JPH0823938B2 - 光メモリ装置の情報再生装置 - Google Patents
光メモリ装置の情報再生装置Info
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- JPH0823938B2 JPH0823938B2 JP62046341A JP4634187A JPH0823938B2 JP H0823938 B2 JPH0823938 B2 JP H0823938B2 JP 62046341 A JP62046341 A JP 62046341A JP 4634187 A JP4634187 A JP 4634187A JP H0823938 B2 JPH0823938 B2 JP H0823938B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光磁気ディスク等の光記録媒体にレーザ光
などの光ビームを照射して情報の再生を行う光メモリ装
置の情報再生装置に関するものである。
などの光ビームを照射して情報の再生を行う光メモリ装
置の情報再生装置に関するものである。
(a)光メモリ装置の概要 光メモリ装置は、光磁気ディスクやその他の追記型の
光ディスク、光カード等で光記録媒体が構成される。例
えば光磁気ディスクメモリ装置では、光磁気ディスクの
表面に、垂直な方向に磁化容易軸をもつ磁性膜が設けら
れ、これにレーザビームを照射して情報の記録、再生又
は消去が行われる。
光ディスク、光カード等で光記録媒体が構成される。例
えば光磁気ディスクメモリ装置では、光磁気ディスクの
表面に、垂直な方向に磁化容易軸をもつ磁性膜が設けら
れ、これにレーザビームを照射して情報の記録、再生又
は消去が行われる。
以下にこの光磁気ディスクメモリ装置の記録、再生メ
カニズムを簡単に説明する。
カニズムを簡単に説明する。
第9図及び第10図に示すように、光磁気ディスクメモ
リ装置において記録媒体として用いる光磁気ディスク1
は、分離層2によって分離されたA面3及びB面4から
なる2面の磁性膜を有するものがあり、このA面2及び
B面3に対して個別に記録、再生又は消去を行うことが
できる。ただし、通常、この両面はイニシャル時に同一
方向に磁化されているので、記録、再生又は消去の際に
照射するレーザビーム6に対しては、A面3とB面4と
で磁化の方向が逆方向になる。
リ装置において記録媒体として用いる光磁気ディスク1
は、分離層2によって分離されたA面3及びB面4から
なる2面の磁性膜を有するものがあり、このA面2及び
B面3に対して個別に記録、再生又は消去を行うことが
できる。ただし、通常、この両面はイニシャル時に同一
方向に磁化されているので、記録、再生又は消去の際に
照射するレーザビーム6に対しては、A面3とB面4と
で磁化の方向が逆方向になる。
記録時には、外部よりイニシャル時の磁化と逆方向の
バイアス磁場HBを印加した状態で、対物レンズ5によっ
て直径が1μm程度に集光されたレーザビーム6を、磁
性膜であるA面3又はB面4に照射する。すると、記録
信号に応じて強度変調されたレーザビームのうち強い光
に照射された部分の温度が局所的に上昇し保磁力が減少
するので、第9図及び第10図に示すように、磁化の向き
が反転した記録マーク7がバイアス磁場HBによって形成
され、これによって情報を記録することができる。
バイアス磁場HBを印加した状態で、対物レンズ5によっ
て直径が1μm程度に集光されたレーザビーム6を、磁
性膜であるA面3又はB面4に照射する。すると、記録
信号に応じて強度変調されたレーザビームのうち強い光
に照射された部分の温度が局所的に上昇し保磁力が減少
するので、第9図及び第10図に示すように、磁化の向き
が反転した記録マーク7がバイアス磁場HBによって形成
され、これによって情報を記録することができる。
再生時は、A面3又はB面4に記録時よりも弱い光量
で直線偏光のレーザビーム6を照射する。すると、この
レーザビーム6の反射光は、反射面の磁化の状態により
磁気光学効果(カー効果)に基づく偏光面の傾きを生じ
る。従って、この偏光面の傾きを検光子で検波して光の
強弱に変え、それを光検出器で検出すれば、記録マーク
7を検出することができ、これによって記録された情報
が再生される。この場合、第9図及び第10図に示すよう
に、A面3とB面4とでは、記録マーク7の磁化の方向
が逆になるので、再生信号の極性も逆になる。
で直線偏光のレーザビーム6を照射する。すると、この
レーザビーム6の反射光は、反射面の磁化の状態により
磁気光学効果(カー効果)に基づく偏光面の傾きを生じ
る。従って、この偏光面の傾きを検光子で検波して光の
強弱に変え、それを光検出器で検出すれば、記録マーク
7を検出することができ、これによって記録された情報
が再生される。この場合、第9図及び第10図に示すよう
に、A面3とB面4とでは、記録マーク7の磁化の方向
が逆になるので、再生信号の極性も逆になる。
この光磁気ディスク1に記録される情報は、一般に
は、第11図に示すように、セクタの始点を示すセクタマ
ーク及びアドレス部を含む同期信号部8と、実際の情報
からなる実データ部9とが一組となって並んだデータ列
によって構成されている。
は、第11図に示すように、セクタの始点を示すセクタマ
ーク及びアドレス部を含む同期信号部8と、実際の情報
からなる実データ部9とが一組となって並んだデータ列
によって構成されている。
(b)光メモリ装置の情報再生装置の従来技術 上記光磁気ディスクメモリ装置における従来の情報再
生装置11を第12図に基づいて説明する。
生装置11を第12図に基づいて説明する。
光学ヘッド12は、検光子及び光検出器からなり、光磁
気ディスク1に記録された情報を再生信号101として再
生する。この再生信号101は、増幅器13で増幅されて再
生信号102となり、さらに波形処理回路14に送られ波形
処理を受けて再生信号103となる。このようにして検出
された再生信号103は、比較器15の一方の入力と比較電
圧発生回路16とに送られる。比較電圧発生回路16に送ら
れた再生信号103は、比較電圧104に変換されて、比較器
15の他方の入力に送られる。
気ディスク1に記録された情報を再生信号101として再
生する。この再生信号101は、増幅器13で増幅されて再
生信号102となり、さらに波形処理回路14に送られ波形
処理を受けて再生信号103となる。このようにして検出
された再生信号103は、比較器15の一方の入力と比較電
圧発生回路16とに送られる。比較電圧発生回路16に送ら
れた再生信号103は、比較電圧104に変換されて、比較器
15の他方の入力に送られる。
この比較電圧発生回路16は、ローパスフィルタによる
ものと、包絡線検波回路によるものとがある。ローパス
フィルタを用いたものは、第13図に示すように、比較電
圧発生回路16に送られた再生信号103がローパスフィル
タ17を通って比較電圧104に変換される。包絡線検波回
路を用いたものは、第14図に示すように、比較電圧発生
回路16に送られた再生信号103が、正方向のピークホー
ルド回路18及び負方向のピークホールド回路19に入力さ
れる。これらのピークホールド回路18・19からの出力
は、加算器20に送られて加算され、掛算器21を通って1/
2倍され、さらにローパスフィルタ22を通って比較電圧1
04として出力される。
ものと、包絡線検波回路によるものとがある。ローパス
フィルタを用いたものは、第13図に示すように、比較電
圧発生回路16に送られた再生信号103がローパスフィル
タ17を通って比較電圧104に変換される。包絡線検波回
路を用いたものは、第14図に示すように、比較電圧発生
回路16に送られた再生信号103が、正方向のピークホー
ルド回路18及び負方向のピークホールド回路19に入力さ
れる。これらのピークホールド回路18・19からの出力
は、加算器20に送られて加算され、掛算器21を通って1/
2倍され、さらにローパスフィルタ22を通って比較電圧1
04として出力される。
比較器15では、入力された再生信号103と比較電圧104
とを比較してデジタル信号105を出力する。このデジタ
ル信号105は、情報再生装置11の出力信号として第16図
に示すPLL回路23(位相同期ループ)に送られる。PLL回
路23は、デジタル信号105に位相が同期したクロック信
号を出力して信号の復調を行う。
とを比較してデジタル信号105を出力する。このデジタ
ル信号105は、情報再生装置11の出力信号として第16図
に示すPLL回路23(位相同期ループ)に送られる。PLL回
路23は、デジタル信号105に位相が同期したクロック信
号を出力して信号の復調を行う。
上記情報再生装置11における各信号の波形を説明す
る。第15図は、光学ヘッド12が光磁気ディスク1を未記
録領域から記録済領域に亙って再生した場合を示す。未
記録領域再生時、再生信号103は、光磁気ディスク1の
A面3又はB面4におけるイニシャル時の磁化の方向に
応じたDC(直流)成分のみの信号となる。このため、比
較電圧104も略同じ信号となり、比較器15から出力され
るデジタル信号105は、ランダム的なノイズ信号とな
る。記録済領域再生時では、再生信号103は、記録マー
ク7に対応した信号となり、第15図の場合は正弦波状に
出力される。比較電圧104は、定常状態では、この正弦
波状の再生信号103のDC成分(破線で示す)に一致し、
比較器15から出力されるデジタル信号105は、デューテ
ィの等しいパルス信号となる。しかしながら、光学ヘッ
ド12が記録済領域に移った直後では、比較電圧104が正
弦波状の再生信号103のDC成分に漸近する過渡特性を示
すので、比較器15から出力されるデジタル信号105は、
この過渡状態の期間、デューティのずれたパルス信号と
なる。
る。第15図は、光学ヘッド12が光磁気ディスク1を未記
録領域から記録済領域に亙って再生した場合を示す。未
記録領域再生時、再生信号103は、光磁気ディスク1の
A面3又はB面4におけるイニシャル時の磁化の方向に
応じたDC(直流)成分のみの信号となる。このため、比
較電圧104も略同じ信号となり、比較器15から出力され
るデジタル信号105は、ランダム的なノイズ信号とな
る。記録済領域再生時では、再生信号103は、記録マー
ク7に対応した信号となり、第15図の場合は正弦波状に
出力される。比較電圧104は、定常状態では、この正弦
波状の再生信号103のDC成分(破線で示す)に一致し、
比較器15から出力されるデジタル信号105は、デューテ
ィの等しいパルス信号となる。しかしながら、光学ヘッ
ド12が記録済領域に移った直後では、比較電圧104が正
弦波状の再生信号103のDC成分に漸近する過渡特性を示
すので、比較器15から出力されるデジタル信号105は、
この過渡状態の期間、デューティのずれたパルス信号と
なる。
(c)光メモリ装置の情報記録、再生、消去のタイミン
グ制御の概要 従来の記録、再生、消去のタイミング制御の方法を第
16図を用いて説明する。上記構成の情報再生装置11が出
力するデジタル信号105は、前述のようにPLL回路23に送
られるとともに、同期検出回路24にも送られる。同期検
出回路24は、デジタル信号105からセクタマーク等を検
出し、セクタ単位の同期検出信号106を出力する。同期
検出回路24が出力する同期検出信号106は、タイミング
制御回路25に送られる。タイミング制御回路25では、同
期検出信号106に基づいて、記録タイミング信号107及び
消去タイミング信号108を情報記録消去装置26に送り、
再生タイミング信号109を情報再生装置11に送る。
グ制御の概要 従来の記録、再生、消去のタイミング制御の方法を第
16図を用いて説明する。上記構成の情報再生装置11が出
力するデジタル信号105は、前述のようにPLL回路23に送
られるとともに、同期検出回路24にも送られる。同期検
出回路24は、デジタル信号105からセクタマーク等を検
出し、セクタ単位の同期検出信号106を出力する。同期
検出回路24が出力する同期検出信号106は、タイミング
制御回路25に送られる。タイミング制御回路25では、同
期検出信号106に基づいて、記録タイミング信号107及び
消去タイミング信号108を情報記録消去装置26に送り、
再生タイミング信号109を情報再生装置11に送る。
ところが、上記の情報再生装置11が出力するデジタル
信号105をPLL回路23にそのまま送ると、未記録領域を再
生する際に発生するランダム的なノイズ信号にこのPLL
回路23が応答する虞れがあり、また、記録済領域の再生
に移った直後の過渡状態で発生するデューティのずれた
信号によりPLL回路23の引き込み動作の信頼性が損なわ
れるという問題点が生じていた。
信号105をPLL回路23にそのまま送ると、未記録領域を再
生する際に発生するランダム的なノイズ信号にこのPLL
回路23が応答する虞れがあり、また、記録済領域の再生
に移った直後の過渡状態で発生するデューティのずれた
信号によりPLL回路23の引き込み動作の信頼性が損なわ
れるという問題点が生じていた。
さらに、このデジタル信号105を同期検出回路24にそ
のまま送ると、未記録領域を再生する際に発生するラン
ダム的なノイズ信号によりこの同期検出回路24が誤って
同期検出する場合があり、また、記録済領域の再生に移
った直後の過渡状態で発生するデューティのずれた信号
により同期検出回路24の同期検出が行えなくなるという
問題点も生じていた。
のまま送ると、未記録領域を再生する際に発生するラン
ダム的なノイズ信号によりこの同期検出回路24が誤って
同期検出する場合があり、また、記録済領域の再生に移
った直後の過渡状態で発生するデューティのずれた信号
により同期検出回路24の同期検出が行えなくなるという
問題点も生じていた。
尚、ここでは、光メモリ装置として光磁気ディスクメ
モリ装置を例に挙げたが、その他の追記型の光メモリ装
置等においても同様の問題が生じる。
モリ装置を例に挙げたが、その他の追記型の光メモリ装
置等においても同様の問題が生じる。
そこで、例えば特開昭61-180966号公報には、未記録
領域から記録済領域への過渡時における信号の再生が最
初から安定して行われるようにするために、未記録領域
検出回路と発振回路とを設けた構成の記録再生装置が開
示されている。未記録領域再生時には、比較電圧を発生
するためのエンベロップ検波回路に、発振回路からの疑
似信号を再生信号に替えて入力し、この疑似信号に応じ
た比較電圧を発生させることで、この間のランダム的な
ノイズ信号や、過渡状態時におけるデューティのずれた
デジタル信号の発生を抑制するようになっている。
領域から記録済領域への過渡時における信号の再生が最
初から安定して行われるようにするために、未記録領域
検出回路と発振回路とを設けた構成の記録再生装置が開
示されている。未記録領域再生時には、比較電圧を発生
するためのエンベロップ検波回路に、発振回路からの疑
似信号を再生信号に替えて入力し、この疑似信号に応じ
た比較電圧を発生させることで、この間のランダム的な
ノイズ信号や、過渡状態時におけるデューティのずれた
デジタル信号の発生を抑制するようになっている。
なお、上記のエンベロップ検波回路の時定数は、再生
信号の周波数に合わせて設定されており、この検波回路
に入力される疑似信号の周波数、すなわち、発振回路の
発振周波数も、再生信号の周波数と同程度のものに設定
されている。
信号の周波数に合わせて設定されており、この検波回路
に入力される疑似信号の周波数、すなわち、発振回路の
発振周波数も、再生信号の周波数と同程度のものに設定
されている。
しかしながら、上記公報記載の装置においては、周波
数が互いに同程度の発振回路からの出力信号と再生信号
とを、エンベロップ検波回路の入力側に切換回路を介し
て接続した構成であるために、発振回路の出力信号が再
生信号側へ漏洩する、いわゆるクロストークが生じ易
く、これによって、再生エラーを発生し易いという問題
を有している。これを防止するために、未記録領域検出
回路での検出信号で、発振回路の発振そのものの起動・
停止を行うようにも構成することがさらに必要となって
おり、したがって、上記のような発振回路を設けること
と共に、この起動・停止の切換え回路をも必要としてい
ることから、全体の構成が複雑なものとなっている。
数が互いに同程度の発振回路からの出力信号と再生信号
とを、エンベロップ検波回路の入力側に切換回路を介し
て接続した構成であるために、発振回路の出力信号が再
生信号側へ漏洩する、いわゆるクロストークが生じ易
く、これによって、再生エラーを発生し易いという問題
を有している。これを防止するために、未記録領域検出
回路での検出信号で、発振回路の発振そのものの起動・
停止を行うようにも構成することがさらに必要となって
おり、したがって、上記のような発振回路を設けること
と共に、この起動・停止の切換え回路をも必要としてい
ることから、全体の構成が複雑なものとなっている。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みなされたもの
であって、その目的は、より簡素な構成で、情報再生の
信頼性を向上し得る光メモリ装置の情報再生装置を提供
することにある。
であって、その目的は、より簡素な構成で、情報再生の
信頼性を向上し得る光メモリ装置の情報再生装置を提供
することにある。
上述の課題を解決するために、本発明は光記録媒体上
の記録情報を再生した再生信号から比較電圧を発生する
比較電圧発生手段を備え、再生信号と比較電圧とを比較
して記録情報に対応したデジタル信号を取り出す光メモ
リ装置の情報再生装置において、前記光記録媒体の初期
化状態に応じて正方向所定直流電圧と負方向所定直流電
圧とを切り替えて発生する所定電圧発生手段と、前記光
記録媒体上の未記録領域再生時と記録済領域再生時とを
区別して検出した結果に応じて前記所定電圧発生手段の
発生する直流電圧を出力するか否か切り替える切り替え
手段と、前記所定電圧発生手段の発生する直流電圧を前
記切り替え手段によって切り替えることによって、未記
録領域再生時に比較電圧を記録済領域再生時の比較電圧
に接近する側に前記直流電圧相当分シフトさせる加算手
段とを備えた比較電圧発生手段を有することを特徴とす
る光メモリ装置の情報再生装置である。
の記録情報を再生した再生信号から比較電圧を発生する
比較電圧発生手段を備え、再生信号と比較電圧とを比較
して記録情報に対応したデジタル信号を取り出す光メモ
リ装置の情報再生装置において、前記光記録媒体の初期
化状態に応じて正方向所定直流電圧と負方向所定直流電
圧とを切り替えて発生する所定電圧発生手段と、前記光
記録媒体上の未記録領域再生時と記録済領域再生時とを
区別して検出した結果に応じて前記所定電圧発生手段の
発生する直流電圧を出力するか否か切り替える切り替え
手段と、前記所定電圧発生手段の発生する直流電圧を前
記切り替え手段によって切り替えることによって、未記
録領域再生時に比較電圧を記録済領域再生時の比較電圧
に接近する側に前記直流電圧相当分シフトさせる加算手
段とを備えた比較電圧発生手段を有することを特徴とす
る光メモリ装置の情報再生装置である。
上記の構成においては、光記録媒体上から光学ヘッド
により再生される再生信号は、例えばローパスフィルタ
や包絡線検波器等から成る比較電圧発生手段にも入力さ
れる。この比較電圧発生手段から直流の比較電圧、例え
ば、再生信号のDC成分や振幅の平均レベル等に対応する
比較電圧が発生される。
により再生される再生信号は、例えばローパスフィルタ
や包絡線検波器等から成る比較電圧発生手段にも入力さ
れる。この比較電圧発生手段から直流の比較電圧、例え
ば、再生信号のDC成分や振幅の平均レベル等に対応する
比較電圧が発生される。
そして、例えば再生信号における振幅の有無等によ
り、未記録領域再生時か記録済領域再生時かを検出する
記録領域検出手段で、記録済領域再生時であることが検
出されている間は、このときの再生信号に基づいて上記
の比較電圧発生手段から出力される比較電圧と再生信号
とが比較され、再生信号のレベルが高いか低いかによっ
て2値のパルス状のデジタル信号が出力される。このデ
ジタル信号がPLL回路等に入力されて、記録情報が復調
される。
り、未記録領域再生時か記録済領域再生時かを検出する
記録領域検出手段で、記録済領域再生時であることが検
出されている間は、このときの再生信号に基づいて上記
の比較電圧発生手段から出力される比較電圧と再生信号
とが比較され、再生信号のレベルが高いか低いかによっ
て2値のパルス状のデジタル信号が出力される。このデ
ジタル信号がPLL回路等に入力されて、記録情報が復調
される。
一方、記録領域検出手段で未記録領域再生時であるこ
とが検出されている間は、加算手段が働いて、再生信号
に所定の直流電圧が加えられる。これによって、この未
記録領域再生時に比較電圧発生手段から出力される比較
電圧は、記録済領域再生時の比較電圧に接近する側に所
定レベルだけシフトされたものとなる。このシフトされ
た比較電圧に対して再生信号が比較され、高低いずれか
一方のレベルの信号のみが出力される。
とが検出されている間は、加算手段が働いて、再生信号
に所定の直流電圧が加えられる。これによって、この未
記録領域再生時に比較電圧発生手段から出力される比較
電圧は、記録済領域再生時の比較電圧に接近する側に所
定レベルだけシフトされたものとなる。このシフトされ
た比較電圧に対して再生信号が比較され、高低いずれか
一方のレベルの信号のみが出力される。
この結果、未記録領域再生時において、従来のように
ランダム的なノイズ信号が出力されるということがなく
なる。また、未記録領域から記録済領域に移った場合、
未記録領域再生時の比較電圧が予め記録済領域再生時に
おける比較電圧に近づく側にシフトしているので、比較
電圧の過渡状態の期間を従来の場合に比べ短縮すること
ができ、短時間にデューティの等しいデジタル信号を出
力できるようになる。
ランダム的なノイズ信号が出力されるということがなく
なる。また、未記録領域から記録済領域に移った場合、
未記録領域再生時の比較電圧が予め記録済領域再生時に
おける比較電圧に近づく側にシフトしているので、比較
電圧の過渡状態の期間を従来の場合に比べ短縮すること
ができ、短時間にデューティの等しいデジタル信号を出
力できるようになる。
しかも、上記では、未記録領域再生時においてシフト
した比較電圧を発生させるために設けられるのが所定の
直流電圧であり、再生信号とは全く信号波形の異なるも
のであるので、クロストークを生じて再生エラーが発生
するというような弊害を生じない。
した比較電圧を発生させるために設けられるのが所定の
直流電圧であり、再生信号とは全く信号波形の異なるも
のであるので、クロストークを生じて再生エラーが発生
するというような弊害を生じない。
したがって、例えば前記公報記載のもの等に比べ、発
振回路やこれの起動停止を制御するための回路構成等が
不要で全体の構成が簡単であると共に、信頼性の高い情
報の再生を行わせることが可能となる。
振回路やこれの起動停止を制御するための回路構成等が
不要で全体の構成が簡単であると共に、信頼性の高い情
報の再生を行わせることが可能となる。
本発明の一実施例を第1図乃至第8図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。なお、「従来の技術」の項
で説明したものと同一の機能を有する構成部材には、同
じ符号を付する。
すれば、以下の通りである。なお、「従来の技術」の項
で説明したものと同一の機能を有する構成部材には、同
じ符号を付する。
第1図に示すように、本実施例の光磁気メモリ装置に
おける情報再生装置11は、光磁気ディスク1上の記録情
報を再生する光学ヘッド12の出力を増幅器13に接続し、
この増幅器13の出力を波形処理回路14に接続し、この波
形処理回路14の出力を比較器15の一方の入力に接続して
いる。また、波形処理回路14の出力は、比較電圧発生回
路(比較電圧発生手段)16にも接続し、この比較電圧発
生回路16の出力を比較器15の他方の入力に接続してい
る。さらに、増幅器13の出力は、記録領域検出回路(記
録領域検出手段)27にも接続し、この記録領域検出回路
27の出力は、比較電圧発生回路16の一方の制御入力に接
続している。
おける情報再生装置11は、光磁気ディスク1上の記録情
報を再生する光学ヘッド12の出力を増幅器13に接続し、
この増幅器13の出力を波形処理回路14に接続し、この波
形処理回路14の出力を比較器15の一方の入力に接続して
いる。また、波形処理回路14の出力は、比較電圧発生回
路(比較電圧発生手段)16にも接続し、この比較電圧発
生回路16の出力を比較器15の他方の入力に接続してい
る。さらに、増幅器13の出力は、記録領域検出回路(記
録領域検出手段)27にも接続し、この記録領域検出回路
27の出力は、比較電圧発生回路16の一方の制御入力に接
続している。
次に、上記の情報再生装置11の動作を説明する。光磁
気ディスク1上の記録情報を光学ヘッド12で再生するこ
とによって得た再生信号101は、増幅器13で増幅されて
再生信号102となり、波形処理回路14で波形処理を施さ
れて再生信号103となる。また、増幅器13からの再生信
号102は、波形処理回路14に送られる他に、記録領域検
出回路27にも送られて記録済領域再生時であるか未記録
領域再生時であるかの検出が行われる。波形処理回路14
から出力される再生信号103は、比較器15の一方の入力
に送られる他に、比較電圧発生回路16に送られて比較電
圧104に変換される。この比較電圧発生回路16は、再生
信号103を比較電圧104に変換するために、一方の制御入
力に記録領域検出回路27からの記録領域信号111を入力
する他に、他方の制御入力に、図外の記録面認識装置か
らの面信号110が入力される。この面信号110は、光磁気
ディスク1のA面3を再生しているのかB面4を再生し
ているのかを知らせる信号である。比較電圧発生回路16
から出力される比較電圧104は、比較器15の他方の入力
に送られる。比較器15では、それぞれに入力された再生
信号103と比較電圧104とを比較して、2値のパルス状の
デジタル信号105を出力する。このデジタル信号105は、
情報再生装置11の出力となる。また、記録領域検出回路
27から比較電圧発生回路16に送られる記録領域信号111
は、情報再生装置11の外部にも制御信号として出力され
る。なお、記録領域検出回路27へは、再生信号102の代
わりに波形処理回路14からの再生信号103を入力しても
よい。
気ディスク1上の記録情報を光学ヘッド12で再生するこ
とによって得た再生信号101は、増幅器13で増幅されて
再生信号102となり、波形処理回路14で波形処理を施さ
れて再生信号103となる。また、増幅器13からの再生信
号102は、波形処理回路14に送られる他に、記録領域検
出回路27にも送られて記録済領域再生時であるか未記録
領域再生時であるかの検出が行われる。波形処理回路14
から出力される再生信号103は、比較器15の一方の入力
に送られる他に、比較電圧発生回路16に送られて比較電
圧104に変換される。この比較電圧発生回路16は、再生
信号103を比較電圧104に変換するために、一方の制御入
力に記録領域検出回路27からの記録領域信号111を入力
する他に、他方の制御入力に、図外の記録面認識装置か
らの面信号110が入力される。この面信号110は、光磁気
ディスク1のA面3を再生しているのかB面4を再生し
ているのかを知らせる信号である。比較電圧発生回路16
から出力される比較電圧104は、比較器15の他方の入力
に送られる。比較器15では、それぞれに入力された再生
信号103と比較電圧104とを比較して、2値のパルス状の
デジタル信号105を出力する。このデジタル信号105は、
情報再生装置11の出力となる。また、記録領域検出回路
27から比較電圧発生回路16に送られる記録領域信号111
は、情報再生装置11の外部にも制御信号として出力され
る。なお、記録領域検出回路27へは、再生信号102の代
わりに波形処理回路14からの再生信号103を入力しても
よい。
記録領域検出回路27の具体例を第2図に基づいて説明
する。記録領域の検出は、再生信号102等の振幅の大き
さを調べ、この振幅がある程度以上大きい場合には記録
済領域再生時であり、この振幅が小さい場合には未記録
領域再生時であると判断することにより行うことができ
る。増幅器13からこの記録領域検出回路27に送られた再
生信号102は、まず、バッファ28を介して、正方向のピ
ークホールド回路29と負方向のピークホールド回路30に
送られる。これらのピークホールド回路29・30は、共に
ダイオードD、コンデンサC及び演算増幅器から構成さ
れ、ダイオードDの向きを変えることにより、それぞれ
正方向及び負方向のピーク値をホールドしてその値を出
力できるようになっている。これらのピークホールド回
路29・30の出力は、差動回路31に送られ、振幅比較回路
32に送られる。この差動回路31は、各抵抗と演算増幅器
とで構成され、各ピークホールド回路29・30の出力値の
差の大きさを振幅信号112として出力する。この振幅信
号112は、再生信号102の振幅の大きさを示し、記録済領
域再生時にはこれがある程度大きくなる。振幅比較回路
32では、定電圧V0を可変抵抗で分圧した所定電圧113と
この振幅信号112とを比較して、記録領域の検出を行
い、この結果を記録領域信号111として出力する。この
振幅比較回路32からの記録領域信号111は、記録領域検
出回路27の出力となる。なお、差動回路31の後にローパ
スフィルタを介入させて振幅信号112を平滑化してか
ら、振幅信号112を振幅比較回路32に入力するようにし
てもよい。
する。記録領域の検出は、再生信号102等の振幅の大き
さを調べ、この振幅がある程度以上大きい場合には記録
済領域再生時であり、この振幅が小さい場合には未記録
領域再生時であると判断することにより行うことができ
る。増幅器13からこの記録領域検出回路27に送られた再
生信号102は、まず、バッファ28を介して、正方向のピ
ークホールド回路29と負方向のピークホールド回路30に
送られる。これらのピークホールド回路29・30は、共に
ダイオードD、コンデンサC及び演算増幅器から構成さ
れ、ダイオードDの向きを変えることにより、それぞれ
正方向及び負方向のピーク値をホールドしてその値を出
力できるようになっている。これらのピークホールド回
路29・30の出力は、差動回路31に送られ、振幅比較回路
32に送られる。この差動回路31は、各抵抗と演算増幅器
とで構成され、各ピークホールド回路29・30の出力値の
差の大きさを振幅信号112として出力する。この振幅信
号112は、再生信号102の振幅の大きさを示し、記録済領
域再生時にはこれがある程度大きくなる。振幅比較回路
32では、定電圧V0を可変抵抗で分圧した所定電圧113と
この振幅信号112とを比較して、記録領域の検出を行
い、この結果を記録領域信号111として出力する。この
振幅比較回路32からの記録領域信号111は、記録領域検
出回路27の出力となる。なお、差動回路31の後にローパ
スフィルタを介入させて振幅信号112を平滑化してか
ら、振幅信号112を振幅比較回路32に入力するようにし
てもよい。
この記録領域検出回路27における各部の信号波形を第
3図に基づいて説明する。この記録領域検出回路27の入
力である再生信号102は、未記録領域ではほぼDC成分の
みとなり、記録済領域では振幅の激しい信号となる。振
幅比較回路32では、再生信号102の振幅の大きさである
振幅信号112が記録済領域再生時のみ所定電圧113を超え
る出力となる。このため、記録領域検出回路27の出力で
ある記録領域信号111は、記録済領域再生時にのみ高い
レベルの信号を出力することができる。ただし、未記録
領域に移った直後は、ピークホールド回路29・30におけ
るコンデンサCの放電時間だけ記録領域信号111が高い
レベルを維持することになるが、この場合にはほとんど
問題は生じない。
3図に基づいて説明する。この記録領域検出回路27の入
力である再生信号102は、未記録領域ではほぼDC成分の
みとなり、記録済領域では振幅の激しい信号となる。振
幅比較回路32では、再生信号102の振幅の大きさである
振幅信号112が記録済領域再生時のみ所定電圧113を超え
る出力となる。このため、記録領域検出回路27の出力で
ある記録領域信号111は、記録済領域再生時にのみ高い
レベルの信号を出力することができる。ただし、未記録
領域に移った直後は、ピークホールド回路29・30におけ
るコンデンサCの放電時間だけ記録領域信号111が高い
レベルを維持することになるが、この場合にはほとんど
問題は生じない。
なお、本実施例では記録領域検出手段として、DC増幅
器による記録領域検出回路27を用いたが、これに限らず
AC増幅器によることも可能である。
器による記録領域検出回路27を用いたが、これに限らず
AC増幅器によることも可能である。
比較電圧発生回路16の一例を第4図に基づいて説明す
る。この比較電圧発生回路16は、波形処理回路14からの
出力が、加算器(加算手段)33の一方の入力に接続さ
れ、この加算器33の出力がローパスフィルタ17に接続さ
れ、このローパスフィルタ17の出力が比較器15の他方の
入力に接続されている。この比較電圧発生回路16の動作
を説明すると、波形処理回路14からの再生信号103は、
加算器33の一方の入力に送られる。この加算器33の他方
の入力には、各々直流の正方向の所定電圧115又は負方
向の所定電圧116がスイッチ回路35及び36を介して送り
込まれる。正方向の所定電圧115は、定電圧+V0を抵抗
で分圧して得る。また、負方向の所定電圧116は、定電
圧−V0を抵抗で分圧して得る。正方向の所定電圧115を
送るか、負方向の所定電圧116を送るかは、スイッチ回
路35の切り換えによって決まる。スイッチ回路35の切り
換えは、図外の記録面認識装置からの面信号110によっ
て行われ、A面3再生の際は正方向の所定電圧115側に
切り換わり、B面4再生の際は負方向の所定電圧116側
に切り換わるようになっている。スイッチ回路36は、ス
イッチ回路35によって選択された正方向の所定電圧115
又は負方向の所定電圧116を加算器33の他方の入力に送
るかどうかを定める。このスイッチ回路36の決定は、記
録領域検出回路27からの記録領域信号111によって行わ
れ、未記録領域再生時にのみこのスイッチ回路36を閉じ
て、正方向の所定電圧115又は負方向の所定電圧116を加
算器33に送り込むようになっている。
る。この比較電圧発生回路16は、波形処理回路14からの
出力が、加算器(加算手段)33の一方の入力に接続さ
れ、この加算器33の出力がローパスフィルタ17に接続さ
れ、このローパスフィルタ17の出力が比較器15の他方の
入力に接続されている。この比較電圧発生回路16の動作
を説明すると、波形処理回路14からの再生信号103は、
加算器33の一方の入力に送られる。この加算器33の他方
の入力には、各々直流の正方向の所定電圧115又は負方
向の所定電圧116がスイッチ回路35及び36を介して送り
込まれる。正方向の所定電圧115は、定電圧+V0を抵抗
で分圧して得る。また、負方向の所定電圧116は、定電
圧−V0を抵抗で分圧して得る。正方向の所定電圧115を
送るか、負方向の所定電圧116を送るかは、スイッチ回
路35の切り換えによって決まる。スイッチ回路35の切り
換えは、図外の記録面認識装置からの面信号110によっ
て行われ、A面3再生の際は正方向の所定電圧115側に
切り換わり、B面4再生の際は負方向の所定電圧116側
に切り換わるようになっている。スイッチ回路36は、ス
イッチ回路35によって選択された正方向の所定電圧115
又は負方向の所定電圧116を加算器33の他方の入力に送
るかどうかを定める。このスイッチ回路36の決定は、記
録領域検出回路27からの記録領域信号111によって行わ
れ、未記録領域再生時にのみこのスイッチ回路36を閉じ
て、正方向の所定電圧115又は負方向の所定電圧116を加
算器33に送り込むようになっている。
上記のように構成された比較電圧発生回路16は、A面
3の未記録領域再生時には正方向の所定電圧115が加算
器33によって再生信号103に加算されて再生信号103′と
なるので、ローパスフィルタ17から出力される比較電圧
104は、本来よりも正寄りになる。なお、B面4の未記
録領域再生時には、比較電圧104が本来より負寄りにな
り、いずれにしても、記録済領域再生時の比較電圧104
に近づく方にシフトする。
3の未記録領域再生時には正方向の所定電圧115が加算
器33によって再生信号103に加算されて再生信号103′と
なるので、ローパスフィルタ17から出力される比較電圧
104は、本来よりも正寄りになる。なお、B面4の未記
録領域再生時には、比較電圧104が本来より負寄りにな
り、いずれにしても、記録済領域再生時の比較電圧104
に近づく方にシフトする。
比較電圧発生回路16の他の回路例を第5図に基づいて
説明する。この比較電圧発生回路16は、ローパスフィル
タ17に代えて包絡線検波回路34を用いている。この包絡
線検波回路34は、正方向のピークホールド回路18と負方
向のピークホールド回路19と加算器20と掛算器21とで構
成されている。波形処理回路14からの再生信号103は、
この包絡線検波回路34における両ピークホールド回路18
・19に送られて、まず、それぞれ上下の包絡線が検出さ
れ、これらを加算器20で加算して掛算器21で1/2倍する
ことにより包絡線の中心レベルからなる比較電圧104′
を検出する。この比較電圧104′に、上記と同様にして
加算器33で所定電圧115又は116を加算することにより、
ローパスフィルタ22を介して比較電圧104を得る。この
ようにして得た比較電圧104は、未記録領域再生時には
上記と同様に、本来よりも記録済領域再生時の比較電圧
104に近づく方にシフトする。
説明する。この比較電圧発生回路16は、ローパスフィル
タ17に代えて包絡線検波回路34を用いている。この包絡
線検波回路34は、正方向のピークホールド回路18と負方
向のピークホールド回路19と加算器20と掛算器21とで構
成されている。波形処理回路14からの再生信号103は、
この包絡線検波回路34における両ピークホールド回路18
・19に送られて、まず、それぞれ上下の包絡線が検出さ
れ、これらを加算器20で加算して掛算器21で1/2倍する
ことにより包絡線の中心レベルからなる比較電圧104′
を検出する。この比較電圧104′に、上記と同様にして
加算器33で所定電圧115又は116を加算することにより、
ローパスフィルタ22を介して比較電圧104を得る。この
ようにして得た比較電圧104は、未記録領域再生時には
上記と同様に、本来よりも記録済領域再生時の比較電圧
104に近づく方にシフトする。
上記比較電圧発生回路16からの比較電圧104を比較器1
5に入力した場合の信号波形を説明する。A面3再生時
には、第6図に示すように、まず、未記録領域の場合、
正方向の所定電圧115が加算されて比較電圧104が再生信
号103よりも高レベルとなり、デジタル信号105は安定し
た一定の出力を得ることができる。また、記録済領域に
達すると、再生信号103が振幅のある信号を再生するの
で、比較電圧104はこのDC成分又は包絡線の平均レベル
に移行しようとする。これと同時に、記録領域検出回路
27が記録済領域再生時であることを検出して正方向の所
定電圧115の加算を取り止める。このため、比較電圧104
は、僅かな変化を行うだけで、速やかに記録済領域再生
時の値に移行することができ、デューティのずれた状態
も長くは続かない。
5に入力した場合の信号波形を説明する。A面3再生時
には、第6図に示すように、まず、未記録領域の場合、
正方向の所定電圧115が加算されて比較電圧104が再生信
号103よりも高レベルとなり、デジタル信号105は安定し
た一定の出力を得ることができる。また、記録済領域に
達すると、再生信号103が振幅のある信号を再生するの
で、比較電圧104はこのDC成分又は包絡線の平均レベル
に移行しようとする。これと同時に、記録領域検出回路
27が記録済領域再生時であることを検出して正方向の所
定電圧115の加算を取り止める。このため、比較電圧104
は、僅かな変化を行うだけで、速やかに記録済領域再生
時の値に移行することができ、デューティのずれた状態
も長くは続かない。
B面4再生時には、第7図に示すように、まず、未記
録領域の場合、負方向の所定電圧116が加算されて比較
電圧104が再生信号103よりも低レベルとなり、デジタル
信号105は安定した一定の出力を得ることができる。ま
た、記録済領域に達すると、再生信号103が振幅のある
信号を再生するので、比較電圧104はこのDV成分又は包
絡線の平均レベルに移行しようとする。これと同時に、
記録領域検出回路27が記録済領域再生時であることを検
出して負方向の所定電圧116の加算を取り止める。この
ため、比較電圧104は、僅かな変化を行うだけで、速や
かに記録済領域再生時の値に移行することができ、デュ
ーティのずれた状態も長くは続かない。
録領域の場合、負方向の所定電圧116が加算されて比較
電圧104が再生信号103よりも低レベルとなり、デジタル
信号105は安定した一定の出力を得ることができる。ま
た、記録済領域に達すると、再生信号103が振幅のある
信号を再生するので、比較電圧104はこのDV成分又は包
絡線の平均レベルに移行しようとする。これと同時に、
記録領域検出回路27が記録済領域再生時であることを検
出して負方向の所定電圧116の加算を取り止める。この
ため、比較電圧104は、僅かな変化を行うだけで、速や
かに記録済領域再生時の値に移行することができ、デュ
ーティのずれた状態も長くは続かない。
このため、情報再生装置11が出力するデジタル信号10
5に、未記録領域再生時のランダム的なノイズ信号がな
くなり、かつ、記録済領域移行時のデューティのずれも
ほとんどなくなるので、第8図に示すPLL回路23の引き
込み動作及び同期検出回路24における同期検出の信頼性
を向上させることができる。
5に、未記録領域再生時のランダム的なノイズ信号がな
くなり、かつ、記録済領域移行時のデューティのずれも
ほとんどなくなるので、第8図に示すPLL回路23の引き
込み動作及び同期検出回路24における同期検出の信頼性
を向上させることができる。
上記光磁気ディスクメモリ装置における記録、再生、
消去のタイミング制御を説明する。情報再生装置11から
出力されたデジタル信号105は、PLL回路23及び同期検出
回路24に送られる。PLL回路23では、デジタル信号105の
うち実データについての復調が行われる。同期検出回路
24では、デジタル信号105のうち同期信号を用いて同期
検出が行われ、同期検出信号106が出力される。この同
期検出信号106は、タイミング制御回路25に送られる。
また、情報再生装置11からの制御出力である記録領域信
号111も、このタイミング制御回路25に送られる。タイ
ミング制御回路25は、同期検出信号106と記録領域信号1
11とに基づいて、情報記録消去装置26に対して記録タイ
ミング信号107及び消去タイミング信号108を送り、ま
た、情報再生装置11に対して再生タイミング信号109を
送る。
消去のタイミング制御を説明する。情報再生装置11から
出力されたデジタル信号105は、PLL回路23及び同期検出
回路24に送られる。PLL回路23では、デジタル信号105の
うち実データについての復調が行われる。同期検出回路
24では、デジタル信号105のうち同期信号を用いて同期
検出が行われ、同期検出信号106が出力される。この同
期検出信号106は、タイミング制御回路25に送られる。
また、情報再生装置11からの制御出力である記録領域信
号111も、このタイミング制御回路25に送られる。タイ
ミング制御回路25は、同期検出信号106と記録領域信号1
11とに基づいて、情報記録消去装置26に対して記録タイ
ミング信号107及び消去タイミング信号108を送り、ま
た、情報再生装置11に対して再生タイミング信号109を
送る。
このように、本実施例では、同期検出信号106だけで
なく記録領域信号111によるタイミング制御を付加する
しているので、従来の同期検出信号106のみによる制御
に比べて記録、再生、消去の信頼性を向上させることが
できる。また、たとえ同期検出信号106にエラーが生じ
ても、記録領域信号111を用いてタイミング制御を行う
ことが可能となる。
なく記録領域信号111によるタイミング制御を付加する
しているので、従来の同期検出信号106のみによる制御
に比べて記録、再生、消去の信頼性を向上させることが
できる。また、たとえ同期検出信号106にエラーが生じ
ても、記録領域信号111を用いてタイミング制御を行う
ことが可能となる。
尚、本実施例では、光メモリ装置として光磁気ディス
クメモリ装置を例に挙げて説明したが、これに限らず追
加記録又は書き換え可能な光ディスクメモリ装置や光カ
ード等の光メモリ装置においても本発明は適用可能であ
る。
クメモリ装置を例に挙げて説明したが、これに限らず追
加記録又は書き換え可能な光ディスクメモリ装置や光カ
ード等の光メモリ装置においても本発明は適用可能であ
る。
以上のように、本発明の光メモリ装置の情報再生装置
は、光記録媒体上の未記録領域再生時と記録済領域再生
時とを区別して検出する記録領域検出手段と、この記録
領域検出手段が未記録領域再生時を検出している間、比
較電圧発生手段に入力された再生信号に所定の直流電圧
を加算することにより、この間の比較電圧を記録済領域
再生時の比較電圧に接近する側にシフトさせる加算手段
とを設けた構成である。
は、光記録媒体上の未記録領域再生時と記録済領域再生
時とを区別して検出する記録領域検出手段と、この記録
領域検出手段が未記録領域再生時を検出している間、比
較電圧発生手段に入力された再生信号に所定の直流電圧
を加算することにより、この間の比較電圧を記録済領域
再生時の比較電圧に接近する側にシフトさせる加算手段
とを設けた構成である。
これにより、未記録領域再生時にランダム的なノイズ
信号を発することがなくなり、復調のためのPLL回路が
この未記録領域再生時に応答したり、光記録媒体におけ
るセクタ等の同期検出が過って行われるということがな
くなる。また、記録済領域の再生に移った直後にデュー
ティのずれたデジタル信号が出力される期間が短くなる
ので、PLL回路の引き込み動作が不確実になったり、セ
クタ等の同期検出が行えなくなるということがなくな
る。
信号を発することがなくなり、復調のためのPLL回路が
この未記録領域再生時に応答したり、光記録媒体におけ
るセクタ等の同期検出が過って行われるということがな
くなる。また、記録済領域の再生に移った直後にデュー
ティのずれたデジタル信号が出力される期間が短くなる
ので、PLL回路の引き込み動作が不確実になったり、セ
クタ等の同期検出が行えなくなるということがなくな
る。
しかも、上記では、前述の公報記載の発振回路やこれ
の起動停止を制御するための回路構成等が不要で全体の
構成が簡単であると共に、クロストーク等による再生エ
ラーが生じず、これによって、出力するデジタル信号に
基づくPLL回路の引き込み動作及び記録、再生又は消去
のための同期検出の信頼性を向上させることができ、よ
り信頼性の高い情報の再生を行わせることができるとい
う効果を奏する。
の起動停止を制御するための回路構成等が不要で全体の
構成が簡単であると共に、クロストーク等による再生エ
ラーが生じず、これによって、出力するデジタル信号に
基づくPLL回路の引き込み動作及び記録、再生又は消去
のための同期検出の信頼性を向上させることができ、よ
り信頼性の高い情報の再生を行わせることができるとい
う効果を奏する。
第1図乃至第8図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第1図は光磁気ディスクメモリ装置の情報再生装置
のブロック図、第2図は記録領域検出回路の回路図、第
3図は記録領域検出回路における信号波形を示す図、第
4図及び第5図はそれぞれ比較電圧発生回路を示すブロ
ック図、第6図は情報再生装置におけるA面再生時の信
号波形を示す図、第7図は情報再生装置におけるB面再
生時の信号波形を示す図、第8図は光磁気ディスクメモ
リ装置におけるタイミング制御のためのブロック図、第
9図は光磁気ディスクのA面再生時における説明図、第
10図は光磁気ディスクのB面再生時における説明図、第
11図は光磁気ディスク上の記録情報の構成を示す説明
図、第12図乃至第16図は従来例を示し、第12図は光磁気
ディスクメモリ装置の情報再生装置のブロック図、第13
図及び第14図はそれぞれ比較電圧発生回路を示すブロッ
ク図、第15図は情報再生装置におけるA面再生時の信号
波形を示す図、第16図は光磁気ディスクメモリ装置にお
けるタイミング制御のためのブロック図である。 1は光磁気ディスク(光記録媒体)、11は情報再生装
置、12は光学ヘッド、15は比較器、16は比較電圧発生回
路(比較電圧発生手段)、27は記録領域検出回路(記録
領域検出手段)、33は加算器(加算手段)、102・103は
再生信号、104は比較電圧、105はデジタル信号、115・1
16は所定電圧である。
て、第1図は光磁気ディスクメモリ装置の情報再生装置
のブロック図、第2図は記録領域検出回路の回路図、第
3図は記録領域検出回路における信号波形を示す図、第
4図及び第5図はそれぞれ比較電圧発生回路を示すブロ
ック図、第6図は情報再生装置におけるA面再生時の信
号波形を示す図、第7図は情報再生装置におけるB面再
生時の信号波形を示す図、第8図は光磁気ディスクメモ
リ装置におけるタイミング制御のためのブロック図、第
9図は光磁気ディスクのA面再生時における説明図、第
10図は光磁気ディスクのB面再生時における説明図、第
11図は光磁気ディスク上の記録情報の構成を示す説明
図、第12図乃至第16図は従来例を示し、第12図は光磁気
ディスクメモリ装置の情報再生装置のブロック図、第13
図及び第14図はそれぞれ比較電圧発生回路を示すブロッ
ク図、第15図は情報再生装置におけるA面再生時の信号
波形を示す図、第16図は光磁気ディスクメモリ装置にお
けるタイミング制御のためのブロック図である。 1は光磁気ディスク(光記録媒体)、11は情報再生装
置、12は光学ヘッド、15は比較器、16は比較電圧発生回
路(比較電圧発生手段)、27は記録領域検出回路(記録
領域検出手段)、33は加算器(加算手段)、102・103は
再生信号、104は比較電圧、105はデジタル信号、115・1
16は所定電圧である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 邦男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 出口 敏久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 寺島 重男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−180966(JP,A) 特開 昭60−167127(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】光記録媒体上の記録情報を再生した再生信
号から比較電圧を発生する比較電圧発生手段を備え、再
生信号と比較電圧とを比較して記録情報に対応したデジ
タル信号を取り出す光メモリ装置の情報再生装置におい
て、 前記光記録媒体の初期化状態に応じて正方向所定直流電
圧と負方向所定直流電圧とを切り替えて発生する所定電
圧発生手段と、 前記光記録媒体上の未記録領域再生時と記録済領域再生
時とを区別して検出した結果に応じて前記所定電圧発生
手段の発生する直流電圧を出力するか否か切り替える切
り替え手段と、 前記所定電圧発生手段の発生する直流電圧を前記切り替
え手段によって切り替えることによって、未記録領域再
生時に比較電圧を記録済領域再生時の比較電圧に接近す
る側に前記直流電圧相当分シフトさせる加算手段とを備
えた比較電圧発生手段を有することを特徴とする光メモ
リ装置の情報再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62046341A JPH0823938B2 (ja) | 1987-02-27 | 1987-02-27 | 光メモリ装置の情報再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62046341A JPH0823938B2 (ja) | 1987-02-27 | 1987-02-27 | 光メモリ装置の情報再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63213121A JPS63213121A (ja) | 1988-09-06 |
JPH0823938B2 true JPH0823938B2 (ja) | 1996-03-06 |
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ID=12744436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP62046341A Expired - Fee Related JPH0823938B2 (ja) | 1987-02-27 | 1987-02-27 | 光メモリ装置の情報再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0823938B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61180966A (ja) * | 1985-02-06 | 1986-08-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 記録再生装置 |
-
1987
- 1987-02-27 JP JP62046341A patent/JPH0823938B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63213121A (ja) | 1988-09-06 |
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