JPH11339340A - 記録装置、記録方法及び光磁気記録媒体 - Google Patents

記録装置、記録方法及び光磁気記録媒体

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JPH11339340A
JPH11339340A JP14025498A JP14025498A JPH11339340A JP H11339340 A JPH11339340 A JP H11339340A JP 14025498 A JP14025498 A JP 14025498A JP 14025498 A JP14025498 A JP 14025498A JP H11339340 A JPH11339340 A JP H11339340A
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recording
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magneto
magnetic
mark
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JP14025498A
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Atsushi Fukumoto
敦 福本
Shinichi Kai
慎一 甲斐
Tatsuya Narahara
立也 楢原
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DWDD(Domain Wall Displacement Detect
ion)方式におけるゴースト現象を解消して、光磁気記録
媒体の更なる高記録密度化を実現する。 【解決手段】 DWDD方式によって光磁気記録媒体か
ら信号を再生するにあたって、光磁気記録媒体に対する
記録にマークポジション記録方式を採用する。マークポ
ジション記録方式では、記録マーク長を変調して信号を
記録するマークエッジ記録方式などと異なり、記録マー
ク長は常に一定で良く、しかも、当該記録マーク長は非
常に短くて良い。そして、DWDD方式におけるゴース
ト現象は、記録マークが十分に小さいときには生じな
い。したがって、記録にマークポジション記録方式を採
用することにより、DWDD方式におけるゴースト現象
を解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁壁移動により記
録磁区を拡大して信号の再生を行う光磁気記録媒体、並
びにそのような光磁気記録媒体に対してデジタル信号を
記録する記録装置及び記録方法に関するものであり、特
にゴースト現象を解消するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、少なくともディスプレイスメント
層、スイッチ層及びメモリ層の3層の磁性層からなる磁
性多層膜を記録層として用い、信号の再生時に、膜温度
がスイッチ層のキュリー温度以上となった領域でのディ
スプレイスメント層の磁壁移動を利用することにより、
実効的に記録磁区の大きさを拡大して再生信号を大きく
する光磁気再生方式が提案されている。
【0003】DWDD(Domain Wall Displacement Det
ection)と呼ばれるこの方式では、再生時に、再生光ス
ポットの走行方向前方において再生光照射側の磁性層
(すなわちディスプレイスメント層)の磁壁がスポット
中心方向に移動して記録磁区が拡大される。したがっ
て、DWDD方式を採用することにより、再生光の光学
的な限界分解能以下の周期の微小記録磁区からも非常に
大きな信号を再生することが可能となり、再生光の波長
や対物レンズの開口数等を変更することなく、更なる高
記録密度化を図ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DWD
D方式においては、未だ解決すべき問題点が多く、その
一つにゴーストの問題がある。
【0005】DWDD方式により信号の再生を行うと、
ある記録磁区に対応する信号が現れた後、当該記録磁区
に対応する信号が一旦消え、その後、ある時間を経過し
た後に再び当該記録磁区に対応する信号が現れるという
挙動を示すことがある。これがゴーストと呼ばれる現象
であり、ある時間を経過した後に再び現れる信号はゴー
スト信号と呼ばれる。そして、このようなゴースト信号
は、再生信号のノイズとなるため、DWDD方式を採用
して高記録密度化を図る上での妨げとなっている。
【0006】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、DWDD方式におけるゴース
ト現象を解消することが可能な記録装置及び記録方法並
びに光磁気記録媒体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録装置
は、光磁気記録媒体に対してデジタル信号を記録する記
録装置である。ここで、記録対象となる光磁気記録媒体
は、少なくとも3層の磁性層からなる磁性多層膜を記録
層として備え、再生時に再生光スポットの走行方向前方
において再生光照射側の磁性層の磁壁がスポット中心方
向に移動して記録磁区が拡大されるようになされた光磁
気記録媒体である。そして、本発明に係る記録装置は、
記録マークの間隔を変調させて信号を記録するマークポ
ジション記録方式により上記光磁気記録媒体に対してデ
ジタル信号を記録する記録手段を備えていることを特徴
とする。なお、上記記録装置において、光磁気記録媒体
に記録する記録マークのマーク長は、2μm以下である
ことが好ましい。
【0008】以上のような本発明に係る記録装置では、
デジタル信号の記録にマークポジション記録方式を採用
している。マークポジション記録方式では、記録マーク
長を変調して信号を記録するマークエッジ記録方式など
と異なり、記録マーク長は常に一定で良く、しかも、当
該記録マーク長は非常に短くて良い。そして、DWDD
方式におけるゴースト現象は、記録マークが十分に小さ
いときには生じない。したがって、デジタル信号の記録
にマークポジション記録方式を採用した本発明に係る記
録装置では、DWDD方式におけるゴースト現象を解消
することができる。
【0009】また、本発明に係る記録方法は、光磁気記
録媒体に対してデジタル信号を記録する記録方法に関す
る。ここで、記録対象となる光磁気記録媒体は、少なく
とも3層の磁性層からなる磁性多層膜を記録層として備
え、再生時に再生光スポットの走行方向前方において再
生光照射側の磁性層の磁壁がスポット中心方向に移動し
て記録磁区が拡大されるようになされた光磁気記録媒体
である。そして、本発明に係る記録方法は、記録マーク
の間隔を変調させて信号を記録するマークポジション記
録方式により、上記光磁気記録媒体に対してデジタル信
号を記録することを特徴とする。なお、上記記録方法に
おいて、光磁気記録媒体に記録する記録マークのマーク
長は、2μm以下であることが好ましい。
【0010】以上のような本発明に係る記録方法では、
デジタル信号の記録にマークポジション記録方式を採用
している。マークポジション記録方式では、記録マーク
長を変調して信号を記録するマークエッジ記録方式など
と異なり、記録マーク長は常に一定で良く、しかも、当
該記録マーク長は非常に短くて良い。そして、DWDD
方式におけるゴースト現象は、記録マークが十分に小さ
いときには生じない。したがって、デジタル信号の記録
にマークポジション記録方式を採用した本発明に係る記
録方法では、DWDD方式におけるゴースト現象を解消
することができる。
【0011】また、本発明に係る光磁気記録媒体は、少
なくとも3層の磁性層からなる磁性多層膜を記録層とし
て備え、再生時に再生光スポットの走行方向前方におい
て再生光照射側の磁性層の磁壁がスポット中心方向に移
動して記録磁区が拡大されるようになされた光磁気記録
媒体である。そして、本発明に係る光磁気記録媒体は、
記録マークの間隔を変調させて信号を記録するマークポ
ジション記録方式によりデジタル信号が記録されること
を特徴とする。なお、上記光磁気記録媒体に記録される
記録マークのマーク長は、2μm以下であることが好ま
しい。
【0012】以上のような本発明に係る光磁気記録媒体
では、デジタル信号の記録にマークポジション記録方式
を採用している。マークポジション記録方式では、記録
マーク長を変調して信号を記録するマークエッジ記録方
式などと異なり、記録マーク長は常に一定で良く、しか
も、当該記録マーク長は非常に短くて良い。そして、D
WDD方式におけるゴースト現象は、記録マークが十分
に小さいときには生じない。したがって、デジタル信号
の記録にマークポジション記録方式を採用した本発明に
係る光磁気記録媒体では、DWDD方式におけるゴース
ト現象を解消することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】本発明が適用される光磁気記録媒体の基本
的な構成を図1に示す。この光磁気記録媒体は、DWD
D方式によって信号が再生される光磁気記録媒体である
が、その基本的な構成は、通常の光磁気記録媒体と同様
である。すなわち、この光磁気記録媒体は、図1に示す
ように、透明基板1の上に誘電体膜2、記録層3、誘電
体膜4、反射膜5、保護膜6が順次積層形成されてな
る。
【0015】上記誘電体膜2,4は、例えば窒化珪素か
らなる。ただし、誘電体膜2,4の材料は、これに限ら
ず、酸化珪素や窒化アルミニウム等、他の誘電体材料を
用いてもよい。また、上記反射膜5は、入射された光を
反射するためのものであり、例えばアルミニウムからな
る。また、上記保護膜6は、誘電体膜2、記録層3、誘
電体膜4及び反射膜5を保護するためのものであり、例
えば紫外線硬化樹脂からなる。これら各層の膜厚は任意
に設定することができるが、具体的には例えば、誘電体
膜2の膜厚を70nm、誘電膜4の膜厚を50nm、反
射膜5の膜厚を30nmとする。
【0016】なお、ここでは、記録再生用の光が透明基
板1の側から照射されることを前提とするが、逆に、記
録再生用の光が保護膜6の側から照射されるような構成
とすることも可能である。その場合には、反射膜5の形
成位置が誘電体膜2と透明基板1の間になること、並び
に、後述する記録層3の層構成が逆になることが上記構
成とは異なる。
【0017】そして、本発明が適用される光磁気記録媒
体は、DWDD方式によって信号が再生される光磁気記
録媒体であり、記録層3は、ディスプレイスメント層1
1、スイッチ層12及びメモリ層13の3層からなる。
すなわち、図1に示すように、再生光入射側から、ディ
スプレイスメント層11、スイッチ層12、メモリ層1
3の3層の磁性層が積層され、これらにより、記録層3
が構成されている。なお、ここでは、記録層3が3層構
造であるものとして説明するが、本発明が適用される光
磁気記録媒体は、DWDD方式によって信号が再生され
るようになされていれば良く、記録層3は4層以上の構
造とされていても良い。
【0018】上記記録層3を構成する各磁性層11,1
2,13には、DWDD方式によって信号を再生できる
ようするために、以下のような特性が要求される。
【0019】まず、ディスプレイスメント層11である
が、このディスプレイスメント層11は、再生時の温度
においても十分な信号が再生される必要があり、したが
って、キュリー温度が高く、カー回転角が大きいことが
必要である。少なくとも、ディスプレイスメント層11
のキュリー温度TC1は、スイッチ層12のキュリー温度
C2よりも高くなければならない。
【0020】また、ディスプレイスメント層11は、再
生時にスイッチ層12との交換結合が切れた際に、容易
に磁壁が移動するようになされていなければならず、磁
壁抗磁力が小さくなけらばならない。具体的には、ディ
スプレイスメント層11の磁壁抗磁力は、1kOe以下
であることが好ましい。
【0021】また、ディスプレイスメント層11は、そ
れ自身の浮遊磁界で磁壁の移動が妨げられないように、
飽和磁化の小さい材料からなることが望ましい。具体的
には、ディスプレイスメント層の飽和磁化は、100em
u/cc 以下であることが好ましい。
【0022】また、ディスプレイスメント層11の膜厚
は、カー回転角が飽和するに足る膜厚以上であれば十分
であり、具体的には、20nm〜40nm程度が好まし
い。
【0023】以上のようなディスプレイスメント層11
の材料としては、例えば、GdFeCoやGdFeCr
等が挙げられる。
【0024】つぎに、スイッチ層12であるが、このス
イッチ層12は、ディスプレイスメント層11とメモリ
層13との交換結合を一定の温度で遮断する役割を担う
ため、その設定温度にあたる所定のキュリー温度TC2
有することが必要である。
【0025】また、スイッチ層12の膜厚は、ディスプ
レイスメント層11とメモリ層13との交換結合を均一
且つ確実に遮断できる程度は必要であり、具体的には、
5nm程度以上であることが好ましい。ただし、スイッ
チ層12の膜厚は、あまり厚すぎてもメリットは無いの
で、20nm程度以下とすることが好ましい。
【0026】以上のようなスイッチ層12の材料として
は、例えば、TbFeやTbFeCr等が挙げられる。
【0027】つぎに、メモリ層13であるが、このメモ
リ層13は、記録磁区を保持する層であり、再生時にも
安定に微小記録磁区形状を保持しなければならない。し
たがって、メモリ層13は、そのキュリー温度TC3がス
イッチ層12のキュリー温度TC2以上でなければなら
ず、さらに、微小な記録磁区を安定に保持できるよう
に、保磁力及び垂直磁気異方性が大きいことが望まれ
る。
【0028】また、メモリ層13の膜厚は、記録磁区を
安定に保持できるような膜厚とすることが望ましく、具
体的には、60nm〜100nm程度が好ましい。
【0029】以上のようなメモリ層13の材料として
は、例えば、TbFeCoやTbFeCoCr等が挙げ
られる。
【0030】つぎに、光磁気記録媒体からDWDD方式
により信号を再生する際の動作について、記録層3を構
成する各磁性層11,12,13の磁化の遷移の具体的
な一例を示した図2乃至図10を参照して説明する。な
お、ここでは媒体としてディスク状のものを想定し、デ
ィスクの回転により、記録再生時に光磁気記録媒体は図
中左方向へ移動するものとする。
【0031】この光磁気記録媒体においては、記録層3
を構成する3層の磁性層(ディスプレイスメント層1
1、スイッチ層12、メモリ層13)はいずれも垂直磁
化膜であり、それらの磁化は、図2に示すように、少な
くとも常温及び再生時の温度において膜面に対して垂直
方向を向く。そして、記録層3を構成する各磁性層1
1,12,13の層間には交換結合が作用し、そのた
め、通常の状態では、図2に示すように、各磁性層1
1,12,13のスピンの方向は揃っている。なお、図
2乃至図10において、上下方向を向いた矢印が、各磁
性層のスピンの方向(例えば遷移金属であるFeあるい
はCo等の磁化方向)を示している。
【0032】この光磁気記録媒体に対する記録には、通
常の光磁気記録に用いられる光変調記録方式又は磁界変
調記録方式が用いられる。そして、この光磁気記録媒体
に対する記録は、主にメモリ層13に対してなされ、メ
モリ層13のスピンの向きがスイッチ層12及びディス
プレイスメント層11に転写されることによって記録が
完結する。すなわち、例えば図2に示すように、メモリ
層13に光磁気記録によって記録磁区a1,a2,a
3,・・・が記録され、それらの記録磁気a1,a2,
a3,・・・がスイッチ層12及びディスプレイスメン
ト層11に転写され、その結果、スイッチ層12に磁区
b1,b2,b3,・・・が形成されるとともに、ディ
スプレイスメント層11に磁区c1,c2,c3,・・
・が形成される。
【0033】そして、この光磁気記録媒体から信号を再
生する際は、図3に示すように、ディスプレイスメント
層11が形成されている側から再生光Lを照射する。こ
の再生光Lの照射により、光磁気記録媒体の温度が上昇
する。すなわち、図3に示すように、再生光Lを照射す
ることにより、当該再生光Lが照射された部分の媒体の
温度が上昇する。ただし、再生時にはディスクが回転駆
動されるので、媒体温度のピーク位置Pは、再生光スポ
ットの中心位置Sよりも、当該再生光スポットの走行方
向に対して若干後方に位置することとなる。
【0034】ここで、再生光Lが照射される記録層3を
構成する3層の磁性層11,12,13のうち、最もキ
ュリー温度TC2が低く設定されているのは、スイッチ層
12である。そして、再生光Lのパワーは、当該再生光
Lの照射により、スイッチ層12の温度がキュリー温度
C2を越えるように、且つ、ディスプレイスメント層1
1やメモリ層13の温度がそれらのキュリー温度TC1
C3を越えないように設定しておく。このように再生光
Lのパワーを設定しておくことにより、再生光Lの照射
による温度上昇によってスイッチ層12にキュリー温度
C2を越える部分が生じ、その部分の磁化が消失する。
なお、図3乃至図10では、温度がスイッチ層12のキ
ュリー温度TC2を越え、スイッチ層12の磁化が消失し
た領域(以下、磁化消失領域と称する。)を、斜線を施
して示している。
【0035】そして、スイッチ層12のキュリー温度T
C2以上に温められた領域では、ディスプレイスメント層
11とメモリ層13との間の交換結合が働かなくなる。
ここで、メモリ層13は、磁気異方性が大きく保磁力が
高い磁性材料、例えばTbFeCoやTbFeCoCr
等により構成されるため、他の磁性層との交換結合が消
失しても、記録状態に変化は現れない。一方、ディスプ
レイスメント層11は、メモリ層13とは逆に、磁気異
方性及び保磁力が小さく、且つ、記録磁区の周囲に形成
される磁壁が容易に移動し易い材料、例えばGdFeC
oやGdFeCoCr等により構成される。
【0036】そのため、図3に示すように、再生光Lの
照射による温度上昇によりスイッチ層12の磁区b2,
b3の一部の磁化が消失して、当該磁化消失領域の上下
にあるディスプレイスメント層11とメモリ層13との
間の交換結合が働かなくなると、当該磁化消失領域の上
にあるディスプレイスメント層11の磁壁(図3の例で
はディスプレイスメント層11の磁区c2と磁区c3と
の間の磁壁σ1)が、磁気的エネルギーが低くなるよう
な方向へ移動する。磁気的エネルギーが低くなるのは、
当該磁壁σ1が温度の高い位置にある状態である。した
がって、当該磁壁σ1は、図3中の矢印M1に示すよう
に、媒体温度のピーク位置Pに向かって移動し、その結
果、図4に示すような状態となる。
【0037】ディスプレイスメント層11において磁壁
σ1が媒体温度のピーク位置Pに向かって移動すること
により、図4に示すように、ディスプレイスメント層1
1の磁区c3が拡大することとなる。すなわち、再生光
スポットの走行方向前方においてディスプレイスメント
層11の磁壁σ1がスポット中心方向に移動して、メモ
リ層13の記録磁区a3に対応するディスプレイスメン
ト層11の磁区c3が拡大する。その結果、メモリ層1
3の記録磁区a3が微小であったとしても、再生に寄与
するディスプレイスメント層11の磁区c3が拡大され
ているので、大きな再生信号が得られるようになる。
【0038】その後、ディスクの回転に伴い、図5に示
すように、メモリ層13の記録磁区a3とディスプレイ
スメント層11の磁区c3との間が全て磁化消失領域に
なると、メモリ層13の記録磁区a3とディスプレイス
メント層11の磁区c3との間の交換結合が切れる。す
ると、ディスプレイスメント層11の磁区c3と磁区c
4との間の磁壁σ2が、磁気的エネルギーが低くなるよ
うな方向へ移動する。磁気的エネルギーが低くなるの
は、当該磁壁σ2が温度の高い位置にある状態である。
したがって、当該磁壁σ2は、図5中の矢印M2に示す
ように、媒体温度のピーク位置Pに向かって移動し、そ
の結果、図6に示すような状態となる。
【0039】ディスプレイスメント層11において磁壁
σ2が媒体温度のピーク位置Pに向かって移動すること
により、図6に示すように、ディスプレイスメント層1
1の磁区c4が拡大することとなる。すなわち、再生光
スポットの走行方向前方においてディスプレイスメント
層11の磁壁σ2がスポット中心方向に移動して、メモ
リ層13の記録磁区a4に対応するディスプレイスメン
ト層11の磁区c4が拡大する。その結果、メモリ層1
3の記録磁区a4が微小であったとしても、再生に寄与
するディスプレイスメント層11の磁区c4が拡大され
ているので、大きな再生信号が得られるようになる。
【0040】その後、ディスクの回転に伴い、図7に示
すように、メモリ層13の記録磁区a4とディスプレイ
スメント層11の磁区c4との間が全て磁化消失領域に
なると、メモリ層13の記録磁区a4とディスプレイス
メント層11の磁区c4との間の交換結合が切れる。す
ると、ディスプレイスメント層11の磁区c4と磁区c
5との間の磁壁σ3が、磁気的エネルギーが低くなるよ
うな方向へ移動する。磁気的エネルギーが低くなるの
は、当該磁壁σ3が温度の高い位置にある状態である。
したがって、当該磁壁σ3は、図7中の矢印M3に示す
ように、媒体温度のピーク位置Pに向かって移動し、そ
の結果、図7に示すような状態となる。
【0041】ディスプレイスメント層11において磁壁
σ3が媒体温度のピーク位置Pに向かって移動すること
により、図7に示すように、ディスプレイスメント層1
1の磁区c5が拡大することとなる。すなわち、再生光
スポットの走行方向前方においてディスプレイスメント
層11の磁壁σ3がスポット中心方向に移動して、メモ
リ層13の記録磁区a5に対応するディスプレイスメン
ト層11の磁区c5が拡大する。その結果、メモリ層1
3の記録磁区a5が微小であったとしても、再生に寄与
するディスプレイスメント層11の磁区c5が拡大され
ているので、大きな再生信号が得られるようになる。
【0042】以上のように、この光磁気記録媒体では、
膜温度がスイッチ層12のキュリー温度TC2以上となっ
た領域でのディスプレイスメント層11の磁壁移動によ
り、実効的に記録磁区の大きさが拡大し、メモリ層13
に形成されている記録磁区が微小であったとしても、大
きな再生信号を得ることが可能となっている。すなわ
ち、図3から図8に示したような一連の磁壁移動動作に
より、通常の光学系では再生できないような微細な記録
磁区からも、信号を再生することが可能となっている。
【0043】ところで、その後、更にディスクが回転し
て、図9に示すように、メモリ層13の記録磁区a3の
左端がスイッチ層12の磁化消失領域の左端位置を通過
すると、温度が低下してスイッチ層12の磁化が回復す
る。すると、メモリ層13の記録磁区a3と同じ方向の
スピンがスイッチ層12に生じ、さらに、スイッチ層1
2とディスプレイスメント層11との交換結合により、
ディスプレイスメント層11にも同じ方向のスピンが生
じる。その結果、メモリ層13の記録磁区a3に対応し
た磁区c3がディスプレイスメント層11に再び形成さ
れ、ディスプレイスメント層11に新たな磁壁σaが生
じる。
【0044】すると、ここで生じた磁壁σaも磁気的エ
ネルギーが最小となる位置まで移動する。磁気的エネル
ギーが低くなるのは、当該磁壁σaが温度の高い位置に
ある状態である。したがって、このときの磁壁σaの移
動は、スポット中心方向への移動であり、換言すれば、
ディスプレイスメント層11の磁区c3を拡大させる方
向への移動である。すなわち、当該磁壁σaは、図9中
の矢印M4に示すように、媒体温度のピーク位置Pに向
かって移動し、その結果、図10に示すような状態とな
る。
【0045】ディスプレイスメント層11において磁壁
σaが媒体温度のピーク位置Pに向かって移動すること
により、図10に示すように、ディスプレイスメント層
11の磁区c3が再び拡大することとなる。すなわち、
再生光スポットの走行方向後方においてディスプレイス
メント層11の磁壁σaがスポット中心方向に移動し
て、メモリ層13の記録磁区a3に対応するディスプレ
イスメント層11の磁区c3が再び拡大する。その結
果、既に再生が完了しているメモリ層13の記録磁区a
3に対応したディスプレイスメント層11の磁区c3
が、再び再生光スポット内に入ってきてしまう。そのた
め、再生信号には、再び再生光スポット内に入ってきた
磁区c3に対応した信号も現れることとなる。これがゴ
ースト信号である。
【0046】このように、DWDD方式による信号再生
時には、記録磁区が再生光スポットを一旦通過した後
に、当該記録磁区の拡大動作が再生光スポットの後方領
域においても生じるので、再生光スポットの前方領域で
既に1度再生した信号が、再び再生されてしまう。すな
わち、DWDD方式では、一つの記録磁区に対して、時
間のずれた2つの信号が検出される。このうち、2つ目
の信号は、本来は再生されないことが望ましいため、ゴ
ースト信号と呼ばれる。
【0047】ここで、一つの記録磁区に着目して、当該
記録磁区から得られる信号の時間変化を測定した結果の
一例を図11に示す。図11に示すように、DWDD方
式で信号を再生したときには、一つの記録磁区に対し
て、時間のずれた2つの信号S1,S2が検出される。
ここで、最初に現れる大きな信号S1は、再生光スポッ
ト走行方向の前方位置において磁区が拡大したときに得
られる信号であり、本来ならば、この信号S1だけを再
生することが望ましい。しかしながら、その後、小さな
信号S2が検出される。この信号S2は、再生光スポッ
ト走行方向の後方位置において磁区が拡大することによ
り得られる信号であり、これがゴースト信号である。
【0048】以上のようにDWDD方式を採用して信号
を再生したときに生じるゴースト信号は、再生信号のノ
イズとなるため、DWDD方式を採用して高記録密度化
を図る上での妨げとなっている。しかし、ディスプレイ
スメント層11において磁壁が移動するためには、ディ
スプレイスメント層11と交換結合している領域が、あ
る程度の長さ以上でなければならないので、メモリ層1
3に形成されている記録磁区の周期が十分に短い場合に
は、ゴースト現象は生じない。このことを図9を参照し
て説明する。
【0049】図9に示したように、メモリ層13の記録
磁区a3の左端がスイッチ層12の磁化消失領域の左端
位置を通過すると、メモリ層13の記録磁区a3に対応
した磁区c3がディスプレイスメント層11に形成され
る。しかし、メモリ層13の記録磁区a3に対応した磁
区c3の形成は、メモリ層13の記録磁区a3の左端が
磁化消失領域の左端位置を通過したときに直ぐになされ
るのではない。すなわち、メモリ層13の記録磁区a3
の左端が磁化消失領域を過ぎて、メモリ層13の記録磁
区a3上において、スイッチ層12の磁化が回復した領
域が十分に大きくなった段階で、磁区c3がディスプレ
イスメント層11に形成され、当該磁区c3の磁壁σa
の移動が始まる。
【0050】このように、再生光スポット走行方向の後
方位置における磁壁σaの移動は、メモリ層11の記録
磁区a3の左端が磁化消失領域の左端位置を通過してし
ばらくしてから生じる。したがって、メモリ層13に形
成されている記録磁区の周期が十分に短い場合(すなわ
ち記録マークが十分に小さい場合)には、既に再生が完
了しているメモリ層13の記録磁区a3に対応したディ
スプレイスメント層11の磁区c3が、再生光スポット
の後方位置において、再び再生光スポット内に入ってき
てしまうようなことは無くなる。
【0051】以上のように、記録マークを十分に小さく
し、記録磁区の周期を十分に短くすれば、ゴースト信号
が現れなくなるということを検証するために、記録マー
ク長を0.3μmにした場合と、記録マーク長を0.2
μmにした場合と、記録マーク長を0.1μmにした場
合とについて、実際に信号の再生を行った。そして、ゴ
ースト信号が検出されるか否かを調べたところ、記録マ
ーク長が0.3μmのときにはゴースト信号が検出され
たが、記録マーク長が0.2μmや0.1μmのときに
は、ゴースト信号は検出されなかった。このことから、
記録マークを十分に小さくし、記録磁区の周期を十分に
短くすれば、ゴースト信号が現れないようになり、具体
的には記録マーク長を0.2μm程度以下とすれば、ゴ
ースト信号の影響を回避できることが分かった。
【0052】以上のように、メモリ層13に形成されて
いる記録磁区の周期が十分に短い場合には、ゴースト現
象は生じない。そこで、本発明では、光磁気記録媒体に
信号を記録するにあたって、記録マークの間隔を変調さ
せて信号を記録するマークポジション記録方式により、
デジタル信号を記録するようにする。
【0053】従来、光磁気記録媒体に対して高密度にデ
ジタル信号を記録する際は、記録マーク長を変調して信
号を記録するマークエッジ記録方式が採用されていた。
マークエッジ記録方式は、比較的に長い記録マークを用
いても高密度記録化を進めることができるので、DWD
D方式を採用しないような場合には、高記録密度化を図
る上で有効であった。
【0054】しかしながら、マークエッジ記録方式で
は、記録マーク長を変調するので、短い記録マークから
長い記録マークまで、長さの異なる複数の記録マークを
用いることとなる。そのため、マークエッジ記録方式で
記録された信号を、DWDD方式で再生しようとする
と、長い記録マークのところで、上述したようなゴース
ト信号が現れやすかった。そのため、マークエッジ記録
方式で記録していたのでは、信号の再生にDWDD方式
を採用しても、高記録密度化を進めることが難しかっ
た。
【0055】これに対して、本発明ではマークポジショ
ン記録方式を採用している。マークポジション記録方式
では、記録マークと記録マークとの間隔に情報を持たせ
ることとなるので、使用する記録マークは、マーク長が
一定で短い記録マークで良い。そこで、その記録マーク
長を、ゴースト信号が現れない程度に十分に短くしてや
れば、DWDD方式を採用しても、ゴースト信号が現れ
るようなことは無くなり、良好な再生信号が得られるよ
うになる。したがって、DWDD方式において、マーク
ポジション記録方式を採用することにより、ゴースト信
号の影響を回避して、高記録密度化を進めることが可能
となる。
【0056】なお、上述した実験の結果からも分かるよ
うに、記録マーク長が0.2μm以下であれば、ゴース
ト信号が現れないようになる。したがって、マークポジ
ション記録方式を採用するにあたっては、その記録マー
ク長を0.2μm以下とすることが好ましい。
【0057】ところで、マークポジション記録方式にお
いて、更なる高記録密度化を図るには、記録マーク長を
より短くすることが望まれる。そして、記録マーク長を
短くするということは、ゴースト信号が現れなくなる方
向への変更である。したがって、この点からも、DWD
D方式において、マークポジション記録方式を採用する
ということは、更なる高記録密度化を進める上で非常に
有効である。
【0058】つぎに、マークポジション記録方式による
記録再生について、具体的な一例を挙げて説明する。な
お、ここでは、(1,7)RLL変調方式を用いた例を
挙げるが、本発明においてデジタル信号の変調方式は特
に限定されるものではなく、任意の変調方式が採用可能
である。
【0059】まず、記録過程について、図12及び図1
3を参照しながら説明する。なお、記録過程における信
号処理方法は、マークポジション記録を行うものであれ
ば、どのような方法でも良く、以下に説明するような方
法に限定されるものではない。
【0060】記録時には、先ず、「0」「1」からなる
入力データビット列を、符号器21によって、図12
(a)に示すように、NRZ(Non Return to Zero)の
(1,7)変調データA1に変調する。次に、当該変調
データA1を、記録用増幅器22によって、図12
(b)に示すように、方形波状の記録電流A2に変換
し、当該記録電流A2を光ピックアップ23に供給す
る。そして、光ピックアップ23は、記録電流A2に基
づいて、レーザダイオードLDからレーザ光を出射し当
該レーザ光を光磁気記録媒体に照射するとともに光磁気
記録媒体に磁界を印加して、図12(c)に示すよう
に、光磁気記録媒体に対して光磁気記録により記録マー
クを記録する。
【0061】このとき、光磁気記録媒体には、各記録マ
ークが変調データの「1」にそれぞれ対応するように記
録する。これにより、光磁気記録媒体には、短い一定の
マーク長の記録マークが多数記録され、隣り合う記録マ
ークの間隔が情報を示すこととなる。なお、このように
マークポジション記録方式によって光磁気記録媒体に記
録マークを記録するにあたって、それらの記録マークの
マーク長は、上述したように、0.2μm以下とするこ
とが好ましい。なお、このときの記録方式は、記録電流
A2を磁気ヘッドに送って記録する磁界変調方式でも良
い。
【0062】つぎに、再生過程について、図12及び図
14を参照しながら説明する。なお、再生過程における
信号処理方法は、マークポジション記録方式によって記
録された記録マークの中心位置を検出するようなもので
あれば、どのような方法でも良く、以下に説明するよう
な方法に限定されるものではない。
【0063】再生時には、先ず、図12(c)に示すよ
うに光磁気記録媒体に記録されている記録マークを、光
ピックアップ23により、上述したようなDWDD方式
により検出する。このとき、光ピックアップ23は、光
磁気記録媒体からの反射光をフォトダイオードPDを用
いて検出する。そして、フォトダイオードPDからの出
力は、再生用増幅器24によって増幅されるとともに電
圧信号に変換されて、図12(d)に示すような波形の
再生信号B1として出力される。ここで、光磁気記録媒
体に記録されている記録マークは、短く且つ一定のマー
ク長の記録マークであるので、DWDD方式を採用して
再生しても、ゴーストの影響を受けることなく、良好な
再生信号B1が得られる。
【0064】そして、再生用増幅器24から出力された
再生信号B1は、低域通過フィルタ25によって高周波
成分が減衰されて、図12(e)に示すような波形の信
号B2とされた上で、微分器26と第1の弁別器27と
にそれぞれ供給される。ここで、微分器26は、低域通
過フィルタ25を通過してきた信号B2の微分成分を求
めて、図12(f)に示すような微分信号B3を生成
し、当該微分信号B3を第2の弁別器28に供給する。
【0065】そして、第1の弁別器27は、低域通過フ
ィルタ25を通過してきた信号B2から、図12(g)
に示すような2値化信号B4を生成し、また、第2の弁
別器28は、微分器26から供給された微分信号B3か
ら、図12(h)に示すような2値化信号B5を生成す
る。なお、このときの弁別器27,28の弁別レベル
は、ほぼ振幅中心としておく。
【0066】次に、比較器29により、第1の弁別器2
7により生成された2値化信号B4と、第2の弁別器2
8により生成された2値化信号B5とを比較し、それら
の重複信号成分を取り出し、図12(i)に示すような
再生信号パルスB6を生成する。
【0067】以上のようにして、記録されたデータに対
応した再生信号パルスB6が得られる。ただし、この再
生信号パルスB6をそのまま再生データとするのではな
く、更に、この再生信号パルスB6を用いて、位相比較
器30、低域通過フィルタ31及び電圧制御発振器32
からなるPLL(Phase Locked Loop)33により、再生
クロックを抽出し、当該再生クロックで同期をとって、
同期処理回路34により、図12(j)に示すような再
生データB7を生成する。そして、この再生データB7
を、復号器35によって復号することにより、もとのデ
ータビット列が再生される。
【0068】以上のように、マークエッジ記録方式によ
って記録再生を行った場合には、光磁気記録媒体に記録
される記録マークが、短く且つ一定のマーク長の記録マ
ークだけとなるので、DWDD方式で信号を再生して
も、ゴーストの影響を受けることなく、良好な再生信号
が得られる。したがって、マークエッジ記録方式によっ
て記録再生を行うようにすることで、ゴースト信号の影
響を回避して、更なる高記録密度化を図ることが可能と
なる。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、DWDD方式におけるゴースト現象を解消するこ
とができ、光磁気記録媒体の更なる高記録密度化を図る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光磁気記録媒体の一構成例を
示す要部概略断面図である。
【図2】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、記録再生
を行っていないときの記録層の磁区状態を示す模式図で
ある。
【図3】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、再生光L
を照射したときの磁区の状態及び媒体の温度プロファイ
ルを示す模式図である。
【図4】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、ディスプ
レイスメント層の磁区c3の磁壁が移動した状態を示す
模式図である。
【図5】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、メモリ層
の磁区a3とディスプレイスメント層の磁区c3との交
換結合が切れた状態を示す模式図である。
【図6】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、ディスプ
レイスメント層の磁区c4の磁壁が移動した状態を示す
模式図である。
【図7】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、メモリ層
の磁区a4とディスプレイスメント層の磁区c4との交
換結合が切れた状態を示す模式図である。
【図8】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、ディスプ
レイスメント層の磁区c5の磁壁が移動した状態を示す
模式図である。
【図9】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクにお
ける磁壁移動動作を説明するための図であり、メモリ層
の磁区a3の左端が磁化消失領域の左端位置を通過した
状態を示す模式図である。
【図10】3層構造の記録層を有する光磁気ディスクに
おける磁壁移動動作を説明するための図であり、ディス
プレイスメント層の磁区c3の磁壁が移動した状態を示
す模式図である。
【図11】一つの記録磁区に着目して、当該記録磁区か
ら得られる信号の時間変化を測定した結果を示す図であ
る。
【図12】マークポジション記録方式の記録再生過程に
おける信号の流れを示す図である。
【図13】光磁気記録再生装置の記録処理系の一構成例
を示すブロック線図である。
【図14】光磁気記録再生装置の再生処理系の一構成例
を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1 透明基板、 2 誘電体膜、 3 記録層、 4
誘電体膜、 5 反射膜、 6 保護膜、 11 ディ
スプレイスメント層、 12 スイッチ層、13 メモ
リ層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3層の磁性層からなる磁性多
    層膜を記録層として備え、再生時に再生光スポットの走
    行方向前方において再生光照射側の磁性層の磁壁がスポ
    ット中心方向に移動して記録磁区が拡大されるようにな
    された光磁気記録媒体に対して、デジタル信号を記録す
    る記録装置であって、 記録マークの間隔を変調させて信号を記録するマークポ
    ジション記録方式により、上記光磁気記録媒体に対して
    デジタル信号を記録する記録手段を備えていることを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記記録マークのマーク長が2μm以下
    であることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも3層の磁性層からなる磁性多
    層膜を記録層として備え、再生時に再生光スポットの走
    行方向前方において再生光照射側の磁性層の磁壁がスポ
    ット中心方向に移動して記録磁区が拡大されるようにな
    された光磁気記録媒体に対してデジタル信号を記録する
    にあたって、 記録マークの間隔を変調させて信号を記録するマークポ
    ジション記録方式により、上記光磁気記録媒体に対して
    デジタル信号を記録することを特徴とする記録方法。
  4. 【請求項4】 上記記録マークのマーク長を2μm以下
    とすることを特徴とする請求項3記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも3層の磁性層からなる磁性多
    層膜を記録層として備え、再生時に再生光スポットの走
    行方向前方において再生光照射側の磁性層の磁壁がスポ
    ット中心方向に移動して記録磁区が拡大されるようにな
    された光磁気記録媒体であって、 記録マークの間隔を変調させて信号を記録するマークポ
    ジション記録方式によりデジタル信号が記録されること
    を特徴とする光磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記記録マークのマーク長が2μm以下
    であることを特徴とする請求項5記載の光磁気記録媒
    体。
JP14025498A 1998-05-21 1998-05-21 記録装置、記録方法及び光磁気記録媒体 Withdrawn JPH11339340A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478684B1 (ko) * 2001-01-12 2005-03-24 캐논 가부시끼가이샤 자벽이동형 광자기기록매체 및 그 재생방법
US7165263B2 (en) 2001-01-16 2007-01-16 Canon Kabushiki Kaisha Method for annealing domain wall displacement type magneto-optical disc and magneto-optical disc

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US6894954B2 (en) 2001-01-12 2005-05-17 Canon Kabushiki Kaisha Domain wall-displacement type magneto-optical medium and reproducing method for the same
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