JPH08239586A - 陽イオン性1,3,4−チアジアゾール染料の製造法 - Google Patents

陽イオン性1,3,4−チアジアゾール染料の製造法

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JPH08239586A
JPH08239586A JP34542295A JP34542295A JPH08239586A JP H08239586 A JPH08239586 A JP H08239586A JP 34542295 A JP34542295 A JP 34542295A JP 34542295 A JP34542295 A JP 34542295A JP H08239586 A JPH08239586 A JP H08239586A
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alkyl
dye
hydrogen
cationic
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JP34542295A
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Horst Berneth
ホルスト・ベルネト
Henry Dr Giera
ヘンリー・ギエラ
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Bayer AG
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Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B44/00Azo dyes containing onium groups
    • C09B44/10Azo dyes containing onium groups containing cyclammonium groups attached to an azo group by a carbon atom of the ring system
    • C09B44/107Azo dyes containing onium groups containing cyclammonium groups attached to an azo group by a carbon atom of the ring system characterised by a cyclammonium five-membered specific ring not mentioned hereafter: thiadiazolium, (benz)oxazolium

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規の1,3,4−チアジアゾール染料を提
供する。 【解決手段】 本発明によれば、式(I) 【化1】 但し式中の記号は本文記載のとおりである、の陽イオン
性1,3,4−チアジアゾール染料が、式(II) 【化2】 の陽イオン性染料を式(III) 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は陽イオン性1,3,4−チアジア
ゾール染料の製造法並びに該陽イオン性1,3,4−チ
アジアゾール染料自身に関する。
【0002】本発明においては、式(I)
【0003】
【化5】
【0004】但し式中R1およびR2は互いに独立に水
素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アラルキ
ル、アリール、または随時メチレンまたはエチレン基を
介して結合した複素環式の基を表すか、またはNR12
がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノ、またはピペ
ラジノを表し、R3はアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アラルキル、または随時メチレンまたはエチレ
ン基を介して結合した複素環式の基を表し、R4および
5は互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アラ
ルキル、アリール、または随時メチレンまたはエチレン
基を介して結合した複素環式の基を表すか、またはNR
45がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノまたは随
時アルキルが置換したピペラジノを表し、R6およびR7
は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキル、特にメチ
ル、またはC1〜C4−アルコキシ、特にメトキシを表
し、X-は陰イオンを表す、の陽イオン性1,3,4チ
アジアゾール染料の製造法において、式(II)
【0005】
【化6】
【0006】但し式中R1、R2、R3、R6、R7および
-は上記意味を有する、の陽イオン性染料を、式(I
II)
【0007】
【化7】
【0008】但し式中R4およびR5は上記意味を有す
る、のアミンと反応させることを特徴とする方法が見出
だされた。
【0009】式(I)の陽イオン性染料は、公知のもの
の場合、対応するアゾ染料を4級化して製造される(ド
イツ特許A−4 222 257号、同A−28 11
258号)。
【0010】同様な1,3,4−チアジアゾール染料の
製造法はドイツ特許B−1 151612号において公
知である。この方法では、1,3,4−チアジアゾール
を随時置換基を有するアニソールとカップリングさせた
後4級化して得られる陽イオン性染料(例えば該特許の
実施例2の第9欄の最初の化合物)をアミンと反応させ
る。しかしこの方法を再実施してみると、この方法では
記載された目標化合物は実際上得ることはできなかっ
た。この反応では主生成物としてキノイド染料が生じる
に過ぎない。従って本発明方法により陽イオン性1,
3,4−チアジアゾール染料が非常に良い収率で製造で
きることは驚くべきことである。
【0011】本発明の好適具体化例においては、式
(I)の染料の製造に使用される式(II)の陽イオン
性染料は、式(IV)
【0012】
【化8】
【0013】の化合物を(a)ジアゾ化し、(b)この
ジアゾ化生成物を式(V)
【0014】
【化9】
【0015】のメトキシベンゼンとカップリングさせ、
(c)このようにして得られた式(VI)
【0016】
【化10】
【0017】の染料を式(VII) R3X (VII) の4級化剤、または反応条件下で式(VII)の化合物
を生成する4級化剤と反応させて得られる。ここで
1、R2、R3、R6、R7およびXは上記意味を有する
ものとする。
【0018】本発明の特に好適な具体化例においては、
式(II)および/または式(VI)の化合物を中間体
として分離することはない。
【0019】本発明方法においてさらに好ましくは、式
(I)において、R1およびR2は互いに独立に、水素、
それぞれ分岐したまたは分岐しておらず且つ置換基をも
たないかまたはハロゲン、C1〜C4−アルコキシ、ヒド
ロキシル、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C1〜C4
アルコキシカルボニルまたはフェニルで置換されたC1
〜C8−アルキルまたはC2〜C6−アルケニル、C4〜C
7−シクロアルキル、または置換基をもたないかまたは
最大3個のハロゲン、C1〜C4−アルキル、C1〜C4
アルコキシ、シアノまたはニトロから成る群から選ばれ
る基で置換されたフェニル、テトラメチレンスルフォニ
ル、ピリジルメチル、またはピリジルエチルを表すか、
またはNR12がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリ
ノ、ピペラジノ、または置換基をもたないかまたはハロ
ゲン、ヒドロキシル、またはシアノで置換されたアルキ
ル基を有するN−C1〜C4−アルキルピペラジノを表
し、R3は分岐したまたは分岐しておらず且つ置換基を
もたないかまたはハロゲン、C1〜C4−アルコキシ、ヒ
ドロキシル、シアノ、C1〜C4−アルコキシカルボニル
またはフェニルで置換されたC1〜C8−アルキルまたは
2〜C6−アルケニル、またはC4〜C7−シクロアルキ
ル、ピリジルメチルまたはピリジルエチルを表し、R4
およびR5は互いに独立にそれぞれ分岐したまたは分岐
しておらず且つ置換基をもたないかまたはハロゲン、C
1〜C4−アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、C1〜C4
−アルコキシカルボニルまたはフェニルで置換されたC
1〜C8−アルキルまたはC2〜C6−アルケニル、または
置換基をもたないかまたは最大3個のハロゲン、C1
4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、シアノまたは
ニトロから成る群から選ばれる基で置換されたフェニ
ル、テトラメチレンスルフォニル、ピリジルメチル、ま
たはピリジルエチルを表すか、またはNR45がピロリ
ジノ、ピペリジノ、モルフォリノ、ピペラジノ、または
置換基をもたないかまたはハロゲン、ヒドロキシル、ま
たはシアノで置換されたアルキル基を有するN−C1
4−アルキルピペラジノを表し、R6は水素、メチルま
たはメトキシを表し、R7は水素またはメチルを表し、
-は陰イオンを表す1,3,4−チアジアゾール染料
の製造法が提供される。
【0020】本明細書においてすべてのアルキル、アル
ケニル、シクロアルキル、アラルキル、アリールおよび
複素環式の基は非イオン性の基、カルボキシル基、アン
モニウム基および/またはピリジニウム基で随時置換さ
れている。
【0021】非イオン性の基とは例えば染料化学におい
て通常見られる非解離性の置換基、例えばシアノ、ヒド
ロキシル、フッ素、塩素、臭素、ニトロ、アルキル、モ
ノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、フ
ェニル、アシロキシ、アシルアミノ、アルコキシカルボ
ニルおよびアルコキシカルボニルオキシである。
【0022】アルコキシおよびアラルキル基を含むアル
キル基は特記しない限り炭素数が好ましくは1〜8、特
に1〜4である。これらのアルキル基は分岐しているこ
とができる。
【0023】アルケニル基は例えば炭素数が2〜6であ
り、2または3のものが好適である。
【0024】シクロアルキル基は例えば炭素数が4〜
7、好ましくは5または6のものを意味するものとす
る。
【0025】ハロゲンは好ましくはフッ素、塩素または
臭素である。
【0026】アラルキル基を含むアリール基は随時上記
の非イオン性の基が1〜3個および/またはカルボキシ
ル基が1個置換したフェニル基であることが好ましい。
複素環式の基は例えばチエニル、フリルおよびピリジ
ル、およびそれらの部分的にまたは完全に水素化された
誘導体である。これらの基は随時1〜3個の上記非イオ
ン性の置換基を含んでいることができる。
【0027】好適な陰イオンは無色の有機または無機の
イオン、例えばフッ化物、塩化物、臭化物、ヨー化物、
過塩素酸塩、テトラフルオロ硼酸塩、水酸化物、水素硫
酸塩、硫酸塩、二水素燐酸塩、水素燐酸塩、燐酸塩、重
炭酸塩、炭酸塩、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩、シアン
酸塩、チオシアン酸塩、トリ−およびテトラクロロ亜鉛
酸塩、テトラクロロ鉄酸塩の陰イオン、飽和または不飽
和の脂肪族、脂環式、芳香族、または複素環式カルボン
酸およびスルフォン酸の塩、例えば蟻酸塩、酢酸塩、ヒ
ドロキシ酢酸塩、シアノ酢酸塩、プロピオン酸塩、ヒド
ロキシプロピオン酸塩、蓚酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、
酒石酸塩の陰イオン、シクロヘキサンカルボン酸塩、フ
ェニル酢酸塩、安息香酸塩の陰イオン、ニコチン酸塩、
メタンスルフォン酸塩、エタンスルフォン酸塩、ベンゼ
ンスルフォン酸塩、クロロベンゼンスルフォン酸塩、ト
ルエンスルフォン酸塩およびヘキサフルオロ珪酸塩の陰
イオンである。
【0028】これらの陰イオンが多価の陰イオン、例え
ば硫酸または蓚酸の陰イオンである場合には、式(I)
のX-はこのような多価の陰イオンの1当量を表すもの
とする。
【0029】式(IV)の2−アミノ−1,3,4−チ
アジアゾールに対するジアゾ化反応はそれ自身は公知の
方法、例えば濃度80〜90%の燐酸中にニトロシル硫
酸を含む溶液か、または該燐酸と酢酸、プロピオン酸お
よび/または硫酸との混合物中において、或いは亜硝酸
ナトリウムの鉱酸水溶液、例えば塩酸または硫酸水溶液
を用いて行うことができる。約85重量%の燐酸、氷酢
酸、および45〜50重量%の硫酸の混合物中でニトロ
シル硫酸を用いて行うジアゾ化法が有利である。
【0030】式(V)のメトキシベンゼンに関して述べ
たカップリング反応は酸性媒質中で行うことが好まし
い。 この酸性媒質は水性媒質または水性−有機性媒質で
あることができる。メトキシベンゼンを溶解するために
酢酸を用いることが有利である。上記方法で製造された
ジアゾ化生成物をこの溶液に導入することが好ましい。
カップリングは0〜20℃で行われ、5〜10℃が有利
である。次いで反応混合物を室温に加温する。
【0031】生じた式(VI)の染料は直接反応媒質か
ら沈澱させるか、水またはアルコール、例えばメタノー
ルまたはエタノールで希釈して沈澱させることができ
る。次いでこれを例えば瀘過により固体として分離する
ことができる。
【0032】しかし反応媒質中で直接4級化を行うこと
もできる。しかしこの場合pHを2〜9、好ましくは4
〜7にした後、式(VII)の4級化剤を加えることが
有利である。このために例えば酢酸ナトリウム、酸化マ
グネシウムまたは水酸化ナトリウムのような塩基性物質
を使用する。この時点でこの混合物を4級化に関して上
記に述べた溶媒の1種、特に反応媒質と混合し得る溶媒
で希釈することが有利である。
【0033】使用可能な4級化剤は式(VII)の4級
化剤および反応条件下で形式的に式(VII)の化合物
を生じる4級化剤である。例としてはハロゲン化アルキ
ル、ハロゲノアセトアミド、β−ハロゲノプロピオニト
リル、ハロゲノヒドリン、アルキレンオキシド、硫酸の
アルキルエステル、有機スルフォン酸のアルキルエステ
ル、ニトリル、α,β−不飽和カルボン酸のアミドおよ
びエステル、アルコキシアルキルハロゲン化合物および
ビニルピリジンがある。これらの例としては塩化メチ
ル、臭化メチル、ヨー化メチル、塩化ベンジル、臭化ベ
ンジル、クロロアセトアミド、β−クロロプロピオニト
リル、エチレンクロロヒドリン、硫酸ジメチル、硫酸ジ
エチル、ベンゼンスルフォン酸メチル、ベンゼンスルフ
ォン酸エチル、トルエンスルフォン酸プロピル、塩化ア
リル、臭化アリル、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリルアミ
ド、アクリル酸メチル、2−および4−ビニルピリジ
ン、スルフォレン(=1,1−ジオキソ−2,5−ジヒ
ドロチオフェン)、エピクロロヒドリン、スチレンオキ
シド、メチルスルフォン酸ジメチルエステル、およびア
リル燐酸エステルがある。硫酸および有機スルフォン酸
のアルキルエステル、例えば硫酸ジメチル、硫酸ジエチ
ル、メタンスルフォン酸メチル、トリクロロメタンスル
フォン酸メチル、ベンゼンスルフォン酸メチル、および
トルエンスルフォン酸メチルが特に有利である。
【0034】4級化は例えば不活性有機溶媒、水、また
はこれらの混合物中で行うことができ、必要に応じ酸結
合剤、例えば酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウム、炭酸カルシウム、または酢酸ナトリウム
を加えることができる。
【0035】適当な有機溶媒は例えば炭化水素、塩素化
した炭化水素、ニトロ炭化水素、ケトン、カルボン酸、
カルボン酸無水物、または双極非プロトン性溶媒、例え
ばベンゼン、トルエン、テトラクロロエタン、モノ−お
よびジ−クロロベンゼン、ニトロベンゼン、蟻酸、酢
酸、プロピオン酸、乳酸、酢酸無水物、アセトン、ブタ
ノン、アセトニトリル、プロピオンニトリル、メトキシ
プロピオニトリル、ジメチルフォルムアミド、テトラメ
チル尿素、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクト
ン、フォルムアルデヒドジメチルアセタールおよびジメ
チルスルフォキシドである。
【0036】氷酢酸/酢酸ナトリウム、蟻酸/氷酢酸/
酢酸ナトリウム、フォルムアルデヒドジメチルアセター
ル/酸化マグネシウムまたはγ−ブチロラクトン/酸化
マグネシウムを用いることが有利である。
【0037】生成した式(II)の染料は一般に直接反
応媒質から沈澱させ、例えば瀘過により分離することが
でき、或いは水と混合する溶媒を使用する場合には、水
で希釈し、水溶性の塩、例えば塩化ナトリウムまたは塩
化カリウムを加え、必要に応じ塩化亜鉛または塩化鉄を
存在させて濾過し得る固体生成物として得ることができ
る。
【0038】式(II)の染料を分離せずに直接式(I
II)のアミンとの反応を継続することが有利である。
【0039】式(II)の染料と式(III)のアミン
との反応は同様に有機溶媒、水またはこれらの混合物中
で行うことができる。適当な溶媒は4級化に対して上記
に記載した溶媒およびアルコールである。
【0040】本発明方法の特に好適な具体化例では、式
(II)の陽イオン性染料を1〜3モル当量の式(II
I)のアミンとを反応させる。本発明方法は反応媒質の
pHを2〜9、特に3〜7にして行うことが好ましい。
有利な溶媒は、水の他に、ニトリル、アミド、エステ
ル、カルボン酸、ケトン、スルフォキシド、およびアル
コールを含む系列から成る極性をもった水と混合する溶
媒、例えばアセトニトリル、メトキシプロピオニトリ
ル、ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリドン、
γ−ブチロラクトン、酢酸、プロピオン酸、アセトン、
ブタノン、ジメチルスルフォキシド、メタノールまたは
エタノールである。水、γ−ブチロラクトン、酢酸、ま
たはメタノールおよびこれらの混合物が好適である。
【0041】式(II)の陽イオン性染料と式(II
I)のアミンとの反応は室温ないし反応媒質の沸点の間
の温度、好ましくは30〜60℃で行うのが好適であ
る。式(III)のアミンは等モル量または過剰で使用
する。式(II)の染料1モル当たり式(III)のア
ミンを1〜3モルを用いることが有利であり、1.1〜
1.7モルを用いることが特に有利である。反応媒質の
pHは2〜10であり、式(III)のアミンのpK値
に近いことが有利である。pHを弱酸性の範囲、特に4
〜7の範囲に保つことが特に有利である。
【0042】生成した式(I)の染料は一般に直接反応
媒質から沈澱させ、例えば瀘過により分離することがで
き、或いは水と混合する溶媒を使用する場合には、水で
希釈し、水溶性の塩、例えば塩化ナトリウムまたは塩化
カリウムを加え、必要に応じ塩化亜鉛または塩化鉄を存
在させて濾過し得る固体生成物として得ることができ
る。
【0043】本発明はさらにR4が水素、C1〜C4−ア
ルキル、シアノエチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロ
キシプロピルを表し、R5はシアノエチル、C1〜C4
アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルメチルま
たはテトラメチレンスルフォニルであるか、或いはNR
45がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノ、または
ピペラジノを表し、R6はメトキシであってR7は水素を
表すか、或いはR6が水素を表しR7はメチルを表し、R
1、R2、R3およびX-は上記意味を表すが、R7がメチ
ルを表し且つR4が水素またはC1〜C4−アルキルを表
す場合には、R1またはR2はアリールを表さず且つR5
はシアノエチルを表さない式(I)の陽イオン性1,
3,4−チアジアゾールに関する。
【0044】この場合式(I)の好適な染料はR1およ
びR2が互いに独立に水素、メチル、エチル、プロピ
ル、2−プロピル、シアノエチル、ヒドロキシエチル、
ヒドロキシプロピル、メトキシエチル、ベンジル、アリ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはテトラメ
チルスルフォニルであるか、またはNR12がピロリジ
ノ、ピペリジノまたはモルフォリノを表し、R3はメチ
ル、エチル、シアノエチル、ヒドロキシエチル、ヒドロ
キシプロピル、またはベンジルを表し、R4は水素、メ
チル、エチル、シアノエチル、またはヒドロキシエチル
を表し、R5はシアノエチルまたはテトラメチルスルフ
ォニルであるか、またはNR45はピロリジノ、ピペリ
ジノまたはモルフォリノを表し、R6はメトキシを表
し、R7は水素を表し、X-は陰イオンを表すものであ
る。
【0045】本発明方法で得られる本発明の式(I)の
染料は陽イオン的に染色し得る繊維、好ましくはアクリ
ロニトリルおよびジシアノエチレンの重合体および共重
合体、酸で変性したポリアミドおよびポリエステルの繊
維を染色および捺染して堅牢性のある色調を得るのに極
めて適している。またこの染料はまたタンニンで処理し
たセルロース材料、紙、絹、およびレザーの染色および
捺染に使用することもできる。さらに筆記用液体、スタ
ンプ用液体、ボールペン用ペースト、およびインク・ジ
ェット印刷用のインクの製造に適している。またオフセ
ット印刷に使用することができる。
【0046】例えばアクリロニトリルの重合体および共
重合体の染色は弱酸性の液から行うが、この際重合体を
40〜60℃で染浴に入れ、沸点で染色を行う。染色は
また100℃より高い温度で圧力をかけて行うことがで
きる。本発明の染料を用いポリアクリロニトリルを含む
繊維を染色する紡糸溶液をつくることができる。
【0047】本発明の式(I)の染料を用いるポリアク
リロニトリル材料の染色は光、湿潤処理および摩擦に対
して非常に良い堅牢性をもち、繊維に対する高度の親和
力をもっていることを特徴としている。
【0048】本発明の染料は個別的に、相互の混合物と
して、または他の染料との混合物として使用することが
できる。
【0049】最後に本発明は式(I)の1,3,4−チ
アジアゾール陽イオン性染料を少なくとも1種含むこと
を特徴とする陽イオン染料で染色された繊維、タンニン
処理したセルロース材料、紙、絹、レザー、ボールペン
用ペースト、筆記用液体、スタンプ用液体、およびイン
ク・ジェット用インクに関する。
【0050】
【実施例】
実施例 1 式(IV)において、R1=メチル、R2=2−シアノエ
チルの2−アミノ−1,3,4−チアジアゾール46g
を氷酢酸400mlに溶解する。100mlの85重量
%燐酸および75mlの48重量%硫酸を加える。85
gのニトロシル硫酸を0〜5℃で滴下する。この温度に
おいて60分後、ジアゾ化生成物を、300mlの氷酢
酸中に34.5gの1,2−ジメトキシベンゼン(ベラ
トロール)を含む溶液に10〜15℃において滴下す
る。次いでこの混合物を徐々に室温に加温し、一晩撹拌
する。この懸濁液を水1000mlと氷500gとの混
合物上に注ぐ。室温に達した後、固体分を吸引瀘過し、
水洗し乾燥する。R1=メチル、R2=2−シアノエチル
の式(IV)の染料50.4g(理論値の60%)を黄
色の粉末として得た。
【0051】この染料5.0gを60mlのγ−ブチロ
ラクトンに溶解する。0.6gの酸化マグネシウムを加
える。40℃において2.8mlの硫酸ジメチルを滴下
して加える。この混合物を40〜45℃において25時
間撹拌する。式(II)においてR1=R3=メチル、R
2=2−シアノエチル、X-=メソサルフェートの染料が
定量的に生じた(TCLによる分析による)。
【0052】室温に冷却した後、この紫色の溶液に1.
8mlのピロリジンを滴下する。温度は44℃に上昇し
た。この混合物を40℃で3時間撹拌し、水200ml
および酢酸20mlの混合物に注ぎ、この混合物を1g
の活性炭を用いて透明にする。塩化亜鉛の2モル濃度溶
液200mlを用いて染料を沈澱させた。染料を吸引瀘
過し、15%濃度の塩化ナトリウム溶液で洗滌し、乾燥
する。式
【0053】
【化11】
【0054】の染料5.7g(理論値の59%)を得
た。この染料は9:1のメタノール/酢酸中において6
12nmに吸収極大をもっている。このものはポリアク
リロニトリルを光に対して堅牢性をもった深い緑がかっ
た青色に染色する。
【0055】実施例 2 式(IV)において、R1=R2=イソプロピルの2−ア
ミノ−1,3,4−チアジアゾール20.6gを氷酢酸
200mlに溶解する。40mlの85重量%燐酸およ
び30mlの48重量%硫酸を加える。34gのニトロ
シル硫酸を0〜5℃で滴下する。
【0056】この温度において60分後、ジアゾ化生成
物を、120mlの氷酢酸中に13.8gの1,2−ジ
メトキシベンゼン(ベラトロール)を含む溶液に10℃
において滴下する。次いでこの混合物を徐々に室温に加
温し、一晩撹拌する。この懸濁液を水400mlと氷2
00gとの混合物上に注ぎ、300gの氷を徐々に加え
る。室温に達した後、固体分を吸引瀘過し、水洗し乾燥
する。R1=R2=イソプロピル、R6=メトキシ、R7
=水素の式(IV)の染料31.1g(理論値の89
%)を黄色の粉末として得た。
【0057】このアゾ染料9.0gを120mlのフォ
ルムアルデヒドジエチルアセタールに懸濁させる。35
℃において5mlの硫酸ジメチルを滴下して加える。次
いで1gの酸化マグネシウムを加える。この混合物を4
5℃において一晩撹拌し、3gの硫酸ジメチルを加え、
55℃においてこの混合物を再び撹拌する。冷却後固体
分を吸引瀘過し、フォルムアルデヒドジエチルアセター
ルで洗滌し、式(II)においてR1=R2=イソプロピ
ル、R3=メチル、X-=メソサルフェートの染料を紫色
の粉末として得た。
【0058】この染料5.2gを60mlのメタノール
に溶解し、2.3gの3−アミノプロピオニトリルを加
えた。この混合物を40℃で1.5時間撹拌し、冷却
し、250mlの水で希釈し、2gの活性炭を用いて透
明にする。塩化亜鉛の2モル濃度溶液30mlおよび飽
和塩化ナトリウム溶液450mlを加える。瀘過した
後、15%濃度の塩化ナトリウム溶液で洗滌し、乾燥す
る。式
【0059】
【化12】
【0060】の染料2.9g(理論値の52%)を得
た。この染料は9:1のメタノール/酢酸中において5
89nmに吸収極大をもっている。このものはポリアク
リロニトリルを光に対して堅牢性をもった深い僅かに赤
味がかった青色に染色する。
【0061】実施例 3 式(IV)においてR1=R2=イソプロピルの実施例2
で得られたアゾ染料6.0gを30mlのアクリル酸中
で30℃において3日間撹拌する。この混合物を130
mlの水に注ぎ、塩化亜鉛の2モル濃度溶液70mlを
加えて生成物を沈澱させる。吸引瀘過し、15%濃度の
塩化ナトリウム溶液で洗滌し、乾燥する。式(II)に
おいてR1=R2=イソプロピル、R3=ヒドロキシカル
ボニルエチル、X-=ZnCl3の染料を得た。
【0062】この染料4.0gを0.9gのアニリンを
加えた50mlのメタノール中で30℃において4時間
撹拌する。イソプロパノールおよびジイソプロピルエー
テルを加えて染料を沈澱させ、吸引瀘過し、ジイソプロ
ピルエーテルで洗滌して乾燥する。式
【0063】
【化13】
【0064】の染料2.96g(理論値の68%)を得
た。この染料は9:1のメタノール/酢酸中において6
14nmに吸収極大をもっている。このものはポリアク
リロニトリルを光に対して堅牢性をもった緑がかった青
色に染色する。
【0065】実施例 4 (本発明方法とドイツ特許B 1 1151 612号
記載の方法との比較) アゾ染料の製造 (a)本発明方法 実施例2に従い式(IV)においてR1=R2=イソプロ
ピルの2−アミノ−1,3,4−チアジアゾール20.
6gをジアゾ化し、ジアゾ化生成物を1,2−ジメトキ
シベンゼン(ベラトロール)1.3gとカップリングさ
せ、実施例2と同様にして式(VI)においてR1=R2
=イソプロピルの染料31.1g(理論値の89%)を
得た。
【0066】(b)ドイツ特許B 1 1151 61
2号記載の方法 方法は正確に上記と同じであったが、ジアゾ成分として
14.7gの2−アミノ−5−メチルチオ−1,3,4
−チアジアゾールを用いた。式
【0067】
【化14】
【0068】の染料21.9g(理論値の74%)を黄
色の粉末として得た。
【0069】4級化 (a)本発明方法 無水酢酸ナトリウム3.3gおよび硫酸ジメチル7.6
mlを氷酢酸150ml中に式(VI)のアゾ染料1
3.9gを含む溶液に加え、この混合物を17時間35
℃で撹拌する。式(VI)の染料は完全に消費される
(TLCによる分析による)。室温に冷却した後、20
0mlの濃塩化ナトリウム溶液を、次いで100mlの
2モル濃度塩化亜鉛溶液を加える。この懸濁液を吸引瀘
過し、15%濃度の塩化ナトリウム溶液で洗滌し乾燥す
る。式
【0070】
【化15】
【0071】の染料22.4g(理論値の94%)を得
た。
【0072】式
【0073】
【化16】
【0074】のキノイド副成物が約2%生じた(TLC
により決定)。
【0075】(b)ドイツ特許B 1 1151 61
2号記載の方法 式(VIII)の染料11.8gを上記(a)記載の方
法で硫酸ジメチルと反応させ(17時間後、式(VII
I)の染料はこの場合も完全に消費された)、この混合
物を回収した。薄層クロマトグラフによれば式(X)
【0076】
【化17】
【0077】の所望の染料約45%、式(XI)
【0078】
【化18】
【0079】のキノイド副成物約45%、および構造の
明らかでない少量の他の3種の副成物から成る染料混合
物12.2g(理論値の78%)が得られた。従って式
(X)の染料の収率は理論値の僅かに約26%であっ
た。
【0080】親核性置換 (a)本発明方法 0.5mlの氷酢酸および3.9gのピペリジンを、1
00mlのメタノール中に式(II)の染料11.8g
を含む溶液に加える。この混合物を室温で18時間、次
いで40℃で4時間撹拌した後冷却する。式(II)の
染料は殆ど完全に消費された。濃塩化ナトリウム溶液1
00mlおよび2モル濃度の塩化亜鉛溶液120mlを
加える。染料は油として分離する。この油を分離し、5
0mlの氷酢酸および100mlの水中に溶解し、12
0mlの2モル濃度塩化亜鉛溶液を用いて沈澱させる。
再び油が得られ、これを分離して乾燥する。式(I)
【0081】
【化19】
【0082】の染料5.9g(理論値の49%)を得
た。
【0083】(b)ドイツ特許B 1 1151 61
2号記載の方法 式(X)および(XI)の上記染料混合物10.5gを
(a)記載の方法で反応させた。式(X)の染料は完全
に消費された。上記(a)記載の方法で回収を行うと、
先ず油状の生成物が得られ、次いで固体の粉末が得られ
た。これを乾燥する。5.7gの染料混合物を得た。こ
れは式(VIII)のアゾ染料約2%および少量の不純
物の他には、すべて式(XI)のキノイド染料から成っ
ていた。従ってドイツ特許公告明細書第1 151 6
12号実施例2の染料に相当する目標とする式(XI
I)
【0084】
【化20】
【0085】の染料の収率は0%であった。薄層クロマ
トグラフによれば、この式(XII)の染料は反応中に
僅かに生成していたが、再び迅速に分解したことが判っ
た。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】
【表8】
【0094】
【表9】
【0095】
【表10】
【0096】
【表11】
【0097】
【表12】
【0098】
【表13】
【0099】
【表14】
【0100】
【表15】
【0101】
【表16】
【0102】
【表17】
【0103】
【表18】
【0104】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.式(I)
【0105】
【化21】
【0106】但し式中R1およびR2は互いに独立に水
素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アラルキ
ル、アリール、または随時メチレンまたはエチレン基を
介して結合した複素環式の基を表すか、またはNR12
がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノ、またはピペ
ラジノを表し、R3はアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アラルキル、または随時メチレンまたはエチレ
ン基を介して結合した複素環式の基を表し、R4および
5は互いに独立に水素、アルキル、アルケニル、アラ
ルキル、アリール、または随時メチレンまたはエチレン
基を介して結合した複素環式の基を表すか、またはNR
45がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノまたは随
時アルキルが置換したピペラジノを表し、R6およびR7
は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキル、またはC1
〜C4−アルコキシを表し、X-は陰イオンを表す、の陽
イオン性1,3,4チアジアゾール染料の製造法におい
て、式(II)
【0107】
【化22】
【0108】但し式中R1、R2、R3、R6、R7および
-は上記意味を有する、の陽イオン性染料を、式(I
II)
【0109】
【化23】
【0110】但し式中R4およびR5は上記意味を有す
る、のアミンと反応させる方法。
【0111】2.式(I)において、R1およびR2は互
いに独立に、水素、それぞれ分岐したまたは分岐してお
らず且つ置換基をもたないかまたはハロゲン、C1〜C4
−アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、ヒドロキシカル
ボニル、C1〜C4−アルコキシカルボニルまたはフェニ
ルで置換されたC1〜C8−アルキルまたはC2〜C6−ア
ルケニル、C4〜C7−シクロアルキル、または置換基を
もたないかまたは最大3個のハロゲン、C1〜C4−アル
キル、C1〜C4−アルコキシ、シアノまたはニトロから
成る群から選ばれる基で置換されたフェニル、テトラメ
チレンスルフォニル、ピリジルメチル、またはピリジル
エチルを表すか、またはNR12がピロリジノ、ピペリ
ジノ、モルフォリノ、ピペラジノ、または置換基をもた
ないかまたはハロゲン、ヒドロキシル、またはシアノで
置換されたアルキル基を有するN−C1〜C4−アルキル
ピペラジノを表し、R3は分岐したまたは分岐しておら
ず且つ置換基をもたないかまたはハロゲン、C1〜C4
アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、C1〜C4−アルコ
キシカルボニルまたはフェニルで置換されたC1〜C8
アルキルまたはC2〜C6−アルケニル、またはC4〜C7
−シクロアルキル、ピリジルメチルまたはピリジルエチ
ルを表し、R4およびR5は互いに独立にそれぞれ分岐し
たまたは分岐しておらず且つ置換基をもたないかまたは
ハロゲン、C1〜C4−アルコキシ、ヒドロキシル、シア
ノ、C1〜C4−アルコキシカルボニルまたはフェニルで
置換されたC1〜C8−アルキルまたはC2〜C6−アルケ
ニル、または置換基をもたないかまたは最大3個のハロ
ゲン、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、シ
アノまたはニトロから成る群から選ばれる基で置換され
たフェニル、テトラメチレンスルフォニル、ピリジルメ
チル、またはピリジルエチルを表すか、またはNR45
がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノ、ピペラジ
ノ、または置換基をもたないかまたはハロゲン、ヒドロ
キシル、またはシアノで置換されたアルキル基を有する
N−C1〜C4−アルキルピペラジノを表し、R6は水
素、メチルまたはメトキシを表し、R7は水素またはメ
チルを表し、X-は陰イオンを表す上記第1項記載の
1,3,4−チアジアゾール染料の製造法。
【0112】3.式(I)の染料の製造に使用される式
(II)の陽イオン性染料は、式(IV)
【0113】
【化24】
【0114】の化合物を(a)ジアゾ化し、(b)この
ジアゾ化生成物を式(V)
【0115】
【化25】
【0116】のメトキシベンゼンとカップリングさせ、
(c)このようにして得られた式(VI)
【0117】
【化26】
【0118】但しR1、R2、R6およびR7は上記意味を
有するものとする、の染料を式(VII) R3X (VII) 但しR3およびXは上記意味を有するものとする、の4
級化剤、または反応条件下で式(VII)の化合物を生
成する4級化剤と反応させて得られる上記第1項記載の
方法。
【0119】4.式(II)および/または(VI)の
化合物を中間体として分離しない上記第1項記載の方
法。
【0120】5.式(II)の陽イオン性染料と式(I
II)のアミンとの反応は水および/または極性をもっ
た水と混合し得る溶媒中において、0℃ないし反応媒質
の沸点の範囲の温度で行われる上記第1項記載の方法。
【0121】6.式(II)の陽イオン性染料を1〜3
モル当量の式(III)のアミンと反応させる上記第1
項記載の方法。
【0122】7.式(I)
【0123】
【化27】
【0124】但し式中R1およびR2は互いに独立に水
素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アラルキ
ル、アリール、または随時メチレンまたはエチレン基を
介して結合した複素環式の基を表すか、またはNR12
がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノ、またはピペ
ラジノを表し、R3はアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アラルキル、または随時メチレンまたはエチレ
ン基を介して結合した複素環式の基を表し、R4が水
素、C1〜C4−アルキル、シアノエチル、ヒドロキシエ
チルまたはヒドロキシプロピルを表し、R5はシアノエ
チル、C1〜C4−アルコキシカルボニル、ヒドロキシカ
ルボニルメチルまたはテトラメチレンスルフォニルであ
るか、或いはNR45がピロリジノ、ピペリジノ、モル
フォリノ、またはピペラジノを表し、R6はメトキシで
あってR7は水素を表すか、或いはR6が水素を表しR7
はメチルを表すが、R7がメチルを表し且つR4が水素ま
たはC1〜C4−アルキルを表す場合には、R1またはR2
はアリールを表さず且つR5はシアノエチルを表さず、
-は陰イオンを表す、の陽イオン性1,3,4−チア
ジアゾール染料。
【0125】8. R1およびR2が互いに独立に水素、
メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、シアノエチ
ル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、メトキシ
エチル、ベンジル、アリル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、またはテトラメチルスルフォニルであるか、ま
たはNR12がピロリジノ、ピペリジノまたはモルフォ
リノを表し、R3はメチル、エチル、シアノエチル、ヒ
ドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、またはベンジル
を表し、R4は水素、メチル、エチル、シアノエチル、
またはヒドロキシエチルを表し、R5はシアノエチルま
たはテトラメチルスルフォニルであるか、またはNR4
5はピロリジノ、ピペリジノまたはモルフォリノを表
し、R6はメトキシを表し、R7は水素を表し、X-は陰
イオンを表す上記第1項記載の陽イオン性チアジアゾー
ル染料。
【0126】9.アクリロニトリルおよびジシアノエチ
レンの重合体および共重合体、酸で変性したポリアミド
およびポリエステルの繊維の染色および捺染、タンニン
で処理したセルロース材料、紙、絹、およびレザーの染
色および捺染、および筆記用液体、スタンプ用液体、お
よびボールペン用ペースト、およびインク・ジェット印
刷用のインクの製造、並びにオフセット印刷に使用する
上記第7項記載の染料の使用法。
【0127】10.上記第7項記載の式(I)の陽イオ
ン性1,3,4−チアジアゾール染料を少なくとも1種
含んでいることを特徴とするアクリロニトリルおよびジ
シアノエチレンの重合体および共重合体、酸で変性した
ポリアミドおよびポリエステルの繊維、タンニンで処理
したセルロース材料、紙、絹、およびレザー、ボールペ
ン用ペースト、筆記用液体、およびスタンプ用液体、並
びにインク・ジェット印刷用のインク。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 但し式中R1およびR2は互いに独立に水素、アルキル、
    アルケニル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、
    または随時メチレンまたはエチレン基を介して結合した
    複素環式の基を表すか、またはNR12がピロリジノ、
    ピペリジノ、モルフォリノ、またはピペラジノを表し、 R3はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アラル
    キル、または随時メチレンまたはエチレン基を介して結
    合した複素環式の基を表し、 R4およびR5は互いに独立に水素、アルキル、アルケニ
    ル、アラルキル、アリール、または随時メチレンまたは
    エチレン基を介して結合した複素環式の基を表すか、ま
    たはNR45がピロリジノ、ピペリジノ、モルフォリノ
    または随時アルキルが置換したピペラジノを表し、 R6およびR7は互いに独立に水素、C1〜C4−アルキ
    ル、またはC1〜C4−アルコキシを表し、 X-は陰イオンを表す、の陽イオン性1,3,4チアジ
    アゾール染料の製造法において、式(II) 【化2】 但し式中R1、R2、R3、R6、R7およびX-は上記意味
    を有する、の陽イオン性染料を、式(III) 【化3】 但し式中R4およびR5は上記意味を有する、のアミンと
    反応させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(I) 【化4】 但し式中R1およびR2は互いに独立に水素、アルキル、
    アルケニル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、
    または随時メチレンまたはエチレン基を介して結合した
    複素環式の基を表すか、またはNR12がピロリジノ、
    ピペリジノ、モルフォリノ、またはピペラジノを表し、 R3はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アラル
    キル、または随時メチレンまたはエチレン基を介して結
    合した複素環式の基を表し、 R4が水素、C1〜C4−アルキル、シアノエチル、ヒド
    ロキシエチルまたはヒドロキシプロピルを表し、 R5はシアノエチル、C1〜C4−アルコキシカルボニ
    ル、ヒドロキシカルボニルメチルまたはテトラメチレン
    スルフォニルであるか、或いはNR45がピロリジノ、
    ピペリジノ、モルフォリノ、またはピペラジノを表し、 R6はメトキシであってR7は水素を表すか、或いはR6
    が水素を表しR7はメチルを表すが、 R7がメチルを表し且つR4が水素またはC1〜C4−アル
    キルを表す場合には、R1またはR2はアリールを表さず
    且つR5はシアノエチルを表さず、 X-は陰イオンを表す、を有することを特徴とする陽イ
    オン性1,3,4−チアジアゾール染料。
  3. 【請求項3】 アクリロニトリルおよびジシアノエチレ
    ンの重合体および共重合体、酸で変性したポリアミドお
    よびポリエステルの繊維の染色および捺染、タンニンで
    処理したセルロース材料、紙、絹、およびレザーの染色
    および捺染、および筆記用液体、スタンプ用液体、およ
    びボールペン用ペースト、およびインク・ジェット印刷
    用のインクの製造、並びにオフセット印刷に使用するこ
    とを特徴とする請求項2記載の染料の使用法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の式(I)の陽イオン性
    1,3,4−チアジアゾール染料を少なくとも1種含ん
    でいることを特徴とするアクリロニトリルおよびジシア
    ノエチレンの重合体および共重合体、酸で変性したポリ
    アミドおよびポリエステルの繊維、タンニンで処理した
    セルロース材料、紙、絹、およびレザー、ボールペン用
    ペースト、筆記用液体、およびスタンプ用液体、並びに
    インク・ジェット印刷用のインク。
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