JPH08238084A - 低アルコール発泡性清酒の製造法 - Google Patents

低アルコール発泡性清酒の製造法

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JPH08238084A
JPH08238084A JP4375295A JP4375295A JPH08238084A JP H08238084 A JPH08238084 A JP H08238084A JP 4375295 A JP4375295 A JP 4375295A JP 4375295 A JP4375295 A JP 4375295A JP H08238084 A JPH08238084 A JP H08238084A
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JP
Japan
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sake
low
alcohol
production
present
Prior art date
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JP4375295A
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English (en)
Inventor
Hideyasu Mori
秀靖 森
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TAIHO SHUZO MORIMI HONTEN KK
Original Assignee
TAIHO SHUZO MORIMI HONTEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、女性や若年者の嗜好にマッチした
クリーミーな低アルコール発泡性清酒の製造方法を提供
する。 【構成】 本発明は、蒸米や麹などの原料1を糖化2し
粗漉3処理後、ボーメと酸度調整4した後、火入れ加熱
殺菌6処理し、次いで冷却7した後、酵母8を添加し
て、発酵9貯蔵させ、さらに冷却10しながら、耐圧瓶
に瓶詰め12して、冷蔵保管13したことを特徴とした
低アルコール発泡性清酒14の製造方法を提供するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、女性や若年者層に好ま
れる生ビール風の低アルコール自然発泡性清酒の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】古来より、清酒の製造は、蒸米、麹、水
から造られたモトにさらに蒸米、麹、水を3回に分けて
仕込み、3週間程度発酵熟成させた後、酒粕を分離し、
次いで15日間熟成静置させた後、火入れ加熱殺菌し
て、放漫な風味の一般清酒製品を造っていた。
【0003】しかしながら、最近の全国的な嗜好傾向と
して、ビールやワインやシャンペン等の消費が拡大し、
清酒の需要が低迷している。
【0004】一方、清酒に対する嗜好についても、生ビ
ールやワイン風のソフトな風味が好まれるようになり、
女性や若年層の嗜好も常に変化しつつあり、最近では、
このような傾向を先取りした自然発泡清酒の製造方法が
特願平1−76561などに開示されている。
【0005】すなわち、この先願清酒は製造工程におい
て、完塾モロミ時にモトを加え熟成させ、密閉容器に移
して、酸素を圧入した後、さらに発酵貯蔵させて瓶詰め
製品としたことを特徴とした自然発泡清酒であるが、ア
ルコール度が高いため、体質的に度数に対して弱い人に
は、味の面で十分とは言い難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の清酒
製造工程に捕らわれない新規な製造方法で、最近の嗜好
傾向に合った風味の良好な生ビール風の口中りの良い高
級感に富む冷用酒を提供するため、低アルコール度の自
然発泡性清酒を短期間に製造するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の一般清
酒の製造工程を覆した新規な製造工程でできた風味良好
な低アルコール度の自然発泡性清酒である。
【0008】すなわち、蒸米や麹などの原料1を糖液化
2させ粗漉3後、直ちに、そのろ液を火入れ加熱殺菌6
し、次いで、酵母8を添加せしめ、液状(白濁)モロミ
にて、低アルコールの発泡清酒を製造するものである。
【0009】本発明の製造工程は、蒸米や麹の原料1を
55℃×24時間程度で糖液化2処理した後、粗漉3し
て、さらに粕5を除去したろ過液4のボーメと酸度を調
整し、65℃×30分程度加熱殺菌6処理した後、5℃
程度まで急冷7し、次いで酵母8を添加した後、15℃
程度の温度で4〜7日間程度発酵貯蔵9させ、さらに5
℃程度で冷却10しつつ、直ちに耐圧瓶に瓶詰め12し
た後、5℃程度で冷蔵保管13して、低アルコール度の
発泡性清酒の完成品14を製造するものである。
【0010】この際、本発明の低アルコール発泡性清酒
は、常時微細な泡を盛んに発泡しているので、出来るだ
け早急に耐圧瓶に封入する必要がある。
【0011】
【作用】一般清酒の製造においては、従来より発酵形式
が並行複発酵で、配合仕込形式は高濃度三段仕込であ
り、従ってモロミ状では高泡を発生するので、発酵熟成
期間は20日前後を要した後、アルコール度数が15度
内外の完成品が造られる。
【0012】一方、本発明の場合、発酵形式は、単発酵
(糖化火入れ後発酵)で、配合仕込形式は純米一段仕込
であり、モロミ状では、微細な泡を盛んに発生するの
で、発酵熟成期間は、4〜7日間を要するが、アルコー
ル度数が3〜6度程度の完成品が造られる。
【0013】このように、本発明発泡清酒は、従来の一
般清酒に比べて、完成品までの総製造期間が大幅に短く
なるので、需要に即した在庫調整が容易であるなどの利
点を有する。
【0014】また、本発明の場合、従来一般清酒のよう
な高アルコールを目的としないので、酒母工程は不要で
ある。
【0015】本発明の完成品のアルコール度数は3〜6
度であり、従来の一般清酒に比べて、かなり度数が低
く、ビール風の口当たりの良い飲用酒である。
【0016】なお、従来の一般清酒の製造工程における
麹の役割は、モロミ中で蒸米の溶解糖化を行い、各種栄
養素の供給による酵母の増進、発酵の促進、清酒独特の
風味の形成などを行っているのに対して、本発明の場合
には、モロミ中においては、麹の生産する酵素作用を行
わないように、管理しているのが大きな違いである。
【0017】
【実施例】図1、図2、図3を参照しながら、本発明の
実施例を説明する。
【0018】本発明の実験に使用した原料1の割合は、
純米2000g仕込の場合、蒸米1600g、麹400
g、水6000ml、乳酸7.0ml、マツラーゼ0.
4gを仕込槽に入れて良く撹拌し、前述の製造工程に従
って完成品を製造した結果、従来の一般清酒のアルコー
ル度数15度内外のものに比べて、3〜6度の低アルコ
ール発泡性清酒が製造できた。
【0019】また、総製造期間を比較した結果、本発明
の低アルコール発泡性清酒の完成品は10日前後で製造
できた。
【0020】
【効果】本発明の低アルコール性発泡清酒は、総製造期
間がかなり短いので、需要に対応した在庫調整が容易で
あり、製造コストも軽減できる。
【0021】本発明の完成品は、乳白色でアルコール度
数が5度内外と非常に低く、グラスに注ぐと生ビール様
のクリーミーな泡が発生し、高級感と清涼感があり、喉
越しも良いが、従来清酒の風味とは異なっている。
【0022】また、本発明の完成品は、冷蔵保管されて
いるので、飲用時に口当たりが良く、夏期の飲用酒とし
て清涼感や高級感の高い飲用酒である。
【0023】このような風味は、特に、女性や若年層な
どに好まれるので、新規需要の開拓と夏期需要喚起に対
応できるメリットがある。
【0024】なお、配合割合、発酵初期のボーメや酸度
調整、発酵期間調整などにより、甘口、辛口、酸味タイ
プなどが、比較的容易に製造可能であり、幅広い嗜好層
にも十分対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1には、本発明の低アルコール性発泡清酒の
製造工程を示す。
【図2】図2には、本発明の発泡性清酒のアルコール度
数を示すための実験データーを記載する。
【図3】図3には、本発明の発泡性清酒の総製造期間を
示すための実験データーを記載する。
【符号の説明】
1.原料(蒸米、麹等) 2.糖化処理 3.祖漉処理 4.ろ過液処理(ボーメ、酸度調整) 5.粕除去処理 6.加熱殺菌処理(火入れ) 7.冷却 8.酵母添加処理 9.発泡貯蔵(熟成) 10.冷却 11.粗ろ過処理 12.瓶詰め(耐圧瓶) 13.冷蔵保管 14.低アルコール発泡性清酒の完成品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸米や麹(酵素剤)などの原料1から糖
    化液2を造り粗漉3した後、直ちに、そのろ過液4に対
    してボーメと酸度を調整し、次いで、火入れ加熱殺菌6
    後、酵母8を添加せしめ、発酵貯蔵9させた後、耐圧瓶
    に瓶詰め12したことを特徴とした低アルコール発泡性
    清酒の製造方法。
JP4375295A 1995-03-03 1995-03-03 低アルコール発泡性清酒の製造法 Pending JPH08238084A (ja)

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JP4375295A JPH08238084A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 低アルコール発泡性清酒の製造法

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JP4375295A Pending JPH08238084A (ja) 1995-03-03 1995-03-03 低アルコール発泡性清酒の製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003189841A (ja) * 2001-12-25 2003-07-08 Kitaya:Kk 発泡性清酒及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003189841A (ja) * 2001-12-25 2003-07-08 Kitaya:Kk 発泡性清酒及びその製造方法

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