記子音キーに設定
    された子音と、前記促音設定母音キーに設定された母音
    とを「子音+母音+母音」の順で出力し、 前記子音キーが打鍵された後に前記促音設定母音キーが
    連続して3回打鍵された場合には、前記子音キーに設定
    された子音と、前記促音設定母音キーに設定された母音
    および促音「っ」とを「子音+母音+促音」の順で出力
    するように構成されていることを特徴とするキー入力装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のキー入力装置にお
    いて、前記キー入力処理手段は、前記子音キーが打鍵さ
    れた後に前記促音設定母音キーが4回打鍵された場合に
    は、前記子音キーに設定された子音と、前記促音設定母
    音キーに設定された母音および促音「っ」とを「子音+
    母音+母音+促音」の順で出力するように構成されてい
    ることを特徴とするキー入力装置。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12のいずれかに記載のキ
    ー入力装置において、前記促音「っ」を入力する第2の
    文字キーは、「A」を入力するキーおよび「E」を入力
    するキーの一方に設定されていることを特徴とするキー
    入力装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載のキ
    ー入力装置において、「N」が設定された子音キーを備
    えるとともに、 前記キー入力処理手段は、「N」が設定された子音キー
    が1回打鍵された場合には、「N」を出力し、 前記「N」が設定された子音キーが連続して2回打鍵さ
    れた場合には、「ん」を出力し、 前記「N」が設定された子音キーが連続して3回打鍵さ
    れた場合には、「ん」および「N」を「ん+N」の順で
    出力するように構成されていることを特徴とするキー入
    力装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載のキ
    ー入力装置において、アルファベットの21個の子音を
    表す文字が設定された7個の子音キーが設けられ、各子
    音キーには各子音が3個ずつ設定されていることを特徴
    とするキー入力装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載のキ
    ー入力装置において、5個の母音キーと複数の子音キー
    とが設けられたメインキーエリアと、このメインキーエ
    リアの上側、右側および下側に配置された複数の機能キ
    ーからなるコ字状の機能キーエリアとを備えることを特
    徴とするキー入力装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のキー入力装置にお
    いて、前記複数の機能キーのうちの1つの機能キーに
    は、各キーのシフト状態に設定された文字や機能を入力
    するシフト機能と、未確定文字のかな漢字変換を行う変
    換機能と、スペースを入力するスペース入力機能とが設
    定されているとともに、 前記シフト機能は、前記機能キーを押した状態でかつ押
    し始めてから一定時間内に他の母音キー、子音キー、機
    能キーが押された際に働き、 前記変換機能は、日本語入力モード時で入力文字が確定
    される前に、前記機能キーを単独で押して離した際に働
    き、 前記スペース入力機能は、前記機能キーを単独で押した
    際に働くように設定されていることを特徴とするキー入
    力装置。
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