JPH08238915A - 車体挙動制御装置 - Google Patents

車体挙動制御装置

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Publication number
JPH08238915A
JPH08238915A JP4565395A JP4565395A JPH08238915A JP H08238915 A JPH08238915 A JP H08238915A JP 4565395 A JP4565395 A JP 4565395A JP 4565395 A JP4565395 A JP 4565395A JP H08238915 A JPH08238915 A JP H08238915A
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JP
Japan
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damping force
control
vehicle body
vehicle
slip
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Application number
JP4565395A
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English (en)
Inventor
Masahiko Taniguchi
雅彦 谷口
Toshiro Nagata
敏郎 永田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチスキッド制御時等にショックアフ゛ソーハ゛の減
衰力を調節して、好適な車体挙動の制御を行なうことが
できる車体挙動制御装置を提供すること。 【構成】 ステッフ゜700では車速感応乗心地加減値T5とバ
タツキ制振値T1との大きさを比較する。車速感応乗心
地加減値T5の方がバタツキ制振値T1よりも大きい場
合は、ステッフ゜710にて車速感応乗心地加減値T5の値を最
適減衰力値T6とし、そうでなければ、ステッフ゜720にて最
適減衰力値T6にバタツキ制振値T1を採用する。ステッフ
゜730では現在車体挙動制御中であるか否かを判定する。
車体挙動制御中でなければ、ステッフ゜740に進み今回算出し
た最適減衰力値T6を今回のショックアフ゛ソーハ゛41〜44の
制御値として採用する。一方、車体挙動制御中でなけれ
ば、ステッフ゜750にて前回の処理で設定した最適減衰力値T
6を今回のショックアフ゛ソーハ゛41〜44の制御値として採用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアンチスキッド
制御時に、ショックアブソーバの減衰力を調節して車体
の挙動の制御を行なう車体挙動制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の乗心地を良好とすると
ともに、その運転性能を向上させるために、ショックア
ブソーバに備えられたスプリングのバネ定数や、ショッ
クアブソーバの減衰力を、車両の運転の状態や路面の状
態に応じて可変とする様々なサスペンション装置が提案
されている。
【0003】例えば通常使用されている油圧式のショッ
クアブソーバにおいては、車体側と車輪側との間に油圧
ピストンが介在されており、その減衰力は一定の条件下
で常に一定に保たれているが、このような一定の減衰力
に設定されたショックアブソーバでは、実際の車両走行
において必ずしも最適なショック吸収作用を発揮するこ
とができないので、種々の条件に応じてショックアブソ
ーバの減衰力を変化させる制御が行われている。
【0004】この例として、例えば特開昭58−857
07号公報には、車両のブレーキ時のスリップを抑制す
るアンチスキッド制御機構と、ショックアブソーバの減
衰力を制御するショックアブソーバ制御機構とを共に備
えた制御装置が記載されている。この制御装置は、アン
チスキッド制御機構の作動周期と車両のバネ下の振動周
期とが一致すると車体に自励振動が生じ、乗り心地及び
操縦性が悪くなるという欠点を克服するために、アンチ
スキッド制御機構が作動したときに、ショックアブソー
バの減衰力を大きく(ハード)にして、車体の自励振動
を防止するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン出力を調節して駆動力を制御したり、ブレーキの制動
力を調節してアンチスキッド制御を行なう場合には、輪
荷重変動が大きいと、駆動力や制動力を所望の値に正確
に調節できず、結果としてアンチスキッド制御を好適に
行えないという問題があった。
【0006】例えば、運転者の操作によって、ロール,
ダイブ,スクォート等の車体の挙動が生じる場合や、路
面状態によって、あおり,ゴツゴツ,バタツキ等の車両
の挙動が発生する場合には、従来の様に、単にアンチス
キッド制御時にショックアブソーバの減衰力を大きくす
るだけでは、アンチスキッド制御時における車体の挙動
を好適に制御できないという問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、アンチスキッド制御時等
にショックアブソーバの減衰力を適切に調節して、好適
な車体挙動の制御を行なうことができる車体挙動制御装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、図1に例示する様に、車両の運転
の状態及び/又は路面の状態に応じて、ショックアブソ
ーバの減衰力を設定する減衰力制御手段と、前記車両の
制動時におけるブレーキの制動力及び/又はエンジンの
出力を変化させてスリップを抑制するスリップ制御手段
と、を備えるとともに、前記スリップ制御手段の作動状
態を検出する作動状態検出手段と、該作動状態検出手段
によって、前記スリップ制御手段の作動状態を検出した
場合には、前記減衰力制御手段によって設定した前記シ
ョックアブソーバの減衰力の変更を抑制する減衰力変更
抑制手段と、を備えたことを特徴とする車体挙動制御装
置を要旨とする。
【0009】請求項2の発明は、前記減衰力変更抑制手
段が、前記減衰力制御手段によって設定した前記ショッ
クアブソーバの減衰力を保持することを特徴とする前記
請求項1記載の車体挙動制御装置を要旨とする。
【0010】請求項3の発明は、前記スリップ制御手段
が、車両の制動時のスリップを抑制するアンチスキッド
制御を行なうことを特徴とする前記請求項1又は2記載
の車体挙動制御装置を要旨とする。
【0011】請求項4の発明は、前記減衰力制御手段
が、運転の状態及び路面の状態に応じて、前記ショック
アブソーバの減衰力又はその補正値を設定するための記
憶手段を有していることを特徴とする前記請求項1〜3
のいずれか記載の車体挙動制御装置を要旨とする。
【0012】請求項5の発明は、前記ショックアブソー
バの減衰力の補正値を用いて、車速に応じた基準となる
減衰力を補正して減衰力を設定することを特徴とする前
記請求項4記載の車体挙動制御装置を要旨とする。
【0013】請求項6の発明は、前記作動状態検出手段
が、前記スリップを抑制するスリップ制御手段の動作時
に該スリップ制御手段から送信される信号によって、該
スリップ制御手段の作動状態を検出することを特徴とす
る前記請求項1〜5のいずれか記載の車体挙動制御装置
を要旨とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】請求項1の発明では、減衰力制
御手段によって、運転の状態及び/又は路面の状態に応
じて、ショックアブソーバの減衰力を設定し、スリップ
制御手段によって、車両の制動時におけるブレーキの制
動力及び/又はエンジンの出力を変化させてスリップを
抑制する。そして、作動状態検出手段によって、スリッ
プ制御手段の作動状態(例えばアンチスキッド制御開
始)を検出した場合には、減衰力変更抑制手段により、
減衰力制御手段によって設定したショックアブソーバの
減衰力の変更を(例えば禁止して)抑制する。
【0015】本発明においては、例えば図2に示す様
に、運転操作に起因する、ロール,ダイブ,スクォート
や、路面状態に起因する、あおり,バタツキ,ゴツゴツ
感等に応じて、ショックアブソーバの減衰力を好適な値
に変更して設定しているが、例えば制動時のアンチスキ
ッド制御を行なう場合には、その減衰力の変更を禁止又
は変更の度合を小さくしている。つまり、アンチスキッ
ド制御時に減衰力を変更すると、輪荷重変動が大きくな
って、駆動力や制動力を所望の値に正確に調節できず、
アンチスキッド制御の効果が低減するが、本発明では、
例えばアンチスキッド制御時の減衰力の変更を抑制して
いるので、アンチスキッド制御等のスリップ制御を好適
に行なうことができる。
【0016】請求項2の発明では、減衰力変更抑制手段
が、例えばアンチスキッド制御の実行前に減衰力制御手
段によって設定したショックアブソーバの減衰力を保持
するので、例えばアンチスキッド制御時における減衰力
の変更による影響を全く排除することができ、それによ
ってスリップ制御を好適に行なうことができる。
【0017】請求項3の発明では、スリップ制御手段と
して、車両の制動時のスリップを抑制するアンチスキッ
ド制御を採用することができ、減衰力の変更による影響
を低減して、アンチスキッド制御を好適に行なうことが
できる。請求項4の発明では、減衰力制御手段が、運転
の状態及び路面の状態に応じて、ショックアブソーバの
減衰力又はその補正値を設定するための記憶手段とし
て、例えばロール,ダイブ,スクォート,あおり,バタ
ツキ,ゴツゴツ感等に対応した減衰力又はその補正値を
示すマップ等を記憶しているので、この様なマップ等を
利用して容易に減衰力又はその補正値を設定することが
できる。
【0018】請求項5の発明では、ショックアブソーバ
の減衰力の補正値を用いて、車速に応じた基準となる減
衰力を補正することによって、好適に所望の減衰力を設
定することができる。請求項6の発明では、スリップ制
御を行なう例えばスリップ制御用の電子回路から、例え
ばショックアブソーバの減衰力を制御する電子回路に、
スリップを抑制する制御の実行を示す例えばフラグの信
号を送信することによって、減衰力制御用の電子回路側
にて、スリップ制御手段の作動状態を検出することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するために、実施
例を図面とともに説明する。本実施例の車体挙動制御装
置は、ブレーキ時や旋回時等のスリップを抑制する車体
挙動制御のための機構と、ショックアブソーバの減衰力
を調節するショックアブソーバ制御のための機構とを共
にそなえたものである。
【0020】図3は、本実施例の概略構成を表すブロッ
ク図である。図3に示す様に、本実施例の車体挙動制御
装置は、いわゆるFF車に搭載されるものであり、その
運転状態を検出するセンサとして、、前後左右(右前F
R,左前FL,右後RR,左後RL)の各車輪1,2,
3,4に対して車輪速センサ11,12,13,14を
備えるとともに、車体の水平面における回転を検出する
ヨーレートセンサ6と、ステアリングの舵角を検出する
舵角センサ7と、車体の上下方向の加速度を検出する上
下Gセンサ8と、ブレーキが踏まれたことを検出するブ
レーキSW9と、スロットル開度を検出するスロットル
開度センサ10等を備えている。
【0021】また、車両の制御を実行するためのアクチ
ュエータとして、後述するトラクション制御(TRC)
用及び車体挙動制御用のポンプ75A,75B,84
A,84Bと、各ホイールシリンダ21〜24に接続さ
れた油圧回路(図4参照)の流路を切り換える多数のソ
レノイドバルブ77A,77B,79A,79B,81
FL〜81RR,82FL〜82RR(Vと総称する)と、各サ
スペンション31,32,33,34のショックアブソ
ーバ41,42,43,44の減衰力を調節するための
(図示しない可変オリフィスを駆動して圧油の流通断面
積を変更する)ステップモータ51,52,53,54
等を備えている。
【0022】更に、本実施例の各種の制御を行なうため
に、周知のマイクロコンピュータとして構成されてい
る、ブレーキ時や旋回時等の制御を行なう車体挙動制御
用電子回路(挙動用ECUと称す)61とショックアブ
ソーバ41〜44の減衰力制御用電子回路(減衰用EC
Uと称す)63とを備えている。そして、挙動用ECU
61には、前記ヨーレートセンサ6,舵角センサ7及び
車輪速センサ11〜14からの信号が入力し、ポンプ7
5A,75B,84A,84B及びソレノイドバルブV
に制御信号が送られる。一方、減衰用ECU63には、
舵角センサ7,車輪速度センサ11〜14,上下Gセン
サ8,ブレーキSW9,スロットル開度センサ10から
の信号が入力し、ステップモータ51〜54に制御信号
が送られる。また、挙動用ECU61から減衰用ECU
63へは、現在車体挙動制御中、例えばブレーキ時や旋
回時等のスリップを抑制する制御(例えばABS制御)
を実行中であることを示す車体挙動制御フラグCFが送
信される。
【0023】次に、本実施例に使用される油圧回路につ
いて、図4に基づいて説明する。図4に示す様に、油圧
回路は、マスタシリンダ72の2つの油路から圧送され
るブレーキ油を、左前輪2(FL)及び右後輪3(R
R)と、右前輪1(FR)及び左後輪4(RL)とに各
々供給するための2系統の油圧経路A,Bを備えてい
る。
【0024】そして、これら油圧経路A,Bの各々に
は、TRC制御用のポンプ75A,75Bと、ポンプ7
5A,75Bからのブレーキ油をリザーバ76に戻すた
めの経路を開閉するソレノイドバルブ77A,77B
と、ポンプ75A,75Bからのブレーキ油の経路とブ
レーキペダル78の踏込に応じたマスタシリンダ72か
らのブレーキ油の経路とを切り換えるソレノイドバルブ
79Aとを備えている。
【0025】また、これら各油圧経路A,Bの内、従動
輪である左右後輪3,4のホイールシリンダ23,24
に至る油圧経路には、その経路を連通する増圧位置とそ
の経路を遮断する保持位置とに切換可能なソレノイドバ
ルブ(増圧制御弁)81RL,81RRと、各ホイールシリ
ンダ23,24内のブレーキ油を排出するためのソレノ
イドバルブ(減圧制御弁)82RL,82RRとが設けられ
ている。
【0026】尚、圧力制御弁である増圧制御弁81RL,
81RRは、通常、増圧位置となっており、挙動用ECU
63からの通電により保持位置に切り換えられる。ま
た、減圧制御弁82RL,82RRは、通常、遮断状態にな
っており、挙動用ECU63からの通電により連通状態
となってホイールシリンダ23,24内の内のブレーキ
油を排出する。
【0027】一方、上記各油圧経路A,Bの内、駆動輪
である左右前輪1,2のホイールシリンダ21,22に
至る油圧経路には、従動輪3,4側の油圧経路と同様
に、増圧制御弁81FL,81FR及び減圧制御弁82FL,
82FRが設けられている。また、各油圧経路A,Bに
は、減圧制御弁82FL〜82RRから排出されたブレーキ
油を一時的に蓄えるリザーバ83A,83Bが備えら
れ、更にリザーバ83A,83Bからブレーキ油を汲み
上げてマスタシリンダ72側に戻す車体挙動制御用のポ
ンプ84A,84Bが備えられている。
【0028】次に、この油圧回路を用いて行われる制御
のうち、本実施例にかかわる車体挙動制御について簡単
に説明する。まず、ABS制御等の車体挙動制御を行わ
ない場合は、通常、油圧回路の全てのソレノイドバルブ
Vはオフ(OFF)となっている。
【0029】そして、例えば低μ路でのドライバの急激
なブレーキ操作によって、各車輪1〜4にスリップが発
生すると、車体挙動制御を開始して、ポンプ84A,8
4Bを作動させるとともに、増圧制御弁81FL〜81RR
と減圧制御弁82FL〜82RRを夫々ON・OFF(通電
・非通電)することにより、各車輪1〜4のスリップ状
態に応じて、各ホイールシリンダ21〜24内のブレー
キ油圧を、減圧,保持,増圧の状態に適宜切り替えて制
御する。
【0030】具体的には、車輪がロック傾向にあると判
断すると、圧力制御弁を減圧位置(増圧制御弁ON;遮
断,減圧制御弁ON;連通)に制御して、ホイールシリ
ンダ21〜24の油圧を減圧し、車輪のロックを防止す
る。つまり、図5(b)に示す様に、所定の減圧時間定
数RT(前後輪独立)の間減圧した後に、後述する保持
時間HTの間圧力を保持し、その後これらの動作を繰り
返す。このとき、ホイールシリンダ21〜24から減圧
されたブレーキ油は、減圧制御弁82FL〜82RRを介し
てリザーバ83A,83Bに排出され、更にポンプ84
A,84Bによってリザーバ83A,83Bに蓄積され
た圧油は通常のブレーキ系に還流される。
【0031】そして、車体挙動制御中に、車輪のロック
傾向が解消したと判断されると、ホイールシリンダ21
〜24の圧力制御弁を増圧位置(増圧制御弁OFF;連
通,減圧制御弁OFF;遮断)に制御し、ホイールシリ
ンダ21〜24の油圧を増加させる。つまり、図5
(a)に示す様に、所定の増圧時間定数AT(前後輪独
立)の間増圧した後に、前記所定の保持時間HTの間圧
力を保持し、その後これらの動作を繰り返す。
【0032】次に、前記減衰用ECU63にて行われる
減衰力の設定の処理の概略を説明する。前記車輪速セン
サ11〜14からの車輪速度信号は、減衰用ECU63
内の図示しないフィルタ部に入力される。このフィルタ
部は、後述するように、バネ上共振フィルタと不快共振
フィルタとバネ下共振フィルタの3部から形成されてお
り、これら各フィルタにて、バネ上共振周波数成分、不
快共振周波数成分及びバネ下共振周波数成分を抽出す
る。
【0033】また、減衰用ECU63内において、車輪
速度信号から算出される車輪速度及び車輪加速度等を用
いて、車両の姿勢変化を判断するべく、車体速度が演算
される。この車体速度の大きさに応じて、車両の走行安
定性を確保、向上させるべく、ショックアブソーバ41
〜44の基準減衰力が決定される。
【0034】上記の如く抽出された各周波数成分は、そ
れぞれに対して少なくとも1値づつ定められた所定値及
びしきい値と比較される。この比較結果によって、各周
波数成分の大きさのレベルが検知される。これらのレベ
ルに応じて、乗員のフワフワ感、ゴツゴツ感及びバタツ
キ感等を解消して乗心地の向上を図るべく、基準減衰力
から加減される減衰力が決定される。これら基準減衰力
と、乗心地を向上させるための基準減衰力に加減される
減衰力を用いて、ショックアブソーバ41〜44の減衰
力を制御することによって、サスペンション31〜34
の剛性を調整する。
【0035】次に、上述した構成を備えた本実施例の車
体挙動制御装置の動作について、詳細に説明する。尚、
ここでは、種々の路面を定速直進走行した後に減速し、
その後旋回した場合に行われる制御を例にとって述べ
る。 (1)まず、挙動用ECU61側にて行われる制御処理
について説明する。
【0036】図6は、挙動用ECU61側にて行われ
る制御処理のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。図6に示す様に、まず、ステップ100にて、ブレ
ーキSW9の状態や例えば駆動輪1,3のスリップ率等
から、例えばブレーキ時等におけるスリップの発生が発
生し、しかもその状態が、車体挙動制御を開始する条件
を満しているか否かを判定する。
【0037】ここで、車体挙動制御を開始する条件が満
たされていると判断されると、ステップ110にて、後
に詳述する車体挙動制御処理を実行する。続くステップ
120では、車体挙動制御を実行中であることを示す車
体挙動制御フラグCFを、挙動用ECU61から減衰用
ECU63に送信し、一旦本処理を終了する。
【0038】次に、前記ステップ110の車体挙動制
御処理について説明する。図7に示す様に、ステップ2
00にて、初期化処理を行ない、続くステップ210に
て各種センサからの信号を読み込む。続くステップ22
0にて、車輪速センサ11〜14からの信号に基づい
て、車輪速度及び車輪加速度演算を行ない、続くステッ
プ230にて、従動輪2,4の車輪速度に基づいて、推
定車体速度VS0の演算を行なう。
【0039】続くステップ240では、下記の式(1)
に基づいて、旋回時における目標ヨーレートYR0の演
算を行なう。
【0040】
【数1】
【0041】但し、MA ;操舵角、 N;オー
バーオールステアリングギア比 VS0;推定車体速度、 L;ホイールベース、 KH ;スタビリティファクタ 続くステップ250では、後述するPID制御値DBB
を演算し、続くステップ260では、後述する制御輪選
択の処理を行なう。
【0042】続くステップ270では、選択した各制動
輪に対して、PID制御値DBBに応じて油圧制御出力
を行なって、前記ステップ210に戻る。 次に、前記ステップ250のPID制御値演算処理に
ついて説明する。図8に示す様に、ステップ300に
て、前回の処理で求めたヨーレート偏差DYRを前回の
ヨーレート偏差DYR1として設定する。
【0043】続くステップ310では、前記ステップ2
40で求めた目標ヨーレートYR0から、ヨーレートセ
ンサ6によって検出した実際のヨーレートYRを引き、
これを今回のヨーレート偏差として設定する。続くステ
ップ320では、下記式(2)に基づいて、ヨーレート
偏差に応じたPID制御値DDBを算出する。
【0044】 DDB=KP×DYR+KD(DYR−DYR1) +KI×(DYR+DYR1) …(2) 但し、KP;偏差項係数、KD;微分項係数、KI;積
分項係数 続くステップ330では、保持時間基準値HT1をPI
D制御値DBBで割って、前記ブレーキ油の圧力を保持
する保持時間HTを算出し、一旦本処理を終了する。
【0045】次に、前記ステップ260の制動輪選択
の処理について説明する。図9に示す様に、ステップ4
00にて、PID制御値DBBの絶対値は制御開始基準
値BSを上回るか否かを判定し、ここで肯定判断される
とステップ410に進み、一方否定判断されるとステッ
プ420に進む。
【0046】ステップ420では、車体挙動制御の実行
を示すために、車体挙動制御フラグCFを1に設定す
る。続くステップ430にて、車両がどちら側に旋回し
ているかを、実際のヨーレートが0を上回るか否かによ
って判定し、ここで肯定判断されるとステップ440に
進み、一方否定判断されるとステップ450に進む。
【0047】ステップ440では、目標ヨーレートYR
0と実際のヨーレートとの間の偏差がオーバー側又はア
ンダー側のいずれに存在するかを、PID制御値DBB
が0を下回るか否かによって判断する。ここで肯定判断
されるとステップ460に進み、一方否定判断されると
ステップ470に進む。
【0048】ステップ460では、オバーステア状態を
示すので、これを抑制するために、下記表1に示すFR
−APPLYの油圧制御を行なう。即ち右前輪1(F
R)の増圧制御と左後輪4(RL)の減圧制御を行な
う。一方、ステップ470では、アンダーステア状態を
示すので、これを抑制するために、下記表1に示すRL
−APPLYの油圧制御を行なう。即ち右前輪1(F
R)の減圧制御と左後輪4(RL)の増圧制御を行な
う。
【0049】また、前記ステップ430で否定判断され
て進むステップ450では、PID制御値DBBが0を
上回るか否かを判断し、ここで肯定判断されるとステッ
プ480に進み、一方否定判断されるとステップ490
に進む。ステップ480では、オバーステア状態を示す
ので、これを抑制するために、下記表1に示すFL−A
PPLYの油圧制御を行なう。即ち左前輪2(FL)の
増圧制御と右後輪3(RR)の減圧制御を行なう。
【0050】一方、ステップ490では、アンダーステ
ア状態を示すので、これを抑制するために、下記表1に
示すRR−APPLYの油圧制御を行なう。即ち左前輪
2(FL)の増圧制御と右後輪4(RR)の減圧制御を
行なう。また、前記ステップ400で否定判断されて進
むステップ420では、まだ車体挙動制御を実行しない
ので、車体挙動制御フラグCFを0に設定する。
【0051】続くステップ495では、車体挙動制御を
実行しないのであるから、下記表1に示す様に、ALL
−OFFの油圧制御を行なう。即ち全ての圧力制御弁を
オフし、一旦本処理を終了する。
【0052】
【表1】
【0053】(2)次に、減衰力を5段階変化させるこ
とが可能なサスペンションの場合を例に挙げて、減衰用
ECU63にて実行される減衰力制御の処理を説明す
る。 図10は、減衰力制御処理のメインルーチンを表すフ
ローチャートである。まず、ステップ500にて、制御
中に採用される各種パラメータ及びフラグを初期化す
る。
【0054】ステップ510では、車輪速度センサ11
〜14からの出力信号より、各車輪の車輪速度及び車輪
加速度を演算する。ステップ520では、車輪速度及び
車輪加速度等を用いて、車体速度を演算する。尚、前記
車輪速度,車輪加速度及び車体速度は、前記車体挙動制
御に使用した値を用いてもよい。
【0055】ステップ530では、車両走行路面状態を
検知するために、車輪速度信号から、車両のバネ上の共
振状態を示すバネ上共振周波数成分を、バネ上フィルタ
を用いて抽出する。このバネ上共振周波数成分の振幅の
大きさは、車両が路面高低においてうねった路面を走行
した場合の、乗員のフワフワ感の度合いを示している。
【0056】ステップ540では、バネ上共振周波数成
分の大きさと予め定められた少なくとも1つの所定値と
を比較する。これによって、バネ上の共振周波数成分か
ら、車両の走行路面からの影響によって車体がどれくら
いのうねり又はあおりを発生し、乗員にフワフワ感を与
えるかを判定する。本実施例では、図13に示す様に、
あおりレベルをH(大),M(中),L(小)の3段階
に区別し、その判定結果を保持する。
【0057】また、ステップ550では、車輪速度信号
から、悪路を走行している場合のゴツゴツ感のような、
乗員が不快感を感じる周波数範囲である不快共振周波数
成分を、不快共振フィルタを用いて抽出する。ステップ
560では、不快共振周波数成分の大きさと予め定めら
れた少なくとも一つの所定値とを比較する。これによっ
て、不快共振周波数成分から、車両の走行路面がどれく
らいの悪路であり、乗員にゴツゴツ感のような不快感を
与えるかを判定する。本実施例では、図13に示す様
に、ゴツゴツレベルをH,M,Lの3段階に区別し、そ
の判定結果を保持する。
【0058】ステップ570では、上記車輪速度信号か
ら、車両のバネ下の共振状態を示す共振周波数成分をバ
ネ下共振フィルタにて抽出する。ステップ580では、
バネ下共振周波数成分の大きさと予め定められた少なく
とも一つのしきい値とを比較する。これによって、バネ
下の共振周波数成分から、車輪がどれほどのバタツキを
発生し、乗員にバタツキ感を与えるかを判定する。本実
施例では、図13に示す様に、バタツキレベルをH,L
の2段階に区別し、その判定結果を保持する。即ち、バ
タツキ制振値T1を、H,Lに応じて各々+2,+1に
設定する。
【0059】ステップ590では、上下Gセンサ8から
の信号等に基づいて、運転者の操縦に起因する、ロー
ル,ダイブ又はスクォートの車体の状態を検出する。そ
れとともに、車体の状態の程度を判定し、車体状態判定
値T2を各々例えば0〜+2の3段階に設定し、その判
定結果を記憶する。
【0060】ステップ600では、車両の走行状況を検
出するために、車体速度の変化を検知し、車体速度に応
じて、図13に示す様に、車速感応値(基準減衰力値)
T3を例えば+1〜+5の5段階に設定する。つまり、
車体速度の変化に応じて、サスペンション31〜34の
ショックアブソーバ41〜44の減衰力の基準を随時補
正することによって、車速に応じた基準減衰力値T3を
決定する。
【0061】ステップ610では、前記ステップ530
〜590における、路面の状態を示す各共振周波数成分
の抽出、出力レベル判定の結果と、操縦に起因する車体
の状態の判定結果とを用いて、ショックアブソーバ41
〜44の基準減衰力値T3を加減するための減衰力の所
定値(即ち乗心地加減値T4)を、図13に示す様に、
例えば−3〜+5の9段階に設定する。
【0062】具体的には、図11に示す様に、3段階の
あおりレベルと3段階のゴツゴツレベルを組み合わせ
て、ステップ700〜750にて各レベルの判定を行な
って、その判定結果に応じて、ステップ760〜774
にて、仮乗心値加減値T4’を設定する。そして、続く
ステップ780にて、前記車体状態判定値T2を加味
(例えば加算)して、真の乗心値加減値T4を決定す
る。
【0063】尚、乗心地加減値T4は、以下ような減衰
力調整を基準に決定される。即ち、バネ上共振周波数成
分が大きく、車体のあおりレベルが高い場合には、サス
ペンション剛性を強くした方が、乗員の乗心地は改善さ
れる。このため、バネ上共振周波数成分が大きい場合に
は、減衰力を高めるように調整する。また、不快共振周
波数成分が大きく、車体のゴツゴツレベルが高い場合に
は、サスペンション剛性を弱くした方が、乗員のゴツゴ
ツ感は改善される。よって、不快共振周波数成分が大き
い場合には、減衰力を低くするように調整する。
【0064】図10に戻り、ステップ620では、前記
ステップ600にて算出された基準減衰力値T3とステ
ップ610にて算出された乗心地加減値T4とを用いて
(例えば基準減衰力値T3と乗心地加減値T4とを加算
して)、ショックアブソーバ41〜44の減衰力である
車速感応乗心地加減値T5を決定する。
【0065】ステップ630では、前記ステップ620
の処理結果に応じて、乗員の乗心地及び走行安定性を高
次元で両立させるべく、後述する様にして、ショックア
ブソーバ41〜44の最適な減衰力値T6を決定する。
ステップ640では、ステップ630における最適減衰
力値T6の決定結果を反映させるべく、実際にステップ
モータ51〜54を駆動させて、サスペンション31〜
34の減衰力を調整する。
【0066】次に、前記ステップ630にて行われる
最適減衰力値T6を決定するフローチャートを図12に
示す。ステップ700では、車速感応乗心地加減値T5
とバタツキ制振値T1との大きさを比較する。ここで、
車速感応乗心地加減値T5の方がバタツキ制振値T1よ
りも大きい値を採っている場合には、ステップ710に
て、車速感応乗心地加減値T5の値を最適減衰力値T6
として採用する。
【0067】一方、車速感応乗心地加減値T5よりもバ
タツキ制振値T1の方が大きい場合は、ステップ720
にて、最適減衰力値T6にバタツキ制振値T1を採用す
る。これは、車両が過度のバネ下共振状態に陥っている
場合には、車両の速度条件及び不快共振状態によるゴツ
ゴツ感に優先して、ショックアブソーバ41〜44の減
衰力を所定の減衰力以上に保持するということを意味す
る。このようにすることによって、バネ下のバタツキに
よる走行安定性の阻害を優先的に防止することが可能で
ある。
【0068】そして、前記ステップ710又はステップ
720の処理の後、ステップ730に進み、現在車体挙
動制御中であるか否かを、前記図9のステップ410又
は420の処理にて設定された車体挙動制御フラグCF
が、1(車体挙動制御実行中)であるか否かによって判
定する。
【0069】そして、車体挙動制御中でなければ、ステ
ップ740に進み、今回算出した最適減衰力値T6を、
今回のショックアブソーバ41〜44の制御値として採
用することを決定する。一方、車体挙動制御中でなけれ
ば、ステップ750にて、前回の処理で設定した最適減
衰力値T6を、今回のショックアブソーバ41〜44の
制御値として採用することを決定する。つまり、車体挙
動制御中であるので、ショックアブソーバ41〜44の
減衰力を変更させず、そのまま維持する制御を行なう。
【0070】尚、ショックアブソーバ41〜44の減衰
力は、+1〜+5の5段階とされているので、上述した
処理によってこの範囲を逸脱する最適減衰力値T6とな
った場合は、上限値を+5に加減値を+1に設定する。 (3)次に、上述した制御を行った場合の実際の作動
を、図13に基づいて説明する。尚、図13は、車両が
実際の路面を走行した場合に、ショックアブソーバ41
〜44の減衰力が設定される過程を、時間を横軸にとっ
て示している。
【0071】図13の(a)に示す様に、最初、平滑路
を走行していた車両が、順次ゴツゴツ路、ゴツゴツ路と
あおり及びうねり路との両方の特徴を有している複合
路、あおり及びうねり路を通過する。一連の路面には
(高架の継ぎ目等の凹凸がある)ハーシュ路特有の凹凸
を有している。
【0072】そして、この様な路面を走行した際に、車
輪速度センサ信号から抽出されるバネ上共振周波数成
分、不快共振周波数成分、バネ下共振周波数成分は、各
フィルタにて、抽出される。バネ上共振周波数成分と不
快共振周波数成分とは、予め定められているそれぞれす
くなくとも1つの所定値と比較される。本実施例におい
ては、予め定められた2つの所定値とバネ上共振周波数
成分による振幅を比較する。これによって、図13の
(b)に示す様に、バネ上共振周波数成分レベルを表す
H(大),M(中),L(大)の3段階に判別する。ま
た、予め定められた2つの所定値と不快共振周波数成分
による振幅を比較し、図13の(c)に示す様に、不快
共振周波数成分レベルを表すH,M,Lの3段階に判別
する。これらの判別結果は、相対的に比較され、バネ上
共振周波数成分が相対的に大の時は、路面のうねりによ
るフワフワ感を低下させるために、ショックアブソーバ
41〜44の減衰力を高くするようにプラスの因数を使
用する。また不快共振周波数成分が相対的に大の時は、
ゴツゴツ感を低下させるために、ショックアブソーバ4
1〜44の減衰力を低くするようにマイナスの因数を使
用する。
【0073】前述のバネ下共振周波数成分は、予め定め
られた少なくとも一つのしきい値と比較される。この実
施例では、一つのしきい値とバネ下共振周波数成分の大
きさとを比較し、図13の(d)に示す様に、H,Lの
2段階にバネ下共振周波数成分レベルを判定する。
【0074】また、上述した路面状態とは別に、図13
の(e)に示す様な操縦状態が設定される。即ち、時刻
t1までは定速直進状態であり、時刻t1〜t3の間は減
速状態であり、その間の時刻t2に車体挙動制御が開始
され、時刻t3からは旋回によりロールが発生した状態
となる。
【0075】従って、車体状態判定値T1は、図13の
(f)に示す様に、ロールが発生した時刻t3にて、例
えば0から+1に変化する。また、車速に応じた値であ
る基準減衰力値T3は、車速が変化した時刻t1にて、
例えば+3から+2に変化する。
【0076】乗心地加減値T3は、バネ上共振周波数成
分レベルと不快共振周波数成分レベルとの関係におい
て、図11にて前述したように決定される。即ち、路面
状態に応じて設定される仮乗心地加減値T4’に車体状
態判定値T2を加算して、図13の(h)に示す様に、
乗心地加減値T4が決定する。
【0077】車速感応乗心地加減値T4は、図13の
(i)に示す様に、乗心地加減値T3に基準減衰力値T
3を加算して得られる。車体挙動制御フラグCFは、図
13の(j)に示す様に、減速の開始時刻t1の後の車
体挙動制御の開始時刻t2に、1と設定される。
【0078】最適減衰力値T6は、図13の(k)に示
す様に、基本的には車速感応乗心地加減値T5に応じて
設定されるが、図12にて説明した様な下記の限定が加
わる。例えば、ゴツゴツ路において、車速感応乗心地加
減値T5はかなり小さくなっているが、減衰力が予め定
められた最低減衰力レベルであるバネ下制振値T1=2
以下にはならない様に制御が働くので、最適減衰力値T
6は、最低減衰力レベル2に保持制御される。特に、車
体挙動制御の開始時刻t2の後は、車体挙動制御が開始
される前の車速感応乗心地加減値T5が最適減衰力値T
6として採用され、車体挙動制御フラグCFが時刻t4
にてオフとなるまでその値T6が維持される。
【0079】この様に、本実施例では、路面の状態や運
転の状態の様々な状態に応じて、ショックアブソーバ4
1〜44の減衰力を、優れた乗心地及び走行安定性を共
に実現する様に、好適な値に設定することができる。ま
た、上述した様に、ショックアブソーバ41〜44の減
衰力を種々な値に変更して制御している場合に、例えば
ABS制御等の車体挙動制御を実行するときには、減衰
力の変更を禁止して、車体挙動制御が実行される直前の
減衰力を維持するので、好適に車体挙動制御を実行でき
るという顕著な効果を奏する。つまり、車体挙動制御を
行なう場合に、減衰力が変化して輪荷重変動が大きい
と、駆動力や制動力を所望の値に正確に調節できず、結
果として車体挙動制御を好適に行えないが、本実施例で
は、車体挙動制御時に、ショックアブソーバ41〜44
の減衰力を保持することによって、好適な車体挙動の制
御を行なうことができる。
【0080】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の態様で実施しうることはいうまでもない。例え
ば、前記実施例では、車体挙動制御を実行する場合に、
ショックアブソーバの減衰力を保持して変更しない様に
制御したが、それとは別に、例えば減衰力の変化を例え
ば所定の割合で抑制する様に制御しても、ある程度同様
な効果が得られる。
【0081】また、前記実施例では、車体挙動制御を実
行する場合に、ショックアブソーバの減衰力を保持する
様に制御したが、例えば加速時等の車体挙動制御時以外
のスリップ制御にも適用することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を示す概略構成図である。
【図2】 請求項1の発明の原理を説明する説明図であ
る。
【図3】 実施例の車体挙動制御装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図4】 油圧回路を示す回路図である。
【図5】 圧力制御弁の動作を示す説明図である。
【図6】 挙動用ECU側にて行われる処理のメインの
フローチャートである。
【図7】 車体挙動制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】 PID制御値演算処理を示すフローチャート
である。
【図9】 制動輪選択処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】 減衰用ECU側にて行われるメインのフロ
ーチャートである。
【図11】 乗心地加減値演算処理を示すフローチャー
トである。
【図12】 最適減衰力値演算処理を示すフローチャー
トである。
【図13】 ショックアブソーバの減衰力を決定するた
めの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1〜4…各車輪 11〜14…各車輪速センサ 21〜24…各ホイールシリンダ 31〜34…各サスペンション 41〜44…ショックアブソーバ 61…車体挙動制御用電子回路(挙動用ECU) 63…減衰力制御用電子回路(減衰用ECU)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転の状態及び/又は路面の状態
    に応じて、ショックアブソーバの減衰力を設定する減衰
    力制御手段と、 前記車両の制動時におけるブレーキの制動力及び/又は
    エンジンの出力を変化させてスリップを抑制するスリッ
    プ制御手段と、 を備えるとともに、 前記スリップ制御手段の作動状態を検出する作動状態検
    出手段と、 該作動状態検出手段によって、前記スリップ制御手段の
    作動状態を検出した場合には、前記減衰力制御手段によ
    って設定した前記ショックアブソーバの減衰力の変更を
    抑制する減衰力変更抑制手段と、 を備えたことを特徴とする車体挙動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記減衰力変更抑制手段が、前記減衰力
    制御手段によって設定した前記ショックアブソーバの減
    衰力を保持することを特徴とする前記請求項1記載の車
    体挙動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スリップ制御手段が、車両の制動時
    のスリップを抑制するアンチスキッド制御を行なうこと
    を特徴とする前記請求項1又は2記載の車体挙動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記減衰力制御手段が、運転の状態及び
    路面の状態に応じて、前記ショックアブソーバの減衰力
    又はその補正値を設定するための記憶手段を有している
    ことを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか記載の車
    体挙動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ショックアブソーバの減衰力の補正
    値を用いて、車速に応じた基準となる減衰力を補正して
    減衰力を設定することを特徴とする前記請求項4記載の
    車体挙動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記作動状態検出手段が、前記スリップ
    を抑制するスリップ制御手段の動作時に該スリップ制御
    手段から送信される信号によって、該スリップ制御手段
    の作動状態を検出することを特徴とする前記請求項1〜
    5のいずれか記載の車体挙動制御装置。
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