JPH08239766A - レーザcvd法による薄膜形成方法および装置 - Google Patents

レーザcvd法による薄膜形成方法および装置

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JPH08239766A
JPH08239766A JP7333850A JP33385095A JPH08239766A JP H08239766 A JPH08239766 A JP H08239766A JP 7333850 A JP7333850 A JP 7333850A JP 33385095 A JP33385095 A JP 33385095A JP H08239766 A JPH08239766 A JP H08239766A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応室に供給すべきCVD原料ガスの濃度を
精度良く制御するとともに、応答性良くその濃度を変更
することが可能なCVD装置を提供する。 【解決手段】 CVD原料ガス101を、分子量が互い
に異なる少なくとも2種類のキャリアガス120および
121が混合された混合ガスを用いて基板104が置か
れるチェンバ103内に供給する。CVD原料ガス10
1を含む雰囲気中に置かれた基板104上にレーザ光1
06を照射して、CVD原料ガス101を分解し、その
基板104上に薄膜を堆積させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いた
化学的気相成長(以下、CVDとする。)によりCVD
原料ガスを分解して基板上に薄膜を堆積させる方法およ
び装置に関する。特に、CVD原料ガスの濃度(供給
量)を高精度に制御するとともに、その濃度を短時間で
変更することが可能なレーザCVD法による薄膜形成方
法および装置に関する。
【0001】
【従来の技術】レーザCVDによる薄膜形成方法では、
一般的に、半導体の製造工程で使用される減圧CVD、
プラズマCVDおよびMOCVD(Metal Org
anic CVD)等による薄膜形成方法と比べて、薄
膜が基板上に堆積される速度、言い換えれば、CVD原
料ガスの反応速度が著しく大きい。したがって、チェン
バ内へのCVD原料ガスの供給量、すなわち供給される
CVD原料ガスの濃度が、薄膜形成プロセスの安定性お
よび堆積される薄膜の性質、形状に大きく影響を与える
ことになる。そこで、近年、所望の薄膜を形成するため
に、CVD原料ガスの供給量を厳密に制御することが要
求されている。
【0002】特開平4−295851号公報に開示され
ている従来のレーザCVD装置では、図10に示すガス
供給系1によって、CVD原料ガス2がチェンバ3内に
供給されている。ガス供給系1を構成するリザーバ4に
は、予めクロムカルボニル粉末等の有機金属化合物5が
蓄積されている。リザーバ4を所定の温度に加熱するこ
とによって、有機金属化合物5を昇華させてCVD原料
ガス2を得ている。そして、アルゴンガス(以下、Ar
ガスとする)等の1種類のキャリアガス6を予め定めら
れた量だけリザーバ4内に送り込み、このキャリアガス
6とCVD原料ガス2とを混合させることによって所望
の濃度のCVD原料ガス2を得る。そのCVD原料ガス
2をレーザCVDプロセスが行われるチェンバ3内に供
給している。そして、この従来のレーザCVD装置にお
けるCVD原料ガス2の濃度は、リザーバ4の温度を一
定にした状態でリザーバ4内に送り込まれるキャリアガ
ス6の流量を、マスフローコントローラ7等の流量調節
器を用いて制御することによって、管理されている。な
お、図10中、チェンバ3内には、XYステージ10上
に基板8が載置されており、ガラス窓11を介して、レ
ーザ光12が基板8に照射される。
【0003】一般的に、図11に示すように、基板8上
の中央部分に薄膜を堆積させる場合と、図12に示すよ
うに、基板8上の周辺部分に薄膜を堆積させる場合とで
は、ガス導入口9から供給されるCVD原料ガス2の流
れ方が異なる。特に、基板8上の周辺部分では、基板8
から外部にもれるCVD原料ガス2が多く存在するた
め、その周辺部分ではCVD原料ガス2の濃度が薄くな
ってしまうことになる。したがって、薄膜を堆積させる
べき領域が、基板8上の周辺部分である場合、高品質の
薄膜を堆積させるためには、ガス導入口9から導入する
CVD原料ガス2の濃度を増加させる必要がある。特
に、同一基板上で、その中央部分と周辺部分とに複数の
薄膜を堆積すべき領域が存在し、複数の領域に対して続
けて薄膜を堆積させる場合には、短時間で、CVD原料
ガスの濃度をその領域に所望の濃度に変更しなければな
らない。
【0004】このような従来のレーザCVD装置におい
て、CVD原料ガスの濃度を変更する方法は2つ考えら
れる。第1の方法は、リザーバの温度を変更することに
よって、リザーバ内に発生するCVD原料ガスの昇華量
を変える方法である。また、第2の方法は、リザーバに
送り込まれる1種類のキャリアガスの流量を支障のない
範囲内で変えることによって、キャリアガスとリザーバ
内のCVD原料ガスとの混合比を変えて、チェンバへ運
ばれるCVD原料ガス分子の数を制御する方法である。
【0005】しかしながら、1種類のキャリアガスを用
いて、このキャリアガスの流量またはリザーバの温度を
制御することによって、CVD原料ガスの供給量を制御
する方法では、以下に示す問題点を有している。
【0006】すなわち、リザーバの温度によりCVD原
料ガスの供給量を制御する方法では、リザーバの温度変
化に対する原料ガスの発生量、すなわち昇華量の変化率
が大きい。したがって、精密に原料ガスの濃度を制御す
ることは非常に困難である。さらに、短時間で所望の原
料ガス濃度に変更することは不可能である。
【0007】一方、前述の第2の方法、つまり、1種類
の気体からなるキャリアガスの流量を変えることによっ
て、チェンバへ運ばれる原料ガスの濃度を制御する方法
では、チェンバへ供給される総ガス量が変化してしまう
ことになる。供給される総ガス量が変化すると、レーザ
光照射点近傍とその周辺部分との間の圧力バランスが変
化することになる。それが、薄膜の形成状態に大きく影
響を与えてしまい、安定した薄膜の形成を行うことがで
きないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザCVD装
置に備えられたガス供給系を利用して、チェンバ内に供
給されるべきCVD原料ガスの濃度を精度良く制御する
とともに、応答性良くその濃度を変更することは非常に
困難である。
【0009】したがって、薄膜形成過程において、プロ
セスバランスがくずれ、良質の薄膜を形成することがで
きないという問題点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレーザCVD法による薄膜形成方法は、
原料気体を、分子量が互いに異なる少なくとも2種類の
気体が混合された混合ガスを用いて基板が置かれる反応
室内に供給する。反応室内に置かれる基板上にレーザ光
を照射することによって、原料気体を分解し、基板上に
薄膜を堆積させるものである。
【0011】特に、混合ガスに含まれる少なくとも2種
類の気体の混合比を変更することにょって、反応室内に
供給される原料気体の濃度を変更するものである。
【0012】また、本発明のレーザCVD法による薄膜
形成装置は、原料気体を、分子量が互いに異なる少なく
とも2種類の気体が混合された混合ガスを用いて基板が
置かれる反応室内に供給する手段を備え、原料気体を含
む雰囲気中に置かれた基板上にレーザ光を照射して、原
料気体を分解し、その基板上に薄膜を堆積させるもので
ある。
【0013】特に、本発明は、混合ガスに含まれる少な
くとも2種類の気体の混合比を変更することによって、
反応室内に供給される原料気体の濃度を制御する手段を
さらに含む。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0015】本発明の第1の実施形態は、1つのリザー
バに対してキャリアガスの導入系を少なくとも2系統備
え、それぞれの系統で分子量の異なるガスをキャリアガ
スとして用いる。そして、リザーバ内へ導入されるキャ
リアガス中の異なる分子量を有する気体の混合比を、キ
ャリアガスの総流量を変えることなく、変化させること
でチェンバ内へ運ばれるCVD原料ガスの濃度を所望の
値に制御するものである。これにより、本実施形態で
は、厳密な原料ガス濃度の制御が可能となるとともに、
応答性良くその濃度が変更されることになる。
【0016】次に、本発明の第1の実施形態について図
1を参照して詳細に説明する。
【0017】図1を参照すると、ガス供給系100によ
りCVD原料ガス101がガス導入口102からチェン
バ103内の基板104上に供給される。一方、レーザ
発振器105から出射されるレーザ光106は、ビーム
エキスパンダ107によってそのビーム径が拡大された
後、可変スリット108を通過する。レーザ光106が
可変スリット108を通過することにより得られる所望
のサイズの開口像が、ダイクロイックミラー109、対
物レンズ110およびガラス窓111を介して基板10
4上に結像される。
【0018】レーザ光106の開口像は、XYステージ
112を駆動させることにより基板104上で走査され
る。XYステージ112の駆動は、例えば、顕微鏡11
3を用いて肉眼で基板を観察しながら、基板104の所
望の位置にレーザ光106の開口像が結像されるように
なされる。また、基板104をカメラ114で撮像し、
その基板104の画像が出力されるモニタ115を観察
しながら、XYステージ112を駆動させてもよい。
【0019】こうして、基板104上の所望の位置にレ
ーザ光106が照射されることによって、チェンバ10
3内に供給されたCVD原料ガス101が熱分解し、レ
ーザ光106の開口像が結像された位置に薄膜を堆積さ
せていく。
【0020】また、薄膜の堆積において余分なCVD原
料ガス等の排気ガスは、排気ガス処理部117で処理さ
れた後、外部に排気される。
【0021】ここで、本実施例の特徴的な構成であるガ
ス供給系100の構成について説明する。
【0022】リザーバ118内には、CVD原料119
として、例えば、粉末状のクロムカルボニル(以下、C
r(CO)6とする)が蓄積されている。そして、Ar
ガス120がマスフローコントローラ122により流量
制御されてリザーバ118内に導入される。一方、Ar
ガス120とは分子量が異なるヘリウムガス(以下、H
eガスとする)121がマスフローコントローラ123
により流量制御されてリザーバ118内に導入される。
これらArガス120およびHeガス121は、CVD
原料ガス101をチェンバ103内に送り込むためのキ
ャリアガスとして用いられる。リザーバ118は図示せ
ぬ熱源により加熱されており、この加熱により、リザー
バ118内に蓄積されている粉末状のCr(CO)6
19は昇華される。そして、昇華することによって得ら
れたCVD原料ガス101(Cr(CO)6ガス)は、
リザーバ118内に導入されるArガス120およびH
eガス121によって輸送され、ガス導入口102より
チェンバ103内の基板104上に供給される。
【0023】ここで、マスフローコントローラ122お
よび123によるキャリアガス120および121の流
量制御は、制御装置124によってコントロールされ
る。例えば、モニタ115を観察することでレーザ光1
06が基板104上のどの位置に照射されるかを検知す
ることができるので、基板104上のレーザ光106の
照射位置に応じて、制御装置124が、リザーバ118
内に導入されるArガス120およびHeガス121の
混合比を所望の値に制御する。
【0024】なお、本実施形態では、キャリアガスとし
て、2種類の気体の混合ガスを用いているが、用途に応
じて3種類以上の気体の混合ガスを用いることも可能で
ある。
【0025】次に、本実施形態の薄膜堆積過程について
説明する。
【0026】レーザ発振器105から出射されたレーザ
光106、例えば、連続励起QスイッチNd:YAGレ
ーザの第2高調波光(SH光、波長0.53μm)が、
ビームエキスパンダ107、可変スリット108、ダイ
クロイックミラー109、対物レンズ110およびガラ
ス窓111を通って、チェンバ103内のXYステージ
112上に載置されている基板104上の所望の位置に
照射される。そして、前述のガス供給系100の作用に
より、基板104上に供給されたCVD原料ガス101
であるCr(CO)6ガスが、レーザ光106により熱
分解される。その結果、レーザ光106が照射されてい
る基板104上の領域に金属クロムの膜が堆積されてい
く。ここで、基板104は、CVD原料ガス101との
温度バランスをとるとともに、その基板104の表面へ
のCVD原料ガス分子の吸着量を制御するために、ヒー
タ125により加熱されている。
【0027】本実施形態では、リザーバ118内には、
CVD原料119として粉末状のCr(CO)6を蓄積
させたが、他の物質、例えば、粉末状のモリブデンカル
ボニル(以下、Mo(CO)6とする)でもかまわな
い。
【0028】次に、分子量の異なる2種類のキャリアガ
スの混合比を変化させることによって、チェンバ内に供
給されるCVD原料ガスの濃度を変更する原理について
説明する。
【0029】キャリアガスの分子量が異なれば、同じ流
量のキャリアガスによりリザーバからチェンバへ運ばれ
るCVD原料ガスの分子数は異なるものとなる。この現
象は、キャリアガス分子とCVD原料ガス分子との衝突
断面積の違いに基づくものである。つまり、分子量の小
さいキャリアガスを用いた場合には、そのキャリアガス
分子は半径が小さいためにCVD原料ガス分子との衝突
断面積が小さく、結果として、CVD原料ガスの輸送量
は少なくなる。逆に、分子量の大きいキャリアガスを用
いた場合には、そのキャリアガス分子は半径が大きくC
VD原料ガス分子との衝突断面積が大きく、結果とし
て、CVD原料ガスの輸送量は多くなる。
【0030】ここで、キャリアガスの総流量を変化させ
ずに、それぞれのキャリアガスの混合比を変化させると
する。例えば、分子量の小さいキャリアガスの混合比を
大きくすると、CVD原料ガスの輸送効率が小さくなる
ために、供給されるCVD原料ガスの濃度は小さくな
る。一方、分子量の大きいキャリアガスの混合比を大き
くすると、CVD原料ガスの輸送効率が大きくなるため
に、供給されるCVD原料ガスの濃度は大きくなる。こ
うして、キャリアガスの混合比を変化させることで、チ
ェンバに供給されるCVD原料ガスの濃度を変更するこ
とができる。
【0031】本実施形態のレーザCVD装置によれば、
基板104の周辺部分に薄膜を堆積させる場合には、制
御装置124により、分子量の大きいキャリアガス12
0、つまり、Arガスの混合比を大きくし、分子量の小
さいキャリアガス121、つまり、Heガスの混合比を
小さくするように、各キャリアガス導入系に設けられた
マスフローコントローラ122および123を制御す
る。すると、Arガス120の混合比が大きくなること
により、CVD原料ガス101の運搬効率が向上し、結
果として、供給されるCVD原料ガス101の濃度は大
きくなり、基板104上からCVD原料ガス101がも
れることによるその濃度の低下を抑えることができ、良
好な薄膜を形成することが可能となる。
【0032】なお、キャリアガスは、ArガスやHeガ
スに限定されるものではない。キャリアガスとしては、
CVD原料ガスおよびレーザ光に対する反応性が極めて
低い物質が望まれ、例えば、希ガスなどが望ましい。そ
の他、水素ガス(H2)や窒素ガス(N2)も用いること
ができる。ただし、本実施例の効果を充分に発揮するた
めには、分子量が明らかに異なる少なくとも2種以上の
キャリアガスを採用することが好ましい。したがって、
分子量の小さいキャリアガスとしてはHeガスあるいは
2ガスを用い、分子量の大きいキャリアガスとして
は、He以外の希ガスやN2ガスを用いることが好まし
い。本実施形態では、コスト面や扱い易さを考慮してH
eガスとArガスの組合せを採用する。ただし、CVD
原料としてCr(CO)6を用いる場合には、Cr(C
O)6の分子量が220であることを考慮すると、分子
量の大きいキャリアガスとしては、分子量が40である
Arガスの代わりに、分子量が131と大きいキセノン
(Xe)ガスを用いることにより、本実施形態の効果を
より発揮させることができる。
【0033】なお、本実施形態において、キャリアガス
の混合比の変更によるCVD原料ガスの濃度の切換に要
する時間は、リザーバからチェンバまでの配管長にも依
存するが、例えば、配管が外形1/4インチで配管長3
〜4m程度の場合には、所要時間は2〜3分程度であ
り、極めて応答性がよい。また、少なくとも2種類以上
のキャリアガスの混合比の設定の仕方によっては、1%
以下の分解能でCVD原料ガスの濃度を制御することが
可能である。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態について図
2を参照して説明する。
【0035】第2の実施形態では、CVD原料ガスとし
て、少なくとも2種類の有機金属ガスの混合ガスを用い
るものである。例えば、Cr(CO)6ガスとMo(C
O)6 ガスの混合ガスをCVD原料ガスとして用いる場
合には、図4に示すように、2つのリザーバ201およ
び202が用いられる。そして、リザーバ201内には
粉末状のCr(CO)6203を蓄積させ、一方、リザ
ーバ202内には粉末状のMo(CO)6204を蓄積
させる。そして、それぞれのリザーバ201および20
2には、前述の第1の実施形態で示したような複数のキ
ャリアガス導入系が設けられる。そして、前述の第1の
実施形態と同様の方法により、リザーバ201および2
02から送り出されるCVD原料ガスの濃度は精度良く
制御される。したがって、最終的に、チェンバ内に供給
されるCVD原料ガス205中のCr(CO)6ガスお
よびMo(CO)6ガスの混合比を制御することも可能
となる。なお、少なくとも2種類の有機金属ガスの混合
ガスを用いる場合、その混合ガスの総流量を変えること
なく、それぞれの有機金属ガスの混合比を変更すること
が好ましい。
【0036】次に、本発明の第3の実施形態について図
3ないし図6を参照して説明する。
【0037】本実施形態では、基板上を複数の領域、例
えば、基板の中央部分および周辺部分に分割し、それぞ
れの領域に最適な濃度のCVD原料ガスを供給するため
に、少なくとも2種類以上のキャリアガスの混合比を予
め領域毎に登録しておく。そして、実際に薄膜を堆積さ
せるべき領域に基づいて、キャリアガスの混合比を設定
し、自動的にCVD原料ガスの濃度を変更するというも
のである。こうすることで、基板上の領域に関係なく、
常に均質な薄膜が形成されることになる。
【0038】図3を参照すると、制御装置301は、X
Yステージ302から送られる基板104の移動量に対
応した位置情報に基づいてマスフローコントローラ12
2および123を制御するものである。すなわち、制御
装置301は、基板104上におけるレーザ光106の
照射位置に応じて、Arガス120とHeガス121の
混合比を予め設定された比に設定するものである。他の
構成は、前述の第1の実施形態と同様のものが用いられ
ている。
【0039】図4は、制御装置の詳細を示すブロック図
であり、領域検出部401は、XYステージ302から
送出される基板104の位置情報に基づいて基板104
上のレーザ光106が照射される領域を検出する。つま
り、薄膜が堆積されるべき領域を検出するものである。
混合比設定部402は、基板104の所定の領域毎にそ
れぞれリザーバ118内に導入されるべきArガス12
0とHeガス121の混合比が、例えば、図5に示すよ
うなテーブル形式でROM等に格納されている。そし
て、領域検出部401で検出された領域に対応したキャ
リアガスの混合比をROM等から読み出し、その混合比
が設定される。ここで、図5に示す領域とは、図6に示
すように、基板104の中心位置601からの距離に基
づいて分割されて設定されるものである。マスフローコ
ントローラ制御部403は、混合比設定部402で設定
された混合比を有するArガス120およびHeガス1
21の混合ガスがキャリアガスとしてリザーバ118に
導入されるようにマスフローコントローラ122および
123を制御するものである。
【0040】そして、顕微鏡113等により基板104
を観察しながら、XYステージ302を駆動させて、レ
ーザ光照射位置を基板104の薄膜を堆積させるべき位
置に設定する。この際、XYステージ302により移動
した基板の移動量に応じた位置情報が制御装置301に
送出される。制御装置301では、基板104に関する
位置情報に基づいて、薄膜が堆積される領域が検出され
る。制御装置301には、図5に示すような、基板上の
領域毎に最適なキャリアガスの混合比を予め登録したテ
ーブルが備えられている。そして、検出された薄膜を堆
積すべき領域に応じて最適なキャリアガス混合比が設定
され、設定された混合比に基づいてマスフローコントロ
ーラ122および123が制御される。キャリアガスの
混合比が変更されたことで、基板104上に供給される
CVD原料ガス101の濃度も変化する。こうして、基
板104上にレーザ光106を照射すれば、所望の品質
の薄膜を堆積させることができる。ここで、図5に示す
テーブルにおいて、基板104上の周辺部分に薄膜を堆
積させる場合、すなわち、領域503については、CV
D原料ガス101の濃度を大きくする必要があるため、
分子量の大きいキャリアガス、つまり、Arガス120
の混合比を大きく設定してある。逆に、そのテーブルに
おいて、領域501については、CVD原料ガス101
の濃度を大きくする必要がないため、Arガス120の
混合比を比較的小さく設定している。
【0041】なお、本実施形態では、XYステージ30
2からの情報を受けて、制御装置301がマスフローコ
ントローラ122および123を制御する構成となって
いる。しかしながら、制御装置301内の記憶回路に、
予め薄膜の形成工程を示すシーケンス情報を登録してお
き、そのシーケンス情報にしたがって、マスフローコン
トローラ122および123だけでなく、XYステージ
302やレーザ発振器105等を制御するようにしても
よい。
【0042】次に、本発明の第4の実施形態について図
7を参照して説明する。
【0043】本実施形態は、レーザ光の照射スポットの
サイズに応じた最適な混合比で少なくとも2種類以上の
気体を混合したガスをキャリアガスとして用いるもので
ある。
【0044】レーザ光の照射スポットのサイズを薄膜形
成中に段階的に変更することによって、良好なプロファ
イルを有する薄膜を形成する従来技術が、特開平2−2
60527号公報に開示されている。しかしながら、レ
ーザ光の照射スポットを変更すると、薄膜形成プロセス
の状態バランスが変化し、均一な性質を有する膜を形成
することが妨げられる。
【0045】しかしながら、レーザ光の照射スポットの
サイズの変更に応じて、チェンバ内に供給されるCVD
原料ガスの濃度を変化させることによって、薄膜形成プ
ロセスのバランスの変化を抑えることが可能である。本
実施形態では、レーザ光の照射スポットのサイズの変化
に応じて、キャリアガスを構成する少なくとも2種類の
気体の混合比を制御することによって、CVD原料ガス
の濃度を短時間で変化させている。
【0046】図7を参照すると、可変スリット701か
ら制御装置702に対して、可変スリット701のスリ
ットサイズを示す情報が送信され、制御装置702が、
その情報に基づいて、マスフローコントローラ122お
よび123を制御する。その他の構成は、前述の第3の
実施形態と同様のものである。基板104上に照射され
るレーザ光106のスポットサイズは、そのレーザ光1
06が通過した可変スリット701のスリットサイズに
より制御されている。可変スリット701のスリットサ
イズは、予め設定されたシーケンスにしたがって、段階
的に変化している。そこで、本実施形態では、そのスリ
ットサイズに応じて、前述の第1の実施形態で説明した
手法により、CVD原料ガス101の濃度を制御するこ
とによって、良好な薄膜の形成を実現することができ
る。
【0047】次に、本発明の第5の実施形態について図
8を参照して説明する。
【0048】本実施形態では、紫外レーザ光によりCV
D原料ガスを直接光分解させることによって基板上に膜
を形成するものであり、ガス供給系としては、前述の第
1の実施形態と同様の構成を採用するものである。
【0049】図10を参照すると、本実施形態では、可
変スリットの代わりにマスク801をレーザ発振器80
2から出射される紫外レーザ光803の光軸上に設けら
れている。そして、そのマスク801に描かれたパター
ンを基板104上に転写することによって、基板104
上の大きな領域に対し一括で薄膜の形成処理を実行する
ことができる。
【0050】紫外レーザ発振器を光源とするレーザCV
D法では、例えば、光解離反応を利用することによっ
て、薄膜形成が行われるが、この場合、薄膜形成プロセ
スが完了するまでに、約3秒程度を要する。これ以上長
く、紫外レーザ光を照射していると、形成された膜自身
が、ヒートシンクとなる。それにより、CVD反応領域
におけるプロセス温度が低下し、CVD原料ガスが十分
に反応せず、その結果、不完全な形の分解により形成さ
れた薄膜が堆積されることになる。
【0051】そこで、本実施形態では、レーザ発振器8
02の出力を徐々にあげるとともに、チェンバ103内
に供給すべきCVD原料ガスの濃度を下げることによっ
て、プロセスバランスが保たれる。このように、紫外レ
ーザ光803を照射中に、CVD原料ガスの濃度を変更
することによって、数秒間、紫外レーザ光803を照射
して薄膜を形成する場合でも、良好な質を有する薄膜を
形成することができる。なお、これらの制御は、制御装
置804からの制御信号に応じて行われる。
【0052】次に、本発明の第6の実施形態について図
9を参照して説明する。
【0053】フォトマスクの欠損欠陥部分を修正する際
に、レーザCVD法による薄膜形成技術が適用される。
フォトマスクの欠損欠陥部分は、レーザCVD法により
形成された薄膜で覆われることにより修正される。この
際、形成される薄膜は、修正後のフォトマスク上に描か
れるパターンのエッジが高精度に再現されるものでなけ
ればならない。さらに、フォトマスクを洗浄する工程
で、形成された薄膜が剥離しないように、薄膜の基板に
対する付着力を強くする必要もある。
【0054】しかしながら、可視レーザ光を用いた熱C
VDによる薄膜形成や、紫外レーザ光を用いた光CVD
による薄膜形成を、それぞれ単独で採用しただけでは、
上述のような要求を十分に満たす薄膜を形成することは
できない。すなわち、可視レーザ光を用いた熱CVD法
による薄膜形成方法では、薄膜のエッジを高精度に制御
することが困難であり、本来のフォトマスク上のパター
ンからはみ出した余分な薄膜が形成されるという問題が
ある。一方、紫外レーザ光を用いた光CVD法による薄
膜形成方法では、薄膜の形状を制御する点に関しては優
れているものの、堆積する薄膜の品質が甚だ不十分であ
り、形成された薄膜が洗浄工程で剥離してしまうという
問題点がある。
【0055】そこで、本実施形態では、薄膜のエッジの
制御性の優れた紫外レーザ光を用いた光CVD法により
第1の薄膜を欠損欠陥部分を覆うように堆積させ、その
後、可視レーザ光を用いた熱CVD法により耐薬性の優
れた第2の薄膜を第1の薄膜を覆うように堆積させる。
このように、光CVD法による薄膜形成と熱CVD法に
よる薄膜形成とを併用することによって、修正後のパタ
ーンのエッジを高精度に保つとともに、フォトマスクの
洗浄工程において、薄膜が剥離してしまうことを防止で
きる。
【0056】ここで、光CVD法と熱CVD法では、そ
れぞれ最適なCVD原料ガスの濃度が異なる。すなわ
ち、熱CVD法による薄膜形成法では、光CVD法によ
る形成方法と比べて10倍程度高濃度のCVD原料ガス
が必要である。したがって、光CVD法と熱CVD法と
を併用する薄膜形成方法では、それぞれの薄膜形成工程
ごとに、CVD原料ガスの濃度を変更する必要がある。
本実施形態は、このような場合において、前述の第1の
実施形態で示したCVD原料ガスの濃度制御方法を適用
して、短時間で高精度にCVD原料ガスの濃度を変化さ
せるものである。
【0057】図9を参照すると、光源として、2つのレ
ーザ発振器901および902が設けられている。レー
ザ発振器901は、熱CVD法による薄膜形成に用いら
れる光源であり、レーザ発振器902は、光CVD法に
よる薄膜形成に用いられる光源である。前述の第1の薄
膜を形成する場合には、レーザ発振器902から出射さ
れる紫外レーザ光904がビームエキスパンダ107、
可変スリット108等を介して基板104上に照射され
る。一方、前述の第2の薄膜を形成する場合には、レー
ザ発振器901から出射される可視レーザ光903がビ
ームエキスパンダ107および可変スリット108等を
介して基板104上に照射される。そして、制御装置9
05は、予め設定されたシーケンスにしたがって、レー
ザ発振器901および902を制御するとともに、その
レーザ発振器の制御に応じてマスクフローコントローラ
122および123を制御する。レーザ発振器902か
ら紫外レーザ光904が出射されて光CVD法により薄
膜が形成される場合には、制御装置905は、Arガス
120の混合比を減少させるようにマスクフローコント
ローラ122および123を制御する。一方、レーザ発
振器901から可視レーザ光903が出射されて熱CV
D法により薄膜が形成される場合には、制御装置905
は、Arガス120の混合比を増加させるようにマスク
フローコントローラ122および123を制御する。こ
うすることによって、各CVD法に適した濃度のCVD
原料ガス101をチェンバ103内に供給することがで
きる。
【0058】このように、本発明では、薄膜形成時にお
いて、何らかの環境の変化が生じた場合に、環境に応じ
てCVD原料ガスの供給量を最適なものに変化させるた
めに、常に、良好な膜質を有する薄膜を形成することが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のレーザC
VD法による薄膜形成方法および装置によれば、チェン
バ内に供給されるCVD原料ガスの濃度を厳密に制御す
ることができるために、良質の薄膜を形成することがで
きる。
【0060】また、チェンバ内へのCVD原料ガスの供
給量を短時間で変化させることができるために、加工条
件の変更、例えば、レーザビーム照射位置の移動、ビー
ムスポットのサイズの変更、薄膜形成工程の変更等の際
に、プロセスバランスを保つことができるために、均質
性のある薄膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施形態のCVD原料ガスを供
給するための構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施形態における制御装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4における混合比設定部に格納され、薄膜が
形成されるべき領域に応じて最適なキャリアガスの混合
比が登録されたテーブルを示す図である。
【図6】図5における基板上の各領域を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の第5の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図9】本発明の第6の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図10】従来のレーザCVD装置におけるCVD原料
ガスをチェンバ内に導入するための構成を示す図であ
る。
【図11】従来のレーザCVD装置において、基板の中
央部分にCVD原料ガスを供給する例を示す図である。
【図12】従来のレーザCVD装置において、基板の周
辺部分にCVD原料ガスを供給する例を示す図である。
【符号の説明】
100 ガス供給系 101 CVD原料ガス 102 ガス導入口 103 チェンバ 104 基板 105 レーザ発振器 106 レーザ光 107 ビームエキスパンダ 108 可変スリット 109 ダイクロイックミラー 110 対物レンズ 111 ガラス窓 112 XYステージ 113 顕微鏡 114 カメラ 115 モニタ 117 排気ガス処理部 118 リザーバ 119 CVD原料 120、121 キャリアガス 122、123 マスフローコントローラ 124 制御装置 125 ヒータ 201、202 リザーバ 203、204 CVD原料 205 CVD原料ガス 301 制御装置 302 XYステージ 401 領域検出部 402 混合比設定部 403 マスフローコントローラ制御部 501、502、503 領域 701 可変スリット 702 制御装置 801 マスク 802 レーザ発振器 803 紫外レーザ光 804 制御装置 901 レーザ発振器 902 レーザ発振器 903 可視レーザ光 904 紫外レーザ光 905 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/00 H01L 21/30 502W

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料気体を、分子量が互いに異なる少な
    くとも2種類の気体が混合された混合ガスを用いて被対
    象物が置かれる反応室内に供給するステップと、 前記被対象物上にレーザ光を照射することによって、薄
    膜を形成するステップとを含むことを特徴とするレーザ
    CVD法による薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記混合ガスに含まれる少なくとも2種
    類の気体の混合比を変更するステップをさらに含むこと
    を特徴とする前記請求項1に記載のレーザCVD法によ
    る薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記混合ガスの総流量を変えることな
    く、その混合ガスに含まれる少なくとも2種類の気体の
    混合比を変更することを特徴とする前記請求項1に記載
    のレーザCVD法による薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記被対象物上の、前記レーザ光が照射
    される領域を検出するステップと、 検出された領域に応じて、前記混合ガスに含まれる少な
    くとも2種類の気体の混合比を変更するステップとをさ
    らに含むことを特徴とする前記請求項1に記載のレーザ
    CVD法による薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光の照射スポットの大きさを
    検出するステップと、 検出された照射スポットの大きさに応じて、前記混合ガ
    スに含まれる少なくとも2種類の気体の混合比を変更す
    るステップとをさらに含むことを特徴とする前記請求項
    1に記載のレーザCVD法による薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記混合ガスを構成する少なくとも2種
    類の気体のうち、少なくとも1種類はヘリウムまたは水
    素から選ばれた気体であり、また、他の少なくとも1種
    類の気体はヘリウムを除く希ガスまたは窒素から選ばれ
    た気体であることを特徴とする前記請求項1に記載のレ
    ーザCVD法による薄膜形成方法。
  7. 【請求項7】 原料気体を、分子量が互いに異なる少な
    くとも2種類の気体が混合された混合ガスを用いて被対
    象物が置かれる反応室内に供給するステップと、 前記被対象物上に紫外レーザ光を照射することによって
    薄膜を形成するステップとを含み、 前記紫外レーザ光の出力強度を徐々に上げるとともに、
    前記混合ガス中に含まれる前記気体の混合比を変化させ
    ることによって、前記反応室内に供給される前記原料気
    体の濃度を徐々に減少させるステップをさらに含むこと
    を特徴とするレーザCVD法による薄膜形成方法。
  8. 【請求項8】 原料気体を、分子量が互いに異なる少な
    くとも2種類の気体が混合された混合ガスを用いて被対
    象物が置かれる反応室内に供給するステップと、 前記被対象物上に紫外レーザ光を照射することによって
    前記原料気体を分解して、前記被対象物上に第1の薄膜
    を堆積させるステップと、 前記第1の薄膜が堆積された後、前記混合ガスに含まれ
    る少なくとも2種類の気体の混合比を変更するステップ
    と、 前記原料気体を、前記混合比が変更された混合ガスを用
    いて前記被対象物が置かれる反応室内に供給するステッ
    プと、 前記被対象物上に可視レーザ光を照射することによって
    前記原料気体を分解して、前記第1の薄膜上に前記第2
    の薄膜を堆積させるステップとを含むことを特徴とする
    レーザCVD法による薄膜形成方法。
  9. 【請求項9】 原料気体を含む雰囲気中に置かれた被対
    象物上にレーザ光を照射して、その被対象物上に薄膜を
    堆積させる装置であって、 前記原料気体を、分子量が互いに異なる少なくとも2種
    類の気体が混合された混合ガスを用いて前記被対象物が
    置かれる反応室内に供給する手段と、 前記被対象物上にレーザ光を照射することによって薄膜
    を形成する手段とを備えることを特徴とするレーザCV
    D法による薄膜形成装置。
  10. 【請求項10】 前記混合ガスに含まれる少なくとも2
    種類の気体の混合比を変更する手段をさらに含むことを
    特徴とする前記請求項9に記載のレーザCVD法による
    薄膜形成装置。
  11. 【請求項11】 前記混合ガスの総流量を変えることな
    く、その混合ガスに含まれる少なくとも2種類の気体の
    混合比が変更する手段をさらに備えることを特徴とする
    前記請求項9に記載のレーザCVD法による薄膜形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記被対象物上の、前記レーザ光が照
    射される領域を検出する手段と、 検出された領域に応じて、前記混合ガスに含まれる少な
    くとも2種類の気体の混合比を変更する手段とをさらに
    備えることを特徴とする前記請求項9に記載のレーザC
    VD法による薄膜形成装置。
  13. 【請求項13】 前記レーザ光の照射スポットの大きさ
    を検出する手段と、 検出された照射スポットの大きさに応じて、前記混合ガ
    スに含まれる少なくとも2種類の気体の混合比を変更す
    る手段とをさらに備えることを特徴とする前記請求項9
    に記載のレーザCVD法による薄膜形成装置。
  14. 【請求項14】 原料気体雰囲気中に配置された被対象
    物に紫外レーザ光を照射することによって、被対象物上
    に第1の薄膜を堆積させた後、前記第1の薄膜を含む領
    域に可視レーザ光を照射することによって、第2の薄膜
    を堆積させる薄膜形成装置であって、 前記被対象物上に紫外レーザ光を照射する第1のレーザ
    発振器と、 前記被対象物上に可視レーザ光を照射する第2のレーザ
    発振器と、 前記被対象物上に照射されているレーザ光が紫外レーザ
    光か可視レーザ光かに応じて、前記原料気体の濃度を変
    化させる手段とを備えることを特徴とする薄膜形成装
    置。
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JP2013128074A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Tosoh Corp 基体表面の傷の修復方法

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