JP2727048B2 - ビール類似の新規な発泡酒の製造法 - Google Patents
ビール類似の新規な発泡酒の製造法Info
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- JP2727048B2 JP2727048B2 JP18181493A JP18181493A JP2727048B2 JP 2727048 B2 JP2727048 B2 JP 2727048B2 JP 18181493 A JP18181493 A JP 18181493A JP 18181493 A JP18181493 A JP 18181493A JP 2727048 B2 JP2727048 B2 JP 2727048B2
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- beer
- saccharified
- low
- koji
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- Alcoholic Beverages (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は清酒風味、クエン酸とリ
ンゴ酸風味或いはワインやシードルなど果実酒風味を有
するビール類似の新規な発泡酒の製造に関するものであ
る。今日の一般的な風潮として所謂ハードリカーと呼ば
れているアルコール度数の高い酒は好まれず、ビールの
人気に見られるように低アルコールで、而も炭酸ガスを
含有していて清涼感のある酒が好まれている。
ンゴ酸風味或いはワインやシードルなど果実酒風味を有
するビール類似の新規な発泡酒の製造に関するものであ
る。今日の一般的な風潮として所謂ハードリカーと呼ば
れているアルコール度数の高い酒は好まれず、ビールの
人気に見られるように低アルコールで、而も炭酸ガスを
含有していて清涼感のある酒が好まれている。
【0002】また、ウオッカをはじめとするスピリッツ
類、そして我が国の焼酎などは果汁や炭酸水(プレーン
ソーダ)などを加えて、清涼感のある低アルコール分の
ミックスドリンクにして飲むことが当然のことになって
いる。
類、そして我が国の焼酎などは果汁や炭酸水(プレーン
ソーダ)などを加えて、清涼感のある低アルコール分の
ミックスドリンクにして飲むことが当然のことになって
いる。
【0003】本発明に係る新規な酒類は最終工程に於い
てディスペンサーを用いて炭酸水とミックスすることに
よって低アルコール分で、爽やかな清涼感をもち、幅広
い風味を有する発泡酒にするものである。現代の消費者
の多様化した嗜好を十二分に満足させ得るものと期待さ
れる。
てディスペンサーを用いて炭酸水とミックスすることに
よって低アルコール分で、爽やかな清涼感をもち、幅広
い風味を有する発泡酒にするものである。現代の消費者
の多様化した嗜好を十二分に満足させ得るものと期待さ
れる。
【0004】更に、本発明に係わる酒類は主として大
麦、米、ブドウ、リンゴなど農産物を原料とするもの
で、本発明の産業化は農業基盤の安定化に及ぼす貢献度
は非常に高く、本発明の社会的意義は誠に大きいものと
思われる。又、本発明に於いては発酵終了し、熟成を終
えた中間生産物的な酒類(発泡酒の原酒)をディスペン
サーを設置した料飲店に運び、この料理店内で客の求め
に応じてビール程度の低アルコール分の発泡酒をつくる
ことが可能である。これはまた現代の消費者の多様化し
た嗜好をそれぞれに満足させるものである。又、小型の
タンクに詰めて、この発泡酒の原酒を運ぶことにより輸
送コスト、製品コストを軽減させることが可能である。
麦、米、ブドウ、リンゴなど農産物を原料とするもの
で、本発明の産業化は農業基盤の安定化に及ぼす貢献度
は非常に高く、本発明の社会的意義は誠に大きいものと
思われる。又、本発明に於いては発酵終了し、熟成を終
えた中間生産物的な酒類(発泡酒の原酒)をディスペン
サーを設置した料飲店に運び、この料理店内で客の求め
に応じてビール程度の低アルコール分の発泡酒をつくる
ことが可能である。これはまた現代の消費者の多様化し
た嗜好をそれぞれに満足させるものである。又、小型の
タンクに詰めて、この発泡酒の原酒を運ぶことにより輸
送コスト、製品コストを軽減させることが可能である。
【従来の技術】本発明に係る技術については今日まで全
く公表されておらず、本発明をもって嚆矢とする。
く公表されておらず、本発明をもって嚆矢とする。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】我が国のビールは酒税
法によって使用出来る原料及び原料中に占める麦芽の重
が限定されており、又、製造工程も麦汁に純粋培養によ
って得た麦酒酵母を添加するだけのもので、ビールの香
味は単調なものにならざるを得ず、複数の酒類の香味を
有するビール類似の新規な発泡酒の出現が期待されてい
た。
法によって使用出来る原料及び原料中に占める麦芽の重
が限定されており、又、製造工程も麦汁に純粋培養によ
って得た麦酒酵母を添加するだけのもので、ビールの香
味は単調なものにならざるを得ず、複数の酒類の香味を
有するビール類似の新規な発泡酒の出現が期待されてい
た。
【0006】本発明は「白麹菌またはリゾープス菌を繁
殖させた独特の米麹、大麦麹或いはトウモロコシ麹を使
用し、クエン酸に富む元」をつくり、この元を組み込む
ことにより、クエン酸に富んだ風味を併せ持つビール類
似の新規な発泡酒をつくり出すものである。
殖させた独特の米麹、大麦麹或いはトウモロコシ麹を使
用し、クエン酸に富む元」をつくり、この元を組み込む
ことにより、クエン酸に富んだ風味を併せ持つビール類
似の新規な発泡酒をつくり出すものである。
【0007】更に、これらの酒類を炭酸水とミックスす
ることによって、低アルコール分の酒類に仕上げること
ができ、且つ爽やかな清涼感と幅広い風味を賦与するこ
とが出来る。
ることによって、低アルコール分の酒類に仕上げること
ができ、且つ爽やかな清涼感と幅広い風味を賦与するこ
とが出来る。
【0008】[問題を解決するための手段] 本発明において発酵させる麦芽糖化液としては、 麦芽を糖化した麦芽糖化液 澱粉質原料を麦芽によって糖化した麦芽糖化液 澱粉質原料を麹と麦芽を用いて調整した麦芽糖化液 これらの〜のいずれかの麦芽糖化液にホップを加
えて煮沸してホップの香味を付与した麦芽糖化液 これらの〜のいずれかの麦芽糖化液の濃縮液を水
で希釈した麦芽糖化液および これらの〜のいずれかに砂糖を加えた麦芽糖化液
のいずれかの麦芽糖化液(麦汁)が用いられる。
えて煮沸してホップの香味を付与した麦芽糖化液 これらの〜のいずれかの麦芽糖化液の濃縮液を水
で希釈した麦芽糖化液および これらの〜のいずれかに砂糖を加えた麦芽糖化液
のいずれかの麦芽糖化液(麦汁)が用いられる。
【0009】本発明の特長の二つ目は、その発酵工程に
ある。ビールの醸造では糖化工程に続いて麦芽などの糖
化済みの粕を除いた糖化液にホップを加えて煮沸し、ホ
ップ香味を抽出した糖化液を冷却濾過して得た液にビー
ル酵母を添加し、発酵工程を経てビールを得る。
ある。ビールの醸造では糖化工程に続いて麦芽などの糖
化済みの粕を除いた糖化液にホップを加えて煮沸し、ホ
ップ香味を抽出した糖化液を冷却濾過して得た液にビー
ル酵母を添加し、発酵工程を経てビールを得る。
【0010】これに反して本発明では白麹菌、リゾープ
ス菌より調製した米麹、大麦麹またはトウモロコシ麹を
使用し、クエン酸に富む元を「麦汁」に添加して発酵を
継続させることにより、クエン酸の風味を有するビール
類似の発泡酒を製造することを特徴とする。
ス菌より調製した米麹、大麦麹またはトウモロコシ麹を
使用し、クエン酸に富む元を「麦汁」に添加して発酵を
継続させることにより、クエン酸の風味を有するビール
類似の発泡酒を製造することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は上記の麦汁に白麹菌、リゾープス菌よ
り調製した米麹、大麦麹またはトウモロコシ麹を使用し
て得たクエン酸に富む元を添加して発酵を継続させて、
特有の風味を有するビール類似の発泡酒を得る技術がそ
の根底を成す。
り調製した米麹、大麦麹またはトウモロコシ麹を使用し
て得たクエン酸に富む元を添加して発酵を継続させて、
特有の風味を有するビール類似の発泡酒を得る技術がそ
の根底を成す。
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】濃縮麦汁(糖度60%)20Kgに80℃の
熱水を加え、全量を50リットルとする。これに加熱溶
解した20%の砂糖溶液(グラニュー糖20Kg、クエ
ン酸140g)を加え、数分間煮沸した後、熱交換機を
通して10℃に急冷して150リットルの加糖麦汁を得
た。この加糖麦汁に精白した大麦2Kgを蒸煮し、白麹
菌を繁殖させたものに水3リットルを加えたものと、清
酒酵母を培養した酒母とを更に加えて、もろみ最高温度
10℃にて発酵させ、発酵を終了させる。これを10℃
以下で2週間静置した後、沈殿した滓を除き、濾過し、
1ケ月間10℃で熟成させた後、ディスペンサーで炭酸
水を混和し、総量を300リットルとし、白麹のクエン
酸による風味を併せ持つビール類似の新規な発泡酒を得
た。
熱水を加え、全量を50リットルとする。これに加熱溶
解した20%の砂糖溶液(グラニュー糖20Kg、クエ
ン酸140g)を加え、数分間煮沸した後、熱交換機を
通して10℃に急冷して150リットルの加糖麦汁を得
た。この加糖麦汁に精白した大麦2Kgを蒸煮し、白麹
菌を繁殖させたものに水3リットルを加えたものと、清
酒酵母を培養した酒母とを更に加えて、もろみ最高温度
10℃にて発酵させ、発酵を終了させる。これを10℃
以下で2週間静置した後、沈殿した滓を除き、濾過し、
1ケ月間10℃で熟成させた後、ディスペンサーで炭酸
水を混和し、総量を300リットルとし、白麹のクエン
酸による風味を併せ持つビール類似の新規な発泡酒を得
た。
【0015】
【発明の効果】従来にみられなかった有機酸風味、特に
クエン酸風味を有し、かつ清涼感に富む新規なビール類
似の発泡酒の製造を可能にした。
クエン酸風味を有し、かつ清涼感に富む新規なビール類
似の発泡酒の製造を可能にした。
Claims (1)
- 【請求項1】 白麹菌またはリゾープス菌を繁殖させて
得た米麹、大麦麹またはトウモロコシ麹を使用し、クエ
ン酸に富む元をつくり、この元を、 麦芽を糖化した麦芽糖化液 澱粉質原料を麦芽によって糖化した麦芽糖化液 澱粉質原料を麹と麦芽を用いて調製した麦芽糖化液 これらの〜のいずれかの麦芽糖化液にホップを加
えて煮沸してホップの香味を付与した麦芽糖化液 これらの〜のいずれかの麦芽糖化液の濃縮液を水
で希釈した麦芽糖化液および これらの〜のいずれかに砂糖を加えた麦芽糖化液 のいずれかの麦芽糖化液に加えて発酵させることによっ
て、クエン酸に富んだ風味を有するビール類似の発泡酒
を得ることを特徴とするビール類似の新規な発泡酒の製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18181493A JP2727048B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | ビール類似の新規な発泡酒の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18181493A JP2727048B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | ビール類似の新規な発泡酒の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07168A JPH07168A (ja) | 1995-01-06 |
JP2727048B2 true JP2727048B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=16107302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18181493A Expired - Lifetime JP2727048B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | ビール類似の新規な発泡酒の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2727048B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7302974B2 (en) | 2002-08-21 | 2007-12-04 | Sapporo Breweries Limited | Process for producing low-alcoholic beer-like drink and low-alcoholic beer-like drink |
JP4339060B2 (ja) * | 2003-09-26 | 2009-10-07 | 麒麟麦酒株式会社 | 発酵麦芽飲料の製造法 |
JP5129441B2 (ja) * | 2004-10-27 | 2013-01-30 | サントリーホールディングス株式会社 | 良好な醸造香を有するビールテイスト発酵飲料の製造方法 |
KR101002740B1 (ko) * | 2008-04-23 | 2010-12-21 | 동국대학교 산학협력단 | 쌀맥주의 제조 방법 및 그로부터 제조된 쌀맥주 |
JP6772034B2 (ja) * | 2016-11-08 | 2020-10-21 | キリンホールディングス株式会社 | 麹を用いた発酵麦芽飲料の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07114681B2 (ja) * | 1993-04-24 | 1995-12-13 | 北海道ワイン株式会社 | 麦酒類似の新規な発泡酒の製造法 |
JPH07114681A (ja) * | 1993-10-19 | 1995-05-02 | Nohmi Bosai Ltd | 火災報知設備、火災受信機および火災感知器 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP18181493A patent/JP2727048B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07168A (ja) | 1995-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |